JP2000062960A - 物品移載装置 - Google Patents

物品移載装置

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JP2000062960A
JP2000062960A JP10236925A JP23692598A JP2000062960A JP 2000062960 A JP2000062960 A JP 2000062960A JP 10236925 A JP10236925 A JP 10236925A JP 23692598 A JP23692598 A JP 23692598A JP 2000062960 A JP2000062960 A JP 2000062960A
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gripping
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JP10236925A
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Osamu Matsui
修 松井
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Daifuku Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大掛かりな荷姿修正装置を不要にし、設置空間
も少なくしながら、物品収納体を適正姿勢で把持して移
載できる物品移載装置の提供。 【解決手段】把持部の位置を地上側の基準点に対する位
置情報として管理して制御する制御手段が、存在予定箇
所に置かれた物品収納体Cを移載箇所に移すときには、
存在予定箇所の位置情報に基づいて、把持作動用位置に
把持部を移動させて把持する保持作動制御と、移載箇所
の位置情報に基づいて、把持解除用位置に移動させて解
除状態に切り換える移載作動制御とを実行するもので、
物品収納体Cの上部周縁部への接触により、把持部が把
持作動用位置に位置するか否かを検出する周縁部検出手
段23が備えられ、制御手段が、存在予定箇所の位置情
報と、周縁部検出手段23の検出情報とに基づいて、物
品収納体Cに対する把持作動用位置に把持部を移動させ
る物品移載装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向および水
平方向に移動操作自在で、かつ、物品収納体を把持する
把持状態と把持を解除する解除状態とに切り換え自在な
把持部と、その把持部の位置を地上側の基準点に対する
位置情報として管理して、前記把持部の作動を制御する
制御手段とが設けられ、前記制御手段は、存在予定箇所
に置かれた物品収納体を移載箇所に移すときには、前記
基準点に対する位置として設定された前記存在予定箇所
の位置情報に基づいて、前記存在予定箇所に置かれた物
品収納体に対する把持作動用位置に前記把持部を移動さ
せ、その把持作動用位置に移動させた状態で前記把持部
を解除状態から把持状態に切り換え作動させて物品収納
体を把持する保持作動制御と、前記基準点に対する位置
として設定された前記移載箇所の位置情報に基づいて、
物品収納体を把持する前記把持部を前記移載箇所に対応
する把持解除用位置に移動させて、その把持解除用位置
に移動させた状態で前記把持部を把持状態から解除状態
に切り換え作動させて物品収納体を前記移載箇所に位置
させる移載作動制御とを実行するように構成された物品
移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような物品移載装置では、図2に示
すようなX,Y,Zからなる3次元の座標系が、物品移
載装置の作動を制御する制御手段に入力されていて、そ
の座標系による基準点Oに基づいて、物品収納体Cを載
置するパレットPの位置や移載箇所などの位置が設定さ
れ、かつ、パレットP上に載置する物品収納体Cの載置
パターンなどの必要な情報も入力されていて、制御手段
は、前記座標系に基づいて把持部1の位置を管理しなが
ら、上述した保持作動制御や移載作動制御などを実行す
るように構成されている。
【0003】ところが、例えば、物品収納体Cをパレッ
トPに載置した状態で、そのパレットPをセット位置に
まで運搬する段階で、パレットPに対する物品収納体C
の載置パターンにずれが生じることがあり、その場合、
パレットPをそのままセット位置にセットすると、把持
すべき物品収納体Cが存在予定箇所からずれることにな
る。また、載置パターンにずれがなくても、パレットP
が正確にセット位置にセットされていない場合も同様で
あり、このように物品収納体Cが存在予定箇所からずれ
た状態で把持しようとすると、把持部による物品収納体
Cの把持を適正な姿勢で行い得なかったり、無理に把持
しようとすると、把持部がこじれて損傷する虞れがあ
る。
【0004】そこで、従来においては、パレットP上の
物品収納体Cに接当して、物品収納体Cの位置を存在予
定箇所に修正移動させる荷姿修正装置を、パレットPの
セット位置上方に下降可能な状態で設け、荷姿修正装置
により予め物品収納体Cを存在予定箇所に位置修正した
後、把持部による物品収納体Cの把持を実行するように
構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来で
は、かなり大掛かりな荷姿修正装置が必要となり、コス
ト的に高価になるばかりか、荷姿修正装置の昇降空間も
必要となり、設置空間の面でも不利があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
したもので、その目的は、従来のような大掛かりな荷姿
修正装置を不要にしてコストの低廉化を図り、かつ、設
置空間も極力少なくしながら、物品収納体を適正姿勢で
把持して移載することのできる物品移載装置の提供にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、物品収納体を把持
する把持部に、物品収納体の上部周縁部への接触によ
り、把持部が物品収納体に対する把持作動用位置に位置
するか否かを検出する周縁部検出手段が備えられ、把持
部の位置を地上側の基準点に対する位置情報として管理
して、把持部の作動を制御する制御手段が、物品収納体
を把持する保持作動制御において、前記基準点に対する
位置として設定された存在予定箇所の位置情報と、周縁
部検出手段の検出情報とに基づいて、物品収納体に対す
る把持作動用位置に前記把持部を移動させるように構成
されている。
【0008】つまり、物品収納体を把持する保持作動制
御においては、制御手段が、まず、地上側の基準点を基
に設定された存在予定箇所の位置情報に基づいて、把持
部を把持作動用位置にまで移動させる。その移動途中に
おいて、把持部に備えられた周縁部検出手段が物品収納
体の上部周縁部に接触すると、その位置で把持部の移動
を停止し、また、把持作動用位置にまで移動させた状態
で、周縁部検出手段が物品収納体の上部周縁部に接触す
れば、その位置で把持部の移動を停止する。さらに、位
置情報に基づいて把持作動用位置にまで移動させても、
周縁部検出手段が物品収納体の上部周縁部に接触しない
と、周縁部検出手段が物品収納体の上部周縁部に接触す
る位置まで把持部を移動させる。このようにして、周縁
部検出手段が物品収納体の上部周縁部に接触する位置で
把持部を停止し、その位置で把持部を把持状態に切り換
えて物品収納体を把持するのである。
【0009】したがって、周縁部検出手段が必要となる
ものの、その周縁部検出手段は、物品収納体の上部周縁
部への接触によって、把持部が把持作動用位置に位置す
るか否かを検出するものであるから、上述した従来の荷
姿修正装置に比べて、相当小型で廉価なものとなり、か
つ、その周縁部検出手段は、把持部に備えられるもので
あるから、その移動空間も少なくて済み、しかも、前記
基準点に基づいて設定された存在予定箇所の位置情報と
周縁部検出手段の検出情報とにより、把持部による物品
収納体の把持を極力適正姿勢で行うことができ、その後
の移載も良好に行うことができる。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、物品収納
体が、その上部を開口して構成されていて、周縁部検出
手段が、物品収納体の上部周縁部として、物品収納体の
周壁の内面に接触する接触部を備えて、その接触部の検
出情報により前記把持部が把持作動用位置に位置するか
否かを検出するものであるから、周縁部検出手段の移動
空間が一層少なくて済むなどの利点がある。
【0011】つまり、物品収納体の周壁の外面に接触す
る接触部を設け、その接触部の検出情報により把持部が
把持作動用位置に位置するか否かを検出するように構成
することもできるが、その場合には、物品収納体周壁の
外側から周壁外面に接触させることになり、物品収納体
周壁よりも外側に周縁部検出手段の移動空間を確保する
必要があるとともに、周壁の外面に補強用のリブなどを
備えた物品収納体の場合には、検出ミスを発生する虞れ
もある。また、物品収納体周壁よりも外側の空間を移動
するため、その移動中に他物に接当して、周縁部検出手
段が損傷する虞れもある。その点、接触部を物品収納体
周壁の内面に接触させるものでは、物品収納体周壁の内
側から接触させるため、周壁外面の形状などに関係なく
確実な検出が可能となり、また、物品収納体周壁の外側
における周縁部検出手段の移動空間をなくすこともでき
るとともに、移動中において他物に接当して損傷する可
能性も少なくなる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、前記物品
収納体が、平面視形状において矩形に形成され、周縁部
検出手段が、物品収納体における2面の周壁が連なる角
部において、その隣接する2面の周壁の内面に接触する
接触部を備えて、それらの接触部により隣接する2面の
周壁を検出するので、周縁部検出手段を周壁角部に対応
したコンパクトなものに構成することができ、かつ、そ
の隣接する2面の周壁検出に基づいて、把持部が物品収
納体に対する把持作動用位置に位置するか否かを検出す
るものであるから、平面形状矩形の物品収納体を適正姿
勢で把持することができる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、周縁部検
出手段が、2面の周壁の内面に接触する接触部として、
一方の周壁に対して1個を、他方の周壁に対して2個を
備えて、それら3個の接触部により隣接する2面の周壁
を検出することにより、把持部が把持作動用位置に位置
するか否かを検出するものであるから、把持部に対して
矩形の物品収納体が斜めに位置しているような場合で
も、把持部をより確実に把持作動用位置に位置させるこ
とができ、物品収納体を一層確実に適正姿勢で把持する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による物品移載装置の実施
の形態を図面に基づいて説明する。この物品移載装置
は、例えば、図1や図2に示すように、予め定められた
位置にセットされたパレットP上に載置の物品収納体と
しての合成樹脂製のコンテナCを移載箇所であるコンベ
ヤD上に移載するために使用されるもので、物品移載装
置としての移載ロボットRを備えている。
【0015】前記移載ロボットRは、ベースフレームB
1に対して縦軸心Q1周りに旋回自在に枢支された旋回
フレームB2と、その旋回フレームB2の上部に対して
横軸心Q2周りに上下揺動自在に枢支された第一アーム
A1と、第一アームA1の先端部に対して横軸心Q3周
りに揺動自在に枢支された第二アームA2と、第二アー
ムA2の先端部に対して横軸心Q4周りに回動自在に枢
支された支持具A3とを備え、コンテナCを把持する把
持部1が、前記支持具A3の下端部に縦軸心Q5周りに
回動自在に取り付けられている。
【0016】物品収納体としてのコンテナCは、図9に
示すように、上部が開口した有底の箱状に構成され、平
面視において矩形、具体的には長方形で、合成樹脂製の
一体成形品で構成されている。このコンテナCの相対向
する一対の長辺側の周壁2と、相対向する一対の短辺側
の周壁3との上縁には、環状の上部鍔4が一体的に形成
され、各周壁2,3の下方にも、環状の下部鍔5が一体
的に形成され、かつ、上部鍔4と下部鍔5との上下方向
中間の上方寄りには、環状の中間鍔6が一体的に形成さ
れている。さらに、長辺側の周壁2の中間部には、上下
方向に沿う2本の補強リブ7が一体的に形成されてい
る。
【0017】前記把持部1は、図3から図6に示すよう
に、前記支持具A3に対して縦軸心Q5周りに回動自在
に取り付けられて、上下方向および水平方向に移動操作
自在に構成された機枠8を備え、その機枠8には、回動
自在に保持された操作軸9が設けられていて、操作軸9
の長手方向両端部には、互いに平行な操作アーム10と
揺動アーム11とが固着されている。前記操作アーム1
0は、操作軸9よりも上方にまで延設されていて、その
延設端部には、エアシリンダ12のロッド側が枢支連結
され、エアシリンダ12のシリンダ側が、前記機枠8に
対して揺動し得るように、操作軸9と平行するピン13
を介して枢支保持されている。
【0018】前記操作アーム10と揺動アーム11との
遊端部間には、アングル材14が固着連結され、そのア
ングル材14の長手方向に沿って複数個の外側接当部材
15が、コンテナCの補強リブ7を避ける状態で設けら
れ、エアシリンダ12を伸長操作することにより、各外
側接当部材15が、コンテナCの長辺側周壁2の外面に
接当するように構成されている。前記操作アーム10と
揺動アーム11との間には、前記アングル材14と平行
する状態で、保持枠16が固着連結され、その保持枠1
6の長手方向に沿って複数個の係止部材17が、補強リ
ブ7を避ける状態で設けられ、エアシリンダ12を伸長
操作することにより、各係止部材17が、コンテナCの
中間鍔6に対して下方から上向きに係合するように構成
されている。
【0019】前記操作アーム10と揺動アーム11より
も外側の機枠8部分には、一対の移動軸18,19が上
下方向に向けて移動可能に保持され、両移動軸18,1
9の下端部間にガイドプレート20が固着連結され、両
移動軸18,19側と機枠8側との間に介装された一対
のスプリング21によって、ガイドプレート20が、下
方に向けて押圧付勢されるとともに、両移動軸18,1
9の上部に固着されたゴム製の規制部材18a,19a
により下方への移動量が規制されている。そのガイドプ
レート20の下面には、ガイドプレート20に沿って、
かつ、ガイドプレート20より若干短い内側接当部材2
2が固着されていて、両スプリング21の付勢力でガイ
ドプレート20をコンテナCの上部鍔4の上面に接当さ
せると、ガイドプレート20が、長辺側周壁2の上部鍔
4のほぼ全長にわたって接当した状態で、内側接当部材
22が、コンテナCの内側に入り込んで長辺側周壁2の
内面に接当するように構成されている。
【0020】前記内側接当部材22は、図3に示すよう
に、両端の一方(この実施形態では、図3における右
側)がコンテナCの短辺側周壁3に近接するように延出
されていて、その延出部分に周縁部検出手段23が設け
られている。この周縁部検出手段23は、図7および図
8に示すように、コンテナCの長辺側周壁2の内面に接
触する接触部としての長辺側接触体24と、短辺側周壁
3の内面に接触する接触部としての短辺側接触体25と
を備え、これら両接触体24,25が、内側接当部材2
2の延出部分に出退可能に取り付けられていて、長辺側
接触体24の出退を検出する長辺側スイッチ26と、短
辺側接触体25の出退を検出する短辺側スイッチ27と
が設けられている。
【0021】すなわち、内側接当部材22の長辺側周壁
2側とその反対側とに凹入部が形成され、長辺側周壁2
側の凹入部に長辺側接触体24が位置され、短辺側周壁
3に対向する箇所に短辺側接触体25が位置されてい
る。これら長辺側接触体24と短辺側接触体25には、
内側接当部材22に対して出退可能に保持された2本の
ガイドピン24a,25aがそれぞれ突設され、かつ、
ガイドピン24a,25aの端部に固着された規制部材
24b,25bにより、突出量が規制されるとともに、
各接触体24,25と内側接当部材22との間に介装さ
れたスプリング24c,25cにより、両接触体24,
25が、弾性的に突出姿勢に維持されている。
【0022】前記移動軸18,19のうち、一方の移動
軸18には、規制部材18aよりも上方に位置する状態
でセンサ部材28が設けられ、かつ、このセンサ部材2
8の接当と離間とによって、両移動軸18,19の上下
方向への移動量、換言すると、ガイドプレート20の上
下方向における位置を検出する位置検出スイッチ29
が、機枠8側に設けられている。さらに、前記揺動アー
ム11には、遊転ローラからなる在荷検出ローラ30
が、コンテナCの長辺側周壁2方向に弾性付勢された状
態で揺動可能に取り付けられ、この在荷検出ローラ30
の揺動に基づいて、コンテナCの存在を検出する在荷検
出スイッチ31も設けられている。
【0023】以上のような構成からなる移載ロボットR
の作動は、操作盤を備えた制御手段としてのコントロー
ラHによって制御され、後述する保持作動制御や移載作
動制御を実行するように構成されている。そのため、コ
ントローラHには、図2に示すように、X,Y,Zから
なる3次元の座標系が入力されていて、その座標系に基
づいて、地上側の基準点としての移載ロボットRの中心
位置Oや、コンベヤDの位置や高さ、そのコンベヤDに
対するコンテナCの移載位置などの全ての情報が入力さ
れ、パレットPのセット箇所には、パレットPを予め設
定された位置にセットするための位置決め板32が設け
られ、位置決め板32のマーク32MにパレットPのマ
ークPMを一致させることにより、パレットPを設定位
置にセットできるように構成されている。
【0024】さらに、コントローラHには、使用するパ
レットPに関する幅、長さ、高さなどの各種の情報や、
コンテナCに関する長さ、幅、高さなどの各種の情報も
予め入力され、かつ、パレットP上に載置するコンテナ
Cの載置パターンも入力されていて、パレットPのセッ
ト位置とコンテナCの載置パターンなどに基づいて、各
コンテナCの存在予定箇所が、移載ロボットRの中心位
置Oに対する位置情報として設定されている。同様に、
コンテナCを移載する移載箇所についても、コンベヤD
の位置や高さなどに基づいて、前記中心位置Oに対する
位置情報として設定されている。
【0025】そして、図示はしないが、ベースフレーム
B1と旋回フレームB2との間や、旋回フレームB2と
第一アームA1との間、あるいは、両アームA1,A2
の間などには、エンコーダなどが介装されていて、その
エンコーダなどの検出情報に基づいて、移載ロボットR
の中心位置Oを基準として、把持部1の位置が管理さ
れ、かつ、制御されて保持作動制御や移載作動制御を実
行するように構成されている。
【0026】つぎに、移載ロボットRによる保持作動制
御について説明すると、定められた載置パターンに基づ
いてコンテナCを載置したパレットPをセット箇所にセ
ットし、図外の操作盤によりコントローラHに物品の移
載を指令する。すると、コントローラHが、移載ロボッ
トRの中心位置Oを基準として、把持部1の位置を管理
しながら旋回フレームB2や両アームA1,A2などを
旋回ならびに揺動操作し、把持部1を上下方向および水
平方向に移動操作して、前記中心位置Oを基に設定され
た位置情報に基づくコンテナCの存在予定箇所、つま
り、パレットP上のひとつのコンテナCの上方にまで移
動させ、その後、エアシリンダ12を短縮して操作アー
ム10と揺動アーム11を把持解除状態にし、ガイドプ
レート20がコンテナCの上部鍔4の上面に接当するま
で把持部1を下降させる。
【0027】ガイドプレート20がコンテナCの上部鍔
4の上面に接当した状態では、内側接当部材22がコン
テナCの内側に入り込むことになるが、図7の実線で示
すように、コンテナCの存在予定箇所よりも多少内側に
入り込むように設定されている。その後、把持部1を存
在予定箇所にまで移動させるのであり、その存在予定箇
所にまで移動させた状態で、例えば、図8の(イ)に示
すように、長辺側接触体24や短辺側接触体25が、長
辺側の周壁2や短辺側の周壁3の内面に接触しないと、
パレットPに対してコンテナCの位置がずれていたり、
あるいは、パレットPのセット位置がずれていると判断
する。その場合には、図8の(ロ)に示すように、両接
触体24,25が周壁2,3の内面に接触し、その接触
により両接触体24,25がスプリング24c,25c
の弾性力に抗して退避し、規制部材24b,25bの接
当により両スイッチ26,27がONするまで把持部1
の位置を修正して、把持部1を把持作動用位置に位置さ
せる。
【0028】つまり、移載ロボットRの中心位置Oを基
準として設定されたコンテナCの位置情報と、周縁部検
出手段23による検出情報とに基づいて、把持部1を把
持作動用位置にまで移動させるのであり、把持部1が把
持作動用位置にくるのを待って、把持部1をさらに下降
させて、両スプリング21を圧縮させた状態で、ガイド
プレート20をコンテナCの上部鍔4の上面に押し付け
る。すると、機枠8に対して両移動軸18,19が相対
的に上方へ移動し、上方への移動量が所定の量に達する
と、センサ部材28が位置検出スイッチ29をONさ
せ、位置検出スイッチ29のONに伴って、把持部1の
下降を停止する。
【0029】その後、エアシリンダ12を伸長して操作
アーム10と揺動アーム11をコンテナC側に引き寄せ
ることにより、外側接当部材15がコンテナCの周壁2
の外面に接当し、その状態で把持部1を上昇させること
で、図4および図5に示すように、係止部材17がコン
テナCの中間鍔6に対して下方から係合し、スプリング
21の弾性力でガイドプレート20がコンテナCの上部
鍔4に押し付けられるとともに、外側接当部材15が長
辺側周壁2の外面に、内側接当部材22が長辺側周壁2
の内面に接当して、コンテナCを適正姿勢で強固に把持
する。
【0030】このようにして、把持部1がコンテナCを
片持ち状に把持して保持作動制御を終了し、その後、移
載ロボットRの中心位置Oを基準として設定されたコン
ベヤDの位置情報などに基づいて、把持したコンテナC
をコンベヤDの把持解除用位置にまで移動させ、コンテ
ナCをコンベヤD上に移載する移載作動制御を実行す
る。この移載作動制御においては、図6に示すように、
まず、把持したコンテナCをコンベヤD上に載置し、上
述した保持作動制御とは逆に、把持部1を下降させてコ
ンテナCの中間鍔6に対する係止部材17の係合を解除
し、かつ、エアシリンダ12を短縮して外側接当部材1
5によるコンテナCの周壁2外面への接当を解除すると
ともに、把持部1をさらに上昇させてコンテナCの把持
を解除し、移載作動制御を終了するのであり、このよう
な保持作動制御と移載作動制御とを繰り返しながら移載
作業を実行する。
【0031】〔別実施形態〕(1)先の実施形態では、
平面視で矩形のコンテナCにおいて、2面の周壁2,3
が連なる角部で、その隣接する2面の周壁2,3の内面
に接触する接触体24,25を1個ずつ設けた例を示し
たが、接触体の数を増やして実施することもできる。つ
まり、図10に示すように、内側接当部材22のうち、
コンテナCの長辺側周壁2に対向する側の面に、先の実
施形態で述べた長辺側接触体24とは別に、この長辺側
接触体24と同じ構成の長辺側接触体24Aを、ある程
度距離を置いて設け、かつ、長辺側スイッチ26Aも追
加して設け、長辺側周壁2の内面に対して2個の接触体
24,24Aを接触させ、かつ、短辺側周壁3の内面に
対して1個の接触体25を接触させるように構成するこ
ともできる。このような構成を採用することにより、把
持部1に対するコンテナCの斜め方向へのずれも確実に
修正して、コンテナCを適正姿勢で把持することができ
る。
【0032】(2)先の実施形態のように、隣接する2
面の周壁2,3の内面に接触する接触体24,25を1
個ずつ設ける場合、必ずしも2面の周壁2,3が連なる
角部で接触させる必要はなく、例えば、図10の実施形
態における長辺側接触体24Aのように、2面の周壁
2,3が連なる角部から距離を置いた位置で接触させる
ように構成することもできる。
【0033】(3)先の実施形態では、物品収納体の一
例として、上部が開口した矩形のコンテナCを示した
が、物品収納体の形状や構造については、種々の変更が
可能である。例えば、平面視において円形で、かつ、上
部が開口した物品収納体に対して適用することもでき、
また、段ボール箱のような上部が閉鎖された物品収納体
にも適用することができ、その場合には、把持部1を上
部閉鎖の物品収納体を把持するに適した構成に変更し、
かつ、周縁部検知手段23についても、物品収納体周壁
の外面への接触によって、物品収納体の位置を検出する
構成に変更する必要があり、このような改変を加えるこ
とで、上部閉鎖の物品収納体への適用が可能となる。
【0034】(4)先の実施形態では、パレットP上に
載置された物品収納体Cを把持部1により把持してコン
ベヤD上に移載する例を示し、そのため、移載ロボット
Rの中心位置Oに対する位置情報として、3次元方向で
の情報を用いたが、例えば、床面上に直接載置された物
品収納体Cを同じ床面上の他の箇所に移載する場合にも
適用することができ、その場合には、前記位置情報とし
て2次元方向の情報だけでよく、極端な場合、同じ床面
上で直線方向に移載するのであれば、1次元方向での情
報だけで実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物品移載装置の側面図
【図2】物品移載装置の概略平面図
【図3】把持部の正面図
【図4】把持部の側面図
【図5】把持部の縦断側面図
【図6】把持部の側面図
【図7】周縁部検出手段の平面図
【図8】周縁部検出手段の拡大平面図
【図9】物品収納体の斜視図
【図10】別の実施形態を示す周縁部検出手段の平面図
【符号の説明】
1 把持部 2,3 物品収納体の周壁 23 周縁部検出手段 24,24A,25 接触部 C 物品収納体 D 移載箇所 H 制御手段 O 基準点 R 物品移載装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向および水平方向に移動操作自在
    で、かつ、物品収納体を把持する把持状態と把持を解除
    する解除状態とに切り換え自在な把持部と、 その把持部の位置を地上側の基準点に対する位置情報と
    して管理して、前記把持部の作動を制御する制御手段と
    が設けられ、 前記制御手段は、 存在予定箇所に置かれた物品収納体を移載箇所に移すと
    きには、 前記基準点に対する位置として設定された前記存在予定
    箇所の位置情報に基づいて、前記存在予定箇所に置かれ
    た物品収納体に対する把持作動用位置に前記把持部を移
    動させ、その把持作動用位置に移動させた状態で前記把
    持部を解除状態から把持状態に切り換え作動させて物品
    収納体を把持する保持作動制御と、前記基準点に対する
    位置として設定された前記移載箇所の位置情報に基づい
    て、物品収納体を把持する前記把持部を前記移載箇所に
    対応する把持解除用位置に移動させて、その把持解除用
    位置に移動させた状態で前記把持部を把持状態から解除
    状態に切り換え作動させて物品収納体を前記移載箇所に
    位置させる移載作動制御とを実行するように構成された
    物品移載装置であって、 前記物品収納体の上部周縁部への接触により、前記把持
    部が前記物品収納体に対する前記把持作動用位置に位置
    するか否かを検出する周縁部検出手段が、前記把持部に
    備えられ、 前記制御手段が、前記保持作動制御において、前記基準
    点に対する位置として設定された前記存在予定箇所の位
    置情報と、前記周縁部検出手段の検出情報とに基づい
    て、物品収納体に対する前記把持作動用位置に前記把持
    部を移動させるように構成されている物品移載装置。
  2. 【請求項2】 前記物品収納体が、その上部を開口して
    構成され、 前記周縁部検出手段が、前記物品収納体の上部周縁部と
    して、物品収納体の周壁の内面に接触する接触部を備え
    て、その接触部の検出情報により前記把持部が前記物品
    収納体に対する前記把持作動用位置に位置するか否かを
    検出するように構成されている請求項1に記載の物品移
    載装置。
  3. 【請求項3】 前記物品収納体が、平面視形状において
    矩形に形成され、 前記周縁部検出手段が、前記接触部として、前記物品収
    納体における2面の周壁が連なる角部において、その隣
    接する2面の周壁の内面に接触する接触部を備えて、そ
    れらの接触部により隣接する2面の周壁を検出すること
    により、前記把持部が前記物品収納体に対する前記把持
    作動用位置に位置するか否かを検出するように構成され
    ている請求項2に記載の物品移載装置。
  4. 【請求項4】 前記周縁部検出手段が、前記2面の周壁
    の内面に接触する接触部として、一方の周壁に対して1
    個を、他方の周壁に対して2個を備えて、それら3個の
    接触部により隣接する2面の周壁を検出することによ
    り、前記把持部が前記物品収納体に対する前記把持作動
    用位置に位置するか否かを検出するように構成されてい
    る請求項3に記載の物品移載装置。
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