JP2000066032A - 光配線架 - Google Patents

光配線架

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JP2000066032A
JP2000066032A JP10238689A JP23868998A JP2000066032A JP 2000066032 A JP2000066032 A JP 2000066032A JP 10238689 A JP10238689 A JP 10238689A JP 23868998 A JP23868998 A JP 23868998A JP 2000066032 A JP2000066032 A JP 2000066032A
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JP
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optical
optical fiber
core wire
core
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JP10238689A
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Takashi Murakami
孝 村上
Ichiro Matsuura
一郎 松浦
Tetsuya Ito
哲也 伊藤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ケーブル内の光ファイバ心線を、スペース
効率良く、かつ、低コストで分岐接続させることができ
る光配線架を提供すること。 【解決手段】 本発明の光配線架1は、光ケーブルC内
の光ファイバ心線を分岐接続するもので、複数のスプリ
ッタモジュール20を収納するスプリッタモジュール収
納部2と、スプリッタモジュール収納部2に隣接して配
設され、複数の光分岐モジュール30を多段的に収納す
る光分岐モジュール収納部3と、スプリッタモジュール
収納部2及び光分岐モジュール収納部3が内部に配設さ
れるフレーム4とを備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブル内の光
ファイバ心線を分岐接続させる光配線架に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信設備センタ内においては、ス
プリッタモジュールを収納するスプリッタ架や光分岐モ
ジュールを収納するFTM(Fiber Termination Module:
FTM)架を用いて、所外からの光ケーブル内の光ファイバ
心線分岐させて局内の所定の光ファイバ心線に接続させ
ていた。
【0003】即ち、まず、光ケーブル内の光ファイバ心
線を取り出し、各光コード内の多チャンネルの信号をス
プリッタ架に配列されたスプリッタモジュールを用いて
複数の光ファイバ心線に光分岐する。次いで、スプリッ
タ架からの光ファイバ心線を、一旦、局内光ケーブルと
してまとめた後にFTM架の内部に導入させ、再度、光
ケーブル内の光ファイバ心線を取り出す。取り出された
光ファイバ心線は、配列されたFTMに接続され、この
FTMを介して所定の光ファイバ心線と接続される。
【0004】なお、通信設備センタ内においては、スプ
リッタ架の上流側にIFTM(Intermidiate FTM)架や伝
送装置がある。また、FTM架には、伝送経路上の光フ
ァイバ心線を試験するための光試験モジュール(Test Eq
uipment Module:TEM)が収納されたTEM架も接続され
ている。FTM架の下流側は、最終的にユーザにつなが
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年になって通信環境
が発達するにつれて、回線数の増加や通信情報量の増加
が顕著となり、これらの増加に対して上述したような光
伝送システムの大容量化、即ち、より多くの光ケーブル
を配設することが急務となってきた。そこで、限られた
通信設備センタ内などの設置スペースを効率良く利用す
る必要が生じてきており、光設備の高集積化・高密度化
が望まれるようになってきた。また、光設備の高集積化
・高密度化に伴うコストを最小限とすべく、低コスト化
も望まれている。
【0006】従って、本発明は、光ケーブル内の光ファ
イバ心線を、スペース効率良く、かつ、低コストで分岐
接続させることができる光配線架を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ケーブル内の光ファイバ心線を分岐接続する光配
線架において、複数のスプリッタモジュールを収納する
スプリッタモジュール収納部と、スプリッタモジュール
収納部に隣接して配設され、複数の光分岐モジュールを
多段的に収納する光分岐モジュール収納部と、スプリッ
タモジュール収納部及び光分岐モジュール収納部が内部
に配設されるフレームとを備えていることを特徴として
いる。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、光分岐モジュール収納部を上下方向に
多段的に形成し、光分岐モジュール収納部の中央段側方
に、スプリッタモジュール収納部を配設させたことを特
徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、光分岐モジュールに接続された
光ファイバ心線を挿通保持させておく心線保持部材が、
光分岐モジュール収納部の各段下方に、一定間隔毎に取
り付けられており、各心線保持部材が平面視ほぼC字状
の弾性体により形成されており、平面視ほぼC字状の切
欠部分が心線導入部として形成されていることを特徴と
している。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の発明において、光分岐モジュールに接続
された光ファイバ心線を載置収納させておく心線収納部
が、光分岐モジュール収納部の各段下方に、各段のほぼ
全幅にわたって形成されており、心線収納部が、光ファ
イバ心線を載置させる水平板部と、この水平板部の心線
取出側縁部に一定間隔毎に立設された心線落下防止部と
を有して構成されていることを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかに記載の発明において、光分岐モジュール収納部
とスプリッタモジュール収納部との間に、光ファイバ心
線の余長部を整線する心線整線枠部が設けられており、
心線整線枠部の一部が、弾性変形により先端を湾曲させ
ることのできる弾性片部として形成されていることを特
徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の光配線架の一実施形態に
ついて、図面を参照しつつ説明する。
【0013】電話局などの通信設備センタ内の局内光配
線設備を図1に示す。伝送装置からの光ケーブルCは、
IFTM架において内部の光ファイバ心線が取り出さ
れ、局内設備への接続の前準備としてその配線が整理さ
れる。IFTMから導出された光ファイバ心線は局内光
ケーブルCとしてまとめられた後、本発明の一実施形態
である光配線架1に接続されている。光配線架1から導
出される光ファイバ心線は光ケーブルCとして再度まと
められた後、通信設備センタから各ユーザへと敷設され
る。ここでは、各ユーザに接続されているが、他の局内
装置の場合もあり得る。また、FTM架にはTEMが収
納されたTEM架も接続されており、光ケーブル(光フ
ァイバ心線)の試験も行うことができる。
【0014】図1中央には、光配線架1の正面図が示さ
れている。便宜上、図1に示されている正面を前面と言
うこととする。光配線架1は、大きく分けて二つの部分
からなる。一つは、スプリッタモジュール20を収納す
るスプリッタモジュール収納部2が配設された図1中右
方部分であり、もう一つは、光分岐モジュール(以下、
FTMとも言う)30を多段的に収納する光分岐モジュ
ール収納部(以下、FTM収納部とも言う)3が配設さ
れた図1中左方部分である。そして、これらのスプリッ
タモジュール収納部2及びFTM収納部3は、フレーム
4の内部に隣接して配設されており、全体で一つの架を
構成している。
【0015】スプリッタモジュール収納部2は、図1及
び図2(a)に示されるように、光配線架1の高さ方向の
中央、即ち、多段的に配設されたFTM収納部3の中央
段の側方に配設されている。この実施形態においては、
スプリッタモジュール収納部2は、2.5段とされてい
る。段数は、収納する光ファイバ心線の心数によって増
減させる。各スプリッタモジュール収納部2は、その前
面及び後面側が開放された箱状の形態に形成されてお
り、内部に薄い板状パッケージのスプリッタモジュール
20を配列させて収納させることができる。
【0016】各スプリッタモジュール収納部2の前面下
方には、スプリッタモジュール20から前面側に導出さ
れた光ファイバ心線を各スプリッタモジュール20毎に
ひとまとめに保持しておく心線保持部21が、スプリッ
タモジュール20の配列ピッチ毎に取り付けられてい
る。この心線保持部21の下部には、保持した光ファイ
バ心線に急激な曲げが加えられないように光ファイバ心
線に一定の曲率を確保させるための湾曲舌部が形成され
ている。
【0017】また、各スプリッタモジュール収納部2の
前面下方、上述した心線保持部21の更に下方には、心
線保持部21により保持された光ファイバ心線を載置収
納させておく心線収納部22が各段毎に配設されてい
る。心線収納部22のFTM収納部3側の端部は、下方
に向けて湾曲されており、この部分でも光ファイバ心線
に急激な曲げを加えないように光ファイバ心線に一定の
曲率を確保すべく配慮されている。
【0018】FTM収納部3は、図1及び図2(b)に示
されるように、光配線架1の高さ方向に多段的に配設さ
れており、この実施形態においては5段とされている。
段数は、収納する光ファイバ心線の心数によって増減さ
せる。各FTM収納部3も、上述したスプリッタモジュ
ール収納部2と同様に、その前面及び後面側が開放され
た箱状の形態に形成されており、内部に薄い板状パッケ
ージのFTM30を配列させて収納させることができ
る。
【0019】各FTM収納部3の前面下方には、FTM
30から前面側に導出された光ファイバ心線を各スプリ
ッタモジュール毎にひとまとめに保持しておく、心線保
持部材5が、FTM30の配列ピッチ毎に取り付けられ
ている。心線保持部材5は、図3(a)に示されるよう
に、平面視がほぼC字状となる形態、即ち、管状部材の
一部にスリット状の切欠部分を入れたような形態とされ
ている。心線保持部材5はその全体が合成樹脂などの弾
性体により形成されている。
【0020】そして、心線保持部材5のこの切欠部分は
心線導入部50として機能し、光ファイバ心線をひとま
とめにして、この心線導入部50から心線保持部材5の
内部に導入させる。また、この心線保持部材5の下部に
は、保持した光ファイバ心線に急激な曲げが加えられな
いように一定の曲率を確保させるための湾曲舌部51が
形成されている。
【0021】心線保持部材5の弾性復元力は、光ファイ
バ心線をまとめて心線保持部材5の内部に収納させたり
心線保持部材5から取り出す際には容易に弾性変形する
と共に、心線保持部材5の内部に収納された光ファイバ
心線を容易に心線保持部材5の外に出してしまわない程
度の弾性復元力とされている。
【0022】また、各FTM収納部3の前面下方、上述
した心線保持部材5の更に下方には、心線保持部材5に
より保持された光ファイバ心線を載置収納させておく心
線収納部6が各段毎に配設されている。心線収納部6
は、金属板が屈曲されて形成されており、その下端に水
平方向に配置される水平板部60を有している。水平板
部60のスプリッタモジュール収納部2側の端部には、
下方に向けて湾曲された湾曲部62が形成されており、
光ファイバ心線に一定の曲率を与えて急激な曲げを加え
ないようにしている。
【0023】この水平板部60の心線取出側の縁部には
水平板部60上に載置収納された光ファイバ心線の水平
板部60からの落下を防止する心線落下防止部61が一
定間隔毎に立設されている。心線落下防止部61の上端
は、ほぼ半円形状に丸められている。また、水平板部6
0の上方は、前面側に突出するようにコ字状に屈曲され
ており、その垂直面63が上述した心線保持部材5の取
り付け面となっている。
【0024】スプリッタモジュール20は、単一の光フ
ァイバ心線内の多チャンネルの信号を、十六心や三十二
心といった複数の光ファイバ心線に分割するものであ
る。なお、単一の信号を複数本の光ファイバ心線に単に
分割するだけの場合もある。一方、FTM30は、その
内部でテープ状の多心光ファイバ心線を単心の光ファイ
バ心線に分岐(あるいは結合)させるものである。ま
た、FTM30には、上述したTEMにより光ファイバ
心線を試験するための光分岐結合器(光カプラ)も内蔵
されている。
【0025】スプリッタモジュール20とFTM30と
の間を光ファイバ心線でジャンパ接続させることによ
り、任意の光ファイバを所定の接続先に選択的に接続す
ることができる。例えば、ユーザが移転することにより
接続先を変更するような場合は、スプリッタモジュール
20からの光ファイバ心線の接続先を所定のFTM30
に接続し直すことにより対応することができる。
【0026】さらに、スプリッタモジュール収納部2と
FTM収納部3との間には、スプリッタモジュール20
とFTM30とを接続させるジャンパ光ファイバ心線の
余長部分(図1中点線部分)をまとめておく心線整線枠
部7が一定間隔毎に計四つ配設されている。なお、この
心線整線枠部7の数は、まとめる光ファイバ心線の余長
部分の本数や長さに応じて増減させれば良い。心線整線
枠部7は、図5(a)に示されるように、一対の鉤状部材
を対向させたもので、一方の端部には弾性変形により先
端を湾曲させることのできる弾性片部70が取り付けら
れている。弾性片部70が湾曲していない状態下におい
ては、弾性片部70の先端部には隙間が形成されてい
る。
【0027】弾性片部70の弾性復元力は、光ファイバ
心線をまとめて心線整線枠部7の内部に収納させたり心
線整線枠部7から取り出す際には、容易に弾性変形する
と共に、心線整線枠部7の内部に収納された光ファイバ
心線を容易に心線整線枠部7の外に出してしまわない程
度の弾性復元力とされている。なお、この実施形態にお
ける心線整線枠部7は、その後面側が開放された形態で
あるが、環状の完全な枠体として形成されても良いこと
は言うまでもない。
【0028】次に、上述した光配線架1に光ファイバ心
線を配線させる際の手順について説明する。
【0029】IFTM架からの光ケーブルは、光配線架
1のフレーム4内に導入された後、その内部の光ファイ
バ心線が取り出される。光ケーブルの内部から取り出さ
れた各光ファイバ心線は、スプリッタモジュール収納部
2の裏面側(図2(a)における右方側)から(もしくは
前面側からでも良い)各スプリッタモジュール20に接
続される。スプリッタモジュール20の内部では、接続
された光ファイバ心線から送られてくる光信号を信号チ
ャンネル毎に複数本の光ファイバ心線に分割し、スプリ
ッタモジュール収納部2の前面側から取り出される。
【0030】スプリッタモジュール収納部2から取り出
された光ファイバ心線は、各スプリッタモジュール20
毎にひとまとめにされて心線保持部21によって一旦保
持された後、心線保持部21下方の心線収納部22上に
載置収納される。このとき、光ファイバ心線は、心線保
持部21の湾曲舌部及び心線収納部22の湾曲された端
部によって、急激な曲げ応力が加えられないようにされ
ている。
【0031】心線収納部22に収納された光ファイバ心
線には、一定長の余長部分が確保された後にFTM収納
部3の前面側から各FTM30に対してジャンパ接続さ
れる。スプリッタモジュール20とFTM30との間の
光ファイバ心線に一定の余長部分を確保しておくのは、
光ファイバのジャンパ接続を接続し直すことがあり、こ
のとき、FTM収納部3の何れの段に対しても接続可能
としておく必要があるからである。また、ある程度の余
長部分が確保されていないと、接続作業を行い難い上
に、光ファイバ心線に無理な力が加えられることにもな
る。
【0032】ここで、スプリッタモジュール収納部2が
多段的に配設されたFTM収納部3の中央段の側方に配
設されているため、スプリッタモジュール20とFTM
30との間の光ファイバ心線の余長部分を、その長さを
統一させつつ最も短くすることができる。この余長部分
が長いと、床面に垂れ下がって光ファイバ心線に側圧を
与えて伝送特性を悪化させてしまったり、取り扱い時に
引っかけてしまって破損させてしまったりと不便であ
る。
【0033】また、スプリッタモジュール20とFTM
30との間の光ファイバ心線の余長部分の長さが統一さ
れていないと、伝送特性にバラツキを発生させる要因に
もなるため、全ての光ファイバ心線の長さが統一される
ことが好ましいのである。スプリッタモジュール収納部
2をFTM収納部3の中央段の側方に配設させておけば
このようなことがなく、伝送特性を悪化させることな
く、かつ、光ファイバ心線の取り扱いも容易となる。
【0034】また、スプリッタモジュール20とFTM
30との間の光ファイバ心線の余長部分は、心線整線枠
部7の内部に収納され、容易にバラけてしまわないよう
に整線保持される。この光配線架1においては、心線整
線枠部7に弾性変形により湾曲する弾性片部70が取り
付けられているため、数十から数百本をまとめて心線整
線枠部7内に収納させ易い。一本から数本の光ファイバ
心線を心線整線枠部7内に収納させるときは、弾性片部
70先端に形成された隙間から収納させれば、不要な力
を光ファイバ心線に与えることなく収納させることもで
きる。
【0035】光配線架1には数千心の光ファイバ心線が
接続されるため、スプリッタモジュール20からFTM
30に光ファイバ心線をジャンパ接続する際には数百心
から数千心の光ファイバ心線を一度に取り扱わなくては
ならない。このように弾性片部70を取り付けておけ
ば、数千心の光ファイバを心線整線枠部7内に収納させ
る作業を非常に効率良く行うことができる。また、FT
M30にジャンパ接続させる光ファイバ心線を接続し直
すような場合にも、多数本の光ファイバ心線を心線整線
枠部7の内部から取り出したり、心線整線枠部7内に再
度収納させる必要があり、その作業も非常に効率良く行
うこともできる。
【0036】弾性片部70の弾性率は、光ファイバ心線
を収納させたり、取り出したりする際には容易に弾性変
形をするが、収納された光ファイバ心線が容易に心線整
線枠部7の外部に出てしまわないように確実に保持する
ことのできる程度の弾性率とされている。
【0037】図5(b)に示されるように、従来用いられ
ていた心線整線枠部107においては、内部に光ファイ
バを収納させるために、スリット170を形成させただ
けであった。このため、光ファイバ心線を収納させる際
には、数本から数十本毎に何回かに分けて収納させなく
てはならなく、その作業は非常に手間と時間のかかるも
のであった。また、スリット170から光ファイバ心線
を収納させようとするときには、光ファイバ心線を引っ
かけて破損させないように細心の注意を払わなければな
らなかった。このため、図5(b)に示されるような従来
の心線整線枠部107は、作業効率上好ましくないもの
であった。
【0038】作業性を良くしようとして、単純にスリッ
ト170の幅を広げてしまうと、内部に収納された光フ
ァイバ心線が容易に外部に出てしまうので、光ファイバ
心線を整線保持するという目的を達成できなくなってし
まう。この実施形態の光配線架1における心線整線枠部
7によれば、このようなことはない。
【0039】スプリッタモジュール20からFTM30
にジャンパ接続される光ファイバ心線は、心線整線枠部
7内に整線保持された後、心線収納部6の水平板部60
上にに載置収納される。水平板部60上に載置された光
ファイバ心線は、心線落下防止部61により、水平板部
60から落下しないように確実に保持される。また、心
線整線枠部7からの光ファイバ心線は、湾曲部62によ
って急激に曲げられないようにされており、破損及び伝
送特性の悪化が防止されている。
【0040】また、水平板部60の心線取出側縁部に心
線落下防止部61が一定間隔毎に設けられているため、
水平板部60上に載置された光ファイバ心線を取り出し
易く、光ファイバ心線の配線作業を効率良く行うことが
できる。また、心線収納部6の心線取出側が広く開放さ
れるので、心線収納部6の高さを抑えることができ、F
TM収納部3をより多段的に形成させることによって、
より多心の光ファイバ心線を配線させることできる。
【0041】更に、心線落下防止部61が一定間隔毎に
設けられているため、前面側から水平板部60上に載置
された光ファイバ心線を目視確認し易く、光ファイバ心
線の取り扱いが非常に容易となる。光配線架1には非常
に多くの光ファイバ心線が配線されるので、容易に目し
確認できるということは、作業上非常に重要なことであ
る。また、各心線落下防止部61の上端は、ほぼ半円状
に丸められているため、心線収納部6、即ち、水平板部
60に対して光ファイバ心線を収納させるときや、水平
板部60から光ファイバ心線を取り出すときに、光ファ
イバ心線を引っかけて破損させてしまうことがない。
【0042】心線収納部6に収納された光ファイバ心線
は、それぞれ各心線収納部6の上方に位置する所定のF
TM30に接続される。一つのFTM30には、八心や
十六心などの複数本の光ファイバ心線が接続されるた
め、何らの整理も行わないと、光ファイバ心線同士がか
らまってしまったり、目的となる光ファイバ心線を探し
出すのが困難となるため、光ファイバ心線は各FTM3
0毎にまとめられ、心線保持部材5によって保持され
る。
【0043】心線保持部材5は弾性変形可能に形成され
ているため、光ファイバ心線をまとめて心線導入部50
から内部に収納させ易い。一本の光ファイバ心線を心線
保持部材5内に収納させるときは、前面の心線導入部5
0の隙間から収納させれば、不要な力を光ファイバ心線
に与えることなく収納させることもできる。上述したよ
うに、光配線架1には数千心の光ファイバ心線が接続さ
れるため、数千心の光ファイバ心線を一度に取り扱わな
くてはならない。このような心線保持部材5を設けるこ
とによって、光ファイバの配線作業を非常に効率良く行
うことができる。
【0044】また、光ファイバ心線を接続し直すような
場合は、光ファイバ心線が整理された状態で保持されて
いるため、容易に目的の光ファイバ心線のみを取り出す
ことができる。更に、心線保持部材5に保持された光フ
ァイバ心線は、湾曲舌部51によって急激に曲げられな
いようにされており、破損及び伝送特性の悪化が防止さ
れている。
【0045】図3(b)に示されるように、従来用いられ
ていた心線保持部材105は、櫛歯状の形態をしてお
り、これがFTM30の配列ピッチで取り付けられてい
た。FTM30の配列ピッチは十数ミリであり、この狭
い場所に一本ずつ光ファイバ心線を保持させていかなけ
ればならず、多くの作業時間を要していた。また、奥側
の光ファイバ心線を取り出すのも困難であった。この実
施形態の光配線架1における心線保持部材5によれば、
このようなことはない。
【0046】FTM30に接続された各光ファイバ心線
は、FTM30によりテープ状の多心光ファイバ心線に
まとめられた後、更に局内ケーブルとしてまとめられ、
所外ケーブルへと移行して各ユーザに接続される。即
ち、ユーザー側から見れば、FTM30内部で分岐され
た後、局内設備に接続されている。
【0047】この実施形態の光配線架1によれば、フレ
ーム4の内部にスプリッタモジュール収納部2とFTM
収納部3とを配設させてあるため、スプリッタモジュー
ル20とFTM30との間を光ファイバ心線で直接接続
させることができ、光配線架1をスペース効率良く構成
することができる。スプリッタモジュール20を収納す
る架とFTM30を収納する架とを別々に設けた場合、
これらの間に架間光ケーブルを配設させなくてはならな
いが、この実施形態の光配線架1によれば、このような
架間光ケーブルが不要となり、光ケーブル分のコストを
節約できると共に架間光ケーブルの敷設配線作業も不要
となる。
【0048】なお、本発明の光配線架は、上述した実施
形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施
形態の光配線架においては、FTM収納部3は5段とさ
れたが、その他の段数であっても良い。このとき、FT
M収納部3が奇数段であっても偶数段であっても、その
中央段(奇数段であれば中央の一段、偶数段であれば中
央の二段)の側方にスプリッタモジュール収納部2を配
設させるのが好ましい。また、スプリッタモジュール収
納部2が多段的に形成されるときは、FTM収納部3の
中央段の側方に集中させて配設させるのが好ましい。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、フレー
ムの内部に、スプリッタモジュール収納部と光分岐モジ
ュール収納部とを配設させてあるため、スプリッタモジ
ュールと光分岐モジュールとの間を光ファイバ心線で直
接接続させることができる。このため、光配線架をスペ
ース効率良く構成することができ、通信設備センタなど
における限られた局内スペースを有効に利用することが
できる。
【0050】また、スプリッタモジュールと光分岐モジ
ュールとを別々の架に収納させる際に必要な架間光ケー
ブルが不要となり、光ケーブル分のコストを節約できる
と共に光ケーブルの敷設配線作業も不要となる。さら
に、スプリッタモジュールと光分岐モジュールとを別々
の架に収納させるよりも架自体にかかるコストを削減す
ることができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、スプリッ
タモジュール収納部が多段的に配設された光分岐モジュ
ール収納部の中央段の側方に配設されているため、スプ
リッタモジュールと光分岐モジュールとの間の光ファイ
バ心線の余長部分を統一長とさせつつ最も短くすること
ができる。この余長部分が長いと、床面に垂れ下がって
光ファイバ心線に側圧を与えて伝送特性を悪化させてし
まったり、取り扱い時に引っかけてしまって破損させて
しまったりと不便であるが、この発明によればこのよう
なことはなく、良好な伝送特性を確保し、かつ、光ファ
イバ心線の取り扱いも容易となる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、心線保持
部材が平面視ほぼC字状の弾性体により形成されている
ため、光ファイバ心線をまとめて、その心線導入部から
内部に収納させ易い。このような心線保持部材を設ける
ことによって、光ファイバの配線作業を非常に効率良く
行うことができる。また、心線保持部材が弾性体である
ため、光ファイバ心線の取扱時における光ファイバの破
損も抑止し得る。更に、光ファイバ心線を整理した状態
で保持できるため、容易に目的の光ファイバ心線を取り
出すことができ、作業時間の短縮につながる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線を整理された状態で心線収納部の水平板部上に載
置収納でき、光ファイバ心線の取り扱いを容易にしてい
る。また、水平板部上に載置された光ファイバ心線は、
心線落下防止部によって水平板部から落下しないように
確実に保持される。さらに、心線落下防止部が一定間隔
毎に設けられているため、水平板部上に載置された光フ
ァイバ心線を目視し易いと共に取り出し易く、光ファイ
バ心線の配線作業を効率良く行うことができる。また、
心線取出側が広く開放されているので、光分岐モジュー
ル収納部の一段の高さを抑えることができ、光分岐モジ
ュール収納部をより多段的に形成させることにより、よ
り多心の光ファイバ心線を配線させることできる。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、心線整線
枠部により光ファイバ心線の余長部分を、容易にバラけ
てしまわないように整線保持することができる。また、
心線整線枠部に弾性片部が取り付けられているため、数
十から数百本の光ファイバ心線をまとめて心線整線枠部
内に収納させ易く、作業効率を向上させることができ
る。また、光ファイバ心線を接続し直すような場合に
も、多数本の光ファイバ心線を心線整線枠部の内部から
取り出したり、心線整線枠部内に再度収納させるとき
に、その作業を非常に効率良く行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光配線架の一実施形態を示す正面図で
ある。
【図2】図1に示す光配線架における(a)スプリッタモ
ジュール収納部の側断面図、(b)光分岐モジュール収納
部の側断面図である。
【図3】(a)は図1に示す光配線架における心線保持部
材の斜視図であり、(b)は従来の光配線架における心線
保持部材の斜視図である。
【図4】図1に示す光配線架における心線保収納部の斜
視図である。
【図5】(a)は図1に示す光配線架における心線整線枠
部の斜視図であり、(b)は従来の光配線架における心線
整線枠部の斜視図である。
【符号の説明】
1…光配線架、2…スプリッタモジュール収納部、3…
光分岐モジュール収納部、4…フレーム、5…心線保持
部材、6…心線収納部、7…心線整線枠部、20…スプ
リッタモジュール、30…光分岐モジュール(FT
M)、50…心線導入部、60…水平板部、61…心線
落下防止部、70…弾性片部、C…光ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 哲也 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H038 CA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ケーブル内の光ファイバ心線を分岐接
    続する光配線架において、 複数のスプリッタモジュールを収納するスプリッタモジ
    ュール収納部と、前記スプリッタモジュール収納部に隣
    接して配設され、複数の光分岐モジュールを多段的に収
    納する光分岐モジュール収納部と、前記スプリッタモジ
    ュール収納部及び光分岐モジュール収納部が内部に配設
    されるフレームとを備えていることを特徴とする光配線
    架。
  2. 【請求項2】 前記光分岐モジュール収納部を上下方向
    に多段的に形成し、前記光分岐モジュール収納部の中央
    段側方に、前記スプリッタモジュール収納部を配設させ
    た、請求項1に記載の光配線架。
  3. 【請求項3】 前記光分岐モジュールに接続された光フ
    ァイバ心線を挿通保持させておく心線保持部材が、前記
    光分岐モジュール収納部の各段下方に、一定間隔毎に取
    り付けられており、 前記各心線保持部材が平面視ほぼC字状の弾性体により
    形成されており、平面視ほぼC字状の切欠部分が心線導
    入部として形成されている、請求項1又は2に記載の光
    配線架。
  4. 【請求項4】 前記光分岐モジュールに接続された光フ
    ァイバ心線を載置収納させておく心線収納部が、前記光
    分岐モジュール収納部の各段下方に、各段のほぼ全幅に
    わたって形成されており、 前記心線収納部が、光ファイバ心線を載置させる水平板
    部と、この水平板部の心線取出側縁部に一定間隔毎に立
    設された心線落下防止部とを有して構成されている、請
    求項1〜3の何れかに記載の光配線架。
  5. 【請求項5】 前記光分岐モジュール収納部と前記スプ
    リッタモジュール収納部との間に、光ファイバ心線の余
    長部を整線する心線整線枠部が設けられており、 前記心線整線枠部の一部が、弾性変形により先端を湾曲
    させることのできる弾性片部として形成されている、請
    求項1〜4の何れかに記載の光配線架。
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