JP2000068119A - 変圧器用冷却器 - Google Patents

変圧器用冷却器

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JP2000068119A JP23876898A JP23876898A JP2000068119A JP 2000068119 A JP2000068119 A JP 2000068119A JP 23876898 A JP23876898 A JP 23876898A JP 23876898 A JP23876898 A JP 23876898A JP 2000068119 A JP2000068119 A JP 2000068119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で圧力損失が小さく、熱交換能力が大き
い変圧器用冷却器を得る。 【解決手段】 フィン1への切り起こし3の設置に伴う
圧力損失の増加ΔP*が、切り起こし3の設置に伴う伝
熱量の増加Q*を上回らないように、切り起こし3の数
Nを設定する。好ましいNの値をとるための、各種パラ
メータの間にとるべき関係を明らかにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器用冷却器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の変圧器用冷却器について説明す
る。図13は変圧器の断面図であり、変圧器は変圧器本
体41、油循環用ポンプ42、冷却器43およびコンサ
ベータ44よりなる。変圧器はコイル45や鉄心46の
損失のために熱の発生を伴い、温度の上昇は絶縁物の劣
化から絶縁破壊などの重大な問題をひきおこすため、変
圧器本体41内部に絶縁油を循環させることによりある
一定温度以下に保持する。絶縁油は、変圧器本体41の
外部に設けられた油循環用ポンプ42により循環し、変
圧器本体41の内部を流動して熱を除去したあと変圧器
本体41の外部に設けられた冷却器43内に導かれ空気
と熱交換することにより冷却されて再び変圧器本体41
内に流入する。コンサベータ44は、コイル45などの
発生熱により絶縁油が膨張した場合の体積変化を吸収す
る装置であり、内部に空気の封入されたゴム袋など体積
収縮性を有する部材が入っている。変圧器内を循環する
絶縁油はコンサベータ高さ以下に存在する必要があるの
で、コンサベータ44はつねに変圧器本体41、冷却器
43の上面よりも高い位置に設けられる。
【0003】図14(a)、(b)は変圧器の冷却器の
側面図と平面図である。また、図15は内部を示すため
に一部を破断して示した熱交換器の斜視図である。冷却
器は、変圧器の容量(容量が大きいと熱発生量も増大)
に応じて、通常、複数基を搭載している。変圧器用の冷
却器43は通常、送風機51およびプレートフィンチュ
ーブタイプの熱交換器52からなる。プレートフィンチ
ューブタイプの熱交換器52は、ヘッダ53と接続する
複数の伝熱管2内を絶縁油が流動し、一方、伝熱管2と
垂直に多数植設されたフィン1の間を送風機51により
駆動された空気が流れ、絶縁油と空気の間で熱交換が行
われるしくみになっている。図13、14から分かるよ
うに、変圧器用の冷却器43はその体積が変圧器本体4
1に比較して無視できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように、変
圧器用冷却器はその体積が変圧器本体に比較して無視で
きず、また変圧器の容量に応じて複数の冷却器を並列に
設置する必要がある。そのため、冷却器製造費用および
変圧形本体への接続配管、ポンプの費用が増大化するば
かりでなく、変圧器を設置する現場への輸送費用が増大
化する。加えて、現地で変圧器を設置するためのスペー
スがより多く必要となるとともに、基礎工事の費用が増
大化する。また、冷却器が大型であると、変圧器本体へ
の取り付け支持部を補強する、もしくは冷却器を搭載す
る架台の強度を補強する必要が生じ、費用の増大化につ
ながっていた。また冷却容量を得るため冷却器を高さ方
向に大きくすると、コンサベータ高さもそれに応じて高
くする必要があり、変圧器本体自身がコンパクトであっ
ても全体の高さが大きくなり、輸送時の高さ制限に抵触
するため、変圧器本体と冷却器およびコンサベータとを
分解して輸送し、現地で再度組み立てるといった必要が
生じていた。このため輸送費用が増加し、同時に解体、
組立の時間とコストがよけいにかかるといった問題があ
った。さらに、冷却器が増大すると送風機や油循環用ポ
ンプのための補機損が増えるという問題もあった。
【0005】以上のようなことから、変圧器用の冷却器
の本体を小型化するかもしくは一台あたりの冷却器の冷
却容量を向上させて設置個数を減少させることは非常に
重要である。冷却器の冷却容量を増加させる方法の一つ
に、熱交換器のフィン上に切り起こしを設けて、空気と
フィンとの間の熱伝達率を向上させ、より少ない伝熱面
積で必要な熱交換能力を得る方式が行われている。図1
6は、例えば、特開平2−33595号公報に示され
た、そのようなフィンの図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)のB−B線に沿った断面図である。フィ
ン1には切り起こし3が形成されている。しかし、切り
起こし3を施した部分での空気流の圧力損失が増大する
ため、空気は切り起こしが存在しない伝熱管2近傍の、
圧力損失が比較的小さい領域を選択的に流れるため、切
り起こし群間を流れる空気の流速が減少し、期待した伝
熱促進効果が十分に得られない場合がある。これは切り
起こしの幅や設置個数の決定にあたり、フィン間の空気
の流れに対する切り起こし上での温度境界層の形成を最
適にするための検討が十分なされていないためであり、
熱交換性能が十分に引き出されないという問題があっ
た。さらに、空気の流れ20に対して角度をもって設け
られた切り起こしの脚部3cでは、空気が脚部に沿って
流れないため脚部下流で剥離が発生し、脚部下流の伝熱
が阻害されるのとともに形状損失による圧力損失をさら
に増大させるという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、小型で圧力損失が小さく、熱交換
能力が大きい変圧器用冷却器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る変圧器用
冷却器は、互いに平行に配置された複数のフィン、これ
らのフィンを垂直に貫通し内部に変圧器本体からの流体
が流れる伝熱管、および前記フィンの間に空気を流す送
風機を備え、前記空気により前記流体を冷却する変圧器
用冷却器において、前記フィンは板状のフィンベース
と、このフィンベースから切り起こされて前記フィンベ
ースに平行な平面に変位するとともに前記空気の流れに
対向して開口した複数の切り起こしとからなり、隣り合
う前記フィンベースの間隔をHf[m]、前記空気の流
れ方向についての1列分の前記フィンの長さをLp
[m]、前記空気の流れ方向についての1列分の前記切
り起こしの数をNとし、 heff=0.056/Hf×{1+N(5100×Hf2/L
p)} NTU=0.000415(Lp×heff)/Hf N=0のときのNTUをNTU0とし、 ΔP*=N(1700×Hf2/Lp) Q*={1−exp(-NTU)}/{1−exp(-NTU0)}−1 としたとき、 ΔP*≦Q* となるようにしたものである。
【0008】請求項2に係る変圧器用冷却器は、請求項
1のものにおいて、空気の流れ方向の切り起こしの幅a
が0.003〜0.005m、1列分のフィンの長さLpが0.04〜
0.06m、前記フィンの積み方向のピッチfpが0.003〜0.
004m、伝熱管の外径Dが0.02〜0.03m、前記空気の流れ
方向の前記伝熱管のピッチDpが0.04〜0.06m、前記空
気の流れ方向の列数N1が2〜4、前記フィンの前面風
速Ufが1〜4m/sのとき、前記空気の流れ方向の切
り起こしの数Nを4以下としたものである。請求項3に
係る変圧器用冷却器は、請求項1のものにおいて、切り
起こし上に発達する温度境界層の厚さの最大値が、隣り
合うフィンベースの間隔の1/2以下となるようにした
ものである。請求項4に係る変圧器用冷却器は、請求項
1のものにおいて、空気の流れ方向の切り起こしの幅a
[m]が、 a≦2040Hf2 となるようにしたものである。請求項5に係る変圧器用
冷却器は、請求項1のものにおいて、2040Hf2≦0.001
のとき、空気の流れ方向の切り起こしの幅a[m]を、 a=0.001 としたものである。
【0009】請求項6に係る変圧器用冷却器は、請求項
1から請求項5のいずれかのものにおいて、空気の流れ
方向と平行に伝熱管へ外接する2つの平面の間で、かつ
伝熱管の前記空気の流れの上流側に、1つ以上の切り起
こしの一部または全体が配置されものである。請求項7
に係る変圧器用冷却器は、請求項6のものにおいて、空
気の流れ方向と平行に伝熱管へ外接する2つの平面の間
で、かつ伝熱管の前記空気の流れの上流側に、1つ以上
の切り起こしの脚部の一部または全体が配置されたもの
である。請求項8に係る変圧器用冷却器は、請求項1か
ら請求項5のいずれかのものにおいて、切り起こしの脚
部が、近傍の局所的な気流の方向と平行に配置されたも
のである。請求項9に係る変圧器用冷却器は、請求項1
から請求項5のいずれかのものにおいて、空気の流れに
垂直な方向に隣り合う2つの伝熱管の間に配置された切
り起こしは、前記空気の流れに垂直な方向には1つのみ
配置されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1における変圧器用冷却器(以下、冷却器と称
する)のフィンの図であり、(a)はフィンの平面図、
(b)はその一部を拡大した平面図、(c)は(b)の
フィンの断面図である。図において、1はフィンで、積
み方向に多数のフィン1が互いに平行に配置されてい
る。なお、図1(a)において、奥行方向を積み方向、
上下方向を段方向、左右方向を列方向と称する。2はフ
ィン1に対して垂直に貫通して設けられた伝熱管であ
る。フィン1は、板状のフィンベース5と、フィンベー
ス5から切り起こされてフィンベース5に平行な平面に
変位した切り起こし3とからなっている。図1(c)は
フィンの斜視図であり、切り起こし3は脚部3cを有
し、脚部3cによりフィンベース5で支持されている。
【0011】伝熱管2内には、図示外の油循環ポンプか
ら送られた絶縁油が流れている。20は図示外の送風機
によりフィン1間に流れる空気の流れを示し、切り起こ
し3はこの空気の流れ20に対向して開口した開口部3
4を形成している。上記のフィン1と伝熱管2で熱交換
器を構成するとともに、冷却器全体および変圧器全体の
構成は図13〜図15に示したのと同様になっており、
変圧器本体で発生した熱を冷却器での絶縁油−空気間の
熱交換により外気へ放散するようになっている。
【0012】この実施の形態において、フィン1の積み
方向のピッチfpはfp=0.004mであり、フィン
厚みtfはtf=0.0004m、また空気の流れ20
の方向のフィン1の長さ、つまり1列の長さLpはLp
=0.055m、熱交換器の前面風速UfはUf=1.
0m/s、空気の流れ20に垂直な、段方向の伝熱管2
のピッチDpはDp=0.048m、伝熱管2の外径D
はD=0.025mである。フィン間の自由通過体積基
準の風速UはU=2.7m/sである。ただし、自由通
過体積基準の風速Uは以下の式で定義される。 U=Uf×Lp×Dp×fp/{(Lp×Dp−π/4×D2)(fp−tf)} ・・・(1) 空気の流れ20方向の切り起こし3の寸法、つまり切り
起こし3の幅aは、a=4mmに設定されている。ま
た、空気の流れ20方向についての1列分、つまり伝熱
管1列あたりの切り起こし3の個数NはN=3に設定さ
れていて、この3つの切り起こし3は、略等間隔に設置
されている。
【0013】つぎに本実施形態の動作について述べる。
図2の(a)はフィンの断面図、(b)はその切り起こ
し部分を拡大した断面図である。熱交換器のフィン1間
を流れる空気は、フィン1との間で熱交換することによ
り加熱される。フィン1の表面では、図2に示すように
温度境界層11が発達し、伝熱はこの温度境界層11を
介して行われる。一般に温度境界層11が薄いほど空気
とフィン1との単位温度差あたりの伝熱量は大きく、図
2(b)に示すように、切り起こし3の風上側先端では
温度境界層11が更新され、切り起こし3の空気流れ方
向上流端での温度境界層厚みが非常に薄くなる、言い換
えれば温度勾配が非常に大きくなるため図2(a)の下
方に示すようにフィン先端での単位面積あたりの伝熱量
すなわち熱流束[W/m2]が増加する。
【0014】フィン1は積み方向にピッチfpで積層さ
れており、fpが小さいと切り起こし3の空気流れ方向
上流端から発達する温度境界層11は下流の位置で積み
方向に隣り合う切り起こしから発達した温度境界層11
と干渉する。干渉が発生した位置より下流では、温度境
界層の厚みは一定であり、空気流れ方向に単位長さあた
りの伝熱量は一定値となる。
【0015】一方、温度境界層の厚みをdtとすると、
切り起こし3の空気流れ方向上流端から流れ方向の距離
xにおける温度境界層厚みdtは、以下の式で表され
る。 dt=5.0×(ν×x/U)0.5/Pr0.3 ・・・(2) ここで、νは動粘性係数であり常温常圧の空気の場合ν
=0.0000161[m2/s]である。Uは自由通過体積基準の風
速である。またPrはプラントル数で常温常圧の空気の
場合、Pr=0.72である。
【0016】いまフィンベース間隔HfをHf=fp−
tfと定義すると切り起こし表面と空気との間の伝熱が
促進されるのは切り起こし3の下流、すなわちx=aで
の上記温度境界層厚みdtがフィン間幅Hfの1/2以
下であることが必要である。したがって、切り起こしの
幅aは、 a≦U/ν×Pr0.6×(Hf/10)2=510×U×Hf2 ・・・(3) の条件を満たすように設定する。変圧器用冷却器の標準
的な使用範囲では、自由通過体積基準の風速U=1〜4
m/s程度であるので、 a≦510×Hf2〜2040×Hf2 ・・・(4) である。ただし、計算に際して、a、Hfの単位はとも
に[m]であることに注意を要する。たとえば、fp=
0.004m、tf=0.0004mとすればHf=
0.0036mであり、(4)式からa≦0.0066
〜0.026mの範囲となる。
【0017】一方で、フィン1の切り起こし3は、金型
を用いたプレス加工により形成するため、切り起こしの
可能な限界寸法が存在し、通常、上記の切り起こし幅a
について0.001m前後である。したがって、上に示
した不等式を満たす範囲が、上記の加工限界寸法を下回
る場合は製造が事実上困難になる。したがってその場合
は切り起こし幅a=0.001mとする。
【0018】さて、このとき、切り起こし面の単位面積
当たり、単位温度差あたりの伝熱量を表す熱伝達率hs
[W/m2K]は以下のように与えられる。すなわち、 hs=k/a×0.664×Rea0.5×Pr0.3 ・・・(5) ただしkは熱伝導率、Prはプラントル数でそれぞれ常
温常圧の空気の場合は、k=0.0261[W/mK]、Pr
=0.72[-]である。また、Reaはレイノルズ数で、
以下のように定義される。 Rea=U×a/ν ・・・(6) したがって hs=3.914×(U/a)0.5 ・・・(7) (3)式からの a≦510×U×Hf2 ・・・(8) を(7)式に代入すれば、 hs≧0.173/Hf ・・・(9) 一方、切り起こしがない場合の平面フィンの熱伝達率h
bはおよそ以下のように計算できる。 hb=k/(Hf×2)×4.3 ・・・(10) したがって、 hb=0.056/Hf ・・・(11)
【0019】いま1列分の長さLpのフィン平面上に形
成された、空気の流れ方向の切り起こしの数をNとする
と、有効熱伝達率heffは上述の2つの熱伝達率hs、
hbの面積加重平均となる。すなわち、 heff=hb+(N×a/Lp)×(hs−hb) ・・・(12) したがって切り起こしによる熱伝達率の増加割合h*
は、 h*=(N×a/Lp)×(hs/hb−1) ≧N×(1274×U×Hf2/Lp) ・・・(13) となる。以上から切り起こし個数Nに比例する形で熱伝
達率は増加することが分かる。
【0020】ただし、熱伝達率と伝熱量そのものは比例
関係にはなく、空気が下流に流される過程で空気温度が
フィン面の温度に接近して伝熱量が一定値に漸近する。
具体的には、単位温度差当たりの伝熱量Qは以下の式で
与えられる。 Q=ρ×Cp×U×Hf×{1−exp(−NTU)} ・・・(14) ここでρは密度で常温常圧の空気の場合およそ1.2[k
g/m3]、Cpは比熱で常温常圧の空気の場合1004[J/
kgK]である。したがって、 Q=1205×U×Hf×{1−exp(−NTU)} ・・・(15) である。また、NTUは伝熱ユニット数であり、 NTU=(NL×Lp×heff)/(ρ×Cp×U×Hf) =0.00166×(Lp×heff)/(U×Hf) ・・・(16) である。ここで、NLは空気の流れ方向に設置する伝熱
管の列数である。heffは上で計算した熱伝達率であ
り、 heff=0.056/Hf×{1+N×(1274×U×Hf2/Lp)} ・・・(17)
【0021】切り起こしの設置によるQの上昇度合いQ
*は以下のように書ける。 Q*={1−exp(−NTU)}/{1−exp(−NTU0)}−1 ・・・(18) ただし、NTU0は切り起こし数N=0のときのNTUであ
る。変圧器要冷却器で一般的な風速の上限はおよそU=
4m/s程度であるから、Q*の実質的な上限は、(1
6)式から以下のNTU下限値で計算される。 NTU=0.000415×(Lp×heff)/Hf ・・・(19)
【0022】次に、流れ方向の切り起こし個数Nの最適
値を与えるため圧力損失とNの関係について述べる。切
り起こしの個数Nが多いと上に述べた温度境界層の更新
の効果で、伝熱量は増加するものの、熱交換器の圧力損
失が増加し送風機の動力増加につながるため個数Nを限
定する必要がある。いま、切り起こしのないフィン間の
単位長さ当たりの圧力損失ΔPbは以下のように与えら
れる。 ΔPb=32/Ref×(1/Hf)×1/2×(γ/g)×U2 ・・・(20) ここでRefは以下のように定義される。 Ref=U×(2×Hf)/ν ・・・(21) また、γは常温常圧空気の比重量[N/m3]、gは重力加速
度[m/s2]である。一方、切り起こし部分の単位長さあた
りの圧力損失ΔPsは一般に ΔPs=2×1.328/Rea0.5×(1/Hf)×1/2×(γ/g)×U2 ・・・(22) したがって、圧力損失の和ΔPは ΔP={(Lp−N×a)×32/Ref×(1/Hf) +N×a×2.656/Rea0.5×(1/Hf)}×1/2×(γ/g)×U2 =Lp×ΔPb+N×a×(ΔPs−ΔPb) ・・・(23)
【0023】圧力損失の増加割合ΔP*は、(6)式、
(20)〜(22)式より ΔP*=(N×a/Lp)×(ΔPs/ΔPb−1) =(N×a/Lp)×{2.656/Rea0.5/(32/Ref)−1} =N×a/Lp×{0.083×2×Hf/(a/U×ν)0.5−1} ・・・(24) a=510×U×fp2などの条件を代入して上記の式
を整理すると、 ΔP*=N×(424×U×Hf2/Lp) ・・・(25) となる。すなわち、切り起こしの個数Nに比例して圧力
損失が増加することを意味する。したがって、先に述べ
た伝熱量の上昇度合いQ*とのかねあいでNの最適な範
囲が存在する。変圧器用冷却器で一般的な風速の上限は
およそU=4m/s程度であるから、ΔP*の実質的な
上限は、 ΔP*=N×(1700×Hf2/Lp) ・・・(26) となる。
【0024】図1に示した本実施の形態では、変圧器の
冷却器として標準的な、fp=4mm、tf=0.4m
m、Lp=55mm、Dp=48mm、D=25mm、
Uf=2m/s、a=4mm、流れ方向に2列配置され
たケースとなっている。このとき、U=2.7m/sで
ある。 U×Hf2/Lp=0.000729 ・・・(27) したがって、h*=0.929N、ΔP*=0.309N
となる。この場合の切り起こしの数Nによる圧力損失Δ
Pの変化と、伝熱量Qの変化について図3に示す。切り
起こしのない場合(すなわちN=0)の圧力損失ΔPお
よび伝熱量Qで規格化し、1+ΔP*および1+Q*の形
で示した。また能力の向上度合いを圧力損失の向上度合
いで除した総合性能パラメータ(1+Q*)/(1+Δ
P*)の変化について図4に表す。図3によればNが9
と10の間で二つの曲線が交差し、それ以上のNでは、
圧力損失の増加が支配的になる。
【0025】いま、切り起こしの設置による熱交換器の
能力増加の分だけ流れの方向に沿った列数を減少させて
小型化することを考えた場合、圧力損失は列数に比例す
るから、1+ΔP*<1+Q*の場合であれば、能力同一
の条件下での圧力損失は現状(切り起こしなしの場合)
以下となり、風量が増加してさらなる能力アップにつな
がる。逆に1+ΔP*>1+Q*であれば、同一圧力損失
の条件下では、列数をより減少させる必要があるため、
必要な性能が得られない。さらに図4によれば、総合性
能パラメータはN=3にピークを有する曲線となり、こ
のとき、伝熱量の向上率が圧力損失の向上率に対しても
っとも大きくなる。このとき、圧力損失を現状と同一に
するよう列数を設定したとき、能力は現状に比較して最
大限改善し、冷却器の設置基数の低減などの効果を奏す
る。以上より、切り起こし数NはN≦9とする必要があ
り、望ましくはN=3とする。また、切り起こしは、気
流上流の切り起こしの影響を避けるため、1列の長さの
中で切り起こしの前後の間隔を開け、また、概ね等間隔
に並べることが望ましい。
【0026】なお、本実施の形態においては、標準的な
寸法に対して計算を行いN=3としているが、各パラメ
ータを、a=0.003〜0.005mm、Uf=1〜
4m/s、D=0.02m〜0.03mm、fp=3〜
4mm、Lp=0.04m〜0.06m、Dp=0.0
4m〜0.06m、列数Nl=2〜4の範囲で変化させ
たところ、図4のピークに対応するNの値がほぼ4以下
の範囲となり、したがって、切り起こし数Nは4以下が
望ましいことを確認した。切り起こし数Nの数値は、以
上に示した式にしたがい、寸法、風速の条件に合わせ、
圧力損失の増加割合と伝熱量の増加割合から適切に決め
られることはいうまでもない。
【0027】本実施の形態で示したフィンを用いた冷却
器では、従来のフィンを用いた冷却器に対して、熱交換
器の同一冷却能力の条件下で体積が小型化でき、重量が
軽くなるため、次のような利点が生じる。図5〜図8は
従来品と比較して上記実施の形態で示した本発明品の効
果を示すための模式図であり、(a)は従来品を、
(b)は本発明品を示す。図5に示すように変圧器本体
41に直接とりつけるタイプのものは冷却器43の支持
金具61が簡素化でき、材料費の低減、設備工事の工数
の削減が実現できる。また図6に示すように、冷却器4
1を架台63に搭載して変圧器本体41と接続するタイ
プのものは架台63の強度確保のための強度部材62を
減らすことができるため材料費の低減、設備工事の工数
の削減が実現できる。図7では、冷却器43の高さを低
くすることによりコンサベータ44高さを低くすること
ができるため、変圧器本体41と冷却器43およびコン
サベータ44とを分解して輸送し、現地で再度組み立て
るといった必要がなくなり、このため輸送費用が削減で
きるばかりでなく、解体組立工程が省略できるといった
効果を奏する。
【0028】また、本実施形態で示したフィンを用いた
冷却器では、従来のフィンを用いた冷却器に対して、熱
交換器の同一体積の条件下で能力が向上するため、複数
の冷却器を設置する必要のある大容量の変圧器設備にお
いては、変圧器基数を減ずることができる。図8はその
ような変圧器を示した平面模式図であり、この例におい
ては変圧器本体41の周囲に設置された冷却器数を従来
の5基から4基に減ずることを実現している。この場
合、冷却器および配管、ポンプに必要な材料費、加工費
の低減、工事範囲の縮小による基礎工事期間の短縮、消
火設備の簡素化、工場での組立・解体時間の短縮、冷却
器輸送用のトレーラの台数削減、さらには据付面積の縮
減補機損の低減といった多岐にわたる効果が得られる。
【0029】実施の形態2.図9に、本発明の実施の形
態2による熱交換器のフィンの平面図を示す。実施の形
態1と同様に、熱交換器はフィン1と、フィン1に対し
て垂直に挿入された伝熱管2より構成されるとともに、
フィン1は板状のフィンベース5と、切り起こし3から
なっている。さらに切り起こし3は、段方向(図9の上
下方向)に隣接する伝熱管2の間に設けられた切り起こ
し35と伝熱管2の空気の流れ20方向の上流側に設け
られた切り起こし31からなっている。2a、2bは空
気の流れ20の方向と平行に伝熱管へ外接する2つの平
面であり、その間に、伝熱管上流切り起こし31の一部
が位置している。その他、送風機など実施の形態1の場
合と同様に設けられている。
【0030】本実施の形態の冷却器は以上のように構成
されているので、以下のような効果を有する。すなわ
ち、伝熱管2の上流に設けられた切り起こし31は、伝
熱管2の上流における空気流れの摩擦損失を大幅に上昇
させ、伝熱管2の上流から伝熱管2の側面を通過して流
れる空気流の流量を低下させる。それにより、相対的
に、段方向に隣接する2本の伝熱管の間のフィン面上を
流れる空気流量が増加し、この部分に設けられた切り起
こし群の境界層更新効果により促進される伝熱量が増大
する。
【0031】実施の形態3.図10は、本発明の実施の
形態3による熱交換器のフィンの平面図である。この図
によれば、伝熱管2の気流上流に設けられた切り起こし
31に加えて伝熱管の下流にも同様の切り起こし32が
設けられ、段方向に複数本設けられた伝熱管2の中心の
間を結ぶ線、すなわちフィンの縦中心線CLに対して対
称の構成としている。その他は実施の形態2と同様であ
るので説明を省略する。このように構成することによ
り、切り起こし3が対称でない場合に比較してフィン1
の形状が安定し、湾曲などの変形による不具合が起こり
にくいことに加え、熱交換器の気流の流入・流出の口を
逆にしても用いることが出来るため生産管理が容易とな
るという効果を奏する。
【0032】実施の形態4.図11(a)に本発明の実
施の形態4による熱交換器のフィンの平面図を示した。
切り起こしの脚部3cが近傍の局所的な気流と平行にな
るように配置されている。すなわち、段方向に隣接する
伝熱管2の間に設けられた切り起こし3の脚部3cのう
ち、伝熱管2に近い側の脚部3dについては、伝熱管2
の外側面に略沿うように前記脚部3dの側面が空気の流
れ20方向に対して斜めに切り起こされており、一方、
段方向に隣接する2つの伝熱管2間の中心線に近い側に
設けられた脚部3bについてはその側面が空気の流れ2
0方向と一致するよう切り起こされている。その他は実
施の形態2と同様になっている。このように構成するこ
とにより、局所的な気流21は切り起こしの脚部3b、
3dに沿って流れ、図11(b)に示すような下流での
剥離域4の発生による騒音や伝熱量低下を抑制して、図
11(c)のように脚部3bの下流でもスムーズに流れ
るとともに、伝熱管2の近傍では伝熱管2の外側面に沿
って流れ圧力損失の増大を防ぐ。
【0033】実施の形態5.図12(a)に、本発明の
実施の形態5による熱交換器のフィンの平面図を示し
た。切り起こし3のうち、段方向に隣接する伝熱管2の
間に設けられている切り起こし35は、空気の流れ20
に垂直な方向(図12(a)の縦方向)、つまり段方向
には非分割であり1つだけ設けられていて、空気の流れ
20に沿った方向には複数設けられている。切り起こし
3のうち最上流に位置する切り起こし33については、
フィン1の気流上流端1aに沿って隣り合う切り起こし
33の脚部3cが伝熱管2の上流側におかれそのもっと
も狭い間隔W1(図12(a)では気流上流側の間隔)
が、それら切り起こし33の間に位置する伝熱管2の外
直径Dよりも小さくなる位置に設置されている。
【0034】本実施形態の冷却器は以上のように構成さ
れているので、以下のような効果を有する。すなわち、
風の上流側から見ると、最上流に設けられた切り起こし
33はその脚部3cが伝熱管2を遮る状態となるため気
流は偏向されて伝熱管2に直接衝突することなく、切り
起こし3に誘導される。その結果、伝熱管2の上流から
流入して伝熱管2の側面を通過して流れる空気流の流量
を低下させる。これにより、相対的に、段方向に隣接す
る2本の伝熱管2同士の間のフィン1面上を流れる空気
流量が増大し、この部分に設けられた切り起こし3の境
界層更新効果により促進される伝熱量が増大する。ま
た、隣り合う伝熱管2が対向する間では空気の流れ20
に垂直な方向には切り起こし3が一つのみ設けられてい
るので、切り起こし脚部3cの個数が最少であり、図1
2(b)に示すように、切り起こし脚部3cの下流で発
生する流れの剥離域4の影響が最小限に抑えられるとい
う効果が得られる。なお、上記実施の形態1〜5では伝
熱管2の中を流れる流体を絶縁油としたが、変圧器がガ
ス絶縁の場合は伝熱管2内を絶縁ガスが流れる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を有する。請求項
1〜9に係る変圧器用冷却器は、切り起こしの気体の流
れ方向に沿う設置個数Nを、切り起こしの設置に伴う圧
力損失ΔPの増加度合いΔP*が、切り起こしの設置に
伴う伝熱量Qの上昇度合いQ*を上回ることがない範囲
に設定するので、圧力損失が比較的小さく、効果的に伝
熱量の向上が図られ、この熱交換器にフィンを用いた冷
却器では、従来のフィンを用いた冷却器に対して、熱交
換器の同一冷却能力の条件下で体積が小型化でき、重量
が軽くなるため、変圧器本体に直接とりつけるタイプの
ものは冷却器の支持金具が簡素化でき、材料費の低減、
設備工事の工数の削減が実現できる。また冷却器を架台
に搭載して変圧器本体と接続するタイプのものは架台の
強度確保のための部材数を減らすことができるため材料
費の低減、設備工事の工数の削減が実現できる。また冷
却器の高さを低くすることにより、コンサベータ高さを
低くすることができるため、変圧器本体と冷却器および
コンサベータとを分解して輸送し、現地で再度組み立て
るといった必要がなくなり、このため輸送費用が削減で
きるばかりでなく、解体組立工程が省略できるといった
効果を奏する。また、熱交換器の同一体積の条件下で能
力が向上するため、複数の冷却器を設置する必要のある
大容量の変圧器設備においては、冷却器基数を減ずるこ
とができ、冷却器および配管、ポンプに必要な材料費、
加工費の低減、工事範囲の縮小による基礎工事期間の短
縮、消火設備の簡素化、工場での組立・解体時間の短
縮、冷却基輸送用のトレーラの台数削減、さらには据付
面積の縮減、補機損の低減といった多岐にわたる効果が
得られる。
【0036】さらに、請求項3、4に係る変圧器用冷却
器は、切り起こし上に発達する温度境界層の厚みdtの
最大値が前記板状フィンのフィン間幅Hfの1/2以下
となるように気体の流れ方向に沿った切り起こしの幅a
を設定するので、切り起こし上の境界層の厚みが切り起
こしの先端から後端にわたって十分に薄く、隣接する切
り起こしから発達した境界層との間で干渉を生じないた
め、有効に伝熱促進が図られるという効果を有する。ま
た、請求項5に係る変圧器用冷却器は、2040Hf2
≦0.001のとき、空気の流れ方向の幅aを0.00
1mに設定するので、製造上大きな困難がなく、かつ最
大限の伝熱促進が図られるという効果を有する。
【0037】また、請求項6、7に係る変圧器用冷却器
は、1つ以上の切り起こしの一部または全部が、あるい
は脚部の一部または全部が、伝熱管の空気流れ上流側に
配置されているので、伝熱管の周囲に集中する流れに対
して抵抗となり、段方向に隣接する2本の伝熱管同士の
間のフィン面上を流れる空気流量が増大し、この部分に
設けられた切り起こし群の境界層更新効果により促進さ
れる伝熱量が増加するという効果を有する。また、請求
項8に係る変圧器用冷却器は、切り起こしの脚部が近傍
の局所的な気体流れの方向と平行であるので、脚部の下
流で剥離域が発生せず、したがって圧力損失が増加する
ことがないという効果を有する。また、請求項9に係る
変圧器用冷却器は、気流に垂直な方向に隣り合う2つの
伝熱管の間に設けられた切り起こしについて、切り起こ
しが気流方向に垂直な方向には1つのみ設けられている
ので、切り起こし脚部の下流で発生する流れの剥離域の
影響が最小限に抑えられるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器のフィンの平面図、断面図および斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器のフィンの断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器のフィンの切り起こし個数に対する圧力損失と伝熱
量を示すグラフである。
【図4】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器のフィンの切り起こし個数に対する総合性能を示す
グラフである。
【図5】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器の効果を示すための側面模式図である。
【図6】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器の効果を示すための側面模式図である。
【図7】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器の効果を示すための側面模式図である。
【図8】 この発明の実施の形態1における変圧器用冷
却器の効果を示すための平面模式図である。
【図9】 この発明の実施の形態2における変圧器用冷
却器のフィンの平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における変圧器用
冷却器のフィンの平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態4における変圧器用
冷却器のフィンの平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態5における変圧器用
冷却器のフィンの平面図である。
【図13】 変圧器の断面図である。
【図14】 変圧器用冷却器の側面図と平面図である。
【図15】 変圧器用冷却器の熱交換器の斜視図であ
る。
【図16】 従来の変圧器用冷却器のフィンの平面図と
断面図である。
【符号の説明】
1 フィン、2 伝熱管、3 切り起こし、3c 脚
部、5 フィンベース、11 温度境界層、20 空気
の流れ、21 局所的な気流、31 上流切り起こし、
32 下流切り起こし、34 開口部、35 伝熱管の
間の切り起こし、43 冷却器、51 送風機。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置された複数のフィン、
    これらのフィンを垂直に貫通し内部に変圧器本体からの
    流体が流れる伝熱管、および前記フィンの間に空気を流
    す送風機を備え、前記空気により前記流体を冷却する変
    圧器用冷却器において、前記フィンは板状のフィンベー
    スと、このフィンベースから切り起こされて前記フィン
    ベースに平行な平面に変位するとともに前記空気の流れ
    に対向して開口した複数の切り起こしとからなり、隣り
    合う前記フィンベースの間隔をHf[m]、前記空気の
    流れ方向についての1列分の前記フィンの長さをLp
    [m]、前記空気の流れ方向についての1列分の前記切
    り起こしの数をNとし、 heff=0.056/Hf×{1+N(5100×Hf2/L
    p)} NTU=0.000415(Lp×heff)/Hf N=0のときのNTUをNTU0とし、 ΔP*=N(1700×Hf2/Lp) Q*={1−exp(-NTU)}/{1−exp(-NTU0)}−1 としたとき、 ΔP*≦Q* となるようにしたことを特徴とする変圧器用冷却器。
  2. 【請求項2】 空気の流れ方向の切り起こしの幅aが0.
    003〜0.005m、1列分のフィンの長さLpが0.04〜0.06
    m、前記フィンの積み方向のピッチfpが0.003〜0.004
    m、伝熱管の外径Dが0.02〜0.03m、前記空気の流れ方
    向の前記伝熱管のピッチDpが0.04〜0.06m、前記空気
    の流れ方向の列数N1が2〜4、前記フィンの前面風速
    Ufが1〜4m/sのとき、前記空気の流れ方向の切り
    起こしの数Nが4以下であることを特徴とする請求項1
    記載の変圧器用冷却器。
  3. 【請求項3】 切り起こし上に発達する温度境界層の厚
    さの最大値が、隣り合うフィンベースの間隔の1/2以
    下となるようにしたことを特徴とする請求項1記載の変
    圧器用冷却器。
  4. 【請求項4】 空気の流れ方向の切り起こしの幅a
    [m]が、 a≦2040Hf2 となるようにしたことを特徴とする請求項1記載の変圧
    器用冷却器。
  5. 【請求項5】 2040Hf2≦0.001のとき、空気の流れ方
    向の切り起こしの幅a[m]が、 a=0.001 であることを特徴とする請求項1記載の変圧器用冷却
    器。
  6. 【請求項6】 空気の流れ方向と平行に伝熱管へ外接す
    る2つの平面の間で、かつ伝熱管の前記空気の流れの上
    流側に、1つ以上の切り起こしの一部または全体が配置
    されたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ
    かに記載の変圧器用冷却器。
  7. 【請求項7】 空気の流れ方向と平行に伝熱管へ外接す
    る2つの平面の間で、かつ伝熱管の前記空気の流れの上
    流側に、1つ以上の切り起こしの脚部の一部または全体
    が配置されたことを特徴とする請求項6記載の変圧器用
    冷却器。
  8. 【請求項8】 切り起こしの脚部が、近傍の局所的な気
    流の方向と平行に配置されたことを特徴とすることを特
    徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の変圧
    器用冷却器。
  9. 【請求項9】 空気の流れに垂直な方向に隣り合う2つ
    の伝熱管の間に配置された切り起こしは、前記空気の流
    れに垂直な方向には1つのみ配置されたことを特徴とす
    る請求項1から請求項5のいずれかに記載の変圧器用冷
    却器。
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