JP2000066103A - ズ―ムレンズ系 - Google Patents

ズ―ムレンズ系

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JP2000066103A
JP2000066103A JP3153899A JP3153899A JP2000066103A JP 2000066103 A JP2000066103 A JP 2000066103A JP 3153899 A JP3153899 A JP 3153899A JP 3153899 A JP3153899 A JP 3153899A JP 2000066103 A JP2000066103 A JP 2000066103A
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JP
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lens
lens group
focal length
power
chromatic aberration
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JP3153899A
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English (en)
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Mamoru Terada
守 寺田
Naoshi Okada
尚士 岡田
Kazuhiko Ishimaru
和彦 石丸
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成するレンズ枚数が少ないにもかかわら
ず、色収差が良好に補正されたコンパクトなズームレン
ズ系を提供する。 【解決手段】 少なくとも1群の正パワーのレンズと、
少なくとも1群の負パワーのレンズ群とを含む3群以上
のレンズ群から構成され、前記各レンズ群の間隔を変化
させることにより、変倍を行うことズームレンズ系であ
って、前記正パワーのレンズ群、及び前記負パワーのレ
ンズ群の少なくとも一方は、1枚の単レンズ素子のみか
ら構成されており、以下の条件を満足する。 -0.020<Lt<0.0200.02<|Lgp|<0.200.02<|Lgn|<0.200.60<
|Lgp/Lgn|<1.40 但し、Lt:全系の焦点距離を1に正規化した時の全系で
発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、Lgp:
全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レンズ群で
発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、Lgn:
全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レンズ群で
発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ系に
関し、例えばレンズシャッターカメラやデジタルスチル
カメラ等の撮影光学系として好適な小型のズームレンズ
系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、レンズシャッターカメラやデ
ジタルスチルカメラ等の撮影光学系においては、コンパ
クトなズームレンズ系が強く要望されている。このよう
な要望に対し、性能を維持しつつズームレンズ系を構成
するレンズ枚数を削減する提案が数多く行われている
(特開平4−95912号、特開平4−260016
号、特開平5−188296号、特開平6−75168
号、特開平6−123835号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報記載のズー
ムレンズ系において、さらなるコンパクト化を図るため
全長の削減やレンズ枚数を削減しようとすると、各レン
ズ面のパワーがより強くなり各レンズ面で大きな収差が
発生する。ところが、発生する収差のうち、球面収差や
コマ収差はレンズ面を非球面形状にすることにより補正
することが可能であるが、色収差は非球面に補正能がな
いため、このままでは補正は困難であるという問題があ
った。
【0004】したがって、従来知られているズームレン
ズ系ではさらなるコンパクト化を図るため、レンズ枚数
の削減を行おうとしても、色収差の補正が極めて困難で
あった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑み、ズームレンズ
系を構成するレンズ枚数が少ないにもかかわらず、色収
差が良好に補正されたコンパクトなズームレンズ系を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明にかかるズームレンズ系は、少なくとも
1群の正パワーのレンズと、少なくとも1群の負パワー
のレンズ群とを含む3群以上のレンズ群から構成され、
前記各レンズ群の間隔を変化させることにより、変倍を
行うことズームレンズ系であって、前記正パワーのレン
ズ群、及び前記負パワーのレンズ群の少なくとも一方
は、1枚の単レンズ素子のみから構成されており、以下
の条件を満足することを特徴とする。 -0.020<Lt<0.020 0.02<|Lgp|<0.20 0.02<|Lgn|<0.20 0.60<|Lgp/Lgn|<1.40 但し、 Lt:全系の焦点距離を1に正規化した時の全系で発生す
る最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgp:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgn:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、
である。
【0007】また、第2の発明にかかるズームレンズ系
は、少なくとも1群の正パワーのレンズと、少なくとも
1群の負パワーのレンズ群とを含む3群以上のレンズ群
から構成され、前記各レンズ群の間隔を変化させること
により、変倍を行うことズームレンズ系であって、前記
正パワーのレンズ群、及び前記負パワーのレンズ群の少
なくとも一方は、1枚の単レンズ素子のみから構成され
ており、以下の条件を満足することを特徴とする。 0.50<fp/fw<1.00 -0.70<fn/fw<-0.40 0.60<|Lgp/Lgn|<1.40 但し、 fp:前記正パワーのレンズ群の焦点距離、 fn:前記負パワーのレンズ群の焦点距離、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、 Lgp:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgn:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本発明
を実施したズームレンズ系のレンズ構成を示すレンズ構
成図である。各図は本発明の第1乃至第4実施形態の対
応し、それぞれズームレンズ系の最短焦点距離状態を示
している。また、各図に付された矢印は、最短焦点距離
端から最長焦点距離端への各レンズ群の移動を模式的に
示している。
【0009】第1乃至第4実施形態のズームレンズ系
は、いずれも、物体側から順に、正パワーの第1レンズ
群Gr1と、正パワーの第2レンズ群Gr2と、負パワーの第
3レンズ群Gr3の3群から構成され、最短焦点距離端から
最長焦点距離端への変倍に際して各群の間隔を変化させ
ながら、いずれも物体側へ移動するズームレンズ系であ
る。
【0010】第1実施形態のズームレンズ系は、物体側
から順に、物体側へ凹面を向けた負メニスカス形状の第
1レンズL1及び物体側へ凸面を向けた正メニスカス形状
の第2レンズL2から構成される第1レンズ群Gr1と、絞り
S及び正パワーを有し両面が非球面形状の第3レンズL
3、1枚から構成される第2レンズ群Gr2と、負パワーを
有し両面が非球面の第4レンズL4、1枚から構成される
第3レンズ群Gr3とから構成されている。
【0011】第2実施形態のズームレンズ系は、物体側
から順に、物体側へ凹面を向けた負メニスカス形状の第
1レンズL1及び物体側へ凸面を向けた正メニスカス形状
の第2レンズL2から構成される第1レンズ群Gr1と、絞り
S及び正パワーを有し両面が非球面の第3レンズL3、1枚
から構成される第2レンズ群Gr2と、負パワーを有し両
面が非球面の第4レンズL4、1枚から構成される第3レ
ンズ群Gr3とから構成されている。
【0012】第3実施形態のズームレンズ系は、物体側
から順に、物体側へ凹面を向けた負メニスカス形状の第
1レンズL1及び物体側へ凸面を向けた正メニスカス形状
の第2レンズL2から構成される第1レンズ群Gr1と、絞り
S及び正パワーを有し両面が非球面の第3レンズL3、1枚
から構成される第2レンズ群Gr2と、負パワーを有し両
面が非球面の第4レンズL4、1枚から構成される第3レ
ンズ群Gr3とから構成されている。
【0013】第4実施形態のズームレンズ系は、物体側
から順に、物体側へ凹面を向けた負メニスカス形状の第
1レンズL1及び物体側へ凸面を向けた正メニスカス形状
の第2レンズL2から構成される第1レンズ群Gr1と、絞り
S,負パワーを有し両面が非球面の第3レンズL3及び正
パワーを有する第4レンズL4から構成される第2レン
ズ群Gr2と、負パワーを有し両面が非球面の第5レンズL
5、1枚から構成される第3レンズ群Gr3とから構成され
ている。
【0014】以上のように、第1乃至第4実施形態のズ
ームレンズ系では第3レンズ群Gr3が、また、第1乃至
第3実施形態のズームレンズ系では、第2レンズ群Gr2
がそれぞれ、1枚の単レンズ素子で構成されており、変
倍の際に前後の間隔が変化するズームレンズ系を構成す
るレンズ群としては最小枚数である。このように、レン
ズ群として最小枚数のレンズ群が達成可能となったの
は、以下の理由による。
【0015】一般に、レンズ群が3成分以上あるような
ズームレンズ系においては、各焦点距離での色収差を補
正するため、レンズ群で発生する各収差をレンズ群内で
補正して、各収差係数をレンズ群ごとに最小化した状態
で全系を構成する構成を採用するのが一般的である。そ
して、色収差、特に軸上色収差の補正には色収差係数の
符号の異なるレンズ要素が必須となるため、従来より各
ズームレンズ系を構成するレンズ群には、正パワーのレ
ンズ素子と、負パワーのレンズ素子の最低2枚が必要で
あるとされてきた。また、レンズ群では他の収差も最小
化する必要があり、自由度確保ためレンズ枚数は必然的
に増加していた。
【0016】これに対し、第1乃至第4の各実施形態の
レンズ系では、各レンズ群で発生する軸上色収差につい
ては、変倍の際に間隔が変化するレンズ群間で相殺させ
る構成を採用している。このような構成を採用すること
により、軸上色収差以外の収差についてはレンズ群内で
補正するための自由度を増加させることが可能となり適
正な収差補正が実現できる一方、軸上色収差について
は、レンズ群内で補正を完結させず、正パワーを有する
レンズ群と、負パワーを有するレンズ群とで互いにキャ
ンセルさせることによりトータルの軸上色収差を最小化
できる。
【0017】さらに、以下の各条件を満足することによ
り、レンズ群間での軸上色収差の補正を適正に行うこと
が可能となる。 -0.020<Lt<0.020 ・・(1) 0.02<|Lgp|<0.20 ・・(2) 0.02<|Lgn|<0.20 ・・(3) 0.60<|Lgp/Lgn|<1.40 ・・(4) 但し、 Lt:全系の焦点距離を1に正規化した時の全系で発生す
る最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgp:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgn:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、
である。
【0018】条件式(1)は、全系の最長焦点距離状態
での軸上色収差の発生量に関するもので、全系の最長焦
点距離状態での軸上色収差係数の範囲を規定している。
軸上色収差係数の値が、最も顕著となる最長焦点距離状
態で、条件式(1)が規定する値の範囲を超えると撮影
レンズ系として許容される性能を確保することが困難と
なる。
【0019】条件式(2)及び(3)は、正レンズ群及
び負レンズ群の最長焦点距離状態での軸上収差の発生量
に関するもので、全系の最長焦点距離状態での軸上収差
係数の範囲を規定している。ズームレンズ系において、
条件式(2)あるいは(3)の上限を超えて軸上色収差
係数の値が大きくなれば、正レンズ群及び負レンズ群間
での軸上色収差の補正が困難となる。逆に、条件式
(2)あるいは(3)の下限を超えて軸上色収差係数の
値が小さくなれば、各レンズ群内で軸上色収差を補正す
る必要が生じるため、レンズ枚数を増加させたり、当該
レンズ群のパワーを弱めたりする必要が生じ、コンパク
トなズームレンズ系を得ることができない。
【0020】条件式(4)は、正レンズ群及び負レンズ
群の最長焦点距離状態での軸上収差の発生量の比を規定
した条件である。条件式(4)の上下限を超えると正レ
ンズ群と負レンズ群とで、軸上色収差をキャンセルする
ことができなくなり、結果として全系の軸上色収差が許
容レベルを超えてしまい望ましくない。
【0021】以上の条件式(1)乃至(4)を同時に満
足するようにズームレンズ系を構成することにより、各
レンズ群で発生する軸上色収差を適正になるので、コン
パクトで構成されレンズ素子の枚数が少ないにもかかわ
らず、軸上色収差が良好に補正されたズームレンズ系を
得ることができる。
【0022】条件式(4)のうち、さらに以下の範囲を
満足する構成とすることがより望ましい。 0.70<|Lgp/Lgn|<1.00 ・・(4)‘ 条件式(2)を満足する正レンズ群と、条件式(3)を
満足する負レンズ群以外のレンズ群では、軸上色収差の
発生を極小化するため、各レンズ群の軸上色収差係数の
値を0近傍にしておくことが望ましい。この前提条件下
で、以上の条件式(4)‘を満足することにより、前述
の正レンズ群と負レンズ群で発生する軸上色収差の発生
量がほぼ同一となり、互いにキャンセルすることにな
る。この結果、全系で発生する軸上色収差係数の値が極
小化されて望ましい。
【0023】また、別の観点として、以下の条件式を満
足することが望ましい。 0.60<|Lgp/Lgn|<1.40 ・・(4) 0.50<fp/fw<1.00 ・・(5) -0.70<fn/fw<-0.40 ・・(6) 但し、 fp:前記正パワーのレンズ群の焦点距離、 fn:前記負パワーのレンズ群の焦点距離、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、 Lgp:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgn:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レン
ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、
である。
【0024】条件式(4)は、前述したとおりの条件で
ある。条件式(5)は、正レンズ群のパワーを規定して
いる。条件式(5)の上限を超えて、全系の焦点距離に
対して相対的に正レンズ群のパワーが弱くなると、軸上
色収差をはじめとする収差補正上有利に働くが、正レン
ズ群の全長が大きくなるため、結果としてコンパクトな
ズームレンズ系を得ることができない。逆に、条件式
(5)の下限を超えて、全系の焦点距離に対して正レン
ズ群のパワーが強くなると、軸上色収差をはじめとする
各収差の発生量が大きくなりすぎて補正が困難となり望
ましくない。
【0025】条件式(6)は、負レンズ群のパワーを規
定している。条件式(6)の上限を超えて、全系の焦点
距離に対して相対的に負レンズ群のパワーが強くなる
と、軸上色収差をはじめとする各収差の発生量が大きく
なりすぎて補正が困難となり望ましくない。逆に、条件
式(6)の下限を超えて、全系の焦点距離に対して負レ
ンズ群のパワーが弱くなると、、軸上色収差をはじめと
する収差補正上有利に働くが、負レンズ群の全長が大き
くなるため、結果としてコンパクトなズームレンズ系を
得ることができない。
【0026】以上の条件式(4)乃至(6)を同時に満
足するようにズームレンズ系を構成することにより、軸
上色収差の補正に使用するレンズ群のパワーと発生する
軸上色収差のバランスを適正に定めることができるの
で、コンパクトで構成されレンズ素子の枚数が少ないに
もかかわらず、軸上色収差が良好に補正されたズームレ
ンズ系を得ることができる。
【0027】また、別の観点として、レンズ群を構成す
る単レンズ素子で発生する軸上色収差係数はすべて同一
の符号を有するように構成し、かつ前述の条件式範囲
(4)を満足するようにズームレンズ系を構成してもよ
い。
【0028】通常、ズームレンズ系においては、各レン
ズ群の軸上色収差係数を小さくして、レンズ群で発生す
る軸上色収差を極小化することが行われている。このた
め、例えば、レンズ群を1枚の単レンズ素子で構成する
場合であっても、一方の面で発生する軸上色収差を他方
の面で相殺するように、互いの軸上色収差係数は異符号
にしている。
【0029】これに対して、各実施形態のズームレンズ
系では、軸上色収差係数を極小化しなくてもよいため、
例えば、負レンズ群であれば両凹形状のような、軸上色
収差係数の符号が両面で同一であるような構成を採用し
て、他の収差補正の自由度をさらに広げることが可能と
なる。
【0030】このような構成を前提として、前述の条件
式(4)を規定することにより、少ない枚数で諸収差が
良好に補正され、トータルとして軸上色収差も極小化さ
れたコンパクトなズームレンズ系の構成を得ることがで
きる。
【0031】以上の説明した3種類の基本構成に加え
て、各実施形態のズームレンズ系は、さらに、以下の条
件を満足することが望ましい。 -0.8<f3/fw<-0.4 ・・(7) 但し、 f3:第3レンズ群の焦点距離、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、である。
【0032】条件式(7)は、各実施形態のように、物
体側から順に、正パワーを有する第1レンズ群と、正パ
ワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レ
ンズ群から構成されるズームレンズ系において、第3レ
ンズ群が負パワーを有する単レンズ素子1枚で構成され
ている場合に、第3レンズ群(単レンズ素子)のパワー
を規定した条件である。このように、第3レンズ群のパ
ワーを適切に定めた条件である。
【0033】条件(7)の上限を超えると、第3レンズ
群のパワーが非常に強くなるため、軸上色収差のバラン
スや、他の収差の補正が極めて困難になる。逆に、条件
(8)の下限を超えると、第3レンズ群のレンズの有効
径が大きくなり、光軸と直交する方向の大きさが大きく
なり、コンパクトなズームレンズ系を得ることができな
い。
【0034】実施形態のズームレンズ系は、さらに、以
下の条件を満足することが望ましい。 0.5<CR3/fw<0.60 ・・(8) 但し、 CR3:第3レンズ群の最像側面の曲率半径、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、である。
【0035】条件式(8)は、各実施形態のように、物
体側から順に、正パワーを有する第1レンズ群と、正パ
ワーを有する第2レンズ群と、負パワーを有する第3レ
ンズ群から構成されるズームレンズ系において、第3レ
ンズ群が負パワーを有する単レンズ素子1枚で構成され
ている場合に、第3レンズ群(単レンズ素子)の像側面
の曲率半径を規定した条件である。
【0036】この構成においては、第3レンズ群が強い
パワーを必要とするので、第3レンズ群を構成するレン
ズ素子の偏心誤差感度が非常に高くなってしまいがちで
ある。偏心誤差感度が高くなると、製造困難な光学系と
なり、実用性が極めて低くなってしまう。
【0037】そこで、第3レンズ群全体としてのパワー
を保ちつつ偏心誤差感度を低減するためには、適切に第
3レンズ群で適切な収差補正を行わなければならない。
各実施形態の構成の場合、偏心誤差感度低減のために
は、3次球面収差係数を小さくする必要があり、条件式
(8)はこれら収差の補正に関する条件である。
【0038】条件式(8)の上限を超えると、第3レン
ズ群(単レンズ素子)の最像側面の曲率が大きくなり過
ぎ、第3レンズ群全体としてのトータルパワーを維持す
るため相対的に物体側面の曲率が小さくなり過ぎてしま
う。この結果、物体側の面で発生する球面収差がアンダ
ー側に大きく倒れ補正困難となってしまう。逆に、条件
式(8)の下限を超えると、第3レンズ群(単レンズ素
子)の最像側面の曲率が小さくなり過ぎ、第3レンズ群
全体としてのトータルパワーを維持するため相対的に物
体側面の曲率が大きくなり過ぎてしまう。この結果、像
側面で発生する球面収差がアンダー側に大きく倒れ補正
困難となってしまう。
【0039】以上、詳細に説明した軸上色収差の補正手
法を用いることによって、第2レンズ群と第3レンズ群
を共に1枚の単レンズ素子のみで構成することが可能と
なる。このように、ズームレンズ系を構成するレンズ群
のうち2群をそれぞれ1枚で構成すると、ズームレンズ
系の全長の削減に大きく寄与し、極めてコンパクトなズ
ームレンズ系が得られる。
【0040】さらに、各実施形態のズームレンズ系にお
いて、第2レンズ群と第3レンズ群にそれぞれ少なくと
も1面の非球面を設けることが望ましい。各実施形態の
ズームレンズ系では、コンパクト化を達成するため、第
2レンズ群と第3レンズ群のパワーが非常に強い構成を
採用している。このため、第2レンズ群と第3レンズ群
の偏心誤差感度が非常に高い。このため、第2レンズ群
及び第3レンズ群の両方に非球面を用いて、各レンズ群
の収差補正と偏心誤差感度をバランスさせている。
【0041】この第2レンズ群と第3レンズ群に設けら
れた非球面は、以下の条件を満足することが望ましい。 -0.05<φ×(N'-N)×d/dy{x(y)-x0(y)}<0 ・・(9) 但し、 φ:レンズ群のパワー、 N':非球面の物体側媒質の屈折率、 N:非球面の像側媒質の屈折率、 x(y):非球面の面形状、 x0(y):非球面の参照球面の形状、であって、x(y)、x0
(y)については、後述の式(AS)及び(RE)で定義され
る。
【0042】条件式(9)の上限を超えると、最短焦点
距離状態での収差補正、特に歪曲収差の補正が困難とな
る。逆に、条件式(9)の下限を超えると、最長焦点距
離状態でのコマ収差及び球面収差の補正が困難となる。
【0043】3次の球面収差係数およびコマ収差係数は
偏心誤差感度と密接な関係にあり、この両収差係数を適
切な値に抑えることが偏心誤差感度の低減に大きな効果
がある。特に、最像側のレンズ群の軸上コマ収差に対す
る感度を低減させるにはレンズ群の3次の球面収差係数
を、また像面の非対称性に対する感度を低減させるには
レンズ群のコマ収差係数を、それぞれ抑える必要があ
る。
【0044】レンズ群を構成するレンズ面を非球面形状
にすることにより、主としてレンズ面の球面収差係数を
コントロールすることが可能となるため、球面収差係数
を最適化しながら他の収差の収差補正を適切に行うこと
できる。
【0045】また、各実施形態のように、第3レンズ群
を1枚の負パワーを有する単レンズ素子で構成する場合
は、この単レンズ素子の物体側及び像側の両面を非球面
形状にすることが望ましい。第3レンズ群を両面非球面
レンズとすることによって、効率よく諸収差の補正を行
うことが可能となる。また、両面とも条件式(9)で規
定される非球面とすることにより、上記の収差補正に加
えて、収差補正と誤差感度低減とのバランスを良好に行
うことが可能となり、さらに性能に加えて組み立て調整
が容易なズームレンズ系を達成することができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明に係る実施例に関し、コンスト
ラクションデータ、収差図等を挙げて、更に具体例を示
す。
【0047】以下に挙げる実施例1〜4は、前述した実
施形態にそれぞれ対応しており、実施形態を表すレンズ
配置図は、対応する実施例1〜4のレンズ構成を、それ
ぞれ示している。
【0048】各実施例において、ri(i=1,2,3・
・)は物体側から数えてi番目の面の曲率半径、di(i=
1,2,3・・)は物体側から数えてi番目の軸上面間
隔を示し、Ni(i=1,2,3・・) 、νi(i=1,2,
3・・) は、物体側から数えてi番目のレンズのd線に
対する屈折率、アッベ数を示す。また、fは全系の焦点
距離、FNOはFナンバーを表す。また、各実施例にお
いて、全系の焦点距離f、及びFナンバーFNO、各レ
ンズ群間の空気間隔(軸上面間隔)は、左から順に、最短
焦点距離状態(広角端)(W)、中間焦点距離状態(M)、
最長焦点距離体(望遠端)(T)でのそれぞれの値に対応
している。
【0049】さらに、各実施例中、曲率半径riに*印
を付した面は非球面形状の屈折光学面あるいは非球面と
等価な屈折作用を有する面であることを示し、非球面の
面形状を表す以下の式で定義するものとする。 x(y)=C・y2/{1+(1-ε・C2・y2)1/2}+ΣAi・Hi・・(AS) ただし、 y:光軸に対して垂直な方向の高さ、 x(y):高さyの位置での光軸方向の変位量(面頂点基
準)、 C:非球面の基準曲率、 ε:2次曲面パラメータ、 Ai:i次の非球面係数、 Hi:Hのi乗を表す記号、である。
【0050】また、非球面の参照球面の形状を以下の式
で定義する。 x0(y)=C#・y2/{1+(1-ε・C#2・y2)1/2} ・・(RE) ただし、 y:光軸に対して垂直な方向の高さ、 x0(y):高さyの位置での光軸方向の変位量(面頂点基
準)、 C#:非球面の近軸曲率(C#=C+2・A2)、である。
【0051】 《実施例1》 f = 23.20〜43.80〜65.80 FNO= 5.65〜 7.40〜 9.80 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1= -16.065 d1= 0.800 N1= 1.84666 ν1= 23.82 r2= -27.972 d2= 0.100 r3= 7.315 d3= 3.500 N2= 1.51742 ν2= 52.15 r4= 15.617 d4= 2.071〜 4.580 〜 5.492 r5= ∞(絞り) d5= 0.300 r6*= 90.621 d6= 5.500 N3= 1.48749 ν3= 70.44 r7*= -6.504 d7= 4.100〜 1.536 〜 0.500 r8*= -6.899 d8= 1.092 N4= 1.48749 ν4= 70.44 r9*= 20.059 [非球面係数] r6 ε = 1.0000 A4 =-0.11410562×10-2 A6 =-0.64969863×10-4 A8 = 0.11385039×10-4 A10=-0.17948192×10-5 A12= 0.87366773×10-7 r7 ε = 1.0000 A4 = 0.65012332×10-3 A6 =-0.83420723×10-4 A8 = 0.28329801×10-5 A10=-0.27449890×10-7 A12=-0.17990462×10-8 r8 ε = 1.4790 A4 = 0.98528827×10-3 A6 = 0.78199969×10-4 A8 = 0.45004261×10-5 A10=-0.14439033×10-6 A12= 0.23949823×10-8 r9 ε = 1.0000 A4 =-0.52084350×10-3 A6 = 0.63508909×10-5 A8 =-0.35839484×10-7 《実施例2》 f = 23.20〜65.80〜87.75 FNO= 5.65〜 9.68〜10.75 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1= -29.533 d1= 0.800 N1= 1.80518 ν1= 25.43 r2= -57.285 d2= 0.100 r3= 11.922 d3= 1.400 N2= 1.48749 ν2= 70.44 r4= 195.545 d4= 2.908〜11.629 〜12.542 r5= ∞(絞り) d5= 1.522 r6*= -9.847 d6= 4.500 N3= 1.52510 ν3= 56.38 r7*= -5.141 d7= 6.887〜 1.495 〜 0.584 r8*= -21.163 d8= 0.900 N4= 1.77250 ν4= 49.77 r9*= 18.370 [非球面係数] r6 ε = 1.0000 A4 =-0.15548153×10-2 A6 =-0.50950737×10-4 A8 =-0.35299526×10-5 A10= 0.72126983×10-6 A12=-0.72830247×10-7 r7 ε = 1.0000 A4 = 0.36831005×10-3 A6 =-0.17662464×10-4 A8 = 0.14355904×10-5 A10=-0.31505926×10-7 A12=-0.62916163×10-9 r8 ε = 4.2628 A4 =-0.86245886×10-3 A6 =-0.15505773×10-5 A8 = 0.65033110×10-6 A10=-0.11179784×10-7 A12= 0.51342515×10-10 r9 ε = 1.0000 A4 =-0.11176524×10-2 A6 = 0.17180212×10-4 A8 =-0.10642119×10-6 A10=-0.20781654×10-9 A12= 0.32998343×10-11 《実施例3》 f = 23.20 〜 65.80 〜 87.75 FNO= 5.65〜 9.68〜10.75 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1= -32.382 d1= 0.800 N1= 1.80518 ν1= 25.43 r2= -64.462 d2= 0.100 r3= 11.767 d3= 2.500 N2= 1.48749 ν2= 70.44 r4= 98.066 d4= 2.846〜 10.634〜 11.617 r5= ∞(絞り) d5= 1.116 r6*= -12.920 d6= 5.000 N3= 1.48749 ν3= 70.44 r7*= -5.954 d7= 8.555〜 1.684〜 0.547 r8*= -12.374 d8= 0.900 N4= 1.51680 ν4= 64.20 r9*= 19.084 [非球面係数] r6 ε = 1.0000 A4 =-0.10529281×10-2 A6 =-0.23799957×10-4 A8 =-0.32454137×10-5 A10= 0.70068618×10-6 A12=-0.50290059×10-7 r7 ε = 1.0000 A4 = 0.27910296×10-3 A6 =-0.33723934×10-4 A8 = 0.32875243×10-5 A10=-0.15975363×10-6 A12= 0.31600858×10-8 r8 ε =-10.1025 A4 =-0.11100734×10-2 A6 = 0.76742590×10-5 A8 = 0.37649214×10-6 A10=-0.96705926×10-8 A12= 0.70427770×10-10 r11 ε = 1.0000 A4 =-0.69009201×10-3 A6 = 0.10826764×10-4 A8 =-0.93447054×10-7 A10= 0.36113330×10-9 A12=-0.32082971×10-12 《実施例4》 f = 22.70〜51.62〜89.00 FNO= 6.00〜 8.40〜11.18 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1= -65.000 d1= 1.000 N1= 1.84666 ν1= 23.82 r2= -296.009 d2= 0.350 r3= 9.523 d3= 2.300 N2= 1.48749 ν2= 70.44 r4= 23.559 d4= 3.117〜 7.986 〜 9.851 r5= ∞(絞り) d5= 1.050 r6*= ∞ d6= 1.000 N3= 1.52200 ν3= 53.00 r7*= 13.270 d7= 1.300 r8= -42.475 d8= 2.200 N4= 1.67790 ν4= 55.52 r9*= -6.369 d9= 7.656〜 2.786 〜 0.921 r10*=-14.136 d10= 0.950 N5= 1.76683 ν5= 49.47 r11*= 38.445 [非球面係数] r6 ε = 1.0000 A4 =-0.30333905×10-2 A6 =-0.10299780×10-3 A8 = 0.23497966×10-4 A10=-0.31214829×10-5 A12= 0.14925355×10-6 r7 ε = 1.0000 A4 =-0.16591999×10-2 A6 =-0.93675085×10-4 A8 = 0.26326282×10-4 A10= 0.28668999×10-5 A12= 0.12429510×10-6 r10 ε =-20.1153 A4 =-0.11386614×10-2 A6 = 0.33135709×10-4 A8 =-0.67211876×10-6 A10= 0.12186154×10-7 A12=-0.23028968×10-9 A14= 0.30093585×10-11 A16=-0.15889185×10-13 r9 ε = 1.0000 A4 =-0.38680196×10-3 A6 = 0.43958235×10-5 A8 = 0.17112179×10-6 A10=-0.81088683×10-8 A12= 0.14481787×10-9 A14= 0.12505028×10-11 A16=-0.43356942×10-14 図5乃至8は、実施例1乃至4に対応する収差図であ
る。各収差図は、左側から順に、球面収差図、非点収差
図、歪曲収差図を表している。また、各収差図は、上か
ら順に、前述した最短焦点距離状態(広角端)、中間焦点
距離状態、最長焦点距離状態(望遠端)に相当する光学系
の収差を示している。
【0052】各球面収差図おいて、実線dはd線に対す
る球面収差量、一点鎖線gはg線に対する球面収差量、
二点鎖線cはc線に対する球面収差量(実施例1,4の
み)、破線SCは正弦条件不満足量を表す。また、各非
点収差図において、実線DSはサジタル面、点線DMは
メリディオナル面をそれぞれ表す。また、球面収差図の
縦軸は光線のFナンバーを表し、非点収差図及び歪曲収
差図の縦軸は、最大像高Y’を表す。
【0053】また、各実施例の条件式対応値を以下に示
す。なお、各データにおいて数字の後のEの文字は指数
部分を示しており、例えば、1.0E-2であれば1.0×10-2
を表すものとする。また、条件(9)において、1.0Yma
xが最大有効径に相当する。
【0054】《実施例1》 条件(1):-0.0044 条件(2): 0.0363 条件(3): 0.0379 条件(4): 0.9588 条件(5): 0.5467 条件(6):-0.4480 条件(7):-0.4480 条件(8): 0.8646 条件(9) r9: 0.1Ymax -0.3716E-04 0.2Ymax -0.2888E-03 0.3Ymax -0.9281E-03 0.4Ymax -0.2054E-02 0.5Ymax -0.3670E-02 0.6Ymax -0.5689E-02 0.7Ymax -0.7963E-02 0.8Ymax -0.1035E-01 0.9Ymax -0.1284E-01 1.0Ymax -0.1568E-01 《実施例2》 条件(1):-0.0126 条件(2): 0.0336 条件(3): 0.0502 条件(4): 0.6681 条件(5): 0.6644 条件(6):-0.5433 条件(7):-0.5433 条件(8): 0.7918 条件(9) r6: 0.1Ymax -0.4914E-05 0.2Ymax -0.3979E-04 0.3Ymax -0.1371E-03 0.4Ymax -0.3349E-03 0.5Ymax -0.6797E-03 0.6Ymax -0.1230E-02 0.7Ymax -0.2064E-02 0.8Ymax -0.3301E-02 0.9Ymax -0.5180E-02 1.0Ymax -0.8255E-02 r7: 0.1Ymax -0.4298E-05 0.2Ymax -0.3306E-04 0.3Ymax -0.1055E-03 0.4Ymax -0.2357E-03 0.5Ymax -0.4426E-03 0.6Ymax -0.7702E-03 0.7Ymax -0.1319E-02 0.8Ymax -0.2297E-02 0.9Ymax -0.4109E-02 1.0Ymax -0.7549E-02 r8: 0.1Ymax 0.7701E-04 0.2Ymax 0.6157E-03 0.3Ymax 0.2051E-02 0.4Ymax 0.4671E-02 0.5Ymax 0.8393E-02 0.6Ymax 0.1258E-01 0.7Ymax 0.1618E-01 0.8Ymax 0.1849E-01 0.9Ymax 0.2074E-01 1.0Ymax 0.2804E-01 r9: 0.1Ymax -0.1771E-03 0.2Ymax -0.1344E-02 0.3Ymax -0.4146E-02 0.4Ymax -0.8646E-02 0.5Ymax -0.1429E-01 0.6Ymax -0.2016E-01 0.7Ymax -0.2559E-01 0.8Ymax -0.3084E-01 0.9Ymax -0.3735E-01 1.0Ymax -0.4627E-01 《実施例3》 条件(1):-0.0080 条件(2): 0.0226 条件(3): 0.0350 条件(4): 0.6471 条件(5): 0.7905 条件(6):−0.6200 条件(7):−0.6200 条件(8): 0.8225 条件(9) r6: 0.1Ymax -0.2594E-05 0.2Ymax -0.2093E-04 0.3Ymax -0.7175E-04 0.4Ymax -0.1740E-03 0.5Ymax -0.3500E-03 0.6Ymax -0.6260E-03 0.7Ymax -0.1032E-02 0.8Ymax -0.1607E-02 0.9Ymax -0.2421E-02 1.0Ymax -0.3655E-02 r7: 0.1Ymax -0.2622E-05 0.2Ymax -0.1887E-04 0.3Ymax -0.5425E-04 0.4Ymax -0.1069E-03 0.5Ymax -0.1775E-03 0.6Ymax -0.2772E-03 0.7Ymax -0.4218E-03 0.8Ymax -0.6285E-03 0.9Ymax -0.1014E-02 1.0Ymax -0.2257E-02 r9: 0.1Ymax -0.9960E-04 0.2Ymax -0.7415E-03 0.3Ymax -0.2220E-02 0.4Ymax -0.4458E-02 0.5Ymax -0.7080E-02 0.6Ymax -0.9676E-02 0.7Ymax -0.1211E-01 0.8Ymax -0.1416E-01 0.9Ymax -0.1723E-01 1.0Ymax -0.1838E-01 《実施例4》 条件(1):-0.0111 条件(2): 0.0440 条件(3): 0.0586 条件(4): 0.7502 条件(5): 0.6927 条件(6):-0.5892 条件(7):-0.5892 条件(8): 1.6937 条件(9) r11: 0.1Ymax −0.4834E−04 0.2Ymax −0.3713E−03 0.3Ymax −0.1155E−02 0.4Ymax −0.2398E−02 0.5Ymax −0.3894E−02 0.6Ymax −0.5406E−02 0.7Ymax −0.6891E−02 0.8Ymax −0.8459E−02 0.9Ymax −0.1011E−01 1.0Ymax −0.1152E−02
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ズームレンズ系によれば、構成するレンズ枚数が少ない
にもかかわらず、色収差が良好に補正されたコンパクト
なズームレンズ系を提供することが可能である。
【0056】したがって、本発明に係るズームレンズ系
を、レンズシャッターカメラやデジタルカメラの撮影光
学系に適用した場合、当該カメラの高機能化とコンパク
ト化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のズームレンズ系のレンズ構成
図。
【図2】第2実施形態のズームレンズ系のレンズ構成
図。
【図3】第3実施形態のズームレンズ系のレンズ構成
図。
【図4】第4実施形態のズームレンズ系のレンズ構成
図。
【図5】第1実施形態のズームレンズ系の収差図。
【図6】第2実施形態のズームレンズ系の収差図。
【図7】第3実施形態のズームレンズ系の収差図。
【図8】第4実施形態のズームレンズ系の収差図。
【符号の説明】
Gr1:第1レンズ群 Gr2:第2レンズ群 Gr3:第3レンズ群

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1群の正パワーのレンズと、
    少なくとも1群の負パワーのレンズ群とを含む3群以上
    のレンズ群から構成され、前記各レンズ群の間隔を変化
    させることにより、変倍を行うことズームレンズ系であ
    って、 前記正パワーのレンズ群、及び前記負パワーのレンズ群
    の少なくとも一方は、1枚の単レンズ素子のみから構成
    されており、 以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ
    系: -0.020<Lt<0.020 0.02<|Lgp|<0.20 0.02<|Lgn|<0.20 0.60<|Lgp/Lgn|<1.40 但し、 Lt:全系の焦点距離を1に正規化した時の全系で発生す
    る最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgp:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レン
    ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgn:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レン
    ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、
    である。
  2. 【請求項2】 少なくとも1群の正パワーのレンズと、
    少なくとも1群の負パワーのレンズ群とを含む3群以上
    のレンズ群から構成され、前記各レンズ群の間隔を変化
    させることにより、変倍を行うことズームレンズ系であ
    って、 前記正パワーのレンズ群、及び前記負パワーのレンズ群
    の少なくとも一方は、1枚の単レンズ素子のみから構成
    されており、 以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ
    系: 0.50<fp/fw<1.00 -0.70<fn/fw<-0.40 0.60<|Lgp/Lgn|<1.40 但し、 fp:前記正パワーのレンズ群の焦点距離、 fn:前記負パワーのレンズ群の焦点距離、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、 Lgp:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記正レン
    ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、 Lgn:全系の焦点距離を1に正規化した時の前記負レン
    ズ群で発生する最長焦点距離状態での軸上色収差係数、
    である。
  3. 【請求項3】 物体側から順に、正パワーを有する第1
    レンズ群と、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワ
    ーを有する第3レンズ群からなり、 前記第3レンズ群は、単レンズ素子1枚で構成されてお
    り、 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2
    のいずれかに記載のズームレンズ系: -0.8<f3/fw<-0.4 但し、 f3:第3レンズ群の焦点距離、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、である。
  4. 【請求項4】 物体側から順に、正パワーを有する第1
    レンズ群と、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワ
    ーを有する第3レンズ群からなり、 前記第3レンズ群は、単レンズ素子1枚で構成されてお
    り、 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1又は2
    のいずれかに記載のズームレンズ系: 0.5<CR3/fw<0.60 但し、 CR3:第3レンズ群の最像側面の曲率半径、 fw:全系の最短焦点距離状態での焦点距離、である。
  5. 【請求項5】 前記正パワーのレンズ群と前記負パワー
    のレンズ群が、それぞれ単レンズ素子1枚で構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    のズームレンズ系。
  6. 【請求項6】 物体側から順に、正パワーを有する第1
    レンズ群と、正パワーを有する第2レンズ群と、負パワ
    ーを有する第3レンズ群からなり、 前記第2レンズ群及び第3レンズ群は、ぞれぞれ単レン
    ズ素子1枚で構成されていることを特徴とするズームレ
    ンズ系。
  7. 【請求項7】 前記第1レンズ群は、負パワーの単レン
    ズ素子と、正パワーの単レンズ素子を含むことを特徴と
    する請求項6記載のズームレンズ系。
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