JP2000067833A - 電気自動車のバッテリ接続構造および接続方法 - Google Patents

電気自動車のバッテリ接続構造および接続方法

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JP2000067833A
JP2000067833A JP10239176A JP23917698A JP2000067833A JP 2000067833 A JP2000067833 A JP 2000067833A JP 10239176 A JP10239176 A JP 10239176A JP 23917698 A JP23917698 A JP 23917698A JP 2000067833 A JP2000067833 A JP 2000067833A
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Japan
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terminal
battery
battery cell
case
battery cells
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JP10239176A
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English (en)
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Masahiko Yasugadaira
雅彦 安ヶ平
Takashi Matsuoka
孝 松岡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリセルが収容されるケース内の水密性
および、バッテリセルのケース内への組み付け作業性を
向上させる。 【解決手段】 アルミニウム製の押し出し材からなるケ
ース29内の円筒形状のバッテリ収容空間31aに、円
柱形状のバッテリセル27を複数直列に収容する。ケー
ス29の両端開口には、バスバー55を備えた端子カバ
ー51が装着されている。バッテリセル27は、嵌合突
起となる端子27aがバスバー55の嵌合穴59aに嵌
合し、反対側の嵌合穴27cを備えた端子27bは、他
のバッテリセル27の端子27aに嵌合する。このよう
な嵌合突起と嵌合穴との嵌合により、複数のバッテリセ
ル27が、両端のバスバー55間にて相互に電気的接続
された状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリを動力
源とする電気自動車のバッテリ接続構造および接続方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】バッテリを走行駆動源とする電気自動車
は、例えば特開平7−81432号公報に記載されてい
るように、複数のバッテリを搭載したバッテリフレーム
を車体のフロア下面に取り付けることで、バッテリの搭
載を行っている。このような複数のバッテリは、電力消
費によって発熱し、高温化することで、性能低下や寿命
低下を引き起こすので、バッテリの冷却が必要となる。
【0003】電気自動車におけるバッテリの冷却構造と
して、例えば図8に示すようなものがある。図中で左側
が前方となる車体1のフロア下面には、複数のバッテリ
モジュール3を車体前後方向に配列して収容したバッテ
リフレーム5が装着されている。バッテリフレーム5の
車体前方側におけるバッテリモジュール3の下部側空間
には吸気ダクト7が、同後方側におけるバッテリモジュ
ール3の上部側空間には冷却ファン9を備えた排気ダク
ト11がそれぞれ接続されている。
【0004】バッテリモジュール3は、円柱形状の複数
(ここでは8個)のバッテリセル13が上下2段となる
ようにセルケース15内に、一定の間隔を確保した状態
で収容されている。セルケース15は、図9に分解斜視
図として示すように、上下に分割された上カバー17お
よび下カバー19と、各カバー17,19前後の開口を
覆う蓋21および23とから構成され、上下のカバー1
7,19には、多数の通気孔17a,19aがそれぞれ
設けられている。
【0005】セルケース15に収容される8個のバッテ
リセル13は、上下または左右に隣接する2個のものが
バスバー25により電気的に接続され、このバスバー2
5をカバー17側およびカバー19側でそれぞれ4個使
用することで、8個のバッテリセル13が電気的に直列
に接続されることになる。上記バスバー25は、ボルト
あるいはナットを用いてバッテリセル13の端子に固定
される。
【0006】また、セルケース15の上カバー17上に
は、個々のバッテリセル13の電圧を測定したり、この
電圧値に応じて適宜充電を行うなどの制御を行うセルコ
ントローラ26が、通気穴7aを塞がないようにして装
着されている。
【0007】上記した構造では、吸気ダクト7から流入
した冷却空気は、バッテリフレーム5内に導入され、セ
ルケース15の通気孔19a,17aを通過することで
バッテリセル13が冷却される。冷却後の空気は、冷却
ファン9により排気ダクト11を経て強制的に外部に排
出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
8および図9に示したバッテリ接続構造にあっては、次
のような問題がある。
【0009】(1)セルケース15内に冷却空気を導入
する構造であることから、冷却空気とともに水がセルケ
ース15内に侵入する恐れがあり、端子部分に対する水
密構造が不充分であり漏電や錆の発生を招くこととな
る。
【0010】(2)8個のバッテリセル13がセルケー
ス15内に収容された構成のバッテリモジュール3は、
比較的重量が重く、このためこのモジュールをバッテリ
フレーム5に搭載する作業が困難なものとなる。
【0011】(3)すべてのバッテリセル13の端子に
バスバー25を締結固定する構造であるため、組み付け
作業が煩雑であり、締結部のトルク管理による品質保証
が困難である。
【0012】そこで、この発明は、バッテリセルに対す
る水密構造を充分なものとするとともに、バッテリセル
の組み付け作業性を向上させることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、両端に端子を備えた少なくとも
1個のバッテリセルを、ケース内に形成したバッテリ収
容空間に収容し、このバッテリ収容空間は、少なくとも
一方の端部に開口部を備え、この開口部に、前記バッテ
リセルの端子に導通可能な端子部を備えた端子カバーを
装着し、前記バッテリセルの端子と端子カバーの端子部
との接続部分または直列に収容される複数のバッテリセ
ル相互の接続部分が、一方が嵌合穴で他方がこの嵌合穴
に嵌合する嵌合突起で構成されている。
【0014】このような構成の電気自動車のバッテリ接
続構造によれば、バッテリセルが収容されたケースの開
口部に端子カバーを装着することで、バッテリセルの端
子と端子カバーの端子部とは、嵌合穴に嵌合突起が嵌合
して相互に接続されものとなる。また、ケース内に複数
のバッテリセルが直列に収容される場合には、バッテリ
セルの端子相互が、嵌合穴に嵌合突起が嵌合した状態で
接続されるものとなる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、バッテリセルに対する電圧測定用などの弱電
系配線を、フラットケーブルとして前記バッテリセルの
表面に固定している。
【0016】上記構成によれば、ケース内の弱電系配線
を別途設ける必要がない。
【0017】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、バッテリセルは、ケース内に複数直列に収容
され、端子カバーの端子部に端子が直接接続されるバッ
テリセルのフラットケーブルは、一端がバッテリセルの
一方の端子に接続され、他端が、端子カバーをケースに
装着した状態で端子カバーに設けたケーブル接続端子に
対して圧接により導通されるようバッテリセルの端面に
配置されている。
【0018】上記構成によれば、バッテリセルが収容さ
れた状態のケースの開口部に端子カバーを装着すること
で、フラットケーブルの他端が端子カバーのケーブル接
続端子に圧接して接続される。
【0019】請求項4の発明は、請求項3の発明の構成
において、バッテリセルは、ケース内に3個直列に収容
され、両端のバッテリセルにのみ電圧測定用のフラット
ケーブルが装着され、この両端のバッテリセルの電圧の
測定により中央のバッテリセルの電圧を特定する構成と
してある。
【0020】上記構成によれば、電圧測定用のフラット
ケーブルが、両端のバッテリセルについてのみ必要で、
中央のバッテリセルには不要となる。
【0021】請求項5の発明は、請求項3の発明の構成
において、フラットケーブルは、1つのバッテリセルに
対して2本設けられ、この2本のフラットケーブルのバ
ッテリセル端面に配置した各端末にそれぞれ対応するケ
ーブル接続端子を端子カバーに設け、前記各端末と各ケ
ーブル接続端子とがそれぞれ個別に導通するよう、バッ
テリセルの端子と端子カバーの端子部との間に位置決め
部を設けてある。
【0022】上記構成によれば、バッテリセルは、位置
決め部により端子カバーに対して回転が規制されてお
り、これによりバッテリセル側の2本のフラットケーブ
ルの各端末が、端子カバー側の各ケーブル接続端子に個
別に導通する状態が確保される。
【0023】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、位置決め部は、キーとキー溝で構成されてい
る。
【0024】上記構成によれば、バッテリセルの端子と
端子カバーの端子部とが、嵌合穴に嵌合突起を挿入する
構造で相互に接続され、このときキーがキー溝に挿入さ
れてバッテリセルと端子カバーとの位置決めがなされ
る。
【0025】請求項7の発明は、両端に端子を備えた少
なくとも1個のバッテリセルを、ケース内のバッテリ収
容空間に収容し、このバッテリ収容空間は、少なくとも
一方の端部に開口部を備え、この開口部に、前記バッテ
リセルの端子に導通可能な端子部を備えた端子カバーを
装着し、前記バッテリセルの端子と端子カバーの端子部
との接続または直列に収容されるバッテリセル相互の接
続を、一方に設けた嵌合穴に、他方に設けた嵌合突起を
嵌合させて行うものとしてある。
【0026】上記したバッテリ接続方法によれば、バッ
テリセルをケース内に収容した上で、このケースの開口
部に端子カバーを装着することで、バッテリセルの端子
と端子カバーの端子部との電気的導通、あるいはバッテ
リセル相互の電気的導通が図られる。
【0027】
【発明の効果】請求項1または7の発明によれば、バッ
テリセルをケース内に収容した上で、このケースの開口
部に端子カバーを装着することで、ケース内の水密が確
保できるとともに、バッテリセルの端子と端子カバーの
端子部との電気的導通、あるいはバッテリセル相互の電
気的導通が、嵌合穴と嵌合突起とで図られ、バッテリセ
ルの組み付け作業が容易となる。
【0028】請求項2の発明によれば、バッテリセルに
対する電圧測定用などの弱電系配線を、フラットケーブ
ルとしてバッテリセルの表面に固定してあるので、弱電
系配線としてケース内の配線を別途設ける必要がなく、
ケース内の配線構造が簡略化できる。
【0029】請求項3の発明によれば、バッテリセルが
収容された状態のケースの開口部に端子カバーを装着す
るだけで、フラットケーブルの他端を端子カバーのケー
ブル接続端子に圧接して接続させることができる。
【0030】請求項4の発明によれば、電圧測定用のフ
ラットケーブルが両端のバッテリセルについてのみ必要
で、中央のバッテリセルには不要となるので、ケース内
の配線構造がより簡素化されたものとなる。
【0031】請求項5の発明によれば、バッテリセル
は、位置決め部により端子カバーに対して位置決めされ
るので、バッテリセル側の2本のフラットケーブルの各
端末が、端子カバー側の各ケーブル接続端子に個別に接
続される状態を確保することができる。
【0032】請求項6の発明によれば、バッテリセル側
の2本のフラットケーブルの各端末と、端子カバー側の
各ケーブル接続端子との個別の接続が、キーとキー溝に
よって確実に確保することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0034】図1は、この発明の実施の一形態を示す電
気自動車のバッテリ固定構造の分解斜視図であり、図2
は、上記したバッテリ固定構造を備えた電気自動車の側
面図である。バッテリを構成するバッテリセル27は、
円柱形状を呈して両端に端子27a,27bを備えたも
のが複数使用される。このバッテリセル27を収容する
ケース29は、アルミニウム製の押し出し材で構成され
て車幅方向に2個並列に配置され、車体前方側あるいは
車体後方側からの拡大された正面図である図3に示すよ
うに、車体前後方向に貫通するバッテリ収容空間31a
を有する円筒形状部31が、上下2段にそれぞれ4個ず
つ全部で8個形成されている。
【0035】これらの各バッテリ収容空間31aには、
上記したバッテリセル27が3個直列に接続された状態
で収容可能であるが、ここでは、バッテリセル27のほ
か、バッテリセル27と直径が同等な円柱形状のジャン
クションボックス33およびセルコントローラ35がそ
れぞれ収容されている。ジャンクションボックス33
は、電流センサ、ヒューズ、リレーなどを備えて全長が
バッテリセル27の2個分あり、一方のケース29に1
個収容されている。一方、セルコントローラ35は、個
々のバッテリセル27の電圧管理などに対する制御回路
基板を備えて全長がバッテリセル27と同等であり、両
ケース29に2個ずつ全部で4個収容されている。
【0036】ケース29は、図3に示すように、上段側
および下段側のそれぞれの4個のバッテリ収容空間31
aを有する2個のケース単体37から構成され、これら
各ケース単体37相互が2カ所の結合部39にて結合固
定されている。結合部39は、1個のケース単体37に
おける4個のバッテリ収容空間31aの中央2個の、相
手側のケース単体37に対向する位置に設けられてい
る。上記した2個のケース単体37は、上下を逆に配置
して使用しているだけで、互いに同一形状である。
【0037】上記2個のケース単体37相互間には、外
気を車体前方から導入して同後方に排出する冷却風導入
空間41が形成されている。上部側のケース単体37の
上部には天板43が、下部側のケース単体37の下部に
は底板45がそれぞれボルトにより固定され、天板43
および底板45とケース単体37との間には、冷却風導
入空間47および49がそれぞれ形成されている。
【0038】各ケース単体37の周囲適宜位置には、図
1に示されている端子カバー51を、ケース29の車体
前後方向両端に固定するためのねじ孔53が形成されて
いる。端子カバー51は、ケース29の車体前後方向両
端に、シール材52を介し、8個のバッテリ収容空間3
1aを密閉状に閉塞して装着するもので、この装着状態
でケース29側の冷却風導入空間41に整合する冷却風
導入孔51aが形成されている。
【0039】図4は、ケース29に、バッテリセル27
が収容されるとともに、端子カバー51が装着された状
態での図3のA−A断面図に相当するもので、これによ
れば端子カバー51には、バスバー55が一体成形され
ている。バスバー55は、バッテリセル27の直径方向
(図4では上下方向)に隣接するバッテリセル27相互
を電気的に接続するもので、端子カバー51内に埋め込
まれる接続部57と、接続部57の図中で上下両端にて
バッテリセル27に対応する位置にてバッテリセル27
に向けて突出する端子部59とから構成されている。
【0040】図4に示されている上部側の端子部59
は、嵌合穴59aを備え、この嵌合穴59aにバッテリ
セル27の円柱状の嵌合突起となる端子27aが嵌合さ
れている。バッテリセル27の他方の端子27bは端子
部59と同様に嵌合穴27cを備え、この嵌合穴27c
に他のバッテセル27の端子部27aが嵌合される。こ
のような嵌合突起と嵌合穴とによりバッテリセル27が
順次接続され、さらに図4中では図示されていない車体
後方側の端子カバー51のバスバー55の端子部59は
嵌合突起となってバッテリセル27の端子27bの嵌合
穴27cに嵌合する。これにより、3個直列に収容され
たバッテリセル27が、両端の端子カバー51のバスバ
ー55相互間で電気的に接続されることになる。
【0041】このような強電部分の電気的接続形態は、
ジャンクションボックス33およびセルコントローラ3
5についても同様となっている。
【0042】図4に示されているバスバー55の下部側
の図示されていない端子部59は、バッテリ27の端子
27aと同様な嵌合突起として形成され、この嵌合突起
は対応するバッテリセル27の端子27bの嵌合穴27
cに嵌合して接続される。これにより、上下2段のバッ
テリセル27相互が電気的に直列接続されることにな
る。
【0043】このようにして上下あるいは左右に隣接す
るバッテリセル27相互がバスバー55を介して接続さ
れ、ケース29内に収容される複数のバッテリセル27
が、ジャンクションボックス33およびセルコントロー
ラ35とともに直列接続されることとなる。直列接続さ
れた最端部のバッテリセル27あるいはジャンクション
ボックス33には、例えばリード線が接続されて外部に
引き出される。
【0044】3本直列に接続されたバッテリセル27の
うち、両端の2本については、図5に斜視図で示すよう
に、その表面に、2本のフラットケーブル61,63が
バッテリセル27の長さ方向に沿って貼り付けられてい
る。2本のフラットケーブル61,63は、一方がバッ
テリセル27に対する電圧測定用で、他方が各バッテリ
セル27への充電時にて他のバッテリセル27対して充
電過剰となっているバッテリセル27への充電電流をバ
イパスする電流バイパス用であり、これらは弱電系配線
となる。なお、中央の1本のバッテリセル27には、図
示していないが、電流バイパス用のフラットケーブルを
設ける必要がある。
【0045】各フラットケーブル61,63は、中央の
バッテリセル27側の一方の端末61a,63aが端子
27bに電気的に導通するようねじ止めされ、他方の端
末61b,63bはバッテリセル27の端面にて円周方
向に沿ってほぼ円弧状に貼り付けられている。この円弧
状の各端末61b,63bは、図4に示すように凸状に
形成され、この各端末61b,63bに対向する端子カ
バー51の内面には、弾性変形可能なケーブル接続端子
65,67がねじ止めなどにより固定されている。
【0046】端子カバー51の内面には、図示していな
いが、上記ケーブル接続端子65,67および端子部5
9に導通する配線パターンが実装され、この各配線パタ
ーンはセルコントローラ35側に接続されることにな
る。なお、図4に示されている端子カバー51と反対側
の車体後方側の端子カバー51からの配線は、ケース2
9の外部に引き出され、図4に示されている車体前方側
の端子カバー51を貫通してセルコントローラ35に接
続されるものとする。
【0047】端子カバー51をケース29に装着するこ
とで、上記各ケーブル接続端子65,67がフラットケ
ーブル61,63の端末61b,63bにそれぞれ個別
に圧接して電気的に導通状態となる。この各導通状態を
確保するために、バッテリセル27の端子27aおよび
バスバー55の端子部59には、位置決め部69が設け
られている。位置決め部69は、図6に示すように、バ
ッテリセル27の端子27a側のキー69aと、バスバ
ー55側のキー溝69bとから構成されている。
【0048】図7は、各バッテリセル27の放電状態を
監視するための電圧測定用回路ブロック図である。3個
直列に接続されたバッテリセル27のうち両端のものの
みに、電圧測定用のフラットケーブル61を接続してこ
の両端のバッテリセル27の電圧を測定している。中央
のバッテリセル27の電圧は、その両端の端子27a,
27b間の電位差を、直列接続されている図中で左側の
端部のバッテリセル27の端子27bの電位と、同右側
の端部のバッテリセル27の端子27aの電位との差か
ら算出することで得られる。
【0049】セルコントローラ35が設けられている列
の中央のバッテリセル27については、セルコントロー
ラ35での電圧降下が無視できるので、セルコントロー
ラ35側の端子27aの電位は、セルコントローラ35
の図中で左側の端子部分(後述する雌コネクタ75)の
電位にほぼ等しく、したがってこの雌コネクタ75の電
位と右側端部のバッテリセル27の端子27aの電位と
の差により算出できる。
【0050】セルコントローラ35に対応する部位の端
子カバー51には、ピン接点を有する雄コネクタ71が
装着され、この雄コネクタ71と両端子27a,27b
とが配線73(前述した端子カバー51の内面に実装さ
れる配線パターン)を介して接続される構成となってい
る。
【0051】雄コネクタ71に対応してセルコントロー
ラ35側には、雌コネクタ75が設けられている。雄コ
ネクタ71と雌コネクタ75とが嵌合することで、バッ
テリセル27から引き出された配線が、セルコントロー
ラ35側に接続されることになる。
【0052】上記雄コネクタ71と雌コネクタ75との
接続部には、前記図4に示したバスバー55の端子部5
9とバッテリセル27の端子27aあるいは27bとの
間の、嵌合突起と嵌合穴とによる強電部分の接続も同時
になされる。
【0053】図1に示すように、並列配置された2個の
ケース29それぞれの車体後方側の端部には、排気ダク
ト77が装着される。排気ダクト77は、車体前方側に
開口部が形成され、この開口部に、天板43および底板
45を装着した状態のケース29の端部が挿入された状
態で、天板43および底板45を固定するためのボルト
により、天板43および底板45と共締めによりケース
29に固定される。
【0054】排気ダクト77の後面の開口部が形成され
た部位には排気用ファン79が装着される。排気用ファ
ン79は、車両停止時に作動して外気を強制的に冷却風
導入空間41に導入する一方、車両走行時に停止して、
冷却風導入空間41に走行風が導入されるものとする
が、走行時であっても必要とあれば作動するような構成
としてもよい。
【0055】上記した天板43、底板45、端子カバー
51、排気ダクト77および排気用ファン79が装着さ
れたケース29は、2本の支持ブラケット81を用い、
図2に示すように、車体83のフロア下面83aにボル
トにより固定装着される。
【0056】上記したような電気自動車のバッテリ接続
構造によれば、バッテリセル27が収容されるケース2
9の両端開口が、端子カバー51によって密閉状に装着
されるので、ケース29の内部への水の侵入が回避さ
れ、信頼性が向上する。
【0057】また、バッテリセル27単体を順次ケース
29内に挿入することで、バッテリの組み付けができる
ので、従来のように、8本のバッテリセルを1組とした
重量のあるモジュールをバッテリフレームに搭載すると
いう煩雑な作業が回避され、バッテリの組み付け作業性
が向上するとともに、組電池としてコンパクト化も図れ
る。
【0058】ケース29に収容されるバッテリセル27
とバスバー55との接続および、バッテリセル27相互
の接続は、嵌合突起が嵌合穴に嵌合するという簡単な構
造であるので、端子カバー51をケース29に装着する
際にワンタッチで行え、組みつけ作業性が向上するとと
もに、端子接続部の品質向上が図られる。
【0059】また、バッテリセル27個々の電圧測定な
どに使用する弱電系の配線を、フラットケーブル61,
63としてバッテリセル27に貼り付けるて一体化する
構成としたので、弱電用ケーブルとしてケース29内の
配線を別途設ける必要がなく、ケース29内の配線構造
が簡略化される。さらに、電圧測定用のフラットケーブ
ル61については、3個直列に接続されたうちの両端の
バッテリセル27のみに設けてあるので、配線構造がよ
り簡素化されたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す電気自動車のバ
ッテリ固定構造の分解斜視図である。
【図2】図1のバッテリ固定構造を備えた電気自動車の
側面図である。
【図3】図1のバッテリ固定構造におけるバッテリセル
を収容するケースの正面図である。
【図4】図3における、バッテリセルを収容した状態で
のA−A断面図である。
【図5】図1における3個直列に接続されたうちの両端
のバッテリセルの斜視図である。
【図6】図4におけるバッテリセルと端子カバー側の端
子部との間の位置決め部の詳細を示す斜視図である。
【図7】バッテリセルの放電状態を監視するための電圧
測定用回路ブロック図である。
【図8】従来例を示す電気自動車のバッテリ接続構造の
断面図である。
【図9】図8のバッテリ接続構造におけるバッテリモジ
ュールの分解斜視図である。
【符号の説明】
27 バッテリセル 27a 端子(嵌合突起) 27b 端子 27c,59a 嵌合穴 29 ケース 31a バッテリ収容空間 51 端子カバー 59 端子部 61,63 フラットケーブル 65,67 ケーブル接続端子 69 位置決め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 AA01 AA03 5H020 AA01 AS11 CC01 CC14 CC24 DD02 DD07 DD08 DD18 5H022 BB03 CC01 CC09 CC10 CC12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に端子を備えた少なくとも1個のバ
    ッテリセルを、ケース内に形成したバッテリ収容空間に
    収容し、このバッテリ収容空間は、少なくとも一方の端
    部に開口部を備え、この開口部に、前記バッテリセルの
    端子に導通可能な端子部を備えた端子カバーを装着し、
    前記バッテリセルの端子と端子カバーの端子部との接続
    部分または直列に収容される複数のバッテリセル相互の
    接続部分が、一方が嵌合穴で他方がこの嵌合穴に嵌合す
    る嵌合突起で構成されていることを特徴とする電気自動
    車のバッテリ接続構造。
  2. 【請求項2】 バッテリセルに対する電圧測定用などの
    弱電系配線を、フラットケーブルとして前記バッテリセ
    ルの表面に固定したことを特徴とする請求項1記載の電
    気自動車のバッテリ接続構造。
  3. 【請求項3】 バッテリセルは、ケース内に複数直列に
    収容され、端子カバーの端子部に端子が直接接続される
    バッテリセルのフラットケーブルは、一端がバッテリセ
    ルの一方の端子に接続され、他端が、端子カバーをケー
    スに装着した状態で端子カバーに設けたケーブル接続端
    子に対して圧接により導通されるようバッテリセルの端
    面に配置されていることを特徴とする請求項2記載の電
    気自動車のバッテリ接続構造。
  4. 【請求項4】 バッテリセルは、ケース内に3個直列に
    収容され、両端のバッテリセルにのみ電圧測定用のフラ
    ットケーブルが装着され、この両端のバッテリセルの電
    圧の測定により中央のバッテリセルの電圧を特定するこ
    とを特徴とする請求項3記載の電気自動車のバッテリ接
    続構造。
  5. 【請求項5】 フラットケーブルは、1つのバッテリセ
    ルに対して2本設けられ、この2本のフラットケーブル
    のバッテリセル端面に配置した各端末にそれぞれ対応す
    るケーブル接続端子を端子カバーに設け、前記各端末と
    各ケーブル接続端子とがそれぞれ個別に導通するよう、
    バッテリセルの端子と端子カバーの端子部との間に位置
    決め部を設けたことを特徴とする請求項3記載の電気自
    動車のバッテリ接続構造。
  6. 【請求項6】 位置決め部は、キーとキー溝で構成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の電気自動車のバ
    ッテリ接続構造。
  7. 【請求項7】 両端に端子を備えた少なくとも1個のバ
    ッテリセルを、ケース内のバッテリ収容空間に収容し、
    このバッテリ収容空間は、少なくとも一方の端部に開口
    部を備え、この開口部に、前記バッテリセルの端子に導
    通可能な端子部を備えた端子カバーを装着し、前記バッ
    テリセルの端子と端子カバーの端子部との接続または直
    列に収容されるバッテリセル相互の接続を、一方に設け
    た嵌合穴に、他方に設けた嵌合突起を嵌合させて行うこ
    とを特徴とする電気自動車のバッテリ接続方法。
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