JP2000061445A - 機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム - Google Patents

機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム

Info

Publication number
JP2000061445A
JP2000061445A JP11218254A JP21825499A JP2000061445A JP 2000061445 A JP2000061445 A JP 2000061445A JP 11218254 A JP11218254 A JP 11218254A JP 21825499 A JP21825499 A JP 21825499A JP 2000061445 A JP2000061445 A JP 2000061445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
treatment
catalyst
catalytic
granules
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11218254A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3461470B2 (ja
Inventor
Masami Shoji
政己 庄子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seisui Co Ltd
Original Assignee
Seisui Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seisui Co Ltd filed Critical Seisui Co Ltd
Priority to JP21825499A priority Critical patent/JP3461470B2/ja
Publication of JP2000061445A publication Critical patent/JP2000061445A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3461470B2 publication Critical patent/JP3461470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能セラミックを用いた簡単な構成の水触媒
処理により触媒水を生成し排液処理における排液の質改
善、浄化を効率よく行えるようにする。 【解決手段】 排液の質改善浄化処理を行う排液処理部
22と、バインダーとして樹脂やガラスを使用し、少な
くともフェライト系に磁性体や鉄、コバルト、チタン等
の複数種類の金属酸化物を組み合わせたものを焼結して
なる複数の機能セラミックの粒体を混合して処理タンク
に収容し、該処理タンクに次亜塩素酸ソーダを添加した
水溶液を導入して機能セラミックの粒体に通過接触させ
ることにより触媒作用を利用して触媒水を生成し取り出
すと共に底部より気泡を供給する水触媒処理部21と、
該水触媒処理部より触媒水を取り出して排液処理部の排
液に混合する触媒水混合手段24とを備え、触媒水混合
手段24により触媒水を排液に混合して排液の質改善浄
化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能セラミックの
触媒水を排液に混合して排液の質改善浄化処理を行う排
液処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
排気や排水による大気、河川・湖沼・海の汚染が環境破
壊として大きな問題となっている。その中で、排水によ
る河川・湖沼・海の汚染を考えると、排水には様々な種
類があり、様々な規制が設けられている。例えば農業集
落排水では、農業集落排水事業実施要綱(昭和58年4
月4日農林水産事務次官)が策定されており、その趣旨
は次のようなものである。
【0003】近年の農村社会における混住化の進展、生
活様式の高度化、農業生産様式の変貌等、農業及び農村
を取り巻く状況の変化により、農業用排水の汚濁が進行
し、農作物の生育障害、土地改良施設の維持管理費の増
大、悪臭の発生等、農業生産環境及び農村生活環境の両
面に大きな問題を生じている。このため、農業用用排水
の水質保全、農業用用排水施設の機能維持又は農村生活
環境の改善を図り、併せて公共用水域の水質保全に寄与
するため、農業集落におけるし尿、生活雑排水等の汚
水、汚泥又は雨水を処理する施設を整備する、というも
のである。
【0004】排水には、このような農業集落排水の他
に、養豚等の畜産業の排水、一般家庭生活雑排水、食品
工場や半導体製造工場その他の工場排水、ゴルフ場等の
レジャー用排水その他、一定の基準以上の水質に改善す
る必要のある排水は身の回りに多岐にわたって存在して
いる。しかも、これらの排水は、それぞれし尿や化学肥
料、洗剤、家庭用油等、処理対象となる成分が異なり、
脱臭、油分解、滅菌等、水質改善の目的、効果も様々で
ある。
【0005】しかし、このように多様な排水に対して効
果的に水質を改善するには、それぞれの目的に応じて規
模の大きな、複雑な排水処理施設が必要となり、排水処
理にかかるコストが高くなるという問題がある。
【0006】また、排水処理や汚水処理、汚泥処理を行
う施設、畜産飼育場、食肉加工場などの施設では、硫化
水素ガス、アンモニアガスその他の悪臭成分を含有した
ガスが大量に発生するため、脱臭を行い空気の浄化を行
う装置が用いられる。脱臭のために従来用いられている
装置として、例えば悪臭成分の主体である硫化水素の含
有ガスをアルカリ水溶液と接触させることにより硫黄化
合物を吸収除去するものがある。
【0007】しかし、このようなアルカリ洗浄により脱
臭しようとするものでは、アルカリ洗浄液として苛性ソ
ーダを使用すると、洗浄液に吸収された二酸化炭素が苛
性ソーダと反応して炭酸ソーダや重炭酸ソーダに変化し
て効率(除去率)が低下する。そのため、所望の効率を
維持するには、苛性ソーダの補充が必要になり、十分な
硫化水素の除去効率を維持することが難しい。また、ア
ルカリ洗浄で除去しきれない微量の硫黄化合物を除去す
る方法として、活性炭吸着法やオゾン脱臭触媒法等を組
み合わせ採用している。
【0008】そこで、硫化水素等の硫黄化合物を主体と
する周期成分含有ガスから硫黄化合物を効率よく除去す
るため、アルカリ洗浄液として亜鉛塩を含む炭酸ソーダ
水溶液中に接触させ、硫黄化合物中に硫黄原子を硫化亜
鉛として分離除去する方法が提案されている(例えば特
許第2731124号)。この方法によれば、炭酸ソー
ダ水溶液中の亜鉛塩の含有量を、水溶液中に懸濁物およ
び沈殿として蓄積された硫化亜鉛に対し当量比で3倍以
上に維持することが必要であるため、亜鉛塩の含有量の
調整、維持に特別の配慮が必要になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、機能セラミックを用いた簡単な構
成の水触媒処理により触媒水を生成し排液処理における
排液の質改善、浄化を効率よく行えるようにするもので
ある。
【0010】そのために本発明は、機能セラミックの触
媒水を排液に混合して排液の質改善浄化処理を行う排液
処理システムにおいて、前記排液の質改善浄化処理を行
う排液処理部と、バインダーとして樹脂やガラスを使用
し、少なくともフェライト系に磁性体や鉄、コバルト、
チタン等の複数種類の金属酸化物を組み合わせたものを
焼結してなる複数の機能セラミックの粒体を混合して処
理タンクに収容し、該処理タンクに次亜塩素酸ソーダを
添加した水溶液を導入して前記機能セラミックの粒体に
通過接触させることにより触媒作用を利用して触媒水を
生成し取り出すと共に底部より気泡を供給する水触媒処
理部と、該水触媒処理部より触媒水を取り出して前記排
液処理部の排液に混合する触媒水混合手段とを備え、前
記触媒水混合手段により触媒水を排液に混合して排液の
質改善浄化処理を行うように構成したことを特徴とする
ものである。
【0011】また、前記水触媒処理部は、底付近に気体
を導入する給気部と前記触媒水を取り出す排水部とを有
し、天井付近に気体を排気する排気部と前記水溶液を導
入しシャワリングする散水ノズルを含む給水部とを有す
る処理タンクと、前記複数の機能セラミックの粒体を混
合して収容し前記処理タンク内の給気部と排気部との間
に配置される複数のカゴと、底付近の前記排水部より
取り出す触媒水を前記カゴの1乃至複数段が浸されるよ
うに前記処理タンクの所定レベルに貯留、維持させる触
媒水貯留維持手段とを備え、天井付近の前記給水部より
前記水溶液をシャワリングして前記複数の機能セラミッ
クの粒体と通過接触させ所定レベルに貯留し触媒水を生
成して底付近の排水部より取り出し、底付近の前記給気
部より前記触媒水の中に気泡を導入しその中に浸された
前記複数の機能セラミックの粒体及び触媒水と通過接触
させると共に、前記触媒水の上方で前記シャワリングさ
れた前記複数の機能セラミック及び触媒水と通過接触さ
せて天井付近の前記排気部より排気するように構成し、
前記貯留する前記触媒水の所定レベルは、前記複数のカ
ゴの段数の2分の1の段数までのレベルであることを特
徴とするものである。
【0012】さらに前記水触媒処理部は、前記排水処理
部から放出される処理済排液の一部から前記次亜塩素酸
ソーダを添加する水溶液を抽出し導入する手段を有する
ことを特徴とし、前記排液処理部で質改善浄化処理を行
う排液は、グリースその他の排油であることを特徴とす
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る機能セラミ
ックの触媒水を用いた排液処理システムの水触媒処理装
置の実施の形態を示す図、図2は本発明に係る機能セラ
ミックの触媒水を用いた排液処理システムの実施の形態
を示す図である。図中、1は処理タンク、2は機能セラ
ミックの粒体、3はカゴ、4は給気部、5は排気部、6
は給水部、7は排水部、8〜11はバルブ、12は排気
ファン、13は触媒水、14は散水ノズル、21は処理
タンク、22は排水処理施設、23は次亜塩素酸ソーダ
添加部、24は触媒水混合部、25は処理済排水抽出部
を示す。
【0014】図1において、処理タンク1は、天井付近
に排気部5、排気ファン12、その下部に給水部6、散
水ノズル14を、底付近に給気部4、排水部7をそれぞ
れ有し、内部に複数の機能セラミックの粒体2を混合し
て収容したカゴ3を多段に配置したものである。給水部
6は、バルブ10で原水に点滴剤として次亜塩素酸ソー
ダ(NaClO)を点滴し、1〜3ppm程度の濃度の
次亜塩素酸ソーダ水溶液を散水ノズル14に供給し上方
から処理タンク1の中に導入するものである。排水部7
は、散水ノズル14からシャワリングされ、複数の機能
セラミックの粒体2と通過接触するときに触媒作用によ
り生成された触媒水13を取り出すものであり、バルブ
11を通して図示のように処理タンク1の底より所定の
高さレベルから取り出すようにすることにより、その所
定の高さレベルまで触媒水を処理タンク1に貯留する。
その高さレベルは、例えばカゴ3の段数の2分の1の段
数までとしてもよいし、触媒水13の中のカゴ3の段
数、触媒水13の水面より上のカゴ3の段数をそれぞれ
適宜変えても、カゴ3の段数に応じて高さレベルを調整
してもよい。給気部4は、バルブ8を通して例えば悪臭
成分含有ガスその他のガス、空気などの気体を供給し底
付近から処理タンク1の中、貯留された触媒水の中に導
入するものである。排気部5は、給気部4から導入され
た気体が複数の機能セラミックの粒体2及び触媒水と通
過接触するときに脱臭、浄化された気体をバルブ9を通
して排気するものであり、その気体を排気部5に送り込
むのが排気ファン12である。
【0015】機能セラミックの粒体2は、バインダーと
して樹脂やガラスを使用し、フェライト系に少なくとも
磁性体や鉄、コバルト、チタン等の複数種類の金属酸化
物を組み合わせたものを焼結してなるものであり、第1
の粒体、第2の粒体、第3の粒体からなる成分濃度の異
なる複数種の粒体をカゴ3に混合して収容し、これを数
段(図示の例では4段)に重ねて着脱交換可能に配置す
る。第1の粒体は、フェライト系に少なくとも磁性体、
鉄、モリブデン、コバルト、チタン、マグネシウム、ア
ルミニウム、カリウム、ジルコニウム、珪素の金属酸化
物を組み合わせたものを焼結してなり、第2の粒体は、
フェライト系に少なくとも磁性体と鉄とマンガン、コバ
ルト、チタン、マグネシウム、アルミニウム、カリウ
ム、ジルコニウム、珪素の金属酸化物を組み合わせたも
のを焼結してなり、第3の粒体は、少なくとも酸化アル
ミニウム、ジルコニア、珪藻土、チタン酸バリウムの金
属酸化物を組み合わせたものを焼結してなる。
【0016】これらの粒体は、成分濃度を制御し、原子
パーセントを変えることにより、イオンの反応の効率を
良くすることができ、第1の粒体では、特に殺菌、脱臭
作用に顕著な効果を有し、第2の粒体では、油分解、殺
菌作用に顕著な効果を有し、第3の粒体では、油分解作
用に顕著な効果を有することが確認された。また、第1
の粒体と第2の粒体とを混合させると、第1の粒体と第
2の粒体とは、成分濃度が違うためお互いに反応しあ
い、イオンの発生の効率がよくなり、さらに、第3の粒
体を少量追加することにより、油分解がより進むことも
実証されている。しかも、第3の粒体は、凝結作用が強
く、分子をフロック状に形成し、油分を親水、親油性に
する作用がある。そのため、汚泥の沈降速度が早くなる
効果も、排水処理場で多数確認されている。つまり、有
機分解する働きがよくなるので、水質の改善に寄与し、
油の酸化臭を除去して脱臭効果をさらによくすることに
つながっている。このことは、長年の機能セラミックの
研究にわたる経験と繰り返し試験によるものであり、こ
の経験値により、脱臭、水質改善等に応用して各粒体の
比率基準が決定される。
【0017】したがって、成分濃度を制御し、さらに第
1〜第3の粒体の混合比率を変えることにより、処理目
的に応じた効果を高めることができる。例えば養豚等の
畜産業の排水や農業集落排水、一般家庭生活雑排水に対
しては、アンモニアや硫化水素、チッソ、リン等が多
く、脱臭の効果が特に要求される。また、食品工場の排
水や食堂、レストランの排水を含む工場排水に対して
は、油、チッソ、リン等が多く、油分解の効果が特に要
求される。このようなそれぞれの要求に応じて第1〜第
3の粒体の混合比率が設定される。
【0018】本発明に係る機能セラミックの触媒水を生
成する水触媒処理装置では、次亜塩素酸ソーダ水溶液を
散水ノズル14によりシャワリングして上段の機能セラ
ミックの粒体2から順次通過接触させ、さらに下方に貯
留して排水部7までの間に下段の機能セラミックの粒体
2と通過接触させて、触媒作用を利用した水処理を行っ
て触媒水を生成し、その触媒水13を底付近の排水部7
からバルブ11を通して取り出し、汚水や排水、汚泥に
添加して処理効果を改善したり、業務用水などの水質を
改善したりする触媒水として利用する。一方、次亜塩素
酸ソーダ水溶液を上記のように機能セラミックの粒体2
に通過接触させて生成された触媒水により、ガス中のア
ンモニア、ダイオキシン、炭酸ガス(CO2 )、硫化水
素が除去され、脱臭、浄化を行うことができる。
【0019】また、上記構成の装置では、次亜塩素酸ソ
ーダ水溶液が処理タンク1の中で上方から下方に向かっ
て流れ多段配置した機能セラミックの粒体2を通過接触
して触媒水が生成され取り出されると同時に、これと全
く逆方向の下方から上方に向かってガスが流れるので、
貯留された触媒水13の中では、ガスが気泡となって機
能セラミックの粒体2の間を昇って揺動、相互接触さ
せ、機能セラミックの粒体2に付着した汚れを除去して
洗浄を行うことができる。したがって、機能セラミック
の粒体2を上方の段と下方の段で時々入れ換えることに
より、触媒水13の中のものとその上方にあるものとを
同様の状態に維持することができる。
【0020】排水部7から取り出される触媒水は、農業
集落排水処理場や畜産業界の処理場、飼育場、食肉セン
ター、コンポスト、工場等の水として、あるいは添加混
合して使用し、また、排水に添加混合して使用すること
により、触媒効果による反応で後述するような脱臭、殺
菌、脱窒素、脱リン、水質改善、汚泥軽減、曝気省エネ
等の各種効果を高めることができる。
【0021】図2において、処理タンク21は、図1で
既に説明したものであり、バインダーとして樹脂やガラ
スを使用し、フェライト系に少なくとも磁性体や鉄、コ
バルト、チタン等の複数種類の金属酸化物を組み合わせ
たものを焼結してなる複数の機能セラミックの粒体を混
合して収容して、処理タンクに原水を導入し該原水を機
能セラミックの粒体に通過接触させることにより触媒水
を生成するものである。排水処理施設22は、養豚等の
畜産業の排水、農業集落排水、一般家庭生活雑排水、ゴ
ルフ場等のレジャー用排水その他の未処理排水を導入
し、所定の基準を満たす水質になるように水質改善浄化
の処理をする施設であり、例えば嫌気性濾床槽や好気性
濾床槽、沈殿槽、汚泥濃縮貯留槽、消毒槽等を有する。
なお、嫌気性濾床槽や汚泥濃縮貯留槽には、処理タンク
21或いは別の処理タンクで生成された触媒水を加えて
もよい。このことにより、さらに排水処理施設による処
理効果を高めることができるからである。次亜塩素酸ソ
ーダ添加部23は、処理タンク21に導入する原水に次
亜塩素酸ソーダを添加混合するものであり、触媒水混合
部24は、未処理排水に処理タンク21により生成した
触媒水を添加混合するものである。処理済排水抽出部2
5は、排水処理施設22で所定の基準を満たす水質にな
るように処理された処理済排水から処理タンク21に導
入する原水として、例えば20%程度を抽出するもので
あり、これに次亜塩素酸ソーダ添加部23で次亜塩素酸
ソーダを添加混合し処理タンク21に導入している。こ
のように処理済排水を一部抽出して還流させて触媒水を
生成することにより、無駄な水の使用をなくし排水を有
効に活用することができる。なお、通常、排水処理施設
32には、後述するように消毒槽を有するので、この消
毒槽で次亜塩素酸ソーダが添加混合される場合には、次
亜塩素酸ソーダ添加部23が省略される。
【0022】図3は触媒水使用方法の実施の形態を示す
図であり、31は処理タンク、32は水使用施設、33
は排水処理施設を示す。
【0023】図3において、処理タンク31は、図1で
既に説明したものであり、バインダーとして樹脂やガラ
スを使用し、フェライト系に少なくとも磁性体や鉄、コ
バルト、チタン等の複数種類の金属酸化物を組み合わせ
たものを焼結してなる複数の機能セラミックの粒体を混
合して収容し、処理タンクに原水を導入し該原水を機能
セラミックの粒体に通過接触させることにより触媒水を
生成するものである。水使用施設32は、処理タンク3
1で生成された触媒水を利用する、例えば食品工場等で
ある。排水処理施設33は、水使用施設32から放出さ
れる排水が所定の基準を満たす水質になるように処理す
る施設であり、例えば嫌気性濾床槽や好気性濾床槽、沈
殿槽、汚泥濃縮貯留槽、消毒槽等を有する。なお、嫌気
性濾床槽や汚泥濃縮貯留槽には、処理タンク31或いは
別の処理タンクで生成された触媒水を加えてもよい。こ
のことにより、さらに排水処理施設による処理効果を高
めることができるからである。
【0024】図4は排水処理施設の構成例を示す図であ
り、41は流量調整槽、42は原水槽、43は嫌気性濾
床槽、44は好気性濾床槽、45は沈殿槽、46は汚泥
濃縮貯留槽、47は消毒槽・放流槽を示す。
【0025】図4において、流量調整槽41は、例えば
触媒水を含む図2に示す水使用施設22からの放流水や
触媒水を混合した図3に示す各種放流水を未処理排水の
原水とし、その流量を調整するものであり、原水槽42
は、流量調整槽41を通して原水を貯留するものであ
る。嫌気性濾床槽43は、嫌気性微生物による嫌気性処
理を行い、好気性濾床槽・曝気槽44は、好気性微生物
による好気性処理及び曝気処理を行って、有機物を酸化
させて炭化固形物にし、さらに粉末にするものである。
沈殿槽45は、嫌気性濾床槽43及び好気性濾床槽・曝
気槽44により処理済の水に残留している汚泥を沈殿さ
せ、汚泥濃縮貯留槽46は、嫌気性濾床槽43、好気性
濾床槽・曝気槽44、沈殿槽45からの汚泥を濃縮して
貯留し、さらに必要に応じて汚泥貯留槽に移して搬出す
る。ここで、触媒水を原水だけでなく、嫌気性濾床槽4
3、汚泥濃縮貯留槽46にも必要に応じて適宜加えても
よい。このことにより、アンモニアの分解を促進してさ
らに有機物の酸化、脱臭、殺菌等の効果を高めることが
できる。また、汚泥濃縮貯留槽46から排出される余剰
水は、水質が十分改善されていないので、嫌気性濾床槽
43に戻される。消毒槽・放流槽47は、沈殿槽45で
汚泥を沈殿させた上澄みの水に次亜塩素酸ソーダを加え
て消毒して貯留し処理済排水として放流するものであ
る。
【0026】排水処理施設は、例えば上記のように構成
されたものであり、従来より採用されている各種処理施
設、例えば先に説明した農業集落排水事業要綱に対応し
て社団法人日本農業集落排水協会(JARUS)でJA
RUS型処理施設を開発しているが、これらの処理施設
も採用することができる。因みに、JARUS型処理施
設を見ても、処理対象人口等に応じ、沈殿分離と接触曝
気を組み合わせた方式のS型、1型、窒素除去を考慮し
て、嫌気性濾床と接触曝気を組み合わせた方式の2型、
流量調整槽を前置し、嫌気性濾床と接触曝気を組み合わ
せた方式の3型、窒素除去を考慮して、窒素除去を考慮
して、嫌気性濾床と接触曝気を組み合わせた方式の4
型、嫌気性濾床と接触曝気を組み合わせた方式の5型、
回分式活性汚泥方式の6型、窒素除去を考慮した回分式
活性汚泥方式の7型、7・G型、連続流入間欠曝気方式
の8型、9型のように各種型式のものがある。
【0027】排水処理施設によっては、嫌気性濾床槽4
3がない場合や、好気性濾床槽・曝気槽44がない場
合、沈殿槽45がない場合があるが、それぞれの構成に
応じて嫌気性濾床槽43がある場合には、先に述べたよ
うに嫌気性濾床槽43にも触媒水を加えることにより、
より水質の改善効果を高めることができる。つまり、本
発明は、排水処理施設の構成が特別に限定されるもので
はなく、様々な構成、タイプの排水処理施設に適用で
き、要するにその際に触媒水を加えることにより、より
その処理効果を高めることができるというものである。
【0028】これらの原水に図2や図3に示すように機
能セラミックの触媒水を使用することにより、次亜塩素
酸ソーダNaClOが水H2 Oと接触したとき苛性ソー
ダNaOHに化学変化してpHをアルカリ性にするの
で、そのための影響で微好気性の微生物が発生し、エア
レーション曝気がほとんど必要なくなる。したがって、
通常の1/4の曝気で微生物の活動が活発になり、汚泥
が軽減されるので、大きな省エネ効果が得られる。しか
も、好気性濾床槽・曝気槽44による処理では、酵素
(溶酸酵素=DO)が存在するところに好んで生息する
微生物を利用することにより、有機物が酸化して炭化物
になるので、有機物が炭化固形物になりさらに粉末化し
て汚泥濃縮貯留槽から搬出される汚泥の量を少なくする
ことができる。さらに、脱臭、殺菌、油分解等、水質改
善浄化の効果もあげることができ、グリースその他の工
場廃油などに本発明の触媒水を混合することにより、油
特有のドロドロがなくなり油分解が著しく促進すること
が確認されている。
【0029】次に、原水H2 Oに次亜塩素酸ソーダNa
ClO又は塩素Cl2 を1〜3ppm程度を添加した水
溶液が機能セラミックの粒体を通過接触するときの触媒
作用による反応について説明する。
【0030】〔化1〕 NaClO+H2 O → HClO+NaOH Cl2 +H2 O → HCl+HClO HClO → HCl+O Cl2 +H2 O → HClO+H+ +Cl- HClO ←→ H+ +ClO- の反応により、次亜塩素酸ソーダNaClOが水H2
と接触したとき、次亜塩素酸HClOと苛性ソーダNa
OHに化学変化しアルカリ性になる。この反応はきわめ
て遅く、通常の状態では容易に右方向へは進行しない
が、機能セラミックは、右方向への作用を著しく促進す
る触媒として働く。塩素Cl2 の場合についても以下同
様である。そして、次亜塩素酸HClOは、さらに分解
して発生期の酸素を発生し、この酸素が強力な酸化作用
の働きを示す。そのため、生物の腐敗臭や排泄臭のう
ち、例えば公衆便所の不快臭は、スカトール(3メチル
インドール)が主な成分であるが、−NH−の官能基を
有するため、弱い塩基性を示し 〔化2〕 2C9 9 N+HCl → 2C9 9 N・HCl のように塩酸と反応してスカトール塩酸塩を生成する。
このアミンの塩は、無臭で可溶性となる。また、排泄臭
の成分であるアンモニアは、次亜塩素酸と 〔化3〕 2NH4 + +3HClO→N2 +3H2 O+5H+ +3
Cl- のように反応しアンモニアは分解され無臭化される。こ
れらは、処理タンクにおいて次亜塩素酸ソーダが加えら
れた水を機能セラミックに通過接触させるため、触媒作
用により容易に加水分解され、先の〔化1〕に示したよ
うに次亜塩素酸と苛性ソーダを生成するからである。
【0031】また、水中にアンモニア又はアミンが存在
すると、塩素と結合してクロレラミン(NH2 Cl)を
生じる。アンモニア含有水に塩素を注入すると、残留塩
素(Clになっていない遊離性の塩素)は次第に増加す
るが、ある点で急に減少し始めて極小点に達し次いでま
た急に増えだす。この点を不連続点といい、アンモニア
などの還元物質のなくなった点であり、ここまでに添加
された塩素量を塩素要求量という。結合残留塩素水中に
窒素化合物として、アンモニア、アミン等と結合してい
る塩素が存在する。次亜塩素酸は、4HClO → 4
HCl+4Oの反応により殺菌・脱臭・シアン酸化を行
う。
【0032】さらに、硫化水素は、苛性ソーダと共に 〔化4〕 H2 S+NaOH → NaHS+H2 O NaHS+NaOH → Na2 S+H2 O Na2 S+4NaClO → Na2 SO4 +4NaC
l Na2 S+NaClO+H2 O → NaCl+NaO
H+S のように反応して分解され無臭化される。
【0033】例えば長く使用された水道管の内部に沈着
した赤コブや赤錆といわれる化合物の成分は、主として
水酸化鉄Fe(OH)3 で、他に炭酸カルシウムCaC
3、炭酸マグネシウムMgCO3 、酸化鉄Fe
2 3 、Fe3 4 等で構成されている。機能セラミッ
クの触媒水の水触媒処理装置では、触媒水の中に、先に
述べたように次亜塩素酸HClOや塩酸HClが生成さ
れるので、 〔化5〕 Fe(OH)3 +3HCl → FeCl3 +3H2 O CaCO3 +2HCl → CaCl2 +H2 CO3 のように反応し、Fe(OH)3 は可溶性のFeCl3
に、そして、CaCO3は可溶性のCaCl2 に変化
し、赤コブを溶解する。
【0034】微生物による排水処理では、酵素(溶酸酵
素=DO)が存在するところに好んで生息する好気性微
生物を利用することにより、 〔化6〕 (好気性酸化) 有機物(Cx y z )+O2 +好気性微生物→ CO
2 +H2 O+微生物の活動エネルギー (微生物体の増殖) 有機物(Cx y z )+N化合物+O2 +好気性微生
物→ CO2 +H2 O+エネルギー(吸熱反応) のように反応し有機物が酸化分解して、微生物の活動エ
ネルギーと生物体の増殖に使われる。そのため、有機物
が酸化して炭化物になるので、有機物が炭化固形物にな
り、さらに粉末化して汚泥濃縮貯留槽から搬出される汚
泥の量を少なくすることができる。
【0035】次に、具体的な実施例を説明する。第5図
は処理施設における触媒水の使用前と使用後の硫化水素
濃度の比較例を示す図、図6は処理施設における触媒水
の使用前と使用後のメタンガス濃度の比較例を示す図で
ある。機能セラミックの粒体として、第1の粒体は、2
5φの球で、フェライト系に磁性体、鉄、モリブデン、
コバルト、チタン、マグネシウム、アルミニウム、カリ
ウム、ジルコニウム、珪素を含む18種類の金属酸化物
を組み合わせ、第2の粒体は、15φの球で、フェライ
ト系に磁性体と鉄とマンガン、コバルト、チタン、マグ
ネシウム、アルミニウム、カリウム、ジルコニウム、珪
素を含む18種類の金属酸化物を組み合わせ、第3の粒
体は、15φの球で、酸化アルミニウム、ジルコニア、
珪藻土、チタン酸バリウムを含む金属酸化物を組み合わ
せ焼結して、25kgの重量の内訳として、第1及び第
2の粒体と第3の粒体との比率を95対5、第1の粒体
と第2の粒体との比率を7対3とした。つまり、第1の
粒体を約16.525kg、第2の粒体を7.125k
g、第3の粒体を1.250kgとした。
【0036】この機能セラミックの粒体に1ppmの次
亜塩素酸ソーダを添加混合した原水を通過接触させるこ
とにより触媒作用を利用した水処理を行い触媒水を生成
し、この触媒水を農業集落排水、一般家庭生活雑排水の
排水処理場に使用したときの硫化水素濃度を示したのが
図5〜の▲、食品加工水処理場に使用したときの硫
化水素濃度を示したのが図5の以降の▲である。これ
に対して触媒水を使用する前の硫化水素濃度が図5のそ
れぞれ●である。農業集落排水、一般家庭生活雑排水の
排水処理場に触媒水を使用したときのメタンガス濃度、
触媒水を使用する前のメタンガス濃度を示したのが図6
である。機能セラミックの粒体が1kgに対する1時間
当たりの触媒水の量は、0.041〜0.043m3
hであった。
【0037】これらの試験の結果を通して、硫化水素、
メタンガスがほとんど発生しなくなり、農業集落排水、
一般家庭生活雑排水の排水処理では、1週間〜10日間
で臭気がほとんど感じられない程度に軽減し、また、曝
気後における活性汚泥の沈降速度が短縮され、従来の汚
泥発生量より1/3以上に軽減される等の効果が認めら
れた。また、工業用水分野では、食品工場で使用する水
を触媒水に切り換えたことにより、これまでの排水処理
施設での機能が向上し、放出される水質が格段に改善さ
れ、さらに汚泥残さやスラッジが極端に軽減された。
【0038】また、レジャー用水分野では、ゴルフ場の
貯水池(噴水池)に対して触媒水を使用することによ
り、青藻がなくなり水が透明になった。散水に使用する
ことにより、芝枯れやもん枯れ等の病気、害虫が少なく
なり無農薬化を図ることができた。
【0039】これまでの検査データでは、pHが6.2
→7.5、BOD濃度が160→8.3mg/l、懸濁
物質が150→17mg/l、全窒素が19→3.2m
g/lの結果や、pHが7.1→7.6、BOD濃度が
36→7.0mg/l、懸濁物質が140→27mg/
l、全窒素が17→11mg/lの結果等が得られてい
る。
【0040】また、機能セラミックの触媒水を用いる
と、数時間後に端末蛇口からでる水の塩素臭がなくな
り、パイプ内の赤コブは4ケ月後にほとんど除去され
る。したがって、下水道に放流すると、排水処理施設や
下水管の異臭がなくなる。このことは、エマルジョン作
用の向上と、遊離残留塩素が赤コブに消費されることが
なくなり、その分下水道に多く遊離残留塩素が流れるた
めに殺菌効果が上がることによるものと考えられる。
【0041】先に示した〔化1〕の反応により生成され
るClO- は、ガスとして存在する二分子塩素Cl2
次亜塩素酸HClOに比し、活性であるため殺菌能力は
高い。実際に、サウナに併設された循環風呂(1日20
00人利用)で1dl、4000,000個の一般細菌
と16個の大腸菌が検出されていたが、機能セラミック
の触媒水を使用後10日目の水質検査では、一般細菌が
3,500個に、大腸菌が0に減少し、さらに1ケ月後
には一般細菌と大腸菌がともに0となり著しい効果を示
した。
【0042】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、機能セラミックの触媒水を利用した
処理システム及び方法を説明したが、排気筒や排煙筒、
空気清浄器の空気導入部を触媒水の中に導入し排気や排
煙、給気を気泡にして通したり、触媒水を排気筒や排煙
筒、空気清浄器の空気導入部に霧化して供給することに
より、排気や排煙、給気の浄化に利用するように構成し
てもよいし、脱臭浄化及び水触媒処理装置に悪臭成分含
有ガスではなく通常の空気を送り込むようにして、単に
触媒水を生成する装置として用いてもよい。タンク内に
貯留する触媒水のレベルを中間のレベルに設定したが、
ノズルのある上部のレベルまで上げてもよい。また、触
媒水の一部又は全部を循環させるようにして、原水と次
亜塩素酸ソーダ又は塩素をその消耗に応じて適宜補充
し、ガスの脱臭浄化装置として用いるようにしてもよい
し、さらにその一部を触媒水として取り出して用いるよ
うにしてもよい。
【0043】その他、例えば畜産の入荷の際のボデー洗
浄、トラックの洗浄、脱臭、場内の消毒、汚物の洗浄排
出クリーンルーム化等に触媒水を使用することにより、
これらの排水の水質改善浄化の効果を高めることができ
る。また、触媒水は、グリストラップ(油水分離槽)の
nヘキサン改善、水道間の赤サビ赤水防止、クーリング
タワーのシリカ解消、水質改善、コンデンサ冷却効果の
アップ、省エネ、ボイラーの清管剤、脱酸剤の低減、ク
リーンルーム化(床のヌメリ、まな板、搬送機、洗浄殺
菌等を目的として利用することができ、アルカリ水、溶
解しにくく固い、塩素臭のない製氷水、三枚下ろし身裂
きしない、ドリップ現象なしの解凍水として利用するこ
とができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、バインダーとして樹脂やガラスを使用し、少
なくともフェライト系に磁性体や鉄、コバルト、チタン
等の複数種類の金属酸化物を組み合わせたものを焼結し
てなる複数の機能セラミックの粒体に次亜塩素酸ソーダ
又は塩素を添加した水溶液を通過接触させて、触媒作用
により次亜塩素酸を生成し、高い脱臭、殺菌、油分解等
の効果を向上させることができ、簡単な構成、システム
でガスの脱臭浄化、水浄化処理の効率を向上させること
ができる。しかも、触媒水は、そのまま水として業務用
として使用した後に排水処理施設に放流することによ
り、通常の水道水等を使用水とした場合に比べて処理効
果を高めることができ、また、排水処理施設で処理する
各種雑排水、廃油などに加えることにより、触媒水を加
えない場合に比べて廃棄する際の処理効果を高めること
ができる。したがって、排水処理施設を省力化すること
も可能となり、通常使用する水道水等から処理タンクを
通して触媒水を生成し、水質改善した使用水として広汎
な様々な用途に利用することができ、これらの利用によ
る水質向上、排液処理での排液の質向上の効果は顕著で
ある。
【0045】本発明に係る触媒水の使用によれば、水処
理の分野では、赤コブ、赤水の除去、脱塩素臭(スイミ
ングプール)、殺菌作用の向上(大衆浴場、スイミング
プール、ゴルフ場のグリーン)、防蝕に顕著な効果があ
り、空気を媒体とした分野では、爽やかな空調(フィッ
トネスクラブ、サウナ、ホテルルーム、コンピュータル
ーム)、クリーンルームの除塵効果の向上、無菌室(手
術室、治療室、食品加工室)、冷凍庫の除霜と冷凍効率
の向上等に顕著な効果があり、廃油処理での油水分離に
顕著な効果があることが確認されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る機能セラミックの触媒水を用い
た排液処理システムの水触媒処理装置の実施の形態を示
す図である。
【図2】 本発明に係る機能セラミックの触媒水を用い
た排液処理システムの実施の形態を示す図である。
【図3】 触媒水使用方法の実施の形態を示す図であ
る。
【図4】 排水処理施設の構成例を示す図である。
【図5】 処理施設における触媒水の使用前と使用後の
硫化水素濃度の比較例を示す図である。
【図6】 処理施設における触媒水の使用前と使用後の
メタンガス濃度の比較例を示す図である。
【符号の説明】
1…処理タンク、2…機能セラミックの粒体、3…カ
ゴ、4…給気部、5…排気部、6…給水部、7…排水
部、8〜11…バルブ、12…排気ファン、13…触媒
水、14…散水ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 550 C02F 1/50 550D 560 560Z 560H 3/06 3/06 3/30 3/30 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能セラミックの触媒水を排液に混合し
    て排液の質改善浄化処理を行う排液処理システムにおい
    て、前記排液の質改善浄化処理を行う排液処理部と、バ
    インダーとして樹脂やガラスを使用し、少なくともフェ
    ライト系に磁性体や鉄、コバルト、チタン等の複数種類
    の金属酸化物を組み合わせたものを焼結してなる複数の
    機能セラミックの粒体を混合して処理タンクに収容し、
    該処理タンクに次亜塩素酸ソーダを添加した水溶液を導
    入して前記機能セラミックの粒体に通過接触させること
    により触媒作用を利用して触媒水を生成し取り出すと共
    に底部より気泡を供給する水触媒処理部と、該水触媒処
    理部より触媒水を取り出して前記排液処理部の排液に混
    合する触媒水混合手段とを備え、前記触媒水混合手段に
    より触媒水を排液に混合して排液の質改善浄化処理を行
    うように構成したことを特徴とする機能セラミックの触
    媒水を用いた排液処理システム。
  2. 【請求項2】 前記水触媒処理部は、底付近に気体を導
    入する給気部と前記触媒水を取り出す排水部とを有し、
    天井付近に気体を排気する排気部と前記水溶液を導入し
    シャワリングする散水ノズルを含む給水部とを有する処
    理タンクと、前記複数の機能セラミックの粒体を混合し
    て収容し前記処理タンク内の給気部と排気部との間に配
    置される複数のカゴと、底付近の前記排水部より取り
    出す触媒水を前記カゴの1乃至複数段が浸されるように
    前記処理タンクの所定レベルに貯留、維持させる触媒水
    貯留維持手段とを備え、天井付近の前記給水部より前記
    水溶液をシャワリングして前記複数の機能セラミックの
    粒体と通過接触させ所定レベルに貯留し触媒水を生成し
    て底付近の排水部より取り出し、底付近の前記給気部よ
    り前記触媒水の中に気泡を導入しその中に浸された前記
    複数の機能セラミックの粒体及び触媒水と通過接触させ
    ると共に、前記触媒水の上方で前記シャワリングされた
    前記複数の機能セラミック及び触媒水と通過接触させて
    天井付近の前記排気部より排気するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の機能セラミックを用いた排
    液処理システム。
  3. 【請求項3】 前記貯留する前記触媒水の所定レベル
    は、前記複数のカゴの段数の2分の1の段数までのレベ
    ルであることを特徴とする請求項2記載の機能セラミッ
    クを用いた排液処理システム。
  4. 【請求項4】 前記水触媒処理部は、前記排水処理部か
    ら放出される処理済排液の一部から前記次亜塩素酸ソー
    ダを添加する水溶液を抽出し導入する手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の機能セラミックの触媒水を
    用いた排液処理システム。
  5. 【請求項5】 前記排液処理部で質改善浄化処理を行う
    排液は、グリースその他の排油であることを特徴とする
    請求項1記載の機能セラミックの触媒水を用いた排液処
    理システム。
  6. 【請求項6】 前記複数の機能セラミックの粒体とし
    て、フェライト系に少なくとも磁性体、鉄、モリブデ
    ン、コバルト、チタン、マグネシウム、アルミニウム、
    カリウム、ジルコニウム、珪素の金属酸化物を組み合わ
    せたものを焼結した第1の粒体と、フェライト系に少な
    くとも磁性体と鉄とマンガン、コバルト、チタン、マグ
    ネシウム、アルミニウム、カリウム、ジルコニウム、珪
    素の金属酸化物を組み合わせたものを焼結した第2の粒
    体と、少なくとも酸化アルミニウム、ジルコニア、珪藻
    土、チタン酸バリウムの金属酸化物を組み合わせたもの
    を焼結した第3の粒体とを混合したことを特徴とする請
    求項1記載の機能セラミックを用いた排液処理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記第1の粒体及び第2の粒体と第3の
    粒体との比率を95対5とし、第1の粒体と第2の粒体
    との比率を7対3として第1の粒体と第2の粒体と第3
    の粒体とを混合したことを特徴とする請求項6記載の機
    能セラミックを用いた排液処理システム。
JP21825499A 1999-08-02 1999-08-02 機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム Expired - Fee Related JP3461470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21825499A JP3461470B2 (ja) 1999-08-02 1999-08-02 機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21825499A JP3461470B2 (ja) 1999-08-02 1999-08-02 機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10234142A Division JP3074266B2 (ja) 1998-08-20 1998-08-20 機能セラミックを用いた脱臭浄化及び水触媒処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000061445A true JP2000061445A (ja) 2000-02-29
JP3461470B2 JP3461470B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=16717016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21825499A Expired - Fee Related JP3461470B2 (ja) 1999-08-02 1999-08-02 機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3461470B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030065837A (ko) * 2002-02-01 2003-08-09 이세진 촉매산화수를 이용한 오·폐수처리 방법
JP2004074027A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Fuji Kihan:Kk 曝気方法及び装置並びに前記曝気装置を備えた浄化装置
KR100467442B1 (ko) * 2002-10-15 2005-01-24 한국염색기술연구소 촉매산화수를 이용한 염색폐수의 처리방법
WO2012004893A1 (ja) * 2010-07-09 2012-01-12 小川 弘 汚水処理装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023058249A1 (ja) * 2021-10-05 2023-04-13 賢 赤倉 スーパーオキサイドイオン発生用水質改良器とそれを用いた水質改良法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030065837A (ko) * 2002-02-01 2003-08-09 이세진 촉매산화수를 이용한 오·폐수처리 방법
JP2004074027A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Fuji Kihan:Kk 曝気方法及び装置並びに前記曝気装置を備えた浄化装置
KR100467442B1 (ko) * 2002-10-15 2005-01-24 한국염색기술연구소 촉매산화수를 이용한 염색폐수의 처리방법
WO2012004893A1 (ja) * 2010-07-09 2012-01-12 小川 弘 汚水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3461470B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0899092A (ja) 排水処理装置および排水処理方法
US3867284A (en) Water treatment with nitrogen dioxide
JP3074266B2 (ja) 機能セラミックを用いた脱臭浄化及び水触媒処理装置
JP3461470B2 (ja) 機能セラミックの触媒水を用いた排液処理システム
JPH11197675A (ja) 機能セラミックス水触媒装置及び機能セラミックス並びにそれらを利用した水処理システム及び触媒水使用方法
KR100853452B1 (ko) 철과 망간을 포함한 강변 여과수의 처리장치
JP3696218B2 (ja) 糞尿分解処理剤及び微生物の活性化による糞尿の分解処理方法
JP3537085B2 (ja) スーパーオキサイドイオン発生法
JP2002079051A (ja) 硫化水素含有ガスの脱硫方法
JPH10128042A (ja) 悪臭ガスの生物的処理方法
JP2004148242A (ja) 排水処理方法及び排水処理装置
JPH0523682A (ja) オゾン水利用の水質改善装置
KR20040025985A (ko) 세라믹 촉매 제조 및 그 이용방법에 관한 기술
JP3686060B2 (ja) 汚染混合水の処理方法及びシステム
JP2002177976A (ja) 機能セラミックス触媒水利用方法
JP2002273154A (ja) 脱臭処理装置
KR100904213B1 (ko) 질산성 질소를 포함한 강변 여과수의 처리장치
KR100569820B1 (ko) 호소수 정화 및 조류 제거 시스템
JP2971444B1 (ja) 汚水処理用脱臭方法および装置
JPH0671273A (ja) 高度浄水システムにおけるオゾン接触槽
JP2003126877A (ja) 水処理システム
JPH0719549Y2 (ja) 悪臭ガスと汚水の併合処理装置
JP3230904B2 (ja) 悪臭含有ガスの脱臭方法及びその装置
RU2164331C1 (ru) Градирня для обработки подземных вод с устойчивыми формами железа
KR850000299B1 (ko) 유해물질의 제거장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370