JP2000065610A - 流量センサの異常検出方法及び異常検出装置 - Google Patents

流量センサの異常検出方法及び異常検出装置

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JP2000065610A
JP2000065610A JP10240000A JP24000098A JP2000065610A JP 2000065610 A JP2000065610 A JP 2000065610A JP 10240000 A JP10240000 A JP 10240000A JP 24000098 A JP24000098 A JP 24000098A JP 2000065610 A JP2000065610 A JP 2000065610A
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sensor
flow
rate sensor
abnormality
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Michiaki Yamaura
路明 山浦
Shigeo Obata
滋男 小畑
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量センサの異常を、そのセンサの出力状態
に基づいて判定することができ、特別な検出センサや検
出回路を不要にすることができ、また、流量センサの異
常を容易かつ確実に認識すること。 【解決手段】 一対のセンサ21,22の少なくとも一
方の所定時間中の発振数が1である状態が所定回数連続
して確認された場合に、流量センサの断線異常と判断す
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路の上流側およ
び下流側にそれぞれ配設される一対のセンサから成り、
流量に応じて変わる前記一対のセンサの各発振周波数に
より流量を算出するようにした流量センサの異常検出方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の流量センサとしては、可動電極で
あるダイアフラムと固定電極との間の変位量が差圧に比
例し、その差圧から流量を算出するようにした差圧式流
量センサが知られている。
【0003】また、熱線をホイートストンブリッジの一
辺に挿入し、流体によって熱線が冷却されると、熱線の
抵抗が変化し、その抵抗の変化を検出することによって
流速を測定する流速センサが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、流量センサあるいは流速センサが
一つしか流路に設置されておらず、一つのセンサの出力
状態に基づき、そのセンサが異常であるか否かを明確に
判定することができないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の技術の問題点
に着目してなされたもので、流量センサの異常を、その
センサの出力状態に基づいて判定することができ、特別
な検出センサや検出回路を不要にすることができ、ま
た、流量センサの異常を容易かつ確実に認識することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めになされた請求項1に記載の発明は、流路の上流側お
よび下流側にそれぞれ配設される一対の温度センサ2
1,22から成り、流量に応じて変わる前記一対の温度
センサ21,22の各発振周波数により流量を算出する
ようにした流量センサの異常検出方法であって、前記一
対の温度センサ21,22の少なくとも一方の所定時間
中の発振数が1である場合に、流量センサの異常判定プ
ログラムを実行し、前記流量センサの異常判定プログラ
ムにおいて、前記一対の温度センサ21,22の少なく
とも一方の所定時間中の発振数が1であることを所定回
数連続して確認した場合に前記一方のセンサの断線異常
と判定するようにした。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、流路の上
流側と下流側とにそれぞれ配設される一対の温度センサ
21,22は、流量に応じてその発振周波数が変化す
る。一対の温度センサ21,22の発振周波数の差と流
量との関係は予め求められているから、発振周波数の差
により流量が算出される。
【0008】流量センサが断線している場合に、流量の
算出を行ったとき、一対の温度センサ21,22の少な
くとも一方の所定時間中の発振数が1になる。このと
き、流量センサの異常判定プログラムを実行して、その
プログラムにおいて、一対の温度センサ21,22の少
なくとも一方の所定時間中の発振数が1である状態が所
定回数連続して確認された場合に、センサの断線異常と
判断される。すなわち、流量センサの異常を検出するた
めの検出センサや検出回路を必要としない。
【0009】かかる課題を解決するためになされた請求
項2に記載の発明は、流路に配されるヒータ10と、流
路の上流側および下流側にそれぞれ配設される一対の温
度センサ21,22とから成り、該一対の温度センサ2
1,22の各発振周波数が温度で変わることにより流量
を算出して成る流量センサの異常検出方法であって、前
記一対の温度センサ21,22の少なくとも一方の所定
時間中の発振数が1である場合に、流量センサの異常判
定プログラムを実行し、前記流量センサの異常判定プロ
グラムにおいて、前記一対の温度センサ21,22の少
なくとも一方の所定時間中の発振数が1であることを所
定回数連続して確認した場合に前記一方の温度センサの
断線異常と判定するようにした。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、流路中の
ヒータ10の熱により、ヒータ10から離れるほどに温
度が低く、また、ヒータ10の上流側と下流側とでは、
ヒータ10からの距離が同じであっても下流側の方が温
度が高い。また、ヒータ10周りの温度は、流体の流量
によっても変化する。流路の上流側と下流側とにそれぞ
れ配設される一対の温度センサ21,22は、その位置
の温度に応じた周波数でそれぞれ発振し、一対の温度セ
ンサ21,22の発振周波数の差と流量との関係は予め
求められているから、発振周波数の差により流量が算出
される。
【0011】流量センサが断線している場合に、流量の
算出を行ったとき、一対の温度センサ21,22の少な
くとも一方の所定時間中の発振数が1になる。このと
き、流量センサの異常判定プログラムを実行して、その
プログラムにおいて、一対の温度センサ21,22の少
なくとも一方の所定時間中の発振数が1である状態が所
定回数連続して確認された場合に、流量センサの異常と
判断される。すなわち、流量センサの異常を検出するた
めの検出センサや検出回路を必要としない。
【0012】かかる課題を解決するためになされた請求
項3に記載の発明は、流路に低流量センサおよび高流量
センサ31をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流
路の上流側および下流側にそれぞれ配設される一対の温
度センサ21,22から成り、流量に応じて変わる前記
一対の温度センサ21,22の各発振周波数により流量
を算出し、前記高流量センサ31は同じく流路に設けら
れたフルイディック素子による流体の振動を検出するこ
とにより流量を算出して成る流量センサの異常検出方法
であって、前記一対の温度センサ21,22の発振周波
数に基づいて算出される算出流量が、前記高流量センサ
31が流体の振動を検出可能な流量である場合に、流量
センサの異常判定プログラムを実行し、前記流量センサ
の異常判定プログラムにおいて、前記高流量センサ31
が流体の振動を検出していないことが所定回数連続して
確認された場合に前記高流量センサ31の異常と判定す
るようにした。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、一対の温
度センサ21,22の各発振周波数から流量が算出され
る。その算出流量が、高流量センサ31が流体の振動を
検出可能な場合に、流量センサの異常判定プログラムが
実行される。このプログラムにおいて、高流量センサ3
1が流体の振動を検出していないことが所定回数連続し
て確認された場合に高流量センサ31の異常と判定され
る。
【0014】かかる課題を解決するためになされた請求
項4に記載の発明は、流路に低流量センサおよび高流量
センサ31をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流
路に配されるヒータ10と、流路の上流側および下流側
にそれぞれ配設される一対の温度センサ21,22とか
ら成り、該一対の温度センサ21,22の各発振周波数
が温度で変わることにより流量を算出し、前記高流量セ
ンサ31は同じく流路に設けられたフルイディック素子
による流体の振動を検出することにより流量を算出して
成る流量センサの異常検出方法であって、前記一対の温
度センサ21,22の各発振周波数に基づいて算出され
る算出流量が、前記高流量センサ31が流体の振動を検
出可能な流量である場合に、流量センサの異常判定プロ
グラムを実行し、前記流量センサの異常判定プログラム
において、前記高流量センサ31が流体の振動を検出し
ていないことが所定回数連続して確認された場合に前記
高流量センサ31の異常と判定するようにした。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、低流量セ
ンサの一対の温度センサ21,22の各発振周波数の差
から流量が算出される。その算出流量が、高流量センサ
31が流体の振動を検出可能な場合に、流量センサの異
常判定プログラムが実行される。このプログラムにおい
て、高流量センサ31が流体の振動を検出していないこ
とが所定回数連続して確認された場合に、高流量センサ
31の断線などが発生し、高流量センサ31の異常と判
定される。
【0016】かかる課題を解決するためになされた請求
項5に記載の発明は、流路に低流量センサおよび高流量
センサ31をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流
路に配されるヒータ10と、流路の上流側および下流側
にそれぞれ配設される一対の温度センサ21,22とか
ら成り、該一対の温度センサ21,22の各発振周波数
が温度で変わることにより流量を算出し、前記高流量セ
ンサ31は同じく流路に設けられたフルイディック素子
による流体の振動を検出することにより流量を算出して
成る流量センサの異常検出方法であって、前記一対の温
度センサ21,22の発振周波数の差が無く、かつ、前
記高流量センサ31が流体の振動を検出している場合
に、流量センサの異常判定プログラムを実行し、前記流
量センサの異常判定プログラムにおいて、前記一対の温
度センサ21,22の発振周波数の差が無いことを所定
回数連続して確認した場合に前記低流量センサのヒータ
10の断線異常と判定するようにした。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、一対の温
度センサ21,22の発振周波数の差が無い場合には、
一般に流量が無いが、このとき、高流量センサ31が流
体の振動を検出している場合には、流量センサの異常判
定プログラムを実行する。このプログラムにおいて、一
対の温度センサ21,22の発振周波数の差が無いこと
を所定回数連続して確認した場合に、低流量センサのヒ
ータ10の断線に起因して、一対の温度センサ21,2
2の各発振周波数の差がないものとし、ヒータ10の断
線異常と判定する。
【0018】かかる課題を解決するためになされた請求
項6に記載の発明は、流路に低流量センサおよび高流量
センサ31をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流
路に配されるヒータ10と、流路の上流側および下流側
にそれぞれ配設される一対の温度センサ21,22とか
ら成り、該一対の温度センサ21,22の各発振周波数
が温度で変わることにより流量を算出し、前記高流量セ
ンサ31は同じく流路に設けられたフルイディック素子
による流体の振動を検出することにより流量を算出して
成る流量センサの異常検出方法であって、前記下流側の
温度センサ22の発振周波数と標準値との差が所定値で
あり、かつ、前記高流量センサ31が流体の振動を検出
していない場合に、流量センサの異常判定プログラムを
実行し、前記流量センサの異常判定プログラムにおい
て、前記下流側の温度センサ22の発振周波数と標準値
との差が所定値であることを所定回数連続して確認した
場合に前記下流側の温度センサ22の断線異常と判定す
るようにした。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、下流側の
温度センサ22の発振周波数と標準値との差が所定値で
あり、その所定値の流量であれば、高流量センサ31が
流体の振動を検出すべき場合には、流量センサの異常判
定プログラムを実行する。このプログラムにおいて、高
流量センサ31が流体の振動を検出していないで、下流
側の温度センサ22の発振周波数と標準値との差が所定
値であることを所定回数連続して確認した場合に、下流
側の温度センサ22の断線異常と判定する。
【0020】かかる課題を解決するためになされた請求
項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の発明にお
いて、前記流量センサの異常状態がそれぞれ判定された
場合に、該各々の異常状態を表示するようにした。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、温度セン
サ21,22,高流量センサ31の異常状態がそれぞれ
判定された場合には、各々の異常状態が表示される。そ
れにより、温度センサ21,22,高流量センサ31の
各異常状態を外部から明確に認識することができ、温度
センサ21,22,高流量センサ31の各異常に的確に
対処することができる。
【0022】かかる課題を解決するためになされた請求
項8に記載の発明は、流路に低流量センサおよび高流量
センサ31をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流
路に配されるヒータ10と、流路の上流側および下流側
にそれぞれ配設される一対の温度センサ21,22とか
ら成り、該一対の温度センサ21,22の各発振周波数
が温度で変わることにより流量を算出し、前記高流量セ
ンサ31は同じく流路に設けられたフルイディック素子
による流体の振動を検出することにより流量を算出して
成る流量センサの異常検出装置であって、センサ異常判
断回路41と表示手段50とを備え、前記センサ異常判
断回路41は、前記一対の温度センサ21,22の各発
振周波数に基づいて算出される算出流量が、前記高流量
センサ31が流体の振動を検出可能な流量である場合
に、流量センサの異常判定プログラムを実行し、前記流
量センサの異常判定プログラムにおいて、前記高流量セ
ンサ31が流体の振動を検出していないことが所定回数
連続して確認された場合に前記高流量センサの異常と判
定し、前記一対の温度センサ21,22の発振周波数の
差が無く、かつ、前記高流量センサ31が流体の振動を
検出している場合に、流量センサの異常判定プログラム
を実行し、前記流量センサの異常判定プログラムにおい
て、前記一対の温度センサ21,22の発振周波数の差
が無いことを所定回数連続して確認した場合に前記低流
量センサのヒータ10の断線異常と判定し、前記下流側
の温度センサ22の発振周波数と標準値との差が所定値
であり、かつ、前記高流量センサ31が流体の振動を検
出していない場合に、流量センサの異常判定プログラム
を実行し、前記流量センサの異常判定プログラムにおい
て、前記下流側の温度センサ22の発振周波数と標準値
との差が所定値であることを所定回数連続して確認した
場合に前記下流側の温度センサ22の断線異常と判定
し、前記表示手段50は、前記各異常状態がそれぞれ判
定された場合に、該各異常状態を表示するようにした。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、温度セン
サ21,22の各発振周波数、標準値および、高流量セ
ンサ31の流体振動検出の有無に基づいて、低流量セン
サの異常あるいは、高流量センサ31の異常を、特別な
検出手段を用いないで、的確に検出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施形態を説明する。各図は本発明の一実施形態を示して
いる。図1〜図3に示すように、流路には低流量センサ
および高流量センサ31がそれぞれ配設されている。
【0025】低流量センサは、流路に配されるヒータ1
0と、流路の上流側および下流側にそれぞれ配設される
一対の温度センサ21,22とから成る。各温度センサ
21,22は、例えば、NQR温度センサ(nuclear qua
dripole resonance temperature sensor)や水晶温度セ
ンサ(quartz temperature sensor)などのように、ヒー
タ10から伝わる熱の温度によってその発振周波数が変
化する現象を利用したセンサである。
【0026】NQR型の温度センサ21,22には発振
器25が接続されている。発振器25の発振周波数によ
り温度センサ21,22の発振回路23,24から発振
周波数が発生し、周波数カウンタ26が発振周波数を計
数し、演算器27で換算することにより流量が算出され
る。
【0027】図1および図3〜図5に示すように、高流
量センサ31は同じく流路に設けられたフルイディック
素子を使用したフルイディック流量計である。フルイデ
ィック素子により流量に比例した周波数をもつ流体振動
が発生し、流体振動は一対の導圧孔A,Bからそれぞれ
圧力センサに導かれる。フルイディック発振検出回路
は、前記流体振動による圧力変化を静電容量の変化に変
換し、さらにパルスに波形整形する(C−V変換〜波形
整形)。波形整形された出力信号が演算処理され、それ
により流量を算出することができる。導圧孔A,Bに係
る圧力変動および、波形整形された出力信号を図5にそ
れぞれ示す。
【0028】センサ異常判断回路41は、一対の温度セ
ンサ21,22の発振回路23,24からの各発振周波
数および、高流量センサ31の発振状態に基づいて、流
量センサの異常判断プログラムを実行する。
【0029】表示手段50は、センサ異常判断回路41
の判断結果を表示する。表示素子としては、CRT(cat
hode ray tube)、プラズマディスプレイパネルまたは、
液晶(liquid crystal)、EL(electro luminescence)あ
るいは、LED(light emitting diode)などのパネルが
使用される。
【0030】次に、図6〜図8に示すフローチャートに
基づき本実施形態の作用を説明する。流路中のヒータ1
0の熱は、ヒータ10周りの温度センサ21,22に伝
わる。ヒータ10周りの温度は、流体の流量によっても
変化する。ヒータ10を間に上流側の温度センサ21の
発振回路23および、下流側の温度センサ22の発振回
路24は、その位置の温度に応じた周波数でそれぞれ発
振する。
【0031】図6に示すように、センサ異常判断回路4
1は、上流側の温度センサ21の発振回路23あるいは
下流側の温度センサ22の発振回路24の所定時間中の
発振数P1,P2を検出し(ステップS101)、各発
振数P1,P2が「1」であるか否かを判断し(ステッ
プS102)、各発振数P1,P2が共に「1」でない
場合に、各発振数の差(P2−P1)から、流量を演算
する(ステップS103)。
【0032】一方、発振数が「1」である場合に、低流
量センサの異常の疑い有りとして、連続回数nに「1」
を加算する(ステップS104)。ステップS105に
おいて、連続回数nが所定回数Nであるかを判断し、連
続回数nが所定回数Nでなければ、ステップS101に
戻り、連続回数nが所定回数Nであれば、センサ異常判
断回路41が低流量センサが異常(断線)であると判断
し、表示手段50が低流量センサの異常を表示する(ス
テップS106〜S107)。
【0033】図7に示すように、センサ異常判断回路4
1が高流量センサ31の発振の有無を判断し(ステップ
S201)、高流量センサ31の発振が無ければ、低流
量センサの上流側の温度センサ21の発振回路23およ
び下流側の温度センサ22の発振回路24の発振周波数
P1,P2を検出し(ステップS202)、発振周波数
P2が例えば3380Hz、発振周波数P1が1280
Hzで両者の差、すなわちP2−P1=2100である
かを判断し(ステップS203)、P2−P1=210
0でなければ、各温度センサ21,22の発振回路2
3,24の各発振周波数P1,P2から低流量を演算す
る(ステップS204)。P2−P1=2100であれ
ば、低流量センサの異常の疑い有りとし、連続回数nに
「1」を加算する(ステップS205)。
【0034】一方、ステップS201において、高流量
センサ31の発振が有れば、その発振に基づく出力信号
から高流量を演算する(ステップS206)。次に、低
流量センサの各温度センサ21,22の発振回路23,
24の発振周波数P1,P2をそれぞれ検出し(ステッ
プS207)、各発振周波数が所定範囲内、すなわち、
P2−P1=0±30〜50であるかを判断し(ステッ
プS208)、P2−P1=0±30〜50でなけれ
ば、流量が算出される(ステップS209)。P2−P
1=0±30〜50であれば、低流量センサの異常の疑
い有りとし、連続回数nに「1」を加算する(ステップ
S205)。
【0035】次に、連続回数nが所定回数Nであるかを
判断し(ステップS210)、連続回数nが所定回数N
に満たなければ、ステップS201に戻って、高流量セ
ンサ31の発振の有無を判断し、ステップS202〜S
203あるいは、ステップS206〜S208を繰り返
す。連続回数nが所定回数Nになると、センサ異常判断
回路41は低流量センサが異常(下流側の温度センサ2
2の断線あるいは、ヒータ10の断線)であると判断し
(ステップS211)、表示手段50が低流量センサの
異常を表示する(ステップS212)。
【0036】図8に示すように、低流量センサの温度セ
ンサ21,22の発振回路23,24の各発振周波数に
基づいて、100リットル/h以上の流量が検出される
と(ステップS301)、高流量センサ31の発振の有
無が判断され(ステップS302)、高流量センサ31
の発振が有れば、流量が算出される(ステップS30
3)。
【0037】高流量センサ31の発振が無ければ、高流
量センサ31の異常の疑い有りとされ、連続回数nに
「1」が加算される(ステップS304)。次に、連続
回数nが所定回数Nであるかを判断し(ステップS30
5)、連続回数nが所定回数Nに満たなければ、ステッ
プS301に戻る。
【0038】連続回数nが所定回数Nであれば、センサ
異常判断回路41は、高流量センサ31が異常であると
判断し(ステップS306)、表示手段50は、高流量
センサ31の異常を表示する(ステップS307)。
【0039】なお、前記実施形態においては、低流量セ
ンサが温度センサ21,22を有して成るものを示した
が、これに限らず、流路の上流側と下流側とに流量に応
じて発振数が変わる一対のセンサ、例えば超音波式流量
センサなどを配して成るものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】上述のように請求項1に記載の発明によ
れば、一対のセンサの少なくとも一方の所定時間中の発
振数が1である状態が所定回数連続して確認された場合
に、流量センサの断線異常と判断するようにしたので、
流量センサの異常を検出するための特別な検出センサや
検出回路が不要になる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、一対の温
度センサの少なくとも一方の所定時間中の発振数が1で
ある状態が所定回数連続して確認された場合に、流量セ
ンサの異常と判断するようにしたので、温度センサの断
線異常を検出するための特別な検出センサや検出回路が
不要になる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、一対のセ
ンサの各発振周波数から算出される算出流量が、高流量
センサが流体の振動を検出可能な場合に、高流量センサ
が流体の振動を検出していないことが所定回数連続して
確認された場合に高流量センサの異常と判定するように
したので、高流量センサの異常を検出するための特別な
検出センサや検出回路が不要になる。
【0043】請求項4に記載の発明によれば、低流量セ
ンサの一対の温度センサの各発振周波数の差から流量が
算出される算出流量が、高流量センサが流体の振動を検
出可能な場合に、高流量センサが流体の振動を検出して
いないことが所定回数連続して確認された場合に、高流
量センサの異常と判定されるようにしたので、高流量セ
ンサの異常を検出するための特別な検出センサや検出回
路が不要になる。
【0044】請求項5に記載の発明によれば、一対の温
度センサの発振周波数の差が無く、高流量センサが流体
の振動を検出している場合に、一対の温度センサの発振
周波数の差が無いことを所定回数連続して確認した場合
に、低流量センサのヒータの断線異常と判定するように
したので、低流量センサの異常を検出するための特別な
検出センサや検出回路が不要になる。
【0045】請求項6に記載の発明によれば、下流側の
温度センサの発振周波数と標準値との差が所定値であ
り、その所定値の流量であれば、高流量センサが流体の
振動を検出すべき場合に、高流量センサが流体の振動を
検出していないで、下流側の温度センサの発振周波数と
標準値との差が所定値であることを所定回数連続して確
認した場合に、下流側の温度センサの断線異常と判定す
るようにしたので、低流量センサの異常を検出するため
の特別な検出センサや検出回路が不要になる。
【0046】請求項7に記載の発明によれば、流量セン
サの異常状態がそれぞれ判定された場合に、各々の異常
状態を表示するようにしたので、各々の異常状態を容易
にかつ確実に認識することができる。
【0047】請求項8に記載の発明によれば、温度セン
サの各発振周波数、標準値および、高流量センサの流体
振動検出の有無に基づいて、低流量センサの異常あるい
は、高流量センサの異常が、センサ異常判断回路および
表示手段により、特別な検出手段を用いないで、容易か
つ確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンサ異常検出回路
のブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る低流量センサの配置
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る低流量センサおよび
高流量センサの配置図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る高流量センサのブロ
ック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る高流量センサが検出
する流体振動および出力信号の波形図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るセンサ異常判断にお
けるフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態に係るセンサ異常判断にお
けるフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るセンサ異常判断にお
けるフローチャートである。
【符号の説明】
10…ヒータ 21…上流側の温度センサ 22…下流側の温度センサ 23,24…発振回路 25…発振器 26…周波数カウンタ 27…演算器 31…高流量センサ 41…センサ異常判断回路 50…表示手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路の上流側および下流側にそれぞれ配
    設される一対のセンサから成り、流量に応じて変わる前
    記一対のセンサの各発振周波数により流量を算出するよ
    うにした流量センサの異常検出方法であって、 前記一対のセンサの少なくとも一方の所定時間中の発振
    数が1である場合に、流量センサの異常判定プログラム
    を実行し、 前記流量センサの異常判定プログラムにおいて、前記一
    対のセンサの少なくとも一方の所定時間中の発振数が1
    であることを所定回数連続して確認した場合に前記一方
    のセンサの断線異常と判定することを特徴とする流量セ
    ンサの異常検出方法。
  2. 【請求項2】 流路に配されるヒータと、流路の上流側
    および下流側にそれぞれ配設される一対の温度センサと
    から成り、該一対の温度センサの各発振周波数が温度で
    変わることにより流量を算出して成る流量センサの異常
    検出方法であって、 前記一対の温度センサの少なくとも一方の所定時間中の
    発振数が1である場合に、流量センサの異常判定プログ
    ラムを実行し、 前記流量センサの異常判定プログラムにおいて、前記一
    対の温度センサの少なくとも一方の所定時間中の発振数
    が1であることを所定回数連続して確認した場合に前記
    一方の温度センサの断線異常と判定することを特徴とす
    る流量センサの異常検出方法。
  3. 【請求項3】 流路に低流量センサおよび高流量センサ
    をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流路の上流側
    および下流側にそれぞれ配設される一対のセンサから成
    り、流量に応じて変わる前記一対のセンサの各発振周波
    数により流量を算出し、前記高流量センサは同じく流路
    に設けられたフルイディック素子による流体の振動を検
    出することにより流量を算出して成る流量センサの異常
    検出方法であって、 前記一対のセンサの各発振周波数に基づいて算出される
    算出流量が、前記高流量センサが流体の振動を検出可能
    な流量である場合に、流量センサの異常判定プログラム
    を実行し、 前記流量センサの異常判定プログラムにおいて、前記高
    流量センサが流体の振動を検出していないことが所定回
    数連続して確認された場合に前記高流量センサの異常と
    判定することを特徴とする流量センサの異常検出方法。
  4. 【請求項4】 流路に低流量センサおよび高流量センサ
    をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流路に配され
    るヒータと、流路の上流側および下流側にそれぞれ配設
    される一対の温度センサとから成り、該一対の温度セン
    サの各発振周波数が温度で変わることにより流量を算出
    し、前記高流量センサは同じく流路に設けられたフルイ
    ディック素子による流体の振動を検出することにより流
    量を算出して成る流量センサの異常検出方法であって、 前記一対の温度センサの各発振周波数に基づいて算出さ
    れる算出流量が、前記高流量センサが流体の振動を検出
    可能な流量である場合に、流量センサの異常判定プログ
    ラムを実行し、 前記流量センサの異常判定プログラムにおいて、前記高
    流量センサが流体の振動を検出していないことが所定回
    数連続して確認された場合に前記高流量センサの異常と
    判定することを特徴とする流量センサの異常検出方法。
  5. 【請求項5】 流路に低流量センサおよび高流量センサ
    をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流路に配され
    るヒータと、流路の上流側および下流側にそれぞれ配設
    される一対の温度センサとから成り、該一対の温度セン
    サの各発振周波数が温度で変わることにより流量を算出
    し、前記高流量センサは同じく流路に設けられたフルイ
    ディック素子による流体の振動を検出することにより流
    量を算出して成る流量センサの異常検出方法であって、 前記一対の温度センサの発振周波数の差が無く、かつ、
    前記高流量センサが流体の振動を検出している場合に、
    流量センサの異常判定プログラムを実行し、 前記流量センサの異常判定プログラムにおいて、前記一
    対の温度センサの発振周波数の差が無いことを所定回数
    連続して確認した場合に前記低流量センサのヒータの断
    線異常と判定することを特徴とする流量センサの異常検
    出方法。
  6. 【請求項6】 流路に低流量センサおよび高流量センサ
    をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流路に配され
    るヒータと、流路の上流側および下流側にそれぞれ配設
    される一対の温度センサとから成り、該一対の温度セン
    サの各発振周波数が温度で変わることにより流量を算出
    し、前記高流量センサは同じく流路に設けられたフルイ
    ディック素子による流体の振動を検出することにより流
    量を算出して成る流量センサの異常検出方法であって、 前記下流側の温度センサの発振周波数と標準値との差が
    所定値であり、かつ、前記高流量センサが流体の振動を
    検出していない場合に、流量センサの異常判定プログラ
    ムを実行し、 前記流量センサの異常判定プログラムにおいて、前記下
    流側の温度センサの発振周波数と標準値との差が所定値
    であることを所定回数連続して確認した場合に前記下流
    側の温度センサの断線異常と判定することを特徴とする
    流量センサの異常検出方法。
  7. 【請求項7】 前記流量センサの異常状態がそれぞれ判
    定された場合に、該各々の異常状態を表示するようにし
    たことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6
    に記載の流量センサの異常検出方法。
  8. 【請求項8】 流路に低流量センサおよび高流量センサ
    をそれぞれ配設し、前記低流量センサは、流路に配され
    るヒータと、流路の上流側および下流側にそれぞれ配設
    される一対の温度センサとから成り、該一対の温度セン
    サの各発振周波数が温度で変わることにより流量を算出
    し、前記高流量センサは同じく流路に設けられたフルイ
    ディック素子による流体の振動を検出することにより流
    量を算出して成る流量センサの異常検出装置であって、 センサ異常判断回路と表示手段とを備え、 前記センサ異常判断回路は、前記一対の温度センサの各
    発振周波数に基づいて算出される算出流量が、前記高流
    量センサが流体の振動を検出可能な流量である場合に、
    流量センサの異常判定プログラムを実行し、前記流量セ
    ンサの異常判定プログラムにおいて、前記高流量センサ
    が流体の振動を検出していないことが所定回数連続して
    確認された場合に前記高流量センサの異常と判定し、 前記一対の温度センサの発振周波数の差が無く、かつ、
    前記高流量センサが流体の振動を検出している場合に、
    流量センサの異常判定プログラムを実行し、前記流量セ
    ンサの異常判定プログラムにおいて、前記一対の温度セ
    ンサの発振周波数の差が無いことを所定回数連続して確
    認した場合に前記低流量センサのヒータの断線異常と判
    定し、 前記下流側の温度センサの発振周波数と標準値との差が
    所定値であり、かつ、前記高流量センサが流体の振動を
    検出していない場合に、流量センサの異常判定プログラ
    ムを実行し、前記流量センサの異常判定プログラムにお
    いて、前記下流側の温度センサの発振周波数と標準値と
    の差が所定値であることを所定回数連続して確認した場
    合に前記下流側の温度センサの断線異常と判定し、 前記表示手段は、前記各異常状態がそれぞれ判定された
    場合に、該各異常状態を表示することを特徴とする流量
    センサの異常検出装置。
JP10240000A 1998-08-26 1998-08-26 流量センサの異常検出方法及び異常検出装置 Abandoned JP2000065610A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004020395A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Osaka Gas Co Ltd 流量計
JP2010160075A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Yazaki Corp ガス漏洩検知装置

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JP2004020395A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Osaka Gas Co Ltd 流量計
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