JP2000065020A - 摺動固定装置およびこの摺動固定装置を用いたテーブル類の高さ調整装置 - Google Patents

摺動固定装置およびこの摺動固定装置を用いたテーブル類の高さ調整装置

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JP2000065020A
JP2000065020A JP10230670A JP23067098A JP2000065020A JP 2000065020 A JP2000065020 A JP 2000065020A JP 10230670 A JP10230670 A JP 10230670A JP 23067098 A JP23067098 A JP 23067098A JP 2000065020 A JP2000065020 A JP 2000065020A
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Japan
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slider
leg
fixing device
fixed
screw body
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JP10230670A
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English (en)
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Kunito Kiyomatsu
邦人 清松
Yoshiaki Sonoda
義明 園田
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Honda Access Corp
Iwatani International Corp
Original Assignee
Honda Access Corp
Iwatani International Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルなどで、高さ調整が無段階に容易に
できるようにする。 【解決手段】 アルミニウム管からなる固定脚部6内に
昇降脚7を摺動自在に挿入する。この昇降脚7はアルミ
ニウムにより押し出し成形する。このとき、昇降脚7に
凹溝31を形成するとともに、この凹溝31の側面に凹溝状
のスライダー収納部32を形成する。このスライダー収納
部32において凹溝31に、ナット状のスライダー34を回り
止めした状態で摺動自在に収納する。固定脚部6の周壁
下端部に形成した通孔39に挿通したねじ体36をスライダ
ー34に螺着する。高さ調整に際しては、固定脚部6に対
して昇降脚7を摺動させた後、ねじ体36を締め付ける。
これにより、スライダー34とねじ体36の摘み部38との間
に固定脚部6および昇降脚7が挟み込まれて、固定脚部
6に昇降脚7が固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動自在に結合さ
れた部材を相互に固定する摺動固定装置およびこの摺動
固定装置を用いたテーブル類の高さ調整装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】テーブル、机あるいは
陳列台など(以下、テーブル類という)において、その
天板などの高さを調節可能としたものがある。この高さ
調節のためには、一般的に天板などを支える複数の脚体
を伸縮可能なものとしている。
【0003】従来の伸縮可能な脚体としては、例えば実
開平6−84931号公報に記載されているように、筒
状の下支柱内に上支柱を軸方向に摺動自在に挿入し、下
支柱の上端部に設けたナットに止めボルトを螺着し、こ
の止めボルトを上支柱に上下方向に並べて形成した止め
孔のいずれかに係止するものが知られている。
【0004】しかし、この従来の高さ調整装置では、止
め孔の位置でしか両支柱を係止できないため、高さを段
階的にしか調整できず、無段階には調整できない。ま
た、前記公報では支柱の材料として鋼を例示している
が、支柱の材料として例えば軽量なアルミニウムを用い
た場合、支柱自体に止めボルトを螺着する雌ねじ部を形
成したとすると、長期の使用により雌ねじ部が摩耗や変
形を生じ、係止が確実にできなくなるおそれがある。こ
れを防止するためには、より剛性の高い材料からなるナ
ットを支柱に固着し、このナットに止めボルトを螺着し
なければならないが、ナットを支柱の外側に突出させて
位置させたとすると、外観性を損なうばかりでなく、外
側に突出している分高さ調整装置の大型化を招く。さら
に、止めボルトを止め孔に挿入するのみでは、止め孔の
径と止めボルトの径との差分がたつきが生じることは避
けられない。
【0005】また、実用新案登録第3043052号公
報には、テーブル類の脚体において、筒状の枠柱内にス
ライドロッドを上側から摺動自在に挿入し、枠柱の上端
部とスライドロッドとの間に枠柱に対して固定した状態
でパッド体を介在させるとともに、このパッド体に形成
した円形孔内に円板を収納し、枠柱の上端部に螺着した
調整ボルトを前記円板に締め付け、この円板を介してス
ライドロッドに締め付ける構成とした高さ調整装置が記
載されている。
【0006】この高さ調整装置ならば、高さを無段階に
調整することができる。しかし、ねじ体である調整ボル
トを枠柱の上端部に螺着していることによる問題は、前
記実開平6−84931号公報に関連して述べたものと
同様である。また、パッド体がスライドロッドの外面に
押し付けられるものであるため、このスライドロッドの
外面に傷が付き、錆などが発生するおそれがある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、長さや高さなどの無段階の位置調整が容
易にできるとともに、外観性を向上でき、小型にできる
とともに信頼性に優れた摺動固定装置およびこの摺動固
定装置を用いたテーブル類の高さ調整装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の摺動固
定装置は、前記目的を達成するために、管状の第1部材
と、この第1部材内に軸方向に摺動自在に挿入された棒
状の第2部材と、これら第1部材および第2部材を相互
に固定するねじ体とを備え、前記第2部材に、その軸方
向と平行に延びる凹溝を形成するとともに、この凹溝の
側面に、第2部材の軸方向と平行に延びる凹溝状のスラ
イダー収納部を形成し、このスライダー収納部において
前記凹溝にナット状のスライダーを回り止めした状態で
第2部材の軸方向に摺動自在に収納し、前記第1部材の
周壁部に形成した通孔に挿通した前記ねじ体を前記スラ
イダーに螺着したものである。そして、位置調整や長さ
調整などのためには、ねじ体を緩めた状態で第1部材と
第2部材とを相互に軸方向に摺動させる。このとき、第
1部材の周壁部にある通孔を挿通しているねじ体は第2
部材の凹溝内で摺動し、このねじ体が螺着されているス
ライダーは凹溝のスライダー収納部内で摺動する。この
ように両部材を適当に摺動させた後、ねじ体を締め付け
て第1部材と第2部材とを相互に固定する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明の摺動
固定装置において、前記スライダーと前記ねじ体におけ
る第1部材外に位置する頭部との間に第1部材および第
2部材を挟み込んで締め付けることにより、これら第1
部材と第2部材とを相互に固定するものである。すなわ
ち、ねじ体を締め付けると、このねじ体が螺着されてい
るスライダーとねじ体の頭部とが互いに近付き、スライ
ダーがスライダー収納部におけるねじ体の軸方向と交差
する面に押し当たるとともに、ねじ体の頭部が第1部材
の外面に押し当たり、スライダーとねじ体の頭部との間
に第1部材および第2部材が挟み込まれることによっ
て、第1部材と第2部材とが相互に固定される。ねじ体
を締め付けるときの第1部材と第2部材との相対的な位
置関係に制約はなく、したがって、第1部材に対する第
2部材の位置は無段階に自在に調整できる。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の摺動固定装置において、前記第2部材がアルミニウ
ムの押し出し成形品からなるものである。このように第
2部材を押し出し成形することにより、凹溝があり、さ
らにこの凹溝にスライダー収納部がある比較的複雑な形
状の第2部材を容易に成形できる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明の摺動固定装置において、前記スライダーは、
前記第1部材の材料よりも剛性の高い材料からなるもの
である。これにより、第1部材の材料を軽量ではあるが
剛性には乏しいアルミニウムなどにしても、ねじ体の螺
着による摩耗や変形を抑制できる。
【0012】請求項5の発明のテーブル類の高さ調整装
置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摺動固定装
置をテーブル類の脚体に用いたものである。これらの脚
体の長さを前述のようにして調整することにより、テー
ブル類の高さを無段階に自在に調整できる。
【0013】
【発明の実施形態】以下、本発明の摺動固定装置および
この摺動固定装置を用いたテーブル類の高さ調整装置の
第1実施例について、図1から図8を参照しながら説明
する。なお、本実施例は、特にキャンプなどのための車
載にも適した携帯用のテーブルに適用したものである。
まずテーブル全体の構成を図6から図8に基づいて説明
する。
【0014】1は本体フレームで、この本体フレーム1
は、短手方向両端側に位置する一対の脚フレーム2と、
長手方向両端側に位置する一対の連結フレーム3とから
なっている。これら脚フレーム2および連結フレーム3
は、いずれも下側が開放したほぼコ字形状になっている
が、脚フレーム2の下端は連結フレーム3の下端よりも
下方まで延出している。また、脚フレーム2および連結
フレーム3は、いずれもアルミニウムにより円筒形の管
状に成形されているが、連結フレーム3の下端開口はキ
ャップ4により閉塞されている。さらに、脚フレーム2
および連結フレーム3は、ボルトおよびナットなどの固
定具5により相互に固定されている。そして、前記両脚
フレーム2の両端側の鉛直に垂下する直線状の部分は第
1部材としての固定脚部6となっているが、この固定脚
部6は、第2部材としての真っ直ぐな管状の昇降脚7と
ともに摺動固定装置としての高さ調整装置付きの伸縮棒
からなる脚体8を構成するものである。この脚体8につ
いては、後に詳述する。
【0015】11は固定天板で、この固定天板11は、前記
脚フレーム2上にボルトおよびナットなどの固定具13に
より固定されている。なお、固定天板11と脚フレーム2
との間には、この脚フレーム2上に設けられたクッショ
ン14が介在させてある。また、固定天板11の上面の一角
部には銘板15が設けられている。
【0016】16は一対ある着脱式天板で、これらの着脱
式天板16は、それぞれ前記脚フレーム2および連結フレ
ーム3からなる本体フレーム1上の長手方向両端側に着
脱自在に載置され、固定天板11と水平に並んで位置する
ものである。なお、着脱式天板16と本体フレーム1との
間には、この本体フレーム1上に設けられたクッション
14が介在させてある。そして、本体フレーム1への着脱
式天板16の装着のために、この着脱式天板16における固
定天板11側の端縁部の両側には、ほぼL字形状のホルダ
ー17がリベット18によりそれぞれ固定されている。これ
らホルダー17は、それぞれ固定天板11の下面に沿って位
置するとともに、前記両脚フレーム2の内側に沿って位
置するようになっている。このように、着脱式天板16
は、差し込み式で固定天板11および本体フレーム1に保
持するようにしている。ただし、このホルダー17の差し
込みのみでは、このホルダー17側を支点として着脱式天
板11が上方向へ回転して、雑音の発生要因になったり、
着脱式天板16が外れたりするおそれがあるので、着脱式
天板16上におけるホルダー17と反対側の部分と脚フレー
ム2の下端部との間にゴムバンドからなるロープ19を掛
け渡して、着脱式天板16を上から押さえるようにしてあ
る。なお、ロープ19がずれないように、着脱式天板16の
両側には、ロープ19を掛ける切欠き部20を形成してあ
る。また、ロープ19は、両端部を糸21により縫製して環
状にしてある。
【0017】つぎに、前記摺動固定装置としての高さ調
整装置付きの脚体8の構成について、図1から図4を加
えて説明する。棒状の前記昇降脚7は、前記両脚フレー
ム2の全部で4つある固定脚部6内にそれぞれ下側から
軸方向に摺動自在に挿入されている。昇降脚7は、アル
ミニウムの押し出し成形品からなり、脚フレーム2より
も若干径の小さいほぼ円筒形状になっている。そして、
昇降脚7には、その内側へ膨出し昇降脚7の外周面へ開
口する凹溝31が形成されている。さらに、この凹溝31の
両側面には、その奥行方向の中間部に凹溝状のスライダ
ー収納部32がそれぞれ形成されている。この凹溝31およ
びスライダー収納部32は、昇降脚7の軸方向と平行であ
り、その軸方向の全長に渡って延びている。このように
スライダー収納部32があるために、凹溝31は、軸方向と
直交する断面形状がほぼ十字形状になっている。また、
昇降脚7の下端部には、ゴム製のキャップ33が固定され
ている。
【0018】そして、前記凹溝31のスライダー収納部32
には、スライダー34が昇降脚7の軸方向つまり上下方向
に摺動自在に収納されている。このスライダー34は、少
なくとも両側面が平面状になっており、この両側面が両
スライダー収納部32の奥側の面に沿っていることによ
り、回り止めされている。また、スライダー34には、昇
降脚7の径方向を軸方向とし凹溝31の開口面に対向する
ねじ孔35が貫通形成されており、これにより、スライダ
ー34はナットをなしている。さらに、スライダー34は、
脚フレーム2の材料であるアルミニウムよりも剛性、耐
久性、耐摩耗性などに優れたステンレスなどの材料から
なっている。
【0019】また、36は固定脚部6に対して昇降脚7を
固定するねじ体で、このねじ体36は、金属製のねじ部37
と、このねじ部37の一端側に固定された頭部としての合
成樹脂製の摘み部38とからなっている。また、前記固定
脚部6の周壁部の下端部には通孔39が径方向に貫通形成
されており、前記ねじ体36のねじ部37は、固定脚部6の
通孔39に外側から挿通され、前記スライダー34のねじ孔
35に螺着されている。なお、前記ロープ19は、ねじ体37
の摘み部38の下側に掛け渡される。さらに、前記凹溝31
内において昇降脚7の上端部にねじからなるストッパー
41が固定されている。このストッパー41は、固定脚部6
に対して昇降脚7を下降させたとき、前記スライダー34
に上から当たることにより、固定脚部6に対して昇降脚
7を抜け止めするものである。
【0020】そして、前記ねじ部37の先端と凹溝31の奥
の面31aとの間の隙間aは、昇降脚7の外面と固定脚部
6の内面との間の隙間bおよび固定脚部6の外面と摘み
部38との間の隙間cの和よりも大きくなっている(a>
b+c)。
【0021】つぎに、前記の構成についてその作用を説
明する。テーブルの使用時には、必要に応じて脚体8の
長さを調整することにより、テーブルの天板11,16の高
さを調整する。この高さ調整を行うには、まず図2に示
すようにねじ体36を緩めた状態で、各脚フレーム2の各
固定脚部6に対して各昇降脚7を軸方向つまり上下方向
に摺動させる。このとき、固定脚部6の通孔39を挿通し
ているねじ体36のねじ部37は昇降脚7の凹溝31内で摺動
し、このねじ部37が螺着されているスライダー34は凹溝
31のスライダー収納部32内で摺動する。このように固定
脚部6に対して昇降脚7を適当に摺動させた後、ねじ体
36を締め付ける。これにより、図1および図3に示すよ
うに、ねじ体36のねじ部37が螺着されておりかつ回り止
めされているスライダー34と固定脚部6外に位置するね
じ体36の摘み部38とが互いに近付き、スライダー34がス
ライダー収納部32におけるねじ体36の軸方向と直交する
面32aに押し当たるとともに、摘み部38が固定脚部6の
外面に押し当たり、スライダー34と摘み部38との間に固
定脚部6および昇降脚7の周壁部が挟み込まれることに
よって、固定脚部6と昇降脚7とが相互に確実に固定さ
れる。ねじ体36を締め付けるときの固定脚部6と昇降脚
7との相対的な位置関係に制約はなく、したがって、こ
れら固定脚部6および昇降脚7からなる脚体8の長さは
無段階に自在に調整できる。したがって、テーブルの天
板11,16の高さも、無段階に調整できることになる。
【0022】また、使用時には、着脱式天板16を本体フ
レーム1上に取り付ける。着脱式天板16を取り付けるに
は、そのホルダー17を固定天板11の下側で脚フレーム2
の内側に差し込む。つぎに、弾性を有するロープ19を着
脱式天板16の上側と脚フレーム2の固定脚部6のねじ体
36の下側に掛け渡す。
【0023】逆に、着脱式天板16を外すとともに、脚体
8を縮めることにより、本テーブルはコンパクトに収納
でき、車載などにも有利である。例えば、ワゴン型の自
動車において、リアシートを倒すことなく、テーブルの
長手方向を車体幅方向に合わせてテールゲートから車内
に本テーブルを収納するようなことも可能になる。
【0024】以上のように、前記高さ調整装置付きの脚
体8によれば、ねじ体36の操作のみで脚体8の長さ、し
たがってテーブルの高さを無段階にしかも容易に調整で
きる。特に野外での使用で、地面が凸凹しているような
場合には、各脚体8の長さを個別に無段階に調整できる
ことは有利である。また、スライダー34とねじ体36の摘
み部38との間に固定脚部6および昇降脚7の周壁部を挟
み込んで締め付けることによって、固定脚部6と昇降脚
7とを互いに固定するので、これら固定脚部6と昇降脚
7とをがたつきなく確実かつ強固に固定できる。例えば
ねじ部37の先端を凹溝31の奥の面31aに押し当てること
によって固定脚部6と昇降脚7とを互いに固定すること
も可能ではあるが、この場合、ねじ体36のねじ部37と固
定脚部6の通孔39の周縁との間の隙間分がたつきが生じ
ることは避けられない。
【0025】また、ねじ体36が螺着されるスライダー34
が昇降脚7内に窪ませて形成された凹溝31内に位置して
いるので、スライダー34が外観には現われず、したがっ
て外観性を損なうことがないとともに、脚体8の大型化
を招くことはない。さらに、スライダー34と昇降脚7と
の接触部、固定脚部6と昇降脚7との接触部および固定
脚部6とねじ体36の摘み部38との接触部は、固定脚部6
または昇降脚7の内周面、あるいは固定脚部6の外側で
はあるが摘み部38により隠れた部分にあって、いずれも
外観上現われない位置にあるため、接触により損傷が生
じたとしても、その損傷が外観性を損なうことはない。
【0026】さらに、外管である固定脚部6に対して
は、その通孔39にねじ体36のねじ部37を遊挿しているの
みであってこのねじ部37を螺着していないので、固定脚
部6がねじ体36の螺着による摩耗や変形を生じることは
もとよりない。したがって、固定脚部6を有する脚フレ
ーム2の材料を軽量ではあるが剛性には乏しいアルミニ
ウムにすることができる。なお、固定脚部6には、テー
ブル荷重はもちろんかかる。一方、ねじ体36を螺着する
スライダー34は、ステンレスなどの剛性、耐久性、耐摩
耗性などがより優れた材料を用いているので、ねじ体36
の螺着による摩耗や変形を抑制でき、長期に渡って信頼
性を確保できる。
【0027】また、スライダー34には、汎用的な六角ナ
ットを用いることも可能ではあるが、前記実施例のよう
に摺動方向に細長い長方形状のものを用いれば、ねじ体
36を締め付けたときのスライダー34の傾きを小さくで
き、安定した摺動性を確保できる。すなわち、ねじ体36
を締め付けたときのスライダー34の傾きが小さくなるこ
とにより、スライダー34の食い込みによるスライダー収
納部32の側面の損傷を抑制でき、その結果、損傷部への
引っ掛かりによりスライダー34の摺動が支障を生じるこ
とを防止できる。また、アルミニウム製の昇降脚7とス
テンレス製のスライダー34との組み合わせでは、グリー
スなどの塗布を行わなくても、十分な摺動性を確保でき
る。
【0028】さらに、昇降脚7をアルミニウムの押し出
し成形品としたので、凹溝31があり、さらにこの凹溝31
にスライダー収納部32がある比較的複雑な形状の昇降脚
7を容易に成形できる。これとともに、テーブル全体も
軽量化でき、携帯上も有利である。そして、凹溝31に
は、アルミニウム製の昇降脚7を補強する補強リブとし
ての作用もある。
【0029】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例において、伸縮脚7の凹溝31の奥の壁部の適
宜箇所に、ねじ体36を締め付けたときにそのねじ部37が
挿入される孔部を形成してもよい。これにより、固定脚
部6に対して伸縮脚7をよりいっそう確実に所定の位置
に係止できる。
【0030】また、前記実施例では、テーブルの高さ調
整のために、摺動固定装置をテーブルの伸縮棒としての
脚体8に適用したが、本発明の摺動固定装置は、テーブ
ル以外のものの高さ調整にも利用できる。さらに、高さ
調整以外にも、手作業具類の長さ調整可能な取手などに
も利用できる。利用可能なものとしては、例えば家庭用
品では、洗濯台、物干し竿、傘、パラソル、つっぱり
棒、収納ラック、棚、家具の各種部品(前記実施例のよ
うなテーブル脚、テーブルフレーム、引き出し)、手
摺、杖、鍋やフライパンの取手、ハンガー、カート(キ
ャリア、バッグ、台車)、額、ボールペン、シャワーな
どがある。また、自動車用品類では、自動車やバイクの
折り畳みフレーム、トノバー、パーテーションネットフ
レーム、ラゲッジネットフレーム、キャリア、ラダー、
ランプステー、ラック、洗車台、カーポート、カーサイ
トオーニング、カーテンレール、アシストレール、トノ
カバーなどがある。また、アウトドア用品類では、テン
ト用ポール、タープ用ポール、ランタンハンガー、虫捕
り網、魚取り網、釣竿、スキーや登山用のストック、パ
ラソル、フレームザック、パドルなどがある。さらに
は、マイクスタンド、ドラムスタンド、スタンド照明、
ポール灯(非常灯、誘導灯)、楽譜スタンド、カメラ三
脚、アンテナ、レール、配線ダクト、天井ダクト、店舗
什器、看板、ポスターなどがある。
【0031】ここで、本発明の摺動固定装置の他の実施
例のいくつかを図9から図12に基づいて説明する。こ
れらの図において、51は管状の第1部材、52は真っ直ぐ
な棒状の第2部材であり、この第2部材52は、第1部材
51内に軸方向に摺動自在に挿入されている。また、内側
の第2部材52は、管からなっており、前記第1実施例と
同様に、凹溝31およびスライダー収納部32を内部に有し
ている。そして、このスライダー収納部32において凹溝
31にスライダー34(図9から図12には図示されていな
い)が摺動自在に収納されており、外側の第1部材51を
貫通したねじ体36がスライダー34に螺着されている。ね
じ体36により第1部材51と第2部材52とを固定する作用
は前記第1実施例と同様であり、図9から図12に示す
実施例でも、前記第1実施例と同様の効果が得られる。
【0032】そして、図9に示す第2実施例は、2組の
第1部材51および第2部材52を平行に配し、外側の両第
1部材51間に物置台53を架設したものである。第2部材
52に対して第1部材51を矢印で示す方向へ摺動させるこ
とにより、物置台53の位置を任意に調整でき、かつ、任
意の位置で物置台53を確実に固定できる。
【0033】図10に示す第3実施例は、物干し竿やハ
ンガーなどへの応用例を示すもので、外側の第1部材51
の下側に、物品を吊り下げるフック54を設けたものであ
る。第2部材52に対して第1部材51を矢印で示す方向へ
摺動させることにより、フック54の位置を任意に調整で
き、かつ、任意の位置でフック54を確実に固定できる。
【0034】図11に示す第4実施例は、テーブルなど
においてその水平方向の長さを調整可能とする場合への
応用例である。脚体をなすほぼL字形状の一対の第1部
材51があり、これら第1部材51に1本の第2部材52の両
端側がそれぞれ摺動自在に挿入されている。第2部材52
に対して両第1部材51を矢印で示す方向へ摺動させるこ
とにより、これら第2部材52および両第1部材51全体の
長さを任意に調整でき、かつ、任意の長さで両第1部材
51と第2部材52とを互いに確実に固定できる。なお、例
えばテーブルにおいてその水平方向の長さが調整可能で
あることは、陳列ケースなどの限定された空間にテーブ
ルを収容しなければならないような場合に特に効果的で
ある。
【0035】図12に示す第5実施例は、カートの取手
などへの応用例である。取手の把持部をなすほぼコ字形
状の第1部材51の両端側にそれぞれ第2部材52を摺動自
在に挿入してある。両第2部材52に対して第1部材51を
矢印で示す方向へそれぞれ摺動させることにより、これ
ら第2部材52および第1部材51全体の長さを任意に調整
でき、かつ、任意の長さで第1部材51と両第2部材52と
を互いに確実に固定できる。
【0036】なお、内側の第2部材は、その形状からし
て押し出し成形により成形するのが有利であるが、押し
出し成形可能な材料であれば、前記第1実施例で例示し
たアルミニウムの他、合成樹脂あるいはゴムなども使用
可能である。また、外側の第1部材の材料も、前記第1
実施例で例示したアルミニウムには限らず、任意の材料
を使える。さらに、スライダーの材料も、前記第1実施
例で例示したステンレスには限らない。ただし、スライ
ダーは、ねじ体を螺着するものなので、ある程度剛性の
高い材料を用いるのが望ましい。
【0037】さらに、凹溝やスライダー収納部やナット
であるスライダーやねじ体などの細部の形状や構成も前
記実施例のものには限らない。例えば、第2部材には、
スライダー収納部を1条のみならず、2条以上形成する
ことも可能である。そして、例えば2条以上のスライダ
ー収納部を形成して、3段の伸縮棒を構成することも可
能である。また、第1部材や第2部材の断面形状は、前
記実施例のような丸には限らず、三角形状や四角形状な
どであってもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明の摺動固定装置は、管状
の第1部材と、この第1部材内に軸方向に摺動自在に挿
入された棒状の第2部材と、これら第1部材および第2
部材を相互に固定するねじ体とを備え、前記第2部材
に、その軸方向と平行に延びる凹溝を形成するととも
に、この凹溝の側面に、第2部材の軸方向と平行に延び
る凹溝状のスライダー収納部を形成し、このスライダー
収納部において前記凹溝にナット状のスライダーを回り
止めした状態で第2部材の軸方向に摺動自在に収納し、
前記第1部材の周壁部に形成した通孔に挿通した前記ね
じ体を前記スライダーに螺着したものであり、第1部材
および第2部材の長さの調整などの位置調整が無段階に
容易にできる。また、ねじ体が螺着されるスライダーが
第2部材の凹溝内に位置しているので、スライダーが外
観性を損なったり、摺動固定装置の大型化を招くことは
ない。さらに、第1部材にはねじ体を螺着していないの
で、第1部材がねじ体の螺着による摩耗や変形を生じる
ことはない。 請求項2の発明は、請求項1の発明の摺
動固定装置において、前記スライダーと前記ねじ体にお
ける第1部材外に位置する頭部との間に第1部材および
第2部材を挟み込んで締め付けることにより、これら第
1部材と第2部材とを相互に固定するものであり、第1
部材と第2部材とをがたつきなく確実かつ強固に固定で
きる。また、スライダーと第2部材との接触部、第1部
材と第2部材との接触部および第1部材とねじ体の頭部
との接触部は、いずれも内面など外観上現われない位置
にあるため、接触により損傷が生じたとしても、その損
傷が外観性を損なうことはない。
【0039】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の摺動固定装置において、前記第2部材は、アルミニ
ウムの押し出し成形品からなるものであり、スライダー
収納部を有する凹溝があって比較的複雑な形状の第2部
材を容易に成形できる。
【0040】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの発明の摺動固定装置において、前記スライダーは、
前記第1部材の材料よりも剛性の高い材料からなるもの
であり、第1部材の材料を軽量ではあるが剛性には乏し
いアルミニウムなどにしても、ねじ体の螺着による摩耗
や変形を抑制でき、長期に渡って信頼性を確保できる。
【0041】請求項4の発明のテーブル類の高さ調整装
置は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摺動固定装
置をテーブル類の脚体に用いたものであり、高さを無段
階に調整でき、外観性を向上でき、小型にできるととも
に信頼性に優れたテーブル類の高さ調整装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す脚体の水平断面図
(図6のI-I線断面図)であり、ねじ体を締め付けた状
態を示している。
【図2】本発明の第1実施例を示す脚体の水平断面図で
あり、ねじ体を緩めた状態を示している。
【図3】本発明の第1実施例を示す脚体の縦断面図(図
7のIII-III線断面図)である。
【図4】本発明の第1実施例を示す昇降脚の側面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例を示す昇降脚の水平断面図
(図4のV-V線断面図)である。
【図6】本発明の第1実施例を示すテーブル全体の正面
図である。
【図7】本発明の第1実施例を示すテーブル全体の平面
図である。
【図8】本発明の第1実施例を示すテーブル全体の側面
図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 固定脚部(第1部材) 7 昇降脚(第2部材) 8 脚体(高さ調整装置) 31 凹溝 32 スライダー収納部 34 スライダー 36 ねじ体 38 摘み部(頭部) 39 通孔 51 第1部材 52 第2部材
フロントページの続き (72)発明者 園田 義明 東京都港区西新橋3丁目21番8号 イワタ ニリゾート株式会社内 Fターム(参考) 3B053 NB08 3J039 AA03 GA02 GA07 GA08 GA11 MA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の第1部材と、この第1部材内に軸
    方向に摺動自在に挿入された棒状の第2部材と、これら
    第1部材および第2部材を相互に固定するねじ体とを備
    え、前記第2部材に、その軸方向と平行に延びる凹溝を
    形成するとともに、この凹溝の側面に、第2部材の軸方
    向と平行に延びる凹溝状のスライダー収納部を形成し、
    このスライダー収納部において前記凹溝にナット状のス
    ライダーを回り止めした状態で第2部材の軸方向に摺動
    自在に収納し、前記第1部材の周壁部に形成した通孔に
    挿通した前記ねじ体を前記スライダーに螺着したことを
    特徴とする摺動固定装置。
  2. 【請求項2】 前記スライダーと前記ねじ体における第
    1部材外に位置する頭部との間に第1部材および第2部
    材を挟み込んで締め付けることにより、これら第1部材
    と第2部材とを相互に固定することを特徴とする請求項
    1記載の摺動固定装置。
  3. 【請求項3】 前記第2部材は、アルミニウムの押し出
    し成形品からなることを特徴とする請求項1または2記
    載の摺動固定装置。
  4. 【請求項4】 前記スライダーは、前記第1部材の材料
    よりも剛性の高い材料からなることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の摺動固定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の摺
    動固定装置をテーブル類の脚体に用いたことを特徴とす
    るテーブル類の高さ調整装置。
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