JP2000061099A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000061099A
JP2000061099A JP10240258A JP24025898A JP2000061099A JP 2000061099 A JP2000061099 A JP 2000061099A JP 10240258 A JP10240258 A JP 10240258A JP 24025898 A JP24025898 A JP 24025898A JP 2000061099 A JP2000061099 A JP 2000061099A
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Japan
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ball
balls
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game
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JP10240258A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Toru Takamatsu
亨 高松
Masaki Fujieda
雅樹 藤枝
Yasuyuki Ueda
靖之 上田
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特賞状態による利益を手持ちの球が無いために
享受し得ない事態の発生を防止するとともに、賞球数が
変化することによる遊技の面白みを加えた遊技機を提供
する。 【解決手段】画面遊技実行手段111は、開始から所定
時間の経過後に実行結果が停止表示される画面遊技を始
動入賞口60への球の入賞に基づいて実行し、賞球数設
定手段113は、1回の入賞に対して払い出す賞球数
(払出賞球数)を画面遊技が実行されるごとに設定し直
す。また賞球表示部40は、賞球数設定手段113の設
定した払出賞球数を遊技者に向けて表示する。賞球払出
手段80は、払出賞球数の賞球を始動入賞口60への球
の入賞に基づいて払い出すとともに、当該賞球の払い出
しを、始動入賞口60への球の入賞に基づいて実行され
る画面遊技の実行結果が停止表示されるのを待ってから
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に打ち
出された球が始動入賞口へ入賞したことに基づいて所定
の画面遊技を実行し、その実行結果が当たりのとき可変
入賞口を開放して通常よりも球の入賞し易い特賞状態を
形成する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機としては、各種の画面遊技
を表示する可変表示手段としての液晶ディスプレイを備
え、始動入賞口に球が入賞したときスロットマシンに見
立てた図柄合わせゲームなどの画面遊技を表示し、「7
77」など特定のパターンが揃ったとき当たりとなって
特賞状態の発生する、いわゆるフィーバ機がある。特賞
状態では、通常は閉じている大口の可変入賞口を所定期
間に渡って開放し、球の入賞確率の高い状態が形成され
る。
【0003】このようなフィーバ機では、始動入賞口へ
球の入賞に基づく賞球の払い出しを、球が始動入賞口へ
入賞した時点、すなわち、画面遊技の実行が始まり図柄
の変動表示が開始される時点で行っている。したがっ
て、画面遊技の実行結果が停止表示されて特賞状態が発
生したときには、既に持ち玉を全て使い果たしている場
合が生じる。このようなとき、遊技者は、再度、遊技媒
体貸出機に貨幣を投入して新たに球の貸し出しを受けな
ければ遊技を継続できないが、貸し出しを受けるまでに
は、ある程度の時間がかかるので、特賞状態の発生によ
って享受し得る利益の一部を逃してしまう場合がある。
さらにその時点で所持金が無くなっていれば、特賞状態
による利益を放棄しなければならず、遊技者に大きな不
快感を与えてしまう。
【0004】かかる不具合を解消するために、特賞状態
による利益の享受に最低限必要な数の球が確保されるよ
うに改良を加えた遊技機が、特開平9−155015号
公報に開示されている。この遊技機は、大口の可変入賞
口のすぐ上に、少なくとも1つの球を貯留し得る遊技球
貯留部を有している。また遊技球貯留部は、貯留してい
る球を手動で下方の可変入賞口に向けて排出し得るよう
になっている。
【0005】遊技者は、遊技中に、少なくとも1つの球
を当該箇所に溜めておけば、特賞状態が発生したとき、
手持ちの玉が無くなっても、遊技球貯留部に溜めておい
た球を用いて遊技を継続することができる。つまり、遊
技球貯留部から排出された球が必ず可変入賞口に入賞す
るように構成されているので、当該入賞に基づいて一定
数の賞球が払い出され、これを元手にして遊技を継続し
得るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、遊技球貯留部に球を貯留しておけば、特
賞状態が発生したときにその利益を享受できるが、特賞
が発生したときに、遊技球貯留部に球がまだ貯留されて
いない場合があり得る。また、遊技者の意思に従って遊
技球貯留部の球を手動で自由に放出できるので、手持ち
の球が無くなるときは、遊技球貯留部に球が貯留されて
いない場合が起こりやすく、特賞状態が発生した肝心な
ときに役に立たないことがある。
【0007】一方、仮に、遊技球貯留部からの球の排出
を特賞発生時に遊技機側で自動的に行うようにした場合
には、遊技終了時に、遊技球貯留部に球を残したまま遊
技機を離れなければならなくなり、遊技者に不快感や損
失感を与えてしまう。
【0008】このほか、特賞中に払い出される球の賞球
数は予め定められた値に固定されているので、遊技の面
白みに欠けるという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、特賞状態による利益
を手持ちの球が無いために享受し得ない事態の発生を防
止するとともに、賞球数が変動するという面白みを加え
た遊技機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]遊技盤面(11)上に打ち出された球が始動入賞
口(60)へ入賞したことに基づいて所定の画面遊技を
実行し、その実行結果が当たりのとき可変入賞口(7
0)を開放して通常よりも球の入賞し易い特賞状態を形
成する遊技機において、前記画面遊技を展開表示するた
めの可変表示手段(31)と、前記可変表示手段(3
1)上で前記画面遊技を実行する画面遊技実行手段(1
11)と、賞球の払い出しを行う賞球払い出し手段(8
0、900)とを備え、前記画面遊技実行手段(11
1)は、開始から所定時間の経過後に実行結果が停止表
示される画面遊技を前記始動入賞口(60)への球の入
賞に基づいて実行するものであり、前記賞球払い出し手
段(80、900)は、前記始動入賞口(60)への球
の入賞に基づく賞球の払い出しを、当該入賞に基づいて
実行される前記画面遊技の実行結果が停止表示されるの
を待ってから行うものであることを特徴とする遊技機。
【0011】[2]遊技盤面(11)上に打ち出された
球が始動入賞口(60)へ入賞したことに基づいて所定
の画面遊技を実行し、その実行結果が当たりのとき可変
入賞口(70)を開放して通常よりも球の入賞し易い特
賞状態を形成する遊技機において、前記画面遊技を展開
表示するための可変表示手段(31)と、前記可変表示
手段(31)上で前記画面遊技を実行する画面遊技実行
手段(111)と、賞球の払い出しを行う賞球払い出し
手段(80、900)と、1回の入賞で払い出す賞球の
数である払出賞球数を設定変更する賞球数設定手段(1
13)とを備え、前記画面遊技実行手段(111)は、
開始から所定時間の経過後に実行結果が停止表示される
画面遊技を前記始動入賞口(60)への球の入賞に基づ
いて実行するものであり、前記賞球数設定手段(11
3)は、前記画面遊技が実行されるごとに前記払出賞球
数を設定し直すものであり、前記賞球払い出し手段(8
0、900)は、前記始動入賞口(60)への球の入賞
に基づいて前記払出賞球数の賞球を払い出すとともに、
当該賞球の払い出しを前記始動入賞口(60)への球の
入賞に基づいて実行される前記画面遊技の実行結果が停
止表示されるのを待ってから行うことを特徴とする遊技
機。
【0012】[3]始動入賞口(60)へ入賞した球の
個数を保留数として所定の上限数を限度に計数するとと
もに、前記画面遊技が実行されるごとに前記保留数を1
ずつ減算する保留数管理手段(116)を設け、前記画
面遊技実行手段(111)は、前記保留数が1またはそ
れ以上のとき前記画面遊技を実行し、前記賞球払い出し
手段(80、900)は、前記始動入賞口(60)へ球
が入賞した際に前記保留数が加算されたときは当該入賞
に基づく賞球の払い出しをこの入賞に基づいて行われる
前記画面遊技の実行結果が停止表示されるのを待ってか
ら行い、前記始動入賞口(60)へ球が入賞した際に前
記保留数の加算が行われないときはその時点で賞球の払
い出しを行うことを特徴とする[1]または[2]記載
の遊技機。
【0013】[4]始動入賞口(60)へ入賞した球の
個数を保留数として所定の上限数を限度に計数するとと
もに、前記画面遊技が実行されるごとに前記保留数を1
ずつ減算する保留数管理手段(116)を設け、前記画
面遊技実行手段(111)は、前記保留数が1またはそ
れ以上のとき前記画面遊技を実行し、前記賞球払い出し
手段(80、900)は、前記始動入賞口(60)へ球
が入賞した際に前記保留数が加算されたときは当該入賞
に基づく賞球の払い出しをこの入賞に基づいて行われる
前記画面遊技の実行結果が停止表示されるのを待ってか
ら行うとともにその際の払い出し数を前記払出賞球数と
し、前記始動入賞口(60)へ球が入賞した際に前記保
留数の加算が行われないときはその時点で賞球の払い出
しを行うとともにその際の払い出し数を少なくとも前記
特賞状態が形成されている期間中は前記払出賞球数にす
ることを特徴とする[2]記載の遊技機。
【0014】前記本発明は次のように作用する。画面遊
技実行手段(111)は、開始から所定時間の経過後に
実行結果が停止表示される画面遊技を前記始動入賞口
(60)への球の入賞に基づいて実行し、賞球払い出し
手段(80、900)は、始動入賞口(60)への球の
入賞に基づく賞球の払い出しを、当該入賞に基づいて実
行される画面遊技の実行結果が停止表示されるのを待っ
てから行う。
【0015】このように、画面遊技の実行結果が停止表
示された段階で、当該画面遊技の起動要因になった始動
入賞口(60)への球の入賞に基づく賞球の払い出しが
行われるので、画面遊技の実行中に持ち玉を全て使い果
たしても、画面遊技の実行終了時に所定数の球を新たに
獲得できるので、それを用いて遊技を継続することがで
きる。したがって、画面遊技で当たりが出た際に、持ち
玉が既に無くて当たりの利益を享受できないという事態
が防止され、遊技者に不快感を与えることがない。
【0016】賞球数設定手段(113)は、1回の入賞
に対して払い出す賞球の個数である払出賞球数を画面遊
技が実行されるごとに設定し直す。賞球払い出し手段
(80、900)は、賞球数設定手段(113)によっ
て設定された払出賞球数だけの賞球を始動入賞口(6
0)への球の入賞に基づいて払い出すとともに、当該賞
球の払い出しを、始動入賞口(60)への球の入賞に基
づいて実行される画面遊技の実行結果が停止表示される
のを待ってから行う。このように、始動入賞口(60)
への入賞に基づいて払い出される賞球の個数が変動する
ので、遊技の面白みを増すことができる。
【0017】保留数管理手段(116)は、始動入賞口
(60)へ入賞した球の個数を保留数として所定の上限
数を限度に計数するとともに、前記画面遊技が実行され
るごとに前記保留数を1ずつ減算し、画面遊技実行手段
(111)は、保留数が1またはそれ以上のとき画面遊
技を実行する。賞球払い出し手段(80、900)は、
始動入賞口(60)へ球が入賞した際に保留数が加算さ
れたときは当該入賞に基づく賞球の払い出しをこの入賞
に基づいて行われる画面遊技の実行結果が停止表示され
るのを待ってから行う。一方、始動入賞口(60)へ球
が入賞した際に保留数の加算が行われないとき、すなわ
ち、保留数が既に上限数に達しているときは、入賞した
時点で賞球の払い出しを行う。
【0018】保留数として計数されない場合は、始動入
賞口(60)へ球が入賞しても当該入賞に応じて画面遊
技が実行されないので、かかる場合には、入賞した時点
ですぐに賞球を払い出すことで、遊技を円滑に進めるこ
とができる。
【0019】また始動入賞口(60)へ球が入賞した際
に保留数の加算が行われないときはその時点で賞球の払
い出しを行うとともに、その際の払い出し数を少なくと
も特賞状態が形成されている期間中は払出賞球数に設定
する。特賞状態発生中は、通常、可変入賞口(70)を
狙って球を打ち出すが、始動入賞口(60)にも、いく
つかの球が入賞する。このうち、保留玉(後に画面遊技
が実行されるもの)となるものを除く入賞については、
その時点で賞球を払い出すが、その際の払い出し数を当
該特賞状態が出現した際に決定された払出賞球数とす
る。これにより、特賞状態発生中に、遊技者の獲得し得
る賞球の個数が多少変動し、遊技の面白みをより一層増
すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施の形態を説明する。図2は、第1の実施の形態にか
かる遊技機10の正面を示し、図3は、遊技機10の遊
技盤面11を示している。図2に示すように、遊技機1
0は、遊技者がハンドル12を回転操作することにより
遊技盤面11上に球を打ち出し、かかる打球の入賞を競
い楽しむパチンコ機である。
【0021】遊技盤面11の中央部やや上方には、表示
装置30が配設されている。表示装置30は、「77
7」など3つの図柄を変動可能に表示する可変表示部3
1と、可変表示部31の中央下方に配置された賞球表示
部40と、さらにその下方に配置された保留玉表示部5
0とを有している。可変表示部31は、それぞれ任意の
図柄を変動表示し得る第1〜第3可変表示部32〜34
から構成されている。
【0022】これら第1〜第3可変表示部32〜34上
では、スロットマシーンに見立てた図柄合わせゲーム等
の画面遊技が展開表示される。ここでは、可変表示部3
1としてカラー液晶ディスプレイを用いている。また賞
球表示部40を7セグメントのLED(発光ダイオー
ド)で構成している。このほか、可変表示部31および
賞球表示部40の双方を1つのカラー液晶ディスプレイ
上に表示するように構成してもよい。なおカラー液晶デ
ィスプレイに代えて、モノクロ液晶ディスプレイやCR
Tディスプレイなどを用いることもできる。保留玉表示
部50は、第1〜第4のランプ51〜54で構成されて
いる。
【0023】表示装置30の下方には、始動入賞口60
が配設されている。また遊技盤面11の下部には、大口
の可変入賞口(アタッカー)70が配置されている。可
変入賞口70は、遊技者にとって有利な特別価値を発生
させるための大口の入賞口であり、その入賞口を球の入
賞し難い閉状態と球の入賞容易な開状態とに切り替える
可動板71を有している。
【0024】このほか、遊技盤面11上には、各種の入
賞口13や風車14のほか、球を弾くための障害釘15
やアウト口16のほか、打ち出された球を遊技盤面11
の上部に導くためのレール17などが配置されている。
また遊技機10の上部には、電飾等を行うためのランプ
18が取り付けてある。
【0025】さらに遊技機10の正面であって遊技盤面
11の下方には、遊技に供する球を貯留するための前皿
19や、この前皿19から溢れる球を受け止めて貯留す
るための下皿20が設けられている。下皿20の右横に
は、球を遊技盤面11上に打ち出す発射機構の操作部で
あるハンドル12が設けられている。なお、遊技機10
の各種の動作を制御する制御部100は、遊技盤面11
の裏面等の機体内に取り付けられている。
【0026】図1は、遊技機10の回路構成の概要を示
している。遊技機10は、CPU110とROM101
とRAM102とを有する制御部100を備えている。
CPU110は、ROM101に格納されたプログラム
を実行することにより、画面遊技実行手段111、賞球
数設定手段113、賞球数表示制御手段115、保留数
管理手段116等の各機能を実現するようになってい
る。
【0027】このうち、画面遊技実行手段111は、始
動入賞口60に球が入賞することによって確保された画
面遊技の実行権に基づいて、可変表示部31上の各図柄
を所定期間に渡って変動表示した後、任意の図柄で停止
表示させる画面遊技を実行する機能を果たす部分であ
る。ここでは、「777」などの数字を揃えるスロット
マシーンに見立てた図柄合わせゲームを画面遊技として
実行するようになっている。
【0028】画面遊技実行手段111は、画面遊技の実
行結果を「777」など同一数字の揃う当たりにするか
否か等を無作為に抽選するための図柄乱数発生手段11
2を有している。画面遊技実行手段111は、始動入賞
口60への球の入賞によって画面遊技の実行権が確保さ
れた段階で、その画面遊技の実行結果を定めるための抽
選を図柄乱数発生手段112によって行い、1つの図柄
乱数を抽出するようになっている。
【0029】賞球数設定手段113は、始動入賞口60
への入賞に基づいて払い出す賞球の数(払出賞球数)を
設定変更する機能部分である。賞球数設定手段113
は、始動入賞口60への球の入賞によって画面遊技の実
行権が確保されたとき、当該球の入賞に対して払い出す
べき払出賞球数を決定するための無作為抽選を賞球数設
定手段113によって行い、1つの賞球乱数を抽出する
ようになっている。なお、抽出された図柄乱数の値およ
び賞球乱数の値は、RAM102内の所定領域にFIF
O(先入れ先出し)形式で記憶される。
【0030】賞球数表示制御手段115は、賞球数設定
手段113によって決定された払出賞球数の値を賞球表
示部40に表示する際の演出動作を制御する機能を果た
す部分である。賞球数表示制御手段115は、画面遊技
実行手段111によって可変表示部31上の図柄が変動
表示されるタイミングに合わせて、賞球表示部40上に
表示される数字を変動表示し、可変表示部31上の図柄
が全て停止表示された段階で、賞球表示部40上に払出
賞球数を遊技者に通知するための数字あるいは記号を停
止表示するようになっている。
【0031】保留数管理手段116は、保留数を管理す
る機能を果たす部分である。本遊技機10では、画面遊
技が進行しているときや可変入賞口70を開閉して特賞
状態が発生している間に始動入賞口60に球が入賞した
場合は、その入賞に基づく画面遊技をすぐに実行できな
いので、その分の実行権を4回を限度として保留するよ
うになっている。
【0032】より具体的には、保留数管理手段116
は、上限の4回に達するまでは、始動入賞口60へ球が
入賞するごとに、保留数を1ずつ累積加算するととも
に、画面遊技が実行されるごとに、保留数を1ずつ減算
し、現在、保留状態にある画面遊技の実行権の数を管理
するものである。また、4つのランプ51〜54の点灯
個数が保留されている実行権の数に対応するように保留
玉表示部50の有する各ランプの点灯制御を行う機能を
果たすようになっている。
【0033】制御部100には、各種の周辺装置が接続
されている。このうち始動入賞口60は、球の入賞を検
知する始動入賞検知スイッチ61を有している。始動入
賞検知スイッチ61は、機械的なスイッチのほか、球に
より光の遮られたことで入賞を検知する光センサや、球
の通過による磁界の変化を検出する磁気センサなど各種
のセンサを用いることができる。
【0034】可変入賞口70(アタッカー)は、可動板
71を開閉駆動するソレノイド72と、可変入賞口70
への球の入賞を検知する入賞検知スイッチ73と、入賞
した球の個数を計数する入賞計数機74とを備えてい
る。可変入賞口70の可動板71は、可変表示部31上
で展開される画面遊技で当たりが出現したとき、一定期
間(たとえば29秒)開いた後、短時間(2秒ほど)閉
じるという開閉動作を所定回数を上限として繰り返すよ
うになっており、開閉回数(ラウンド回数)の上限値は
16回に設定されている。なお、各ラウンドにおいて前
述の一定時間(29秒)が経過する前に、所定個数(こ
こでは10個)の球が可変入賞口70に入賞すると、そ
の時点で可動板71を閉じるようになっている。
【0035】賞球払出手段80は、賞球数設定手段11
3からの指示に従って遊技者への賞球の払出動作を実行
するものであり、払出動作を制御する賞球数制御部81
と、球の払い出しを検出しつつ1つずつ賞球を実際に払
い出す無限カウンター82と、払い出された賞球の個数
を計数する演算手段83とを有している。
【0036】図4は、遊技機10を背面側から見た様子
であって、特に賞球の払い出される経路を示している。
遊技機10の上部には、遊技機島側から補給カウンタ1
21を介して供給された球を一時的に貯留するための賞
球タンク122が配置されており、その底部から無限カ
ウンター82までの間には、球を1列に整列しながら無
限カウンター82まで案内する整列路123が設けられ
ている。
【0037】無限カウンター82の排出口から前皿19
までの間は賞球払出路124で接続されており、無限カ
ウンター82によって計数され排出された賞球を前皿1
9へ導くようになっている。なお、アウト口16等から
機内に回収された球は、遊技機10下部の排出ノズル1
25から遊技機島内の回収レール126に排出されるよ
うになっている。
【0038】次に作用を説明する。図5は、始動入賞口
60に球が入賞した際に遊技機10の行う動作の流れを
示している。遊技者の打ち出した球が始動入賞口60へ
入賞すると(ステップS201;Y)、図柄乱数発生手
段112による無作為抽選(図柄乱数抽出)が行われ
(ステップS202)、ついで賞球乱数発生手段114
による無作為抽選(賞球乱数抽出)が行われる(ステッ
プS203)。保留玉の数が既に所定の限度数(4回)
に達しているときは(ステップS204;N)、始動入
賞口60への今回の入賞に基づく画面遊技(図柄変動ゲ
ーム)の実行権は放棄され、賞球の払い出しを要求する
賞球信号がすぐに賞球払出手段80に向けて送信される
(ステップS205)。
【0039】一方、保留玉の数が上限数に達していない
ときは(ステップS204;Y)、保留玉数を「1」だ
け加算して、保留玉表示部50の点灯数を1つ増加させ
る(ステップS206)。そして、先に抽出した図柄乱
数と賞球乱数の各値をそれぞれRAM102に保存する
(ステップS207、S208)。このように保留玉を
増加させた場合には、始動入賞口60への入賞に基づく
賞球の払い出しは、すぐには行われない。なお、図5に
示した処理は、遊技機10が稼働している間、繰り返し
行われる。
【0040】図6は、保留された実行権に基づいて画面
遊技を実行する際の動作の流れを示している。保留玉が
存在しないときは(ステップS301;N)、画面遊技
の実行権が確保されていないので、そのまま待機し、保
留玉が「1」以上存在するときは(ステップS301;
Y)、保留玉数を「1」だけ減算して画面遊技の実行を
開始する。
【0041】すなわち、先にRAM102に記憶した図
柄乱数を読み出し(ステップS302)、図柄乱数の値
が当たりを示す特賞乱数でないときは(ステップS30
3;N)、はずれ図柄変動処理(ステップS304)を
実行する。このはずれ図柄変動処理の終了時点で、始動
入賞口60への入賞に基づく賞球の払い出しが行われる
ようになっている。
【0042】一方、図柄乱数の値が特賞乱数のときは
(ステップS303;Y)、特賞図柄変動処理(ステッ
プS305)を実行し、これに続いて可変入賞口70を
開閉させる特賞処理(ステップS306)を実行する。
なお、はずれ図柄変動処理、特賞図柄変動処理、特賞処
理の詳細については後に説明するが、はずれ図柄変動処
理および特賞図柄変動処理の終了時点で、始動入賞口6
0への入賞に基づく賞球の払い出しが行われるようにな
っている。
【0043】これらの処理を終えた後、遊技者が精算を
行って遊技を終了するまでの間は(ステップS307;
N)、ステップS301に戻って処理が継続される。す
なわち、精算が行われなければ、保留玉が存在する限
り、上述の処理が繰り返される。
【0044】図7は、特賞図柄変動処理の内容を示して
いる。まず、先に抽出して保存しておいた賞球乱数の値
を読み込み(ステップS401)、その値が、第1賞球
乱数の場合には(ステップS402;Y)、可変表示部
31上の図柄および賞球表示部40上の数字等を変動表
示させる図柄表示処理を実行する(ステップS40
3)。
【0045】この場合には、特賞乱数が発生しているの
で、まず、可変表示部31上に「777」など同一の数
字の揃った当たり状態が表示される(ステップS40
4)。続いて賞球表示部40を停止表示させ(ステップ
S405)、賞球乱数の値に応じた数字等を表示する。
ここでは第1賞球乱数に対応した図柄の「7」が表示さ
れる(ステップS406)。
【0046】図8は、賞球数と賞球表示部40の表示内
容との対応関係を示したものである。第1賞球乱数のと
きの賞球数は第1賞球数(15発)であり、その際、賞
球表示部40には「7」の数字が表示される。第2賞球
乱数のときの賞球数は第2賞球数(10発)であり、賞
球表示部40には「3」の数字が表示される。第3賞球
乱数のときの賞球数は第3賞球数(7発)であり、賞球
表示部40には「−」が表示される。
【0047】図7に戻って説明を続ける。読み込んだ賞
球乱数が第2賞球乱数の場合には(ステップS407;
Y)、第1賞球乱数の場合と同様に図柄表示処理等を経
て(ステップS408〜S410)、賞球表示部40上
に「3」の数字が表示される。また、読み込んだ賞球乱
数が第3賞球乱数の場合は(ステップS407;N)、
図柄表示処理等を経て(ステップS412〜S41
5)、賞球表示部40上に「−」の数字が表示される。
【0048】図9は、図柄表示処理の内容を示してい
る。図柄表示処理では、まず賞球乱数信号を賞球払出手
段80に向けて送信する(ステップS501)。これ
は、賞球払出手段80へ始動入賞口60の入賞に対して
払い出すべき払出賞球数を通知するものであり、第1賞
球乱数〜第3賞球乱数のうち、図7のステップS401
で読み込んだ値が送信される。
【0049】次に、画面遊技実行手段111によって可
変表示部31上の各図柄の変動表示が開始され(ステッ
プS502)、続いて賞球数表示制御手段115によっ
て賞球表示部40上の数字が変動表示される(ステップ
S503)。その後、可変表示部31上の各図柄を順
次、停止表示し(ステップS504)、可変表示部31
上の全ての図柄を停止表示したとき、賞球払出手段80
に向けて可変表示部変動停止信号が出力される(ステッ
プS505)。可変表示部変動停止信号は、賞球払出手
段80に向けて賞球の払い出しタイミングを通知するも
のである。
【0050】図10は、画面遊技で当たりが出現する場
合における表示内容の遷移を示した一例である。図柄表
示処理が開始されると、各図柄が停止表示された状態
(図10a)から、可変表示部31および賞球表示部4
0上の図柄がそれぞれ変動表示を開始する(図10
b)。なお、図では、変動表示される様子を下向きの矢
印で示してある。
【0051】その後、第1〜第3可変表示部32〜34
までの図柄が順次、停止表示する(図10c〜図10
e)。ここでは、「777」の当たり状態が停止表示さ
れている。その後、賞球表示部40上の数字が停止表示
する(図10f)。同図では、賞球表示部40上に
「7」の数字が停止表示されているので、払出賞球数が
15個であることを示している。
【0052】図11は、特賞処理の内容を示している。
特賞処理では、可変入賞口70の可動板71を開き、所
定個数の入賞があった場合または所定時間が経過した場
合のいずれかが達成されると可動板71を閉じる動作を
予め定めた上限回数を限度に繰り返される(ステップS
601〜S606)。
【0053】ただし、可変入賞口70を開放中にその内
部に設けたV入賞口に球が入賞していない場合には(ス
テップS605;N)、上限回数に達する前であって
も、可変入賞口70の開閉動作を終了させる。なお、図
示していないが、特賞処理を終了する際に、賞球払出手
段80に向けてその旨を通知するための特賞終了信号を
送信するようになっている。
【0054】図12は、はずれ図柄変動処理の内容を示
している。当該処理は、可変表示部31上に停止表示さ
れる図柄が、「765」などのように同一数字の揃わな
い、はずれ状態となる点が相違するのみで、他は図7に
示した特賞図柄変動処理と同一であるのでその説明を省
略する。
【0055】図13および図14は、画面遊技ではずれ
状態が停止表示される場合における表示状態の遷移を示
している。図13では、賞球表示部40上に「3」の数
字が停止表示されているので、始動入賞口60の入賞に
対する払出賞球数が10個であることが遊技者に通知さ
れる。また図14では、賞球表示部40上に「−」の記
号が停止表示されているので、払出賞球数が7個である
ことが示されている。
【0056】図15から図18は、賞球払出手段80が
行う賞球の払い出し動作の流れを示している。賞球払出
手段80は、基本的に3つの動作を行う。その1つは、
制御部100から賞球信号を受信したときに、賞球を払
い出すものである。賞球信号は、通常の入賞口13や可
変入賞口70等に球が入賞したとき、あるいは、保留数
が上限に達した状態の下で球が始動入賞口60に入賞し
たときに制御部100から賞球払出手段80へ送信され
るものである。
【0057】他の1つの動作は、制御部100から賞球
乱数信号を受信したとき、その賞球乱数の値を内部のメ
モリに保存する処理である。賞球乱数信号は、画面遊技
が開始し、可変表示部31上の図柄が変動を始める際に
制御部100から送られてくるようになっている。残る
1つの動作は、可変表示部31上での図柄の変動が停止
し、制御部100から可変表示部変動停止信号を受信し
たときに、予めメモりに保存しておいた賞球乱数に対応
する数の賞球を払い出す等の動作である。
【0058】以下それぞれについて説明する。まず、制
御部100から賞球乱数信号を受信したときは(ステッ
プS803;Y)、当該信号に含まれる賞球乱数の値を
内部のメモリに保存する(ステップS804)。後に図
柄の変動が停止した際に、保存しておいた賞球乱数の値
を参照し、いくつの賞球を払い出すべきかを決定するよ
うになっている。
【0059】特賞状態以外の状態の下で、賞球信号を受
信したときは(ステップS802;Y)、第1賞球数の
賞球を払い出す(ステップS805)。すなわち、通常
の入賞口13や可変入賞口70に球が入賞したとき、あ
るいは、特賞状態の発生期間外であって保留数が上限に
達した状態の下で球が始動入賞口60に入賞したときに
は、固定的に定めた第1賞球数の賞球が即座に払い出さ
れる。
【0060】可変表示部変動停止信号を受信したときで
あって(ステップS801;Y)今回の画面遊技の実行
結果が当たりでないときは(ステップS806;N)、
まず、予め保存しておいた賞球乱数を読み出す(ステッ
プS807)。当該賞球乱数は、今回の画面遊技の開始
時点で制御部100から賞球乱数信号として送られてき
たものである。
【0061】そして、読み出した賞球乱数に応じた数の
賞球が払い出される(ステップS808〜S811およ
びS805)。すなわち、画面遊技での各図柄が停止表
示された後に、払出賞球数に相当する数の賞球が払い出
されることになる。
【0062】可変表示部変動停止信号を受信したときで
あって(ステップS801;Y)今回の画面遊技の実行
結果が当たりのときは(ステップS806;Y)、予め
保存しておいた賞球乱数を読み出す(ステップS81
2)。当該賞球乱数の値が、第1賞球乱数と第2賞球乱
数と第3賞球乱数とでそれぞれ以下のように処理が行わ
れる。
【0063】まず、第1賞球乱数であった場合には(ス
テップS813;Y)、その値をRAM102内に設け
た特賞時賞球数記憶領域に保存し(ステップS81
4)、第1賞球数に相当する数の賞球を払い出す(ステ
ップS815)。すなわち、図柄が停止表示された段階
で、始動入賞口60の入賞に対応する賞球を払い出して
いる。
【0064】その後、特賞終了信号を受信するまでの間
に、賞球信号を受信したときは(ステップS819;
N、S817;Y)、予め特賞時賞球数記憶領域に記憶
しておいた賞球数、ここでは、第1賞球数に相当する数
の賞球を払い出す(ステップS818)。すなわち、特
賞状態が継続している期間中であって、保留数の上限を
越える球が始動入賞口60へ入賞した場合には、予め設
定されている払出賞球数(賞球表示部40上に表示され
たものに対応する数)の賞球を、球の入賞した時点です
ぐに払い出している。
【0065】なお、特賞終了信号を受信したときは(ス
テップS819;Y)、特賞時賞球数記憶領域に記憶し
ておいた第1賞球数を消去する(ステップS820)。
また特賞発生中に、賞球乱数信号を受信したときには、
受信した賞球乱数の値で賞球メモリの内容は更新される
が(ステップS821)、特賞時賞球数記憶領域に記憶
した払出賞球数は特賞状態が終了するまで維持されるこ
とになる。
【0066】ステップS812で賞球メモリから読み出
した値が第2賞球乱数のときの処理(ステップS822
〜S830)、および第3賞球乱数のときの処理(ステ
ップS831〜S838)は、賞球の払い出し数が第2
賞球数または第3賞球数になる点を除いては、第1賞球
乱数の場合における処理(ステップS813〜S82
1)と同様であるので、その説明を省略する。
【0067】このように、画面遊技での図柄の変動が停
止した段階で、賞球が払い出されるので、当たりが出現
した際に手持ちの球を使い果たしていても、ある程度の
賞球を新たに獲得することができ、これを用いること
で、特賞による利益、すなわち可変入賞口70への入賞
によって賞球を多量に獲得する利益を、必ず享受するこ
とができる。
【0068】また、始動入賞口60への入賞に対して払
い出される賞球の個数が変化するので、遊技の面白みが
増加する。特に、特賞状態の発生期間中に、保留数を越
える数の球が始動入賞口60へ入賞した際に払い出され
る賞球数が、賞球表示部40の表示内容に応じて変化す
るので、遊技者の獲得できる賞球数が多少変動するよう
になり、遊技の面白みをより一層増すことができる。
【0069】次に第2の実施の形態について説明する。
図19は、第2の実施の形態にかかる遊技機10aの回
路構成を示している。第1の実施の形態にかかる遊技機
10とは、賞球払出手段900が相違し、他の箇所は同
一の構成となっている。図20は、賞球払出手段900
の構成を示す一部破断図である。賞球払出手段900
は、第1賞球数の賞球を払い出すための第1賞球数カウ
ンター901および演算手段902と、第2賞球数の賞
球を払い出すための第2賞球数カウンター903および
演算手段904と、第3賞球数の賞球を払い出すための
第3賞球数カウンター905および演算手段906とを
備えている。
【0070】図20に示すように、各賞球カウンター9
01、903、905にはそれぞれ独立した整列路によ
って賞球タンク122から球が導かれる。また各賞球カ
ウンター901、903、905から送り出される球は
共に前皿19に排出されるように球案内路が形成されて
いる。
【0071】図21、図22は、始動入賞口60へ球が
入賞した際に第2の実施の形態にかかる遊技機10aの
行う動作の流れを示している。なお、後に詳細に説明す
るが、現在、賞球表示部40に表示されている値に対応
する賞球乱数が、図示しない賞球メモリに記憶されるよ
うになっており、これを前提に図21の処理は構成され
ている。
【0072】遊技者の打ち出した球が始動入賞口60へ
入賞すると(ステップS1001;Y)、図柄乱数発生
手段112による無作為抽選(図柄乱数抽出)が行われ
(ステップS1002)、ついで賞球乱数発生手段11
4による無作為抽選(賞球乱数抽出)が行われる(ステ
ップS1003)。
【0073】ここで、保留玉の数が上限数に達していな
いときは(ステップS1004;Y)、保留玉数を
「1」だけ加算して、保留玉表示部50の点灯数を1つ
増加させる(ステップS1005)。そして、先に抽出
した図柄乱数と賞球乱数の各値をそれぞれRAM102
に保存する(ステップS1006、S1007)。一
方、保留玉の数が既に所定の限度数(4回)に達してい
るとき(ステップS1004;N)であって、特賞状態
中でなければ(ステップS1008;N)、第1賞球信
号を第1賞球数カウンター901に向けて送信する(ス
テップS1009)。
【0074】これにより、特賞状態以外の期間に保留上
限数以上の球が始動入賞口60へ入賞したときには、入
賞した時点ですぐに第1賞球数の賞球が遊技者の手元に
払い出される。この払い出し動作は、第1賞球数の払い
出し専用に設けた第1賞球数カウンター901によって
行われるので、賞球数の管理を容易に行うことができ
る。
【0075】特賞状態中に保留上限数以上の球が始動入
賞口60へ入賞したときは(ステップS1008;
Y)、賞球メモリから賞球乱数を読み出し、その値に応
じた数の賞球を払い出す。すなわち、第1賞球数の場合
には(ステップS1010;Y)、第1賞球信号を第1
賞球数カウンター901に送信する(ステップS101
1)。第2賞球数の場合には(ステップS1012;
Y)、第2賞球信号を第2賞球数カウンター903に送
信する(ステップS1013)。また、第3賞球数の場
合には(ステップS1012;N)、第3賞球信号を第
3賞球数カウンター905に送信する(ステップS10
14、S1015)。
【0076】保留された実行権に基づいて画面遊技を実
行する際の動作の流れは、図6に示したものと同様であ
る。図23に示すように、第2の実施の形態にかかる遊
技機10aにおける特賞図柄変動処理は、以下の2つの
相違点を除いて図7に示したものと同一である、2つの
相違点は、賞球表示部40上に数字あるいは記号を停止
表示した後に、その表示の基になった賞球乱数の値を対
応する賞球メモリに記憶する処理(ステップS110
7、S1114、S1121)と、表示の基になった賞
球乱数に応じた賞球払出信号を第1賞球数カウンター9
01、第2賞球数カウンター903または第3賞球数カ
ウンター905のいずれかに向けて送出する処理(ステ
ップS1108、S1115、S1122)が追加され
ていることである。
【0077】すなわち、第2の実施の形態にかかる遊技
機10aでは、特賞状態が発生した際には、そのときの
賞球乱数の値を賞球メモリ(始動入賞口60へ球が入賞
した際に抽出した賞球乱数を保存する領域とは異なる領
域)に保存するとともに、第1賞球数カウンター90
1、第2賞球数カウンター903、第3賞球数カウンタ
ー905に向けて直接、賞球払出信号を送信するように
なっている。ここで保存した賞球乱数の値は、図21、
図22で示した処理の中(ステップS1010、S10
12、S1014)で参照される。
【0078】図24は、図柄表示処理の内容を示してい
る。図柄表示処理では、まず、画面遊技実行手段111
によって可変表示部31上の各図柄の変動表示が開始さ
れ(ステップS1201)、続いて賞球数表示制御手段
115によって賞球表示部40上の数字が変動表示され
る(ステップS1202)。その後、可変表示部31上
の各図柄を順次、停止表示する(ステップS120
3)。なお、賞球払出信号は、図23に示す特賞図柄変
動処理や図25に示すはずれ図柄処理で送信されるの
で、図柄表示処理では当該信号の送信は行わないように
なっている。
【0079】特賞処理の処理内容は、図11に示したも
のと同一であるのでその説明等を省略する。図25は、
遊技機10の行うはずれ図柄変動処理の流れを示してい
る。これは図12に示したものと基本的に共通してい
る。ただし、賞球表示部40上に数字等を停止表示した
後に、対応する賞球信号を第1賞球数カウンター90
1、第2賞球数カウンター903または第3賞球数カウ
ンター905に送信する処理(ステップS1307、S
1313、S1319)が追加されている。
【0080】図26は、第2の実施の形態にかかる遊技
機10aの行う賞球払出処理の流れを示している。制御
部100側で、払出賞球数に応じた賞球信号を賞球払出
手段900に向けて送信するようになっているので、賞
球払出手段900側は受けた信号に応じたカウンターを
作動させて賞球を払い出すようになっている。
【0081】このように第2の実施の形態にかかる遊技
機10aでは、払い出す賞球の数に対応して第1賞球数
カウンター901、第2賞球数カウンター903、第3
賞球数カウンター905の3種類を設けたので、賞球の
払い出し制御を簡略化することができる。
【0082】以上説明した実施の形態では、払出賞球数
を3種類に設定したが、これに限定されず、2種類ある
いは4種類等であっても良い。また画面遊技としてスロ
ットマシーンに見立てた図柄合わせゲームを実行した
が、他のゲームであっても差し支えない。また各実施の
形態では、払出賞球数を変動させるようにしたが、必ず
しも当該機能を備える必要はなく、少なくとも図柄の変
動が停止した段階で、始動入賞口60への入賞に基づく
賞球が払い出されるように構成されていればよい。
【0083】
【発明の効果】本発明にかかる遊技機によれば、画面遊
技の実行結果が停止表示された段階で、当該画面遊技の
起動要因になった始動入賞口への球の入賞に基づく賞球
の払い出しを行うので、画面遊技の実行中に持ち玉を全
て使い果たしたとしても、画面遊技の実行終了時に所定
数の球を新たに獲得でき、それを用いて遊技を継続する
ことができる。したがって、画面遊技で当たりが出た際
に、持ち玉が無いために当たりの利益を享受できないと
いう事態の発生が防止され、遊技者に不快感を与えるこ
とがない。
【0084】また始動入賞口への入賞に基づいて払い出
される賞球の個数を変動させるので、遊技の面白みが増
す。さらに、特賞発生中に保留上限数以上の球が始動入
賞口へ入賞した場合には、その時点で、払出賞球数に相
当する数の賞球を払い出すようにしたので、特賞状態発
生中に、遊技者の獲得し得る賞球の個数が多少変動し、
遊技の面白みをより一層増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる遊技機の回
路構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1および第2の実施の形態に係る遊
技機を示す正面図である。
【図3】本発明の第1および第2の実施の形態に係る遊
技機の有する遊技盤面を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機を示す
背面図である。
【図5】始動入賞口へ球が入賞した際に本発明の第1の
実施の形態に係る遊技機の行う処理の流れを示す流れ図
である。
【図6】本発明の第1および第2の実施の形態にかかる
遊技機が保留された実行権に基づいて画面遊技を実行す
る際の動作の流れを示す流れ図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる遊技機が行
う特賞図柄変動処理の流れを示す流れ図である。
【図8】払出賞球数と賞球表示部の表示内容との対応関
係を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が行う
図柄表示処理の流れを示す流れ図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の有
する表示装置の表示内容が遷移する様子を示す説明図で
ある。
【図11】本発明の第1および第2の実施の形態に係る
遊技機が行う特賞処理の流れを示す流れ図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が行
うはずれ図柄変動処理の流れを示す流れ図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の有
する表示装置の表示内容が遷移する様子を示す説明図で
ある。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機の有
する表示装置の表示内容が遷移する様子を示す説明図で
ある。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が行
う賞球払出処理の流れを示す流れ図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が行
う賞球払出処理の流れを示す流れ図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が行
う賞球払出処理の流れを示す流れ図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態に係る遊技機が行
う賞球払出処理の流れを示す流れ図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技機の
回路構成を示すブロック図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技機の
有する賞球払出手段を示す説明図である。
【図21】始動入賞口へ球が入賞した際に本発明の第2
の実施の形態に係る遊技機の行う処理の流れを示す流れ
図である。
【図22】始動入賞口へ球が入賞した際に本発明の第2
の実施の形態に係る遊技機の行う処理の流れを示す流れ
図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技機が
行う特賞図柄変動処理の流れを示す流れ図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技機が
行う図柄表示処理の流れを示す流れ図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技機が
行うはずれ図柄変動処理の流れを示す流れ図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態にかかる遊技機が
行う賞球払出処理の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
10、10a…遊技機 11…遊技盤面 30…表示装置 31…可変表示部 40…賞球表示部 50…保留玉表示部 60…始動入賞口 70…可変入賞口 80、900…賞球払出手段 100…制御部 101…ROM 102…RAM 110…CPU 111…画面遊技実行手段 112…図柄乱数発生手段 113…賞球数設定手段 114…賞球乱数発生手段 115…賞球数表示制御手段 116…保留数管理手段 901…第1賞球数カウンター 903…第2賞球数カウンター 905…第3賞球数カウンター
フロントページの続き (72)発明者 藤枝 雅樹 東京都台東区東上野3丁目12番9号 株式 会社エース電研内 (72)発明者 上田 靖之 東京都台東区東上野3丁目12番9号 株式 会社エース電研内 Fターム(参考) 2C088 AA25 AA42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上に打ち出された球が始動入賞口
    へ入賞したことに基づいて所定の画面遊技を実行し、そ
    の実行結果が当たりのとき可変入賞口を開放して通常よ
    りも球の入賞し易い特賞状態を形成する遊技機におい
    て、 前記画面遊技を展開表示するための可変表示手段と、前
    記可変表示手段上で前記画面遊技を実行する画面遊技実
    行手段と、賞球の払い出しを行う賞球払い出し手段とを
    備え、 前記画面遊技実行手段は、開始から所定時間の経過後に
    実行結果が停止表示される画面遊技を前記始動入賞口へ
    の球の入賞に基づいて実行するものであり、 前記賞球払い出し手段は、前記始動入賞口への球の入賞
    に基づく賞球の払い出しを、当該入賞に基づいて実行さ
    れる前記画面遊技の実行結果が停止表示されるのを待っ
    てから行うものであることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】遊技盤面上に打ち出された球が始動入賞口
    へ入賞したことに基づいて所定の画面遊技を実行し、そ
    の実行結果が当たりのとき可変入賞口を開放して通常よ
    りも球の入賞し易い特賞状態を形成する遊技機におい
    て、 前記画面遊技を展開表示するための可変表示手段と、前
    記可変表示手段上で前記画面遊技を実行する画面遊技実
    行手段と、賞球の払い出しを行う賞球払い出し手段と、
    1回の入賞で払い出す賞球の数である払出賞球数を設定
    変更する賞球数設定手段とを備え、 前記画面遊技実行手段は、開始から所定時間の経過後に
    実行結果が停止表示される画面遊技を前記始動入賞口へ
    の球の入賞に基づいて実行するものであり、 前記賞球数設定手段は、前記画面遊技が実行されるごと
    に前記払出賞球数を設定し直すものであり、 前記賞球払い出し手段は、前記始動入賞口への球の入賞
    に基づいて前記払出賞球数の賞球を払い出すとともに、
    当該賞球の払い出しを前記始動入賞口への球の入賞に基
    づいて実行される前記画面遊技の実行結果が停止表示さ
    れるのを待ってから行うことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】始動入賞口へ入賞した球の個数を保留数と
    して所定の上限数を限度に計数するとともに、前記画面
    遊技が実行されるごとに前記保留数を1ずつ減算する保
    留数管理手段を設け、 前記画面遊技実行手段は、前記保留数が1またはそれ以
    上のとき前記画面遊技を実行し、 前記賞球払い出し手段は、前記始動入賞口へ球が入賞し
    た際に前記保留数が加算されたときは当該入賞に基づく
    賞球の払い出しをこの入賞に基づいて行われる前記画面
    遊技の実行結果が停止表示されるのを待ってから行い、
    前記始動入賞口へ球が入賞した際に前記保留数の加算が
    行われないときはその時点で賞球の払い出しを行うこと
    を特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】始動入賞口へ入賞した球の個数を保留数と
    して所定の上限数を限度に計数するとともに、前記画面
    遊技が実行されるごとに前記保留数を1ずつ減算する保
    留数管理手段を設け、 前記画面遊技実行手段は、前記保留数が1またはそれ以
    上のとき前記画面遊技を実行し、 前記賞球払い出し手段は、前記始動入賞口へ球が入賞し
    た際に前記保留数が加算されたときは当該入賞に基づく
    賞球の払い出しをこの入賞に基づいて行われる前記画面
    遊技の実行結果が停止表示されるのを待ってから行うと
    ともにその際の払い出し数を前記払出賞球数とし、前記
    始動入賞口へ球が入賞した際に前記保留数の加算が行わ
    れないときはその時点で賞球の払い出しを行うとともに
    その際の払い出し数を少なくとも前記特賞状態が形成さ
    れている期間中は前記払出賞球数にすることを特徴とす
    る請求項2記載の遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014104213A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Sammy Corp ぱちんこ遊技機
JP2014104214A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Sammy Corp ぱちんこ遊技機
JP2014104211A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Sammy Corp ぱちんこ遊技機
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