JP2000059620A - 画像形成装置、画像形成方法、画像形成システム、及び記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、画像形成システム、及び記憶媒体

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JP2000059620A
JP2000059620A JP10233493A JP23349398A JP2000059620A JP 2000059620 A JP2000059620 A JP 2000059620A JP 10233493 A JP10233493 A JP 10233493A JP 23349398 A JP23349398 A JP 23349398A JP 2000059620 A JP2000059620 A JP 2000059620A
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image forming
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signal
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Yasuhiro Kozuka
保広 小塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ容量を大きくすることなく、良好なシ
ェーディング補正処理を行えるようにすると共に、黒文
字判定エラーを防止できるようにする。 【解決手段】 シェーディング補正用の白基準データと
して用いる白色板データを変倍する際の変倍率の幅(ゲ
インレンジ)を通常は1倍〜2倍に設定しておき、上記
白色板データと所定の基準値との比較結果が、1倍〜2
倍のゲインレンジでシェーディング補正できる範囲を超
えた場合は、1倍〜4倍のゲインレンジに切替える。ま
た、現在設定されているゲインレンジに対応する分解能
に応じた黒文字判定パラメータを用いて黒文字判定を行
うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCDセンサ等の
イメージセンサ(撮像素子)を用いた画像読取装置等に
おけるシェーディング補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置では、一般に、
CCDセンサ等の撮像素子から得られる画像データに
は、撮像素子の特性や撮像素子への入射光量のバラツ
キ、レンズの収差、原稿台ガラス面の汚れ等により、濃
度レベルのムラ(シェーディング)が発生しているた
め、シェーディング補正処理が行われている。
【0003】従来、このシェーディング補正では、通
常、所定位置に白色補正板を配設し、この白色補正板に
原稿読取時と同様に光源からの光を照射し、その反射光
を撮像素子に入射させて得られる撮像素子からのデータ
を、シェーディング補正用の白色基準データとして使用
していた。そして、その白色基準データとシェーディン
グ目標値との比からシェーディング補正係数を算出し、
実際の原稿画像を読取る際には、そのシェーディング補
正係数と各原稿画像データの対応する画素のデータとを
乗算することにより、シェーディング補正を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシェー
ディング補正処理では、光源の劣化により撮像素子への
配光状態が悪化した場合、シェーディング補正係数が大
きくなっていた。これに対処すべくシェーディング補正
係数のレンジを広げようとすると、シェーディング補正
用のメモリのメモリ容量を大きくせざるを得なくなる。
一方、シェーディング補正係数のレンジを広げずに、シ
ェーディング補正係数の精度を下げると、常にシェーデ
ィング補正精度が悪い画像が出力されてしまうことにな
る。
【0005】また、これらの問題を解決するに当たって
は、分解能の低下に伴って黒文字判定エラーが発生する
惧れがあることも考慮する必要がある。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その課題は、メモリ容量を大きくすることな
く、良好なシェーディング補正処理を行えるようにする
と共に、黒文字判定エラーを防止できるようにすること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、光源からの光を原稿に照射して得られる
光学像を光電変換することにより原稿画像を読取る読取
部により読取られた原稿画像データに対して、該読取部
により白色板を読取った白色板データを利用してシェー
ディング補正を行うシェーディング補正機能と、黒文字
判定機能とを有する画像形成装置において、前記読取部
により読取られた白色板データと所定値とを比較する比
較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて前記
読取部により読取られた白色板データの変倍率の幅を切
替えるゲインレンジ切替手段と、前記ゲインレンジ切替
手段により切替えられた前記変倍率の幅に対応する分解
能に応じた黒文字判定パラメータを設定する設定手段と
を設けている。
【0008】また、本発明は、光源からの光を原稿に照
射して得られる光学像を光電変換することにより原稿画
像を読取る読取部により読取られた原稿画像データに対
して、該読取部により白色板を読取った白色板データを
利用してシェーディング補正を行うシェーディング補正
機能と、黒文字判定機能とを有する画像形成装置におい
て、前記読取部により読取られた白色板データと所定値
とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果
に基づいて前記読取部により読取られた白色板データの
変倍率の幅を切替えるゲインレンジ切替工程と、前記ゲ
インレンジ切替工程により切替えられた前記変倍率の幅
に対応する分解能に応じた黒文字判定パラメータを設定
する設定工程とを設けている。
【0009】また、本発明は、光源からの光を原稿に照
射して得られる光学像を光電変換すにことにより原稿画
像を読取る読取部により読取られた原稿画像データに対
して、該読取部により白色板を読取った白色板データを
利用してシェーディング補正を行うシェーディング補正
機能と、黒文字判定機能とを有する画像形成システムに
おいて、前記読取部により読取られた白色板データと所
定値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較
結果に基づいて前記読取部により読取られた白色板デー
タの変倍率の幅を切替えるゲインレンジ切替手段と、前
記ゲインレンジ切替手段により切替えられた前記変倍率
の幅に対応する分解能に応じた黒文字判定パラメータを
設定する設定手段とを設けている。
【0010】また、本発明は、光源からの光を原稿に照
射して得られる光学像を光電変換することにより原稿画
像を読取る読取部により読取られた原稿画像データに対
して、該読取部により白色板を読取った白色板データを
利用してシェーディング補正を行うと共に、黒文字判定
を行うための制御プログラムを記憶した記憶媒体であっ
て、前記制御プログラムは、前記読取部により読取られ
た白色板データと所定値とを比較する比較ルーチンと、
前記比較ルーチンによる比較結果に基づいて前記読取部
により読取られた白色板データの変倍率の幅を切替える
ゲインレンジ切替ルーチンと、前記ゲインレンジ切替ル
ーチンにより切替えられた前記変倍率の幅に対応する分
解能に応じた黒文字判定パラメータを設定する設定ルー
チンとを含んでいる。
【0011】また、本発明では、前記設定手段・工程・
ルーチンは、前記ゲインレンジ切替手段・工程・ルーチ
ンにより切替え可能な複数の前記変倍率の幅にそれぞれ
対応する分解能に応じた複数の黒文字判定パラメータを
記憶する記憶手段・工程・ルーチンを有している。
【0012】また、本発明では、前記ゲインレンジ切替
手段・工程・ルーチンは、通常は最小の変倍率の幅を設
定しておき、前記比較手段・工程・ルーチンによる比較
結果が該最小の変倍率の幅でのシェーディング補正可能
な範囲を超えた場合に、該最小の変倍率の幅より広い幅
に切替えている。
【0013】また、本発明では、前記ゲインレンジ切替
手段・工程・ルーチンにより切替えられた変倍率の幅の
範囲内で変倍された白色板データとシェーディング目標
値との比に基づいて、形成画像の階調に対応する個数の
シェーディング補正係数を決定する決定手段・工程・ル
ーチンを有している。
【0014】また、本発明では、前記画像形成装置は、
前記読取部による読取動作を制御する読取制御部と、外
部装置とのデータ通信制御、受信データを本装置で使用
可能にするためのデータ変換制御等を行う入出力制御部
と、画像形成部による画像形成動作を制御する画像形成
制御部とを有し、該読取制御部、入出力制御部、画像形
成制御部は相互に信号、データを交信しながら前記制御
を行い、前記比較手段・工程、ゲインレンジ切替手段・
工程、設定手段・工程は、該読取制御部に内蔵され、前
記比較ルーチン、ゲインレンジ切替ルーチン、設定ルー
チンは、該読取制御部により実行されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0016】[全体の構成]図1は、本発明の実施の形
態に係る画像形成装置を適用したカラー複写装置の全体
構成を示す概略図である。図1において、101はリー
ダ部である。このリーダ部101は、原稿台102、光
源103、光電変換素子104、A/D変換器105、
ミラー群106を有している。光源103は、移動制御
されながら原稿台102に載置された原稿に対して光を
照射し、その原稿画像を反映した反射光は、ミラー群1
06によりCCD等の光電変換素子104に入射され
る。そして、光電変換素子104は、入射光を光電変換
して、アナログの画像データとして出力し、A/D変換
器105は、光電変換素子104から出力されたアナロ
グの画像データをデジタルの画像データに変換する。
【0017】2001はプリンタ部であり、このプリン
タ部2001には、プリンタエンジン2002、エンジ
ン制御部2003、リーダ制御部2004、プリンタ制
御部2105、オプション制御部2006を有してい
る。また、このプリンタ部2001には、オプションで
給紙カセット2101、ソータ2102を追加すること
ができ、さらに、ホストコンピュータ2103に接続し
て、ホストコンピュータ2103から入力された画像を
プリントすることも可能である。
【0018】プリンタエンジン2002は、エンジン制
御部2003の制御の下に実際のプリント動作を行う。
リーダ制御部2004は、A/D変換器105から出力
されたデジタル画像データに対して所定の処理を施す画
像信号処理部902(図9参照)の制御、光源103を
移動制御するためのモータドライバ(図示省略)の制御
を行うと共に、エンジンン制御部2003、プリンタ制
御部2005との通信制御をも行う。すなわち、本実施
形態では、リーダ制御部2004をプリンタ部2001
内に配設することにより、エンジン制御部2003やプ
リンタ制御部2005との間で通信制御を行うための機
外ケーブルを不要にしている。
【0019】[基本的なシステム構成]本実施形態で
は、上記のように、プリンタ制御部2005とエンジン
制御部2003の間にリーダ制御部2004を接続し、
このリーダ制御部2004により、プリンタ制御部20
05とエンジン制御部2003との間での通信制御を処
理を行っている。ここで、まず、その前提となる基本的
なシステム構成について説明する。
【0020】図2は、プリンタ制御部2005とエンジ
ン制御部2003の間にリーダ制御部2004が介在し
ない場合の基本的なシステム構成を示した図であり、図
3は、図2の基本システムを適用した印刷装置3001
の全体構成を示す概略図である。
【0021】図2,3に示した2104はビデオI/F
であり、エンジン制御部2003とプリンタ制御部20
05との間の通信を行うものである。このビデオI/F
2104を介して授受される信号の詳細は後述する。
【0022】プリンタ制御部2005は、直接接続され
たホストコンピュータ2103、またはネットワーク2
105を介してホストコンピュータ2103から送られ
てくるプリント対象のデータを受け取る。このデータ
は、ビットマップデータや、PDL(Page Des
cription Language)で記述されたデ
ータなど様々なデータ形式で送られてくる。そこで、プ
リンタ制御部2005は、このプリント対象の受信デー
タをラスタ形式のイメージデータとしてメモリに展開し
て、ビデオI/F2104を介してエンジン制御部20
03ヘ転送する。
【0023】エンジン制御部2003は、受け取ったイ
メージデータに基づいてトナー像を形成して記録紙に転
写し、そのトナー像を記録紙に定着させた後に排紙す
る。なお、エンジン制御部2003における画像形成処
理の詳細については、後述する。これらの画像形成シー
ケンスを実現するために、エンジン制御部2003は、
各種の負荷を制御すると共に、プリンタエンジン200
2の状態を検知し、プリンタ制御部2005に対して通
知する。このようにして、ホストコンピュータ2103
で作成されたデータをプリント出力することができる。
【0024】次に、図2に示した基本的なシステム構成
の下で、プリンタ制御部2005とエンジン制御部20
03との間で授受される信号を、図4、図5に基づいて
詳細に説明する。なお、プリンタ制御部2005とエン
ジ制御部2003との間では図5に示したような各種の
信号が授受されているが、ここでは、特に図4に示した
代表的な信号についてのみ説明する。
【0025】まず、PPRDY(プリンタパワーレデ
ィ)信号203は、エンジン制御部2003に電源が供
給されて初期設定等の処理が終了した後、プリンタ制御
部2005との間で通信が可能となったことを示す信号
である。CPRDY(コントローラパワーレディ)信号
204は、プリンタ制御部2005に電源が供給され、
初期設定等の処理が終了した後、エンジシ制御部200
3との間で通信が可能となったを示す信号である。
【0026】RDY(レディ)信号205は、プリント
動作可能になったことを示す信号であり、プリンタ制御
部2005からのプリント開始指示信号[PRNT(プ
リント)信号]206に応答して、エンジン制御部20
03がプリンタ制御部2005に出力する信号である。
このRDY信号205は、プリンタエンジン2002内
の定着器内の温度が所定温度に達している、記録紙がプ
リンタ内に残留していない、ポリゴンミラーが所定の速
度で回転している等、プリンタエンジン2002の各部
分が正常に動作している場合に「真」になる。なお、上
記PRNT信号206は、印字動作の開始の他に、印字
動作の継続をも指示するものである。
【0027】TOP(トップオブページ)信号207
は、画像の垂直走査の基準となる同期信号であり、エン
ジン制御部2003からプリンタ制御部2005に出力
される。このTOP信号207は、PRINT信号20
6がプリンタ制御部2005から出力された後、一定時
間後に出力される。LSYNC(ライン同期)信号20
8は、プリンタ制御部2005が水平走査の基準とする
同期信号であり、TOP信号207と同様に、PRIN
T信号206がプリンタ制御部2005から出力された
後、一定時間後に出力される。
【0028】VCLK(ビデオクロック)信号209
は、後述するVDOEN(画像イネーブル)信号21
0、VDO(画像)信号211のための同期クロック信
号であり、画像信号に対応する周波数となっている。V
DOEN信号210は、プリンタ制御部2005から出
力された画像信号をエシジン制御部2003で取り込む
際の取り込み制御を行う信号である。エンジン制御部2
003は、VCLK信号209に同期して、このVDO
EN信号210が真/偽のいずれであるかを検出し、
「真」の場合は画像信号を取り込み、「偽」の場合は取
り込みを行わないようにする。VDO信号211は、画
像データであり、プリンタ制御部2005は、垂直方向
に対してはTOP信号207、水平方向に対してはLS
YNC信号208を基準として、VCLK信号209に
同期して、VDO信号211を出力する。
【0029】CCLK(コントローラクロック)信号2
12は、プリンタ制御部2005がシリアルのコマンド
をエンジン制御部2003に送信する時、及びエンジン
制御部2003が上記シリアルのコマンドに応答してシ
リアルのステータス信号をプリンタ制御部2005に送
信する時の同期クロック信号であり、プリンタ制御部2
005から出力される。CBSY(コマンドビジィ)信
号213は、後述するCMD(コマンド)信号214を
用いてプリンタ制御部2005がシリアルのコマンドを
送信していることを、エンジン制御部2003に示す信
号である。CMD信号214は、プリンタ制御部200
5がシリアルのコマンドをエンジン制御部2003に送
信する場合に使用する信号である。
【0030】SBSY(ステータスビジィ)信号215
は、エンジン制御部2003が後述のSTS(ステータ
ス)信号216を用いてシリアルスのステータス信号を
返信していることを、プリンタ制御部2005に示す信
号である。STS信号216は、エンジン制御部200
3がプリンタ制御部2005に対してシリアルのステー
タス信号を返答する時に使用する信号である。CCRT
(状態変化通知)信号217は、プリンタエンジン20
02のステータスが変化した時にプリンタ制御部200
5に対して報告するための信号である。プリンタ制御部
2005は、CCRT信号217を受信すると、プリン
タエンジン2002の何の状熊が変化したかを問い合わ
せるコマンドをCMD信号214を用いて発行し、それ
に対してエンジン制御部2003は、STS信号216
を用いて応答する。
【0031】なお、上記各信号は、以後の説明におい
て、信号ラインとして称呼する場合もある。
【0032】次に、エンジン制御部2003により制御
されるプリンタエンジン2002の機械的な全体構成
を、図6を用いて説明する。
【0033】図6において、感光体スキャナ401は、
プリンタ制御部2005からエンジン制御部2003を
介して送られてきた画像信号(VDO信号211)に応
じたザー光を生成して、図示省略したポリゴンミラーを
介して感光体ドラム402に照射することにより、感光
体ドラム405上に静電潜像を形成する。感光体ドラム
402は、反時計回りに回転しながら、静電潜像を順
次、色現像器403や黒現像器404と対向させてい
く。色現像器403、黒現像器404は、感光体ドラム
402上に形成された静電潜像に応じてトナーを感光体
ドラム402に付着させことにより、静電潜像を現像す
る。白黒画像の場合は、黒現像器404のみが作動し、
カラー画像の場合は、色現像器403と黒現像器404
の両方が作動する。
【0034】次に、感光体ドラム402上に生成された
トナー像は、時計回りに回転している中間転写体405
に転写される。この中間転写体405は、白黒画像の場
合は1回転、カラー画像の場合は4回転することによ
り、1回の中間転写を完了する。このような動作と並行
して、ピックアップローラ411、または412により
上段カセット408、または下段カセット409から搬
出された記録紙を、給紙ローラ413、または414に
より搬送し、搬送ローラ415により、レジストローラ
416まで搬送する。
【0035】そして、レジストローラ416は、中間転
写体405での転写が終了するタイミングで、記録紙を
中間転写体405と転写ベルト406の間に送出する。
すると、転写ベルト406は、記録紙が到達した時点で
中間転写体405に接触すべく上昇し、中間転写体40
5上のトナー像が記録紙に転写される。記録紙に転写さ
れた画像は、定着ローラ407による加熱処理と加圧処
理により記録紙に定着される。画像が定着された記録紙
は、プリンタ制御部2005により予め指定されていた
フェイスアップ排紙口717、またはフェイスダウン排
紙口418のいずれかから排紙される。
【0036】次に、プリンタ制御部2005とエンジン
制御部2003との間で授受される信号のタイミング
を、図7のタイミングチャートに基づいて説明する。こ
のタイミングチャートは、前述した各種信号を、時間経
過に従って示したものである。
【0037】まず、プリンタ制御部2005は、画像情
報の準備が完了すると、PRNT信号をLow(真)に
してエンジン制御部2003に伝える。それと同時に、
画像信号の転送に用いられる画像同期信号(VCLK信
号)も発生する。それに応答してエンジン制御部200
3は、プリンタエンジン2002内の様々な設定等を行
い、画像の受け入れが可能となったところで、TOP信
号とLSYNC信号をプリンタ制御部2005に対して
出力する。この垂直同期信号(TOP信号)と、水平同
期信号(LSYNC信号)に合わせて、プリンタ制御部
2005は画像信号(VDO信号)と、画像有効信号で
あるVDOEN信号をエンジン制御部2003に対して
転送する。
【0038】次に、これらのプリント動作中にシリアル
通信でどのようなコマンドやステータスの授受が行われ
ているかを説明する。図8は、プリンタ制御部2005
とエンジン制御部2003間でのシリアル通信のタイミ
ングを示したものである。
【0039】まず、図8の最下段のCCRT信号を使わ
ない場合について説明する。プリンタ制御部2005が
エンジン制御部2003に対してコマンドを発行したい
場合には、CBSY信号をLow(真)にし、クロック
信号(CCLK信号)に同期させて、CMD信号として
送る。それら信号を受け取ったエンジン制御部2003
は、CBSY信号がHigh(偽)であるのを確認した
後、SBSY信号をLow(真)にしてコマンドに対応
したプリンタエンジン2002側のステータスデータ
を、プリンタ制御部2005から発生されているCCL
K信号に同期させて、STS信号として送る。プリンタ
制御部2005は、受信したステータスデータに基づい
て、プリント制御を続行したり、中断したりする。
【0040】次に、CCRT信号について説明する。こ
のCCRT信号は、プリンタ制御部2005が予め指定
したプリンタエンジン2002側の状態に対して変化が
生じた場合に、Low(真)となる信号である。例え
ば、記録紙無しが発生した場合にCCRT信号を有効に
するようにプリンタ制御部2005が予めCMD信号に
より設定していたとする。この場合に、記録紙が1枚し
か残っていない状態で、プリンタ制御部2005が2枚
のプリントアウトを要求したとすると、1枚目は問題な
くプリントシーケンス動作が正常に処理される。しか
し、2枚目の記録紙が存在しないために、2枚目に対す
る画像形成処理が開始された段階で、エンジン制御部2
003側は状態の変化を検知し、CCRT信号をHig
h(偽)からLow(真)へ変化させる。
【0041】プリンタ制御部2005は、CCRT信号
がLow(真)へ変化したことを検知すると、どの給紙
カセットが記録紙無しになっているかを知るために、エ
ンジン制御部2003に対して記録紙有無ステータスを
要求するコマンドを発行する。その要求コマンドに応答
して、エンジン制御部2003は、紙無しカセットのス
テータスをプリンタ制御部2005に返信する。CCR
T信号は、ステータスが返されるSBSY信号がLow
になったタイミングでHighにクリアされる。
【0042】次に、プリント動作時に、プリンタ制御部
2005とエンジン制御部2003との間で実際に行わ
れるコマンド/ステータスの授受の流れを、図9のシー
ケンス図に基づいて説明する。なお、ここでは、カラー
出力を想定している。
【0043】プリンタ制御部2005は、プリント開始
要求が発生すると、画像データの変換処理等を行いつ
つ、プリンタエンジン2002のレディ状態をエンジン
制御部2003に対して問い合わせる。次に、記録紙カ
セットを指定するコマンドを発行し、更に指定した記録
紙カセットに収納されている記録紙のサイズ情報を要求
するコマンドを発行する。これらの一連のコマンドに対
して、エンジン制御部2003は、対応するステータス
を返信する。
【0044】次に、プリンタ制御部2005は、排紙口
を指定するコマンド、同一の画像を何ページ分(何部ず
つ)形成するかを指定するページモード指定コマンドを
順次発行する。最後に、モノクロ/カラーを指定するコ
マンドを発行することにより、エンジン制御部2003
に体する全ての設定を終了する。その後、エンジン制御
部2003に対して、プリント要求信号(PRNT信号
206)を発行する。これに応答する形でエンジン制御
部2003からTOP信号207とLSYNC信号20
8が所定時間だけ返信されてくる。
【0045】そこで、プリンタ制御部2005は、垂直
走査方向はTOP信号207に同期させ、水平走査方向
をLSYNC信号208に同期させて、VDO信号21
1をVCLK信号209に合わせてエンジン制御部20
03に転送する。ここでは、カラーモードに設定してい
るため、TOP信号207が4回発生され、C(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラッ
ク)の4色分のトナー像が形成されることになる。そし
て、プリンタ制御部2005は、4回目のTOP信号2
07を受信した後、PRNT信号206をHigh
(偽)に戻す。これにより、エンジン制御部2003
は、プリント要求に係るプリント処理、すなわち1つの
印刷ジョブが終了したことを認識し、中間転写体405
のクリーニング処理などの後処理に移行する。
【0046】また、転写された記録紙は、定着ローラ4
07を通過した後、指定された排紙口から排出される。
そして、プリンタ制御部2005は、エンジン制御部2
003に対してプリントステータスチェック信号を送信
して、記録紙搬送状態でない、すなわち排紙が終了した
ことを確認して、次のプリント要求が発生するまで、レ
ディ状態で待機する。
【0047】以上のような動作中に記録紙のジャム、記
録紙無し、ユーザによるドアオープン等のイリーガル状
態が発生すると、エンジン制御部2003は、CCRT
信号217を用いて即座に装置の異常をプリンタ制御部
2005に伝え、プリンタ制御部2005は、装置の異
常状態に応じた所定の対応処理を行う。
【0048】[リーダ制御部を装着した場合の構成]図
10は、以上説明した印字装置に、ホストコンピュータ
から転送されたデータを印刷するだけでなく、原稿上の
画像を光学的に読み取って印刷する複写機能を付加した
デジタル複写機の機械的な全体構成を示す概略図であ
る。
【0049】図10において、801は原稿を原稿台1
02上に搬送する原稿給送装置であり、この原稿給送装
置801による原稿搬送は、原稿読取装置(リーダ部)
101による原稿読取り動作と同期して行われる。すな
わち、原稿給送装置801によって原稿が原稿台102
上に移送されると、リーダ部101では、光源103等
を図10の左右方向に移動しながら原稿画像を走査し、
所定の光学的処理を施した反射光を光電変換素子104
に入射する。そして、光電変換素子104により光電変
換されて出力されたアナログの画像データは、A/D変
換器105によりデジタルの画像データに変換されて、
感光体スキャナ401に転送される。そして、図6を用
いて説明したような画像形成処理が行われる。
【0050】なお、1つの印刷ジョブ、すなわち同一の
画像に係る印刷処理が完了した場合には、中間転写体4
05を回転させると共に、その回転中の中間転写体40
5にクリーニングブレード419を接触させることによ
り、中間転写体405に付着したトナーを除去する等の
後処理を行う。この後処理については、後で詳細に説明
する。
【0051】図11は、リーダ制御部2004を付加し
た場合の制御系の全体構成を示す概略図である。図11
に示したように、リーダ制御部2004は、図2におけ
るプリンタ制御部2005とエンジン制御部2003と
の間に配置されている。プリンタ制御部2005とリー
ダ制御部2004の間、及びエンジン制御部2003と
リーダ制御部2004の間で授受される信号の種類は、
図4、図5に示した信号の種類とほぼ同一である。ただ
し、プリンタ制御部2005とリーダ制御部2004の
間と、エンジン制御部2003とリーダ制御部2004
の間では、同一機能の信号であっても物理的には異なる
ので、信号名として、前者にはCを付け、後者にはPを
付けて区別している。
【0052】901はリーダ部101から出力された原
稿画像データをリーダ制御部2004内の画像信号処理
部902に入力する画像入力部であり、この画像信号処
理部902は、リーダ部にて読取られた画像データを印
刷できるようにラスタ形式のデータに変換する。903
はリーダ部101を制御している原稿走査光学系制御部
であり、904は原稿給送装置801を制御している原
稿給送制御部である。905は後述する後処理遅延モー
ド、モノクロ/カラー印刷モード、印刷部数等を設定す
るための操作部である。
【0053】なお、エンジン制御部2003、リーダ制
御部2004、プリンタ制御部2005は、それぞれ、
上記のような処理を実行するための制御プログラムが格
納されたROM2213,2210,2215、上記制
御プログラムを実行するCPU2212,2209,2
215、およびワークエリア等として利用されるRAM
2214,2211,2217を有している。
【0054】図12は、リーダ制御部2004の詳細な
構成を示すブロック図である。図12において、220
1はセレクタであり、画像信号処理部902(すなわち
リーダ部101)からの画像データ、もしくはプリンタ
制御部2005(すなわちホストコンピュータ210
3)からの画像信号のどちらかを選択して、エンジン制
御部2003に出力する。このセレクタ2201で切り
替える信号系は、ビデオクロック信号(VCLK信号2
09)、画像イネーブル信号(VDOEN信号21
0)、画像データ(VDO信号211)の3本である。
【0055】なお、画像信号処理回路902には、後述
するシェーディング補正処理を行うための回路等が含ま
れている。このシェーディング補正処理については、後
で図24〜図28に基づいて詳細に説明する。
【0056】2202はエンジン制御部2003との通
信を行うシリアル通信制御部である。2203はシリア
ル通信制御部2202での通信を補うための信号を授受
する入出力ポートである。2204は割り込み制御部で
ある。この割り込み制御部2204には、画像先端要求
信号(PTOP信号207)とプリンタ状態変化信号
(PCCRT信号217)が入力されている。2205
はプリンタ制御部2005と通信を行うシリアル通信制
御部である。2206はシリアル通信制御部2205で
の通信を補うための信号を授受する入出力ポートであ
る。
【0057】2207、2208はゲートであり、エン
ジン制御部2003から送られてきた信号をプリンタ制
御部2005に送出するか否かを制御する。ゲート22
07では、ライン同期信号(PLSYNC信号20
8)、ゲート2207では、画像先端要求信号(PTO
P信号207)がゲート制御される。2218はゲート
機能及びフラグセット機能を有する制御回路であり、プ
リンタ状態変化信号(PCCRT信号217)を制御す
る。すなわち、制御回路2209は、エンジン制御部2
003が発行したプリンタ状態変化信号(PCCRT信
号217)をプリンタ制御部2005に伝えるか否か
を、ゲート開閉により制御し、また、フラグをセットす
ることにより、プリンタ状熊変化信号(PCCRT信号
217)をリーダ制御部2004からプリンタ制御部2
005に対して発行できる。2209はリーダ制御部2
004全体の動作を制御するCPUであり、後述する図
18〜20のフローチャートに対応する制御プログラム
や、シェーディング補正処理を行うための制御プログラ
ムが格納されたROM2210、ワークエリア等として
利用されるRAM2211を含んでいる。
【0058】[操作部]リーダ制御部2004を装着し
た場合には、操作部905が有効に利用される。操作部
の構成を図13に示す。2701は表示パネルであり、
設定された内容や装置の状態を表示する。また、この表
示パネル2701は、タッチパネル方式を採用してお
り、表示部分(すなわち表示内容に対応するタッチキ
ー)を押下することで各種内容を設定することができ
る。2702はテンキーであり、コピー動作をするとき
の部数等の値数を設定するのに使用する。2703はコ
ピー開始キー、2704はストップキー、2705は電
源キー、2706は電源が投入されていることを明示す
るランプである。
【0059】2707はオートカラー・セレクシヨンキ
ー、2708はフルカラ−モードキー、2709は白黒
モードキー、2710は値数をクリアするためのクリア
キー、2711はモードをリセットするためのリセット
キー、2712はガイドキー、2713は詳細設定を行
うためのユーザモードキー、2714は割込キー、27
15はID入力画面に戻るためのIDキー、2716は
プリンタ機能に関する設定を行うための拡張キー、27
17はコピーモードに戻るためのコピーモードキーであ
る。
【0060】[コピー時の動作]次に、フルカラー原稿
画像を読み取って複写する際の動作を説明する。操作部
905上の図示省略のコピー開始キー2703が押下さ
れると、リーダ制御部2004は、コピーモードなの
で、ゲート2207、2208、及び制御回路2218
のゲートを閉じ、また、セレクタ2201を画像信号処
理部902の出力が選択されるように設定する。次に、
入出力ポート2203を用いて、エンジン制御部200
3に対して、プリンタエンジン2002のレディ状態信
号(PRDY信号203)をチェックしにいく。
【0061】そして、シリアル通信制御部2202を用
いて、各種設定を行う。すなわち、記録紙の給紙段(カ
セット408、または409)を指定するコマンドを発
行する。さらに、指定したカセットに収納されている記
録紙のサイズを要求するコマンドを発行する。これらコ
マンドに対して、エンジン制御部2003は対応したス
テータスを返す。次に、排紙口を指定するコマンドを発
行して排紙口を決定し、1つの原稿画像を何部ずつ複写
するのかを指定する部数(ページモード)指定コマンド
を発行する。最後に、モノクロ/カラーのいずれかを指
定をするコマンドを発行することにより、エンジン制御
部2003に対する全ての設定を終了する。
【0062】原稿給送装置801により原稿台102上
に原稿が給送された後に、リーダ制御部2004は、エ
ンジン制御部2003に対して、プリント要求信号(P
PRNT信号206)を出力する。これに応答して所定
時間後にエンジン制御部2003からPTOP信号20
7が返信されてくると、リーダ制御部2004は、PT
OP信号207を割込制御部2204で処理し、PTO
P信号207と同期させるようにリーダ部101を動作
させる。すなわち、PTOP信号207に垂直走査方向
を同期させて、PLSYNC信号208に水平走査方向
を同期させる。そして、PVDO信号211をPVCL
K信号2098に同期させて、光電変換素子104から
画像信号処理部902に入力させ、この画像信号処理部
902にて処理された画像データをエンジン制御部20
03へ転送する。
【0063】ここでは、カラーモードに設定しているた
め、光学走査系を4回動作させ、4回発生させるPTO
P信号207に対してCMYK4色分の画像を形成する
ことになる。そして、指定された部数に対応する最終の
PTOP信号を発生した後、PPRNT信号206をH
igh(偽)に戻す。これにより、エンジン制御部20
03は、プリント要求に係るプリントが終了したことを
認識し、中間転写体405のクリーニング動作などの後
処理に移行する。そして、転写された記録紙は定着ロー
ラ407を通過した後、指定された排紙口に排出され
る。最後に、リーダ制御部2004は、エンジン制御部
2003に対して、記録紙搬送状態でない(排紙終了)
を確認した後、次のプリント要求が発生するまで、レデ
ィ状態で待機する。
【0064】[プリント時の動作]次に、プリンタ制御
部2005から(すなわちホストコンピュータ2103
から)の画像をプリント出力する場合の動作を説明す
る。コピー動作が終わった段階でリーダ制御部2004
はレディ状態となる。この際、リーダ制御部2004は
プリント時の動作のために、ゲート部2207,220
8と制御回路2218を開放する。リーダ制御部200
4は、入出力ポート2203を用いてエンジン制御部2
003に対してプリンタエンジン2002のレディ状態
信号(PRDY信号)をチェックし、OKであれば前記
入出力ポート2206を用いて、プリンタ制御部200
5に対しプリンタエンジン2002のレディ状態信号
(CRDY信号)をセットする。
【0065】次に、プリンタ制御部2005は、各種設
定を行うためにリーダ制御部2004と通信を行い、リ
ーダ制御部2004は、その設定信号をシリアル通信制
御部2205により受信し、CPU2209により解釈
する。そして、その解釈に従って、リーダ制御部200
4は、シリアル通信制御部2202を介してエンジン制
御部2003に対して各種設定を行う。
【0066】エンジン制御部2003は、一連のコマン
ドに対して、対応したステータス信号をリーダ制御部2
004に返信する。リーダ制御部2004は、エンジン
制御部2003からのステータス信号をシリアル通信制
御部2202を介して受信すると、その内容をCPU2
209により解釈し、シリアル通信制御部2205を用
いてプリンタ制御部2005に送信する。
【0067】すると、プリンタ制御部2005は、リー
ダ制御部2004に対し、プリント要求信号(CPRN
T信号)を発生し、リーダ制御部2004は、その要求
に応じてエンジン制御部2003に対して、プリント要
求信号(PPRNT信号)を発生する。この要求に応答
する形で所定時間後にエンジン制御部2003からリー
ダ制御部2004にPTOP信号が返ってくる。リーダ
制御部2004は、このPTOP信号をゲート2208
で通し、CTOP信号としてプリンタ制御部2005に
転送する。
【0068】プリンタ制御部2005では、CTOP信
号に垂直走査方向は同期させ、更にゲート2207を介
して転送されてきたCLSYNC信号に水平方向を同期
させる形で、CVDO信号をCVCLKに同期させて、
リーダ制御部2004ヘ出力する。リ−ダ制御部200
4は、セレクタ2201がプリンタ制御部2005から
の信号を選択するように設定されており、プリンタ制御
部2005から送られてきた信号は、PVCLK信号、
PVDOEN信号、PVDO信号として、リ−ダ制御部
2004からエンジン制御部2003へ送出される。
【0069】[プリント時の動作とコピー時の動作の差
異]次に、プリント時の動作とコピー時の動作の差異に
ついて、画像送出タイミングに関して説明する。プリン
タ制御部2105の詳細な構成に関する説明は省略する
が、内部に画像メモリを有しており、印字するための画
像データは画像メモリに事前に格納されている。従っ
て、エンジン制御部2003より送られできた画像先端
要求信号(TOP信号)に対して、プリンタ制御部21
05が印字データ(VDO信号)を出力できるまでに要
する時間は電気的遅延時間だけである。
【0070】それに対して、コピーモードにおいては、
リーダ部101の光学走査系を移動させながら原稿を読
み取り画像データを出力するものであり、印字データ
(VDO信号)を出力できるまでには、或る程度の時間
を要する。すなわち、図14に示すように、光源103
等の光学走査系を、停止状態から原稿を読取る速度まで
加速していくためには、例えば数100mS程度の時間
を要する。従って、エンジン制御部2003が、コピー
モード時の画像先端要求信号(TOP信号)をプリント
モード時の該信号と同じタイミングで送出した場合に
は、プリンタエンジン2002に印字画像データ(VD
O信号)が到達する時間が、コピーモード時の方がプリ
ントモード時より数100mSだけ遅れてしまうことに
なる。
【0071】そのための対策としては、TOP信号をコ
ピーモード時はプリントモード時より早く送出する方法
と、コピーモード時のための別の信号(RSTART信
号)を設ける方法とが考えられる。前者の方法を実行す
るためには、リーダ制御部2004内の構成それ自体は
図12のままでよく、エンジン制御部2003は、TO
P信号をコピーモード時にはプリントモード時よりも数
100mSだけ早く送出する。一方、後者の方法を実行
するためには、リーダ制御部2004を、図15に示す
構成にすればよい。すなわち、エンジン制御部2003
から送出される画像先端要求信号(PTOP信号)は、
プリンタ制御部2005がプリントを行う場合にのみ必
要な信号として機能させ、プリントモード時にはリーダ
制御部2004の割り込み制御部2205に入力する必
要はない。また、エンジン制御部2003から送出され
る読取装置移動開始要求信号(RSTART信号)は、
コピーモード時のみ必要な信号であり、プリント制御部
2005に送出する必要はない。
【0072】[設定コマンドに対する制御]次に、本発
明の特徴的な制御について説明する。プリンタ制御部2
005とエンジン制御部2003の間にリーダ制御部2
004が接続されたことで、プリンタ制御部2005と
エンジン制御部2003との間の通信は以下のようにな
る。
【0073】リーダ制御部2004がエンジン制御部2
003を利用して原稿画像を読み取って出力している場
合(コピーモード時)に、プリンタ制御部2005から
プリンタエンジン2002に対する設定コマンドとし
て、例えば給紙カセット変更コマンドが発行された場合
の例で説明する。
【0074】図16,図17は、リーダ制御部2004
が介在しない場合、すなわち図2,3の構成におけるコ
マンド発行処理の流れを示し、図16はプリンタ制御部
2005の処理を示し、図17はエンジン制御部200
3の処理を示している。
【0075】プリンタ制御部2005は、給紙カセット
変更コマンドを発行した後(ステップS1)、エンジン
制御部2003からの応答を待ち(ステップS2)、応
答が来たところでコマンド実行の成功を判定する(ステ
ップS3)。そして、コマンド実行が成功しなかった場
合には、所定のエラー処理を行って(ステップS4)、
終了し、コマンド実行が成功した場合には、そのまま終
了する。このような一連のコマンド発行処理を各種コマ
ンドについて同様に行う。
【0076】エンジン制御部2003は、プリンタ制御
部2005から受信したコマンドのの内容を判定する
(ステップS5)。その結果、給紙カセット変更コマン
ドの場合には、給紙カセットの変更設定を行う(ステッ
プS6)。そして、プリンタ制御部2005にカセット
変更成功を通知して(ステップS7)、ステップS5に
戻ることにより、プリンタ制御部2005からのコマン
ドについて、同様の処理を行う。
【0077】図11のようにリーダ制御部2004が介
在する場合は、リーダ制御部2004は、プリンタ制御
部2005、エンジン制御部2003との間で、図18
のような通信処理を行う。なお、この場合もプリンタ制
御部2005とエンジン制御部2003は、図16,1
7に示した通信処理と同様の通信処理を行う。
【0078】図18において、リーダ制御部2004
は、プリンタ制御部2005からのコマンドをCCMD
信号としてシリアル通信制御部2205を介して受信し
(ステップS11)、現在そのコマンドをそのままエン
ジン制御部2003に発行可能な状態かどうかを判定す
る(ステップS12)。例えば、現在、リーダ制御部2
004がコピーモードの動作を行うためにエンジン制御
部2003に対して発行している命令が何も無い場合に
は、コマンドを発行可能な状態であるものとして、エン
ジン制御部2003に対して、プリンタ制御部2005
から送られできたコマンドと同じコマンドを、エンジン
制御部2003ヘシリアル通信制御部2202、PCM
D信号ラインを介して発行する(ステップS13)。次
に、エンジン制御部2003からの応答を待ち(ステッ
プS14)、応答が来たところでコマンド実行の成功を
判定する(ステップS15)。そして、コマンド実行が
成功しなかった場合には、所定のエラー処理を行って
(ステップS17)、ステップS11に戻る。コマンド
実行が成功した場合には、コマンド実行が成功した旨を
プリンタ制御部2005に返信して(ステップS1
6)、ステップS11に戻る。
【0079】一方、例えばリーダ制御部2004が給紙
カセットを指定して複写動作をしている際に、プリンタ
制御部2005から送られてきた給紙カセット変更コマ
ンドをエンジン制御部2003に対してそのまま発行し
てしまうと複写動作が正常に実行されなくなる等の場合
には、ステップS12では、コマンドを発行可能な状態
ではないものと判定して、エンジン制御部2003に対
してコマンドを発行することなく、エンジンコマンドキ
ューに格納する(ステップS18)。なお、エンジンコ
マンドキューには、プリンタ制御部2005からの発行
順にコマンドが蓄積される。そして、コマンドに対する
応答をプリンタ制御部2005に返信する必要があるの
で、擬似的にコマンド実行が成功したとして、その旨の
信号をリーダ制御部2004からシリアル通信制御部2
205、CSTS信号ラインを介してプリンタ制御部2
005に返信する(ステップS16)。
【0080】次に、図19を用いて、リーダ制御部20
04自身の状態に影響を与えずにプリンタ制御部200
5からのコマンドをエンジン制御部2003に対して発
行できる状態になった場合について説明する。
【0081】リーダ制御部2004は、プリンタ制御部
2005からのコマンドをエンジン制御部2003に発
行し得る状態になるのを待つ(ステップS21)。そし
て、コマンドを発行可能な状態になると、リーダ制御部
2004は、エンジンコマンドキューに格納されている
コマンドをエンジン制御部2003に対して発行する
(ステップS22)。この際、シリアル通信制御部22
02を使用し、PCMD信号ラインを通じてコマンドを
発行する。なお、リーダ制御部2004自身が発行する
コマンドも、このPCMD信号ラインを通じてエンジン
制御部2003に送信する。
【0082】コマンド実行が完了すると、エンジン制御
部2003からはPSTS信号ラインを通じてリーダ制
御部2004に応答が返ってくるので、リーダ制御部2
004は、エンジン制御部2003からの応答を待ち
(ステップS23)、応答が来たところでコマンド実行
の成功を判定する(ステップS24)。コマンド実行が
成功した場合には、エンジンコマンドキューから実行成
功に係るコマンドを削除して(ステップS25)、ステ
ップS21に戻る。この時点でプリンタエンジン200
2によるコマンド実行が失敗したことが判明した場合に
は、エラー発生状熊として処理して(ステップS2
6)、ステップS21に戻る。
【0083】以上のように、リーダ制御部2004が介
在する構成の場合でも、プリンタ制御部2004からエ
ンジン制御部2003への通常のコマンド発行に際し
て、動作に不整合性を来すことはない。
【0084】[状態変化信号に対する制御]次に、リー
ダ制御部2004が介在する構成において、プリンタエ
ンジン2002の状態が変化した(例えば何らかのエラ
ー発生状態になった)ことが、PCCRT信号を利用し
てエンジン制御部2003からリーダ制御部2004に
伝達された場合の処理について説明する。
【0085】リーダ制御部2004が介在する構成の場
合、リーダ制御部2004とプリンタ制御部2005と
で、知りたい状態の変化が異なる可能性がある。例え
ば、搬送中の記録紙がジャムするような状態変化が発生
した場合である。プリンタエンジン2002がリーダ制
御部2004の制御下で複写動作しているときにジャム
が発生したとすると、この状態はリーダ制御部2004
だけが知りたい状態である。プリンタ制御部2005と
しては、自身が画像データを出力している最中のジャム
ではないので、もしこの状態を知らされたとしても適切
な後処理を実施できない。
【0086】また、リーダ制御部2004と同等な制御
系をプリンタ制御部2005に搭載しようとすると、両
制御部上に他方が持つべきジャム処理制御のソフトウェ
アを搭載することになるので重複搭載となり、設計工
数、品質評価、ソフトウェアの容量等の点で不利にな
る。
【0087】従って、リーダ制御部2004と同等な制
御系をプリンタ制御部2005に搭載することなく、基
本的にはプリントモード時にはプリンタ制御部2005
に対して通知し、コピーモード時にはリーダ制御部20
04に通知すればよいことになる。ただし、コピーモー
ド時においても、プリンタ制御部2005がプリンタエ
ンジン2002の状態変化を知りたい場合もある。例え
ばカセットサイズの変更や紙無しなどの情報はプリンタ
制御部2005にも通知する必要がある。しかし、記録
紙カセットの変更、すなわち記録紙サイズの変更や記録
紙無しなどの情報については、これら情報がエンジン制
御部2003により発行されてから各制御部にて処理が
行われるまでの時間を厳しく問うものではない。
【0088】そこで、以下に説明するような処理が行わ
れる。すなわち、リーダ制御部2004がエンジン制御
部2003を制御しているコピーモード時においては、
エンジン制御部2003から通知されてきた状態変化信
号(PCCRT信号)を、プリンタ制御部2005に対
しては制御回路2208のゲート機能を用いてマスク
し、リーダ制御部2004のみが割り込み制御部220
4を通して受信する。
【0089】そして、リーダ制御部2004は、図20
の制御フローに従い処理を行う。すなわち、PCCRT
信号が真になった時点で(ステップS31)、リーダ制
御部2004は状態変化を取得するコマンドをエンジン
制御部2003に対して発行する(ステップS32)。
その後、エンジン制御部2003から送信されてきたス
テータスを見て(ステップS33)、プリンタエンジン
2002の状態変化の内容を把握する(ステップS3
4)。
【0090】そして、状態変化の内容がプリンタ制御部
2005にも通知すべき内容かどうかを判断する(ステ
ップS35)。例えば、記録紙カセットが変更された様
な状態変化は、プリンタ制御部2005にも通知すべき
状態変化であると判断する。通知すべきである判断され
た場合には、制御回路2208を用いてフラグをセット
し、状態変化信号(CCCRT信号)を発生させてプリ
ンタ制御部2005に通知する(ステップS36)。
【0091】次に、プリンタ制御部2005からの状態
変化の問い合わせを待ち(ステップS37)、問い合わ
せがあり次第、エンジン制御部2003から受信した状
態変化信号(ステータス)をプリンタ制御部2005に
送信し(ステップS38)、CCCRT信号を偽にして
(ステップS39)、終了する。一方、ステップS35
にて、プリンタ制御部2005に通知すべき状態変化で
はないと判断されたときは、リーダ制御部2004のみ
で、状態変化に対する処理を実行して(ステップS4
0)、終了する。
【0092】なお、プリンタ制御部2005がエンジン
制御部2003を制御しているプリントモード時におい
ては、リーダ制御部2004は、制御回路2208内の
ゲートを開放し、エンジン制御部2003から通知され
てきた状態変化信号(PCCRT信号)の全てを、状態
変化信号(CCCRT信号)としてプリンタ制御部20
05に対して通知する。
【0093】[実行コマンドに対する制御]次に、実行
コマンドの制御に関して説明する。例えば、プリンタ制
御部2005とリーダ制御部2004がエンジン制御部
2003に対して同時に使用要求を出した場合に、リー
ダ制御部2004がどのように制御するかについて説明
する。
【0094】図21は、コピー動作中にプリント要求が
発生した場合のデータの所在と、そのデータの授受を表
した図である。
【0095】コピー動作時には、エンジン制御部200
3は、リーダ制御部2004からの画像信号(PVDO
信号)に基づいて画像形成を行っている。この場合、図
9で説明したような給紙カセット指定や排紙口指定、画
像形成モードといった設定は、リーダ制御部2004と
エンジン制御部2003の間のシリアル通信で既になさ
れている。
【0096】図21における1301は各種設定用のバ
ッファであり、リーダ制御部2004がエンジン制御部
2003に対して設定した値と、プリンタ制御部200
5がエンジン制御部2003に対して設定した値が、そ
れぞれ図中のリーダ用、PDL(Page Descr
iption Language、すなわちプリンタ制
御部)用のバッファに格納されている。
【0097】ここで、コピー動作中にプリンタ制御部2
005からプリント要求が発生した場合に、コピー動作
に割り込んでプリントアウトを行うことは、ユーザビリ
ティの観点からも得策ではないので、この場合のプリン
ト要求は、コピー動作が終了するまで延期されることに
なる。しかし、プリンタ制御部2005からCCMD信
号に対して、CSTS信号を返さなければならない。そ
こで、プリンタ制御部2005からの設定値をも、要求
に応じてPDL用のバッファに一応設定しておく。そし
て、リーダ用の設定値とPDL用の設定値が異なる場合
には、コピー動作が終了し、プリンタ動作を開始する前
にリーダ制御部2004からエンジン制御部2003に
設定を行うようにしている。
【0098】具体例で説明すると次のようになる。すな
わち、現在は、コピー動作中であり、上段の記録紙カセ
ットから給紙し、フェイスアップ排出口に排紙する設定
となっており、画像形成モードもカラーモードが設定さ
れていたとする。この状態で、プリンタ制御部2005
からプリント要求が発生した場合、プリント実行自体は
延期されるが、各種設定は行うことになる。例えば、プ
リント要求は、上段の記録紙カセットから給紙し、フェ
イスダウン排出口に排紙し、更に白黒画像を出力する要
求であるとする。この場合、記録紙カセットの指定につ
いては、リーダ制御部2004、プリンタ制御部200
5とも上段カセットを指定している。従って、コピー動
作が終了し、プリント動作に切替わった時にも、エンジ
ン制御部2003に対して給紙段カセット指定コマンド
を発行する必要がない。排出口と画像形成モードについ
ては、コピー動作とプリント動作では指定が異なるため
に、コピー動作が終了した時点でリーダ制御部2004
からエンジン制御部2003に対して改めて排紙口指
定、画像形成モード指定のコマンドを発行する。
【0099】以上のように、リーダ制御部2004は、
プリンタ制御部2005からのコマンドに対して、エン
ジン制御部2003へのコマンド実行を延期させるだけ
の処理を行っているのではなく、リーダ制御部2004
が既にエンジン制御部2003に対して設定済みのコマ
ンドについては、重複して設定することがないようにし
ている。
【0100】次に、図22を用いて、プリント動作中に
コピー要求が発生した場合について説明する。この場合
は、図22の場合と逆に、ユーザビリティの観点から
は、コピー開始キー押下してもプリント動作中でコピー
できないよりは、割込む形でコピー動作を実行できた方
がよい。
【0101】図22に示したように、プリント動作中
は、プリンタ制御部2005から送信されたCVDO信
号がセレクタ2201で選択され、PVDOとしてエン
ジン制御部2003に送られている。仮に図21で説明
したケースと全く同様に、プリンタ制御部2005から
の設定は上段カセット、フェイスダウン排出口、白黒画
像モードであるとする。
【0102】エンジン制御部2003は、プリンタ制御
部2005からのPPRNT信号がHigh(偽)にな
った時に終了をはじめて検知できるので、何枚プリント
アウトされるかは認識できない。ここでは、4枚の画像
をプリントアウトしようとしていると仮定すると、リー
ダ制御部2004から割込でコピー動作要求をしなけれ
ば、エンジン制御部2003からPTOP信号が4つ発
生され、それに応じて画像データがプリンタ制御部20
05からリーダ制御部2004を介して、エンジン制御
部2003へ送られる。
【0103】そこで、2枚目のプリントアウト中に、カ
ラー原稿を1枚コピーするという割込コピー要求がリー
ダ制御部2004に発生したと仮定する。図23を用い
てこの例を説明する。プリンタ制御部2005からのC
PRNT要求により、リーダ制御部2004はPPRN
T要求をエンジン制御部2003に対して発行する。す
ると、エンジン制御部2003からPTOP信号がリー
ダ制御部2004を介してCTOP信号としてプリンタ
制御部2005に供給される。このようにして、150
1に示す1枚目の画像と、1502に示す2枚目の画像
のプリント動作が実行される。
【0104】そして、リーダ制御部2004は、2紋目
のプリントアウト動作中に割込コピー要求を検知する
と、プリンタ制御部2005に対して、CCCRT信号
を送出する。これはプリンタエンジン2002の状態が
実際に変化したのではなく、リーダ制御部2004がプ
リンタエンジン2002の使用権を獲得するために、プ
リンタ制御部2005にプリンタエンジン2002の開
放を要求するものである。
【0105】CCCRT信号を送出するときは、前述し
たように制御部2218を用いる。このCCCRT信号
に対してプリンタ制御部2005は、プリンタエンジン
2002のステータスをチェックするためのコマンドを
発行し、リーダ制御部2004は、それに対してコピー
動作中であるというステータスをプリンタ制御部200
5に返信する。すると、プリンタ制御部2005は、プ
リンタエンジン2002がコピー動作中であることを検
知して、CPRNT信号をLow(真)にしたままの状
態でCTOP信号がくるのを待ち続ける。
【0106】コピー状態でなければ、CPRNT信号を
Low(真)にしたままCTOPが来ない場合は、一定
時間後にタイムアウトエラーとなるが、コピー状態の場
合には、プリンタ制御部2005側でタイムアウトを解
除し、永久にCTOP信号を待ち続けるように設定す
る。今のケースでは、エンジン制御部2003から送ら
れてくるPTOP信号はコピー動作を行うためのもので
あり、リーダ制御部2004側でPTOP信号を使用す
る。また、1505で示すように、エンジン制御部20
03から送られできたPTOP信号をプリンタ制御部2
005ヘはマスクすることになる。実際にリーダ制御部
2004で生成される画像信号は1506の画像信号の
みである。
【0107】そして、割込コピーが1枚終了したのち、
再びPTOPの信号のマスクを解除し、CTOP信号と
してプリンタ制御部2005ヘ送出することにより、プ
リンタ制御部2005からの画像信号1503と150
4をエンジン制御部2003ヘ転送し、プリントアウト
することができる。
【0108】このように、プリンタ制御部2005やリ
ーダ制御部2004の状態に応じて、プリンタエンジン
2002の使用権をどちらが獲得するか、どのタイミン
グでコマンドを発行するかを全てリーダ制御部2004
が判断して制御することにより、1つのプリンタエンジ
ン2002のみでも、2つの制御部からの要求に係る印
刷処理を実行できるようにしている。
【0109】[設定内容確認コマンドに対する制御]次
に、プリンタ制御部2005が設定内容確認コマンドを
発行した場合の制御について説明する。
【0110】プリンタ制御部2005がエンジン制御部
2003に設定されている状態を確認したい場合、プリ
ンタ制御部2005は、設定内容確認コマンドをCCM
D信号として発行する。それを受信したリーダ制御部2
004は、図21の設定値格納バッファ1301をチェ
ックし、プリンタ制御部2005が確認したい内容が該
バッファ1301の中に有れば、その内容を読み出して
CSTS信号ラインを介してプリンタ制御部2005に
通知する。
【0111】また、設定値格納バッファ1301に格納
されていなければ、リーダ制御部2004は、設定内容
確認コマンドをPCMD信号ラインを介してエンジン制
御部2003に転送する。エンジン制御部2003は、
その内容を読み出し、対応する設定内容をPSTS信号
ラインを介してリーダ制御部2004に通知し、リーダ
制御部2004はその内容をCSTS信号ラインを介し
てブリンタ制御部2005に通知する。
【0112】次に、1枚貼りモードで白黒画像を出力す
る場合について説明する。操作部905上にある白黒モ
ードキー2709が押下された後にコピー開始キー27
03が押下されると、リーダ制御部2004は、コピー
モードのために、先に説明した各種設定を行い、原稿給
送装置801により原稿を原稿台102上に給送する。
その際に原稿給送装置801は原稿サイズを検出して、
リーダ制御部2004に通知する。リーダ制御部200
4は、通知された原稿サイズが中間転写休405に2枚
分貼り付けられないサイズや、記録紙が大きなサイズだ
ったならば、1枚貼りモードで動作すると判断する。ま
ず、記録紙カセットの給紙段を原稿サイズに応じて決定
して指定コマンドを発行する。更に指定した記録紙カセ
ットに収納されている記録紙のサイズを要求するコマン
ドを発行する。これらの一連のコマンドに対して、エン
ジン制御部2003は対応したステータスを返す。
【0113】次に、排紙口を指定するコマンドで排紙口
を決定し、上記判断に基づいて1ページ画像形成を指定
するページモード指定コマンドを発行する。最後にモノ
クロの指定をするコマンドを発行することにより、プリ
ンタエンジン2002に対する全ての設定を終了する。
【0114】次に、リーダ制御部2004は、エンジン
制御部2003に対して、プリント要求信号(PPRN
T信号)を発生する。これに応答する形で所定時間後に
エンジン制御部2003からPTOP信号が返ってく
る。これを割り込み制御部2204で処理し、PTOP
信号と同期させるように原稿走査光学系制御部903を
動作させる。このPTOP信号に垂直走査方向を同期さ
せ、PLSYNC信号に水平方向を同期させて、PVD
O信号をPVCLKに同期させる形で、原稿走査光学系
制御部903(光電変換素子104)から画像信号処理
部902へ入力された画像信号をエンジン制御部200
3へ転送する。
【0115】ここでは、モノクロに設定したため、原稿
走査光学系制御部903を1回動作させ、1回発生させ
るPTOP信号に対して黒1色分の画像を形成すること
になる。1ペ−ジ画像形成モードに設定した場合には、
中間転写体405が1回転する間にPTOP信号が1回
発生する。1色分の光学読取りが終了すると、すぐに原
稿給送装置801により原稿を交換する。
【0116】[シェーディング補正処理]次に、本発明
に特有なシェーディング補正処理について説明する。
【0117】図24は、シェーディング補正処理に関す
る機能ブロック図である。図24において、CCD(撮
像素子)104、A/D変換器105は図1等に示した
ものに該当し、CPU2209、RAM2211は図1
2等に示したものに該当し、このRAM2211には、
後述する白基準データa(n)を格納するためのライン
メモリ3002が形成されている。また、CPU220
9には、比較回路3010と基準値レジスタ3011が
設けられている。基準値レジスタ3011には、上記の
白基準データと比較するための基準値Tがセットされて
いる。比較回路3010は、基準値Tと白基準データa
(n)とを比較する。そして、CPU2209は、比較
回路3010による比較結果に基づいてセレクタ300
3,3006を制御することにより、後述するゲインレ
ンジGR1,GR2の切替えを行う。
【0118】なお、アナログ信号処理回路3001は、
図1等では省略されている。また、本実施形態では、C
CD(撮像素子)104としては、1次元用のリニア
(ライン)型を用いているが、2次元用のイメージ(エ
リア)型を用いることも可能である。
【0119】セレクタ3003,3006と、除算器3
004,3005と、乗算器3008と、乗算係数レジ
スタ3007は、図12等に示したリーダ制御部220
4内の画像信号処理部902に内蔵されている。
【0120】図25(a)に示したように、光源103
のホームポジションの近傍と対向する原稿台102上の
位置には、基準白色板Wが配設されている。この基準白
色板Wは、CCD104により読取られた画像データ中
のCCD104の特性や入射光線の配光、レンズ300
9の収差等に起因する濃度ムラを補正するための基準デ
ータを得るために設けられている。
【0121】すなわち、実際に原稿を読取る前に、光源
103、ミラー群106を移動して基準白色板Wに光源
103からの光を照射し、その反射光をミラー群10
6、レンズ3009を介してCCD104に入射させて
光電変換させる[図25(a)参照]。すると、アナロ
グ信号処理回路3001は、CCD104から出力され
たアナログ信号の中から基準白色板Wに対応する信号成
分を抽出し、A/D変換器105は、その信号成分をデ
ジタルデータに変換する。
【0122】この基準白色板Wに対応するデジタルデー
タ[図25(b)の○印参照]は、ラインメモリ300
2に格納される。ラインメモリ3002に格納された基
準白色板Wに対応するデジタルデータは、CCD104
の特性、レンズ3009の収差等を反映した画像データ
であり、シェーディング補正用の白基準データa(n)
として利用される[図26(b)のa1〜a(n)参
照]。なお、白基準データa(n)としては、実際に
は、各画素の複数ライン分の白基準データの平均値がラ
インメモリ3002に格納される。
【0123】セレクタ3003,3006は、ゲインレ
シジを切替えるためのセレクタであり、CPU2209
の制御によりゲインレンジGR1、GR2のいずれかに
切替える。除算器3004,3005は、原稿Pを光学
的に走査して得られた原稿画像データd(n)[図28
(b)のd1〜d(n)参照]を、白基準データa
(n)で除算する。乗算係数レジスタ3007には、所
定の乗算係数(シェーディング目標値Tsh)が格納さ
れており、このシェーディング目標値Tshは、乗算器
3008により、除算器3004,3005による除算
結果であるd(n)/a(n)に乗算される。そして、
図28(b)に示したように、その乗算結果であるd
(n)×Tsh/a(n)がシェーディング補正結果と
して出力される。この場合、図26(b)に示したよう
に、シェーディング補正係数は、Tsh/a(n)[n
=1,2,…n]となっている。
【0124】ここで、「ゲインレンジ」の意味を説明す
る。すなわち、本実施形態では、後述するように、接続
されているプリンタエンジン2002の印刷精度が低い
場合には、光源103の光量を低減するようにしている
が、その光量の低減に伴う白基準データa(n)の低減
を補うために該白基準データa(n)を変倍する際の変
倍率の幅をゲインレンジと呼んでいる。
【0125】なお、本実施形態では、変倍率の幅が×1
〜×2(1倍から2倍)のゲインレンジGR1と、×1
〜×4(1倍から4倍)のゲインレンジGR2とが用い
られている。ゲインレンジGR1を用いた場合は、白基
準データは、a(n)〜2a(n)の範囲に設定される
ので、シェーディング補正が可能な範囲は、シェーディ
ング目標値Tshに対して50%〜100%となる。ま
た、ゲインレンジGR2を用いた場合は、白基準データ
は、a(n)〜4a(n)の範囲に設定されるので、シ
ェーディング補正が可能な範囲は、シェーディング目標
値Tshに対して25%〜100%となる(図27参
照)。換言すれば、ゲインレンジGR1の場合は、ゲイ
ンレンジGR2の場合に比べて、シェーディング補正係
数Tsh/a(n)の取り得る範囲が2倍に広がり、そ
れだけきめ細かにシェーディング補正を行うことがで
き、2倍の分解能で高精度に印刷を行うことが可能とな
る。
【0126】なお、ゲインレンジGR1の場合とゲイン
レンジGR2の場合とで同一階調数(例えば50階調)
で画像データを表現するときは、白基準データa(n)
の1階調あたりの幅(ステップ幅)は、図29のように
なる。
【0127】すなわち、ゲインレンジGR1の場合の
[1/a(n)]の範囲は、0.50≦1/a(n)≦
1.00となり、その幅1.00−0.50=0.50
を階調数の50で割ると、1階調あたりのステップ幅
は、0.010となる。また、ゲインレンジGR2の場
合の[1/a(n)]の範囲は、0.25≦1/a
(n)≦1.00となり、その幅1.00−0.25=
0.75を階調数の50で割ると、1階調あたりのステ
ップ幅は、0.015となる。従って、たとえ階調数は
同一であっても、ゲインレンジGR1の場合は、ゲイン
レンジGR2の場合に比べて、実質的に1.5倍の分解
能で高精度に印刷することが可能となる。換言すれば、
同一のメモリ容量で複数のゲインレンジを表現すること
が可能となる。
【0128】このゲインレンジGR1,GR2の切替
は、次のようにして行われる。すなわち、CPU220
9は、通常は、ゲインレンジGR1に設定しておく。そ
して、光学走査が実行される毎に、基準値Tと白基準デ
ータa(n)とを各画素毎に比較回路3010により比
較する。
【0129】CPU2209は、比較回路3010によ
る比較結果がゲインレンジGR1でシェーディング補正
可能な範囲にあるときは、現在設定されているゲインレ
ンジGR1を切替えないようにし、ゲインレンジGR1
でシェーディング補正可能な範囲を超えた場合は、ゲイ
ンレンジGR2に切替えるように、セレクタ3003、
3006を制御することにより、常に、良好なシェーデ
ィング補正処理を行えるようにする。
【0130】また、ゲインレンジGR2に切替えた場合
は、はゲインレンジGR1の場合に比べて1/2になる
ので、その分解能の低下に起因する黒文字判定エラーを
次のようにして防止している。
【0131】すなわち、図30に示したように、黒文字
判定パラメータ・レジスタ3014,3015には、そ
れぞれゲインレンジGR1,GR2に対応する分解能に
応じた黒文字判定パラメータP1,P2をセットしてお
く。そして、セレクタ3013は、ゲインレンジGR1
が設定されているときは黒文字判定パラメータP1を選
択し、ゲインレンジGR2に切替えられたときは黒文字
判定パラメータP2を選択して、黒文字判定部3012
に供給する。従って、黒文字判定3012は、分解能に
応じた適切な黒文字判定パラメータに基づいて黒文字を
判定することができ、黒文字判定エラーを防止すること
が可能となる。なお、図30に示した黒文字判定機能
も、リーダ制御部2004内の画像信号処理部902に
搭載された機能である。
【0132】なお、本実施形態では、セレクタ300
3,3006、除算器3004,3005、乗算器30
08等によるシェーディング補正処理機能は、ソフトウ
ェアにより実現しているが、シェーディング補正処理機
能を純粋なハードウェアにより実現することも可能であ
る。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源からの光を原稿に照射して得られる光学像を光電変
換することにより原稿画像を読取る読取部により読取ら
れた原稿画像データに対して、該読取部により白色板を
読取った白色板データを利用してシェーディング補正を
行うシェーディング補正機能と、黒文字判定機能とを有
する画像形成装置において、前記読取部により読取られ
た白色板データと所定値とを比較する比較手段と、前記
比較手段による比較結果に基づいて前記読取部により読
取られた白色板データの変倍率の幅を切替えるゲインレ
ンジ切替手段と、前記ゲインレンジ切替手段により切替
えられた前記変倍率の幅に対応する分解能に応じた黒文
字判定パラメータを設定する設定手段とを設けたので、
メモリ容量を大きくすることなく、良好なシェーディン
グ補正処理を行うと共に、黒文字判定エラーを防止する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置を適用
したカラー複写装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】リーダ制御部が介在しない場合の制御系の基本
的なシステム構成図である。
【図3】図2の基本システムを適用した印刷装置の全体
構成を示す概略図である。
【図4】図2、図3のプリンタ制御部とエンジン制御部
との間で授受される信号を示す図である。
【図5】図4の信号(略称)の名称を示す図である。
【図6】プリンタエンジンの機械的な全体構成を示す概
略図である。
【図7】ビデオ信号授受のタイミングを説明するための
タイムチャートである。
【図8】プリント動作中における信号授受を示すタイム
チャートである。
【図9】プリント動作時にプリンタ制御部とエンジン制
御部との間で授受される信号の流れを示すシーケンス図
である。
【図10】デジタル複写機の機械的な全体構成を示す概
略図である。
【図11】リーダ制御部を付加した場合の制御系の基本
的なシステム構成図である。
【図12】リーダ制御部の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図13】操作部のキー等を示す図である。
【図14】コピー時とプリント時の画像供給タイミング
の差を説明するための図である。
【図15】リーダ制御部の別の詳細な構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】リーダ制御部を装着しない場合の設定コマン
ドに対するプリンタ制御部の処理を示すフローチャート
である。
【図17】リーダ制御部を装着しない場合の設定コマン
ドに対するエンジン制御部の処理を示すフローチャート
である。
【図18】リーダ制御部を装着した場合の設定コマンド
に対するリーダ制御部の処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】設定コマンドをエンジン制御部に発行できる
状態になった場合のリーダ制御部の処理を示すフローチ
ャートである。
【図20】リーダ制御部を装着した場合のフムリンタエ
ンジンのステータスの取得処理を示すフローチャートで
ある。
【図21】コピー動作時のプリント要求に対するコマン
ド保持処理を説明するための図である。
【図22】プリント動作時のコピー要求に対するコマン
ド保持処理を説明するための図である。
【図23】割込みコピー時の信号発生状態を示すタイム
チャートである。
【図24】シェーディング補正処理に係る機能ブロック
図である。
【図25】シェーディング補正用の基準データの取得処
理を説明するための図である。
【図26】シェーディング補正係数を示す図である。
【図27】シェーディング補正用の基準データのレンジ
と印刷精度を説明するための図である。
【図28】原稿読取データと原稿読取データに対するシ
ェーディング補正後のデータとを示す図である。
【図29】ゲインレンジGR1の場合とゲインレンジG
R2の場合とで同一階調数で画像データを表現するとき
のシェーディング補正用の基準データの1階調あたりの
幅を説明するための図である。
【図30】黒文字判定処理機能に係る機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
101 リーダ部 103 光源 104 CCD 405 中間転写体 801 原稿給紙装置 903 原稿走査光学系制御部 904 原稿給送制御部 905 操作部 2003 エンジン制御部 2004 リーダ制御部 2005 プリンタ制御部 2209 CPU 2210 ROM 2211 RAM 3002 ラインメモリ 3003,3006 セレクタ 3004,3005 除算器 3007 乗算係数(シェーディング目標値)レジスタ 3008 乗算器 3009 レンズ 3010 比較回路 3011 基準値レジスタ 3012 黒文字判定部 3013 セレクタ 3014,3015 黒文字判定パラメータ・レジスタ P 原稿 W 基準白色板

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を原稿に照射して得られる
    光学像を光電変換することにより原稿画像を読取る読取
    部により読取られた原稿画像データに対して、該読取部
    により白色板を読取った白色板データを利用してシェー
    ディング補正を行うシェーディング補正機能と、黒文字
    判定機能とを有する画像形成装置において、 前記読取部により読取られた白色板データと所定値とを
    比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて前記読取部によ
    り読取られた白色板データの変倍率の幅を切替えるゲイ
    ンレンジ切替手段と、 前記ゲインレンジ切替手段により切替えられた前記変倍
    率の幅に対応する分解能に応じた黒文字判定パラメータ
    を設定する設定手段と、 を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記ゲインレンジ切替
    手段により切替え可能な複数の前記変倍率の幅にそれぞ
    れ対応する分解能に応じた複数の黒文字判定パラメータ
    を記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲインレンジ切替手段は、通常は最
    小の変倍率の幅を設定しておき、前記比較手段による比
    較結果が該最小の変倍率の幅でのシェーディング補正可
    能な範囲を超えた場合に、該最小の変倍率の幅より広い
    幅に切替えることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲインレンジ切替手段により切替え
    られた変倍率の幅の範囲内で変倍された白色板データと
    シェーディング目標値との比に基づいて、形成画像の階
    調に対応する個数のシェーディング補正係数を決定する
    決定手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、前記読取部による
    読取動作を制御する読取制御部と、外部装置とのデータ
    通信制御、受信データを本装置で使用可能にするための
    データ変換制御等を行う入出力制御部と、画像形成部に
    よる画像形成動作を制御する画像形成制御部とを有し、
    該読取制御部、入出力制御部、画像形成制御部は相互に
    信号、データを交信しながら前記制御を行い、前記比較
    手段、ゲインレンジ切替手段、設定手段は、該読取制御
    部に内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 光源からの光を原稿に照射して得られる
    光学像を光電変換することにより原稿画像を読取る読取
    部により読取られた原稿画像データに対して、該読取部
    により白色板を読取った白色板データを利用してシェー
    ディング補正を行うシェーディング補正機能と、黒文字
    判定機能とを有する画像形成装置において、 前記読取部により読取られた白色板データと所定値とを
    比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて前記読取部によ
    り読取られた白色板データの変倍率の幅を切替えるゲイ
    ンレンジ切替工程と、 前記ゲインレンジ切替工程により切替えられた前記変倍
    率の幅に対応する分解能に応じた黒文字判定パラメータ
    を設定する設定工程と、 を設けたことを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記設定工程は、前記ゲインレンジ切替
    工程により切替え可能な複数の前記変倍率の幅にそれぞ
    れ対応する分解能に応じた複数の黒文字判定パラメータ
    を記憶する記憶工程を有することを特徴とする請求項6
    記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 前記ゲインレンジ切替工程は、通常は最
    小の変倍率の幅を設定しておき、前記比較工程による比
    較結果が該最小の変倍率の幅でのシェーディング補正可
    能な範囲を超えた場合に、該最小の変倍率の幅より広い
    幅に切替えることを特徴とする請求項6記載の画像形成
    方法。
  9. 【請求項9】 前記ゲインレンジ切替工程により切替え
    られた変倍率の幅の範囲内で変倍された白色板データと
    シェーディング目標値との比に基づいて、形成画像の階
    調に対応する個数のシェーディング補正係数を決定する
    決定工程を有することを特徴とする請求項6記載の画像
    形成方法。
  10. 【請求項10】 前記画像形成装置は、前記読取部によ
    る読取動作を制御する読取制御部と、外部装置とのデー
    タ通信制御、受信データを本装置で使用可能にするため
    のデータ変換制御等を行う入出力制御部と、画像形成部
    による画像形成動作を制御する画像形成制御部とを有
    し、該読取制御部、入出力制御部、画像形成制御部は相
    互に信号、データを交信しながら前記制御を行い、前記
    比較工程、ゲインレンジ切替工程、設定工程は、該読取
    制御部に内蔵されていることを特徴とする請求項6記載
    の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 光源からの光を原稿に照射して得られ
    る光学像を光電変換することにより原稿画像を読取る読
    取部により読取られた原稿画像データに対して、該読取
    部により白色板を読取った白色板データを利用してシェ
    ーディング補正を行うシェーディング補正機能と、黒文
    字判定機能とを有する画像形成システムにおいて、 前記読取部により読取られた白色板データと所定値とを
    比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて前記読取部によ
    り読取られた白色板データの変倍率の幅を切替えるゲイ
    ンレンジ切替手段と、 前記ゲインレンジ切替手段により切替えられた前記変倍
    率の幅に対応する分解能に応じた黒文字判定パラメータ
    を設定する設定手段と、 を設けたことを特徴とする画像形成システム。
  12. 【請求項12】 前記設定手段は、前記ゲインレンジ切
    替手段により切替え可能な複数の前記変倍率の幅にそれ
    ぞれ対応する分解能に応じた複数の黒文字判定パラメー
    タを記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項
    11記載の画像形成システム。
  13. 【請求項13】 前記ゲインレンジ切替手段は、通常は
    最小の変倍率の幅を設定しておき、前記比較手段による
    比較結果が該最小の変倍率の幅でのシェーディング補正
    可能な範囲を超えた場合に、該最小の変倍率の幅より広
    い幅に切替えることを特徴とする請求項11記載の画像
    形成システム。
  14. 【請求項14】 前記ゲインレンジ切替手段により切替
    えられた変倍率の幅の範囲内で変倍された白色板データ
    とシェーディング目標値との比に基づいて、形成画像の
    階調に対応する個数のシェーディング補正係数を決定す
    る決定手段を有することを特徴とする請求項11記載の
    画像形成システム。
  15. 【請求項15】 前記画像形成システムは、前記読取部
    による読取動作を制御する読取制御部と、外部装置との
    データ通信制御、受信データを本装置で使用可能にする
    ためのデータ変換制御等を行う入出力制御部と、画像形
    成部による画像形成動作を制御する画像形成制御部とを
    有し、該読取制御部、入出力制御部、画像形成制御部は
    相互に信号、データを交信しながら前記制御を行い、前
    記比較手段、ゲインレンジ切替手段、設定手段は、該読
    取制御部に内蔵されていることを特徴とする請求項11
    記載の画像形成システム。
  16. 【請求項16】 光源からの光を原稿に照射して得られ
    る光学像を光電変換することにより原稿画像を読取る読
    取部により読取られた原稿画像データに対して、該読取
    部により白色板を読取った白色板データを利用してシェ
    ーディング補正を行うと共に、黒文字判定を行うための
    制御プログラムを記憶した記憶媒体であって、前記制御
    プログラムは、 前記読取部により読取られた白色板データと所定値とを
    比較する比較ルーチンと、 前記比較ルーチンによる比較結果に基づいて前記読取部
    により読取られた白色板データの変倍率の幅を切替える
    ゲインレンジ切替ルーチンと、 前記ゲインレンジ切替ルーチンにより切替えられた前記
    変倍率の幅に対応する分解能に応じた黒文字判定パラメ
    ータを設定する設定ルーチンと、 を含むことを特徴とする記憶媒体。
  17. 【請求項17】 前記設定ルーチンは、前記ゲインレン
    ジ切替ルーチンにより切替え可能な複数の前記変倍率の
    幅にそれぞれ対応する分解能に応じた複数の黒文字判定
    パラメータを記憶する記憶ルーチンを有することを特徴
    とする請求項16記載の記憶媒体。
  18. 【請求項18】 前記ゲインレンジ切替ルーチンは、通
    常は最小の変倍率の幅を設定しておき、前記比較ルーチ
    ンによる比較結果が該最小の変倍率の幅でのシェーディ
    ング補正可能な範囲を超えた場合に、該最小の変倍率の
    幅より広い幅に切替えることを特徴とする請求項16記
    載の記憶媒体。
  19. 【請求項19】 前記ゲインレンジ切替ルーチンにより
    切替えられた変倍率の幅の範囲内で変倍された白色板デ
    ータとシェーディング目標値との比に基づいて、形成画
    像の階調に対応する個数のシェーディング補正係数を決
    定する決定ルーチンを有することを特徴とする請求項1
    6記載の記憶媒体。
  20. 【請求項20】 前記制御プログラムは、前記読取部に
    よる読取動作を制御する読取制御部と、外部装置とのデ
    ータ通信制御、受信データを本装置で使用可能にするた
    めのデータ変換制御等を行う入出力制御部と、画像形成
    部による画像形成動作を制御する画像形成制御部とを有
    し、該読取制御部、入出力制御部、画像形成制御部は相
    互に信号、データを交信しながら前記制御を行う画像形
    成装置に適用され、前記比較ルーチン、ゲインレンジ切
    替ルーチン、設定ルーチンは、該読取制御部により実行
    されることを特徴とする請求項16記載の記憶媒体。
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