JP2000066579A - 多面体の製造方法 - Google Patents
多面体の製造方法Info
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- JP2000066579A JP2000066579A JP10235354A JP23535498A JP2000066579A JP 2000066579 A JP2000066579 A JP 2000066579A JP 10235354 A JP10235354 A JP 10235354A JP 23535498 A JP23535498 A JP 23535498A JP 2000066579 A JP2000066579 A JP 2000066579A
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- cutting
- cut
- goniometer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 精度の高い正20面体、32面体を製造す
る。 【解決手段】 被加工物をゴニオメーターに取り付けて
切断手段によって多面体の稜を介して隣接する2面もし
くは3面を切断加工した後に、ゴニオメーターで36度
の回転を行った後に、同様の切断加工を行う、一定角度
の回転と切断の工程を繰り返し行う多面体の製造方法。
る。 【解決手段】 被加工物をゴニオメーターに取り付けて
切断手段によって多面体の稜を介して隣接する2面もし
くは3面を切断加工した後に、ゴニオメーターで36度
の回転を行った後に、同様の切断加工を行う、一定角度
の回転と切断の工程を繰り返し行う多面体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正20面体、32
面体等の多面体の高精度の製造方法に関するものであ
る。
面体等の多面体の高精度の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に固体結晶は面心立方や体心立方等
の構造を有するのに対し、ナノメートルスケールの微粒
子は、正20面体または10面体の多重双晶構造のよう
に特異な構造をとることがあることが知られている。ま
た、サッカーボール型構造を持つ炭素クラスターC
60は、正20面体のすべての頂点を切断した32面体構
造を有している。
の構造を有するのに対し、ナノメートルスケールの微粒
子は、正20面体または10面体の多重双晶構造のよう
に特異な構造をとることがあることが知られている。ま
た、サッカーボール型構造を持つ炭素クラスターC
60は、正20面体のすべての頂点を切断した32面体構
造を有している。
【0003】このような、結晶の微粒子の構造の研究に
は、正確な多面体の模型を作製することが求められてい
る。また、多面体は、その特異な構造ゆえに装飾品等と
しての利用価値も高く精度の高い構造物が求められてい
る。
は、正確な多面体の模型を作製することが求められてい
る。また、多面体は、その特異な構造ゆえに装飾品等と
しての利用価値も高く精度の高い構造物が求められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、3次元CA
D、コンピュータグラフィックス等を用いて多面体を描
くことは、比較的容易に可能であるが、正20面体、3
2面体のような面数の多い正確な多面体を各種のNC工
作機によっても製造することは困難であった。
D、コンピュータグラフィックス等を用いて多面体を描
くことは、比較的容易に可能であるが、正20面体、3
2面体のような面数の多い正確な多面体を各種のNC工
作機によっても製造することは困難であった。
【0005】多面体は、表面が多数の平面によって被わ
れているために、フライス盤等の平面研削盤を用いて製
造することができるが、正確な頂点を有する正20面体
の幾何学的にも精密な構造体を得ることが困難であっ
た。
れているために、フライス盤等の平面研削盤を用いて製
造することができるが、正確な頂点を有する正20面体
の幾何学的にも精密な構造体を得ることが困難であっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、多面体の製造
方法において、被加工物をゴニオメーターに取り付け
て、稜を介して隣接する水平面に対して垂直な多面体の
複数面を切断手段によって切断加工した後に、ゴニオメ
ーターで一定角度の回転を行った後に同様の切断加工を
行うことからなる、一定角度の回転と切断の工程を繰り
返し行う多面体の製造方法である。多面体が正20面体
であり、一定角度の回転角度が36度であり、隣接する
2面を切断する前記の多面体の製造方法である。多面体
が32面体であり、回転角度が36度であり、隣接する
3面を切断する前記の多面体の製造方法である。切断加
工時にゴニオメーターに保持するための切りしろ部を残
して切断する前記の多面体の製造方法である。
方法において、被加工物をゴニオメーターに取り付け
て、稜を介して隣接する水平面に対して垂直な多面体の
複数面を切断手段によって切断加工した後に、ゴニオメ
ーターで一定角度の回転を行った後に同様の切断加工を
行うことからなる、一定角度の回転と切断の工程を繰り
返し行う多面体の製造方法である。多面体が正20面体
であり、一定角度の回転角度が36度であり、隣接する
2面を切断する前記の多面体の製造方法である。多面体
が32面体であり、回転角度が36度であり、隣接する
3面を切断する前記の多面体の製造方法である。切断加
工時にゴニオメーターに保持するための切りしろ部を残
して切断する前記の多面体の製造方法である。
【0007】多面体を内部に有する構造体において、被
加工物をゴニオメーターに取り付けて切断手段によって
多面体の稜を介して隣接する2面もしくは3面を切断加
工した後に、ゴニオメーターで一定角度の回転を行った
後に、同様の切断加工を行う、一定角度の回転と切断の
工程を繰り返し行うことによって製造した多面体と、多
面体の製造時に切断した切断片を組み合わせて得られた
多面体を内部に有する構造体である。
加工物をゴニオメーターに取り付けて切断手段によって
多面体の稜を介して隣接する2面もしくは3面を切断加
工した後に、ゴニオメーターで一定角度の回転を行った
後に、同様の切断加工を行う、一定角度の回転と切断の
工程を繰り返し行うことによって製造した多面体と、多
面体の製造時に切断した切断片を組み合わせて得られた
多面体を内部に有する構造体である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、正20面体、32面体
の対称性を利用するとともに、隣接する二面もしくは三
面を連続的に切断する操作を、一定角度の回転毎に繰り
返し行うことによって頂点の精度が高い正20面体、3
2面体を作製するものである。
の対称性を利用するとともに、隣接する二面もしくは三
面を連続的に切断する操作を、一定角度の回転毎に繰り
返し行うことによって頂点の精度が高い正20面体、3
2面体を作製するものである。
【0009】以下に図面を参照して本発明を説明する。
図1は、正20面体の投影図であり、図1(A)は、y
軸方向の投影図を示し、図1(B)はz軸方向の投影図
を示す。正20面体の1辺の長さを1とすると、重心か
ら各頂点までの長さはsin72°={(5+51/2)
/8}1/2である。この値を用いて重心を原点としたと
きの各頂点の座標を解析的に求めた結果を示したもので
ある。
図1は、正20面体の投影図であり、図1(A)は、y
軸方向の投影図を示し、図1(B)はz軸方向の投影図
を示す。正20面体の1辺の長さを1とすると、重心か
ら各頂点までの長さはsin72°={(5+51/2)
/8}1/2である。この値を用いて重心を原点としたと
きの各頂点の座標を解析的に求めた結果を示したもので
ある。
【0010】各座標の変数は以下のとおりである。 a=sin72°={(5+51/2)/8}1/2=O.9510
565... b=cos36°=(1+51/2)/4=0.8090169... c=2a/51/2={(5+51/2)/10}1/2=0.850
6508... d=a/51/2={(5+51/2)/40}1/2=0.42532
54... e=sin36°/51/2={(5−51/2/40}1/2
=0.2638655... f=1/tan36°={(5+2(5)1/2)/5}
1/2=1.3763819...
565... b=cos36°=(1+51/2)/4=0.8090169... c=2a/51/2={(5+51/2)/10}1/2=0.850
6508... d=a/51/2={(5+51/2)/40}1/2=0.42532
54... e=sin36°/51/2={(5−51/2/40}1/2
=0.2638655... f=1/tan36°={(5+2(5)1/2)/5}
1/2=1.3763819...
【0011】本発明の製造方法では、正20面体の稜を
介して隣接する2個の面を切断した後に、36度ずつ回
転することによって、隣接する面のなす角度を正確に形
成するとともに、頂点を精密に一致させることを可能と
なしたものである。本発明の方法は、隣接する二面の間
に稜を設けて正確に形成することが可能な加工方法であ
れば、各種の方法を用いることができるが、ワイヤ放電
加工機による放電加工によって精度の高い加工が可能で
ある。
介して隣接する2個の面を切断した後に、36度ずつ回
転することによって、隣接する面のなす角度を正確に形
成するとともに、頂点を精密に一致させることを可能と
なしたものである。本発明の方法は、隣接する二面の間
に稜を設けて正確に形成することが可能な加工方法であ
れば、各種の方法を用いることができるが、ワイヤ放電
加工機による放電加工によって精度の高い加工が可能で
ある。
【0012】図2に、本発明の方法による製造方法を説
明する図であり、ワイヤ放電加工機を切断手段とした製
造方法を説明する図である。ワイヤ放電加工機1のゴニ
オメーター2に円柱状の被加工物3を設置し、ワイヤ4
と被加工物との間で放電をして、被加工物を切断加工す
る。被加工物を切断開始点から切断を開始し、所定の位
置から他の稜の位置まで一つの面を切断した後に、隣接
する面を所定の頂点までの切断加工を行った後に、不要
な部分を切断して切断開始点まで切断して不要な部分を
切り落とす。
明する図であり、ワイヤ放電加工機を切断手段とした製
造方法を説明する図である。ワイヤ放電加工機1のゴニ
オメーター2に円柱状の被加工物3を設置し、ワイヤ4
と被加工物との間で放電をして、被加工物を切断加工す
る。被加工物を切断開始点から切断を開始し、所定の位
置から他の稜の位置まで一つの面を切断した後に、隣接
する面を所定の頂点までの切断加工を行った後に、不要
な部分を切断して切断開始点まで切断して不要な部分を
切り落とす。
【0013】次いで、ゴニオメーターを36度回転させ
て同様の切断動作を行う。完全に頂点まで切断するとゴ
ニオメーター面から被加工物が落下するので、切りしろ
部を残して切断を行うことが必要となる。続いて、同様
に36度ずつの回転、すなわち最初の位置から、72
度、108度、144度、180度、216度、252
度、288度、324度の回転を行って切断する動作を
行い最後に残した切りしろ部を切断する。
て同様の切断動作を行う。完全に頂点まで切断するとゴ
ニオメーター面から被加工物が落下するので、切りしろ
部を残して切断を行うことが必要となる。続いて、同様
に36度ずつの回転、すなわち最初の位置から、72
度、108度、144度、180度、216度、252
度、288度、324度の回転を行って切断する動作を
行い最後に残した切りしろ部を切断する。
【0014】切断手段としては、水平面に対して垂直な
面を正確に形成することができる装置であれば任意の装
置を用いることができる。研削盤のような切削装置の場
合には、切りしろ部が研削くずとなるので利用すること
ができないが、ワイヤ放電加工機、レーザ加工機、高圧
水をはじめとした流体を利用した切断機、加熱ワイヤ等
のように高精度に任意の形状の切断が可能な切断手段を
用いるならば、切りしろ部も有効利用することも可能と
なるとともに、隣接する面の間に形成されている稜の部
分で切断方向を変化させるのみで連続的に面を形成する
ことが可能である。
面を正確に形成することができる装置であれば任意の装
置を用いることができる。研削盤のような切削装置の場
合には、切りしろ部が研削くずとなるので利用すること
ができないが、ワイヤ放電加工機、レーザ加工機、高圧
水をはじめとした流体を利用した切断機、加熱ワイヤ等
のように高精度に任意の形状の切断が可能な切断手段を
用いるならば、切りしろ部も有効利用することも可能と
なるとともに、隣接する面の間に形成されている稜の部
分で切断方向を変化させるのみで連続的に面を形成する
ことが可能である。
【0015】本発明による多面体の製造方法は、水平面
に対して垂直な方向のみの切断加工を行うので精度の高
い切断が可能である。したがって製造される多面体は、
頂点の精度が高いので結晶構造の研究等に有用なもので
あるのみではなく、融液や重合性組成物を注入して多面
体を形成するための型の製造にも使用することが可能で
ある。
に対して垂直な方向のみの切断加工を行うので精度の高
い切断が可能である。したがって製造される多面体は、
頂点の精度が高いので結晶構造の研究等に有用なもので
あるのみではなく、融液や重合性組成物を注入して多面
体を形成するための型の製造にも使用することが可能で
ある。
【0016】図3は、切断加工によって切り落とされた
破片を説明する図である。図3(A)は、円柱を被加工
物として、ゴニオメーターの回転角度0度における切り
落とし破片5と36度における切り落とし破片6とを説
明する図である。
破片を説明する図である。図3(A)は、円柱を被加工
物として、ゴニオメーターの回転角度0度における切り
落とし破片5と36度における切り落とし破片6とを説
明する図である。
【0017】また、図3(B)は、ゴニオメーターの回
転角度72度における切り落とし破片7、108度にお
いて切り落とし破片8、および144度における切り落
とし破片9とを切断加工の前の状態に組立た図を説明す
る図である。
転角度72度における切り落とし破片7、108度にお
いて切り落とし破片8、および144度における切り落
とし破片9とを切断加工の前の状態に組立た図を説明す
る図である。
【0018】本発明の製造方法において切り落とし破片
も、製造した多面体と同様に、精度が高い面で形成され
ているので、切り落とし破片と多面体を組み合わせるこ
とによって、切断加工前の元の被加工物を組み立てるこ
とができる。
も、製造した多面体と同様に、精度が高い面で形成され
ているので、切り落とし破片と多面体を組み合わせるこ
とによって、切断加工前の元の被加工物を組み立てるこ
とができる。
【0019】また、円柱等の素材に代えて人形、動物等
の形をした被加工物を素材に用いて多面体を作製する
と、それらの中から多面体が出現するという玩具、置物
等を製造することもできる。さらに、作製した多面体を
被加工物とすることによって、多面体中に多面体を有す
る構造体を作製することもできる。
の形をした被加工物を素材に用いて多面体を作製する
と、それらの中から多面体が出現するという玩具、置物
等を製造することもできる。さらに、作製した多面体を
被加工物とすることによって、多面体中に多面体を有す
る構造体を作製することもできる。
【0020】図4は、内部に多面体を有する構造物を説
明する図である。人形10の内部に多面体11が設けら
れており、人形には、多面体の製造の際の切断加工の際
の切断線12、13が形成されており、切断線にしたが
って切り落とし破片を取り除くと内部の多面体11が現
れる。また、多面体を周囲の切り落とし破片とは同一の
材料で作製しても良いが、別の材料によって製造しても
良い。
明する図である。人形10の内部に多面体11が設けら
れており、人形には、多面体の製造の際の切断加工の際
の切断線12、13が形成されており、切断線にしたが
って切り落とし破片を取り除くと内部の多面体11が現
れる。また、多面体を周囲の切り落とし破片とは同一の
材料で作製しても良いが、別の材料によって製造しても
良い。
【0021】図5は、正20面体の切断手順と座標を説
明する図であり、xy平面を示す図である。なお、図5
において、 θ=cos-1(1/51/2)=63.434...° α=cos-1[{(5−51/2)/10}1/2]=58.
282...° β=cos-1{(51/2−1)/2(3)1/2}=69.
094...° γ=cos-1[{2(5−51/2)/15}1/2]=5
2.622...° である。
明する図であり、xy平面を示す図である。なお、図5
において、 θ=cos-1(1/51/2)=63.434...° α=cos-1[{(5−51/2)/10}1/2]=58.
282...° β=cos-1{(51/2−1)/2(3)1/2}=69.
094...° γ=cos-1[{2(5−51/2)/15}1/2]=5
2.622...° である。
【0022】図5(A)に示すように、以下に示す座標
を切断手段を移動させて面に垂直な方向に切断する。 (1)第1工程(0度):A(1.1a,0)→B
(a,0)→C(a/51/2,−f/2)→D(−a/
51/2,−2a/51/2)→E(−1.1a/51/2,−
2.1a/51/2十f/40)→F(−1.1a/
51/2,−1)→G(1.1a,−1)→A(1.1
a,0)と動かして切断する。
を切断手段を移動させて面に垂直な方向に切断する。 (1)第1工程(0度):A(1.1a,0)→B
(a,0)→C(a/51/2,−f/2)→D(−a/
51/2,−2a/51/2)→E(−1.1a/51/2,−
2.1a/51/2十f/40)→F(−1.1a/
51/2,−1)→G(1.1a,−1)→A(1.1
a,0)と動かして切断する。
【0023】ここで a=sin72°={(5+51/2)/8}1/2=O.9510
565... f=1/tan36°={(5+2(5)1/2)/5}
1/2=1.3763819... である。
565... f=1/tan36°={(5+2(5)1/2)/5}
1/2=1.3763819... である。
【0024】(2)次にゴニオメーターを36度回転さ
せ、図5(B)のように、第2工程:A(1.1a,
0)→H(1.1a,−(1.1+1/51/2)a+
(1.1−1/51/2)51/2f/4)→I(a/
51/2,−2a/51/2)→J(−a/51/ 2,−f/
2)→K(−a+3a(1−1/51/2)/4f,−3
/8)→L(−a+3a(1−1/51/2)/4f,−
1)→G(1.1a,−1)→A(1.1a,0)と動
かして切断するとともに、頂点まで切断しないで切りし
ろ部分を残している。
せ、図5(B)のように、第2工程:A(1.1a,
0)→H(1.1a,−(1.1+1/51/2)a+
(1.1−1/51/2)51/2f/4)→I(a/
51/2,−2a/51/2)→J(−a/51/ 2,−f/
2)→K(−a+3a(1−1/51/2)/4f,−3
/8)→L(−a+3a(1−1/51/2)/4f,−
1)→G(1.1a,−1)→A(1.1a,0)と動
かして切断するとともに、頂点まで切断しないで切りし
ろ部分を残している。
【0025】(3)ゴニオメーターをさらに36度回転
させて、最初の切断工程からは72度として、図5
(A)と同様にして、第3工程:A→B→C→D→E→
F→G→Aの順に切断する。
させて、最初の切断工程からは72度として、図5
(A)と同様にして、第3工程:A→B→C→D→E→
F→G→Aの順に切断する。
【0026】(4)ゴニオメーターをさらに36度回転
させて、最初からは108度として、図5(C)に示す
ように、第4工程:A(1.1a,0)→H(1.1
a,−(1.1+1/51/2)a+(1.1−1/
51/2)51/2f/4)→I(a/51/2,−2a/
51/2)→J(−a/51/2,−f/2)→M(−a−a
(1−1/5 1/2)/20f,−1/40)→N(−a
−a(1−1/51/2)/20f,−1)→G→Aと動
かして切断する。
させて、最初からは108度として、図5(C)に示す
ように、第4工程:A(1.1a,0)→H(1.1
a,−(1.1+1/51/2)a+(1.1−1/
51/2)51/2f/4)→I(a/51/2,−2a/
51/2)→J(−a/51/2,−f/2)→M(−a−a
(1−1/5 1/2)/20f,−1/40)→N(−a
−a(1−1/51/2)/20f,−1)→G→Aと動
かして切断する。
【0027】(5)次いで、第1工程(144度、21
6度 288度)と第2工程(180度、252度)を
交互に行って切断する。 (6)次いで、36度回転して最初からは、324度の
状態において、第2工程の切断を行う。この際、切りし
ろ部を切断すると被加工物が落下するので、K点におい
て、ワイヤを切断してからAに戻す。
6度 288度)と第2工程(180度、252度)を
交互に行って切断する。 (6)次いで、36度回転して最初からは、324度の
状態において、第2工程の切断を行う。この際、切りし
ろ部を切断すると被加工物が落下するので、K点におい
て、ワイヤを切断してからAに戻す。
【0028】(7)被加工物をゴニオメータから取り外
し、最後に残った切りしろ部を切り落として正20面体
を得る。放電加工終了後、ガラスビーズ等を吹き付けて
表面を仕上げて正二十面体の完成品が得られる。
し、最後に残った切りしろ部を切り落として正20面体
を得る。放電加工終了後、ガラスビーズ等を吹き付けて
表面を仕上げて正二十面体の完成品が得られる。
【0029】次に、32面体の製造方法について説明す
る。図6、は32面体の投影図を示す。図6(A)は、
y軸方向の投影図を示し、図6(B)はz軸方向の投影
図を示す。32面体は、正20面体の各辺を3等分し、
各頂点に対してその3等分点をを通るようにして切り落
とすことで32面体すなわちサッカーボール型構造体が
得られる。
る。図6、は32面体の投影図を示す。図6(A)は、
y軸方向の投影図を示し、図6(B)はz軸方向の投影
図を示す。32面体は、正20面体の各辺を3等分し、
各頂点に対してその3等分点をを通るようにして切り落
とすことで32面体すなわちサッカーボール型構造体が
得られる。
【0030】32面体の切断加工においても、被加工物
を切断開始点から切断を開始し、所定の頂点の位置から
他の頂点の位置まで一つの面を切断した後に、隣接する
面を所定の頂点までの切断加工を行った後に、さらにそ
れに続く面の切断加工を行った後に、不要な部分を切断
して切断開始点まで切断して不要な部分を切り落とす。
次いで、ゴニオメーターを36度回転させて同様の切
断動作を行うが、完全に頂点まで切断するとゴニオメー
ターから被加工物が落下するので、切りしろ部を残して
切断する。
を切断開始点から切断を開始し、所定の頂点の位置から
他の頂点の位置まで一つの面を切断した後に、隣接する
面を所定の頂点までの切断加工を行った後に、さらにそ
れに続く面の切断加工を行った後に、不要な部分を切断
して切断開始点まで切断して不要な部分を切り落とす。
次いで、ゴニオメーターを36度回転させて同様の切
断動作を行うが、完全に頂点まで切断するとゴニオメー
ターから被加工物が落下するので、切りしろ部を残して
切断する。
【0031】続いて、同様に36度ずつの回転、すなわ
ち最初の位置から、72度、108度、144度、18
0度、216度、252度、288度、324度の回転
を行って切断する動作を行い、最後に残した切りしろ部
を切断するものである。
ち最初の位置から、72度、108度、144度、18
0度、216度、252度、288度、324度の回転
を行って切断する動作を行い、最後に残した切りしろ部
を切断するものである。
【0032】図7は、32面体の切断手順と座標を説明
する図であり、xy平面を示す図である。なお、図7に
おける、θ、α、β、γは図5における値と同じであ
る。図7(A)に示すように、切断は、ゴニオメーター
に取り付けた被加工物を面に垂直に、以下に示す座標
を、 (1)第1工程(0度):A(1.1a,0)→P
({2(5)1/2+1}a/3(5)1/2,0)→Q
({2(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−f/6)→
C(a/51/2,−f/2)→R(−a/3(5)1/2,
−4a/3(5)1/2−f/6)→S(−(2+51/2)
a/3(5)1/2,−4a/3(5)1/2)→T(−2a
/3,−4a/3(5)1/2+(7−3(5)1/2)f/
24)→U(−2a/3,−1)→G(1.1a,−
1)→A(1.1a,0)へと切断加工する。この時、
点Sを過ぎて、点Tまで切断したのは頂点部分の加工精
度を上げるためである。
する図であり、xy平面を示す図である。なお、図7に
おける、θ、α、β、γは図5における値と同じであ
る。図7(A)に示すように、切断は、ゴニオメーター
に取り付けた被加工物を面に垂直に、以下に示す座標
を、 (1)第1工程(0度):A(1.1a,0)→P
({2(5)1/2+1}a/3(5)1/2,0)→Q
({2(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−f/6)→
C(a/51/2,−f/2)→R(−a/3(5)1/2,
−4a/3(5)1/2−f/6)→S(−(2+51/2)
a/3(5)1/2,−4a/3(5)1/2)→T(−2a
/3,−4a/3(5)1/2+(7−3(5)1/2)f/
24)→U(−2a/3,−1)→G(1.1a,−
1)→A(1.1a,0)へと切断加工する。この時、
点Sを過ぎて、点Tまで切断したのは頂点部分の加工精
度を上げるためである。
【0033】(2)次にゴニオメーターを36度回転さ
せ、図7(B)の各点A(1.1a,0)→P({2
(5)1/2+1}a/3(5)1/2,0)→V({2
(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−4a/3(5)
1/2+(3−(5)1/2)af/12)→W((2+
(5)1/2)a/3(5)1/2,−4a/3(5)1/2)
→X(a/3(5)1/2,−4a/3(5)1/2−f/
6)→J(−a/(5)1/2,−f/2)→Y(−{2
(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−f/6)+Y
1(−{2(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−1/1
0)→Y2(−{2(5)1/2+1}a/3(5)1/2−
1/40,−1/10)→Z(−{2(5)1/2+1}
a/3(5)1/2−1/40,−1)→G(1.1a,
−1)→A(1.1a,0)へと切断加工する。
せ、図7(B)の各点A(1.1a,0)→P({2
(5)1/2+1}a/3(5)1/2,0)→V({2
(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−4a/3(5)
1/2+(3−(5)1/2)af/12)→W((2+
(5)1/2)a/3(5)1/2,−4a/3(5)1/2)
→X(a/3(5)1/2,−4a/3(5)1/2−f/
6)→J(−a/(5)1/2,−f/2)→Y(−{2
(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−f/6)+Y
1(−{2(5)1/2+1}a/3(5)1/2,−1/1
0)→Y2(−{2(5)1/2+1}a/3(5)1/2−
1/40,−1/10)→Z(−{2(5)1/2+1}
a/3(5)1/2−1/40,−1)→G(1.1a,
−1)→A(1.1a,0)へと切断加工する。
【0034】このとき点Y1 からいきなり点Yまで引き
抜き戻さなかったのは、ワイヤ放電加工機においては、
ワイヤの半径と放電間隔を加えて切断していることを考
慮したためであった。図のような経路をとらないと戻す
際に切断量が大きくなり加工精度が低下する可能性があ
る。
抜き戻さなかったのは、ワイヤ放電加工機においては、
ワイヤの半径と放電間隔を加えて切断していることを考
慮したためであった。図のような経路をとらないと戻す
際に切断量が大きくなり加工精度が低下する可能性があ
る。
【0035】(3)次いで、工程(1)(72度、14
4度、216度、288度)と工程(2)(108度、
180度、252度、324度)の加工を交互に繰り返
し、最後に切りしろを切断して32面体を得る。
4度、216度、288度)と工程(2)(108度、
180度、252度、324度)の加工を交互に繰り返
し、最後に切りしろを切断して32面体を得る。
【0036】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を説明する。 実施例1 ワイヤ放電加工機(Charmilles社製 ROB
OFIL310)を用いて、一辺の長さを40mmとし
て、各数値を0.001mmまで求めた値を入力し、ア
ルミニウム合金(A5052)の円柱を被加工素材とし
てゴニオメーターに取り付けて、直径0.25mmの真
鍮製のワイヤを用いて図5に示す切断手順によって切断
し、最後にゴニオメーターに接続した切りしろ部を切断
して正20面体を得た。得られた正20面体は、正確な
頂点が形成されたものであった。
OFIL310)を用いて、一辺の長さを40mmとし
て、各数値を0.001mmまで求めた値を入力し、ア
ルミニウム合金(A5052)の円柱を被加工素材とし
てゴニオメーターに取り付けて、直径0.25mmの真
鍮製のワイヤを用いて図5に示す切断手順によって切断
し、最後にゴニオメーターに接続した切りしろ部を切断
して正20面体を得た。得られた正20面体は、正確な
頂点が形成されたものであった。
【0037】実施例2 一辺の長さを40/3mmとして、各数値を0.001
mmまで求めた値を入力た点を除き、実施例1と同様に
ワイヤ放電加工機を用いて、アルミニウム合金(A50
52)の円柱を被加工素材としてゴニオメーターに取り
付けて、直径0.25mmの真鍮製のワイヤを用いて図
7に示す切断手順によって切断し、最後にゴニオメータ
ーに接続した切りしろ部を切断して32面体を得た。得
られた32面体は、正確な頂点が形成されたものであっ
た。
mmまで求めた値を入力た点を除き、実施例1と同様に
ワイヤ放電加工機を用いて、アルミニウム合金(A50
52)の円柱を被加工素材としてゴニオメーターに取り
付けて、直径0.25mmの真鍮製のワイヤを用いて図
7に示す切断手順によって切断し、最後にゴニオメータ
ーに接続した切りしろ部を切断して32面体を得た。得
られた32面体は、正確な頂点が形成されたものであっ
た。
【0038】
【発明の効果】頂点の形状が正確に形成された精度が高
い正20面体、32面体等の多面体を、再現性良く製造
することが出来る。
い正20面体、32面体等の多面体を、再現性良く製造
することが出来る。
【図1】図1は、正20面体の投影図である。
【図2】図2に、本発明の方法による製造方法を説明す
る図である。
る図である。
【図3】図3は、切断加工によって切り落とされた破片
を説明する図である。
を説明する図である。
【図4】図4は、内部に多面体を有する構造物を説明す
る図である。
る図である。
【図5】図5は、正20面体の切断手順と座標を説明す
る図である。
る図である。
【図6】図6、は32面体の投影図である。
【図6】図7は、32面体の切断手順と座標を説明する
図である。
図である。
1…ワイヤ放電加工機、2…ゴニオメーター、3…被加
工物、4…ワイヤ、5,6,7,8,9…切り落とし破
片、10…人形、11…多面体、12,13…切断線
工物、4…ワイヤ、5,6,7,8,9…切り落とし破
片、10…人形、11…多面体、12,13…切断線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月17日(1998.11.
17)
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、正20面体の投影図である。
【図2】図2に、本発明の方法による製造方法を説明す
る図である。
る図である。
【図3】図3は、切断加工によって切り落とされた破片
を説明する図である。
を説明する図である。
【図4】図4は、内部に多面体を有する構造物を説明す
る図である。
る図である。
【図5】図5は、正20面体の切断手順と座標を説明す
る図である。
る図である。
【図6】図6、は32面体の投影図である。
【図7】図7は、32面体の切断手順と座標を説明する
図である。
図である。
【符号の説明】 1…ワイヤ放電加工機、2…ゴニオメーター、3…被加
工物、4…ワイヤ、5,6,7,8,9…切り落とし破
片、10…人形、11…多面体、12,13…切断線
工物、4…ワイヤ、5,6,7,8,9…切り落とし破
片、10…人形、11…多面体、12,13…切断線
Claims (5)
- 【請求項1】 多面体の製造方法において、被加工物を
ゴニオメーターに取り付けて、稜を介して隣接する水平
面に対して垂直な多面体の複数面を切断手段によって切
断加工した後に、ゴニオメーターで一定角度の回転を行
った後に同様の切断加工を行うことからなる、一定角度
の回転と切断の工程を繰り返し行うことを特徴とする多
面体の製造方法。 - 【請求項2】 多面体が正20面体であり、一定角度の
回転角度が36度であり、隣接する2面を切断加工する
ことを特徴とする請求項1記載の多面体の製造方法。 - 【請求項3】 多面体が32面体であり、回転角度が3
6度であり、隣接する3面を切断加工することを特徴と
する請求項1記載の多面体の製造方法。 - 【請求項4】 切断加工時にゴニオメーターに保持する
ための切りしろ部を残して切断加工することを特徴とす
る請求項1ないし3のいずれかに記載の多面体の製造方
法。 - 【請求項5】 多面体を内部に有する構造体において、
被加工物をゴニオメーターに取り付けて切断手段によっ
て多面体の稜を介して隣接する2面もしくは3面を切断
加工した後に、ゴニオメーターで一定角度の回転を行っ
た後に、同様の切断加工を行う、一定角度の回転と切断
加工の工程を繰り返し行うことによって製造した多面体
と、多面体の製造時に切断した切断片を組み合わせて得
られたことを特徴とする多面体を内部に有する構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10235354A JP2000066579A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 多面体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10235354A JP2000066579A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 多面体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000066579A true JP2000066579A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=16984857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10235354A Pending JP2000066579A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 多面体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000066579A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004233900A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Hinomoto Gosei Jushi Seisakusho:Kk | 分子模型 |
-
1998
- 1998-08-21 JP JP10235354A patent/JP2000066579A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004233900A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Hinomoto Gosei Jushi Seisakusho:Kk | 分子模型 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050801 |
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A977 | Report on retrieval |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070817 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071221 |