JP2000060506A - 添加用高濃度ミネラル溶液の組成及びその製法 - Google Patents
添加用高濃度ミネラル溶液の組成及びその製法Info
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- JP2000060506A JP2000060506A JP10235752A JP23575298A JP2000060506A JP 2000060506 A JP2000060506 A JP 2000060506A JP 10235752 A JP10235752 A JP 10235752A JP 23575298 A JP23575298 A JP 23575298A JP 2000060506 A JP2000060506 A JP 2000060506A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大量の高度純水への適量ミネラルの瞬時添加が
可能で、安全でおいしく健康に良い安定性に優れた飲料
水用添加剤の開発。 【解決手段】食品添加物であるCa、Mg、Na、Kの
塩化物を精製水等に特定割合で溶解、熟成あるいは調製
処理後固形分を分離し、特定組成を有する高濃度ミネラ
ル溶液の調製。
可能で、安全でおいしく健康に良い安定性に優れた飲料
水用添加剤の開発。 【解決手段】食品添加物であるCa、Mg、Na、Kの
塩化物を精製水等に特定割合で溶解、熟成あるいは調製
処理後固形分を分離し、特定組成を有する高濃度ミネラ
ル溶液の調製。
Description
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は飲料用だけでなく食
品加工用、植物育成用、動物飼育用等にも使用可能な安
全でおいしく健康に良い有用な水を調製するための添加
用高濃度ミネラル溶液に関するものである。
品加工用、植物育成用、動物飼育用等にも使用可能な安
全でおいしく健康に良い有用な水を調製するための添加
用高濃度ミネラル溶液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミネラルの添加は浄水機や整水機
において水道水の活性炭、ゼオライトなどによる吸着や
ろ過処理後の低純度浄水へのミネラル補給を主目的とし
ており、技術的には麦飯石、コーラルサンド等の天然鉱
石や焼成セラミックスなど固形物からの溶出が主流であ
り、溶出を促進する方法として、電解後の酸性水を利用
するもの、超音波照射によるもの、曝気によるもの、循
環によるものなどがある(例えば特開平7ー26587
3、特開平8ー299969、特開平9ー29286、
特開平9ー248574、特開平9ー271777な
ど)が、固形物からのミネラルの溶出速度には限界があ
り大量の水処理ではミネラル含有率は低下せざるを得な
い。
において水道水の活性炭、ゼオライトなどによる吸着や
ろ過処理後の低純度浄水へのミネラル補給を主目的とし
ており、技術的には麦飯石、コーラルサンド等の天然鉱
石や焼成セラミックスなど固形物からの溶出が主流であ
り、溶出を促進する方法として、電解後の酸性水を利用
するもの、超音波照射によるもの、曝気によるもの、循
環によるものなどがある(例えば特開平7ー26587
3、特開平8ー299969、特開平9ー29286、
特開平9ー248574、特開平9ー271777な
ど)が、固形物からのミネラルの溶出速度には限界があ
り大量の水処理ではミネラル含有率は低下せざるを得な
い。
【0003】また、液状のミネラル添加剤には炊飯用な
どに適した低濃度のものがあり、公報にもわずかに低濃
度ミネラル溶液およびその製法(特開平5ー19266
6、特開平7ー265860など)が見られるのみであ
り、飲料水調製用に適したものは存在しない。
どに適した低濃度のものがあり、公報にもわずかに低濃
度ミネラル溶液およびその製法(特開平5ー19266
6、特開平7ー265860など)が見られるのみであ
り、飲料水調製用に適したものは存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年日本においても水
環境が激変し環境ホルモンやダイオキシンによる汚染
(環境技術 VOL.26 NO.1 P25 ’9
7、環境技術 VOL.27NO.7 P29 ’9
8)が明らかになり、水質の悪化による人体への影響が
危惧されている。また夏期渇水期の水不足時や地震など
の災害による断水時などに貯留水の利用が考えられてい
るが、いずれのケースにおいても分子あるいはイオンレ
ベルでの分離が必要不可欠である。
環境が激変し環境ホルモンやダイオキシンによる汚染
(環境技術 VOL.26 NO.1 P25 ’9
7、環境技術 VOL.27NO.7 P29 ’9
8)が明らかになり、水質の悪化による人体への影響が
危惧されている。また夏期渇水期の水不足時や地震など
の災害による断水時などに貯留水の利用が考えられてい
るが、いずれのケースにおいても分子あるいはイオンレ
ベルでの分離が必要不可欠である。
【0005】分子あるいはイオンレベルでの高度な分離
技術は活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂などによる
吸着及び中空糸膜による逆浸透ろ過などの組み合わせに
よりほぼ完成されているが、これにより得られる高度純
水にはミネラル含有率が極度に低く飲料用、動物飼育
用、植物生育用として適さず、ミネラルの添加が重要な
課題となる。
技術は活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂などによる
吸着及び中空糸膜による逆浸透ろ過などの組み合わせに
よりほぼ完成されているが、これにより得られる高度純
水にはミネラル含有率が極度に低く飲料用、動物飼育
用、植物生育用として適さず、ミネラルの添加が重要な
課題となる。
【0006】飲料水へのミネラルの添加については従来
の技術において述べた様に浄化後の水道水への固形物)
からの溶出が主流で、ミネラル補添が主目的で高度純水
への利用には設備が大きくなり非常に費用が掛かり不適
であり、また液状のミネラル添加剤においても同様適し
たものは無く、新規な添加剤が必要とされている。高度
純水への添加剤に求められる性質は、瞬時に適量添加可
能で大量の水処理が可能となり、更に調製された水がお
いしく、健康によいものとなる。しかも安全性、安定性
が高い。
の技術において述べた様に浄化後の水道水への固形物)
からの溶出が主流で、ミネラル補添が主目的で高度純水
への利用には設備が大きくなり非常に費用が掛かり不適
であり、また液状のミネラル添加剤においても同様適し
たものは無く、新規な添加剤が必要とされている。高度
純水への添加剤に求められる性質は、瞬時に適量添加可
能で大量の水処理が可能となり、更に調製された水がお
いしく、健康によいものとなる。しかも安全性、安定性
が高い。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は機能性、安全
性、安定性に優れた新規なミネラル添加剤を提供しよう
とするものであり、瞬時に添加出来、大量の水処理を可
能にするには液体でしかも5000倍程度に希釈出来る
必要がある。又飲料用であるから、添加後の水がおいし
く、必須ミネラルを適量含有し、有害元素の含有率が低
く安全性が高く、そして長期間保存可能で特に温度変化
に対し安定な物であることが必要となる。
性、安定性に優れた新規なミネラル添加剤を提供しよう
とするものであり、瞬時に添加出来、大量の水処理を可
能にするには液体でしかも5000倍程度に希釈出来る
必要がある。又飲料用であるから、添加後の水がおいし
く、必須ミネラルを適量含有し、有害元素の含有率が低
く安全性が高く、そして長期間保存可能で特に温度変化
に対し安定な物であることが必要となる。
【0008】おいしい水とは厚生省、おいしい水研究会
(水の百科事典 高橋裕等 P140 ’97 丸善)
によると硬度=10〜100mg/l、蒸発残留物=3
0〜200mg/l、残留塩素≦0.4mg/l 、お
いしさ指標(O−index)=(Ca+K+Si
O2)/Mg>2.0、健康指標(K−index)=
(Ca−0.87Na)>5.0であり、天然水(市販
のミネラルウォーター)の組成(表1)についてみると
O−indexは上記条件によく一致しており組成はお
おむねMg:Ca:Na:K=1:7〜15:2.8〜
20:0.8〜6、Mg=1.2〜2.8mg/lであ
る。
(水の百科事典 高橋裕等 P140 ’97 丸善)
によると硬度=10〜100mg/l、蒸発残留物=3
0〜200mg/l、残留塩素≦0.4mg/l 、お
いしさ指標(O−index)=(Ca+K+Si
O2)/Mg>2.0、健康指標(K−index)=
(Ca−0.87Na)>5.0であり、天然水(市販
のミネラルウォーター)の組成(表1)についてみると
O−indexは上記条件によく一致しており組成はお
おむねMg:Ca:Na:K=1:7〜15:2.8〜
20:0.8〜6、Mg=1.2〜2.8mg/lであ
る。
【0009】
【表1】
【0010】しかし、ほとんどの天然水がK−inde
xについては満足しておらず、これはNaの組成比 が
大きすぎるためであるが、日本人のミネラル摂取量(日
本人の栄養所要量 厚生省保険医療局健康増進栄養課監
修 P93 ’94 第一出版)はCa:摂取不足、M
g、K:適量摂取、Na:摂取過多であり、Caの組成
比を上げ、Naの組成比は下げることが望ましい。Ca
濃度はCaCl2の溶解度(34.8)を考慮し10m
g/l以上 25m g/l以下とし、Na濃度はK−i
ndexより算出すると5.5mg/l以下となる。ま
た K濃度に関しては有効な指標は無いがNa:Kバラ
ンスを天然水の組成(表1)から見るとNa:K=1:
0.31〜0.57であるから、おいしく健康によい水
の組成はMg:Ca:Na:K=1:10〜25:2.
8〜5.5:1.7〜3.1、Mg=1.2〜2.8m
g/lとなる。
xについては満足しておらず、これはNaの組成比 が
大きすぎるためであるが、日本人のミネラル摂取量(日
本人の栄養所要量 厚生省保険医療局健康増進栄養課監
修 P93 ’94 第一出版)はCa:摂取不足、M
g、K:適量摂取、Na:摂取過多であり、Caの組成
比を上げ、Naの組成比は下げることが望ましい。Ca
濃度はCaCl2の溶解度(34.8)を考慮し10m
g/l以上 25m g/l以下とし、Na濃度はK−i
ndexより算出すると5.5mg/l以下となる。ま
た K濃度に関しては有効な指標は無いがNa:Kバラ
ンスを天然水の組成(表1)から見るとNa:K=1:
0.31〜0.57であるから、おいしく健康によい水
の組成はMg:Ca:Na:K=1:10〜25:2.
8〜5.5:1.7〜3.1、Mg=1.2〜2.8m
g/lとなる。
【0011】安全面から見れば食品添加物(第六版食品
添加物公定書 谷村顕雄 ’92廣川書店)を原料とす
べきであり、Mg、Ca、Na、Kの塩について調査し
た結果、塩化物が最適であることが明らかになった。上
記組成におけるCl濃度は21.8〜59.7となり、
水道法による水質基準では200mg/lであるが、お
いしい水の指標では0.4mg/l以下であるから、C
l濃度を低減することが望ましくNa、K及びMg濃度
を再補正し、おいしく健康によい水の組成はMg:C
a:Na:K=1:10〜25:1.0〜4.0:1.
5〜3.0、Mg=0.6〜1.2mg/lとなる。
添加物公定書 谷村顕雄 ’92廣川書店)を原料とす
べきであり、Mg、Ca、Na、Kの塩について調査し
た結果、塩化物が最適であることが明らかになった。上
記組成におけるCl濃度は21.8〜59.7となり、
水道法による水質基準では200mg/lであるが、お
いしい水の指標では0.4mg/l以下であるから、C
l濃度を低減することが望ましくNa、K及びMg濃度
を再補正し、おいしく健康によい水の組成はMg:C
a:Na:K=1:10〜25:1.0〜4.0:1.
5〜3.0、Mg=0.6〜1.2mg/lとなる。
【0012】また、必須微量ミネラルは健康上重要な成
分であり含有することが望ましく、食品添加物を原料と
して使用した場合、その純度はCaCl2で70%以
上、MgCl2で95%以上であり、不純物が多く、こ
の不純物中には必須ミネラルが含まれている。しかし高
純度原料を使用する場合は必須ミネラルの添加が必要で
ある。
分であり含有することが望ましく、食品添加物を原料と
して使用した場合、その純度はCaCl2で70%以
上、MgCl2で95%以上であり、不純物が多く、こ
の不純物中には必須ミネラルが含まれている。しかし高
純度原料を使用する場合は必須ミネラルの添加が必要で
ある。
【0013】したがって、例えば1/5000希釈可能
なおいしく健康によい水を調整するための高濃度ミネラ
ル溶液の組成はMg:Ca:Na:K=1:10〜2
5:1.0〜4.0:1.5〜3.0、Mg=3000
〜6000mg/lであり、かつ必須微量ミネラル
(B、Si、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Sn、I
など)を微量含有する。好ましくは、Mg:Ca:N
a:K=1:15〜25:2.0〜4.0:2.0、M
g=3000〜4000mg/lであり、かつ必須微量
ミネラル(B、Si、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、
Sn、 Iなど)を微量含有することを見いだし請求項
1の発明とした。尚、1/1000希釈の場合はMg=
600〜800mg/lとなる。
なおいしく健康によい水を調整するための高濃度ミネラ
ル溶液の組成はMg:Ca:Na:K=1:10〜2
5:1.0〜4.0:1.5〜3.0、Mg=3000
〜6000mg/lであり、かつ必須微量ミネラル
(B、Si、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Sn、I
など)を微量含有する。好ましくは、Mg:Ca:N
a:K=1:15〜25:2.0〜4.0:2.0、M
g=3000〜4000mg/lであり、かつ必須微量
ミネラル(B、Si、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、
Sn、 Iなど)を微量含有することを見いだし請求項
1の発明とした。尚、1/1000希釈の場合はMg=
600〜800mg/lとなる。
【0014】請求項2、3の発明は高濃度ミネラル原液
及び高濃度ミネラル溶液の製造に関するものである。例
えば1/5000希釈可能な高濃度ミネラル溶液は原料
塩化物(MgCl2、CaCl2、NaCl、KCl;結
晶水は記載せず)及び水を純度100%化合物に換算し
MgCl2:CaCl2:NaCl:KCl=1:4〜1
0:0.3〜1.1:0.3〜0.6、MgCl2=3
0〜57g、H2O=1000ml、好 ましくはMg
Cl2:CaCl2:NaCl:KCl=1:6〜10:
0.6〜1.1:0.4、MgCl2=30〜38g、
H2O=1000mlの割合で混合溶解し高濃度ミネラ
ル原液を調製する。この原液を静置熟成(1日以上)又
は吸着、ミネラル溶出性に優れた麦飯石、コーラルサン
ドなどのような天然鉱物あるいは焼成セラミックスによ
る調整処理後、固形物を分離し製造する。
及び高濃度ミネラル溶液の製造に関するものである。例
えば1/5000希釈可能な高濃度ミネラル溶液は原料
塩化物(MgCl2、CaCl2、NaCl、KCl;結
晶水は記載せず)及び水を純度100%化合物に換算し
MgCl2:CaCl2:NaCl:KCl=1:4〜1
0:0.3〜1.1:0.3〜0.6、MgCl2=3
0〜57g、H2O=1000ml、好 ましくはMg
Cl2:CaCl2:NaCl:KCl=1:6〜10:
0.6〜1.1:0.4、MgCl2=30〜38g、
H2O=1000mlの割合で混合溶解し高濃度ミネラ
ル原液を調製する。この原液を静置熟成(1日以上)又
は吸着、ミネラル溶出性に優れた麦飯石、コーラルサン
ドなどのような天然鉱物あるいは焼成セラミックスによ
る調整処理後、固形物を分離し製造する。
【0015】原料塩化物は食品添加物が最適であるが、
有害元素(Hg、As、Pb、Ce、Cd、Cr)の含
有率が極めて低くかつ不純物の含有率が0.5%以下の
高純度のものでも良く、水は精製水が最適であるが、水
道水あるいは、飲料に適した地下水でも可である。
有害元素(Hg、As、Pb、Ce、Cd、Cr)の含
有率が極めて低くかつ不純物の含有率が0.5%以下の
高純度のものでも良く、水は精製水が最適であるが、水
道水あるいは、飲料に適した地下水でも可である。
【0016】混合溶解は水に順次CaCl2、MgC
l2、NaCl、KClを加え各々攪はん溶解するが、
反応は発熱反応であるから、水などにより、冷却するこ
とが望ましい。又 熟成は連続あるいは間欠的にゆっく
りと攪はん後24時間以上静置するか、1日以上静置後
激しく攪はんし24時間以上静置する。天然鉱物あるい
は 焼成セラミックスによる調整処理は有害元素、塩素
及び必須微量ミネラルの含有量を調整することが目的で
あり、麦飯石、コーラルサンドなどの吸着又は、ミネラ
ル溶出特性を有する天然鉱物や焼成セラミックスを単独
か、混合して用い、その使用量は種類により異なるが1
0〜20%が適している。調整処理は塩化物を混合溶解
した高濃度ミネラル原液を天然鉱物、焼成セラミックス
中を循環するか、高濃度ミネラル原液中に天然鉱物、焼
成セラミックスを浸漬し、1日以上ゆっくりカクハンす
る。
l2、NaCl、KClを加え各々攪はん溶解するが、
反応は発熱反応であるから、水などにより、冷却するこ
とが望ましい。又 熟成は連続あるいは間欠的にゆっく
りと攪はん後24時間以上静置するか、1日以上静置後
激しく攪はんし24時間以上静置する。天然鉱物あるい
は 焼成セラミックスによる調整処理は有害元素、塩素
及び必須微量ミネラルの含有量を調整することが目的で
あり、麦飯石、コーラルサンドなどの吸着又は、ミネラ
ル溶出特性を有する天然鉱物や焼成セラミックスを単独
か、混合して用い、その使用量は種類により異なるが1
0〜20%が適している。調整処理は塩化物を混合溶解
した高濃度ミネラル原液を天然鉱物、焼成セラミックス
中を循環するか、高濃度ミネラル原液中に天然鉱物、焼
成セラミックスを浸漬し、1日以上ゆっくりカクハンす
る。
【0017】固形分の分離には ろ過や遠心分離(30
00RPM.20分)あるいは連続遠心分離などの方法
がある。ろ過は1μ〜0.5μのフィルターを用いた加
圧ろ過が良く、沈降成分の成長を促すために数時間静置
後ろ過するほうが望ましい。その他の方法として24時
間以上静置し、上澄を分取することも可能である。
00RPM.20分)あるいは連続遠心分離などの方法
がある。ろ過は1μ〜0.5μのフィルターを用いた加
圧ろ過が良く、沈降成分の成長を促すために数時間静置
後ろ過するほうが望ましい。その他の方法として24時
間以上静置し、上澄を分取することも可能である。
【0018】
【発明の実施形態】次に本発明の実施例をあげるが、本
発明は下記の実施例に限定されるものでは無い。尚、以
下の実施例において使用する塩化物の純度は食品添加物
の場合CaCl 2:74.8%、MgCl2:99.5
%、NaCl:99.8%、KCl:99.8%、高純
度塩化物の場合CaCl2:99.9%、MgCl2:9
9.9%、NaCl:99.9%、KCl:99.9%
である。
発明は下記の実施例に限定されるものでは無い。尚、以
下の実施例において使用する塩化物の純度は食品添加物
の場合CaCl 2:74.8%、MgCl2:99.5
%、NaCl:99.8%、KCl:99.8%、高純
度塩化物の場合CaCl2:99.9%、MgCl2:9
9.9%、NaCl:99.9%、KCl:99.9%
である。
【0019】又、以下の実施例において用いる試験方法
は次に記すとおりである。a)官能試験:味覚試験は試
験官9名が水道水(三重県多気郡明和町水道水)と比較
し、非常においしい=5点、おいしい=4点、変わらな
い=3点、まずい=2点、非常にまずい=1点の5段階
評価を行い、それぞれに点数を付与し、合計点数により
判定、次のように表示した。◎;41点以上、○;36
〜40点、□;31〜35点、△;26〜30点、×;
25点以下。
は次に記すとおりである。a)官能試験:味覚試験は試
験官9名が水道水(三重県多気郡明和町水道水)と比較
し、非常においしい=5点、おいしい=4点、変わらな
い=3点、まずい=2点、非常にまずい=1点の5段階
評価を行い、それぞれに点数を付与し、合計点数により
判定、次のように表示した。◎;41点以上、○;36
〜40点、□;31〜35点、△;26〜30点、×;
25点以下。
【0020】また、嗅覚試験は試験官9名の合議により
判定した。b)原子吸光:硝酸酸性(0.5M)下、フ
レーム法で外部標準により測定した。c)icp:L
i、Y、Ce、Tlの10ppb標準液により補正し、
半定量方式で測定した。c)その他試験:上水試験法
(JISーK0101)により行った。
判定した。b)原子吸光:硝酸酸性(0.5M)下、フ
レーム法で外部標準により測定した。c)icp:L
i、Y、Ce、Tlの10ppb標準液により補正し、
半定量方式で測定した。c)その他試験:上水試験法
(JISーK0101)により行った。
【0021】
【実施例1】食品添加物及び有害元素の含有率が極めて
小さい高純度塩化物を様々な割合で精製水にCaC
l2、MgCl2、NaCl、KClの順に各々攪はんし
つつ混合溶解し、さらに1時間攪はん、24時間静置熟
成、遠心分離(3000RPM、20分)後上澄を分取
し高濃度ミネラル溶液を調製した。この溶液を1/50
00に希釈し試料とした。
小さい高純度塩化物を様々な割合で精製水にCaC
l2、MgCl2、NaCl、KClの順に各々攪はんし
つつ混合溶解し、さらに1時間攪はん、24時間静置熟
成、遠心分離(3000RPM、20分)後上澄を分取
し高濃度ミネラル溶液を調製した。この溶液を1/50
00に希釈し試料とした。
【0022】この試料についてPH、蒸発残留物、M
g、Ca、Na、K濃度(原子吸光)及び味・臭気(官
能試験)について試験を行った。結果は表2、3に示す
とおり、原料が食品添加物の場合は高純度塩化物に比べ
おいしさの領域が狭まるが、Mg:Ca:Na:K=
1:10〜25:1.0〜4.0:1.5〜3.0、M
g=3000〜6000mg/l、好ましくはMg:C
a:Na:K=1:15〜25:2.0〜4.0:2.
0、Mg=3000〜4000mg/lの組成の高濃度
ミネラル溶液では水道水に比しおいしい水の調製が可能
で あり、有用な飲料水用添加剤であることが確認され
た。
g、Ca、Na、K濃度(原子吸光)及び味・臭気(官
能試験)について試験を行った。結果は表2、3に示す
とおり、原料が食品添加物の場合は高純度塩化物に比べ
おいしさの領域が狭まるが、Mg:Ca:Na:K=
1:10〜25:1.0〜4.0:1.5〜3.0、M
g=3000〜6000mg/l、好ましくはMg:C
a:Na:K=1:15〜25:2.0〜4.0:2.
0、Mg=3000〜4000mg/lの組成の高濃度
ミネラル溶液では水道水に比しおいしい水の調製が可能
で あり、有用な飲料水用添加剤であることが確認され
た。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【実施例2】食品添加物であるCaCl2(440
g)、MgCl2(33g)、KCl(11g)を正確
に秤量し、精製水(1000ml)に順次攪はんしつつ
加え溶解後さらに1時間攪はんし、24時間静置熟成、
遠心分離した後上澄みを分取、高濃度ミネラル溶液を調
製した。この溶液を1/5000に希釈し試料とした。
g)、MgCl2(33g)、KCl(11g)を正確
に秤量し、精製水(1000ml)に順次攪はんしつつ
加え溶解後さらに1時間攪はんし、24時間静置熟成、
遠心分離した後上澄みを分取、高濃度ミネラル溶液を調
製した。この溶液を1/5000に希釈し試料とした。
【0026】この試料について水道法に定める基準項目
の内重金属、無機物質、性状(上水試験法)及び必須微
量ミネラル(icp)を測定した結果(表4)、基準項
目は全て水質基準値を十分満たしており、必須微量ミネ
ラル濃度は水道水のそれに比し48〜177%の割合で
含有されており、おいしく健康に良い水であることが判
明し、食品添加物を原料とした高濃度ミネラル溶液はお
いしく健康に良い水の調製用添加剤として非常に有用で
あることが確認された。
の内重金属、無機物質、性状(上水試験法)及び必須微
量ミネラル(icp)を測定した結果(表4)、基準項
目は全て水質基準値を十分満たしており、必須微量ミネ
ラル濃度は水道水のそれに比し48〜177%の割合で
含有されており、おいしく健康に良い水であることが判
明し、食品添加物を原料とした高濃度ミネラル溶液はお
いしく健康に良い水の調製用添加剤として非常に有用で
あることが確認された。
【0027】また、性状の安定性試験を密封可能なガラ
ス容器に高濃度ミネラル溶液を封入し5検体づつフリー
ザー(−20℃)及び恒温槽(+45℃)にて2週間保
管後Ca、Mg、Na、K濃度、蒸発残留物、性状(氷
結の有無、析出の有無、色・臭いの異常の有無)の測定
試験により行ったところ濃度、蒸発残留物、性状の変化
は認められず、高濃度ミネラル溶液は安定性に優れてい
ることが確認された。
ス容器に高濃度ミネラル溶液を封入し5検体づつフリー
ザー(−20℃)及び恒温槽(+45℃)にて2週間保
管後Ca、Mg、Na、K濃度、蒸発残留物、性状(氷
結の有無、析出の有無、色・臭いの異常の有無)の測定
試験により行ったところ濃度、蒸発残留物、性状の変化
は認められず、高濃度ミネラル溶液は安定性に優れてい
ることが確認された。
【0028】
【表4】
【0029】
【実施例3】食品添加物であるCaCl2(440
g)、MgCl2(33g)、KCl(11g)を正確
に秤量し、精製水(1000ml)に順次攪はんしつつ
加え溶解後さらに1時間攪はんし、正確に500mlず
つに分け比較例及び実施例とした。比較例は24時間静
置熟成、遠心分離後上澄みを分取し、実施例は麦飯石
(100g)を浸漬し24時間ゆっくりと攪はんした
後、比較例と同様に熟成、遠心分離後上澄みを分取調製
した。比較例、実施例とも1/5000に希釈後必須ミ
ネラル、有害元素(icp)の調整処理による変化を測
定した結果(表5)、比較例と比し増減に明確な有意差
が認められる元素はPb(−95%)、Al(−93
%)、Cu(−91%)、Na(+50%)、Ca(+
47%)であり、有害とされるPbの含有率著しく低減
しCa、Naのそれがやや増加し、食品添加物を原料と
した高濃度ミネラル溶液の調製において麦飯石はその吸
着特性が安全性を高める方向に作用している。麦飯石な
どの吸着、ミネラル溶出特性を有する天然鉱物、焼成セ
ラミックスによる調製処理はより安全性の高いおいしく
健康に良い添加用高濃度ミネラル溶液の製造上、非常に
有益な製法であることが明らかである。
g)、MgCl2(33g)、KCl(11g)を正確
に秤量し、精製水(1000ml)に順次攪はんしつつ
加え溶解後さらに1時間攪はんし、正確に500mlず
つに分け比較例及び実施例とした。比較例は24時間静
置熟成、遠心分離後上澄みを分取し、実施例は麦飯石
(100g)を浸漬し24時間ゆっくりと攪はんした
後、比較例と同様に熟成、遠心分離後上澄みを分取調製
した。比較例、実施例とも1/5000に希釈後必須ミ
ネラル、有害元素(icp)の調整処理による変化を測
定した結果(表5)、比較例と比し増減に明確な有意差
が認められる元素はPb(−95%)、Al(−93
%)、Cu(−91%)、Na(+50%)、Ca(+
47%)であり、有害とされるPbの含有率著しく低減
しCa、Naのそれがやや増加し、食品添加物を原料と
した高濃度ミネラル溶液の調製において麦飯石はその吸
着特性が安全性を高める方向に作用している。麦飯石な
どの吸着、ミネラル溶出特性を有する天然鉱物、焼成セ
ラミックスによる調製処理はより安全性の高いおいしく
健康に良い添加用高濃度ミネラル溶液の製造上、非常に
有益な製法であることが明らかである。
【0030】
【表5】
【0031】
【発明の効果】本発明の高濃度ミネラル溶液は高度純水
をはじめ浄水へ瞬時に添加出来、大量の水処理を可能と
し、調製された水は必須ミネラルを適量含有しおいしく
健康によく、飲料水添加剤として機能性、安全性、安定
性に優れており、安全でおいしい大量の飲料水の供給を
可能にする。
をはじめ浄水へ瞬時に添加出来、大量の水処理を可能と
し、調製された水は必須ミネラルを適量含有しおいしく
健康によく、飲料水添加剤として機能性、安全性、安定
性に優れており、安全でおいしい大量の飲料水の供給を
可能にする。
Claims (3)
- 【請求項1】塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化
カリウム、塩化ナトリウムを水に特定割合で溶解、熟成
または天然鉱物や焼成セラミックスにより処理後、固形
分を分離し製造(請求項2、3)され、組成がMg:C
a:Na:K=1:10〜25:1.0〜4.0:1.
5〜3.0、Mg=600〜6000mg/lであり、
かつ必須微量ミネラル(B、Si、Mn、Fe、Ni、
Cu、Zn、S n、Iなど)を微量含有し、水に1/
1000〜1/5000の割合で添加し使用することを
特徴とする高濃度ミネラル溶液。 - 【請求項2】有害物質の含有率が極めて少なく高純度あ
るいは食品添加物である塩化カルシウム、塩化マグネシ
ウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムを純度100%化
合物に換算し MgCl2:CaCl2:NaCl:KC
l=1:4〜10:0.3〜1.1:0.3〜0.6、
MgCl2=30〜57g、H2O=1000mlの 割
合で混合溶解すること特徴とする高濃度ミネラル原液の
製法。 - 【請求項3】請求項2で調製された高濃度ミネラル原液
を熟成あるいは吸着、ミネラル溶出特性を有する天然鉱
物や焼成セラミックスで調整処理後固形分を分離し製造
することを特徴とする製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10235752A JP2000060506A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 添加用高濃度ミネラル溶液の組成及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10235752A JP2000060506A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 添加用高濃度ミネラル溶液の組成及びその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000060506A true JP2000060506A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=16990715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10235752A Pending JP2000060506A (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 添加用高濃度ミネラル溶液の組成及びその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000060506A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002041905A1 (es) * | 2000-11-27 | 2002-05-30 | Recuperation Electrolitos, S.L. | Composición que comprende sodio, potasio, calcio y magnesio |
EP1492420A1 (en) * | 2002-04-09 | 2005-01-05 | Belair Biotechnology PTY Ltd | Manufactured mineral water composition |
JP2008118871A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Hiroaki Tanemoto | ミネラル飲料製造方法 |
JP2009011163A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Toyo Shinyaku:Kk | 抗酸化食品 |
US7993690B2 (en) | 2003-11-12 | 2011-08-09 | Stokely-Van Camp, Inc. | Carbohydrate and electrolyte replacement composition |
US8435590B2 (en) | 2008-11-24 | 2013-05-07 | Stokely-Van Camp, Inc. | Use of novel carbohydrates and carbohydrate blends to provide a sports beverage with increased absorption |
-
1998
- 1998-08-21 JP JP10235752A patent/JP2000060506A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002041905A1 (es) * | 2000-11-27 | 2002-05-30 | Recuperation Electrolitos, S.L. | Composición que comprende sodio, potasio, calcio y magnesio |
ES2168226A1 (es) * | 2000-11-27 | 2002-06-01 | Escude Alfred Blasi | Composicion que comprende sodio, potasio, calcio y magnesio. |
EP1492420A1 (en) * | 2002-04-09 | 2005-01-05 | Belair Biotechnology PTY Ltd | Manufactured mineral water composition |
EP1492420A4 (en) * | 2002-04-09 | 2006-02-08 | Belair Biotechnology Pty Ltd | MINERAL WATER COMPOSITION MANUFACTURED |
US7993690B2 (en) | 2003-11-12 | 2011-08-09 | Stokely-Van Camp, Inc. | Carbohydrate and electrolyte replacement composition |
JP2008118871A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Hiroaki Tanemoto | ミネラル飲料製造方法 |
JP2009011163A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Toyo Shinyaku:Kk | 抗酸化食品 |
US8435590B2 (en) | 2008-11-24 | 2013-05-07 | Stokely-Van Camp, Inc. | Use of novel carbohydrates and carbohydrate blends to provide a sports beverage with increased absorption |
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