JP2000066000A - フィラメント支持構造 - Google Patents

フィラメント支持構造

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JP2000066000A
JP2000066000A JP24916598A JP24916598A JP2000066000A JP 2000066000 A JP2000066000 A JP 2000066000A JP 24916598 A JP24916598 A JP 24916598A JP 24916598 A JP24916598 A JP 24916598A JP 2000066000 A JP2000066000 A JP 2000066000A
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filament
bent
elasticity
holding
support plate
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JP24916598A
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Kenji Kato
健治 加藤
Yoshiharu Shimaoka
義治 島岡
Kenichi Mizusawa
健一 水澤
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Nissin High Voltage Co Ltd
Original Assignee
Nissin High Voltage Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラメントの通電加熱時の膨張を吸収して
フィラメントの変形および破断を防止することができる
フィラメント支持構造を提供する。 【解決手段】 絶縁台30の両端部に、共に弾性を有す
る二つのフィラメント支持板40を相対向するように立
てて取り付けている。各フィラメント支持板40の先端
部には弾性を有するフィラメント押え部42を形成して
おり、各フィラメント押え部42の両側には、穴48を
有するフィラメント保持部46を設けている。フィラメ
ント50はその両端部に折曲げ部52を有している。そ
して、両フィラメント支持板40を内側に撓ませた状態
で、フィラメント50を左右のフィラメント保持部46
間に架け渡して取り付けている。しかも、フィラメント
50の各折曲げ部52を、フィラメント保持部46の穴
48に通して両フィラメント保持部46間に架け渡して
おり、更に各フィラメント押え部42をそれの弾性によ
ってフィラメント50の各折曲げ部52に押し付けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電子線加
速器、イオン源、X線発生装置等の線状のフィラメント
を備える装置に用いられるものであって、フィラメント
を絶縁台から所定距離だけ離して支持するフィラメント
支持構造に関し、より具体的には、フィラメントの通電
加熱時の膨張を吸収してフィラメントの変形および破断
を防止する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】線状のフィラメントを備える装置の一例
として、図7に、電子線照射装置に用いられる電子線加
速器の一例を示す。
【0003】この電子線加速器は、電子線12を走査し
ない非走査形のものであり、筒状の真空容器2内に電界
緩和用の筒状のシールド電極4を設け、このシールド電
極4内に複数本の線状のフィラメント8を互いに紙面の
表裏方向に並設し、かつこのようなフィラメント列をこ
の例では2列並設している。但し、1列や3例以上の場
合もある。各フィラメント8は、後述するフィラメント
支持構造によって、絶縁台10から所定距離だけ離して
支持している。各フィラメント8は、例えば互いに電気
的に直列接続されている。
【0004】シールド電極4は、フィラメント8の下方
の部分に開口部を有しており、そこに例えば多孔の引出
し電極6が設けられている。真空容器2は、引出し電極
6の下方の部分に開口部を有しており、そこに真空容器
2の内外を分離する窓箔14を有する照射窓16が設け
られている。
【0005】このような構成によって、各フィラメント
8から放出させた電子を電子線12として、引出し電極
6を通しかつ窓箔14を透過させて、所定のエネルギー
に加速して真空容器2外に引き出すことができる。
【0006】上記のような線状のフィラメント8を絶縁
台10から離して支持するフィラメント支持構造の従来
例を図8に示す。この例では、絶縁台10の両端部に柱
状の固定金具18をねじ21によってそれぞれ取り付
け、この各固定金具18の先端部に、固定金具20およ
びねじ22を用いて、フィラメント8の両端部をそれぞ
れ締め付けて固定している。なお、各固定金具20に
は、フィラメント8への給電用のリード線24がそれぞ
れ接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記フィラメント8
は、一般的に高温(例えば2000℃程度以上)に通電
加熱されて使用されるので、その際に膨張(ここではフ
ィラメント8の長手方向の膨張(伸び)を意味する。以
下同じ)する。
【0008】ところが、従来のフィラメント支持構造で
は、フィラメント8の両端部が固定金具18等に強固に
固定されていて、フィラメント8の膨張の逃げ場所が与
えられていないので、フィラメント8が膨張するとフィ
ラメント8が大きく変形することになり、最悪の場合は
破断に至る場合がある。
【0009】そこでこの発明は、フィラメントの通電加
熱時の膨張を吸収してフィラメントの変形および破断を
防止することができるフィラメント支持構造を提供する
ことを主たる目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のフィラメント
支持構造は、絶縁台と、この絶縁台に互いに間隔をあけ
て相対向するように立てて取り付けられていて少なくと
も一方が弾性を有する二つのフィラメント支持板と、こ
の各フィラメント支持板の先端部を内側に曲げ戻してそ
れぞれ形成された弾性を有するフィラメント押え部と、
この各フィラメント押え部の左右両側に位置するように
前記各フィラメント支持板の先端部付近に二つずつ内向
きに互いにほぼ平行に突出して設けられたフィラメント
保持部と、この各フィラメント保持部にそれぞれ設けら
れていてフィラメントを通す穴と、互いに同方向に折り
曲げられた折曲げ部を両端部に有する線状のフィラメン
トとを備えていて、弾性を有する前記フィラメント支持
板を内側に撓ませた状態で前記フィラメントを両フィラ
メント支持板のフィラメント保持部間に架け渡して取り
付けており、しかも前記フィラメントの各折曲げ部を前
記各フィラメント支持板の二つのフィラメント保持部の
穴に通して両フィラメント保持部間に架け渡しており、
更に前記各フィラメント押え部をそれの弾性によって前
記フィラメントの各折曲げ部に押し付けていることを特
徴としている。
【0011】上記構成によれば、内側に撓ませたフィラ
メント支持板は板ばねとして機能して、それが有する弾
性で絶えず初期状態(即ち撓み量0の状態)に戻ろうと
しているので、フィラメントが通電加熱によって膨張す
ると、当該フィラメント支持板の撓み量が小さくなって
その膨張を吸収することができる。その結果、フィラメ
ントの通電加熱時の膨張を吸収してフィラメントの変形
および破断を防止することができる。
【0012】しかも、各フィラメント押え部をそれの弾
性によってフィラメントの各折曲げ部に押し付けている
ので、フィラメントの固定金具やねじ類を使用しなくて
も、フィラメント支持板に対するフィラメントの固定お
よび電気的接続を確実に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るフィラメ
ント支持構造の一例を示す正面図である。図2は、図1
のP視図である。図3は、図1の線A−Aに沿う断面図
である。
【0014】この実施例では、絶縁台30の両端部に、
共に弾性を有する二つの細長い薄板状のフィラメント支
持板40を、固定金具32、ねじ34および36によっ
て、相対向するように立てて(より具体的には下向きに
立てて)取り付けて固定している。各固定金具32はね
じ34によって絶縁台30に固定され、各フィラメント
支持板40はねじ36によって固定金具32に固定され
ている。両フィラメント支持板40間のフィラメント取
り付け前の自然状態での間隔はL1 である。なお、各フ
ィラメント支持板40にはフィラメント50への給電用
のリード線38がそれぞれ接続されている。
【0015】各フィラメント支持板40の先端部を内側
に例えばU字状に曲げ戻して、各フィラメント支持板4
0の先端部に、弾性を有するフィラメント押え部42を
それぞれ形成している。
【0016】更に、各フィラメント支持板40の先端部
付近には、前記フィラメント押え部42の左右両側に位
置するように、換言すればフィラメント押え部42を左
右両側から挟むように、二つのフィラメント保持部46
を内向きに互いにほぼ平行に突出させて設けている。即
ち、図2からも分かるように、各フィラメント支持板4
0の先端部付近と二つのフィラメント保持部46とでコ
字状を成している。
【0017】各フィラメント保持部46には、フィラメ
ント50(より具体的にはその両端部の折曲げ部52)
を通す穴48をそれぞれ設けている。各穴48は、図1
〜図4に示す例では丸穴である。相対向する二つのフィ
ラメント保持部46の穴48は相対向する位置に設けて
いる。
【0018】フィラメント50は、線状をしており、し
かもその両端部に、互いに同方向にL字状に折り曲げら
れた折曲げ部52を有している。各折曲げ部52の長さ
は、図2および図3からも分かるように、相対向する二
つのフィラメント保持部46間の距離よりも長くしてい
る。
【0019】そして、図1に示すように、両フィラメン
ト支持板40を内側に撓ませた状態で、フィラメント5
0を、両フィラメント支持板40のフィラメント保持部
46間に架け渡して取り付けている。取り付け手段の詳
細は後述する。
【0020】両フィラメント支持板40間のフィラメン
ト取り付け後の間隔をL2 とすると、各フィラメント支
持板40の撓み量dは次式で表される。
【0021】
【数1】d=(L1 −L2 )/2
【0022】フィラメント50の取り付け手段を詳述す
ると、フィラメント50の各折曲げ部52を、各フィラ
メント支持板40の相対向する二つのフィラメント保持
部46の穴48に通して両フィラメント保持部46間に
架け渡している。更に、各フィラメント押え部42をそ
れ自身の弾性によって、フィラメント50の各折曲げ部
52に内向きに、即ち図1中に示す矢印B方向に、押し
付けている。
【0023】図4を参照して、フィラメント押え部42
は、初期(自然)状態では、aに示すように、フィラメ
ント保持部46の穴48よりも内側に広がる性質を有し
ている。このようなフィラメント押え部42を、cに示
すように、穴48よりもフィラメント支持板40側に弾
性的に撓ませた状態で、フィラメント保持部46の穴4
8にフィラメント50の折曲げ部52を挿入して当該折
曲げ部52を両穴48間に架け渡し、その後フィラメン
ト押え部42から手を放すと、フィラメント押え部42
は、それ自身の弾性で初期状態に戻ろうとして(即ち矢
印B方向に広がろうとして)、bに示すように、フィラ
メント50の折曲げ部52に弾性的に押し付けられた状
態になる。これによって、フィラメント50はフィラメ
ント保持部46に固定される。
【0024】上記フィラメント支持構造によれば、内側
に撓ませた両フィラメント支持板40は板ばねとして機
能して、それが有する弾性で絶えず初期状態(即ち撓み
量d=0の状態)に戻ろうとしているので、フィラメン
ト50が通電加熱によって膨張すると、そのぶん各フィ
ラメント支持板40の撓み量dが小さくなって当該フィ
ラメント50の膨張が吸収される。その結果、フィラメ
ント50の通電加熱時の膨張を吸収してフィラメント5
0の変形および破断を防止することができる。従って、
このようなフィラメント支持構造を採用した装置(例え
ば前述したような電子線加速器やイオン源等)の安定性
および信頼性を向上させることができる。
【0025】しかも、二つのフィラメント保持部46間
に架け渡して両端部が支持されたフィラメント50の各
折曲げ部52の中央部付近に、各フィラメント押え部4
2をそれが有する弾性によって押し付けているので、従
来例のように固定金具やねじ類を使用しなくても、フィ
ラメント支持板40に対するフィラメント50の機械的
固定および電気的接続を確実に行うことができる。即
ち、フィラメント50は、その各折曲げ部52がフィラ
メント押え部42によって各フィラメント保持部46の
各穴48の壁面に押し付けられて電気的に接触しかつ機
械的に保持されると共に、各フィラメント押え部42の
表面が各折曲げ部52に押し付けられることによっても
電気的に接触しかつ機械的に保持される。
【0026】なお、上記各フィラメント支持板40の撓
み量dは、当然、各フィラメント支持板40の弾性変形
範囲内(弾性限度内)とする。また、各フィラメント支
持板40の撓み量dおよび初期状態に戻ろうとする弾性
は、当然、フィラメント50の通電加熱時の膨張量や強
度等に応じたものとする。即ち、撓み量dは、フィラメ
ント50の通電加熱時の膨張を十分に吸収することがで
きるものとし、初期状態に戻ろうとする弾性は、通電加
熱され強度の低下しているフィラメント50を破断させ
ない範囲内のものとする。
【0027】上記二つのフィラメント支持板40の内の
一方だけを弾性を有するものとして内側に撓ませること
によっても、上記と同様の作用によって、フィラメント
50の通電加熱時の膨張を吸収してフィラメント50の
変形および破断を防止することはできるけれども、この
実施例のように両方のフィラメント支持板40を弾性を
有するものとして内側に撓ませる方が、両方のフィラメ
ント支持板40でフィラメント50の膨張を吸収するこ
とができるので吸収が容易になる。即ち、一方のフィラ
メント支持板40だけを撓ませる場合に比べて、フィラ
メント50のより大きな膨張を吸収することができる。
また、同じ量の膨張を吸収する場合は、一つのフィラメ
ント支持板40に与えておく撓み量dが半分で済むの
で、フィラメント支持板40をその弾性限度内で利用す
るのが容易になる。
【0028】上記各フィラメント保持部46の穴48
は、例えば図5に示す例のように、フィラメント50の
折曲げ部52と接する部分に角49を有するものとして
も良い。この図5の例では、穴48を四角形の角穴と
し、その一つの角49の部分でフィラメント50の折曲
げ部52と接するようにしている。このようにすれば、
フィラメント押え部42でフィラメント50の折曲げ部
52を押さえ付けることによって、穴48の角49の部
分が折曲げ部52を咬むようになるので、フィラメント
保持部46ひいてはフィラメント支持板40に対するフ
ィラメント50の固定および電気的接続をより確実に行
うことができる。
【0029】また、上記各フィラメント押え部42に、
図5および図6に示す例のように、フィラメント50の
折曲げ部52に端面44aが当接する板状のフィラメン
ト押え片44を内向きに突出させて設けても良い。この
例では、フィラメント押え部42の左右両側から二つの
フィラメント押え片44を互いにほぼ平行に突出させて
いるが、このフィラメント押え片44は一つでも良い。
【0030】上記のようなフィラメント押え片44を設
けると、フィラメント50の折曲げ部52に押し付けら
れる部材の単位面積当たりの面圧が増大する。即ち、フ
ィラメント押え部42の前述した弾性による押し付け力
をF、図1〜図4に示す例においてフィラメント50の
折曲げ部52とフィラメント押え部42とが接する面積
をS1 、その部分の単位面積当たりの面圧をP1 、図5
〜図6に示す例においてフィラメント50の折曲げ部5
2と両フィラメント押え片44とが接する面積をS2
その部分の単位面積当たりの面圧をP2 とすると、両面
圧P1 、P2 は、次式で表される。
【0031】
【数2】P1 =F/S1
【0032】
【数3】P2 =F/S2
【0033】ここで、図1〜図4に示す例においてフィ
ラメント押え部42はフィラメント50の折曲げ部52
に長い距離で接するのに対して、図5〜図6に示す例に
おいてフィラメント押え片44は折曲げ部52に短い距
離でしか接しないので、S1>S2 が成立し、従って同
じ力Fに対してP1 <P2 が成立する。その結果、図5
〜図6に示す例の方が、フィラメント50の折曲げ部5
2とフィラメント押え部42ひいてはフィラメント支持
板40との電気的接続をより確実に行うことができる。
【0034】しかも、上記のようにS1 >S2 なので、
図5〜図6に示す例の方が、フィラメント50からフィ
ラメント押え部42ひいてはフィラメント支持板40等
への熱伝導が少なくてフィラメント50の熱損失が少な
いので、所定のフィラメント温度を実現するのに少ない
電力で済む。
【0035】なお、図5では、フィラメント押え片44
と四角の穴48とを組み合わせた例を示しているけれど
も、必ずしもそのようにする必要はなく、フィラメント
押え片44と図1に示した丸い穴48とを組み合わせて
も良い。
【0036】上述したフィラメント支持構造は、図7に
示した電子線加速器以外の装置、例えばイオン源やX線
発生装置等にも利用することができるのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0038】請求項1記載の発明によれば、フィラメン
トが通電加熱によって膨張すると内側に撓ませているフ
ィラメント支持板の撓み量が小さくなってその膨張を吸
収することができるので、フィラメントの通電加熱時の
膨張を吸収してフィラメントの変形および破断を防止す
ることができる。その結果、このようなフィラメント支
持構造を採用した装置の安定性および信頼性を向上させ
ることができる。
【0039】しかも、各フィラメント押え部をそれの弾
性によってフィラメントの各折曲げ部に押し付けている
ので、フィラメントの固定金具やねじ類を使用しなくて
も、フィラメント支持板に対するフィラメントの固定お
よび電気的接続を確実に行うことができる。また、フィ
ラメント固定金具やねじ類が不要になるので、組立時間
およびメンテナンス時間の短縮を図ることができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、フィラメン
トの折曲げ部をフィラメント押え部で押さえ付けること
によって、フィラメント保持部に設けた穴の角の部分が
フィラメントの折曲げ部を咬むようになるので、フィラ
メント保持部ひいてはフィラメント支持板に対するフィ
ラメントの固定および電気的接続をより確実に行うこと
ができるという更なる効果を奏する。
【0041】請求項3記載の発明によれば、フィラメン
トの折曲げ部に押し付けられる部材の単位面積当たりの
面圧が増大するので、フィラメントの折曲げ部とフィラ
メント押え部ひいてはフィラメント支持板との電気的接
触をより確実に行うことができるという更なる効果を奏
する。
【0042】請求項4記載の発明によれば、両方のフィ
ラメント支持板でフィラメントの膨張を吸収することが
できるので、その吸収が容易になる、という更なる効果
を奏する。即ち、一方のフィラメント支持板だけを撓ま
せる場合に比べて、フィラメントのより大きな膨張を吸
収することができる。また、同じ量の膨張を吸収する場
合は、一つのフィラメント支持板に与えておく撓み量が
半分で済むので、フィラメント支持板をその弾性限度内
で利用するのが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフィラメント支持構造の一例を
示す正面図である。
【図2】図1のP視図である。
【図3】図1の線A−Aに沿う断面図である。
【図4】図1のフィラメント保持部周りを拡大して示す
図である。
【図5】フィラメント保持部周りの他の例を拡大して示
す図である。
【図6】図5のQ視図である。
【図7】電子線加速器の一例を示す概略断面図である。
【図8】従来のフィラメント支持構造の一例を示す正面
図である。
【符号の説明】
30 絶縁台 40 フィラメント支持板 42 フィラメント押え部 44 フィラメント押え片 46 フィラメント保持部 48 穴 50 フィラメント 52 折曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水澤 健一 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日 新ハイボルテージ株式会社内 Fターム(参考) 5C030 BB03 BC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁台と、この絶縁台に互いに間隔をあ
    けて相対向するように立てて取り付けられていて少なく
    とも一方が弾性を有する二つのフィラメント支持板と、
    この各フィラメント支持板の先端部を内側に曲げ戻して
    それぞれ形成された弾性を有するフィラメント押え部
    と、この各フィラメント押え部の左右両側に位置するよ
    うに前記各フィラメント支持板の先端部付近に二つずつ
    内向きに互いにほぼ平行に突出して設けられたフィラメ
    ント保持部と、この各フィラメント保持部にそれぞれ設
    けられていてフィラメントを通す穴と、互いに同方向に
    折り曲げられた折曲げ部を両端部に有する線状のフィラ
    メントとを備えていて、弾性を有する前記フィラメント
    支持板を内側に撓ませた状態で前記フィラメントを両フ
    ィラメント支持板のフィラメント保持部間に架け渡して
    取り付けており、しかも前記フィラメントの各折曲げ部
    を前記各フィラメント支持板の二つのフィラメント保持
    部の穴に通して両フィラメント保持部間に架け渡してお
    り、更に前記各フィラメント押え部をそれの弾性によっ
    て前記フィラメントの各折曲げ部に押し付けていること
    を特徴とするフィラメント支持構造。
  2. 【請求項2】 前記各フィラメント保持部の穴が、前記
    フィラメントの折曲げ部と接する部分に角を有している
    請求項1記載のフィラメント支持構造。
  3. 【請求項3】 前記各フィラメント押え部に、前記フィ
    ラメントの折曲げ部に端面が当接する板状のフィラメン
    ト押え片を突出させて設けている請求項1または2記載
    のフィラメント支持構造。
  4. 【請求項4】 前記二つのフィラメント支持板が共に弾
    性を有するものである請求項1、2または3記載のフィ
    ラメント支持構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007207447A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Sukegawa Electric Co Ltd 熱電子放出用フィラメント支持構造
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WO2021210237A1 (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 浜松ホトニクス株式会社 電子線発生源、電子線照射装置、及びx線照射装置

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