JP2000061894A - ガラス細管、細線一括切断機構 - Google Patents

ガラス細管、細線一括切断機構

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JP2000061894A
JP2000061894A JP10237664A JP23766498A JP2000061894A JP 2000061894 A JP2000061894 A JP 2000061894A JP 10237664 A JP10237664 A JP 10237664A JP 23766498 A JP23766498 A JP 23766498A JP 2000061894 A JP2000061894 A JP 2000061894A
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thin
glass
tube
cut
cutter
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JP10237664A
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English (en)
Inventor
Sumuto Sakaguchi
澄人 坂口
Yasuki Morita
泰己 森田
Hiroyuki Matsumoto
博幸 松本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断面の形状が整い、また切断時にクラック
が入ったりせず、切断を確実に行なうことができるガラ
ス細管、細線一括切断機構を提供する。 【解決手段】切断機構は、ガラス細管、細線5が支え6
の所定の位置に平行に固定されて並べられ、上方には薄
円盤状のカッター2がガラス細管、細線5と直交する垂
直方向に、上下にバネ1を介して支持部4で支持され、
カッター2がガラス細管、細線5と直交する水平方向H
に移動して、ガラス細管、細線5の上部に傷をつけるこ
とができ、傷をつけた下方の位置からカット板3が上下
することで、ガラス細管、細線5を傷の位置で切断する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス細管、細線
を一括して切断する機構に関する。 【0002】 【従来の技術】ガラス細管、細線を使用した装置とし
て、マイクロマニュピュレータやマイクロインジェクタ
ーがある。マイクロマニュピュレータは、顕微鏡に設置
し細いガラス針やガラスの毛細管の微動操作によって細
胞を操作できるようにした装置である。マイクロインジ
ェクターは、DNA、RNA或いは蛋白質などの高分子
物質を、細胞の核或いは細胞質に機械的に直接注入した
りするガラス針の注入用ピペットや、保持するガラス細
管の保持用ピペットなどを備えている。これらのガラス
細管、細線は、注入用ピペットとして使用する場合は、
外径1mm程度の芯入りガラス管の温度を上げ、引張っ
て作られ、温度を下げてから必要な長さに切断される。
先端部は細胞に挿し込むため鋭利で外径1〜2μmとな
るように作られる。また、保持用ピペットとして使用す
る場合も同様に、芯入りガラス管の温度を上げ、引張っ
て作られ、温度を下げて必要な長さに切断される。そし
て、切断先端部は温度を上げて鈍化させ、細胞に傷つけ
ることが無いような形状にされ、外形100μm、内径
10〜20μmで、陰圧で吸収することにより細胞を保
持している。 【0003】これらのガラス細管、細線は、芯入りガラ
ス管(細線の場合は芯なしガラス管)の温度を上げて引
張って作られるが、常温になると、通常硬くてもろいた
め、外表面に断線防止用の樹脂などがコーティングされ
ている。この状態で図5及び図6に示す方法で必要な長
さに切断される。図5ではガラス細管、細線5が上下か
ら上カッター7と下カッター8で押えられ、せん断圧力
で切断される。図6では基台9上にガラス細管、細線5
がセットされ、上方から上カッター7が降下されてガラ
ス細管、細線5がせん断圧力で切断される。ガラスは圧
縮力には強いが、引っ張り力には弱い。そのため切断面
はせん断圧縮されて潰されたような状態で、ぎざぎざ状
になる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来のガラス細管、細
線5の切断機構は以上のように構成されているが、2枚
の刃(上カッター7と下カッター8)、もしくは1枚の
刃(上カッター7)と平面(基台9)から構成される刃
側を上下に移動し、ガラス細管、細線5をせん断する方
法では、せん断圧縮による切断のため、切断時に長さ方
向にクラックが入り、また切断部が欠け、あるいは切断
面の形状が整わず、精密な位置決めを行なわないと各ガ
ラス細管、細線5の長さが一定せず、また切断が行われ
ないことがある。更に装置自体にガラス細管、細線5の
直径と位置決め誤差の合計以上のストロークが必要で、
その方向にはコンパクト化が不可能であるという問題が
あった。 【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、精密な位置決めを必要とせず、切断面
の形状が整い、また切断時にクラックが入ることなく、
切断が確実に行われ、各ガラス細管、細線5の長さを一
定にすることができるガラス細管、細線一括切断機構を
提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明のガラス細管、細線一括切断機構は、薄板状の
カッタと、切断方向に可動するカット板と、切断すべき
ガラス細管、細線を一括してセットできる装着台とから
なるガラス細管、細線一括切断機構において、装着台に
一括してセットされたガラス細管、細線を、前記薄板状
のカッタで傷を付け、その傷の反対方向から前記カット
板を移動操作してガラス細管、細線を一括切断するもの
である。 【0007】本発明のガラス細管、細線一括切断機構は
上記のように構成されており、装着台にガラス細管、細
線をセットし、薄円板状のカッタで傷を付け、傷の反対
方向からカット板を移動操作してガラス細管、細線を一
括切断するので、下方からのカット板の押し上げで、ガ
ラス細管、細線の傷側に引張り力がかかり、そこを起点
にして切断され、切断面の形状が整い、長さを一定にし
て、確実に切断することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明のガラス細管、細線一括切
断機構の一実施例を図1を参照しながら説明する。本発
明の切断機構は、ガラス細管、細線5が支え6の所定の
位置に平行に固定されて並べられ、上方には薄円盤状の
カッター2が前記のガラス細管、細線5と直交する垂直
方向に、上下にバネ1を介して支持部4で支持され、カ
ッター2がガラス細管、細線5と直交する水平方向Hに
移動して、ガラス細管、細線5の上部に傷をつけること
ができ、傷をつけた下方の位置からカット板3が上下す
ることで、ガラス細管、細線5を傷の位置で切断するこ
とができる機構である。 【0009】次に本機構のガラス細管、細線5を切断す
る手順について、図2に基づいて説明する。図2(a)
はガラス細管、細線5を支え6にセットした状態を示し
ている。6はガラス細管、細線5を載せて固定するため
の支えで、両側に平行なこの2本の支え6に等間隔にV
字状の溝11を設け、ガラス細管、細線5がその溝11
に挿入され、上から弾力材を着けた固定板10で固定さ
れる。この両側の支え6のV字溝11を結んだ線はカッ
ター2の水平方向Hと正確に直交している。図2(b)
は(a)でセットされたガラス細管、細線5をカッター
2でガラス細管、細線5の上面に傷12をつける状態を
示す。カッター2は薄い円盤状のガラス切断器で、セラ
ミック材にダイヤモンドの粉末を混合させて焼結させた
ものである。 【0010】そのカッター2は上部の支持部4にバネ1
で支えられ、支持部4とバネ1とカッター2が一体に組
合わされる。支持部4が降下され、カッター2がガラス
細管、細線5に少しでも触れると、その接触圧力をバネ
1が吸収するようになっており、バネ1はガラス細管、
細線5にかかる圧力を調整している。カッター2の方向
とカッター2の移動する水平方向Hは正確にガラス細
管、細線5の横断している方向と直角になるように設計
されている。ガラス細管、細線5が支え6にセットされ
ている状態で、支持部をゆっくりと降ろし、カッター2
がかすかにガラス細管、細線5に触れる状態で、支持部
4をゆっくりと水平方向Hに移動させ、ガラス細管、細
線5の上部にかすかに傷12を付ける。図2(c)は
(b)で上部にかすかに傷12を付けられたガラス細
管、細線5をカット板3で切断する状態を示す。カット
板3は(b)のカッター2の移動方向である水平方向H
と、正確に同じ方向にセットされ、上下もその方向を保
って移動する。 【0011】カット板3の厚みはガラス細管、細線5の
直径より大きい程度のものを使用する。そして、ガラス
細管、細線5に接する面は、端面が丸みを持った形状の
ものである。更にガラス細管、細線5が水平に支え6に
セットされているので、このカット板3もそれに応じて
上部端面が水平に上下する。カット板3のストロークは
ガラス細管、細線5にカット板3が接触してからゆっく
りと上方に上げていく。その時、一瞬にしてガラス細
管、細線5が傷12を付けられた所を起点にして引張り
切断される。それと同時にカット板3を下降させる。次
に支え6の弾力材を着けた固定板10をはずし、V字状
の溝11から切断されたガラス細管、細線5を慎重に取
り出す。 【0012】上記の実施例ではカッター2は丸型を使用
したが、図4に示すように、これはガラス細管、細線5
の側面から上面へカッター2が沿って動き易く、同時に
傷12をつける部分を広くするためのものである。した
がって、図3に示すように薄い平板カッターでも良い。
この場合、一定の深さで傷12をつける部分が少なくな
るが、ガラス細管、細線5の材質の硬さの程度によっ
て、この方法が良い場合がある。またカッター2の動作
は、カット板3の押し切り面に沿って傷12をつけられ
る他の方法でも良い。さらに、上記の実施例ではバネ1
を用いたが、このバネ1の代わりにゴムの弾性材を利用
した機構にしても良い。この場合、支持部4とカッター
2との間隙を小さくすることができる。 【0013】 【発明の効果】本発明のガラス細管、細線一括切断機構
は上記のように構成されており、装着台にガラス細管、
細線をセットし、薄円板状のカッタで傷を付け、傷の反
対方向からカット板を移動操作してガラス細管、細線を
一括切断するので、従来のようなせん断圧縮による切断
方法でなく、下方からのカット板の押し上げでガラス細
管、細線の傷側に引張り力がかかり、そこを起点にして
切断されれるので、クラックや欠けを発生させること無
く、切断面の形状が整い、長さを一定にして、確実に切
断することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明のガラス細管細線一括切断機構の一実
施例を示す図である。 【図2】 本発明のガラス細管、細線一括切断の手順を
示す図である。 【図3】 本発明のカッター水平移動によるガラス細
管、細線の切断を説明するための図である。 【図4】 本発明のカッター円弧状移動によるガラス細
管、細線の切断を説明するための図である。 【図5】 従来のガラス細管、細線の切断を示す図であ
る。 【図6】 従来の他のガラス細管、細線の切断を示す図
である。 【符号の説明】 1…バネ 2…カッター 3…カット板 4…支持部 5…ガラス細管・細線 6…支え 7…上カッター 8…下カッター 9…基台 10…固定板 11…溝 12…傷

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】薄板状のカッタと、切断方向に可動するカ
    ット板と、切断すべきガラス細管、細線を一括してセッ
    トできる装着台とからなるガラス細管、細線一括切断機
    構において、装着台に一括してセットされたガラス細
    管、細線を、前記薄板状のカッタで傷を付け、その傷の
    反対方向から前記カット板を移動操作してガラス細管、
    細線を一括切断することを特徴とするガラス細管、細線
    一括切断機構。
JP10237664A 1998-08-24 1998-08-24 ガラス細管、細線一括切断機構 Pending JP2000061894A (ja)

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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107097281A (zh) * 2017-05-23 2017-08-29 泉州永春信凯机械设备有限公司 一种水利工程用高效的切割设备
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CN111548001A (zh) * 2020-05-21 2020-08-18 广州宏晟光电科技股份有限公司 玻璃管切割装置

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