JP2000067400A - 自動船舶航跡検出装置 - Google Patents

自動船舶航跡検出装置

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JP2000067400A
JP2000067400A JP10240264A JP24026498A JP2000067400A JP 2000067400 A JP2000067400 A JP 2000067400A JP 10240264 A JP10240264 A JP 10240264A JP 24026498 A JP24026498 A JP 24026498A JP 2000067400 A JP2000067400 A JP 2000067400A
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sar
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアルタイムに連続して複数の船舶と航跡を
検出することができる自動船舶航跡装置を得る。 【解決手段】 SAR振幅画像上から誤検出の確率が低
い画像フィルタによって船舶を検出する。検出された全
ての船舶について、自動的に航跡検出処理を行う。航跡
検出は高速化処理によって行われる。最終的に、リアル
タイムで複数の船舶について進行方向を検知することが
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として海洋監
視を目的としたシステムにおいて、複数の艦船等の船舶
に対して航跡を検出し、その航跡から船舶の進行方向を
予測する自動船舶航跡検出装置に関するものである。な
おここでは説明の便宜上、自動艦船航跡検出装置を例に
上げて以下に説明する。
【0002】
【従来の技術】海洋監視として不法進入や不審走行する
艦船等を早急に取り締まるために、海上を航行中の艦船
の進行方向を検知する必要がある。図15は合成開口レ
ーダ(Synthetic Aperture Rad
ar:SAR)によって振幅画像データを取得し、海上
を走行中の艦船を監視する概念図である。1−1は人工
衛星搭載の上記SAR、1−2は航空機搭載の上記SA
R、2−1は地上に設置された自動艦船航跡検出装置、
2−2は航空機に設置された自動艦船航跡検出装置、3
と4は国境付近で不法進入や不審航行する艦船である。
図16は、従来の自動艦船航跡検出装置の構成図であ
る。5は従来の自動艦船航跡検出装置、6は海上領域の
上記SAR振幅画像データ、7は艦船候補の検出装置、
8は航跡検出装置、9は航跡の解析装置、10は艦船、
航跡の情報、11は航跡検出するための艦船情報であ
る。
【0003】図17は従来の自動艦船航跡検出装置5の
艦船候補の検出装置6で使用される画像フィルタと艦船
の検出例である。12はフィルタのフレーム部分、13
はフィルタのフレーム以外の部分、14は4つの隣接す
る画素である。この画像フィルタは隣接する画素14の
画素値の平均値に対して12のフレーム部分の平均値を
閾値として艦船領域の検出を行う。14の平均値は13
のフレーム以外の部分の全ての画素について算出され、
上記のように12のフレーム部分の平均値を閾値として
艦船領域を検出する。上記SARにより取得された振幅
画像データの全てについて上記の画像フィルタによる処
理が終了すると、この結果を上記SAR振幅画像データ
上に提示する。提示された艦船領域に対して、マウス等
で画面上をクリックする人の操作により航跡検出を実行
するための艦船11を指定する。指定された艦船につい
て画素の平均値をチェビシェフの多項式補間によって閾
値を算出する手段を有する画像フィルタを、艦船の中心
点を通り、上記SAR振幅画像データ上でプラットフォ
ームの進行方向と平行となる直線上を移動させる手段に
よって航跡検出する。上記手段によって検出された航跡
について上記画像フィルタで得られるピーク値から航跡
の縞の特徴を分類することによって航跡解析し、艦船、
航跡情報を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上が従来の自動艦船
航跡検出装置5の動作である。上記のように、従来の自
動艦船航跡検出装置5において、図17の艦船検出時に
使用する画像フィルタはフレーム領域の平均値を用いて
艦船領域に対して閾値処理を行う。図18は上記の画像
フィルタが動作する例である。この場合、上記SARに
より取得された振幅画像データに現れる海上の振幅値の
高低に強く依存した閾値であるため、艦船ではない領域
がノイズとして検出される可能性が高くなる。すなわ
ち、海上領域の振幅値が低い場合は閾値も低くなり、ノ
イズが艦船領域の振幅値より小さく、フレーム領域の平
均値よりも高い値を有する場合に、艦船として検出され
る。また、艦船領域がフレームと隣接する位置に存在す
る場合は、艦船領域の振幅値がフレームの平均値に影響
し閾値が上昇し、海上の振幅値よりも大幅に高い値を有
する艦船領域を検出できない可能性が高くなる。また、
航跡検出装置8において航跡を検出するために閾値処理
を行うとき、チェビシェフの多項式補間を使用してい
る。この場合、演算時間を要するためSAR観測時のリ
アルタイム処理に適していない。また、航跡検出処理を
行うための艦船を人の操作11によって指示しなければ
ならない。この場合、SAR画像に存在する複数の艦船
について、自動的に一括した航跡検出処理が不可能であ
る。さらに、SAR振幅画像が大量に存在する場合は、
航跡検出処理の時間が倍増する。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、海上領域の振幅値に依存せ
ずに正確に艦船領域を検出し、この艦船について処理時
間を短縮することによってリアルタイムに航跡検出を行
うことができる自動艦船航跡検出装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明による自動船
舶航跡検出装置は、上記SARにより取得された振幅画
像データにより数画素で形成される矩形領域の画素の平
均値を算出する第1の手段、上記矩形領域から数画素分
離して上記矩形領域を囲むようにして形成されるフレー
ム状の領域の平均値を算出する第2の手段、上記第1の
手段で算出された平均値に対して、上記第2の手段で算
出された平均値と標準偏差の一定倍との和を用いて閾値
処理を行うことで得られる船舶を示す領域を検出する第
3の手段、上記第3の手段で検出された領域について、
ラベル付けすることによって船舶の中心点を検出する第
4の手段とを有する船舶検出装置とを具備したものであ
る。
【0007】第2の発明による自動船舶航跡検出装置
は、第1の発明において船舶検出装置より得られた複数
の船舶について、上記SARにより取得された振幅画像
データ上の円形領域の中心点から放射線上に存在する画
素の平均値を、円の中心点から放射線が位置する角度毎
に算出する第5の手段、上記第5の手段で算出された平
均値にメディアンフィルタを用いて閾値を算出する第6
の手段、上記第6の手段を有する円形フィルタを、船舶
の中心点を通り、SAR画像上でプラットフォームの進
行方向と平行となる直線上を移動させることによって、
航跡が同画像上に存在するか否かを識別する第7の手段
とを有する航跡存在識別装置を具備したものである。
【0008】第3の発明による自動船舶航跡検出装置
は、第1の発明において船舶検出装置より得られた複数
の船舶について、第2の発明において航跡存在識別装置
により航跡が存在すると識別されたとき、上記の円形フ
ィルタの移動によって得られた閾値と平均値の関係か
ら、航跡の種類を分類する第8の手段を有する航跡分類
装置を具備したものである。
【0009】第4の発明による自動船舶航跡検出装置
は、第1の発明において船舶検出装置より得られた複数
の船舶について、第2の発明において航跡存在識別装置
により航跡が存在すると識別されたとき、第3の発明に
おいて航跡分類装置によって得られる航跡の種類と、上
記の円形フィルタの移動によって得られる平均値のなか
の最大値または最小値を用いて、航跡の始点を検出する
第9の手段を有する航跡始点検出装置を具備したもので
ある。
【0010】第5の発明による自動船舶航跡検出装置
は、第1の発明において船舶検出装置より得られた複数
の船舶について、第2の発明において航跡存在識別装置
より航跡が存在すると識別されたとき、第4の発明にお
いて航跡始点検出装置によって得られた航跡の始点を上
記の円形フィルタの中心点としたときに、この円形フィ
ルタから得られる平均値を用いて航跡の位置する向きを
算出する第10の手段、上記第10の手段によって得ら
れたこの航跡の向きから船舶の進行方向を予測する第1
1の手段とを有する進行方向予測装置を具備したもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実際のSAR振幅
画像を利用して、艦船に航跡が存在する場合について、
図を用いて説明する。
【0012】図1はこの発明の自動艦船航跡検出装置5
の構成図を示す。6は自動艦船航跡検出装置に入力する
上記SAR振幅画像データ、15は艦船検出装置、16
は航跡存在識別装置、17は航跡分類装置、18は航跡
始点検出装置、19は進行方向予測装置、10は艦船、
航跡情報の出力である。
【0013】はじめに、艦船検出装置15によって、艦
船の領域とその中心点を検出する。上記SAR振幅画像
データから艦船領域を検出するために、図2の艦船領域
検出フィルタを使用する。20のフレームは21のセル
から数画素分離した領域であり、20のフレームで示さ
れる領域の振幅値より平均値と標準偏差を求め、平均値
に標準偏差の一定倍を加算した値を閾値とする。21の
セルは20のフレームから数画素分離した領域であり、
21のセルで示される領域の振幅値より平均値を求め
る。艦船領域は海上に対してSAR観測時に強い反射強
度で受信されるため、SAR振幅画像の全体の振幅値に
対して高い振幅値を示すことがわかっている。よって、
艦船領域が21のセルの位置に存在する場合は閾値を越
える振幅値を示すことによって検出される。
【0014】図3は上記SAR振幅画像データ上を上記
の艦船領域検出フィルタが1画素毎に移動して艦船領域
が検出された結果である。22は上記SAR振幅画像デ
ータ、23は艦船領域検出フィルタによって検出された
艦船領域を含むデータである。24−1から24−3は
検出された艦船領域である。
【0015】図4は検出された複数の艦船領域につい
て、各艦船の中心点を抽出する手順である。図3の23
で示されるデータに対して4連結成分でラベル付けす
る。4連結成分はある画素に対して、その画素の上下左
右に隣接する画素を意味する。25はラベル付けされた
艦船領域の情報を含むデータである。さらに、各ラベル
付けされた艦船26−1から26−3の中心点を抽出す
る。ラベル付けされた艦船について、ラベルで示される
領域の左端から右端の中点および上端から下端の中点で
示される位置を艦船の中心点とする。27は26−3に
ついて抽出された艦船の中心点である。
【0016】つぎに、抽出された艦船の中心点27を基
に、艦船存在識別装置16によって艦船に航跡が存在す
るか否かについて識別する。上記SAR振幅画像データ
において艦船の航跡が存在する場合、その航跡は直線状
の明るい縞の組み合わせによって表され、艦船の中心点
またはその中心点からアジマス方向に数画素離れた位置
を始点として放射状に位置することがわかっている。た
だし、アジマス方向とはSARのプラットフォームの進
行方向である。図5は上記の航跡の存在を識別するため
に用いられる円形フィルタの動作である。上記の円形フ
ィルタを抽出された艦船の中心点からアジマス方向に1
画素ずつシフトさせることにより、航跡が存在する位置
を特定する。
【0017】図6は航跡存在識別装置16に使用される
円形フィルタ28である。半径rの円周で囲まれる領域
で画像の艦船領域を除く部分について、円の中心から角
度θ方向の放射線上29に存在する画素30の値の平均
値を算出する。角度θが0〜360゜の場合についてそ
れぞれ平均値を算出し、これを角度−平均値曲線としc
urve(θ)と表す。
【0018】図7は円形フィルタが中心点27からアジ
マス方向に移動して、航跡始点付近に円形フィルタの中
心点が存在するときの角度−平均値曲線である。31は
角度平均値曲線の最大ピーク値、32は角度平均値曲線
の最小ピーク値である。円形フィルタ28が航跡の始点
にある場合は図7の31、32のようにピーク値が存在
する。ここで、31または32の特徴を抽出するため
に、角度−平均値曲線に対して閾値処理を行う。閾値を
算出するために角度−平均値曲線にメディアンフィルタ
処理を施した曲線を算出する。この曲線を角度−中間値
曲線とする。図8はメディアンフィルタによって5゜間
隔で角度−中間値曲線を算出する方法を示す。メディア
ンフィルタとはフィルタの領域内を昇順に並べ、中間値
を算出するものである。図9は角度−平均値曲線と閾値
の関係を示す。33は角度−中間値曲線でありこれをc
urve_med(θ)と表す。34は上限の閾値曲線
であり、curve_med(θ)+thred(θ)
で与えられる。35は下限の閾値曲線であり、curv
e_med(θ)−thred(θ)で与えられる。た
だし、thred(θ)はcurve(θ)/(num
(θ)* look)-2で与えられる。ここで、num
(θ)は円形フィルタ内の角度θの放射線上に存在する
画素数、lookはSAR画像再生処理のマルチルック
数を示す。マルチルック数とはSAR画像のスペックル
ノイズを低減する処理で使用される数である。
【0019】上記の図5のように円形フィルタ28の中
心点を艦船の中心点および艦船の中心点からアジマス方
向に向けて近隣画素に移動させて上記の動作を繰り返
す。
【0020】円形フィルタ28の移動が終了した後、航
跡存在識別装置16は、上限の閾値曲線34および下限
の閾値曲線35で囲まれる範囲を外れる値31、32
が、角度−平均値曲線に存在するため航跡が存在するこ
とを示す。
【0021】航跡存在識別装置16によって航跡が存在
すると示されると、航跡分類装置17によって航跡の種
類を次のように分類する、角度−平均値曲線の値で、上
限の閾値曲線34より大きい値のみ存在する場合、航跡
は明るい縞のみで構成される。下限の閾値曲線35より
小さい値のみ存在する場合、航跡が暗い縞のみで構成さ
れる。上限の閾値曲線34より大きい値と下限の閾値曲
線35より小さい値が存在する場合、航跡は明るい縞と
暗い縞の両方で構成される。図9の場合は、角度−平均
値曲線に上限の閾値曲線34より大きい値31と下限の
閾値曲線35より小さい値32が存在するため、航跡分
類装置17は明るい縞と暗い縞の両方で構成されること
を示す。
【0022】航跡始点検出装置18は、航跡分類装置1
7によって航跡が明るい縞のみで構成されると分類され
た場合、角度−平均値曲線のうち最大値を算出したとき
の円形フィルタの中心点が航跡の始点であることを示
し、航跡が暗い縞のみで構成されると分類された場合、
角度−平均値曲線のなかで最小値を算出したときの円形
フィルタの中心点が航跡の始点であることを示し、航跡
が明るい縞と暗い縞で構成されると分類された場合、角
度−平均値曲線のなかで最大値及び最小値を算出したと
きの各円形フィルタの中心点で与えられる中間点が航跡
の始点であることを示す。図10は艦船の中心点27に
ついて円形フィルタが上記のように移動することによっ
て、航跡の始点を検出する動作を示す。36は角度−平
均値曲線のなかの最大値、37はそのときの円形フィル
タの中心点である。38は角度−平均値曲線のなかの最
小値、39はそのときの円形フィルタの中心点である。
艦船26−3に存在する航跡は上記のように明るい縞と
暗い縞で構成されるため、37と39の中間点となる4
0が航跡の始点として示される。
【0023】進行方向予測装置19は、艦船が進行する
方角を予測する。図11は航跡始点検出装置18によっ
て与えられた航跡の始点40を円形フィルタの中心点と
したときの、角度−平均値曲線41、角度−中間値曲線
42、上限の閾値曲線43、下限の閾値曲線44であ
る。角度−平均値曲線の値が閾値曲線で囲まれる範囲を
外れるときの角度が航跡の向きである。この向きと18
0゜反対の方向が艦船の進行方向である。角度が複数示
された場合、それらの平均値に対して180゜反対の向
きを艦船の進行方向とする。図11のように航跡の始点
40の場合は、45と46が閾値曲線で囲まれる範囲を
外れており、45と46の示す角度の平均値の180゜
反対の方向が艦船の進行方向である。図12は艦船26
−3についての航跡の向きで明るい縞47と暗い縞48
と艦船の進行方向49を示す。
【0024】実施の形態2.つぎに、上記のSAR振幅
画像データで艦船に航跡が無い場合について、図を用い
て説明する。
【0025】図13は艦船に航跡が無い場合の上記SA
R振幅画像データ上を実施の形態1で示されたように艦
船領域検出フィルタが1画素毎に移動して艦船領域が検
出された結果である。50は上記SAR振幅画像デー
タ、51は艦船領域検出フィルタによって検出された艦
船領域を含むデータである。52は実施の形態1で示さ
れた艦船検出装置によって検出された艦船領域であり、
53は艦船52の中心点である。
【0026】上記で示された各艦船の中心点53につい
て、実施の形態1で示されたように艦船存在識別装置1
6より航跡の存在について確認する。図14は中心点5
3に対する角度−平均値曲線54、角度−中間値曲線5
5、上限の閾値曲線56および下限の閾値曲線57であ
る。この場合、閾値曲線の範囲を外れる値が角度−平均
値曲線32に存在しないため、艦船の中心点に対して航
跡が存在しないことが示される。円形フィルタが艦船の
中心点から移動した場合についても、角度−平均値曲線
の値が全く閾値の範囲を外れることがなければ、艦船に
航跡が存在しないと示される。ここで、艦船54につい
ての処理が終了する。さらにSAR画像上で、航跡存在
識別装置16に未入力の艦船中心点が存在する場合は、
その点が航跡存在識別装置16に入力される。
【0027】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されるた
め、以下に示す効果を奏する。
【0028】自動船舶検出装置はSAR画像の海上領域
を示す振幅値の高低に依存しないで、最も正確な艦船領
域を検出し、船舶の大きさ、船舶の中心点を自動的に決
定する。
【0029】また、航跡存在識別装置によって、船舶に
航跡が存在しないと示されたとき、航跡の存在しない船
舶について航跡の種類を分類し、船舶の進行方向を予測
する動作を実行しないため、自動船舶航跡検出装置の動
作時間を最も短くする。
【0030】また、航跡分類装置によって分類された航
跡の縞の構成は、走行する船舶の速度や船舶の種類を判
別するために最も適切な情報を与える。
【0031】また、航跡分類装置によって分類された航
跡の縞の構成を航跡始点検出装置への入力とし、航跡の
始点を最も正確に検出することができる。
【0032】また、航跡始点検出装置18によって示さ
れる航跡の始点を進行方向予測装置19への入力とし、
航跡の向き、船舶の進行方向を正確に算出することがで
きる。
【0033】また、進行方向予測装置は海洋監視システ
ムにおいて、不法進入や不審走行する船舶を自動的に検
知するために、船舶の進行方向を上記SARで観測しな
がらリアルタイムに示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による自動艦船航跡検出装置の実施
の形態1の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1で示す艦船検出装置
15の艦船領域検出フィルタの構成図である。
【図3】 艦船検出装置15においてSAR振幅画像デ
ータ上を艦船領域検出フィルタが1画素毎に移動して艦
船領域が検出された結果を示す図である。
【図4】 艦船検出装置15において検出された複数の
艦船領域について、各艦船の中心点を抽出する手順を示
す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1で示す航跡存在識別
装置16に使用される円形フィルタの動作説明図であ
る。
【図6】 航跡存在識別装置16に使用される円形フィ
ルタを示す図である。
【図7】 航跡存在識別装置16で算出された航跡始点
付近に円形フィルタの中心点が存在するときの角度−平
均値曲線を示す図である。
【図8】 航跡存在識別装置16に使用されるメディア
ンフィルタによって角度−中間値曲線を算出する方法を
示す図である。
【図9】 航跡存在識別装置16で算出される角度−平
均値曲線と閾値曲線の関係を示す図である。
【図10】 艦船の中心点27について円形フィルタが
移動し、航跡の始点を検出する動作を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態1の航跡始点検出装
置18によって与えられた航跡の始点40を円形フィル
タの中心点としたときの、角度−平均値曲線41、角度
−中間値曲線42、上限の閾値曲線43、下限の閾値曲
線44、ピーク値45、ピーク値46を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態1で示す艦船26−
3についての航跡の向きで明るい縞47と暗い縞48と
艦船の進行方向49を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態2の艦船検出装置1
5において検出された艦船領域と艦船の中心点を示す図
である。
【図14】 この発明の実施の形態2で示す中心点53
に円形フィルタが位置するときの角度−平均値曲線5
4、角度−中間値曲線55、上限の閾値曲線56および
下限の閾値曲線57を示す図である。
【図15】 上記SARによってSAR振幅画像データ
を取得し、海上を航行中の艦船を監視する概念図であ
る。
【図16】 従来の自動艦船航跡検出装置5の構成図で
ある。
【図17】 従来の自動艦船航跡検出装置の艦船検出時
に使用されている画像フィルタを示す図である。
【図18】 従来の艦船検出時に使用される画像フィル
タの動作説明図である。
【符号の説明】
1−1 人工衛星搭載SAR、1−2 航空機搭載SA
R、2−1 自動艦船航跡検出装置、2−2 航空機搭
載自動艦船航跡検出装置、3 不法進入、不審航行する
艦船、4 不法進入、不審航行する艦船、5 自動艦船
航跡検出装置、7 艦船候補の検出装置、8 航跡検出
装置、9 航跡の解析装置、15 艦船検出装置、16
航跡存在検出装置、17 航跡分類装置、18 航跡
始点検出装置、19 進行方向予測装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛しょう体に搭載され、水面上を航行す
    る複数の船舶を振幅画像として取得する合成開口レーダ
    (Synthetic ApertureRadar;
    SAR)と、上記合成開口レーダにより取得された振幅
    画像データにより数画素で形成される矩形領域の画素の
    平均値を算出する第1の手段、上記矩形領域から数画素
    分離して上記矩形領域を囲むようにして形成されるフレ
    ーム状の領域の平均値を算出する第2の手段、上記第1
    の手段で算出された平均値に対して、上記第2の手段で
    算出された平均値と標準偏差の一定倍との和を用いて閾
    値処理を行うことで得られる船舶を示す領域を検出する
    第3の手段、上記第3の手段で検出された領域につい
    て、ラベル付けすることによって船舶の中心点を検出す
    る第4の手段とを有する船舶検出装置とを具備したこと
    を特徴とする自動船舶航跡検出装置。
  2. 【請求項2】 上記SARにより取得された振幅画像デ
    ータから上記船舶検出装置より得られた複数の船舶につ
    いて、上記SARにより取得された振幅画像データ上の
    円形領域の中心点から放射線上に存在する画素の平均値
    を、円の中心点から放射線が位置する角度毎に算出する
    第5の手段、上記第5の手段で算出された平均値にメデ
    ィアンフィルタを用いて閾値を算出する第6の手段、上
    記第6の手段を有する円形フィルタを、船舶の中心点を
    通り、SAR画像上でプラットフォームの進行方向と平
    行となる直線上を移動させることによって、航跡が同画
    像上に存在するか否かを識別する第7の手段とを有する
    航跡存在識別装置を具備したことを特徴とする請求項1
    記載の自動船舶航跡検出装置。
  3. 【請求項3】 上記SARにより取得された振幅画像デ
    ータから上記船舶検出装置より得られた複数の船舶につ
    いて、上記航跡存在識別装置により航跡が存在すると識
    別されたとき、上記円形フィルタの移動によって得られ
    た閾値と平均値の関係から、航跡の種類を分類する第8
    の手段を有する航跡分類装置を具備することを特徴とす
    る請求項2記載の自動船舶航跡検出装置。
  4. 【請求項4】 上記SARにより取得された振幅画像デ
    ータから上記船舶検出装置より得られた複数の船舶につ
    いて、上記の航跡存在識別装置により航跡が存在すると
    識別されたとき、上記航跡分類装置によって得られる航
    跡の種類と、上記の円形フィルタの移動によって得られ
    る平均値のなかの最大値または最小値を用いて、航跡の
    始点を検出する第9の手段を有する航跡始点検出装置を
    具備することを特徴とする請求項3記載の自動船舶航跡
    検出装置。
  5. 【請求項5】 上記SARにより取得された振幅画像デ
    ータから上記船舶検出装置より得られた複数の船舶につ
    いて、上記航跡存在識別装置より航跡が存在すると識別
    されたとき、上記航跡始点検出装置によって得られた航
    跡の始点を上記の円形フィルタの中心点としたときに、
    この円形フィルタから得られる平均値を用いて航跡の位
    置する向きを算出する第10の手段、上記第10の手段
    によって得られたこの航跡の向きから船舶の進行方向を
    予測する第11の手段とを有する進行方向予測装置を具
    備することを特徴とする請求項5記載の自動船舶航跡検
    出装置。
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