JP2000061459A - 低濃度有機性廃水の処理装置 - Google Patents

低濃度有機性廃水の処理装置

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JP2000061459A
JP2000061459A JP11236158A JP23615899A JP2000061459A JP 2000061459 A JP2000061459 A JP 2000061459A JP 11236158 A JP11236158 A JP 11236158A JP 23615899 A JP23615899 A JP 23615899A JP 2000061459 A JP2000061459 A JP 2000061459A
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low
ion exchange
ultraviolet irradiation
pressure ultraviolet
toc
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JP11236158A
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English (en)
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Tsugi Abe
嗣 阿部
Senri Kojima
泉里 小島
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Nomura Micro Science Co Ltd
Original Assignee
Nomura Micro Science Co Ltd
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イニシャルコスト、ランニングコストが安
く、広いスペースを必要とせず、装置管理が容易であり
ながら安定した運転が可能な低濃度有機性廃水の処理装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 184.9nmの紫外線を照射する低圧
紫外線照射装置とイオン交換装置とを順に配置した組を
少なくとも1組有する第2の処理系とを流路に沿って配
設してなる低濃度有機性廃水の処理装置。この装置で
は、高圧紫外線発生装置よりも安価で設置スペースを広
く必要とせず、しかもTOCの分解効率の高い低圧紫外
線照射装置を使用するので、イニシャルコスト、ランニ
ングコスト共に安くすることができる。また、好気性菌
を使用する方法と比べて管理が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、半導体
装置の製造に使用される超純水の回収システムにおい
て、TOC(全有機炭素)濃度がppmオーダーの低濃
度有機廃水を、TOC濃度が1ppb以下にまで有機物
を除去して再使用可能とする低濃度有機性廃水の処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体装置の製造工程において
は、半導体ウエハの洗浄に大量の超純水が用いられてい
る。洗浄により発生した低濃度廃水は回収システムにお
いて再生処理して再使用される。
【0003】洗浄廃水中には、次の例のような揮発性有
機化合物がppmオーダーで混入しているが、半導体製
造工程で再使用するためにはTOCとして、1ppb以
下にまで純度を高める必要がある。
【0004】 イソプロパノール 1120.1ppb 1,1−ジクロロエチレン 0.3 〃 シス−1,2−ジクロロエチレン 9.1 〃 クロロホルム 0.4 〃 トリロロエチレン 14.5 〃 ブロモジクロロエタン 0.2 〃 テトラクロロエチレン 0.5 〃 ジブロモクロロエチレン 0.3 〃 なお、洗浄廃水中のTOCに、イソプロパノール成分が
多いのは、半導体ウエハの乾燥にこの蒸気が用いられて
いるためである。
【0005】従来、低濃度有機性廃水の処理方法として
は、高圧紫外線ランプを用いてTOCを酸化分解する方
法が用いられていた。この方法は、TOCを含む処理水
に過酸化水素を添加し、これに高圧紫外線ランプを用い
て主たる波長が365nm及び253.7nmの紫外線
を照射してTOCを酸化分解するものである。またTO
Cの分解により生じた炭酸ガス、有機酸や余剰の過酸化
水素を活性炭塔、イオン交換樹脂塔、逆浸透膜装置で除
去するものある。
【0006】しかしながら、この方法に使用する高圧紫
外線ランプは高価なうえに使用電力に対する分解効率が
低く、このため長い照射時間を必要とするため大きい処
理槽が必要となり広いスペースが必要になる。また、使
用電力のかなりの部分が熱になるため発熱量が大きく、
ランニングコストが高くなるうえに、通水を止めると水
温が短時間で上昇して沸騰する危険がある。また、活性
炭塔は菌の発生原因ともなり易く好ましくない。
【0007】従って、従来の高圧紫外線ランプを使用す
る超純水製造装置を用いて低濃度有機性廃水を処理する
方法では、イニシャルコストとランニングコストが高く
なるという問題があった。
【0008】また、高圧紫外線ランプを用いない低濃度
有機性廃水の処理方法として、被処理水を好気性菌を繁
殖させた処理槽中に通してTOCを生物学的に分解処理
する方法も知られているが、この方法では処理槽中に雑
菌が入ると処理性能が著しく低下するという問題があ
り、管理が難しいという問題があった。
【0009】さらに、「MICROCONTAMINATION 92 Confer
ence Proceedings,October,Santa Clara pp729-738の7
36頁には、「BEST AVAILABLE TECHNOLOGY TO MEET CU
RRENT SEMICONDUCTOR MANUFACTURING REQUIREMENTS」と
題して、原水を逆浸透膜装置、脱気塔、紫外線照射装
置、イオン交換樹脂塔等の多くの単位機器で処理して超
純水とするシステムが示されている。
【0010】しかしながら、このシステムでは多くの単
位機器が使用されており、できるだけ少ない数の単位機
器で処理する点については検討されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の、被処理水に、過酸化水素を添加し、主たる波長が3
65nmの紫外線を照射し、TOCの分解により生じた
炭酸ガス、有機酸を活性炭塔やイオン交換樹脂塔、逆浸
透膜装置で吸着して除去する方法は、高圧紫外線ランプ
は高価なうえに有機物をほとんど炭酸ガスまで分解する
ため使用電力に対する分解効率が低く、このため長い照
射時間が必要となって大きい処理槽が必要となり広いス
ペースが必要になり、また、使用電力の大きい部分が熱
になるため発熱量が大きく、通水を止めると水温が短時
間で上昇して沸騰する危険があった。
【0012】また、被処理水を好気性菌を繁殖させた処
理槽中に通してTOCを生物学的に分解処理する方法で
は、処理槽中に雑菌が入り易く雑菌が入ると処理性能が
著しく低下するという問題があり、管理が難しいという
問題があった。
【0013】さらに、逆浸透膜装置は逆浸透膜の寿命が
くれば交換しなければならず、イオン交換樹脂塔は定期
的にイオン交換樹脂を再生する必要があるため、結局イ
ニシャルコスト、ランニングコストを高くし、広いスペ
ースが必要となるという問題がある。また、脱気塔はラ
ンニングコストをさほど高くしないが、TOCの除去率
が低いという問題がある。
【0014】従って、本発明の第1の目的は、高圧紫外
線ランプに代えて低圧紫外線照射装置を使用することに
より、イニシャルコスト、ランニングコストが安く、広
いスペースを必要とせず、装置管理が容易でありながら
安定した運転が可能な低濃度有機性廃水の処理装置を提
供することを目的とする。
【0015】本発明の第2の目的は、低圧紫外線照射装
置とイオン交換樹脂塔との組合わせを複数段とすること
で、特に前段の組合わせで有機物を有機酸として除去
し、後段の組合わせで、前段で除去しきれなかった有機
物を有機酸および炭酸ガスとして除去することでイニシ
ャルコスト、ランニングコストを低減するとともに、低
圧紫外線照射装置とイオン交換樹脂塔の1組の場合に比
べてTOC分解効率の向上した低濃度有機性廃水の処理
装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の低濃
度有機性廃水の処理装置は、184.9nmの紫外線を
照射する低圧紫外線照射装置とイオン交換装置とを順に
配置した組を流路に沿って複数組配設してなることを特
徴とする。
【0017】図1は、本発明に使用される低圧紫外線照
射装置の一例を示す縦断面図、図2は、図1の2−2線
に沿った断面図である。
【0018】この低圧紫外線照射装置30は、両端にフ
ランジ31、31を備え、両端近傍に入口管32、出口
管33を有する円筒状の本体部34に、整流板支持棒3
5で所定間隔を置いて保持された環状の整流板36を挿
入し、整流板36の中心の穴部37を挿通して紫外線に
対して透明な材料からなるランプ保護管38を挿通し、
このランプ保護管38の両端を、中心に端管39,39
を突設した端板40、40で保持するとともに、このラ
ンプ保護管38内に低圧紫外線ランプ41を挿入して構
成されている。ランプ保護管38の両端内側にはアルミ
リング42、42が内挿され、端板40、40と本体部
のフランジ31間、ランプ保護管38の両端部外周と端
板40の端管40の内面間には、それぞれOリング4
3、43、…が介在されて水密とされている。ランプ保
護管38と整流板36の中心の穴の内面間にはわずかな
隙間が設けられ、入口管32から供給された被処理水
は、ランプ保護管38と多数の整流板36の中心の穴と
の隙間を通過する過程で万遍なく紫外線に曝露され、ま
た整流板36、36間でも乱流となるので、ここでも万
遍なく紫外線に曝露されることになる。
【0019】本発明の低濃度有機性廃水の処理装置は、
最初の低圧紫外線照射装置の供給水のTOC濃度が18
0ppb以下であることが望ましい。
【0020】本発明で処理される低濃度有機性廃水は、
0.5〜3ppm、通常は1ppm以下のTOC濃度の
ものである。
【0021】本発明の低濃度有機性廃水の処理装置は、
例えば、0.5〜3ppmのTOC濃度の低濃度有機廃
水をTOC濃度が1ppb以下の超純水に再生する低濃
度有機性廃水の処理装置であって、0.5〜3ppmの
TOC濃度の低濃度有機廃水を60〜200ppbの低
濃度有機性廃水にする逆浸透膜装置と真空度が35To
rr以下の下で被処理水の体積を基準にして0.001
〜1.0の体積流量比の不活性ガスが塔内に送入される
真空脱気塔からなる第1の処理系と、184.9nmの
紫外線を照射する低圧紫外線照射装置とイオン交換装置
とを順に配置した第2の処理系とを流路に沿って順に配
設してなる水処理装置の第2の処理系として用いられ
る。
【0022】上記水処理装置に使用する逆浸透膜装置と
しては、「SU−700」(東レ株式会社製)、「NT
R−759UP」(日東電工株式会社製)が適してお
り、特に、逆浸透膜装置を2段またはそれ以上連結して
使用する場合には、最終段は「NTR−759UP」の
ような低濃度のTOC除去性能の高いモジュールが適し
ている。これらの逆浸透膜装置は、メッシュスペーサの
両面に逆浸透膜を配置した複合シートを、メッシュスペ
ーサを介在させて、外周に穴を開けた中心パイプ上に巻
き付けて構成されている。この逆浸透膜装置では、複合
シート間を流れる被処理水中の水が逆浸透膜を透過して
純化され中心パイプを通って次のステップに送られ、濃
縮水はそのまま複合シート間を流れて排出される。逆浸
透膜装置の出口水、すなわち真空脱気装置の入口水のT
OC濃度は、真空脱気装置のTOC除去効率に大きい影
響を及ぼす。すなわち、真空脱気装置の入口TOC濃度
が1ppmでは、真空脱気装置のTOC除去率は6%程
度であるが、真空脱気装置の入口TOC濃度が200p
pb以下では、TOCの除去率が20%以上となる(真
空脱気装置のN2 液ガス比3%、水温30℃、真空度3
0Torr)。
【0023】本発明においては、このような観点から、
逆浸透膜装置では、被処理水である0.5〜3ppmの
TOC濃度の低濃度有機廃水が、TOC濃度60〜20
0ppbになるまでTOCが除去される。
【0024】本発明者らの実験によれば、真空脱気装置
の入口のTOC濃度が200ppbを越えると除去率が
低くなり、第2の処理系の負荷が大きくなるので、入口
のTOC濃度は200ppb以下となるように逆浸透膜
装置を設置することが望ましい。第2の処理系の負荷を
より低くするためには、100ppb以下とすることが
望ましい。なお、脱気装置の入口のTOC濃度が60p
pbより低くなると逆に脱気装置のTOCの除去率が低
くなるので、60ppb以上とすることが望ましい。T
OC濃度が1〜3ppmの場合には低圧逆浸透膜装置を
2段以上に設けることが望ましい。
【0025】上記水処理装置に使用する真空脱気装置と
しては、USP5,180,403に記載された真空脱
気塔が適している。
【0026】この装置では、真空度が35Torr以下
で脱気しつつ、真空脱気塔内に被処理水の体積を基準に
して0.001〜1.0好ましくは0.01〜0.05
体積流量比の不活性ガス、例えば窒素ガスを真空脱気塔
内に送入することにより、脱気効率を非常に向上させる
ことができる。
【0027】上記水処理装置では、第1の処理系の出口
のTOC濃度が低くなるほどTOC除去の効率が向上す
る。第1の処理系の出口のTOC濃度を低くするには、
逆浸透膜装置と真空脱気装置のTOC除去率を高めれば
よい。しかしながら、逆浸透膜装置のTOC除去率を高
めるには逆浸透膜装置を多段に設置しなければならない
ためイニシャルコスト、ランニングコストが高くなる。
したがって、コストアップをできるだけ抑えるために
は、真空脱気装置の除去率を高くすることが望ましい。
【0028】本発明に使用される低圧紫外線照射装置
は、主波長である253.7nmとともに、よりエネル
ギーが高く、より短波長の184.9nmの光を利用で
きるようにランプと外管をこれらの波長の紫外線が透過
する材料で作ったものが適している。184.9nmの
波長の紫外線は、水分子から直接OHラジカルを生成
し、このOHラジカルの作用によりTOCを有機酸や炭
酸ガスにまで分解する。低圧紫外線ランプはTOCの分
解効率に対するエネルギー量(電力消費量)が小さく
(高圧水銀ランプの消費電力の1/30から1/4
0)、このため発熱量も少なく、通水を止めた場合でも
被処理水が沸騰する危険はない。
【0029】本発明では、低圧紫外線照射装置でTOC
の分解により生じた有機酸その他のイオン性物質はイオ
ン交換装置により除去されるが、低圧紫外線照射装置を
複数台連結して使用する場合には、イオン交換装置との
連結方法がTOCの除去率に影響を与える。
【0030】上記の記述を裏付けるために行った本発明
者らの実験によれば、低圧紫外線照射装置を2台連結し
てその後にイオン交換装置を配置した系と、低圧紫外線
照射装置とイオン交換装置とを交互に2組連結した系を
比較した場合、前者よりも後者のTOC除去効率の方が
約1.5倍高くなっていた。
【0031】したがって、低圧紫外線照射装置を多段で
使用する場合には低圧紫外線照射装置とイオン交換装置
とを交互に配置する構成が除去率を高くする上で適して
いる。 特に、低圧紫外線照射装置は有機物をほとんど
有機酸の状態としこの有機酸は次のイオン交換樹脂で除
去される。なお、低圧紫外線照射装置とイオン交換樹脂
塔の組を2組連結して用いた場合には、後段の低圧紫外
線照射装置では前段で除去しきれなかった有機物を有機
酸と炭酸ガスに分解しこの有機酸は次のイオン交換樹脂
で除去される。
【0032】低圧紫外線照射装置が高圧紫外線照射装置
と比べて効率が高いのは有機物の全部を炭酸ガスまで分
解せずに一部を有機酸の段階でとどめ、この有機酸をイ
オン交換樹脂で除去するようにしているためである。
【0033】イオン交換装置としては、強塩基性イオン
交換樹脂と強酸性イオン交換樹脂とを混合した再生型あ
るいは被再生型の混床式のイオン交換装置が適している
がこれに限るものではない。要は、低圧紫外線照射装置
により発生したイオン性物質を除去可能なイオン交換装
置であればよい。
【0034】上記の水処理装置によれば1ppm以上の
TOC濃度の低濃度有機性廃水を1ppb以下にまで有
機物を除去することができる。
【0035】そして、この装置では、二次廃棄物の発生
のない脱気装置を使用し、かつ、高圧紫外線発生装置よ
りも安価で設置スペースを広く必要とせず、しかもTO
Cの分解効率の高い低圧紫外線照射装置を使用するの
で、イニシャルコスト、ランニングコスト共に安くする
ことができる。
【0036】また、好気性菌を使用する方法と比べて管
理が容易である。
【0037】
【作用】本発明の処理装置は、高圧紫外線ランプに代え
て低圧紫外線照射装置を使用し、低圧紫外線照射装置と
イオン交換装置との組を2組以上用いることにより、効
果的にTOC濃度を低減させることができる。
【0038】このように、低圧紫外線照射装置とイオン
交換樹脂塔との組合わせを複数段とした場合には、前段
の組合わせで有機物を有機酸として除去し、後段の組合
わせで、前段で除去しきれなかった有機物を有機酸およ
び炭酸ガスとして除去するようになるので効率がさらに
高いものとなる。
【0039】
【実施例1】図3は、本発明の一実施例の構成図であ
る。
【0040】この実施例の第1の処理系は、逆浸透膜装
置(SU−710(東レ株式会社製)×12)1、逆浸
透膜装置(NTR−759・UP(日東電工株式会社
製)×9)2及びN2 ガス混入方式の真空脱気装置(直
径250mm、充填層高2m)3を接続して構成されて
いる。なお、真空脱気装置3のN2 と被処理水の比率は
0.03:1である。
【0041】また、第2の処理系は、低圧紫外線照射装
置(184.9nm・照射量0.5kW・h/m3 、T
DFL−4千代田工販株式会社製(電子安定器付))4
aと混床式イオン交換装置5a及びこれらと同一仕様の
低圧紫外線照射装置4bと混床式イオン交換装置5bと
を接続して構成されている。
【0042】また、逆浸透膜装置の排水を極力少なくす
るため第2段目の逆浸透膜装置の濃縮水の一部を逆浸透
膜装置の入り口側に戻して回収率の向上を図っている。
【0043】以上の処理装置を使用して、供給水として
超純水(TOC濃度0.22〜0.23mgC/l、比
抵抗17.0MΩ・cm、水温25℃)にイソプロパノ
ールをTOC濃度で約1ppmとなるよう添加したもの
を用いて処理を行った。
【0044】なお、図中、入口配管1の位置での流速は
1.7m3 /h,配管(2)〜(5)の位置での流速は
1.5m3 /h,真空脱気装置4内の流速はLV=30
[m/h],混床式イオン交換装置5a,5b内の流速
はLV=40[m/h]である。 その結果を表1に示
す。
【0045】表から明らかなように処理された超純水は
出口で1ppb以下であり、TOC濃度を非常に低濃度
にすることができる。
【0046】
【表1】 図での位置 TOC 除去率[%] 被処理水 (a) 1.1×103 ppb − 2段R/O 出口 (b) 80 92.7 真空脱気出口 (c) 60 25.0 TOC-UV+MB1st (d) 11 81.7 TOC-UV+MB2st (e) 0.6 〜0.8 93.6
【0047】
【実施例2】図4は、本発明の他の実施例の構成図であ
る。
【0048】この実施例の第1の処理系は、逆浸透膜装
置(SU−710(東レ株式会社製)×12)11及び
2 ガス混入方式の真空脱気装置(直径250mm、充
填層高2m)12を接続して構成されている。なお、真
空脱気装置3のN2 と被処理水の比率は0.03:1で
ある。
【0049】また、第2の処理系は、低圧紫外線照射装
置(184.9nm・照射量0.25kW・h/m3
13aと混床式イオン交換装置14a及びこれら第1の
組と同一仕様の、低圧紫外線照射装置13bと混床式イ
オン交換装置14bの第2の組、低圧紫外線照射装置1
3cと混床式イオン交換装置14cの第3の組とを接続
して構成されている。
【0050】以上の処理装置を使用して、供給水として
超純水(TOC濃度0.22〜0.23mgC/l、比
抵抗17.0MΩ・cm、水温25℃)にイソプロパノ
ールをTOC濃度で800〜900ppbとなるよう添
加したものを用いて処理を行った。
【0051】なお図中、入口配管1の位置での流速は
1.7m3 /h,配管(2)〜(5)の位置での流速は
1.5m3 /h,真空脱気装置4内の流速はLV=30
[m/h],混床式イオン交換装置5a,5b内の流速
はLV=40[m/h]である。
【0052】その結果を表2−1および表2−2に示
す。なお、表2−1は真空脱気装置に窒素ガスを注入し
た場合、表2−2は真空脱気装置に窒素ガスを注入しな
かった場合の結果である。
【0053】これらの表から明らかなように処理された
超純水は出口で1ppb以下であり、特に低圧紫外線照
射装置とイオン交換装置とを順に配置した組を、複数組
配設することにより、TOC濃度を高い除去効率で、か
つ非常に低濃度にすることができる。
【0054】
【表2−1】 図での位置 TOC 除去率(平均)[%] 被処理水 (A) 800 〜900 ppb − R/O 出口 (B) 100 〜120 87.1 真空脱気出口 (c) 90 〜100 13.6 TOC-UV+MB1st (D) 10 〜12 88.4 TOC-UV+MB2st (E) 0.6 〜0.8 93.6 TOC-UV+MB3st (F) 0.6 〜0.7 7.1
【0055】
【表2−2】 図での位置 TOC 除去率(平均)[%] 被処理水 (A) 800 〜900 ppb − R/O 出口 (B) 100 〜120 87.1 真空脱気出口 (c) 90 〜100 13.6 TOC-UV+MB1st (D) 11 〜14 86.8 TOC-UV+MB2st (E) 0.8 〜1.0 92.8 TOC-UV+MB3st (F) 0.6 〜0.8 22.2 なお、この実施例から、2組目の低圧紫外線照射装置と
イオン交換装置との組によるTOC除去効率が非常に高
く、3組目になると(被処理水が1ppb以下になる
と)効果が少なくなることがわかる。
【0056】
【実施例3】この実施例では、実施例1および実施例2
と同様にして超純水にイソプロパノールを50ppbと
なるように添加して調整した試料水を、低圧紫外線照射
装置と混床式イオン交換装置の1組で照射量が0.5k
W・h/m3 となるようにした水処理装置Aと、低圧紫
外線照射装置と混床式イオン交換装置の組を2組タンデ
ムに接続し、この2組を通過して合計の照射量が0.5
kW・h/m3 となるようにした水処理装置Bを通過さ
せて、TOC濃度の低下量を測定した。
【0057】図5は、このように仕手測定した結果を示
すグラフである。なお、2組を通過させたもの(B)
は、その1組目を通過したときと2組目を通過したとき
のTOC濃度をそれぞれ測定している。
【0058】このグラフから明らかなように、同じ紫外
線の照射量であっても、低圧紫外線照射装置と混床式イ
オン交換装置の組を2組通過させたときの方が、より低
いTOC濃度とすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上の実施例からも、明らかなように処
理された超純水は出口で1ppb以下であり、特に、低
圧紫外線照射装置とイオン交換装置とを順に配置した組
を複数組通過させることによって、TOC濃度を非常に
低濃度にすることができ、洗浄水として再使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される低圧紫外線照射装置の一例
を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿った横断面図。
【図3】本発明の一実施例の構成を示す図。
【図4】本発明の他の実施例の構成を示す図。
【図5】本発明のさらに他の実施例の効果を示すグラ
フ。
【符号の説明】
1…逆浸透膜装置、2…逆浸透膜装置、3…N2 ガス混
入方式の真空脱気装置、4a,4b…低圧紫外線照射装
置、5a,5b…混床式イオン交換装置 30……低圧紫外線照射装置、31……フランジ、32
……入口管、33……出口管、34……本体部、35…
…整流板支持棒、36……整流板、37……穴部、38
……ランプ保護管、39……端管、40……端板、41
……低圧紫外線ランプ、42……アルミリング、43…
…Oリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 C02F 1/44 J 1/72 101 1/72 101 9/00 502 9/00 502F 502N 502J 502Z 503 503C 504 504B 504E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 184.9nmの紫外線を照射する低圧
    紫外線照射装置とイオン交換装置とを順に配置した組を
    流路に沿って複数組配設してなることを特徴とする低濃
    度有機性廃水の処理装置。
  2. 【請求項2】 184.9nmの紫外線を照射する低圧
    紫外線照射装置とイオン交換装置とを順に配置した組を
    流路に沿って2組配設してなることを特徴とする請求項
    1記載の低濃度有機性廃水の処理装置。
  3. 【請求項3】 184.9nmの紫外線を照射する低圧
    紫外線照射装置とイオン交換装置とを順に配置した組
    を、第1の組の直後に第2の組がくるよう流路に沿って
    2組配設してなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の低濃度有機性廃水の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記低圧紫外線照射装置の供給水のTO
    C濃度が180ppb以下である請求項1ないし3のい
    ずれか1項記載の低濃度有機性廃水の処理装置。
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