JP2000067712A - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

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JP2000067712A
JP2000067712A JP10232097A JP23209798A JP2000067712A JP 2000067712 A JP2000067712 A JP 2000067712A JP 10232097 A JP10232097 A JP 10232097A JP 23209798 A JP23209798 A JP 23209798A JP 2000067712 A JP2000067712 A JP 2000067712A
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arc
circuit breaker
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gas
pressure
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JP10232097A
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English (en)
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Tadashi Koshizuka
正 腰塚
Takeshi Shinkai
健 新海
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
Susumu Nishiwaki
進 西脇
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機器の大型化を防止し、多様な種類のガスを消
弧媒体として用いることのできるガス遮断器を提供す
る。 【解決手段】遮断器本体1における蓄圧空間のガス圧力
が、ガスの種類に応じて設定されるしきい値以上に上昇
した期間に、遮断すべき電流零点を迎えるようなタイミ
ングで開極指令を与える開極指令設定装置4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス遮断器に係り、
特にSF6 以外の消弧媒体を使用したガス遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、パッファ形ガス遮断器は、パッ
ファ室と呼ばれるガス圧縮室においてガスを圧縮し、そ
の圧縮ガスをアークに吹き付けることにより消弧してい
る。この場合、遮断器の遮断性能は、一般に圧縮される
ガスの圧力に関係する。そして、従来は高い遮断性能を
達成するため、パッファ圧力を高めることに注力されて
きた。例えば、開極スピードのアップ、アークエネルギ
ーの利用などである。
【0003】故障時のガス遮断器の動作を図8に基づい
て説明する。
【0004】図8に示すように、ガス遮断器である遮断
器本体1には、変流器(以下、CTという。)2が直列
に接続され、このCT2が故障電流を検出すると、その
検出信号がリレー3に出力される。このリレー3から
は、上記検出信号に基づいて遮断器本体1に開極指令信
号が出力される。
【0005】したがって、図8において系統に故障が発
生すると、CT2が故障電流を検出し、リレー3が動作
する。それによって遮断器本体1に開極指令が与えら
れ、遮断器本体1は開極する。リレー3の動作時間およ
び遮断器本体1の開極時間は一定であるものの、遮断す
べき電流の位相は図9および図10に示すように、必ず
しも一定とは限らない。したがって、遮断器本体1は、
ある時間幅で電流遮断能力を有しているのが通常であ
る。これは、この時間幅の間、パッファ室の圧力上昇を
維持することを意味する。
【0006】この圧力上昇を維持するために、パッファ
室のパッファ圧を高める方法が採用されてきた。すなわ
ち、このパッファ圧を高めるには、パッファ室の大きさ
を大きくしたり、開極速度を高めるなどの方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年開
閉装置は、特に小型化が要求されてきており、パッファ
室の大きさを大きくすることは、小型化に相反する。ま
た、開極速度を高めるには、操作機構の操作力を高める
必要がある。これらはいずれも遮断器を大型化する要因
となる。
【0008】さらに、近年SF6 に変わる消弧媒体が注
目されている。例えば、窒素などのガスを用いると、図
11に示すように、SF6 に比べて窒素は分子量および
比熱が小さいため、パッファ圧が上昇した後、急速に低
下してしまう。これは、前記の電流遮断の時間幅が小さ
くなることを示している。このような消弧性ガスを消弧
媒体として用いた場合には、一段と大きなパッファ室、
操作機構が必要となる。
【0009】以上のように、遮断器本体1は遮断に有効
な時間幅を得ようとすると、パッファ室の圧力上昇を高
くしなければならず、操作機構が大きくなるなどの課題
がある。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、機器の大型化を防止し、多様な種類のガスを消弧媒
体として用いることのできるガス遮断器を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、消弧性ガスが充填された密
閉容器内に、対向配置された第1接触子部および第2接
触子部を有し、前記第1接触子部および第2接触子部
は、それぞれ第1アーク接触子および第2アーク接触子
を有し、前記第1アーク接触子および第2アーク接触子
は、通常運転時は接触導通状態にあり、開極動作時は相
対移動しつつ開離するとともに、両接触子間の空間とし
て定義されるアーク空間にアークを発生するよう構成さ
れ、このアークを消弧させるガス流発生手段を有し、こ
のガス流発生手段は、蓄圧空間と、この蓄圧空間の圧力
を上昇させる圧力上昇手段と、前記蓄圧空間と前記アー
ク空間を結ぶガス流路とを備えたガス遮断器において、
前記蓄圧空間のガス圧力が、ガスの種類に応じて設定さ
れるしきい値以上に上昇した期間に、遮断すべき電流零
点を迎えるようなタイミングで開極指令を与える開極指
令設定装置を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、消弧性ガスの種
類によって設定される蓄圧空間のガス圧力が、しきい値
以上に上昇した期間に遮断すべき電流零点を迎えるべ
く、遮断器を開離するよう開極指令を設定したことによ
り、ガス圧の上昇期間を長時間保つ必要がなく、操作機
構を小型化することが可能となる。
【0013】請求項2の発明は、消弧性ガスが充填され
た密閉容器内に、対向配置された第1接触子部および第
2接触子部を有し、前記第1接触子部および第2接触子
部は、それぞれ第1アーク接触子および第2アーク接触
子を有し、前記第1アーク接触子および第2アーク接触
子は、通常運転時は接触導通状態にあり、開極動作時は
相対移動しつつ開離するとともに、両接触子間の空間と
して定義されるアーク空間にアークを発生するよう構成
され、このアークを消弧させるガス流発生手段を有し、
このガス流発生手段は、蓄圧空間と、この蓄圧空間の圧
力を上昇させる圧力上昇手段と、前記蓄圧空間と前記ア
ーク空間を結ぶガス流路とを備えたガス遮断器におい
て、前記蓄圧空間のガス圧力が最高となる時刻近傍で、
遮断すべき電流零点を迎えるようなタイミングで開極指
令を与える開極指令設定装置を設けたことを特徴とす
る。
【0014】請求項2の発明によれば、蓄圧空間のガス
圧力の最高となる時点近傍において遮断すべき電流零点
を迎えるべく、遮断器を開離するよう開極指令を設定し
たことにより、ガス圧の上昇期間を保つ必要がなくな
り、操作機構を小型化することが可能となる。
【0015】請求項3の発明は、消弧性ガスが充填され
た密閉容器内に、対向配置された第1接触子部および第
2接触子部を有し、前記第1接触子部および第2接触子
部は、それぞれ第1アーク接触子および第2アーク接触
子を有し、前記第1アーク接触子および第2アーク接触
子は、通常運転時は接触導通状態にあり、開極動作時は
相対移動しつつ開離するとともに、両接触子間の空間と
して定義されるアーク空間にアークを発生するよう構成
され、このアークを消弧させるガス流発生手段を有し、
このガス流発生手段は、蓄圧空間と、この蓄圧空間の圧
力を上昇させる圧力上昇手段と、前記蓄圧空間と前記ア
ーク空間を結ぶガス流路とを備えたガス遮断器におい
て、前記第1アーク接触子および前記第2アーク接触子
が開離する瞬間から、遮断すべき電流零点までに要する
時間として定義されるアーク時間が、常に一定となるよ
うなタイミングで開極指令を与える開極指令設定装置を
設けたことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によれば、開極指令設定装
置によって、アーク時間が常に一定となるよう開極指令
を与えたことにより、請求項1と同様の作用をなす。
【0017】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のガス遮断器において、開極指令設定装置
は、予め動作シーケンスが設定されたプログラマブルコ
ントローラであって、このプログラマブルコントローラ
により開極指令を与えることを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のガス遮断器において、開極指令設定装置
は、演算処理装置であって、この演算処理装置により開
極条件を計算して開極指令を与えることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、請求項5記載のガス遮
断器において、前記演算処理装置は、遮断すべき電流に
基づいて遮断すべき電流零点に至る時間を計算し、その
時間に応じたタイミングで開極指令を与えることを特徴
とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項5記載のガス遮
断器において、前記演算処理装置は、遮断すべき電流の
大きさに応じたタイミングで開極指令を与えることを特
徴とする。
【0021】請求項8の発明は、請求項5記載のガス遮
断器において、前記演算処理装置は、設置される場所の
温度変化およびリレーの動作時間幅による開極動作時間
の変化を補正して開極指令を与えることを特徴とする。
【0022】請求項9の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のガス遮断器において、前記第1アーク接
触子および前記第2アーク接触子間の電圧を検出する電
圧検出器と、この電圧検出器の検出信号を得て投入に最
適な電圧条件にて投入するよう投入指令を与える投入指
令設定装置とを備えたことを特徴とする。
【0023】請求項4〜9の発明によれば、電流遮断に
必要であったガス圧の上昇期間を保つ必要がなくなり、
遮断器を小型化することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0025】[第1実施形態]図1は本発明に係るガス
遮断器の第1実施形態を示す構成図、図2(A),
(B)は第1実施形態におけるガス遮断器の構造を示す
断面図、図3は第1実施形態における電流遮断を示す説
明図ある。なお、従来の構成と同一の部分には、図8と
同一の符号を用いて説明する。
【0026】図1に示すように、遮断器本体1には、電
流検出器であるCT2が直列に接続され、このCT2が
故障電流を検出すると、その検出信号が開極指令設定装
置4に出力される。この開極指令設定装置4からは、上
記検出信号に基づいて遮断器本体1に開極指令信号が出
力される。
【0027】遮断器本体1は、図2(A),(B)に示
すように、消弧性(絶縁性)ガスが充填された図示しな
い密閉容器内に、固定接触子部(第1接触子部)10と
可動接触子部(第2接触子部)20とが対向配置されて
いる。なお、以下の説明では、記載の簡略化の観点から
可動接触子部20の位置関係について、固定接触子部1
0側の方向を前方、その反対側を後方と定義する。
【0028】まず、固定接触子部10は、固定アーク接
触子(第1アーク接触子)11と、この固定アーク接触
子11の周囲に配置された固定通電接触子12とから構
成されている。一方、可動接触子部20は、中空円筒状
に形成された操作ロッド21と、この操作ロッド21の
周囲に配置されて前端部で操作ロッド21に連結された
可動シリンダ22と、この可動シリンダ22の前方に連
結されるとともに、中空かつ指状に形成された可動アー
ク接触子(第2アーク接触子)23と、その可動アーク
接触子23の周囲に配置された可動通電接触子24と、
可動アーク接触子23を包囲する絶縁性のノズル25
と、可動シリンダ22内に挿入された固定ピストン26
とを備えている。
【0029】以上のような可動接触子部20のうち、操
作ロッド21は、図示しない駆動装置によって、その軸
方向に往復運動するように構成されており、その中程
に、その中空部と充填ガス雰囲気空間とを連通する複数
の排気孔21aを有している。また、可動アーク接触子
23とノズル25との間には、可動シリンダ22内部の
圧縮空間(蓄圧空間)S1で圧縮されたガスを高圧のガ
ス流として固定アーク接触子11側に導くためのガス流
路22aが形成されている。つまり、このガス流路22
aは、圧縮空間S1と後述するアーク空間とを連通して
いる。
【0030】さらに、固定ピストン26は、円環平板状
に形成されており、その内周面で操作ロッド21の外周
面に対して摺動するとともに、その外周面でシリンダ2
2の内周面に対して摺動するように構成されている。こ
の場合、固定ピストン26は、その後方に一体的に設け
られて軸方向に延びるピストン支持部26aを有し、こ
のピストン支持部26aを介して図示しない容器内に固
定されている。そして、このように固定された固定ピス
トン26に対し、操作ロッド21および可動シリンダ2
2が一体的に移動することにより、可動シリンダー22
と固定ピストン26とが相対移動し、それによって可動
シリンダー22内部に形成される圧縮空間S1内のガス
が圧縮されるように構成されている。
【0031】以上のような構成を有する図2のガス遮断
器の開極動作について、以下に説明する。
【0032】まず、開極動作途中の初期状態において
は、後方に操作ロッド21が移動し、この操作ロッド2
1を含む可動接触子部20が一体的に移動する。図2
(B)は、このような開極動作によって固定アーク接触
子11から可動アーク接触子23が開離した後の状態を
示しており、両アーク接触子11,23間のアーク空間
31にはアーク31aが発生している。
【0033】ここで、可動シリンダ22内部の圧縮空間
S1の圧力は、可動シリンダ22とピストン26との相
対移動による機械的な圧縮作用よって昇圧されることに
なり、これら可動シリンダ22およびピストン26によ
り圧力上昇手段が構成されている。
【0034】このような開極動作が進むと、可動シリン
ダ22内部の圧縮空間S1の圧力は、遮断するのに十分
な高さまで昇圧される。このように圧縮空間S1が十分
に昇圧された状態で、ノズル25のスロート部が十分に
開口すると、可動アーク接触子23とノズル25との間
のガス流路22aから固定アーク接触子11に向かって
流れる高圧のガス流32aが発生する。
【0035】その一方で、可動アーク接触子23の中空
部から、操作ロッド21に設けられた排気孔21aに向
かって流れるガス流32bおよび32cも発生する。ア
ーク31は、このようなガス流32aと、ガス流32b
および32cの2方向のガス流によって、相乗的に強力
に冷却されて消弧され、電流遮断が達成される。
【0036】なお、アーク31aを消弧させるガス流発
生手段は、圧縮空間(蓄圧空間)S1と、この圧縮空間
S1の圧力を上昇させる圧力上昇手段としての可動シリ
ンダ22およびピストン26と、圧縮空間S1とアーク
空間31を結ぶガス流路22aとから構成されている。
【0037】ところで、本実施形態において、図1に示
すように開極指令設定装置4は、圧縮空間S1のガス圧
力が、ガスの種類に応じて設定されるしきい値以上に上
昇した期間に、遮断すべき電流零点を迎えるようなタイ
ミングで、開極指令を与えるように構成されている。
【0038】次に、本実施形態の作用を図3に基づいて
説明する。
【0039】遮断器本体1の圧力上昇は一般的に図3に
示すような曲線となる。遮断に有効な圧力以上に圧力が
上昇したところで、遮断すべき電流零点がくるように、
図1に示す開極指令設定装置4が開極指令を出力する。
これにより、遮断器本体1は、必ず設定した時点で電流
を遮断する。
【0040】これまでは遮断すべき電流零点の位置が一
定ではなかったため、遮断に有効な圧力上昇の範囲を長
時間設定する必要があったが、本実施形態では、電流零
点は必ず一定の時点となるため、圧力上昇を長時間保つ
必要がなくなる。したがって、小型の操作機構にて遮断
器を操作することが可能となり、遮断器を小型化するこ
とが可能となる。
【0041】このように本実施形態によれば、開極指令
設定装置4によって遮断に有効な圧力以上に圧力が上昇
した時点で、遮断すべき電流零点がくるように設定する
ことができるので、圧力上昇を長時間保つ必要がなくな
り、小型の操作機構を利用することができ、遮断器本体
1の小型化が可能となる。
【0042】[第2実施形態]図4を用いて本発明に係
るガス遮断器の第2実施形態を説明する。なお、図1と
同一の部分には同一の符号を付して説明する。また、遮
断器本体1の構造は、図2(A),(B)と同様である
ので、その説明を省略する。以下の各実施形態も同様で
ある。
【0043】本実施形態では、開極指令設定装置4が圧
縮空間S1のガス圧力が最高となる時刻近傍で、遮断す
べき電流零点を迎えるようなタイミングで開極指令を与
えるように構成されている。
【0044】すなわち、本実施形態は、圧力上昇が最も
高くなった時点に遮断すべき電流零点がくるように設定
したものである。この場合、圧力上昇最大値が遮断に有
効な圧力値以上であれば、電流を遮断することができ、
遮断器の操作力をさらに低減させることができる。した
がって、遮断器本体1を一段と小型化することができ
る。
【0045】[第3実施形態]第3実施形態では、開極
指令設定装置4が固定アーク接触子(第1アーク接触
子)11および可動アーク接触子(第2アーク接触子)
23が開離する瞬間から、遮断すべき電流零点までに要
する時間として定義されるアーク時間が、常に一定とな
るようなタイミングで開極指令を与えるように構成され
ている。
【0046】したがって、このように構成したことで、
前記第1および第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0047】[第4実施形態]図5は本発明に係るガス
遮断器の第4実施形態を示す構成図である。
【0048】図5に示すように、本実施形態では、前記
第1〜第3実施形態の開極指令設定装置4をプログラマ
ブルコントローラ5にて構成し、このプログラマブルコ
ントローラ5には、予め動作シーケンスが設定されてい
る。
【0049】したがって、本実施形態によれば、開極指
令設定装置4をプログラマブルコントローラ5にて構成
したことにより、遮断電流値などの条件が決まっている
遮断器では、予めプログラムとして開極指令を設定して
おくことが可能となる。
【0050】[第5実施形態]図6は本発明に係るガス
遮断器の第5実施形態を示す構成図である。
【0051】図6に示すように、本実施形態では、前記
第1〜第3実施形態の開極指令設定装置4を演算処理装
置(CPU)6にて構成したものである。この演算処理
装置6は、CT2で検出した遮断すべき電流に基づい
て、遮断すべき電流零点を計算し、その時間に応じたタ
イミングで開極指令を与えるするものである。
【0052】また、演算処理装置6は、CT2で検出し
た遮断すべき電流に基づいて、遮断すべき電流の大きさ
に応じたタイミングで開極指令を与えるようにしてもよ
い。さらに、本実施形態では、開極指令設定装置4を演
算処理装置(CPU)6にて構成したことにより、種々
の遮断条件、例えば遮断すべき電流の大きさ、直流分を
含んだ電流の遮断における電流零点の検出、遮断器が設
置される場所の温度、リレーの動作時間幅による遮断器
の動作時間の変化などを補正して対応することが可能と
なる。
【0053】すなわち、本実施形態の演算処理装置6で
は、遮断器が設置される場所の温度変化およびリレーの
動作時間バラツキに起因する開極動作時間の変化を補正
して開極指令を与えるようにしてもよい。
【0054】また、本実施形態の演算処理装置6では、
CT2で検出した遮断すべき電流に基づいて遮断すべき
電流零点に至る時間を計算し、その時間に応じたタイミ
ングで開極指令を与えたり、CT2で検出した遮断すべ
き電流に基づいてその電流の大きさに応じたタイミング
で開極指令を与えるようにしてもよい。
【0055】したがって、このように構成したことで、
前記第1および第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0056】[第6実施形態]図7は本発明に係るガス
遮断器の第6実施形態を示す構成図である。
【0057】図7に示すように、本実施形態では、前記
第1〜第3実施形態の開極指令設定装置4に投入指令設
定装置7を付加し、この投入指令設定装置7は固定アー
ク接触子(第1アーク接触子)11および可動アーク接
触子(第2アーク接触子)23間の電圧を検出する電圧
検出器8の検出信号を得て投入に最適な電圧条件にて投
入するよう遮断器本体1に投入指令信号を与えるもので
ある。
【0058】このように本実施形態によれば、前記第1
〜第5実施形態に述べた機能に他に、投入の制御が可能
となる。その結果、例えばアーク接触子間電圧が零にて
投入すると、投入サージなどの過電圧発生を抑制するこ
とが可能となる。
【0059】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れることなく、種々の変更が可能である。例えば、上記
各実施形態において開極指令設定装置4は、継電器(リ
レー)により自動制御される場合と、手動制御される場
合で、異なるタイミングで開極指令を与えるように構成
してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガス
遮断器によれば、開極指令設定装置は、蓄圧空間のガス
圧力が、ガスの種類に応じて設定されるしきい値以上に
上昇した期間に、遮断すべき電流零点を迎えるようなタ
イミングで開極指令を与えたり、また蓄圧空間のガス圧
力が最高となる時刻近傍で、遮断すべき電流零点を迎え
るようなタイミングで開極指令を与えたり、さらに第1
アーク接触子および第2アーク接触子が開離する瞬間か
ら、遮断すべき電流零点までに要する時間として定義さ
れるアーク時間が、常に一定となるようなタイミングで
開極指令を与えることにより、電流遮断に必要なガス圧
の上昇期間を保つ必要がなく、遮断器を小型化すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス遮断器の第1実施形態を示す
構成図。
【図2】(A),(B)は第1実施形態におけるガス遮
断器の構造を示す断面図。
【図3】第1実施形態における電流遮断を示す説明図。
【図4】本発明に係るガス遮断器の第2実施形態におけ
る電流遮断を示す説明図。
【図5】本発明に係るガス遮断器の第4実施形態を示す
構成図。
【図6】本発明に係るガス遮断器の第5実施形態を示す
構成図。
【図7】本発明に係るガス遮断器の第6実施形態を示す
構成図。
【図8】従来のガス遮断器の構成を示す構成図。
【図9】従来のガス遮断器における電流遮断を示す説明
図。
【図10】従来のガス遮断器における電流遮断を示す説
明図。
【図11】ガスの違いによる圧力上昇の違いを示す説明
図。
【符号の説明】
1 遮断器本体 2 CT(電流検出器) 4 開極指令設定装置 5 プログラマブルコントローラ 6 演算処理装置 7 投入指令設定装置 8 電圧検出器 10 固定接触子部(第1接触子部) 11 固定アーク接触子(第1アーク接触子) 20 可動接触子部(第2接触子部) 22 可動シリンダ(圧力上昇手段) 22a ガス流路 23 可動アーク接触子(第2アーク接触子) 26 ピストン(圧力上昇手段) 31 アーク空間 31a アーク S1 圧縮空間(蓄圧空間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克巳 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 西脇 進 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 5G001 AA03 BB04 FF04 GG05 5G028 AA22 FC04 FD02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスが充填された密閉容器内に、
    対向配置された第1接触子部および第2接触子部を有
    し、前記第1接触子部および第2接触子部は、それぞれ
    第1アーク接触子および第2アーク接触子を有し、前記
    第1アーク接触子および第2アーク接触子は、通常運転
    時は接触導通状態にあり、開極動作時は相対移動しつつ
    開離するとともに、両接触子間の空間として定義される
    アーク空間にアークを発生するよう構成され、このアー
    クを消弧させるガス流発生手段を有し、このガス流発生
    手段は、蓄圧空間と、この蓄圧空間の圧力を上昇させる
    圧力上昇手段と、前記蓄圧空間と前記アーク空間を結ぶ
    ガス流路とを備えたガス遮断器において、 前記蓄圧空間のガス圧力が、ガスの種類に応じて設定さ
    れるしきい値以上に上昇した期間に、遮断すべき電流零
    点を迎えるようなタイミングで開極指令を与える開極指
    令設定装置を設けたことを特徴とするガス遮断器。
  2. 【請求項2】 消弧性ガスが充填された密閉容器内に、
    対向配置された第1接触子部および第2接触子部を有
    し、前記第1接触子部および第2接触子部は、それぞれ
    第1アーク接触子および第2アーク接触子を有し、前記
    第1アーク接触子および第2アーク接触子は、通常運転
    時は接触導通状態にあり、開極動作時は相対移動しつつ
    開離するとともに、両接触子間の空間として定義される
    アーク空間にアークを発生するよう構成され、このアー
    クを消弧させるガス流発生手段を有し、このガス流発生
    手段は、蓄圧空間と、この蓄圧空間の圧力を上昇させる
    圧力上昇手段と、前記蓄圧空間と前記アーク空間を結ぶ
    ガス流路とを備えたガス遮断器において、 前記蓄圧空間のガス圧力が最高となる時刻近傍で、遮断
    すべき電流零点を迎えるようなタイミングで開極指令を
    与える開極指令設定装置を設けたことを特徴とするガス
    遮断器。
  3. 【請求項3】 消弧性ガスが充填された密閉容器内に、
    対向配置された第1接触子部および第2接触子部を有
    し、前記第1接触子部および第2接触子部は、それぞれ
    第1アーク接触子および第2アーク接触子を有し、前記
    第1アーク接触子および第2アーク接触子は、通常運転
    時は接触導通状態にあり、開極動作時は相対移動しつつ
    開離するとともに、両接触子間の空間として定義される
    アーク空間にアークを発生するよう構成され、このアー
    クを消弧させるガス流発生手段を有し、このガス流発生
    手段は、蓄圧空間と、この蓄圧空間の圧力を上昇させる
    圧力上昇手段と、前記蓄圧空間と前記アーク空間を結ぶ
    ガス流路とを備えたガス遮断器において、 前記第1アーク接触子および前記第2アーク接触子が開
    離する瞬間から、遮断すべき電流零点までに要する時間
    として定義されるアーク時間が、常に一定となるような
    タイミングで開極指令を与える開極指令設定装置を設け
    たことを特徴とするガス遮断器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のガ
    ス遮断器において、開極指令設定装置は、予め動作シー
    ケンスが設定されたプログラマブルコントローラであっ
    て、このプログラマブルコントローラにより開極指令を
    与えることを特徴とするガス遮断器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のガ
    ス遮断器において、開極指令設定装置は、演算処理装置
    であって、この演算処理装置により開極条件を計算して
    開極指令を与えることを特徴とするガス遮断器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のガス遮断器において、前
    記演算処理装置は、遮断すべき電流に基づいて遮断すべ
    き電流零点に至る時間を計算し、その時間に応じたタイ
    ミングで開極指令を与えることを特徴とするガス遮断
    器。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のガス遮断器において、前
    記演算処理装置は、遮断すべき電流の大きさに応じたタ
    イミングで開極指令を与えることを特徴とするガス遮断
    器。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のガス遮断器において、前
    記演算処理装置は、設置される場所の温度変化およびリ
    レーの動作時間幅による開極動作時間の変化を補正して
    開極指令を与えることを特徴とするガス遮断器。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし3のいずれかに記載のガ
    ス遮断器において、前記第1アーク接触子および前記第
    2アーク接触子間の電圧を検出する電圧検出器と、この
    電圧検出器の検出信号を得て投入に最適な電圧条件にて
    投入するよう投入指令を与える投入指令設定装置とを備
    えたことを特徴とするガス遮断器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135205A (ja) * 1999-11-04 2001-05-18 Mitsubishi Electric Corp 電力開閉装置
CN103000467A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 西安交通大学 一种用于三分频输电系统的低频断路器

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JP2001135205A (ja) * 1999-11-04 2001-05-18 Mitsubishi Electric Corp 電力開閉装置
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