JP2000059698A - 高速撮像装置 - Google Patents

高速撮像装置

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JP2000059698A
JP2000059698A JP10222651A JP22265198A JP2000059698A JP 2000059698 A JP2000059698 A JP 2000059698A JP 10222651 A JP10222651 A JP 10222651A JP 22265198 A JP22265198 A JP 22265198A JP 2000059698 A JP2000059698 A JP 2000059698A
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JP10222651A
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Hiroto Hirakoso
洋人 平社
Tokuji Hamamura
篤司 濱村
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置全体の駆動周波数を高くすることな
く高速撮像装置を構成し、高速撮像された画像の拡大画
像を従来の画像表示装置に表示可能とする。 【解決手段】 高速撮像装置100は、被写体の光学像
が照射される照射領域に配置された複数の撮像手段のう
ち、水平方向が1/Nで垂直方向が1/M(M≧1,N
≧2)の大きさである特定の照射領域の撮像手段の撮像
データを、1フィールド期間に複数回取り出す固体撮像
素子30と、固体撮像素子30の出力信号S30に基づ
いて1フィールドの1/(M×N)の部分画像に対応す
る画素データS40を生成する第1の信号処理回路40
と、画素データS40を記憶する画像メモリ50と、前
記1フィールド期間を周期とする垂直同期信号を含有す
る映像信号S42であって前記部分画像の拡大画像に対
応する映像信号S42を生成して画像表示装置90に供
給する第2の信号処理回路42とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速撮像装置に関
し、特に所定時間内に部分的な撮像データを複数回取り
出すことができる高速撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭53−43469号公報には、高
速度試料像観察装置の発明が開示されている。上記公報
には、走査電子顕微鏡又はこれに類似する装置の試料像
表示装置において、試料上を電子線が2次元的に走査し
たときに試料から発生する信号によって試料像を録画装
置に録画する場合に、上記電子線の垂直偏向周波数を上
記録画装置の垂直偏向周波数の整数倍とすることが開示
されている。この公報では、高速度試料像観察装置は、
各画像を垂直方向に1/4に圧縮して記録し、再生時に
は垂直方向に4倍に拡大することが開示されている。
【0003】特開平2−14684号公報には、撮像装
置の発明が開示されている。上記公報には、高速撮像時
において1フィールド期間内で特定の間隔をおいて複数
個の短時間区間を配し、該短時間区間に転送用ゲートに
転送用クロックパルスを印加して光電変換素子に蓄積さ
れた信号電荷を垂直転送用素子に移し、その後この信号
電荷を、垂直転送用素子ならびに水平転送用素子のそれ
ぞれに対してそれぞれ前記短時間区間の各々に応じてパ
ルスの周波数を変化させた転送用クロックパルスを印加
することにより、前記垂直転送用素子ならびに水平転送
用素子内で転送し、前記水平転送用素子の出力端に1フ
ィールド期間内に上記複数個の区間にとりこんだ撮像信
号を順次出力させて得るようにした撮像装置が開示され
ている。この撮像装置は、動きの速い被写体を撮像する
場合に従来よりもより細かく分解して撮影できる高速シ
ャッター動作の効果が得られる撮像装置を得ることを目
的とする。
【0004】特開平7−212657号公報には、水平
転送クロックをNA倍にすることなくNA倍の高速撮影
を可能とすることを目的とする高速撮影装置の発明が開
示されている。この高速撮影装置は、MA個のフォトダ
イオードからなる光電変換素子に蓄積されたMA個の信
号電荷を1フィールド期間にNA回(NAは2以上の整
数)読み出すとともに、この読み出された信号電荷を垂
直方向に転送する垂直転送CCDと、この垂直転送CC
Dにより転送された1ライン分の信号電荷を1水平走査
期間に水平方向に転送するLA本(LAは1以上の整
数)の水平転送CCDと、この水平転送CCDに平行に
配置された不要電荷掃き出し用のドレインとを設けてな
る固体撮像素子と、前記1フィールド期間に、前記固体
撮像素子のライン数のNA倍の垂直転送パルスを前記垂
直転送CCDに供給するとともに、MA個の信号電荷の
うち1/NA×MA個の信号電荷を前記水平転送CCD
で転送し、(1−1/NA)×MA個の信号電荷は前記
ドレインに掃き出す様に前記固体撮像素子を駆動する駆
動回路とからなる構成である。この高速撮影装置では、
垂直方向に圧縮された画像が得られる。
【0005】フォトダイオードなどの光電変換素子から
なる複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段から撮像デ
ータを取り出す走査手段と、走査手段により取り出され
た撮像データから画素データを生成する信号処理回路
と、前記画素データに基づいて画像表示する画像表示装
置とを有する撮像装置では、撮像装置の全体の駆動周波
数を高くすることで、被写体の撮像間隔を短くすること
ができると共に、その撮像結果を画像表示装置に画像表
示することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮像装置の全
体の駆動周波数を高くするには、撮像装置の各構成回路
を高速に駆動する必要があり、構成回路の高コストひい
ては撮像装置の高コストを招く。一方、被写体を撮像す
る複数の撮像手段から撮像データを取り出す場合に、所
定時間内に1回取り出す場合に比べ、前記所定時間内に
K回(Kは2以上の整数)取り出す場合のデータ量は、
1回当りに取り出すデータ量が同じときはK倍となる。
このため、所定時間内に1回取り出す場合に比べ、K回
取り出す場合のデータ処理では、K倍の記憶容量のバッ
ファメモリまたはK倍の処理速度が必要となることがあ
る。本発明の第1の目的は、所定時間内に部分的な撮像
データを複数回取り出すことができる高速撮像装置を提
供することにある。本発明の第2の目的は、所定時間内
に複数回取り出した部分的な撮像データを、前記所定時
間を垂直走査周期とする画像表示装置に画像表示可能な
高速撮像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高速撮像装置で
は、被写体を撮像する、垂直方向および水平方向におい
てマトリクス状に配置された複数の撮像手段と、前記複
数の撮像手段の撮像データを前記複数の撮像手段から取
り出す第1のモードと、前記複数の撮像手段の撮像デー
タに対して水平方向の1/N(Nは2以上の数)、垂直
方向の1/M(Mは1以上の数)の部分撮像データを前
記複数の撮像手段から取り出す第2のモードの何れか一
方のモードを設定するモード設定手段と、前記モード設
定手段によって設定されたモードに応じて前記複数の撮
像手段の撮像データまたは前記部分撮像データを前記複
数の撮像手段から取り出す走査手段であって、第1のモ
ードの場合は所定時間内に前記複数の撮像手段の撮像デ
ータを1回取り出し、第2のモードの場合は前記所定時
間内に前記部分撮像データを複数回取り出す走査手段と
を有する。
【0008】本発明の高速撮像装置では、好適には、前
記部分撮像データに基づいて1フィールドの1/(M×
N)の部分画像に対応する画素データを生成する第1の
信号処理回路と、前記第1の信号処理回路で生成された
画素データを記憶する画像メモリと、1個の部分画像に
対応する画素データを前記画像メモリから入力し、当該
1個の部分画像を拡大した拡大画像に対応する映像信号
であって前記所定時間を周期とする垂直同期信号を含有
する映像信号を生成する第2の信号処理回路と、前記映
像信号に基づいて前記拡大画像を表示する画像表示装置
とを有する。
【0009】本発明の高速撮像装置では、より好適に
は、前記画像メモリは、予め順位付けされた記憶領域を
有して、前記部分画像に対応する画素データを前記所定
時間中における前記部分撮像データの取出回数に応じた
前記記憶領域に記憶し、前記第2の信号処理回路は、前
記画像メモリに記憶された複数個の部分画像に対応する
画素データから前記1個の部分画像に対応する画素デー
タを特定する画像選択回路を有する。
【0010】本発明の高速撮像装置では、より好適に
は、第1のモードの場合、第1の信号処理回路は、前記
複数の撮像手段の撮像データに基づいて1フィールドの
画像に対応する画素データを生成し、当該画像に対応す
る映像信号であって前記垂直同期信号を含有する映像信
号を生成し、第2のモードの場合、第1の信号処理回路
は、前記部分撮像データに基づいて1フィールドの1/
(M×N)の部分画像に対応する画素データを生成し、
第2の信号処理回路は、1個の部分画像に対応する画素
データを前記画像メモリから入力し、当該1個の部分画
像を拡大した拡大画像に対応する映像信号であって前記
垂直同期信号を含有する映像信号を生成する。
【0011】本発明の高速撮像装置では、好適には、前
記走査手段は、第2のモードの場合に、前記複数の撮像
手段の撮像データに対して水平方向の中央の1/N、垂
直方向の中央の1/Mの部分撮像データを前記複数の撮
像手段から取り出す。
【0012】前記複数の撮像手段は、垂直方向および水
平方向においてマトリクス状に配置されており、被写体
を撮像する。前記複数の撮像手段は、被写体の光学像を
撮像データに変換する。モード設定手段は、前記複数の
撮像手段の撮像データを前記複数の撮像手段から取り出
す第1のモードと、前記複数の撮像手段の撮像データに
対して水平方向の1/N(Nは2以上の数)、垂直方向
の1/M(Mは1以上の数)の部分撮像データを前記複
数の撮像手段から取り出す第2のモードの何れか一方の
モードを設定する。走査手段は、前記モード設定手段に
よって設定されたモードに応じて前記複数の撮像手段の
撮像データまたは前記部分撮像データを前記複数の撮像
手段から取り出す。走査手段は、第1のモードの場合は
所定時間内に前記複数の撮像手段の撮像データを1回取
り出し、第2のモードの場合は前記所定時間内に前記部
分撮像データを複数回取り出す。前記複数の撮像手段の
撮像データは前記被写体に対応し、前記部分撮像データ
は前記被写体の1/(M×N)の部分に対応し、前記部
分撮像データのデータ量は前記複数の撮像手段の撮像デ
ータのデータ量よりも少ない。
【0013】第1の信号処理回路は、走査手段が取り出
した前記部分撮像データに基づいて1フィールドの1/
(M×N)の部分画像に対応する画素データを生成す
る。画像メモリは、前記第1の信号処理回路で生成され
た画素データを記憶する。第2の信号処理回路は、1個
の部分画像に対応する画素データを前記画像メモリから
入力し、当該1個の部分画像を拡大した拡大画像に対応
する映像信号であって前記所定時間を周期とする垂直同
期信号を含有する映像信号を生成する。画像表示装置
は、前記映像信号に基づいて前記部分画像の拡大画像を
表示する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。図1は、本発明の高速撮像装置
の一例を示す概略ブロック図である。
【0015】この高速撮像装置100は、自己走査型の
固体撮像素子30と、モード設定手段85とを有する。
固体撮像素子30は、フォトダイオードなどの光電変換
素子からなる複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段か
らデータを取り出す走査手段とを有する。前記複数の撮
像手段は、垂直方向および水平方向においてマトリクス
状に配置されており、被写体を撮像する。前記複数の撮
像手段は、被写体の光学像を撮像データに光電変換す
る。モード設定手段85は、前記複数の撮像手段の撮像
データを前記複数の撮像手段から取り出す第1のモード
と、前記複数の撮像手段の撮像データに対して水平方向
の1/N(Nは2以上の数)、垂直方向の1/M(Mは
1以上の数)の部分撮像データを前記複数の撮像手段か
ら取り出す第2のモードの何れか一方のモードを設定す
る。前記走査手段は、前記モード設定手段によって設定
されたモードに応じて前記複数の撮像手段の撮像データ
または前記部分撮像データを前記複数の撮像手段から取
り出す。前記走査手段は、第1のモードの場合は所定時
間内に前記複数の撮像手段の撮像データを1回取り出
し、第2のモードの場合は前記所定時間内に前記部分撮
像データをK回(Kは2以上の整数)取り出す。前記走
査手段は、取り出したデータを固体撮像素子30の出力
端子T30に出力する。固体撮像素子30は、第1のモ
ードの場合は前記複数の撮像手段の撮像データを有する
出力信号S30を出力端子T30に出力し、第2のモー
ドの場合は前記部分撮像データを有する出力信号S30
を出力端子T30に出力する。
【0016】高速撮像装置100は、固体撮像素子30
の出力信号S30に基づいて画素データを生成する第1
の信号処理回路40と、第1の信号処理回路40で生成
された画素データS40を記憶する画像メモリ50と、
第2の信号処理回路42と、映像信号S42に基づいて
画像表示する画像表示装置90とを有する。通常撮像モ
ードである第1のモードの場合、第1の信号処理回路4
0は、前記複数の撮像手段の撮像データに基づいて1フ
ィールドの画像に対応する画素データS40を生成し、
当該画像に対応する映像信号であって前記所定時間を周
期とする垂直同期信号VDを含有する映像信号S42を
生成する。高速撮像モードである第2のモードの場合、
第1の信号処理回路40は、前記部分撮像データに基づ
いて1フィールドの1/(M×N)の部分画像に対応す
る画素データS40を生成し、第2の信号処理回路42
は、1個の部分画像に対応する画素データS41を前記
画像メモリ50から入力し、当該1個の部分画像を拡大
した拡大画像に対応する映像信号であって前記垂直同期
信号VDを含有する映像信号S42を生成する。
【0017】画像表示装置90は、例えば電子ビューフ
ァインダまたは陰極線管(CRT)で構成する。例え
ば、前記Mの値は2とし、前記Nの値は3とし、前記拡
大画像は、前記部分画像を水平方向および垂直方向につ
いてそれぞれ2倍に拡大した画像であり、前記拡大画像
の拡大率は4(=2×2)とする。水平方向および垂直
方向の拡大倍率は、前記Nと前記Mのうち小さいほうの
値としてもよい。水平方向および垂直方向の拡大倍率は
1〜256倍に可変に拡大できるようにしてもよい。前
記所定時間は、例えば1フィールド期間とする。
【0018】高速撮像装置100は、レンズ20と、絞
り21と、サンプルホールド回路(S/H)31と、ア
ナログ/ディジタル変換回路(A/D)32と、オプテ
ィカルディテクタ(OPD)75と、メモリ制御回路4
1と、ディジタル/アナログ変換回路(D/A)43
と、タイミング発生回路60と、同期信号発生回路70
と、高速撮像装置100全体の制御を司る中央制御回路
80と、画素データを記憶する記憶媒体95とを有す
る。サンプルホールド回路31は、固体撮像素子30の
出力信号S30をサンプリングして一時保持すると共に
自動利得制御して前記アナログ/ディジタル変換回路3
2に出力する。
【0019】サンプルホールド回路31は、相関二重サ
ンプリング(CDS)回路により構成してもよい。一例
として、相関二重サンプリング回路は、固体撮像素子3
0の出力信号S30を第1のキャパシタを介してサンプ
リングした第1の信号と、出力信号S30を第2のキャ
パシタを介してサンプリングした第2の信号を生成す
る。第1の信号は、出力信号S30をタイミングTpで
サンプリングした信号をタイミングTdでサンプリング
して生成する。第2の信号は、出力信号S30をタイミ
ングTdでサンプリングして生成する。そして、自動利
得制御(AGC)回路は第1と第2の信号を入力してそ
の差分に応じた信号を自動利得制御してアナログ/ディ
ジタル変換回路32に出力する構成としてもよい。相関
二重サンプリング(二重相関サンプリング)を行うこと
によって、直接にサンプリングを行う場合に対してフィ
ールドスルー部分の変動による影響を低減できるという
利点があると共に、サンプリングに伴うノイズを低減で
きる利点がある。
【0020】アナログ/ディジタル変換回路32は、サ
ンプルホールド回路31の出力信号S31をアナログ信
号からディジタル信号に変換し、このディジタル信号S
32を第1の信号処理回路40に出力する。第1の信号
処理回路40は、高速撮像モード時において、前記部分
撮像データを有する出力信号S30のディジタル信号S
32に基づいて1フィールドの1/(M×N)の部分画
像に対応する画素データS40を生成し、メモリ制御回
路41に出力する。
【0021】メモリ制御回路41は、画像メモリ50に
アクセスする。メモリ制御回路41は、高速撮像モード
時において、1フィールドの1/(M×N)の部分画像
に対応する画素データS40を画像メモリ50に出力し
て記憶させる。また、メモリ制御回路41は、高速撮像
モード時において、画像メモリ50から1個の部分画像
に対応する画素データS41を読み出して第2の信号処
理回路42に出力する。
【0022】第2の信号処理回路42は、画像メモリ5
0からの画素データS41をメモリ制御回路41を介し
て入力し、前記1個の部分画像を水平方向および垂直方
向に拡大した拡大画像に対応する映像信号S42を高速
撮像モード時に生成してディジタル/アナログ変換回路
43に出力する。例えば、第2の信号処理回路42は、
前記1個の部分画像を水平方向および垂直方向にそれぞ
れ2倍に拡大した拡大画像に対応する画素データを生成
し、当該画素データに垂直同期信号VDおよび水平同期
信号HDを合成して複合映像信号S42を生成する。垂
直同期信号VDの周期は1フィールド期間とする。
【0023】画像メモリ50は、予め順位が付された記
憶領域を有しており、前記部分画像に対応する画素デー
タを1フィールド期間中における前記部分撮像データの
取出回数に応じた前記記憶領域に記憶する。第2の信号
処理回路42は、画像メモリ50に記憶された前記K個
の部分画像に対応する画素データから1個の部分画像に
対応する画素データを特定する画像選択回路42Aを有
する。画像選択回路42Aは、画像メモリ50から前記
画素データを読み出す読出アドレスを示す信号R41を
メモリ制御回路41に供給する構成としてもよい。画像
選択回路42Aは、前記K個の部分画像のうちの1個の
部分画像を特定する1〜Kの番号を示す信号R41をメ
モリ制御回路41に供給する構成としてもよい。M=
2,N=3の場合は、K=6としてもよい。画像選択回
路42Aは、例えば操作者のスイッチ操作に基づいて前
記信号R41を生成する構成としてもよい。信号R41
により、K個の部分画像のうちの1個の部分画像を選択
し、選択した部分画像を画像表示装置90に拡大表示さ
せることができる。
【0024】ディジタル/アナログ変換回路43は、高
速撮像モード時において、第2の信号処理回路42から
の拡大画像に対応する映像信号S42をディジタル信号
からアナログ信号に変換し、このアナログ信号からなる
映像信号S43を画像表示装置90に供給する。画像表
示装置90は、高速撮像モード時において、前記映像信
号S43に基づいて前記拡大画像を表示領域に収まるよ
うに表示する。
【0025】タイミング発生回路60は、各種タイミン
グ信号を固体撮像素子30、サンプルホールド回路3
1、第1の信号処理回路40、メモリ制御回路41、第
2の信号処理回路42、同期信号発生回路70、中央制
御回路80等に供給する。同期信号発生回路70は、水
平同期信号HD、垂直同期信号VD、水平同期信号HD
の1/N倍の周期を有する水平同期信号MHD、垂直同
期信号VDの1/Kの周期を有する垂直同期信号MVD
等をタイミング発生回路60、第1の信号処理回路4
0、メモリ制御回路41、第2の信号処理回路42等に
供給する。水平同期信号HDの周期は、画像表示装置9
0が水平走査する水平走査周期に等しく、垂直同期信号
VDの周期は、画像表示装置90が垂直走査する垂直走
査周期に等しい。画像表示装置90の垂直走査周期およ
び水平走査周期は、通常撮像モードと高速撮像モードで
同じである。
【0026】信号処理手段55は、第1の信号処理回路
40と、メモリ制御回路41と、画像メモリ50と、第
2の信号処理回路42とを有する。信号処理手段55
は、ディジタル信号S32に基づいて各種信号処理を行
う。第2の信号処理回路42は、画像データS41の圧
縮データまたは非圧縮データS95を生成し、記憶媒体
95に出力して記憶させる。記憶媒体95は、装置本体
91から着脱可能であり、例えばフレキシブルディス
ク、コンパクトディスク、磁気テープ等で構成する。画
像選択回路42Aが生成する信号R41により、K個の
部分画像のうちの1個の部分画像を選択し、選択した部
分画像に対応する画素データの圧縮データを記憶媒体9
5に記憶させる構成としてもよい。
【0027】中央制御回路80は、設定手段81を有し
ており、中央制御回路80はマイクロコンピュータによ
り構成されている。設定手段81は、固体撮像素子30
の前記複数の撮像手段から、偶数フィールドに対応する
データを取り出すか、奇数フィールドに対応するデータ
を取り出すかを設定する。例えば、設定手段81は、前
記複数の撮像手段から走査手段により読み出されるデー
タのフィールド(撮像フィールド)を、信号処理手段5
5の信号処理に応じて偶数フィールドまたは奇数フィー
ルドに設定する。タイミング発生回路60は、設定手段
81が設定した撮像フィールドに対応するデータが読み
出されるように、各種タイミング信号を固体撮像素子3
0に供給する。オプティカルディテクタ75は、第1の
信号処理回路40からの画素データS40を入力し、撮
像された光学像の明るさやピント等を検出して検出信号
を中央制御回路80に出力し、中央制御回路80は前記
検出信号に基づいてレンズ位置や絞り具合等を調整す
る。
【0028】図2は、高速撮像装置100の高速撮像モ
ード時の動作の一例を説明する説明図である。図2
(A)には、固体撮像素子30の受光面(撮像面)30
Aが示されている。図2(B)には、1フィールドの1
/6の部分画像が示されている。図2(C)には、画像
メモリ50の記憶アドレスが示されている。図2(D)
には、画像表示装置90の表示領域が示されている。図
2(A)の固体撮像素子30の受光面30Aには、画像
表示装置90の表示領域に対応して撮像手段がマトリク
ス状に配置されている。この配置領域は、水平走査方向
の大きさがLHであり、垂直走査方向の大きさがLVで
あり、被写体の光学像が照射される照射領域を形成して
いる。図2(A)では、前記照射領域に対し、水平方向
の大きさが1/N倍で、垂直方向の大きさが1/M倍で
ある特定の照射領域を斜線で示している。ここで、前記
Mの値は2であり、前記Nの値は3である。斜線部は、
水平走査方向の大きさがx(=LH/N=LH/3)で
あり、垂直走査方向の大きさがy(=LV/M=LV/
2)であり、y+2z=LVであり、x+2w=LHで
ある。被写体の光学像が照射される照射領域の中心位置
は、前記特定の照射領域の中心位置と一致している。
【0029】固体撮像素子30には画像表示装置90の
垂直走査周期の1/K例えば1/6の周期の垂直同期信
号MVDが供給され、1フィールド期間に6個の前記斜
線部に対応する部分撮像データを固体撮像素子30は出
力することが可能であり、1フィールド期間に1フィー
ルドの画像に対応する1フィールド分の画素データを第
1の信号処理回路40は画像メモリ50に出力して記憶
させることができる。第1の信号処理回路40は、部分
撮像データを有する出力信号S30のディジタル信号S
32を入力し、高速撮像モード時において、図2(B)
の部分画像1〜6に対応する画素データを1フィールド
期間に生成する。
【0030】第1の信号処理回路40は、高速撮像モー
ド時において、部分画像1に対応する画素データS40
を生成してメモリ制御回路41に出力し、メモリ制御回
路41は画像メモリ50に当該画素データを出力してア
ドレスA1〜A3に記憶させる。アドレスA1〜A3で
示される記憶領域は、第1の順位の記憶領域を構成す
る。第1の信号処理回路40は、高速撮像モード時にお
いて、部分画像2に対応する画素データS40を生成し
てメモリ制御回路41に出力し、メモリ制御回路41は
画像メモリ50に当該画素データを出力してアドレスA
4〜A6に記憶させる。アドレスA4〜A6で示される
記憶領域は、第2の順位の記憶領域を構成する。部分画
像3〜5についても同様であり、第1の信号処理回路4
0は、高速撮像モード時において、部分画像6に対応す
る画素データS40を生成してメモリ制御回路41に出
力し、メモリ制御回路41は画像メモリ50に当該画素
データを出力してアドレスA16〜A18に記憶させ
る。アドレスA16〜A18で示される記憶領域は、第
6の順位の記憶領域を構成する。
【0031】メモリ制御回路41は、高速撮像モード時
において、画像メモリ50から部分画像1に対応する画
素データを読み出して第2の信号処理回路42に出力す
る。第2の信号処理回路42は、部分画像1に対応する
画素データに基づき、水平方向(表示画面の水平走査方
向)および垂直方向(表示画面の垂直走査方向)にそれ
ぞれ2倍に拡大した拡大画像に対応する映像信号S42
を高速撮像モード時に生成する。画像表示装置90の表
示画面には、前記拡大画像が表示される。拡大画像の中
心が、画像表示装置90の表示領域の中心に位置するよ
うになっている。
【0032】図3は、高速撮像装置100が有する自己
走査型の固体撮像素子30の説明図である。固体撮像素
子30は、フォトダイオードなどの光電変換素子からな
る撮像手段11と、CCD(Charge Coupled Device )
からなる垂直転送回路12と、抽出回路13と、CCD
からなる水平転送回路14とを受光面30Aに有する。
前記走査手段は、垂直転送回路12と抽出回路13と水
平転送回路14とからなり、この走査手段の出力端子は
水平転送回路14の出力端子T14としている。撮像手
段11はマトリクス状に配置されており、垂直走査方向
Vに配列された撮像手段11に並列に垂直転送回路12
が配置されている。
【0033】垂直転送回路12は、水平走査方向Hの各
ラインの撮像手段11に蓄積された信号電荷からなる撮
像データを各撮像に応じて読み出し、垂直走査方向Vに
転送する。抽出回路13は、垂直走査方向Vに転送され
た水平走査方向Hの1ライン分の撮像データを所定周期
で垂直転送回路12からパラレル入力し、前記1ライン
分の撮像データのうち前記特定の照射領域の撮像手段
11の撮像データを抽出する。前記領域の垂直走査方
向Vには、領域と領域とが隣接している。抽出回路
13は、前記領域,,を含有する垂直走査方向V
の垂直転送回路12からの撮像データを通過部13Bに
より通過させて後段の水平転送回路14に出力し、他の
垂直転送回路12からの撮像データを遮断部13A,1
3Cにより遮断する。遮断部13A,13Cは、例えば
高速撮像モード時に電圧を印加して電位障壁を形成し、
垂直転送回路12からの信号電荷からなる撮像データを
除去して遮断する構成としてもよい。水平転送回路14
は、抽出回路13で抽出された撮像データを転送部14
Bに入力し、水平走査方向Hにシリアル転送する。
【0034】水平転送回路14は、抽出回路13で抽出
された撮像データを水平走査方向Hにシリアル転送して
固体撮像素子30の出力端子T30に順次供給する。出
力信号S30は、水平転送回路14が固体撮像素子30
の出力端子T30に順次供給する撮像データからなる。
水平転送回路14は、高速撮像モード時では、水平走査
方向Hの1ライン分の撮像データのうち1/Nの個数の
撮像データを、一定周期Tで水平転送回路14の出力端
子T14に出力する転送速度を有する。水平転送回路1
4の出力端子T14は、固体撮像素子30の出力端子T
30に接続されている。前記一定周期Tは、画像表示装
置90が水平走査する水平走査周期の1/N倍の時間で
ある。水平転送回路14は、転送部14A〜14Cによ
り水平走査方向Hの1ライン分の撮像データを一時保持
する容量を有しており、転送部14Bは領域,,
の撮像手段11に蓄積された撮像データを、前記抽出回
路13の通過部13Bから入力する。転送部14A,1
4Cの各容量は等しい。
【0035】通常撮像モード時において、垂直転送回路
12は、水平走査方向Hの各ラインの撮像手段11の撮
像データを、画像表示装置90が垂直走査する垂直走査
周期で読み出し、画像表示装置90が水平走査する水平
走査周期tで垂直走査方向Vに転送する。抽出回路13
は、垂直走査方向Vに転送された水平走査方向Hの1ラ
イン分の撮像データを、垂直転送回路12から水平走査
周期tでパラレル入力する。抽出回路13は、垂直転送
回路12からの撮像データを通過させて後段の水平転送
回路14に出力する。高速撮像モード時における遮断部
13A,13Cは、通常撮像モード時において通過部を
形成し、抽出回路13は垂直転送回路12から転送され
た1ライン分の撮像データを水平転送回路14に出力す
る。遮断部13A,13Cは、通常撮像モード時には電
圧が印加されず、電位障壁を形成しない構成とする。水
平転送回路14は、抽出回路13からの撮像データを転
送部14A〜14Cにパラレル入力し、水平走査方向H
にシリアル転送する。
【0036】図4は、固体撮像素子30が有する水平転
送回路14の高速撮像モード時の動作を説明する説明図
である。符号a,b,cは、それぞれ領域,,の
水平走査方向Hの走査線の数である。高速撮像モード時
において、領域の撮像手段の撮像データが抽出回路1
3または水平転送回路14に入力される入力期間では、
領域,の撮像手段の撮像データは、画像表示装置9
0の水平走査周期の1/Nの一定周期Tで、垂直走査方
向Vに転送される。ここで、Nの値は例えば3とする。
高速撮像モード時において、領域の撮像手段の撮像デ
ータが抽出回路13または水平転送回路14に入力され
る入力期間では、領域,,の撮像手段の撮像デー
タは、一定周期Tよりも短い周期Tsで、垂直走査方向
Vに転送される。高速撮像モード時において、領域の
撮像手段の撮像データが抽出回路13または水平転送回
路14に入力される入力期間では、領域の撮像手段の
撮像データは、前記周期Tsで、垂直走査方向Vに転送
される。この周期Tsの高速転送用のパルスはタイミン
グ発生回路60で生成されて走査手段に供給される。抽
出回路13の通過部13Bからの撮像データ(1)
は、水平転送回路14の転送部14Bに入力される(図
4(A)参照)。水平転送回路14は、転送部14Bの
撮像データ(1)を、隣接する転送部14Cにシリア
ル転送する。そして、水平走査方向Hの次ラインの撮像
手段11の撮像データであって領域の撮像手段11の
撮像データ(2)は、水平転送回路14の転送部14
Bに入力される(図4(B)参照)。
【0037】同様にして、水平転送回路14は、転送部
14Bの撮像データ(a−1)を、隣接する転送部1
4Cにシリアル転送する。そして、水平走査方向Hの次
ラインの撮像手段11の撮像データであって領域の撮
像手段11の撮像データ(a)は、水平転送回路14
の転送部14Bに入力され(図4(C)参照)、撮像デ
ータ(a−2)は出力端子T14に出力される。
【0038】水平転送回路14は、転送部14Bの撮像
データ(a)を、隣接する転送部14Cにシリアル転
送する。そして、水平走査方向Hの次ラインの撮像手段
11の撮像データであって領域の撮像手段11の撮像
データ(1)は、水平転送回路14の転送部14Bに
入力され(図4(D)参照)、撮像データ(a−1)
は出力端子T14に出力される。
【0039】水平転送回路14は、転送部14Bの撮像
データ(1)を、隣接する転送部14Cにシリアル転
送する。そして、水平走査方向Hの次ラインの撮像手段
11の撮像データであって領域の撮像手段11の撮像
データ(2)は、水平転送回路14の転送部14Bに
入力され(図4(E)参照)、撮像データ(a)は出
力端子T14に出力される。
【0040】水平転送回路14は、転送部14Bの撮像
データ(2)を、隣接する転送部14Cにシリアル転
送する。そして、水平走査方向Hの次ラインの撮像手段
11の撮像データであって領域の撮像手段11の撮像
データ(3)は、水平転送回路14の転送部14Bに
入力され(図4(F)参照)、撮像データ(1)は出
力端子T14に出力される。
【0041】同様にして、水平転送回路14は、転送部
14Bの撮像データ(b−1)を、隣接する転送部1
4Cにシリアル転送する。そして、水平走査方向Hの次
ラインの撮像手段11の撮像データであって領域の撮
像手段11の撮像データ(b)は、水平転送回路14
の転送部14Bに入力され(図4(G)参照)、撮像デ
ータ(b−2)は出力端子T14に出力される。
【0042】水平転送回路14は、転送部14Bの撮像
データ(b)を、隣接する転送部14Cにシリアル転
送する。そして、水平走査方向Hの次ラインの撮像手段
11の撮像データであって領域の撮像手段11の撮像
データ(1)は、水平転送回路14の転送部14Bに
入力され(図4(H)参照)、撮像データ(b−1)
は出力端子T14に出力される。
【0043】水平転送回路14は、転送部14Bの撮像
データ(1)を、隣接する転送部14Cにシリアル転
送する。そして、水平走査方向Hの次ラインの撮像手段
11の撮像データであって領域の撮像手段11の撮像
データ(2)は、水平転送回路14の転送部14Bに
入力され(図4(I)参照)、撮像データ(b)は出
力端子T14に出力される。
【0044】同様にして、水平転送回路14は、転送部
14Bの撮像データ(c−1)を、隣接する転送部1
4Cにシリアル転送する。そして、水平走査方向Hの次
ラインの撮像手段11の撮像データであって領域の撮
像手段11の撮像データ(c)は、水平転送回路14
の転送部14Bに入力され(図4(J)参照)、撮像デ
ータ(c−1)は出力端子T14に出力される。図4
(A)〜(J)の動作が、1フィールド期間の1/K例
えば1/6の周期で水平転送回路14で行われ、図4
(F)〜(I)の期間に、前記特定の照射領域の撮像
手段11の撮像データが、水平転送回路14の出力端子
T14に連続して出力され、部分撮像データが生成され
ることとなる。
【0045】領域,の撮像手段11の撮像データ
は、周期Tsで転送されて抽出回路13を経て水平転送
回路14に供給されるが、水平転送回路14が撮像デー
タに対応する信号電荷を転送する転送速度よりも垂直転
送回路12の転送速度が速い。水平転送回路14が垂直
転送回路12から入力できずにあふれた信号電荷は、図
示しない不要電荷掃き出し用のドレイン(オーバーフロ
ードレイン)に掃き出されるようになっている。このよ
うにして、領域,の撮像データは、フレームシフト
により転送され除去される。第1の信号処理回路40で
は、領域,の撮像データに基づく出力信号S30は
カットされ、領域の撮像データに基づく出力信号S3
0が抽出され、部分撮像データが抽出される。タイミン
グ発生回路60からは、周期Tsの高速転送用のパルス
が固体撮像素子30の走査手段に供給されている間は、
前記パルスの供給を示す信号が第1の信号処理回路40
に供給され、領域に基づく出力信号S30と領域,
に基づく出力信号とが区分できるようになっている。
前記符号a,b,cは、それぞれ領域,,の水平
走査方向Hの走査線の数であって偶数ラインまたは奇数
ラインの数とし、各ラインの撮像データではなく偶数ラ
インまたは奇数ラインの撮像データを読み出し、前記次
ラインとしては、偶数ライン内における次ラインとし、
または奇数ライン内における次ラインとし、偶数ライン
の読出しを偶数フィールドに対応させ、奇数ラインの読
出しを奇数フィールドに対応させてもよい。
【0046】走査手段において偶数フィールドに対応す
る撮像データを読み出す場合は、水平走査方向Hの各ラ
インの撮像データを読み出し、水平走査方向Hの2n−
1番目のラインの撮像データを2n番目のラインの撮像
データに加算してから、撮像データを垂直走査方向Vに
シリアル転送するようにしてもよい。ここで、nは自然
数である。走査手段において奇数フィールドに対応する
撮像データを読み出す場合は、水平走査方向Hの各ライ
ンの撮像データを読み出し、水平走査方向Hの2n番目
のラインの撮像データを2n+1番目のラインの撮像デ
ータに加算してから、撮像データを垂直走査方向Vにシ
リアル転送するようにしてもよい。このように、一方の
フィールドでは隣接する走査線を2本ずつ組み合わせて
撮像データを加算して読み出し、他方のフィールドでは
1本ずれた走査線の組み合わせで撮像データを読み出す
構成としてもよい。
【0047】高速撮像モードでは、画像表示装置90の
表示画面に1つの拡大画像を表示することで、1画面に
1画像が表示されることとなり、画面が見易くなる。高
速撮像モードでは、特定の照射領域の撮像手段の撮像デ
ータである部分撮像データに基づいて画素データを生成
するので、前記複数の撮像手段の撮像データに基づいて
画素データを生成する場合に比べ、画素データを記憶す
る画像メモリ50の記憶容量を小さくすることができる
と共に、第2の信号処理回路42は等倍の部分画像に対
応する画素データに基づいてその拡大画像に対応する映
像信号を生成することができる。高速撮像装置100で
は、部分撮像データの水平および垂直走査周期が画像表
示装置90の水平および垂直走査周期と各々一致しない
場合にも、部分画像の拡大画像を画像表示することがで
きる。映像信号の垂直同期信号の周期を1フィールド期
間とすることで、撮像装置全体の駆動周波数を上げる必
要がなく、通常撮像モード時と高速撮像モード時で画像
表示装置を共用でき、従来の画像表示装置を使用できる
ので、高速撮像装置100を低コストにすることができ
ると共に、高速撮像装置100の消費電力を抑えること
ができる。第2の信号処理回路42はスローモーション
再生(スロー再生)用の映像信号を生成してもよく、こ
の場合にもメモリ制御回路41を利用することができる
ので、スローモーション再生可能な高速撮像装置を低コ
ストにすることができる。
【0048】高速撮像装置100では、被写体を撮像す
る複数の撮像手段11から所定時間内にデータを取り出
す取出回数が1回またはK回(Kは2以上の整数)に可
変である高速撮像装置であって、前記所定時間内に1回
取り出すときのデータ量に比べ、K回取り出すときのデ
ータ量をK倍未満に減らすことができる。高速撮像装置
100では、被写体を撮像する複数の撮像手段11から
所定時間内にデータを取り出す取出回数が1回またはK
回に可変である高速撮像装置であって、取出回数がK回
の場合のデータを、前記所定時間を垂直走査周期とする
画像表示装置90に画像表示することができる。
【0049】Mを1〜10程度の数値としてもよく、一
例として1〜7.3程度の値としてもよく、それ以上の
値としてもよい。NとKは2〜10程度の整数値として
もよく、それ以上の値としてもよい。K≦M×Nとする
ことで、画像メモリ50の記憶容量を1フィールド分の
画素データを記憶する記憶容量とすることができる。メ
モリ制御回路41およびディジタル/アナログ変換回路
43は、第2の信号処理回路42に含めて一体に構成し
てもよい。画像表示装置90の垂直走査周波数は、50
Hzまたは60Hzとしてもよい。メモリ制御回路41
は、第1のモード時は画素データS40を第2の信号処
理回路42に通過させ、第2の信号処理回路42は画素
データS40に基づいて前記所定期間を周期とする垂直
同期信号を含有する映像信号S42を生成する構成とし
てもよい。高速撮像装置100は、電子スチルカメラ装
置、ビデオカメラ装置、テレビジョンカメラ装置などに
備えてもよい。なお、上記実施形態は本発明の一例であ
り、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0050】
【発明の効果】本発明の高速撮像装置によれば、前記複
数の撮像手段と、前記モード設定手段と、前記走査手段
とを有することで、所定時間内に部分的な撮像データを
複数回取り出すことができる高速撮像装置を提供するこ
とができる。本発明の撮像手段によれば、前記複数の撮
像手段と、前記モード設定手段と、前記走査手段と、前
記第1および第2の信号処理回路と、前記画像メモリ
と、前記画像表示装置とを有することで、所定時間内に
複数回取り出した部分的な撮像データを、前記所定時間
を垂直走査周期とする前記画像表示装置に画像表示可能
な高速撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高速撮像装置の一例を説明する概
略ブロック図である。
【図2】図1の高速撮像装置が第2のモードの場合の動
作を説明する説明図である。
【図3】図1の高速撮像装置が有する固体撮像素子を説
明する概略ブロック図である。
【図4】図3の固体撮像素子が有する水平転送回路の動
作を説明する説明図である。
【符号の説明】
11…撮像手段、12…垂直転送回路、13…抽出回
路、13B…通過部、14…水平転送回路、14A〜1
4C…転送部、30…固体撮像素子、30A…受光面
(撮像面)、31…サンプルホールド回路、32…アナ
ログ/ディジタル変換回路、40…第1の信号処理回
路、41…メモリ制御回路、42…第2の信号処理回
路、42A…画像選択回路、43…ディジタル/アナロ
グ変換回路、50…画像メモリ、55…信号処理手段、
60…タイミング発生回路、70…同期信号発生回路、
75…オプティカルディテクタ、80…中央制御回路、
81…設定手段、85…モード設定手段、90…画像表
示装置、91…装置本体、95…記憶媒体、100…高
速撮像装置、A1〜A18…記憶アドレス、H…水平走
査方向、T14…水平転送回路14の出力端子、T30
…固体撮像素子30の出力端子、V…垂直走査方向。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA14 AB02 AB12 AB22 AC01 AC42 5C024 AA01 AA20 CA17 CA24 DA07 FA01 FA11 GA01 GA11 GA43 HA07 HA14 JA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体を撮像する、垂直方向および水平方
    向においてマトリクス状に配置された複数の撮像手段
    と、 前記複数の撮像手段の撮像データを前記複数の撮像手段
    から取り出す第1のモードと、前記複数の撮像手段の撮
    像データに対して水平方向の1/N(Nは2以上の
    数)、垂直方向の1/M(Mは1以上の数)の部分撮像
    データを前記複数の撮像手段から取り出す第2のモード
    の何れか一方のモードを設定するモード設定手段と、 前記モード設定手段によって設定されたモードに応じて
    前記複数の撮像手段の撮像データまたは前記部分撮像デ
    ータを前記複数の撮像手段から取り出す走査手段であっ
    て、第1のモードの場合は所定時間内に前記複数の撮像
    手段の撮像データを1回取り出し、第2のモードの場合
    は前記所定時間内に前記部分撮像データを複数回取り出
    す走査手段とを有する高速撮像装置。
  2. 【請求項2】前記部分撮像データに基づいて1フィール
    ドの1/(M×N)の部分画像に対応する画素データを
    生成する第1の信号処理回路と、 前記第1の信号処理回路で生成された画素データを記憶
    する画像メモリと、 1個の部分画像に対応する画素データを前記画像メモリ
    から入力し、当該1個の部分画像を拡大した拡大画像に
    対応する映像信号であって前記所定時間を周期とする垂
    直同期信号を含有する映像信号を生成する第2の信号処
    理回路と、 前記映像信号に基づいて前記拡大画像を表示する画像表
    示装置とを有する請求項1記載の高速撮像装置。
  3. 【請求項3】前記画像メモリは、予め順位付けされた記
    憶領域を有して、前記部分画像に対応する画素データを
    前記所定時間中における前記部分撮像データの取出回数
    に応じた前記記憶領域に記憶し、 前記第2の信号処理回路は、前記画像メモリに記憶され
    た複数個の部分画像に対応する画素データから前記1個
    の部分画像に対応する画素データを特定する画像選択回
    路を有する請求項2記載の高速撮像装置。
  4. 【請求項4】第1のモードの場合、 前記第1の信号処理回路は、前記複数の撮像手段の撮像
    データに基づいて1フィールドの画像に対応する画素デ
    ータを生成し、当該画像に対応する映像信号であって前
    記垂直同期信号を含有する映像信号を生成し、 第2のモードの場合、 前記第1の信号処理回路は、前記部分撮像データに基づ
    いて1フィールドの1/(M×N)の部分画像に対応す
    る画素データを生成し、 前記第2の信号処理回路は、1個の部分画像に対応する
    画素データを前記画像メモリから入力し、当該1個の部
    分画像を拡大した拡大画像に対応する映像信号であって
    前記垂直同期信号を含有する映像信号を生成する請求項
    2記載の高速撮像装置。
  5. 【請求項5】前記走査手段は、第2のモードの場合に、
    前記複数の撮像手段の撮像データに対して水平方向の中
    央の1/N、垂直方向の中央の1/Mの部分撮像データ
    を前記複数の撮像手段から取り出す請求項1記載の高速
    撮像装置。
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