JP2000062290A - 印刷装置、その制御方法および情報処理装置 - Google Patents

印刷装置、その制御方法および情報処理装置

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JP2000062290A
JP2000062290A JP10234722A JP23472298A JP2000062290A JP 2000062290 A JP2000062290 A JP 2000062290A JP 10234722 A JP10234722 A JP 10234722A JP 23472298 A JP23472298 A JP 23472298A JP 2000062290 A JP2000062290 A JP 2000062290A
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Hiroshi Shinohara
浩 篠原
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用紙の種類に対して、様々な条件で印刷
する際に、適切なオーバライド長に基づきユーザの意図
通りに印刷をできる印刷装置およびその制御方法を提供
する。 【解決手段】 印刷用紙の末端を検出してからフォーム
ズオーバライド領域を設定するオーバライド長を、コマ
ンド実行部22からの指示に従って印刷機構10を制御
できるプリンタ1に、変更可能なオーバライド長補正部
32と、これにホストコンピュータ50からの制御コマ
ンドを解釈し指示を出すオーバライド長補正コマンド解
釈部38とを設け、用紙の種類あるいは紙送り速度など
の、印刷を行うときの条件によって、ホストコンピュー
タ50からプリンタ1にオーバライド長を変更できるよ
うにする。従って、印刷ジョブの条件によりオーバライ
ド長を変更する必要があるときは自動的にオーバライド
長が適切な値となり、印刷を行う予定の領域に正確に印
刷できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙の末端を検出
した後に印刷可能なオーバライド長(フォームズオーバ
ライド領域)を設定できる印刷装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどの情報処理
装置の普及に伴って多くの処理がコンピュータ化され、
それと共に多くの書類が情報処理装置に接続されたプリ
ンタで出力されるようになっている。このため、プリン
タでは多種多様な用紙が印刷されるようになっており、
プリンタで印刷される用紙の長さを確認し印刷できる長
さ(オーバライド長)を設定できる機能を備えたものが
ある。このようなプリンタは、給紙口の付近に赤外線反
射あるいは透過方式または機械的な紙センサーが設けら
れており、印刷用紙の有無を検知するとともに、この紙
センサーで印刷用紙の末端(下端)が検知された後に、
印刷可能なフォームズオーバライド領域を示すオーバラ
イド長を設定し、用紙からはみ出したりせずに、また、
適当な余白を残して印刷が行えるようになっている。そ
して、オーバライド長に達すると、改頁が実行され、次
の印刷用紙に印刷が続けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1つの
プリンタで多種多様な用紙に対する印刷(ジョブ)が実
行されると、センサーが用紙の末端を検知するタイミン
グが印刷用紙の種類、材質や厚みあるいは、紙送りスピ
ードによって微妙に異なることがある。このため、用紙
下端を検知した位置から固定長でフォームズオーバーラ
イド領域を設定すると、同一サイズの用紙でも材質およ
び厚みなどの違いにより、その用紙に印刷できる行数が
変ってしまう問題が発生する。このため、印刷用紙の末
端の予期しない位置まで印刷したり、予定の行数が印刷
できずに改頁されてしまう要因になる。
【0004】そこで、オーバライド長を変更できるよう
にすることが考えられている。例えば、プリンタに、用
紙トレイ、用紙カセット等の給紙装置がある場合に、こ
れらの給紙装置毎にオーバライド長を設定できるように
することも可能である。しかしながら、給紙装置に収納
する印刷用紙の種類や紙送り速度などのジョブの設定が
かわる度にユーザによりオーバライド長が設定されない
と、用紙あるいはジョブに適していないオーバライド長
で、印刷され、余白部分の予定のところにまで印刷され
たり、用紙の末端が印刷ヘッドを通り越しているのに印
刷されることがある。あるいは、余白が十分あるのに改
頁されてしまうこともある。したがって、プリンタ自体
でオーバライド長が補正できるようになっていても、そ
のプリンタで複数のジョブを行うようなシステムでは、
その機能を有効に生かすことが難しく、逆に、印刷の品
質が劣化したり、ユーザの意図通りに印刷されないとい
った結果を招く要因になる。
【0005】そこで、本発明においては、厚みや材質な
どの異なる印刷用紙に対して、様々な条件で印刷する際
に適切なオーバライド長に基づきユーザの意図通りに印
刷ができる印刷装置およびその制御方法を提供すること
を目的としている。また、様々な用紙に対して、異なっ
た条件であっても用紙の所定の範囲に印刷を行うことが
できる機能を備えた情報処理装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、ホストコンピュータから送られる制御コマンドに
より、オーバライド長を補正できるようにして、個々の
ジョブあるいは印刷媒体に適したオーバライド長で印刷
できるようになっている。
【0007】すなわち、本発明の印刷装置は、ホストコ
ンピュータから受信した印刷データに基づき印刷媒体に
印刷を行うときに、この印刷媒体の末端を検知した後に
印刷可能な長さを示すオーバライド長を変更可能なオー
バライド長補正部と、ホストコンピュータから受信した
制御コマンドに含まれるオーバライド長またはその補正
量を解釈し、オーバライド長補正部に指示可能な制御コ
マンド解釈部とを有することを特徴としている。また、
本発明の印刷装置の制御方法は、ホストコンピュータか
ら受信した印刷データに基づき印刷媒体に印刷を行うと
きに、この印刷媒体の末端を検知した後に印刷可能な長
さを示すオーバライド長を変更するオーバライド長補正
工程と、このオーバライド長補正工程の前に、印刷デー
タに先立ってホストコンピュータから受信した制御コマ
ンドに含まれるオーバライド長またはその補正量を解釈
するコマンド解釈工程とを有することを特徴としてい
る。
【0008】このように、本発明の印刷装置およびその
制御方法においては、オーバライド長を制御コマンドを
介して印刷データの発信元である情報処理装置の側から
制御できるようにしている。したがって、紙厚あるいは
紙送り速度などの条件により、印刷媒体の末端が検知さ
れたタイミング(位置)に対して、印刷可能な領域を示
すオーバライド長を補正する必要がある印刷媒体または
条件で印刷する印刷データを送信するときに限って、そ
のジョブに適したオーバライド長を印刷装置に設定でき
る。このため、印刷媒体あるいは、その他の条件に適し
たオーバライド長でフォームズオーバライド領域を設定
でき、ユーザあるいはシステム設計者の意図通りの印刷
ができる。
【0009】さらに、印刷装置自体に、種類の異なる印
刷用紙であることを判別するような機構を設けなくても
良く、また、印刷用紙の末端を検知する紙センサーの機
構を改良するなどの対策を行わなくても制御コマンドで
オーバライド長を適切な長さにするだけで、様々な条件
の印刷ジョブに対処できる。したがって、オペレータが
個々の印刷媒体あるいはその他の条件に適したオーバラ
イド長をいちいち設定する手間を省くことができる。
【0010】さらに、印刷媒体がかわったり、あるいは
印刷の条件がかわって、それに適したオーバライド長が
変化するときでも、新しいオーバライド長を設定するの
を忘れて、意図通りの印刷ができず時間や印刷媒体を無
駄にするのを未然に防止できる。特に、印刷装置がネッ
トワークなどを経由して情報処理装置に接続されている
ときには印刷装置の設置場所が離れており、印刷装置の
処理状況を視覚で簡単に把握できないことが多い。この
ため、情報処理装置の側でアプリケーションなどで印刷
媒体あるいはその他の条件に従って自動的に最適なオー
バライド長で印刷が行われるようにすることによりオペ
レータの負荷を大幅に低減できる。
【0011】また、制御コマンド解釈部またはコマンド
解釈工程では、ホストコンピュータからの指示に基づき
オーバライド長を変更できるようにしているので、その
ような制御コマンドを送信可能なコマンド送信部を備え
た情報処理装置からジョブを制御することにより意図通
りの印刷結果を得ることができる。このようなコマンド
送信部を備えた情報処理装置の機能は、印刷データに基
づき印刷媒体に印刷を行うときに、この印刷媒体の末端
を検知した後に印刷可能な長さを示すオーバライド長
を、変更可能な印刷装置に対し、印刷データの前に補正
量を指示する制御コマンドを送信するコマンド送信処理
を実行可能な命令を有する制御プログラムとして記録媒
体に記録して提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明につ
いてさらに説明する。図1に本発明に係るプリンタ1の
ハードウェア構成を示してある。本例のプリンタ1はイ
ンパクトドットマトリックスタイプの印刷ヘッド13を
備えたプリンタであり、ホストコンピュータ50から印
刷データを受信して、複数の複写紙を1綴りとした単票
の伝票用紙などの印刷用紙60にその内容を印刷できる
ようになっている。そして、本例のプリンタ1は、紙セ
ンサー18で用紙60の末端61を検知したときに、そ
の時点の印刷ヘッド13の位置からオーバライド長L0
の長さの印刷可能なフォームズオーバライド領域が設定
される。このため、本例のプリンタ1では、用紙60の
末端61に対し適当な余白Wを残して最終行が印刷さ
れ、改頁されるようになっている。したがって、用紙の
厚み等により、用紙の末端61が検知されるタイミング
(位置)が微妙にずれる場合には、オーバライド長を微
小補正できるようにすることが望ましく、本例のプリン
タ1は、そのような機構を備えている。
【0013】このため、プリンタ1はホストコンピュー
タ50からの印刷データおよび制御用のコマンドを受信
可能なインタフェース部2と、プリンタ全体の制御を行
うCPU3と、CPU3のプログラムなどが格納された
ROM4と、CPU3の作業領域あるいは印刷データの
バッファとなるRAM5とを備えており、これらがバス
6により接続されている。バス6にはさらにプリンタ1
の印刷機構10の制御を行う機構制御部7が接続されて
おり、CPU3からの命令により印刷機構10に含まれ
る紙送り機構15あるいは、印刷ヘッド13などを制御
し、ホストコンピュータ50から受信した印刷データに
基づき印刷用紙60の適切な範囲内に印刷を行い出力す
る。
【0014】本例の印刷機構10は、印刷を行う印刷ヘ
ッド13と、この印刷ヘッド13と印刷用紙60を挟ん
で印刷を行うプラテン12とを備えている。また、紙送
り機構15は、印刷用紙60を給紙する給紙フィーダ1
6と、印刷済みの印刷用紙を排紙する排紙フィーダ17
とを備えている。さらに、印刷ヘッド13の給紙側に給
紙される印刷用紙60の有無を検知する紙センサー18
が設けられおり、用紙の末端61も認識できるようなっ
ている。そして、本例のプリンタ1は、給紙フィーダ1
6、印刷ヘッド13および排紙フィーダ17が順番に並
んだ紙経路19を通して印刷された印刷用紙60が出力
される。
【0015】図2に、本例のプリンタ1の機能構成をブ
ロック図によって示してある。これらの機能のほとんど
は、実際にはROM4に記憶されたプログラムをCPU
3が実行することによって実現される。本例のプリンタ
1は、上述した印刷機構10を制御するプリンタ制御部
9を備えている。このプリンタ制御部9は、ホストコン
ピュータ50から印刷データφ1および制御コマンドφ
2を受信するインタフェース部2と、受信したデータか
ら、印刷データφ1と制御コマンドφ2を判別して解釈
するコマンド解釈部21と、制御コマンドφ2に基づき
制御するオーバライド長の変更や改行などを実行するコ
マンド実行部22と、解釈した印刷データφ1を一時的
に蓄積するイメージバッファ23とを備えている。
【0016】さらに、プリンタ制御部9には、コマンド
実行部22からの指示に従って印刷機構を制御する印刷
機構制御部7が含まれている。本例の印刷機構制御部7
は、印刷へッド13を制御するヘッド制御部26と、紙
送り機構15を制御する紙送り制御部25を備えてお
り、この紙送り制御部25から駆動パルスが紙送り機構
15のモータ(不図示)に送られて、適当な長さだけ紙
送りして、改行あるいは改頁などが行われる。
【0017】本例のコマンド実行部22は、印刷機構制
御部7を制御して改行を行う改行実行部31を備えてお
り、この改行実行部31は制御コマンド解釈部35の改
行コマンド解釈部37の指示に基づき改行を行うととも
に、紙センサー18により用紙60の末端が伝達される
と、その後の印刷可能なフォームズオーバライド領域を
示すオーバライド長L0を設定し、印刷用紙60に適当
な余白Wを残して印刷するようになっている。コマンド
実行部22は、さらに、このオーバライド長L0を微調
整できるオーバライド長補正部32を備えている。コマ
ンド解釈部21は、ホストから送信された印刷データφ
1を解釈する印刷データ解釈部36と、制御コマンドφ
2を解釈する制御コマンド解釈部35とを備えている。
制御コマンド解釈部35は、改行コマンドを解釈して改
行実行部31に指示を出す改行コマンド解釈部37と、
オーバライド長を補正または変更するコマンド(オーバ
ライド長補正コマンド)を解釈してオーバライド長補正
部32に指示を出すオーバライド長補正コマンド解釈部
38とを備えている。
【0018】本例のプリンタ1にホストコンピュータ5
0から送信される制御コマンドφ2に含まれるオーバラ
イド長を補正することを指示する制御コマンド(オーバ
ライド長補正コマンド)は以下(1)のようになってい
る。
【0019】 ESC l x1 x2 y m ・・・(1) この制御コマンドでは先行する「ESC l」(「l」
はキャラクタであり16進表示で7CH、以降において
も同様とする)が制御コマンドであることを示してい
る。また、これに続くパラメータx1およびx2は、制
御コマンドの内容を示すパラメータyおよびmの総バイ
ト数を示している。本例では、パラメータyおよびmは
それぞれ1バイトであり、パラメータの総バイト数は2
バイトとなる。オーバライド長を補正する制御コマンド
φ2では、パラメータyがオーバライド長を補正する制
御コマンドであることを示す「04H」がセットされ
る。また、これに続くパラメータmには、基本のオーバ
ライド長にジョブの条件にマッチした補正量が加味され
たオーバライド長が示されている。
【0020】したがって、上記(1)に示す制御コマン
ドは、用紙の末端61を検知した後に、印刷が継続され
る範囲を示すフォームズオーバライド長L0をmインチ
に変更することを指示している。また、パラメータmが
0のときは、オーバライド長の補正を行わずプリンタ1
がディフォルトとして備えているオーバライド長が設定
される。
【0021】図3に、制御コマンド(オーバライド長補
正コマンド)(1)によりオーバライド長に変更され、
印刷される様子を示してある。紙センサー18により印
刷用紙60の末端61が検知されたときの印刷ヘッド1
3の位置Vposを原点とすると、この位置Vposか
ら印刷を継続できる長さがオーバライド長L0となる。
図1または図2に示したようにオーバライド長L0は、
印刷ヘッド13と紙センサー18の設置位置との関係か
らプリンタ1に固有の値であり、ディフォルト値を設定
しておけばオーバライド長L0を変える必要はない。し
かしながら、印刷用紙60の紙厚、重ねられた枚数、さ
らには紙送りスピード等のそのときのジョブの条件によ
って、紙センサー18が末端61を検出するタイミング
がずれてしまうことがある。このような場合は、ディフ
ォルトのオーバライド長L0に基づきフォームズオーバ
ライド領域を設定すると、実際の用紙の末端61との間
にずれが生じる。
【0022】例えば、複数枚の伝票が重ねられるいる用
紙がわん曲した紙経路を通ると、その末端61は徐々に
ずれるので、紙センサー18によって末端61が検出さ
れるタイミングは遅くなる。このため、紙センサー18
の検出タイミングが遅くなると、実際に印字可能な行数
よりも多く印刷してしまい、末端61との余白が狭くな
り過ぎて見栄えが悪くなったり、元々のレイアウトに余
白があまりないと、末端61から印字がはみ出すことが
ある。逆に紙センサー18の検出タイミングが早すぎる
と、実際に印字可能な行数よりも少ない行数しか印刷さ
れないので、余白が空きすぎたり、あるいは予期しない
行で改頁されてしまう可能性がある。
【0023】これに対し、本例のプリンタ1では、ホス
トコンピュータ50からプリンタ1で行われるジョブの
条件で紙センサー18が末端61を検出するタイミング
を加味したオーバライド長L1が制御コマンドとして与
えられる。したがって、紙センサー18の検出するタイ
ミングが遅くなるときは、ディフォルトより短いオーバ
ライド長L1を設定することができ、文字が余白にはみ
出したりするのを防止できる。また、紙センサー18の
検出するタイミングが早くなるときは、ディフォルトよ
り長いオーバライド長L1を制御コマンドで送ってプリ
ンタ1で設定できるようにすることにより、予期しない
ところで改頁するような事態も防止できる。
【0024】このように、オーバライド長を変更するた
めの制御コマンドφ2として印刷データφ1と共に送信
するホストコンピュータ50は、図2に示したように印
刷データφ1を発生させるアプリケーション53と、こ
の印刷データを編集してプリンタ1に送信するプリンタ
ドライバ57とを有している。アプリケーション53
は、文章などの印刷データを発生させる機能51に加
え、印刷用紙60の種類あるいは改行ピッチなどに起因
してオーバライド長の微調整が必要なときは、その補正
量あるいは新しいオーバライド長を指示する機能52を
備えている。また、プリンタドライバ57は、アプリケ
ーション53で、オーバライド長の補正が必要なジョブ
に対し、オーバライド長選択機能52から、新しいオー
バライド長が送られてくると、それに基づきオーバライ
ド長補正制御コマンドφ2を生成する制御コマンド生成
部55と、その制御コマンドφ2を印刷データφ1の前
に付加してプリンタ1に送信するコマンド送信部56を
備えている。
【0025】以下において図4ないし7に示したフロー
チャートを参照しながら本例のプリンタ1およびホスト
コンピュータ50で構成された印刷システムにおける動
作をさらに詳しく説明する。
【0026】図4にホストコンピュータ50のプリンタ
ドライバ57の処理を示してある。まず、制御コマンド
生成部55において、ステップST10で選択された印
刷対象(印刷用紙60)がオーバライド長の補正が必要
であるか否かがアプリケーション53から送信される情
報で判断される。アプリケーション53では、印刷対象
となっている印刷用紙60の種類が確実に分かり、さら
に改行ピッチなどから紙送り速度などの印刷ジョブの全
ての条件が分かるので、オーバライド長を変更する必要
があるか、さらには、オーバライド長は、どの程度が適
切であるかがわかる。したがって、オーバライド長を変
更する必要があるときは、その長さをプリンタドライバ
57に送る。これに基づきプリンタドライバ57は、ス
テップST11で、オーバライド長補正コマンドφ2を
生成する。
【0027】このオーバライド長補正コマンドφ2は、
コマンド送信部56において、ステップST12で印刷
データφ1の前にプリンタ1に送信されるように編集さ
れ、ステップST13でプリンタ1に送信される。さら
に、オーバライド長の補正が必要とされたジョブが終了
すると、アプリケーション60からその旨がプリンタド
ライバ57に指示され、プリンタドライバ57の制御コ
マンド生成部55では、パラメータmを「0」にしたオ
ーバライド長補正コマンドをプリンタ1に送り、オーバ
ライド長を元のディフォルト値に戻す。
【0028】一方、アプリケーション53で行うジョブ
では、オーバライド長の補正が不要な場合は、アプリケ
ーション53からオーバライド長を変更する指示はプリ
ンタドライバ57には送られず、オーバライド長補正コ
マンドは出力されない。
【0029】図5にプリンタ1がコマンドを受信したと
きの処理を示してある。まず、ステップST20でホス
トコンピュータ50からのコマンドを受信すると、コマ
ンド解釈部21がステップST21でそれらが制御コマ
ンドであるか否かを判断する。受信したコマンドが印刷
データφ1のときは、ステップST22で印刷データ解
釈部36が印刷データφ1を解釈し、イメージバッファ
23に出力する。一方、制御コマンドのときは、さら
に、ステップST23で制御コマンド解釈部35がその
制御コマンドを解釈する。その結果、受信した制御コマ
ンドがオーバライド長の変更を指示するオーバライド長
補正コマンドφ2であれば、ステップST24で、コマ
ンド実行部22のオーバライド長補正部32に指示を出
して、ディフォルトのオーバライド長L0をパラメータ
mに示された長さに解釈したオーバライド長L1に変更
する。
【0030】一方、ステップST23で、受信した制御
コマンドがオーバライド長補正コマンドφ2でなく、異
なる処理を指示する制御コマンドである場合は、ステッ
プST25でその他の制御コマンドにしたがった処理を
行う。
【0031】図6に、オーバライド長に基づきフォーム
ズオーバライド領域を設定し印刷を行う処理を示してあ
る。まず、ステップST30で、紙センサー18によ
り、用紙60の末端61が検知されたか否かを判断す
る。用紙の末端61が検知されると、ステップST31
で、改行実行部31では、用紙の現在位置Vposをゼ
ロクリアする。そして、ステップST32で、Vpos
から印刷可能な範囲となるオーバライド長L0が設定さ
れる。この際、オーバライド長補正コマンドが入力され
ていれば変更されたオーバライド長L1がセットされ、
オーバライド長補正コマンドが入力されていないとき
は、ディフォルトのオーバライド長L0がセットされ
る。オーバライド長がセットされると、図7に示したよ
うに印刷を行う。
【0032】ステップST40で、制御コマンドとして
改行コマンドが入力されたことを制御コマンド解釈部2
5の改行コマンド解釈部37が判断すると、ステップS
T41で、現在位置Vposがオーバライド長L0また
はL1であるか否かが判断される。現在位置Vposが
オーバライド長以内、すなわち、フォームズオーバライ
ド領域であれば、ステップST42で、通常通り改行す
る。そして、ステップST43で、現在位置Vposを
更新する。一方、ステップST41で、現在位置Vpo
sがオーバライド長に達している、すなわち、フォーム
ズオーバライド領域を過ぎていると、ステップST44
で、改頁され次の用紙をセットして印刷を行う。
【0033】このように、プリンタ1およびホストコン
ピュータ50からなる印刷システムでは、印刷対象とな
っている用紙の種類あるいは紙送り速度などの、印刷を
行うときの条件によって、オーバライド長補正コマンド
をホストコンピュータ50がプリンタ1に送り、オーバ
ライド長を補正して、印刷を行う予定の領域に正確に印
刷できる。
【0034】したがって、様々な種類の印刷用紙、特に
紙質や紙厚など、さらには改行ピッチなどの様々な条件
によって用紙の末端61を検知する位置が微妙にずれて
しまう印刷ジョブを行うときにも、特にプリンタ1を調
整しないで、正確に予期した通りに印刷できる。このよ
うなオーバライド長の設定をプリンタ側のローカルパネ
ルでセットできるようにしても良いが、別のジョブにお
いて補正の必要のない用紙に印刷されるときに、オーバ
ライド長が適合せずに、逆に予期しない印刷結果となっ
てしまう。また、ジョブ毎に細やかな設定をマニュアル
で行うことは面倒である。
【0035】これに対し、本例のプリンタ1ではホスト
コンピュータ50から印刷データφ1と共に送信される
制御コマンドφ2によって、オーバライド長に変更でき
るので、印刷ジョブ毎にホストコンピュータ50の側
(アプリケーション53)で適切に制御することが可能
である。したがって、オーバライド長の補正が必要なジ
ョブは、確実にそのジョブに適したオーバライド長を設
定するように制御することができ、逆に、普通紙などに
印刷する等のオーバライド長がディフォルトのままで良
いときは、オーバライド長を変更せずに印刷できる。し
たがって、上述したようなオーバライド長が設定したま
まになったときのトラブルを未然に防止できる。さら
に、プリンタ1には印刷用紙(印刷媒体)の種類を判別
する特別な機構を設けなくても良く、また、紙センサー
の設定をジョブ毎に調整する必要がないことも上述した
通りであり、アプリケーションによってジョブ毎に自動
的に的確なオーバライド長で印刷ができる。また、オペ
レータが印刷する対象物となる印刷用紙の種類(材質や
紙厚など)を、その都度、確認してからプリンタ1をセ
ットしなくて良いので、オペレータの手間も省くことが
できる。
【0036】特に、近年、ホストコンピュータ50がジ
ョブの種類の対応して複数のプリンタを使い分けたり、
あるいは、コンピュータネットワークで複数のプリンタ
を他のホストコンピュータと共有するなど従来のように
ホストコンピュータとプリンタとが一対一に対応してい
ないシステム構成も多く採用されている。このよう構成
の印刷システムでは、オペレータが個々のプリンタにお
けるジョブを的確に把握して細やかな設定を行うことは
大変であり、手違いが発生する確率も多くなる。これに
対し、本例のプリンタ1およびホストコンピュータ50
においては、制御コマンドでオーバライド長を変更して
いるので、システム構成に関係なくオペレータの手違い
も未然に防止できる。
【0037】なお、本例においては、変更するオーバラ
イド長自体を補正するオーバライド補正制御コマンドφ
2でプリンタに補正するようにしているが、プリンタ自
体に保持されているディフォルトのオーバライド長に対
する補正値をオーバライド長補正コマンドとしてホスト
コンピュータからプリンタに送るようにしてももちろん
良い。また、本例のプリンタ1ではインパクト方式の印
刷ヘッド13を備えたシリアルプリンタの例を示してあ
るが、これに限らずインクジェトプリンタなどのノンイ
ンパクト方式のプリンタでももちろん可能である。
【0038】さらに、ホストコンピュータはプリンタが
印刷データをプリンタに対し送信できるものであれば良
く、プリンタをローカル接続あるいはネットワーク経由
で接続できるパーソナルコンピュータ、POS端末、サ
ーバなど様々な情報処理装置が含まれる。さらに、以上
では、ホストコンピュータにインストールされたプリン
タドライバが制御コマンドを生成し、送信する機能を備
えている例で本発明を説明しているが、アプリケーショ
ン53にこれらの機能を持たせても良いことはもちろん
である。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、オーバライド長を変更して、印刷できる印刷装置に
対し、ホストコンピュータから制御コマンドを送ってオ
ーバライド長の長さを変更できるようにしている。この
ため、厚みや材質が異なる印刷用紙に対しても印刷デー
タを印刷するジョブあるいは紙送り速度が異なるジョブ
などのオーバライド長を変更する必要があるジョブで
は、ホストコンピュータ側でそのジョブの条件を判断し
適切なフォームズオーバライド領域を設定し、高品質で
正確な印刷を施すことができる。また、各ジョブ毎にオ
ーバライド長を間違いなく適切な値に制御できるので、
信頼性の高い印刷システムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタのハードウ
ェア構成を示す図である。
【図2】図1に示すプリンタの機能構成を示すブロック
図である。
【図3】図1に示すオーバライド長を補正する様子を模
式的に示す図である。
【図4】図2に示すホストコンピュータでの処理の概要
を示すフローチャートである。
【図5】図2に示すプリンタでの処理の概要を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図2に示すプリンタでのオーバライド長に基づ
く動作を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す補正されたオーバライド長に基づく
動作をさらに詳しく示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 インタフェース部 9 プリンタ制御部 10 印刷機構 12 プラテン 15 紙送り機構部 16、17 フィーダ 18 紙センサー 19 紙送り経路 21 コマンド解釈部 22 コマンド実行部 23 イメージバッファ 25 紙送り機構制御部 26 印字ヘッド機構制御部 31 改行実行部 32 オーバライド長補正部 35 制御コマンド解釈部 36 印刷データ解釈部 37 改行コマンド解釈部 38 オーバライド長補正コマンド解釈部 50 ホストコンピュータ 52 オーバライド長選択 53 アプリケーション 55 制御コマンド生成部 56 コマンド送信部 57 プリンタドライバ 60 用紙、61 用紙の末端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータから受信した印刷デ
    ータに基づき印刷媒体に印刷を行うときに、この印刷媒
    体の末端を検知した後に印刷可能な長さを示すオーバラ
    イド長を変更可能なオーバライド長補正部と、 前記ホストコンピュータから受信した制御コマンドに含
    まれる前記オーバライド長またはその補正量を解釈し、
    前記オーバライド長補正部に指示可能な制御コマンド解
    釈部とを有することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 印刷データに基づき印刷媒体に印刷を行
    うときに、この印刷媒体の末端を検知した後に印刷可能
    な長さを示すオーバライド長を変更可能な印刷装置に対
    し、前記印刷データの前に前記オーバライド長またはそ
    の補正量を指示する制御コマンドを送信可能なコマンド
    送信部を有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 ホストコンピュータから受信した印刷デ
    ータに基づき印刷媒体に印刷を行うときに、この印刷媒
    体の末端を検知した後に印刷可能な長さを示すオーバラ
    イド長を変更するオーバライド長補正工程と、 このオーバライド長補正工程の前に、前記印刷データに
    先立って前記ホストコンピュータから受信した制御コマ
    ンドに含まれる前記オーバライド長またはその補正量を
    解釈するコマンド解釈工程とを有することを特徴とする
    印刷装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 印刷データに基づき印刷媒体に印刷を行
    うときに、この印刷媒体の末端を検知した後に印刷可能
    な長さを示すオーバライド長を変更可能な印刷装置に対
    し、前記印刷データを送信可能な情報処置装置の制御方
    法であって、前記印刷データの前に前記オーバライド長
    またはその補正量を指示する制御コマンドを送信するコ
    マンド送信工程を有することを特徴とする情報処理装置
    の制御方法。
  5. 【請求項5】 印刷データに基づき印刷媒体に印刷を行
    うときに、この印刷媒体の末端を検知した後に印刷可能
    な長さを示すオーバライド長を変更可能な印刷装置に対
    し、前記印刷データの前に前記オーバライド長またはそ
    の補正量を指示する制御コマンドを送信するコマンド送
    信処理を実行可能な命令を有する制御プログラムが記録
    されていることを特徴とするコンピュータで読み取り可
    能な記録媒体。
JP10234722A 1998-08-20 1998-08-20 印刷装置、その制御方法および情報処理装置 Withdrawn JP2000062290A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168931A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Oki Electric Ind Co Ltd 紙葉類繰出装置

Cited By (2)

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JP4586724B2 (ja) * 2005-12-19 2010-11-24 沖電気工業株式会社 紙葉類繰出装置

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