JP2000062084A - 3層構造の木毛・木片・パーライトセメント板及び該木毛・木片・パーライトセメント板の製造方法 - Google Patents
3層構造の木毛・木片・パーライトセメント板及び該木毛・木片・パーライトセメント板の製造方法Info
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- JP2000062084A JP2000062084A JP10253328A JP25332898A JP2000062084A JP 2000062084 A JP2000062084 A JP 2000062084A JP 10253328 A JP10253328 A JP 10253328A JP 25332898 A JP25332898 A JP 25332898A JP 2000062084 A JP2000062084 A JP 2000062084A
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- wool
- wood wool
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
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- Laminated Bodies (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 遮音性のみならず、強度、ビス保持力、化粧
性、透湿抵抗等の特性を改良した3層構造の木毛・木片
・パーライトセメント板及びその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 木毛・木片・パーライトセメント板10
は、裏層であるセメント層12、中間層である木毛・セ
メント・パーライト層14、及び表層である木片・セメ
ント層16の3層からなる。この木毛・木片・パーライ
トセメント板10は3層構造であるため、遮音性のみな
らず、強度、ビス保持力、化粧性、透湿抵抗等の特性が
向上する。表層16は緻密であるため、水が透過しにく
く、塗料が定着しやすい。
性、透湿抵抗等の特性を改良した3層構造の木毛・木片
・パーライトセメント板及びその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 木毛・木片・パーライトセメント板10
は、裏層であるセメント層12、中間層である木毛・セ
メント・パーライト層14、及び表層である木片・セメ
ント層16の3層からなる。この木毛・木片・パーライ
トセメント板10は3層構造であるため、遮音性のみな
らず、強度、ビス保持力、化粧性、透湿抵抗等の特性が
向上する。表層16は緻密であるため、水が透過しにく
く、塗料が定着しやすい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用材料として
使用される木毛セメント板の技術分野に属する。
使用される木毛セメント板の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】木毛セメント板は、ポルトランドセメン
トに、木材から帯状に削り出した木毛と、水と硬化剤を
加え、加圧成形して作られる、有機材料と無機材料の複
合建築用材料である。木質材料とセメントが複合される
ことで、木材の建築用材料としての欠点が改良される特
徴がある。
トに、木材から帯状に削り出した木毛と、水と硬化剤を
加え、加圧成形して作られる、有機材料と無機材料の複
合建築用材料である。木質材料とセメントが複合される
ことで、木材の建築用材料としての欠点が改良される特
徴がある。
【0003】木毛セメント板として要求される特性に
は、遮音性、吸音性、強度、ビス保持力、化粧性、透湿
抵抗等がある。遮音性は、基本的に、その木毛セメント
板の質量によって決定されるものであるが、或る振動数
において遮音性が急激に低下したり、或いは、だらだら
と下方に引っ張られる傾向を示したりする。この点を改
良するには、いくつかの比重の異なるボードを組合わせ
たり、或いは、複数の層からなる木毛セメント板によっ
て対応したりしている。
は、遮音性、吸音性、強度、ビス保持力、化粧性、透湿
抵抗等がある。遮音性は、基本的に、その木毛セメント
板の質量によって決定されるものであるが、或る振動数
において遮音性が急激に低下したり、或いは、だらだら
と下方に引っ張られる傾向を示したりする。この点を改
良するには、いくつかの比重の異なるボードを組合わせ
たり、或いは、複数の層からなる木毛セメント板によっ
て対応したりしている。
【0004】複数の層からなる木毛セメント板の例とし
ては、同一出願人による特開平10−45455号公報
に記載のものがあり、これは、裏面側の高密度層と表面
側の低密度層からなる2層構造の木毛セメント板を開示
している。この2層構造の木毛セメント板は、1つのミ
キサー内で木毛、セメント、水、硬化剤を混合し、これ
らをセメント粉を散布した成型板に載せた後、圧縮成形
し、乾燥させて作られる。この木毛セメント板は、成型
板に散布したセメント粉によって高密度な裏面層が形成
されるとともに、ミキサー内で混合した原料を成型板に
載せた後、圧縮工程に進むまでの間に、混合材料中のセ
メント成分や木毛砕屑粉等が裏面側に沈殿するため、表
面側から裏面側にかけて、厚さ方向に密度が漸増したも
のになっている。
ては、同一出願人による特開平10−45455号公報
に記載のものがあり、これは、裏面側の高密度層と表面
側の低密度層からなる2層構造の木毛セメント板を開示
している。この2層構造の木毛セメント板は、1つのミ
キサー内で木毛、セメント、水、硬化剤を混合し、これ
らをセメント粉を散布した成型板に載せた後、圧縮成形
し、乾燥させて作られる。この木毛セメント板は、成型
板に散布したセメント粉によって高密度な裏面層が形成
されるとともに、ミキサー内で混合した原料を成型板に
載せた後、圧縮工程に進むまでの間に、混合材料中のセ
メント成分や木毛砕屑粉等が裏面側に沈殿するため、表
面側から裏面側にかけて、厚さ方向に密度が漸増したも
のになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の2層
構造の木毛セメント板にさらに改良を加え、遮音性のみ
ならず、強度、ビス保持力、化粧性、透湿抵抗等の特性
についても、より優れた木毛セメント板を提供しようと
するものである。
構造の木毛セメント板にさらに改良を加え、遮音性のみ
ならず、強度、ビス保持力、化粧性、透湿抵抗等の特性
についても、より優れた木毛セメント板を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的にセメ
ントからなる裏層、実質的に木毛、セメント及びパーラ
イトからなる中間層、及び実質的に木片とセメントから
なる表層とが一体的に形成されている木毛・木片・パー
ライトセメント板によって、前記の課題を解決したもの
である。
ントからなる裏層、実質的に木毛、セメント及びパーラ
イトからなる中間層、及び実質的に木片とセメントから
なる表層とが一体的に形成されている木毛・木片・パー
ライトセメント板によって、前記の課題を解決したもの
である。
【0007】上記の木毛・木片・パーライトセメント板
は、請求項4に記載のように、成型板上にセメント粉を
散布し、その上に、実質的に木毛、セメント及びパーラ
イトを水で練り合わせてなる第1原料を載せ、さらに、
その上に、実質的に木片とセメントを水で練り合わせて
なる第2原料を載せ、全体を圧縮、養生、乾燥させるこ
と製造方法によって製造される。
は、請求項4に記載のように、成型板上にセメント粉を
散布し、その上に、実質的に木毛、セメント及びパーラ
イトを水で練り合わせてなる第1原料を載せ、さらに、
その上に、実質的に木片とセメントを水で練り合わせて
なる第2原料を載せ、全体を圧縮、養生、乾燥させるこ
と製造方法によって製造される。
【0008】
【作用】本発明の上記構成によれば、従来の木毛セメン
ト板の遮音性、強度、ビス保持力、化粧性、透湿抵抗等
の特性が著しく改良される。
ト板の遮音性、強度、ビス保持力、化粧性、透湿抵抗等
の特性が著しく改良される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の3層構造の木毛
・木片・パーライトセメント板10の斜視断面図を示
す。この木毛セメント板10は、セメント層(裏層)1
2、木毛・セメント・パーライト層(中間層)14、及
び木片・セメント層(表層)16の3層からなり、各層
の厚みは、全体の厚さが25mmである場合、それぞ
れ、1.0乃至1.5mm、11.0乃至16.0m
m、8.0乃至12.0mmである。中間層14は、セ
メントとパーライトに、長さが20乃至420mm、幅
3.0±0.4mm、厚さが0.3乃至0.5mmの木
毛が配合されたものであり、表層16は、セメントと、
いわゆる「木片」とからなり、「木片」としては、木材
の廃材等を5mm乃至10mmの不定型に粉砕した粉砕
チップや、さらに細かく粉砕され、粉末状に至るまでの
大きさのものを含む木質材料が配合される。
・木片・パーライトセメント板10の斜視断面図を示
す。この木毛セメント板10は、セメント層(裏層)1
2、木毛・セメント・パーライト層(中間層)14、及
び木片・セメント層(表層)16の3層からなり、各層
の厚みは、全体の厚さが25mmである場合、それぞ
れ、1.0乃至1.5mm、11.0乃至16.0m
m、8.0乃至12.0mmである。中間層14は、セ
メントとパーライトに、長さが20乃至420mm、幅
3.0±0.4mm、厚さが0.3乃至0.5mmの木
毛が配合されたものであり、表層16は、セメントと、
いわゆる「木片」とからなり、「木片」としては、木材
の廃材等を5mm乃至10mmの不定型に粉砕した粉砕
チップや、さらに細かく粉砕され、粉末状に至るまでの
大きさのものを含む木質材料が配合される。
【0010】パーライトは、真珠岩、黒曜石等を粉砕
し、焼成膨張させてつくった比重の軽い、断熱性・吸音
性に優れた材料であり、セメントに対しては骨材として
機能する。
し、焼成膨張させてつくった比重の軽い、断熱性・吸音
性に優れた材料であり、セメントに対しては骨材として
機能する。
【0011】次に、本発明の3層構造の木毛・木片・パ
ーライトセメント板10の製造方法について、図2の製
造工程図を用いて説明する。なお、図2の製造工程図に
は、各工程における半製品の縦断面図を併せて示した。
また、図2中の工程4から工程6は、従来の工程と同様
であるので、説明を省略する。
ーライトセメント板10の製造方法について、図2の製
造工程図を用いて説明する。なお、図2の製造工程図に
は、各工程における半製品の縦断面図を併せて示した。
また、図2中の工程4から工程6は、従来の工程と同様
であるので、説明を省略する。
【0012】本発明の木毛・木片・パーライトセメント
板10の表層16と中間層14を形成するために、2つ
のミキサー30,40が使用され、中間層形成ミキサー
30には実質的にセメント、パーライト、木毛からなる
第1原料が、表層形成ミキサー40には、実質的にセメ
ントと木片からなる第2原料がそれぞれ供給され、各原
料に水が加えられて混合されている。塩化カルシウムの
ような硬化剤も適宜混合される。
板10の表層16と中間層14を形成するために、2つ
のミキサー30,40が使用され、中間層形成ミキサー
30には実質的にセメント、パーライト、木毛からなる
第1原料が、表層形成ミキサー40には、実質的にセメ
ントと木片からなる第2原料がそれぞれ供給され、各原
料に水が加えられて混合されている。塩化カルシウムの
ような硬化剤も適宜混合される。
【0013】第1原料及び第2原料を構成する各原料の
配合比(重量比)を表1及び表2に示し、併せて各ミキ
サーに各原料を供給する際の供給速度の一例を示す。
配合比(重量比)を表1及び表2に示し、併せて各ミキ
サーに各原料を供給する際の供給速度の一例を示す。
【表1】
【表2】
【0014】図2に示すように、まず、成型板20上に
セメント粉を、例えば、3kg/枚で散布し(工程
1)、その上に、中間層形成ミキサー30内の第1原料
を所定量載せる(工程2)。この成型板20上に次の第
2原料を載せるまでの間に、第1原料中のセメント及び
パーライト成分が重力により裏面側に沈殿するため、成
形後の木毛・木片・パーライトセメント板10の中間層
14は、表側から裏側にかけて密度が厚さ方向に漸増し
たものとなる。また、中間層14内のパーライトも、一
部は沈降して、下側のセメント層と混じり合うことにな
る。
セメント粉を、例えば、3kg/枚で散布し(工程
1)、その上に、中間層形成ミキサー30内の第1原料
を所定量載せる(工程2)。この成型板20上に次の第
2原料を載せるまでの間に、第1原料中のセメント及び
パーライト成分が重力により裏面側に沈殿するため、成
形後の木毛・木片・パーライトセメント板10の中間層
14は、表側から裏側にかけて密度が厚さ方向に漸増し
たものとなる。また、中間層14内のパーライトも、一
部は沈降して、下側のセメント層と混じり合うことにな
る。
【0015】次に、成型板20の第1原料上に表面層形
成ミキサー40内の第2原料を所定量載せる(工程
3)。このとき、第1原料と第2原料は、全体的に混ざ
り合うことはないが、第2原料中のセメントは重力によ
って沈降する。セメント材料は全体に存在しているの
で、成形後の木毛・木片・パーライトセメント板10に
おいて、裏層12と中間層14の境界面、中間層14と
表層16の境界面は自然に一体のものとなる。しかし、
セメントの配合量は、表から裏にかけて順次多くなって
いるから、比重も、表層、中間層、裏層の順に、大きく
なっている。
成ミキサー40内の第2原料を所定量載せる(工程
3)。このとき、第1原料と第2原料は、全体的に混ざ
り合うことはないが、第2原料中のセメントは重力によ
って沈降する。セメント材料は全体に存在しているの
で、成形後の木毛・木片・パーライトセメント板10に
おいて、裏層12と中間層14の境界面、中間層14と
表層16の境界面は自然に一体のものとなる。しかし、
セメントの配合量は、表から裏にかけて順次多くなって
いるから、比重も、表層、中間層、裏層の順に、大きく
なっている。
【0016】その後、圧縮成形(工程4)、緊結養生
(工程5)、脱型・乾燥(工程6)を経て、完成品とな
る。完成品の嵩比重は、0.9以下とされる。なお、厚
さは、20mm,25mm,30mmの3つのサイズが
標準であり、大きさは、910mm×1820mmが標
準である。
(工程5)、脱型・乾燥(工程6)を経て、完成品とな
る。完成品の嵩比重は、0.9以下とされる。なお、厚
さは、20mm,25mm,30mmの3つのサイズが
標準であり、大きさは、910mm×1820mmが標
準である。
【0017】なお、第1原料と第2原料は表1と表2に
示す配合比で配合されるが、圧縮成型後、乾燥させるた
め、最終製品である木毛・木片・パーライトセメント板
10において、例えば、中間層14では、重量比でセメ
ントが60%以上、パーライトが5乃至10%、木毛が
35%以上、表層16では、重量比でセメントが56乃
至57%、木片が43乃至44%の構成となるようにす
る。
示す配合比で配合されるが、圧縮成型後、乾燥させるた
め、最終製品である木毛・木片・パーライトセメント板
10において、例えば、中間層14では、重量比でセメ
ントが60%以上、パーライトが5乃至10%、木毛が
35%以上、表層16では、重量比でセメントが56乃
至57%、木片が43乃至44%の構成となるようにす
る。
【0018】上記の3層構造の木毛・木片・パーライト
セメント板10と、比較対照である従来の2層構造の木
毛・木片・パーライトセメント板について、曲げ及び衝
撃試験を行なった結果を、それぞれ、次の表3及び表4
に示す。
セメント板10と、比較対照である従来の2層構造の木
毛・木片・パーライトセメント板について、曲げ及び衝
撃試験を行なった結果を、それぞれ、次の表3及び表4
に示す。
【表3】
【表4】
なお、この曲げ及び衝撃試験は100kN万能試験機を
用い、準拠規格JISA 1408(建築用ボード類の
曲げ及び衝撃試験方法)に基づき、本発明の木毛・木片
・パーライトセメント板及び従来の木毛・木片・パーラ
イトセメント板の各3枚について行なった。本発明の3
層構造の木毛・木片・パーライトセメント板10は、従
来の2層構造のものと比較して、最大荷重、曲げ強さと
もに著しく向上したものになっていることが分かる。
用い、準拠規格JISA 1408(建築用ボード類の
曲げ及び衝撃試験方法)に基づき、本発明の木毛・木片
・パーライトセメント板及び従来の木毛・木片・パーラ
イトセメント板の各3枚について行なった。本発明の3
層構造の木毛・木片・パーライトセメント板10は、従
来の2層構造のものと比較して、最大荷重、曲げ強さと
もに著しく向上したものになっていることが分かる。
【0019】次に、タッピングねじ引抜き試験は、前述
の方法で成形した厚さ20mmの木毛・木片・パーライ
トセメント板に、直径5mm、長さ35mmのタッピン
グねじを30mmの深さまで埋め込んだ後、10tオー
トグラフを用いて、2mm/分の速度でこのタッピング
ねじTを引抜いたときの最大荷重を求めたものであり、
引抜きの際にタッピングねじTにかかる最大荷重が大き
いほど、ビス保持能力が高いと言える。上記試験を本発
明の木毛・木片・パーライトセメント板10及び従来の
木毛・木片・パーライトセメント板について、各5回ず
つ行なった。
の方法で成形した厚さ20mmの木毛・木片・パーライ
トセメント板に、直径5mm、長さ35mmのタッピン
グねじを30mmの深さまで埋め込んだ後、10tオー
トグラフを用いて、2mm/分の速度でこのタッピング
ねじTを引抜いたときの最大荷重を求めたものであり、
引抜きの際にタッピングねじTにかかる最大荷重が大き
いほど、ビス保持能力が高いと言える。上記試験を本発
明の木毛・木片・パーライトセメント板10及び従来の
木毛・木片・パーライトセメント板について、各5回ず
つ行なった。
【0020】前記方法によって、本発明の3層構造の木
毛・木片・パーライトセメント板10と、比較対照であ
る従来の2層構造の木毛・木片・パーライトセメント板
について試験を行なった結果を表5に示す。
毛・木片・パーライトセメント板10と、比較対照であ
る従来の2層構造の木毛・木片・パーライトセメント板
について試験を行なった結果を表5に示す。
【表5】
表5から、本発明の3層構造の木毛・木片・パーライト
セメント板10は、従来のものと比較して、タッピング
ねじの引抜きの際に、このタッピングねじにかかる最大
荷重が大きく、ビス保持能力が著しく向上していること
が分かる。
セメント板10は、従来のものと比較して、タッピング
ねじの引抜きの際に、このタッピングねじにかかる最大
荷重が大きく、ビス保持能力が著しく向上していること
が分かる。
【0021】本発明の3層構造の木毛・木片・パーライ
トセメント板10は、中間層14にある、木毛よりも細
かい木片が表層16に含まれているため、従来の2層構
造のものと比較して、表面がより緻密となっているた
め、表面に塗料が定着しやすく、水が透過しにくい特徴
がある。
トセメント板10は、中間層14にある、木毛よりも細
かい木片が表層16に含まれているため、従来の2層構
造のものと比較して、表面がより緻密となっているた
め、表面に塗料が定着しやすく、水が透過しにくい特徴
がある。
【0022】
【発明の効果】以上のことから、本発明の3層構造の木
毛・木片・パーライトセメント板は、以下の効果を奏す
る。 一体構造でありながら、表から裏にかけて比重が順次
大きくなる3層構造であるため、遮音性にすぐれてい
る。 表層はポーラス構造であるから、室内側での吸音性も
確保される。 組成・特徴が異なる3層が相乗効果を発揮して、強度
が著しく向上する。 木片の混合層を表面側に形成したため、表層の組成が
緻密になり、ビス保持力も向上する。 木片の混合層を表面側に形成したため、表面の組成が
緻密になり、塗料を吹き付けることによる表面の化粧性
が向上した。 透湿抵抗も向上するので、湿気の多い、例えば、プー
ル用の野地板・外壁等として使用することが可能にな
る。
毛・木片・パーライトセメント板は、以下の効果を奏す
る。 一体構造でありながら、表から裏にかけて比重が順次
大きくなる3層構造であるため、遮音性にすぐれてい
る。 表層はポーラス構造であるから、室内側での吸音性も
確保される。 組成・特徴が異なる3層が相乗効果を発揮して、強度
が著しく向上する。 木片の混合層を表面側に形成したため、表層の組成が
緻密になり、ビス保持力も向上する。 木片の混合層を表面側に形成したため、表面の組成が
緻密になり、塗料を吹き付けることによる表面の化粧性
が向上した。 透湿抵抗も向上するので、湿気の多い、例えば、プー
ル用の野地板・外壁等として使用することが可能にな
る。
【0023】また、製造方法としての面からは、接着
や、塗装工程を必要としないので、完成品が複合構造で
ありながら、製造工程が全体として簡略である特徴があ
る。また、表層には、木材の廃材等からなる木質材料を
有効に利用することにより、資源のリサイクルが促進さ
れる効果がある。
や、塗装工程を必要としないので、完成品が複合構造で
ありながら、製造工程が全体として簡略である特徴があ
る。また、表層には、木材の廃材等からなる木質材料を
有効に利用することにより、資源のリサイクルが促進さ
れる効果がある。
【図1】本発明の木毛・木片・パーライトセメント板の
斜視断面図。
斜視断面図。
【図2】各工程における半製品の縦断面図を併せて示し
た本発明の木毛・木片・パーライトセメント板の製造工
程図。
た本発明の木毛・木片・パーライトセメント板の製造工
程図。
10:木毛・木片・パーライトセメント板
12:裏層
14:中間層
16:表層
20:成型板
30:中間層形成ミキサー 40:表層形成ミキサ
ー
ー
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C04B 14:18)
(C04B 28/02
18:26)
111:20
Fターム(参考) 4F100 AC10A AC10B AC10C AC10H
AE01A AE01B AE01C AP10B
AP10C BA03 BA07 BA10A
BA10C BA13 BA21 EC051
EC052 EH761 EJ202 EJ862
EJ982 GB07 JH01 JK01
JL01 JL16
4G012 PA07 PA22 PA34 PE03
Claims (4)
- 【請求項1】 実質的にセメントからなる裏層、実質的
に木毛、セメント及びパーライトからなる中間層、及び
実質的に木片とセメントからなる表層とが一体的に形成
されていることを特徴とする、 木毛・木片・パーライトセメント板。 - 【請求項2】 前記セメント層がパーライトを含有す
る、請求項1の木毛・木片・パーライトセメント板。 - 【請求項3】 表から裏に向かって比重が高くなってい
る、請求項1又は2の木毛・木片・パーライトセメント
板。 - 【請求項4】 成型板上にセメント粉を散布し、 その上に、実質的に木毛、セメント及びパーライトを水
で練り合わせてなる第1原料を載せ、 さらに、その上に、実質的に木片とセメントを水で練り
合わせてなる第2原料を載せ、 全体を圧縮、養生、乾燥させることを特徴とする、 木毛・木片・パーライトセメント板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253328A JP2000062084A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 3層構造の木毛・木片・パーライトセメント板及び該木毛・木片・パーライトセメント板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253328A JP2000062084A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 3層構造の木毛・木片・パーライトセメント板及び該木毛・木片・パーライトセメント板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000062084A true JP2000062084A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17249789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10253328A Pending JP2000062084A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | 3層構造の木毛・木片・パーライトセメント板及び該木毛・木片・パーライトセメント板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000062084A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101001950B1 (ko) | 2010-08-10 | 2010-12-17 | 주식회사 디엠 | 재생목재층을 포함하는 목모보드 및 그 제조방법 |
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1998
- 1998-08-25 JP JP10253328A patent/JP2000062084A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101001950B1 (ko) | 2010-08-10 | 2010-12-17 | 주식회사 디엠 | 재생목재층을 포함하는 목모보드 및 그 제조방법 |
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