JP2000063743A - 電気凝固印刷用陽極表面被覆剤およびそれを用いた電気凝固印刷方法 - Google Patents

電気凝固印刷用陽極表面被覆剤およびそれを用いた電気凝固印刷方法

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JP2000063743A
JP2000063743A JP10236703A JP23670398A JP2000063743A JP 2000063743 A JP2000063743 A JP 2000063743A JP 10236703 A JP10236703 A JP 10236703A JP 23670398 A JP23670398 A JP 23670398A JP 2000063743 A JP2000063743 A JP 2000063743A
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electrocoagulation printing
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Atsushi Betto
温 別当
Hiroyuki Kawashima
大幸 川島
Shigeto Hashimoto
繁人 橋本
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】陽極表面上の凝固インキを被印刷体へ容易に転
写させる電気凝固印刷用陽極表面被覆剤、および転写不
良による濃度不足や白抜けによる画像品質の低下がない
電気凝固印刷物を安定に連続して作成できる電気凝固印
刷法の提供。 【解決手段】エチレンオキサイド単位(CH2 CH2
O)を有するノニオン性界面活性剤を含む電気凝固印刷
用陽極表面被覆剤、および下記の工程を含む電気凝固印
刷方法:(a)不動態表面を有する陽極、および陰極を
用意する工程;(b)該陽極表面をエチレンオキサイド
単位(CH2 CH2 O)を有するノニオン性界面活性を
含む被覆剤のミクロ液滴で被覆する工程;(c)陰陽両
電極間に充填された電解凝固可能なポリマーを含む印刷
インキの電気凝固によって、所望の画像に対応する凝固
インキのドットを該陽極表面上に形成する工程;および
(d)該凝固インキのドットを被印刷体へ転写させるこ
とにより被印刷体上に画像を形成する工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気凝固印刷分野
における改良に関するものであり、特に、陽極表面上の
凝固インキを被印刷体へ容易に転写させることができ、
転写不良による濃度不足や白抜けによる画像品質の低下
を引き起こさない改良された電気凝固印刷用陽極表面被
覆剤、およびそれを用いた電気凝固印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気凝固印刷は、コンピューターからの
デジタル画像信号で直接印刷物を得ることができる全く
版を必要としない印刷方式であり、従来の印刷方式、例
えばオフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、グラ
ビア印刷などと異なり、版の製作、版替えなどの工程を
必要としないため、印刷作業時間の低減が可能である。
また、本印刷は、水性インキを使用することができるた
め、油性インキを使用する印刷と比べて、大気汚染、火
災の危険性、作業時の安全衛生などの点で優れている。
【0003】電気凝固印刷法および装置については、ア
メリカ特許第4,895,629号(登録日:1990
年1月23日)、第5,538,601号(登録日:1
996年7月23日)、第5,693,206号(登録
日:1997年12月2日)などに記載されている。電
気凝固印刷法では、陽極表面が洗浄された後、油性物質
が陽極表面に塗布され、該表面上に電解凝固可能なポリ
マーを含む印刷インキ(電気凝固印刷インキ)の電気凝
固によって画像に対応する凝固インキのドットが形成さ
れ、陽極表面に残存する凝固させなかった電気凝固印刷
インキ、即ち非凝固インキが取り除かれ、露出された凝
固インキのドットが被印刷体に転写され、それによって
被印刷体に画像が印刷される。
【0004】電気凝固印刷装置は、不動態表面を有する
陽極、陽極表面洗浄手段、油性物質塗布手段、電気凝固
印刷インキ供給手段、陽極と一定の距離に離間されて配
置される複数の陰極、非凝固インキ除去手段、および陽
極上の凝固インキのドットを被印刷体に転写する手段を
有している。
【0005】前記アメリカ特許で説明されているよう
に、油性物質は、凝固インキの陽極への付着を弱め、ま
た陽極の腐食を防止する目的で使用され、油性物質塗布
手段により陽極表面に塗布される。従来、油性物質とし
て、アラキドン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸、パルミトレイン酸、およびミリストオレイック酸
などの不飽和脂肪酸、コーン油、アマニ油、オリーブ
油、ピーナッツ油、ひまわり油、および大豆油などの不
飽和植物油、カルナバワックスなどの不飽和植物ワック
スなどが使用されてきた。しかし、前記油性物質では、
凝固インキのドットの陽極への付着を完全に弱めること
ができず、使用される被印刷体の種類によっては、凝固
インキのドットを該被印刷体に完全に転写させることが
困難であった。このため、使用される被印刷体の種類に
よっては、印刷物の濃度が低かったり、転写不良による
白抜け(未転写部)が生じたりすることがあり、得られ
る印刷物の画像品質が劣るものであった。
【0006】また、被印刷体に完全に転写しなかった陽
極表面に残存する凝固インキのドットは、陽極表面を洗
浄することにより取り除かれるが、陽極表面上に残存す
る凝固インキのドット量が多い場合、完全に取り除くこ
とが困難であり、印刷時間が長くなるにつれて、陽極表
面上に蓄積される。この陽極表面上に残存する凝固イン
キは、電解凝固可能なポリマーを含む印刷インキの電気
凝固に悪影響を与え、印刷時間が長くなるにつれて、得
られる印刷物の濃度が低下し、濃度ムラが発生するとい
う問題を引き起こしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術に基づく既存の油性物質では解決し得なかった前記
の欠点を解決することである。即ち、陽極表面上の凝固
インキを被印刷体へ容易に転写させる電気凝固印刷用陽
極表面被覆剤、および転写不良による濃度不足や白抜け
による画像品質の低下がない電気凝固印刷物を安定に連
続して作成できる電気凝固印刷法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エチレン
オキサイド単位(CH2 CH2 O)を有するノニオン性
界面活性剤は、凝固インキを軟化させる効果があり、こ
の効果を有するノニオン性界面活性剤を含む電気凝固印
刷用陽極表面被覆剤は、凝固インキの陽極への付着を弱
め、さらに凝固インキの被印刷体への付着を強めること
により、凝固インキを被印刷体へ容易に転写させること
を見出し、本発明に至った。
【0009】即ち、本発明は、エチレンオキサイド単位
(CH2 CH2 O)を有するノニオン性界面活性を含む
電気凝固印刷用陽極表面被覆剤に関する。また、本発明
は、下記の工程を含む電気凝固印刷方法に関する: (a)不動態表面を有する陽極、および陰極を用意する
工程; (b)該陽極表面をエチレンオキサイド単位(CH2
2 O)を有するノニオン性界面活性を含む被覆剤のミ
クロ液滴で被覆する工程; (c)陰陽両電極間に充填された電解凝固可能なポリマ
ーを含む印刷インキの電気凝固によって、所望の画像に
対応する凝固インキのドットを該陽極表面上に形成する
工程;および (d)該凝固インキのドットを被印刷体へ転写させるこ
とにより被印刷体上に画像を形成する工程。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の電気凝固印刷用陽
極表面被覆剤について詳細に説明する。なお、以下の説
明で用いる「被覆剤」とは全て「電気凝固印刷用陽極表
面被覆剤」を示す。エチレンオキサイド単位(CH2
2 O)を有するノニオン性界面活性剤は、凝固インキ
を軟化させる効果を有する化合物であり、下記の化学式
(1)、(2)、または(3)で示される化合物や、ソ
ルビタン脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、
ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレ
ンジオレエートなどを挙げることができる。上記ノニオ
ン性界面活性剤は、単独で、または凝固インキの軟化効
果を調整する目的で2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0011】 化学式(1) R1 -O-(CH2CH2O)n -H (式中、R1 は疎水性基、nは1〜100の整数であ
る。)
【0012】 (式中、R2 は疎水性基、a、b、c、d、e、fは1
〜95の整数で、a+b+c+d+e+fは1〜100
である。)
【0013】 (式中、R3 は疎水性基または水素、s、t、gは1〜
300、hは0〜50の整数である。)
【0014】疎水性基としては、アルキル基、アリール
基、アシル基が挙げられる。さらに、アルキル基の具体
例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ラウリル基、ミ
リスチル基、パルミトイル基、ステアリル基、イソステ
アリル基、2−エチルヘキシル基、オレイル基などが挙
げられる。アリール基の具体例としては、オクチルフェ
ニル基、ノニルフェニル基などを挙げることができる。
アシル基の具体例としてはアセチル基、プロピノイル
基、ブチリル基、イソブチリル基、ヘキサノイル基、オ
クタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリスト
イル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イソステア
ロイル基、オレオイル基などを挙げることができる。
【0015】なかでも、R1 としては、炭素数12〜2
0のアルキル基、特にラウリル基、オレイル基や、アリ
ール基、特にオクチルフェニル基、ノニルフェニル基が
好ましい。また、R2 としては、炭素数12〜20のア
シル基、特にオレオイル基が好ましい。
【0016】化学式(1)で示される化合物の具体例と
しては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンミリストイルエーテル、ポリオキシエチレ
ンパルミトイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポ
リオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル、ポリオ
キシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレン
アリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレ
ンミリステート、ポリオキシエチレンパルミテート、ポ
リオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオ
レエートなどが挙げられる。
【0017】なかでも、HLB値が7〜12の化合物が
好ましく、特に、HLB値が9〜11のポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、HLB値が7〜11のポリオキ
シエチレンオレイルエーテル、HLB値が10〜12の
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、HLB
値が10〜12のポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルが好ましい。
【0018】化学式(2)で示される化合物の具体例と
しては、ポリオキシエチレンソルビトールテトララウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラミリステ
ート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラパルミテ
ート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレエー
トなどが挙げられる。なかでも、HLB値が10〜12
の化合物、特にポリオキシエチレンソルビトールテトラ
オレエートが好ましい。化学式(3)で示される化合物
の具体例としては、ポリオキシエチレンポリジメチルシ
ロキサンが挙げられ、HLB値が6〜13の化合物が好
ましい。
【0019】ソルビタン脂肪酸エステルのポリエチレン
オキサイド付加物の具体例としては、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノミリステート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レエート、ポリオキシエチレンソルビタントリラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタントリミリステート、
ポリオキシエチレンソルビタントリパルミテート、ポリ
オキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキ
シエチレンソルビタントリオレエートなどが挙げられ
る。なかでも、HLB値が11〜13のもの、特にポリ
オキシエチレンソルビタンモノオレエートが好ましい。
【0020】本発明の被覆剤が凝固インキを軟化する効
果の程度は、使用されるエチレンオキサイド単位を有す
るノニオン性界面活性剤の種類、量に依存し、特に該ノ
ニオン性界面活性剤中の親水基と疎水性基(親油基)の
バランスを表すHLB(Hydrophile-Lip
ophile Balance)値よって左右される。
好ましいHLB値は、先に示すように、ノニオン性界面
活性剤の種類によって異なる。また、凝固インキの軟化
程度は、凝固インキ自体が有する本来の硬さにも影響さ
れ、さらに、本発明の被覆剤を陽極表面に塗布する際の
量、塗布方法にも依存する。
【0021】上記の好ましいHLB値は、本発明の被覆
剤による凝固インキの軟化作用が最も効果的な範囲であ
り、ノニオン性界面活性剤の分子中の親水基と疎水性基
(親油基)のバランスを制御することにより調整可能で
ある。具体的には、親水基となるエチレンオキサイド
(EO)単位の繰り返し数(EO付加モル数)を制御す
ることにより、HLB値を調整することができる。HL
B値が上記範囲より高いあるいは低い場合は、凝固イン
キを軟化させる作用が弱く、凝固インキの被印刷体への
転写を十分に促進できない。
【0022】本発明の被覆剤中に含まれるエチレンオキ
サイド単位を有するノニオン性界面活性剤の量は、凝固
インキが適度な硬度を有するように決められるのが好ま
しい。具体的には、エチレンオキサイド単位を有するノ
ニオン性界面活性剤は、被覆剤の総重量に対して、5〜
60重量%の範囲で含まれることが好ましく、20〜4
0重量%の範囲で含まれることがさらに好ましい。ノニ
オン性界面活性剤の含有量が60重量%を越える場合
は、凝固インキの軟化効果が強くなり、5重量%未満の
場合は、凝固インキの軟化効果が弱くなる。
【0023】凝固インキの軟化効果が弱い場合には、凝
固インキの被印刷体への転写が劣り、得られる印刷物の
品質が低下する。一方、軟化効果が強い場合には、非凝
固インキ除去手段、例えば軟質ゴム製スキージなどで陽
極表面をこすることなどにより陽極表面から非凝固イン
キを取り除く際に、軟質ゴム製スキージにより凝固イン
キが傷つきやすくなり、被印刷体に転写された画像の品
質が低下する。なお、軟質ゴム製スキージにより凝固イ
ンキが傷つくかどうかは、軟質ゴム製スキージの硬度、
形状、陽極表面への押し圧、角度、材質にも依存する。
【0024】本発明の被覆剤は、エチレンオキサイド単
位を有するノニオン性界面活性剤が凝固インキを軟化さ
せる効果を適宜制御する目的で、さらに油性物質を含む
ことができる。油性物質としては、脂肪酸、高級アルコ
ール、脂肪酸とアルコール類とのエステル化合物などが
挙げられる。該油性物質は、単独で、または凝固インキ
への軟化効果を調整する目的で2種以上を混合して用い
ることができる。油性物質は、エチレンオキサイド単位
を有するノニオン性界面活性剤を十分に溶解することが
でき、また揮発性を有しない化合物であることが好まし
い。揮発性を有する油性物質を含む被覆剤は、電気凝固
印刷時間が長くなるにつれて組成が変化する傾向があ
る。
【0025】脂肪酸の具体例としては、アラキドン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、パルミトレイ
ン酸、およびミリストオレイック酸などの不飽和脂肪酸
や、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン
酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸な
どの飽和脂肪酸が挙げられる。高級アルコールの具体例
としては、オクチルアルコール、デシルアルコール、ラ
ウリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルア
ルコール、イソステアリルアルコール、2−ヘキサデシ
ルアルコール、2−オクチルドデシルアルコールなどが
挙げられる。
【0026】脂肪酸とアルコール類とのエステル化合物
としては、脂肪酸モノエステル、脂肪酸ジエステル、脂
肪酸トリエステルなどを挙げることができる。脂肪酸モ
ノエステルは、化学式(4)で示される化合物である。 (式中、R4 およびR5 はアルキル基である。)
【0027】化学式(4)で示される脂肪酸モノエステ
ルは、R4 にカルボキシル基が1つ結合している化合物
とR5 に水酸基が少なくとも1つ結合している化合物と
のエステル化反応により得ることができる。R4 にカル
ボキシル基が1つ結合している化合物としては、1価の
脂肪酸が挙げられ、分子内に分岐構造、環状構造を有し
ていても良い。具体的には、上記脂肪酸の具体例の他
に、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、イソ
吉草酸などの飽和脂肪酸、2-メチル-9-オクタデセン
酸などの不飽和脂肪酸などが挙げられる。
【0028】R5 に水酸基が少なくとも1つ結合してい
る化合物としては、アルコール類が挙げられ、分子内に
分岐構造、環状構造を有していても良い。具体的には、
前記高級アルコールの他に、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、イソ
オクチルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、
セチルアルコール、イソノニルアルコールなどの1価の
飽和アルコール、リノレイルアルコールなどの1価の不
飽和アルコール、エチレングリコール、グリセリン、エ
リトリットなどの多価アルコールなどが挙げられる。
【0029】脂肪酸モノエステルの具体例としては、オ
レイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸プロピ
ル、オレイン酸ブチル、オレイン酸イソブチル、オレイ
ン酸オクチル、オレイン酸イソオクチル、オレイン酸ラ
ウリル、オレイン酸オレイル、オレイン酸2-エチルヘ
キシル、リノール酸メチル、リノレイン酸メチル、リシ
ノール酸メチルなどの不飽和脂肪酸モノエステルや、カ
プロン酸メチル、エナント酸メチル、カプリル酸メチ
ル、ペラルゴン酸メチル、カプリン酸メチル、ウンデカ
ン酸メチル、ラウリン酸メチル、トリデシル酸メチル、
ミリスチン酸メチル、ペンタデシル酸メチル、2-エチ
ルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリ
スチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸2-エチルヘ
キシル、イソノナン酸イソノニルなどの飽和脂肪酸モノ
エステルを挙げることができる。
【0030】さらに、製造コストの低減を目的として、
天然油脂由来の未精製の1価脂肪酸と1価アルコールよ
りなるモノエステルも使用することができる。具体例と
して、パーム核油メチルエステル、ヤシ油メチルエステ
ル、パーム油メチルエステル、牛脂脂肪酸メチルエステ
ル、ナタネ油メチルエステル、ナタネ油ブチルエステル
などがある。脂肪酸ジエステルの具体例としては、ジブ
トキシエチルセバケート、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコールなどが挙げられる。
【0031】脂肪酸トリエステルとしては、トリグリセ
リド化合物があり、天然油脂と合成グリセリドに大別さ
れる。天然油脂の具体例としてはアマニ油、サフラワー
油、ヒマワリ油、大豆油、コーン油、落花生油、綿実
油、ゴマ油、ナタネ油、オリーブ油、パーム油、パーム
核油、ヤシ油、ヒマシ油等の植物性油脂や、牛乳脂、牛
脂、豚脂、イワシ油、サバ油、マグロ油等の動物性油脂
が挙げられる。合成グリセリドの具体例としてはカプリ
ル酸トリグリセリド、カプリン酸トリグリセリド、ラウ
リン酸トリグリセリド、ミリスチン酸トリグリセリド、
パルミチン酸トリグリセリド、オレイン酸トリグリセリ
ド、ステアリン酸トリグリセリド等の脂肪酸トリグリセ
リドが挙げられる。
【0032】上記油性物質のうち、脂肪酸、特にオレイ
ン酸は、他の油性物質に比べて凝固インキの陽極への付
着力を弱める作用が強く、オレイン酸を含む被覆剤は、
非凝固インキ除去手段、例えば軟質ゴム製スキージなど
で陽極表面をこすることなどにより陽極表面から非凝固
インキを取り除く際に生じやすい凝固インキの傷つきを
少なくできるという利点がある。
【0033】また、本発明の被覆剤は、陽極表面を研磨
する、または被覆剤を適度な粘度に調整するなどの目的
で、さらに無機フィラーなどを含むことことができる。
無機フィラーの例としては、酸化アルミニウム、二酸化
セリウム、酸化クロム(III)、酸化第一銅、酸化第
二銅、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化鉛、酸化マグネシ
ウム、酸化マンガン(III)、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素(シ
リカ)、などが挙げられる。二酸化ケイ素は、親水性の
ものが好ましい。また、BET法(窒素吸収法)により
比表面積を測定した場合、比表面積が100〜600m
2 /gである二酸化ケイ素が好ましい。無機フィラー
は、単独ないし、2種以上を混合して用いることができ
る。
【0034】無機フィラーの配合量は、陽極表面を適度
に研磨する量、または被覆剤を適度な粘度に調整する量
であり、具体的には、被覆剤の総重量に対して約1重量
%〜50重量%であることが好ましい。無機フィラーを
本発明の被覆剤に安定に分散させるため、分散剤を用い
ることができる。分散剤としては、アニオン性、ノニオ
ン性、カチオン性、両イオン性界面活性剤などを使用す
ることができる。
【0035】本発明の被覆剤の表面張力は、20℃にお
いて40mN/m以下であることが好ましく、概ね約1
5mN/m以上である。。被覆剤の表面張力が40mN/
mを超える場合、該被覆剤のミクロ液滴で陽極表面を十
分に被覆するのが困難となる傾向がある。被覆剤の表面
張力は、使用される原材料を適宜選択することにより調
整することができる。
【0036】また、本発明の被覆剤は、25℃で液体で
あることが好ましい。25℃で液体以外の被覆剤では、
陽極表面を該被覆剤のミクロ液滴で被覆するのが困難と
なる傾向がある。例えば被覆剤が固体の場合、陽極表面
を該被覆剤のミクロ液滴で被覆するには、被覆剤塗布手
段や陽極表面を加熱するなどの手段が必要となる場合が
ある。
【0037】被覆剤の粘度は、25℃で約15〜100
000mPa・sの範囲であることが好ましく、特に約
5000〜30000mPa・sであることが好まし
い。被覆剤の粘度が100mPa・sより低い場合、エ
チレンオキサイド単位を有するノニオン性界面活性の種
類、量によって、非凝固インキ除去手段、例えば軟質ゴ
ム製スキージなどで陽極表面をこすることなどにより陽
極表面から非凝固インキを取り除く際に、軟質ゴム製ス
キージにより凝固インキが傷つきやすくなり、被印刷体
に転写された画像の品質が低下する傾向がある。一方、
被覆剤の粘度が100000mPa・sより高い場合、
凝固インキが被印刷体へ転写された後の陽極表面を洗浄
する工程で、該被覆剤を十分に陽極表面から除去するこ
とができにくい傾向がある。
【0038】本発明の被覆剤の粘度は、前記油性物質の
種類・量を適宜選択することにより電気凝固印刷に悪影
響を与えない範囲で調整することができる。また、カル
ナバワックスなどの固体の油溶性物質、デキストリンを
変性させて油溶性にした増粘剤、エチルセルロースなど
の油溶性を持つ高分子材料を用いると、高粘度の被覆剤
を得ることができる。エチルセルロースとしては、重量
平均分子量10000以上のものが好適に用いられる。
【0039】本発明の被覆剤は、使用される原材料の粘
度が低い場合、混合機などを用いて単に撹拌混合するこ
とにより製造することができる。原材料の粘度が高い場
合は、必要に応じて加熱溶解などを行い、混合機などを
用いて撹拌混合することにより製造することができる。
無機フィラーを本発明の被覆剤に配合する場合、混合機
でも製造可能であるが、分散機を用いて無機フィラーを
微粒化することが好ましい。分散機は、一般に使用され
る、例えば、ローラーミル、ボールミル、ペブルミル、
アトライター、サンドミルなどを用いることができる。
【0040】所望の粒度分布を有する無機フィラーを含
む被覆剤は、分散条件、例えば、分散機の粉砕メディア
のサイズ、粉砕メディアの充填率、分散処理時間、吐出
速度、被覆剤の粘度などを適宜調節することにより得る
ことができる。被覆剤中に分散された無機フィラーの最
大粒子径は10μm以下であることが好ましく、さらに
好ましくは5μm以下である。本発明の被覆剤中に粗大
粒子などが予期せずに混入した場合、電解凝固可能なポ
リマーを含む印刷インキの電気凝固を妨げ画像品質を低
下させるため、粗大粒子などを濾過などにより取り除く
ことが好ましい。濾過装置は、重力、減圧、加圧式や遠
心分離を用いた従来公知のいずれのものでも使用可能で
ある。
【0041】次に、本発明の電気凝固印刷方法について
説明する。本発明の電気凝固印刷方法は、下記の工程
(a)〜(d)を含む。 (a)不動態表面を有する陽極、および陰極を用意する
工程; (b)該陽極表面をエチレンオキサイド単位(CH2
2 O)を有するノニオン性界面活性剤を含む被覆剤の
ミクロ液滴で被覆する工程; (c)陰陽両電極間に充填された電解凝固可能なポリマ
ーを含む印刷インキの電気凝固によって、所望の画像に
対応する凝固インキのドットを該陽極表面上に形成する
工程;および (d)該凝固インキのドットを被印刷体へ転写させるこ
とにより被印刷体上に画像を形成する工程。
【0042】さらに好ましくは、本発明の電気凝固印刷
方法は、下記の工程(1)〜(7)を含む。(1)不動
態表面を有する陽極、および陰極を用意する工程; (2)陽極表面を洗浄する工程; (3)陽極表面をエチレンオキサイド単位(CH2 CH
2 O)を有するノニオン性界面活性剤を含む被覆剤のミ
クロ液滴で被覆する工程; (4)陰陽両電極間を電解凝固可能なポリマーを含む印
刷インキで充填する工程; (5)所望の画像に対応する選択された陰極に電圧を印
加して、被覆剤のミクロ液滴で被覆された陽極表面上に
所望の画像を表す凝固インキのドットを形成する工程; (6)凝固させなかった電気凝固印刷インキ、即ち非凝
固インキを陽極表面から除去する工程;および (7)陽極表面上に形成された凝固インキのドットを被
印刷体へ転写させることにより所望の画像を被印刷体上
に形成する工程。
【0043】ここで使用されている「電解凝固可能なポ
リマーを含む印刷インキの電気凝固」という表現は、前
記プロセスの工程(c)および工程(5)に適用し、陰
極に電圧を印加して陽極表面上の不動態皮膜の破壊によ
り陽極表面から多価金属イオンが溶出し、該多価金属イ
オンと印刷インキに含まれる電解凝固可能なポリマーと
の化学結合により印刷インキが凝固し、陽極表面上に凝
固インキのドットが形成されることを意味する。陽極表
面から溶出する前記多価金属イオンは、例えばステンレ
ス鋼またはアルミニウムからなる陽極が電気凝固印刷法
に用いられる場合、3価の鉄または3価のアルミニウム
イオンである。
【0044】電気凝固印刷インキは、電解凝固可能なポ
リマー、着色剤、可溶性電解質、および液状媒体を少な
くとも含んでおり、さらに金属イオン封鎖剤を含むこと
が好ましい。電解凝固可能なポリマーは、多価金属イオ
ンと化学結合可能なポリマーであり、アミド基、アミノ
基、カルボキシル基などの官能基を有することが好まし
い。着色剤としては、一般の印刷インキ、塗料、および
記録剤などに使用されている顔料および染料を用いるこ
とができる。可溶性電解質としてハロゲン化物、液状媒
体として水、金属イオン封鎖剤としてポリアミノカルボ
ン酸とその塩類を用いることができる。
【0045】図1は、本発明の被覆剤を使用して印刷を
行う電気凝固印刷装置1の概要を示している。電気凝固
印刷装置1は、複数の足部3でベースプレート5が立設
されており、このベースプレート5上には複数のフレー
ム7が上下方向へ延伸して立設されている。このフレー
ム7の上部には一対の垂直プレート9が設けられ、各垂
直プレート9に駆動モータ(図示せず)によって回転自
在なシリンダ状陽極11が挟持されている。この陽極1
1は図1において紙面に対して垂直方向に延伸され、不
動態皮膜を有する陽極表面を有している。
【0046】また、電気凝固印刷装置1には、陽極11
に沿って陽極表面に本発明の被覆剤を塗布し、陽極表面
上に被覆剤のミクロ液滴を形成する被覆剤塗布手段13
と、電気凝固印刷インキを陽極に供給する温度調節手段
(図示せず)を備えた電気凝固印刷インキ供給手段15
と、電解凝固可能なポリマーを含む印刷インキの電気凝
固によって、所望の画像を表す凝固インキの複数のドッ
トを前記陽極表面上に形成する陰極17を有する印刷ヘ
ッド19が設けられ、さらに、非凝固インキを陽極表面
から除去するためのスキージのような非凝固インキ除去
手段21が設けられている。そして、得られた陽極表面
上の所望の画像を表す凝固インキの複数のドットと被印
刷体Wとを接触させて、凝固インキのドットを陽極表面
から前記被印刷体へと転写させ、それによって前記被印
刷体に前記画像を印刷する手段として圧胴23が設けら
れている。
【0047】また、陽極11の下方には、陽極表面上に
残留する凝固インキ、非凝固インキ、被覆剤などを洗浄
することで陽極表面から除去する温度調節手段(図示せ
ず)を備えた陽極表面洗浄手段25が設けられている。
このような構成により、回転している陽極11の陽極表
面に被覆剤塗布手段13により本発明の被覆剤のミクロ
液滴が塗布されたのち、電気凝固印刷インキ供給手段1
5により一定の距離に位置する陰極17と陽極11との
間に電気凝固印刷インキが供給される。供給された該イ
ンキは、所望の画像に対応する選択された陰極に電圧を
印加することにより凝固インキのドットを形成し、非凝
固インキはスキージ21により陽極表面から除去され
る。
【0048】次いで、陽極表面上に形成された凝固イン
キのドットが、陽極11と圧胴23との間で被印刷体W
が凝固インキのドットと接触することによって、被印刷
体Wへ転写されることにより、所望の画像が印刷され
る。多色印刷は、図1に示す電気凝固印刷装置1を所望
の台数用意し、各電気凝固印刷装置1の陽極表面上に形
成された所望の色相を有する凝固インキのドットによる
画像を、それぞれの転写位置で見当を合わせて転写する
ことにより可能となる。例えば、図1に示す電気凝固印
刷装置1を4台タンデムに配置して、4台の装置で黄、
藍、紅、墨インキを順次印刷することにより、プロセス
印刷が可能となる。
【0049】また、本発明の被覆剤を使用して印刷を行
う電気凝固印刷装置としては、前記アメリカ特許第5,
538,601号(登録日:1996年7月23日)に
記載されている種類のセンタードラム式印刷装置であっ
ても良い。この印刷方式は、陽極表面洗浄手段、被覆剤
塗布手段、電気凝固印刷インキ供給手段、陽極と一定の
距離に位置する複数の陰極、非凝固インキ除去手段、お
よび転写手段からなる印刷ユニットを、不動態表面を有
するシリンダ形状の回転する単一の陽極のまわりに配置
するシステムである。例えば、4つの印刷ユニットを単
一の陽極のまわりに配置し、4つの印刷ユニットで黄、
藍、紅、墨インキを順次印刷することにより、プロセス
印刷が可能となる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明は
これらの実施例に何ら限定されるものではない。実施例
中、pHは電気化学計器社製ガラス電極式水素イオン濃
度計を、粘度はトキメック社製B型粘度計を、表面張力
は協和界面科学社製自動表面張力計CBVP−Z型を、
用いてそれぞれ測定した。なお、pHは25℃、粘度は
30℃、表面張力は20℃で測定した。また、印刷物の
反射濃度は、X-Rite社製X-Rite(登録商標)
MODEL408を用いて測定した。
【0051】(製造例1)電気凝固印刷用墨インキを、
以下の原材料から製造した。 −カーボンブラック顔料 8.8重量% (「Carbon Black Monarch120」:キャボット社) −アニオン性分散剤水溶液(有効成分約42重量%) 0.75重量% (「Closperse 250」:ボーム・フィラテックス・カナダ社) −アニオン性アクリルアミドポリマー 8.8重量% (「Accostrenght 86」:三井サイテック社) −塩化カリウム(可溶性電解質) 8.8重量% −EDTA2ナトリウム2水和物(金属イオン封鎖剤) 0.03重量% −水(液状媒体) 72.82重量% 合計 100重量% 最初に、サンドミル(分散機)を用いて、顔料、分散
剤、水を含む顔料分散体を製造し、次に、該顔料分散体
にアクリルアミドポリマーを添加し、さらに塩化カリウ
ムと金属イオン封鎖剤を混和した後、濾過・脱泡を行っ
て電気凝固印刷用墨インキを製造した。該インキのpH
は約4.1、粘度は約470mPa・sであった。
【0052】(製造例2)電気凝固印刷用黄インキを、
以下の原材料から製造例1の墨インキと同様の方法で製
造した。 −アゾ系黄顔料 11.75重量% (「Permanet Yellow DGR」:クラリアント社) −アニオン性分散剤水溶液(有効成分約42重量%) 4.2重量% (「Closperse 250」:ボーム・フィラテックス・カナダ社) −アニオン性アクリルアミドポリマー 7重量% (「Accostrenght 86」:三井サイテック社) −塩化カリウム(可溶性電解質) 8.4重量% −EDTA2ナトリウム2水和物(金属イオン封鎖剤) 0.03重量% −水(液状媒体) 68.62重量% 合計 100重量% 得られた電気凝固印刷用黄インキのpHは約4.1、粘
度は約470mPa・sであった。
【0053】(製造例3)アゾ系黄顔料をアゾ系紅顔料
(「Permanet Rubin F6B」:クラリアント社)10.5
重量%に、水を69.87重量%に代えた以外は、製造
例2と同様の原材料および方法で電気凝固印刷用紅イン
キを製造した。該インキのpHは約4.1、粘度は約4
80mPa・sであった。
【0054】(製造例4)アゾ系紅顔料を銅−フタロシ
アニン系顔料(「Heliogen Blue D7072DD」:BASF
社)に代えた以外は、製造例3と同様の原材料および方
法で電気凝固印刷用藍インキを製造した。該インキのp
Hは約4.1、粘度は約490mPa・sであった。
【0055】[実施例1]以下の原材料を混合・分散
し、本発明の被覆剤を製造した。 −ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレエート 26重量% (化学式(2)中、a+b+c+d+e+f:30、HLB:10.5) −オレイン酸 60重量% −エチルセルロース(重量平均分子量:80000) 1.3重量% −カルナバワックス 12.7重量% 合計 100重量% 得られた被覆剤の粘度は約14000mPa・sであっ
た。該被覆剤の表面張力は、粘度が高いため正確に測定
することができなかった。
【0056】該被覆剤を、アメリカ特許第5,693,
206号に記載された種類の図1に示す電気凝固印刷装
置において使用した。該印刷装置は、ステンレス鋼から
なる陽極、洗剤を含む高圧水により陽極を洗浄する装
置、被覆剤のミクロ液滴を陽極表面に形成する装置、電
気凝固印刷インキ供給装置、陽極と一定の距離に離間さ
れて配置される直径約50マイクロメータの複数の陰
極、非凝固インキを軟質ポリウレタン製スキージにより
陽極表面から除去する装置、およびポリウレタン製圧胴
から構成されている。電気凝固印刷インキ、陽極を洗浄
する装置に用いられる洗浄液を40℃に加温し、電気凝
固印刷インキおよび陽極表面を40℃に保持した。電気
凝固印刷インキは製造例1の墨インキを使用した。電気
凝固印刷インキ供給装置における電気凝固印刷インキの
液面が下がると、該インキを追加して液面を一定に保持
した。被印刷体として、凝固インキが転写しにくい新聞
紙を用いた。
【0057】得られた印刷物の最高濃度および中間調の
濃度を反射濃度計(X-Rite社製X-Rite(登録
商標)MODEL408)で測定し、画像の白抜け、傷
つきの度合いを目視判定した。洗浄性の評価として、印
刷開始から約10分後の印刷物の中間調の濃度、および
画像の濃度ムラの程度を目視判定した。結果を表1に示
す。なお、目視判定を行った評価の判定基準は、以下の
通りである。 画像の白抜け ○ :画像の白抜け(未転写部)を確認できない。 ○△:画像の白抜け(未転写部)をほとんど確認できな
い。 △ :画像の白抜け(未転写部)を確認できる。 × :画像の白抜け(未転写部)を明らかに確認でき
る。
【0058】画像の傷つき ○ :画像の傷つきを確認できない。 ○△:画像の傷つきをほとんど確認できない。 △ :画像の傷つきを確認できる。 × :画像の傷つきを明らかに確認できる。 画像の濃度ムラ ○ :画像の濃度ムラを確認できない。 ○△:画像の濃度ムラをほとんど確認できない。 △ :画像の濃度ムラを確認できる。 × :画像の濃度ムラを明らかに確認できる。
【0059】表1に示すように、実施例1の被覆剤を用
いた印刷物は、画像濃度が高く、画像の白抜けや傷つき
がない優れた品質であり、連続的に印刷しても印刷物の
品質低下がなかった。さらに、電気凝固印刷インキとし
て製造例2〜3で得られた黄、紅、藍インキを用いて上
記電気凝固印刷装置で、墨インキと同様の方法および条
件で各々印刷を行った。得られた各々の印刷物を上記方
法で評価した。結果を表1に示す。表1に示すように、
実施例1の被覆剤を用いた印刷物は、画像濃度が高く、
画像の白抜けや傷つきがない優れた品質であり、連続的
に印刷しても印刷物の品質低下がなかった。
【0060】[実施例2]以下の原材料を混合・分散
し、本発明の被覆剤を製造した。 −ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレエート 26重量% (化学式(2)中、a+b+c+d+e+f:30、HLB:10.5) −オレイン酸メチル 60重量% −エチルセルロース(重量平均分子量:80000) 1.5重量% −カルナバワックス 12.5重量% 合計 100重量% 得られた被覆剤の粘度は約16000mPa・sであっ
た。該被覆剤の表面張力は、粘度が高いため正確に測定
することができなかった。該被覆剤、および製造例1の
墨インキを用いて、実施例1と同じ条件および方法で印
刷を行い、得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評
価した。結果を表1に示す。
【0061】[実施例3〜8]実施例1に記載されてい
る被覆剤の原材料中、ポリオキシエチレンソルビトール
テトラオレエートの代わりに、実施例3はポリオキシエ
チレンラウリルエーテル(化学式(1)中、n:5、H
LB:9.7)、実施例4はポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル(化学式(1)中、n:8、HLB:1
0)、実施例5はポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル(化学式(1)中、n:6、HLB:10.
8)、実施例6はポリオキシエチレンオクチルフェニル
エーテル(化学式(1)中、n:7、HLB:11.
2)、実施例7はポリオキシエチレンソルビタンモノオ
レート(EO付加モル数:12、HLB:12)、実施
例8はポリオキシエチレンジメチルポリシロキサン(化
学式(3)中、s:10、t:140、g:20、h:
0、HLB:7、分子量20000)を用いた以外は、
実施例1と同様の原材料および方法で被覆剤を製造し
た。得られた被覆剤の粘度は、各々、約10000mP
a・s(実施例3)、約12000mPa・s(実施例
4)、約14000mPa・s(実施例5)、約130
00mPa・s(実施例6)、約14000mPa・
s、(実施例7)、約14000mPa・s(実施例
8)であった。各々の被覆剤の表面張力は、粘度が高い
ため正確に測定することができなかった。該被覆剤を用
いた以外は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行
い、得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価し
た。結果を表1、2に示す。
【0062】[実施例9]以下の原材料を混合・分散
し、本発明の被覆剤を製造した。 −ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレエート 26重量% (化学式(2)中、a+b+c+d+e+f:30、HLB:10.5) −ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 60重量% (EO付加モル数:20、HLB:14.9) −エチルセルロース(重量平均分子量:80000) 1重量% −カルナバワックス 13重量% 合計 100重量% 得られた被覆剤の粘度は約8000mPa・sであっ
た。該被覆剤の表面張力は、粘度が高いため正確に測定
することができなかった。該被覆剤を用いた以外は、実
施例2と同じ条件および方法で印刷を行い、得られた印
刷物を実施例1と同様の方法で評価した。結果を表2に
示す。
【0063】[実施例10]実施例9に記載されている
被覆剤の原材料中、ポリオキシエチレンソルビトールテ
トラオレエートの代わりにポリオキシエチレンラウリル
エーテル(化学式(1)中、n:5、HLB:9.
7)、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
の代わりにポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ
ート(EO付加モル数:20、HLB:15.6)を用
いた以外は、実施例9と同様の原材料および方法で被覆
剤を製造した。得られた被覆剤の粘度は約8000mP
a・sであった。該被覆剤の表面張力は、粘度が高いた
め正確に測定することができなかった。該被覆剤を用い
た以外は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行
い、得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価し
た。結果を表2に示す。
【0064】[実施例11]実施例9に記載されている
被覆剤の原材料中、ポリオキシエチレンソルビトールテ
トラオレエートの代わりにポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(化学式(1)中、n:11、HLB:
13.7)20重量%、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレートの代わりにオレイン酸66重量%を用
いた以外は、実施例9と同様の原材料および方法で被覆
剤を製造した。得られた被覆剤の粘度は約8000mP
a・sであった。該被覆剤の表面張力は、粘度が高いた
め正確に測定することができなかった。該被覆剤を用い
た以外は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行
い、得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価し
た。結果を表2に示す。
【0065】[実施例12]ポリオキシエチレンソルビ
トールテトラオレエート(化学式(2)中、a+b+c
+d+e+f:30、HLB:10.5)15重量%、
およびオレイン酸85重量%を含む被覆剤を実施例1と
同様の方法で製造した。得られた被覆剤の粘度は約3
4.3mPa・s、表面張力は26.1mN/mであっ
た。該被覆剤を用いた以外は、実施例2と同じ条件およ
び方法で印刷を行い、得られた印刷物を実施例1と同様
の方法で評価した。結果を表2に示す。
【0066】[実施例13]ポリオキシエチレンソルビ
トールテトラオレエート(化学式(2)中、a+b+c
+d+e+f:30、HLB:10.5)30重量%、
およびオレイン酸70重量%を含む被覆剤を実施例1と
同様の方法で製造した。得られた被覆剤の粘度は約6
0.1mPa・s、表面張力は26.8mN/mであっ
た。該被覆剤を用いた以外は、実施例2と同じ条件およ
び方法で印刷を行い、得られた印刷物を実施例1と同様
の方法で評価した。結果を表2に示す。
【0067】[実施例14]ポリオキシエチレンソルビ
トールテトラオレエート(化学式(2)中、a+b+c
+d+e+f:30、HLB:10.5)45重量%、
およびオレイン酸55重量%を含む被覆剤を実施例1と
同様の方法で製造した。得られた被覆剤の粘度は約7
8.9mPa・s、表面張力は27mN/mであった。
該被覆剤を用いた以外は、実施例2と同じ条件および方
法で印刷を行い、得られた印刷物を実施例1と同様の方
法で評価した。結果を表2に示す。
【0068】[実施例15]ポリオキシエチレンソルビ
トールテトラオレエート(化学式(2)中、a+b+c
+d+e+f:30、HLB:10.5)15重量%、
およびポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
85重量%を含む被覆剤を実施例1と同様の方法で製造
した。得られた被覆剤の粘度は約26mPa・s、表面
張力は27mN/mであった。該被覆剤を用いた以外
は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行い、得ら
れた印刷物を実施例1と同様の方法で評価した。結果を
表2に示す。
【0069】[実施例16]ポリオキシエチレンソルビ
トールテトラオレエート(化学式(2)中、a+b+c
+d+e+f:30、HLB:10.5)30重量%、
およびポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
70重量%を含む被覆剤を実施例1と同様の方法で製造
した。得られた被覆剤の粘度は約47.9mPa・s、
表面張力は28.1mN/mであった。該被覆剤を用い
た以外は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行
い、得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価し
た。結果を表2に示す。
【0070】[実施例17]ポリオキシエチレンソルビ
トールテトラオレエート(化学式(2)中、a+b+c
+d+e+f:30、HLB:10.5)45重量%、
およびポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート
55重量%を含む被覆剤を実施例1と同様の方法で製造
した。得られた被覆剤の粘度は約68.2mPa・s、
表面張力は26.7mN/mであった。該被覆剤を用い
た以外は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行
い、得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価し
た。結果を表1に示す。
【0071】[比較例1]被覆剤としてオレイン酸(粘
度:20mPa・s、表面張力:22.8mN/m)を
用いた以外は、実施例1と同じ条件および方法で印刷を
行った。得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価
した。結果を表3に示す。表3に示すように、実施例と
比べ、新聞紙での濃度が低く、画像の白抜けがある印刷
物であり、新聞紙に約10分連続的に印刷すると濃度が
低下し、濃度ムラが生じ、画像品質が低下した。
【0072】[比較例2]オレイン酸97重量%、およ
びエチルセルロース3重量%を含む被覆剤を製造した。
得られた被覆剤の粘度は、5000mPa・sであっ
た。該被覆剤の表面張力は、粘度が高いため正確に測定
することができなかった。該被覆剤を用いた以外は、実
施例2と同じ条件および方法で印刷を行い、得られた印
刷物を実施例1と同様の方法で評価した。結果を表3に
示す。 [比較例3]被覆剤としてオレイン酸メチル(粘度:2
0mPa・s、表面張力:28.1mN/m)を用いた
以外は、実施例2と同じ条件および方法で印刷を行っ
た。得られた印刷物を実施例1と同様の方法で評価し
た。結果を表3に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【発明の効果】本発明により、陽極表面上の凝固インキ
を被印刷体へ容易に転写させる電気凝固印刷用陽極表面
被覆剤を提供できるようになった。本発明により、転写
不良による濃度不足や白抜けによる画像品質の低下がな
い良好な品質の印刷物を連続して安定に得ることができ
るようになった。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電気凝固印刷用陽極表面被覆
剤が使用される電気凝固印刷装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 電気凝固印刷装置 3 足部 5 ベースプレート 7 フレーム 9 垂直プレート 11 陽極 13 電気凝固印刷用陽極表面被覆剤塗布手段 15 電気凝固印刷インキ供給手段 17 陰極 19 印刷ヘッド 21 非凝固インキ除去手段 23 圧胴 25 陽極表面洗浄手段 27 ガイドローラ W 被印刷体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DF011 DL051 JA22 JA38 JA56 JA57 JA59 KA09 NA01 NA25 PB13 PC10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンオキサイド単位(CH2 CH2
    O)を有するノニオン性界面活性剤を含む電気凝固印刷
    用陽極表面被覆剤。
  2. 【請求項2】ノニオン性界面活性剤が、化学式(1)で
    示される化合物である請求項1記載の電気凝固印刷用陽
    極表面被覆剤。 化学式(1) R1 -O-(CH2CH2O)n -H (式中、R1 は疎水性基、nは1〜100の整数であ
    る。)
  3. 【請求項3】化学式(1)で示される化合物のHLB値
    が7以上12以下である請求項2記載の電気凝固印刷用
    陽極表面被覆剤。
  4. 【請求項4】ノニオン性界面活性剤が、化学式(2)で
    示される化合物である請求項1記載の電気凝固印刷用陽
    極表面被覆剤。 (式中、R2 は疎水性基、a、b、c、d、e、fは1
    〜95の整数で、a+b+c+d+e+fは1〜100
    である。)
  5. 【請求項5】化学式(2)で示される化合物のHLB値
    が10以上12以下である請求項4記載の電気凝固印刷
    用陽極表面被覆剤。
  6. 【請求項6】ノニオン性界面活性剤が、化学式(3)で
    示される化合物である請求項1記載の電気凝固印刷用陽
    極表面被覆剤。 (式中、R3 は疎水性基または水素、s、t、gは1〜
    300、hは0〜50の整数である。)
  7. 【請求項7】化学式(3)で示される化合物のHLB値
    が6以上13以下である請求項6記載の電気凝固印刷用
    陽極表面被覆剤。
  8. 【請求項8】ノニオン性界面活性剤がソルビタン脂肪酸
    エステルのポリエチレンオキサイド付加物である請求項
    1記載の電気凝固印刷用陽極表面被覆剤。
  9. 【請求項9】ソルビタン脂肪酸エステルのポリエチレン
    オキサイド付加物のHLB値が11以上13以下である
    請求項8記載の電気凝固印刷用陽極表面被覆剤。
  10. 【請求項10】さらに油性物質を含む請求項1ないし9
    いずれか1項に記載の電気凝固印刷用陽極表面被覆剤。
  11. 【請求項11】電気凝固印刷用陽極表面被覆剤の総重量
    に対して、エチレンオキサイド単位(CH2 CH2 O)
    を有するノニオン性界面活性剤を5〜60重量%含む請
    求項1ないし10いずれか1項に記載の電気凝固印刷用
    陽極表面被覆剤。
  12. 【請求項12】下記の工程を含む電気凝固印刷方法: (a)不動態表面を有する陽極、および陰極を用意する
    工程; (b)該陽極表面をエチレンオキサイド単位(CH2
    2 O)を有するノニオン性界面活性を含む被覆剤のミ
    クロ液滴で被覆する工程; (c)陰陽両電極間に充填された電解凝固可能なポリマ
    ーを含む印刷インキの電気凝固によって、所望の画像に
    対応する凝固インキのドットを該陽極表面上に形成する
    工程;および (d)該凝固インキのドットを被印刷体へ転写させるこ
    とにより被印刷体上に画像を形成する工程。
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