JP2000066928A - 処理履歴記録方式 - Google Patents

処理履歴記録方式

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JP2000066928A
JP2000066928A JP10238671A JP23867198A JP2000066928A JP 2000066928 A JP2000066928 A JP 2000066928A JP 10238671 A JP10238671 A JP 10238671A JP 23867198 A JP23867198 A JP 23867198A JP 2000066928 A JP2000066928 A JP 2000066928A
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JP10238671A
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Takashi Niimura
貴志 新村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報処理装置の処理結果履歴格納用メモリの
利用効率を上げることを課題とする。 【解決手段】 ICカート等の処理対象2に対して行う
一式の処理における各処理の実行が終了する毎に処理結
果を格納する揮発性メモリ5bと、前記一式の処理が全
て正常終了したならば、正常終了したことのみを示す情
報を履歴情報として不揮発性メモリ6bに格納する。前
記一式の処理実行中に異常終了が発生した場合、処理一
式の異常終了を示す情報ならびに前記揮発性メモリ5b
内に記録された処理結果を全て履歴情報として前記不揮
発性メモリ6bに格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に関
し、特に処理対象に対して行った処理の処理結果を履歴
情報として記録する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】処理履歴または異常終了履歴を格納する
情報処理装置の従来の動作について記述する。処理動作
を定める制御プログラムに従い、装置は各種処理を実行
して行く。この中で、一つの動作が正常または異常終了
したならば、別に確保されている履歴エリアに「実行処
理内容情報」、「実行時刻情報」、「処理結果情報」等
を一つの履歴単位として、前記履歴エリアに格納する。
【0003】履歴エリアの先頭番地から上記情報を順に
格納していき、格納履歴単位が履歴エリアの最終番地に
達した後は、最も古い履歴単位格納位置から順に新規発
生履歴単位を上書きする。
【0004】例えば、処理が異常終了した場合、格納履
歴の性格を「異常履歴」として、発生した異常に関する
情報をすべて履歴単位として格納し、格納履歴の「処理
内容」として、実行した処理のすべて(すなわち「トレ
ース」)を履歴単位として格納する。上記の通り格納し
た情報は、装置に表示または外部装置に送出することに
より、障害発生時の解析時に利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】処理履歴及び異常履歴
を保持する主たる目的は、装置に障害が発生した場合や
不正な使用が発覚した場合の早期原因究明にある。故
に、障害発生の経緯はもちろんのこと、障害発生以前の
装置動作内容も詳細にわたって記録する程、その価値は
向上する。
【0006】しかしながら、処理の度に詳細履歴を残す
と、大きな記録部分を確保する必要があり、コスト低減
と装置外形縮小の障害になっていた。本発明は上記従来
の問題点に対する改善を目的にしたものである。即ち本
発明は正常終了処理の履歴は最小の情報のみとして残
し、異常終了処理の場合のみ詳細情報を残すことによ
り、処理結果履歴格納部の利用効率を上げることを目的
とする。又、本発明は重大障害に直接関係しない異常終
了結果の履歴を残さないことにより、異常発生履歴格納
部の利用効率を上げることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、装置の動作を
制御する制御部と、該制御部の動作を規定するプログラ
ムを格納するプログラムエリアと、データを一時的に保
持するための第1の格納部と、処理履歴情報を格納する
ための第2の格納部を具備する情報処理装置であって、
前記制御部は、処理対象に対して、予め定められた一つ
若しくは複数処理を一式の処理として実行する実行手段
と、前記実行手段による前記一式の処理内の各処理の実
行が終了する毎に、前記第1の格納部に処理実行結果を
格納する第1格納手段と、前記一式の処理が全て正常終
了したならば、処理一式の正常終了を示す情報を前記履
歴情報として、前記第2の格納部に格納する第2格納手
段と、前記一式の処理実行中に異常終了が発生した場
合、前記第1格納手段により前記第1の格納部内に記録
された前記処理結果を、処理一式の異常終了を示す情報
と共に履歴情報として前記第2の格納部に格納する第3
格納手段とを具備することを特徴とする。
【0008】前記実行手段による処理が正常に終了した
場合の処理履歴は最小の情報のみとして残し、異常終了
となった場合のみ詳細情報を残すことにより、処理結果
履歴格納部すなわち第2の格納部の利用効率が向上す
る。
【0009】又、本発明は、装置の動作を制御する制御
部と、該制御部の動作を規定するプログラムを格納する
プログラムエリアと、処理履歴情報を格納するための格
納部を具備する情報処理装置であって、前記制御部は、
処理対象に対して予め定められた一つ若しくは複数の処
理を実行する実行手段と、前記実行手段による前記処理
の処理結果が異常であった場合に、その異常が予め定め
られた特定の異常であるか判断する手段と、前記実行手
段による前記処理の実行中に発生した異常が前記特定の
異常でなかった場合のみ、前記発生した異常を履歴とし
て前記格納部に格納する格納手段とを具備する。
【0010】上記特定の異常とは例えば操作者の単純ミ
スによる異常終了を示し、重大障害に直接関係しない異
常を意味する。このような無視できる異常終了結果の履
歴を残さないことにより、前記処理履歴情報格納部の利
用効率が向上される。
【0011】又、本発明による情報処理装置は、装置の
動作を制御する制御部と、該制御部の動作を規定するプ
ログラムを格納するプログラムエリアと、処理対象に対
して予め定められた一つ若しくは複数の処理を実行し、
処理履歴情報を格納する情報処理装置であって、装置の
動作中に発生し得る互いに異なる異常にそれぞれ対応す
る複数の発生回数格納手段と、異常が発生した場合、発
生した異常に対応する前記発生回数格納手段の内容に
「1」を加算する演算手段とを具備する。
【0012】この様な履歴は、例えば保守時に各種異常
の発生頻度を確認し、正常時の装置との差を知ることに
より装置の重大不具合の発生の原因を修理することが可
能となる。
【0013】又、本発明の情報処理装置は、装置の動作
を制御する制御部と、前記制御部の動作を規定するプロ
グラムを格納するプログラムエリア、及び処理履歴情報
を格納する格納部を具備する不揮発性メモリと、情報を
一時的に保持するための揮発性メモリと、処理対象に対
して予め定められた一つ若しくは複数の処理を実行し、
その処理結果を履歴情報として前記揮発性メモリに格納
する手段と、前記不揮発性メモリ内のプログラムを前記
揮発性メモリに複写する手段と、前記揮発性メモリに複
写された前記プログラムを実行することにより前記揮発
性メモリに格納された前記履歴情報を前記不揮発性メモ
リに格納する手段とを具備する。
【0014】このようにプログラム格納エリアと処理履
歴情報格納部とが同一の不揮発性メモリに設けられる。
不揮発性メモリ内のプログラムは揮発性メモリに複写さ
れてから実行され、不揮発性メモリに処理履歴情報が書
き込まれている間、制御部は待ち状態となり、不揮発性
メモリに格納されているデータにアクセスすることはな
い。従って制御部の暴走が防止される。
【0015】更に本発明は、装置の動作を制御する制御
部と、該制御部の動作を規定するプログラムを格納する
プログラムエリアと、データを一時的に保持するための
第1の格納部と、処理履歴情報を格納するための第2の
格納部を具備し、処理対象に対して、予め定められた一
つ若しくは複数処理を一式の処理として実行し、その処
理結果を履歴情報として前記第2の格納部に格納する情
報処理装置における履歴情報記録方法であって、前記処
理対象に対して行う一式の処理内の各処理の実行が終了
する毎に、前記第1の格納部に処理実行結果を格納する
工程と、前記一式の処理が全て正常終了したならば、処
理一式の正常終了を示す情報を前記履歴情報として、前
記第2の格納部に格納する工程と、前記一式の処理実行
中に異常終了が発生した場合、前記格納部内に記録され
た前記処理対象に対する処理結果を、処理一式の異常終
了を示す情報と共に履歴情報として前記第2の格納部に
格納する工程とを具備する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明
の処理履歴記録方式が適用される情報処理装置の構成を
示すブロック図である。図1において本発明の機能を搭
載した装置を「装置1」とし、また装置1の処理対象と
して「装置2」を想定する。この関係は、例えば装置1
をICカード処理端末とするならば装置2はICカード
に対応する。以下、この条件で説明する。
【0017】装置1は、本装置の制御を司る制御部3
と、制御部3の動作を決定するプログラム格納部4と、
動作中にメモリとして使用する揮発性メモリ部5及び不
揮発性メモリ部6と、処理対象(装置2)との通信を行
う為の通信I/F 7とから成る。
【0018】揮発性メモリ部5は、プログラム格納部4
に格納されたプログラムが実行される時にバッファ的に
使用される汎用エリア5aと、本発明を実施するのに必
要な処理トレースデータエリア5bと、動作時の装置1
の状態を表すフラグを格納する各種フラグエリア5cと
を持つ。
【0019】不揮発性メモリ部6は、通常動作時には変
化しないデータ(例えば装置毎に異なる製造番号)を格
納する特定エリア6aと、装置1が装置2に対して行っ
た処理の履歴を、実行時間順に格納する履歴格納エリア
6bを有する。
【0020】次に本発明による情報処理装置1の動作の
概要を図2を参照して説明する。電源が投入され起動し
た装置1は装置内の機能を確認するための装置自己診断
を行い(ステップS1)、次に装置の動作に適した初期
設定(例えば制御部3の動作モード設定やメモリの特定
部分への初期データ書込み等)を行う(ステップS
2)。
【0021】この後、通常の運用に移る。この例で装置
1は装置2としてのカードの挿入を待ち(ステップS
3、S4)、カードの挿入が確認できた時点で、予め定
められているカードに対する処理を行う(ステップS
5)。ここでは(1)挿入カードの保持処理、(2)カ
ード内部の情報読み出し処理、(3)カードの暗証照合
処理、(4)カード排出処理という一式の処理を順に実
行する。各処理が正常に完了した場合は(1)から
(4)まで連続して実行されるが、途中どこかの処理が
異常終了した場合は、その途中の異常終了処理の後、
(4)のカード排出処理を行い、新たなカードの挿入待
ち状態に戻る。
【0022】一つのカードに対して(1)〜(4)の処
理が正常に終了した時の履歴記録の様子を図3に示す。
図3(a)〜3(e)は装置1内部に設けられた揮発性
メモリ5内の処理トレースデータエリア5bと不揮発性
メモリ内の履歴エリア6bの内容の変化を表す。
【0023】図3(a)は、カード待ち状態の装置1が
(1)カード保持処理(活性化+初期応答受信)が正常
終了した時点の前記各エリアの内容である。カード保持
処理を正常終了させた後に、完了した処理内容を示す情
報(例えば各処理に与えられた固有番号)が揮発性メモ
リ内の処理トレースエリア5bに記録される。この記録
が完了したならば、次の処理の実行に移る。
【0024】次の処理は(2)のカード情報の読み出し
であり、それが正常終了した後に揮発性メモリ内のトレ
ースエリア5bに実行処理内容を示す情報を記録した結
果が図3(b)である。
【0025】前記実行処理内容を示す情報は、既に記録
させている同情報の次に位置する部分に記録される。こ
の後、(3)のカード暗証照合処理、(4)のカード排
出処理を実行し、それぞれ正常終了した場合、揮発性メ
モリ内の処理トレースエリア5bへの記録状況の変化を
表した図が図3(c)及び図3(d)である。
【0026】装置1において、保持した一枚のカードに
対して最後に行う処理は(4)のカード排出処理であ
る。最後の処理が正常に終了したならば、不揮発性メモ
リ内の履歴エリア6bへ、(1)から(4)の処理を実
行したカードを特定する情報(例えばカード内部から読
み取った情報)と処理を実行した日時情報と、カードに
対する処理が全て正常終了であった事を示す情報を記録
する。不揮発性メモリ内の履歴エリア6bに記録した後
は、揮発性メモリ内の処理トレースエリア5bの情報は
消去されるか、消去されなくても意味を持たない。この
履歴エリア6bの内容を見ることにより、装置1の処理
履歴を知ることが可能となる。
【0027】次に同装置におけるカードへの処理途中で
異常終了が確認された場合の、処理履歴の記録方式につ
いて図4を用いて説明する。カード待ち状態の装置1が
(1)のカード保持処理から(2)のカード情報読み出
し処理にかけて実行した結果、それぞれ正常終了した後
の前記各エリアの状態を図4(b)に示す。その次に実
行した処理が(3)のカード暗証照合処理であるが、そ
の結果が異常終了と確認された場合、図4(c)のよう
に、その結果(カード暗証照合処理が異常終了したこと
を示す結果)を揮発性メモリ内の処理トレースエリア5
bに記録し、即カード排出処理を実行する。例えば一つ
のカードに対して行う一連の処理の中で、(3)のカー
ド暗証照合処理の次に実行すべき処理がカード排出処理
以外であったとしても、カード排出処理を実行して、保
持中のカードに対する処理を終了する。
【0028】図4(d)に示す通り、カード排出処理結
果を揮発性メモリ5内の処理トレースエリア5bに格納
する。今回のカードに対する処理は異常終了が含まれる
ので、不揮発性メモリ6内の履歴エリア6bへの記録
は、「処理実行日時情報」、「カード特定情報」、「カ
ード処理異常終了情報」を一式としてまとめた記録単位
と、異常発生までの処理経過を示す揮発性メモリ5内の
処理トレースエリア5bの内容をそのまま履歴エリア6
aに移す。この結果を図4(e)に示す。
【0029】以上の説明の通り、本発明による装置の履
歴記録方法は次の3つの工程を有する。 1.一つの媒体(例えばカード)に対する一連の処理内
の個々の実行結果をトレースする。
【0030】2.前記一連の処理の個々の実行結果がす
べて正常終了ならば、不揮発性メモリ6内の履歴エリア
6bに処理媒体特定情報や処理日時情報と共に、正常終
了を示す情報を一つの単位として記録する。
【0031】3.前記一連の処理内の個々の実行結果の
中に、異常終了が存在していたならば、不揮発性メモリ
6内の履歴エリア6bに対して処理媒体特定情報や処理
日時情報と共に、異常終了を示す情報を一つの単位とし
て記録し、続いて前記個々の実行結果をトレースしたも
のを記録する。
【0032】この結果、正常終了処理については必要最
小限の情報のみ履歴として保存し、異常終了処理につい
ては異常発生までの詳細が記録されることになる。本方
式を採用するならば、装置1の処理履歴(装置2に関す
る履歴)を把握できると共に、異常発生時の異常解析に
必要な詳細処理履歴も入手可能となり、全処理履歴を格
納しながらも、正常処理は必要最低限の情報のみ格納す
るので、履歴エリアのメモリ効率を向上させることが可
能となる。
【0033】次に、本発明による情報処理装置の処理履
歴記録方式の他の実施形態を説明する。この実施の形態
を実現させる場合、前述した図1の構成に含まれる揮発
性メモリ5の処理トレースデータエリア5bは不要とな
る。処理履歴の格納には不揮発性メモリ内の履歴格納エ
リアのみで充分であるが、後述の「特定コード」を「プ
ログラム格納部」等の不揮発性メモリに蓄えておく必要
がある。
【0034】装置1において、異常発生時の異常履歴記
録手順について図5を用いて説明する。図5は装置1が
運用されている間に何かしらの異常が発生した時に開始
される処理のフローチャートである。ここで装置1は運
用中に発生した異常についての履歴のみを保存すること
を前提とする。
【0035】装置1において異常が発生すると、異常内
容を揮発性メモリ5内の汎用エリア5aの特定位置に異
常内容を特定できる「異常コード」を記録し、図5の異
常発生時の処理フローに移る。
【0036】異常発生時の処理では、まず前記異常コー
ドが「特定コード」であるかを確認する(ステップS1
1)。特定コードとは、装置にて発生する可能性がある
異常コードの内、予め定められたプログラム格納部や不
揮発性メモリ6の特定エリア6aに記録されたコードを
示す。異常コードが特定コードでなかった場合、履歴格
納エリアへの異常履歴書込みを行う(ステップS1
2)。例えば「異常履歴」は「異常コード」+「異常発
生日時情報」を一つの単位として、異常発生順に記録し
ていく。
【0037】ステップS11で特定コードか否かを判定
した結果、異常コードが特定コードであった場合は、ス
テップS12の異常履歴の記録動作をせずに、ステップ
S13の処理に飛ぶ。ステップS13の処理は、異常コ
ードの表示である。異常コードの表示を行うことによ
り、装置の操作者は異常発生を認識し、対処することが
できる。以上が本発明による異常発生時の処理である。
【0038】たとえば装置の単純な操作ミスによる異常
で、その後の運用にも大きく影響しないと考えられる異
常を現すコードを特定コードとする。装置2をICカー
ドとし、装置1をICカード処理端末とした場合、「I
Cカード挿入方向異常」等が単純な操作ミスと言える。
この様な異常は頻発すると共に、操作者自ら操作ミスに
気がつき、トラブルとなならないことが容易に予測され
る。
【0039】この様な異常の全てを履歴として記録した
のでは、ほとんど意味のない情報ばかりが履歴格納エリ
アを埋めてしまい、メモリ利用効率が悪くなる。逆にこ
の様な異常を現す異常コードを特定コードとして簡単に
処理すれば、異常コードの表示により、操作者への異常
発生通告ができると共に、履歴格納エリアのメモリ利用
効率も向上する。
【0040】次に本発明による情報処理装置の処理履歴
記録方式他の実施形態を説明する。この実施の形態に係
る履歴格納エリアのメモリ利用効率向上の為の使用方法
を図6に示す。不揮発性メモリ6内の履歴エリア6c
に、装置動作時に発生し得る異常コード別の、発生回数
格納部を設ける。動作時に異常が発生する度に、発生し
た異常の内容に該当する異常コードの発生回数格納部の
内容に「1」を加算(又は減算)する。定期的な保守時
に、履歴エリア6cの異常別発生回数格納部の調査及び
初期化(発生回数=0)をすることにより、ある期間
(ここでは各定期保守の間の定期期間)の、装置の異常
発生状況を把握できる。
【0041】この方式を用いた装置は、動作時の異常発
生数のみの履歴格納を目的とするものである。この様な
履歴は、例えば保守時に各異常発生頻度を確認し、正常
時の装置との差を知ることにより装置の重大不具合の発
生の原因を修理することが可能となる。
【0042】次に本発明による情報処理装置の履歴記録
方式の他の実施形態を説明する。図7は該実施形態に係
る情報処理装置の構成を示すブロック図である。装置の
プログラムは従来、電気的書き換えが不可能なEPRO
MやOTPROMに書き込まれていた。しかし近年は電
気的に書き換え可能な素子(EEPROMやフラッシュ
メモリ等)へのプログラムの格納も盛んに行われるよう
になった。この様な技術的動向の中で、一つの書き換え
可能の不揮発性メモリにプログラムを格納する部分と、
履歴の格納部分を共存させる場合も考えられる。
【0043】しかし、上記のような電気的に書き換え可
能な素子に制御部(一般的にCPU)が接続され、その
素子に格納されたプログラムからCPUがプログラムコ
ードを取得しながら動作するシステムにおいて、プログ
ラム格納素子と同一素子に対して書き込み動作を行う
と、書込み開始から完了までの間は素子がアクセス不可
状態となり、その素子に対してプログラムコードの取得
を行ったCPUは正しいプログラムコードを読み込むこ
とができず、システムの暴走が始まる。これは、EEP
ROMやフラッシュメモリはデータ書き込みに比較的時
間がかかり、書き込み期間中にメモリ素子がディセーブ
ル状態即ちアクセス不可能になるからである。このと
き、外部からは素子の動作状態(レディー/ビジー)の
み見ることができる。
【0044】このような不具合を回避する為のアクセス
方法について図8及び図9を用いて説明する。図8は図
7の不揮発性メモリ8のプログラムエリア8aと処理履
歴エリア8bの内容と、揮発性の汎用メモリ部9の汎用
エリア9aの内容を表す。プログラムエリア8aには、
装置のその他の動作を規定するプログラムが記録されて
いて、その動作を実行するときには、CPUが必要とす
る該当プログラムの格納位置をプログラムカウンタが指
す。
【0045】図8(a)のように装置起動時は、CPU
特有のスタートアドレス(プログラム/履歴格納部)を
プログラムカウンタに設定して動作が開始する。図8
(a)は、起動開始後に初期設定動作プログラムを実行
している状態を示している。通常動作であるので、プロ
グラムカウンタはプログラムエリア8aの初期設定処理
プログラム格納位置P1を示す。
【0046】ICカード2に対する処理を行った後、履
歴の書き込みが行われる。図9は本発明による履歴書込
み方法の各工程を示すフローチャートである。各種動作
プログラムの内の「履歴書込みプログラム」を実行する
場合、即書き込み処理を行うのではなく、図8(b)の
ように「履歴書込みプログラムの複写プログラム」を実
行して、プログラムエリア8a内の履歴書込みプログラ
ムを汎用エリア9aへ複写する(ステップS21)。
【0047】この動作の後、プログラムカウンタを、汎
用エリア9a内に複写された履歴書込みプログラム(格
納位置:P6)にして(ステップS22)、履歴エリア
8bへの履歴の書込み動作を行う(ステップS23)。
引き続き制御部3は複写された履歴書き込みプログラム
(格納位置:P6)内の待ちプログラムを実行し、プロ
グラム/履歴格納部8の書き込み処理が完了するのを待
つ(ステップS24)。制御部3はこの待ち時間の間、
別の処理を行うこともできる。このように、汎用エリア
9aに複写されたプログラムによりCPUが動作してい
る間は、プログラム/履歴格納部を持つ不揮発性メモリ
8がアクセス不可状態になろうとも、CPUはその素子
からプログラムコードを取得しないので、素子がアクセ
ス可能状態になるまで別の処理を行うことが可能とな
る。履歴書込み動作が完了した後には、プログラムカウ
ンタをP4等のプログラム格納部が存在する素子のアド
レスにして、動作を続ける(ステップS25)。
【0048】
【発明の効果】以上、この発明により、限られたメモリ
領域において、より多くの処理履歴情報を格納でき、そ
の履歴情報から異常発生に関する事項を特に多く取得す
ることが可能となる。
【0049】更に、この発明により基板の実装高密度化
が進む中で、プログラム格納部と履歴格納部を一つの書
き換え可能不揮発性素子に収めることが可能となり、基
板実装効率の向上と材料/部品実装費の低減が実現され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理履歴記録方式が適用される情報処
理装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明による情報処理装置の動作の概要を示す
フローチャート。
【図3】本発明による処理履歴記録方式を説明するため
の図。
【図4】本発明による処理履歴記録方式を説明するため
の図。
【図5】異常発生時の異常履歴記録手順を示すフローチ
ャート。
【図6】履歴格納エリアのメモリ利用効率向上の為の使
用方法を示す図。
【図7】本発明による情報処理装置の他の構成を示すブ
ロック図。
【図8】図7のプログラム/履歴格納部と汎用メモリ部
の内容を示す図。
【図9】本発明による履歴書込み方法を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…ICカードリーダライタ 2…ICカード 3…制御部 4…プログラム格納部 5…揮発性メモリ部 6…不揮発性メモリ部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置の動作を制御する制御部と、該制御部
    の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエリ
    アと、データを一時的に保持するための第1の格納部
    と、処理履歴情報を格納するための第2の格納部を具備
    する情報処理装置であって、前記制御部は、 処理対象に対して、予め定められた一つ若しくは複数処
    理を一式の処理として実行する実行手段と、 前記実行手段による前記一式の処理内の各処理の実行が
    終了する毎に、前記第1の格納部に処理実行結果を格納
    する第1格納手段と、 前記一式の処理が全て正常終了したならば、処理一式の
    正常終了を示す情報を前記履歴情報として、前記第2の
    格納部に格納する第2格納手段と、 前記一式の処理実行中に異常終了が発生した場合、前記
    第1格納手段により前記第1の格納部内に記録された前
    記処理結果を、処理一式の異常終了を示す情報と共に履
    歴情報として前記第2の格納部に格納する第3格納手段
    と、 を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】装置の動作を制御する制御部と、該制御部
    の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエリ
    アと、処理履歴情報を格納するための格納部を具備する
    情報処理装置であって、前記制御部は、 処理対象に対して、予め定められた一つ若しくは複数の
    処理を実行する実行手段と、 前記実行手段による前記処理の処理結果が異常であった
    場合に、その異常が予め定められた特定の異常であるか
    判断する手段と、 前記実行手段による前記処理の実行中に発生した異常が
    前記特定の異常でなかった場合のみ、前記発生した異常
    を履歴として前記格納部に格納する格納手段と、 を具備することを特徴とする情報処理。
  3. 【請求項3】装置の動作を制御する制御部と、該制御部
    の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエリ
    アと、処理対象に対して予め定められた一つ若しくは複
    数の処理を実行し、処理履歴情報を格納する情報処理装
    置であって、 装置の動作中に発生し得る互いに異なる異常にそれぞれ
    対応する複数の発生回数格納手段と、 異常が発生した場合、発生した異常に対応する前記発生
    回数格納手段の内容に対して特定演算を施す演算手段
    と、を具備することを特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、前記対応する発生回数
    格納部の内容に対して「1」の加算を行うことを特徴と
    する請求項3記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段は、前記対応する発生回数
    格納部の内容に対して「1」の減算を行うことを特徴と
    する請求項3記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 装置の動作を制御する制御部と、該制御
    部の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエ
    リアと、データを一時的に保持するための記憶部と、履
    歴情報を格納するための記憶部を具備し、処理対象に対
    して予め定められた一つ若しくは複数の処理を実行し、
    その処理結果を処理履歴として前記記憶部2に格納する
    情報処理装置において、 前記プログラムエリアと前記記憶部は同一の不揮発性メ
    モリ内に構成されることを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】装置の動作を制御する制御部と、前記制御
    部の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエ
    リア、及び処理履歴情報を格納する格納部を具備する不
    揮発性メモリと、情報を一時的に保持するための揮発性
    メモリとを具備する情報処理装置であって、前記制御部
    は、 処理対象に対して予め定められた一つ若しくは複数の処
    理を実行し、その処理結果を履歴情報として前記揮発性
    メモリに格納する手段と、 前記不揮発性メモリ内のプログラムを前記揮発性メモリ
    に複写する手段と、 前記揮発性メモリに複写された前記プログラムを実行す
    ることにより前記揮発性メモリに格納された前記履歴情
    報を前記不揮発性メモリに格納する手段と、を具備する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】プログラムカウンタが示すアドレスに従っ
    て所定プログラムを実行することにより装置の動作を制
    御する制御部と、前記所定プログラムを格納するプログ
    ラムエリア及び処理履歴情報を格納する格納部とを具備
    する不揮発性メモリと、情報を一時的に保持するための
    揮発性メモリとを有する情報処理装置であって、 前記所定プログラムは履歴書き込みプログラム及び該履
    歴書き込みプログラムの複写用プログラムを含み、前記
    制御部は、 (1)処理対象に対して予め定められた一つ若しくは複
    数の処理を実行し、その処理結果を履歴情報として前記
    揮発性メモリに格納する手段と、 (2)前記プログラムカウンタの値を前記不揮発性メモ
    リの前記履歴書き込みプログラムの複写用プログラムの
    アドレスに設定し、前記不揮発性メモリ内の前記履歴書
    き込みプログアムを前記揮発性メモリに複写する手段
    と、 (3)前記プログラムカウンタの値を前記揮発性メモリ
    に複写された前記履歴書き込みプログラムのアドレスに
    設定し、前記揮発性メモリに格納された前記履歴情報を
    前記不揮発性メモリに格納する手段と、を具備すること
    を特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】装置の動作を制御する制御部と、該制御部
    の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエリ
    アと、データを一時的に保持するための第1の格納部
    と、処理履歴情報を格納するための第2の格納部を具備
    し、処理対象に対して、予め定められた一つ若しくは複
    数処理を一式の処理として実行し、その処理結果を履歴
    情報として前記第2の格納部に格納する情報処理装置1
    における履歴情報記録方法であって、 前記処理対象に対して行う一式の処理内の各処理の実行
    が終了する毎に、前記第1の格納部に処理実行結果を格
    納する工程と、 前記一式の処理が全て正常終了したならば、処理一式の
    正常終了を示す情報を前記履歴情報として、前記第2の
    格納部に格納する工程と、 前記一式の処理実行中に異常終了が発生した場合、前記
    格納部内に記録された前記処理対象に対する処理結果
    を、処理一式の異常終了を示す情報と共に履歴情報とし
    て前記第2の格納部に格納する工程と、を具備すること
    を特徴とする履歴情報記録方法。
  10. 【請求項10】装置の動作を制御する制御部と、該制御
    部の動作を規定するプログラムを格納するプログラムエ
    リアと、処理履歴情報を格納するための格納部を具備す
    る情報処理装置の履歴情報記録方法であって、 処理対象に対して、予め定められた一つ若しくは複数の
    処理を実行する工程と、 前記処理の実行結果が異常であった場合に、その異常が
    予め定められた特定の異常であるか判断する工程と、 前記処理の実行中に発生した異常が前記特定の異常でな
    かった場合のみ、前記発生した異常を履歴として前記格
    納部に格納する工程と、 を具備することを特徴とする履歴情報記録方法。
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