JP2000061852A - 表面仕上げ材及びその方法 - Google Patents

表面仕上げ材及びその方法

Info

Publication number
JP2000061852A
JP2000061852A JP10238911A JP23891198A JP2000061852A JP 2000061852 A JP2000061852 A JP 2000061852A JP 10238911 A JP10238911 A JP 10238911A JP 23891198 A JP23891198 A JP 23891198A JP 2000061852 A JP2000061852 A JP 2000061852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermosetting resin
work
edge
finishing material
long fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10238911A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Matsushita
俊 松下
Kenji Kikuzawa
賢二 菊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIIBEKKU TECHNOLOGY KK
Original Assignee
JIIBEKKU TECHNOLOGY KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JIIBEKKU TECHNOLOGY KK filed Critical JIIBEKKU TECHNOLOGY KK
Priority to JP10238911A priority Critical patent/JP2000061852A/ja
Publication of JP2000061852A publication Critical patent/JP2000061852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも効率よく少ないコストで微妙なバ
リ取りができる表面仕上げ材及びその方法を提供しよう
とするもの。 【解決手段】 この表面仕上げ材は、ワーク2の被加工
面3に臨む無機長繊維とマトリックスたる熱硬化性樹脂
とを具備し前記熱硬化性樹脂は弾性を有しており、ワー
ク2の被加工面3に平面的に押し当て前記熱硬化性樹脂
を被加工面3のエッジ4に沿わせるように弾性変形させ
て研磨することによりエッジ4のバリを取るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種機械部品な
どのバリ取りに使用できる表面仕上げ材及びその方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属を鋳造したり機械加工したりして製
造される各種機械部品の各エッジには、所謂微細なバリ
が生じている。
【0003】これら微細なバリはそのままでは不都合を
引き起こすので除去しておく必要があり、従来この微細
なバリ取りは手作業または電着ダイヤモンド工具を先端
に付けたロボットで行っていた。
【0004】しかし、手作業では非常に作業効率が悪く
またロボットの使用はコスト高となるという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、従
来よりも効率よく少ないコストで微妙なバリ取りができ
る表面仕上げ材及びその方法を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明では次のような技術的手段を講じている。
【0007】この発明の表面仕上げ材は、ワークの被加
工面に臨む無機長繊維とマトリックスたる熱硬化性樹脂
とを具備し前記熱硬化性樹脂は弾性を有しており、ワー
クの被加工面に平面的に押し当て前記熱硬化性樹脂を被
加工面のエッジに沿わせるように弾性変形させて研磨す
ることによりエッジのバリを取るようにしたことを特徴
とする。
【0008】この発明の表面仕上げ方法は、ワークの被
加工面に臨む無機長繊維とマトリックスたる熱硬化性樹
脂とを具備し前記熱硬化性樹脂は弾性を有している表面
仕上げ材を使用し、前記表面仕上げ材を、ワークの被加
工面に平面的に押し当て前記熱硬化性樹脂を被加工面の
エッジに沿わせるように弾性変形させて研磨することに
よりエッジのバリを取るようにしたことを特徴とする。
【0009】この表面仕上げ材は、マトリックスたる熱
硬化性樹脂が弾性を有するので、ワークの被加工面に平
面的に押し当て、前記熱硬化性樹脂を被加工面のエッジ
に沿わせるように弾性変形させて、ワークの被加工面に
臨む無機長繊維で研磨することにより、通常の汎用機械
を利用してエッジのバリを取ることが可能である。
【0010】前記熱硬化性樹脂はウレタン結合を有する
こととしてもよい。ウレタン結合を有する熱硬化性樹脂
を用いることによって弾性変形が容易となり、被加工面
に臨む無機長繊維の端部で微妙バリを好適に除去するこ
とができる。
【0011】熱硬化性樹脂は、ウレタン変性エポキシ樹
脂(エポキシ樹脂中にウレタン結合を持つもの)として
もよく、ウレタンアクリレート樹脂100部にエポキシ
樹脂を0〜60部加えアミン化合物で硬化させ、熱硬化
による重合時にポリマー中にウレタン結合が入るように
してなるものとしてもよい。
【0012】前記無機長繊維は、炭化珪素長繊維、ボロ
ン長繊維、ガラス繊維等が適するが、鋼材に対するバリ
取りの効率の優れたアルミナ長繊維が最適である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0014】図1乃至図6に示すように、この実施形態
の表面仕上げ材1は各種機械部品などのワーク2(図5
及び図6参照)の被加工面3に臨む無機長繊維とマトリ
ックスたる熱硬化性樹脂とを具備しており、前記熱硬化
性樹脂は弾性を有する厚肉円盤状のものとしている。そ
して、ワーク2の被加工面3に平面的に押し当て、前記
熱硬化性樹脂を被加工面3のエッジ4(図1では丸で囲
んだ部分)に沿わせるように弾性変形させて研磨するこ
とにより、エッジ4のバリを取るようにしている。
【0015】前記熱硬化性樹脂として、ウレタン結合を
有するウレタン変性エポキシ樹脂を採用している。また
前記無機長繊維として、繊維径が15μのアルミナ長繊
維を採用している。前記ウレタン変性エポキシ樹脂はエ
ポキシ樹脂の骨格にウレタン結合が一体化されており、
アルミナ長繊維との接着性に優れる。アルミナ長繊維は
43〜75容量%で、残部はウレタン変性エポキシ樹脂
のマトリックスとしている。
【0016】接着強度をあまり必要としない場合には、
エポキシ樹脂を除いたウレタンアクリレート樹脂とアミ
ン化合物のみからなる熱硬化性樹脂を用いてもよい。
【0017】前記アルミナ長繊維は、二方向に何層かの
層が交叉した状態(所謂ヘリカルワインディング)でウ
レタン変性エポキシ樹脂が含浸されて硬化している。そ
して、これを厚肉円盤状に加工・形成している。アルミ
ナ長繊維の端部は、表面仕上げ材1の厚肉円盤状の端面
(ワーク2の被加工面3を研磨する)に臨ませている。
【0018】なおアルミナ長繊維は、右方向に巻かれて
一層が形成され次の層は左方向に巻かれて一層が形成さ
れこれが繰り返されて二方向に何層かの層が形成された
状態(所謂パラレルワインディング)でウレタン変性エ
ポキシ樹脂が硬化しているようにすることもできる。
【0019】また、アルミナ長繊維をクロス織りしたも
の又は組紐の状態に組んだテープ状のものに熱硬化性樹
脂を含浸し、これを円筒に巻き付けて硬化させ、その
後、円筒を抜いて竹輪状の成形物を得て、この成形物か
ら厚肉円盤状に表面仕上げ材を切り出すこともできる。
【0020】次に、この実施形態の表面仕上げ材の使用
状態を説明する。図2乃至図4に示すように、厚肉円盤
状とした表面仕上げ材1と加工しようとするワーク2と
を、縦型フライス盤5に装着する。
【0021】縦型フライス盤5に装着したワーク2の被
加工面3に、10Kgの押し付け力で表面仕上げ材1を
平面的に押し当て1800rpmで回転させる。こうし
て、図1に示すように、ウレタン変性エポキシ樹脂の厚
肉円盤状の端面を、被加工面3のエッジ4に沿わせるよ
うに弾性変形させ、ワーク2の被加工面3に臨むアルミ
ナ長繊維でバリ取りの研磨をする。この結果ワーク2の
エッジ4部の面ダレは殆ど生じず、表面仕上げ材1の消
耗も10μ以下であった。
【0022】この表面仕上げ材1は、ウレタン変性エポ
キシ樹脂が弾性を有するので、ワーク2の被加工面3に
平面的に押し当て、前記ウレタン変性エポキシ樹脂を被
加工面3のエッジ4に沿わせるように弾性変形させて、
ワーク2の被加工面3に臨むアルミナ長繊維でバリ取り
の研磨をすることにより、通常の汎用工作機械でエッジ
4のバリを取ることが可能である。したがって、従来よ
りも効率よくバリ取りができるという利点がある。また
従来のロボットの場合に生じていたバリの取り残しも殆
ど発生しない。
【0023】さらに、マトリックスたるウレタン変性エ
ポキシ樹脂がウレタン結合を有し弾性変形が可能となっ
ているので、ワーク2の凹みがある面などにも追従でき
る。この表面仕上げ材1は横方向にひねることもでき、
ワーク2との型なじみ性がいい。
【0024】また研削要素を無機長繊維(アルミナ長繊
維)としているので研削の均一性に優れ、表面仕上げ材
1としての減り方もそれ程速くない。さらにアルミナ長
繊維が走る方向には曲がったり撓んだりに難く強度があ
る。
【0025】
【発明の効果】この発明は上述のような構成であり、次
の効果を有する。
【0026】フライス盤等の通常の汎用機械を利用して
エッジのバリを取ることが可能であるので、従来よりも
効率よく少ないコストで微妙なバリ取りができる表面仕
上げ材及びその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表面仕上げ材の実施形態であって、
ワークの被加工面に押し当てた状態を説明する図。
【図2】図1の表面仕上げ材を縦型フライス盤に装着し
た状態を説明する斜視図。
【図3】図2の表面仕上げ材を装着した部分を拡大して
説明する一部を断面とした側面図。
【図4】図1の表面仕上げ材をワークに押し当てる状態
を説明する斜視図。
【図5】各種機械部品などのワークの一例を説明する平
面図。
【図6】各種機械部品などのワークの他の一例を説明す
る平面図。
【符号の説明】
2 ワーク 3 被加工面 4 エッジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの被加工面に臨む無機長繊維とマ
    トリックスたる熱硬化性樹脂とを具備し前記熱硬化性樹
    脂は弾性を有しており、ワークの被加工面に平面的に押
    し当て前記熱硬化性樹脂を被加工面のエッジに沿わせる
    ように弾性変形させて研磨することによりエッジのバリ
    を取るようにしたことを特徴とする表面仕上げ材。
  2. 【請求項2】 前記熱硬化性樹脂はウレタン結合を有す
    る請求項1記載の表面仕上げ材。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性樹脂をウレタン変性エポキ
    シ樹脂とした請求項2記載の表面仕上げ材。
  4. 【請求項4】 前記熱硬化性樹脂はウレタンアクリレー
    ト樹脂100部にエポキシ樹脂を0〜60部加えアミン
    化合物で硬化させてなるものである請求項2記載の表面
    仕上げ材。
  5. 【請求項5】 前記無機長繊維をアルミナ長繊維とした
    請求項1乃至4のいずれかに記載の表面仕上げ材。
  6. 【請求項6】 ワークの被加工面に臨む無機長繊維とマ
    トリックスたる熱硬化性樹脂とを具備し前記熱硬化性樹
    脂は弾性を有している表面仕上げ材を使用し、前記表面
    仕上げ材を、ワークの被加工面に平面的に押し当て前記
    熱硬化性樹脂を被加工面のエッジに沿わせるように弾性
    変形させて研磨することによりエッジのバリを取るよう
    にしたことを特徴とする表面仕上げ方法。
JP10238911A 1998-08-25 1998-08-25 表面仕上げ材及びその方法 Pending JP2000061852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10238911A JP2000061852A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 表面仕上げ材及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10238911A JP2000061852A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 表面仕上げ材及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000061852A true JP2000061852A (ja) 2000-02-29

Family

ID=17037112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10238911A Pending JP2000061852A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 表面仕上げ材及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000061852A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322032A (ja) * 2000-05-18 2001-11-20 Oriental Motor Co Ltd 歯車の仕上げ加工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322032A (ja) * 2000-05-18 2001-11-20 Oriental Motor Co Ltd 歯車の仕上げ加工方法
JP4691231B2 (ja) * 2000-05-18 2011-06-01 オリエンタルモーター株式会社 歯車の仕上げ加工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4010583A (en) Fixed-super-abrasive tool and method of manufacture thereof
US7828633B1 (en) Sanding element
JP2005118989A (ja) チタンおよびチタン合金製の機械部品の自動研磨方法
US3287862A (en) Abrasive articles and method of making abrasive articles
JP2000061852A (ja) 表面仕上げ材及びその方法
CN2403547Y (zh) 一种复合砂轮
JP2002219656A (ja) ブラシ状砥石、バリ取り並びに研磨方法
JP2002210662A (ja) ブラシ状砥石、バリ取り並びに研磨方法
JP4386814B2 (ja) レジンボンドワイヤソー
JPH0536193B2 (ja)
KR20070044155A (ko) 연마휠 및 그 제조방법
JPH0671568A (ja) 研削砥石
JPS62264869A (ja) 精密加工用砥石
CN220348147U (zh) 一种碳纤维基体复合材料的砂轮
US20220395962A1 (en) Molded Abrasive Rotary Tool
WO2016166852A1 (ja) 砥材および回転研磨工具
US3287861A (en) Abrasive articles and method of making abrasive articles
JPS63109969A (ja) 光フアイバの端面成形研磨方法
JP2002210661A (ja) ブラシ状砥石、バリ取り並びに研磨方法
CN113319740A (zh) 一种修整砂轮的滚轮
KR20210062072A (ko) 연마 회전 공구
KR200157396Y1 (ko) 기어 연마용 휠
KR20230101102A (ko) 표면 조도를 향상시키기 위한 다이아몬드 로타리 드레샤 제조방법
JP2004291182A (ja) 研磨工具
JPH08229811A (ja) 研磨加工用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071129