JP2000059328A - 多重化装置、及びその多重化方法 - Google Patents

多重化装置、及びその多重化方法

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JP2000059328A
JP2000059328A JP22345198A JP22345198A JP2000059328A JP 2000059328 A JP2000059328 A JP 2000059328A JP 22345198 A JP22345198 A JP 22345198A JP 22345198 A JP22345198 A JP 22345198A JP 2000059328 A JP2000059328 A JP 2000059328A
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JP22345198A
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English (en)
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Koji Arii
浩二 有井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 VODシステムに使用した場合でも、サーバ
の性能を低下することなく所望の多重化データを生成し
てデータ転送を高速に行うことができ、かつ視聴者から
の要求に対する応答性能を向上できること。 【解決手段】 データを外部から入力して、保持する少
なくとも1つの第1のメモリ、前記第1のメモリに対応
して設けられ、その第1のメモリのデータ残量に基づい
て、その第1のメモリに固定量の前記データを書き込む
メモリ書込部、前記第1のメモリからのデータを蓄積す
る第2のメモリ、前記第2のメモリのデータ残量に基づ
いて、前記第1のメモリから前記第2のメモリへのデー
タ転送量を決定する転送量決定部、前記第1のメモリ内
のデータの符号化レートと前記転送量決定部からのデー
タ転送量に基づいて、前記第1のメモリ内のデータの多
重化スケジュールを決定する多重化制御部、及び前記多
重化スケジュールに基づいて、前記第1のメモリからデ
ータを読み出して第2のメモリに書き込む多重化部を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオデータやオ
ーディオデータを含んだビットストリームを多重化して
多重化データを生成する多重化装置、特にサーバと複数
の端末の間に接続され、各端末からの要求に応じて映画
等のタイトルの多重化データを伝送するビデオオンデマ
ンドシステムなどのデジタル伝送システムに好適な多重
化装置、及びその多重化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、放送局と複数の家庭の各端末をケ
ーブル回線で結んだケーブルテレビジョン(以下、”C
ATV”という)システムの発展が目ざましい。このC
ATVシステムは、もともと地上波放送が届きにくい難
視聴地域への再送信を目的として開発されたものではあ
るが、雑音の影響を受けにくい等の理由によりケーブル
回線内での伝送周波数帯域(以下、”伝送帯域”とい
う)を広くとることができた。このため、CATVシス
テムは、地上波放送に比べて、同じ伝送帯域であっても
多チャンネル化が可能なものであった。それゆえ、CA
TVシステムは、単なる地上波放送の再送信に利用され
るだけでなく、上述の特徴を生かしてCATV局の自主
放送やホームショッピングなどの各種データサービスを
含んだ双方向通信を行う大規模な都市型CATVシステ
ムへと急速に発展してきている。
【0003】一方、従来からの同軸ケーブルに代わって
光ファイバケーブルを伝送路として使用し、デジタル信
号による双方向通信を行うデジタル伝送方式のCATV
(以下、”D−CATV”と略称する)システムの研究
が、最近盛んに行われている。また、このD−CATV
システムで提供される新しいサービスに対する視聴者の
期待感も次第に高まってきている。このようなD−CA
TVシステムを開発するにあたり重要となる技術の1つ
として、デジタル化された映像信号や音声信号、その他
の情報データ等を圧縮処理する技術が挙げられる。この
データ圧縮処理技術の規格としては、MPEG(Moving
Picture Experts Group)1、JPEG(Joint Photog
raphic Coding Experts Group)及びH.261等の規格
が主流であった。最近では、ISO(国際標準化機構)
/IEC(国際電気標準会議)13818規格[ISO/IE
C JTC(JointTechnical Committee)1/SC(Subcommittee)2
9/WG(Working Group)11]で提案されたMPEG2規格
も検討されている。このMPEG2規格では、上述のデ
ータ圧縮処理の方式を規定するだけでなく、番組を構成
する映像データや音声データ及びその他の情報データ毎
に、放送局側でそれぞれ圧縮処理を施したビットストリ
ームを多重化して放送し、受信機側で所望の番組を選択
的に受信するというようなデジタル放送システムのため
の制御方法についても特定の方式を規格として決定して
いる。
【0004】また、D−CATVシステムでは、使用す
る光ファイバケーブルの特性である広帯域、低損失、無
誘導等の特徴を生かすと共に、MPEG2規格等の圧縮
技術を映像信号や音声信号に適用している。このことに
より、D−CATVシステムは、従来のアナログ方式の
CATVシステムに比べ、はるかに多くのチャンネル数
をとることが可能なものである。例えば、従来のアナロ
グ放送での1チャンネル分に相当する帯域幅6M〜8M
Hzを伝送帯域として用いる場合、30〜40Mbps
(Mega bit Per Second)のデジタル伝送が可能であ
る。さらに、MPEG2規格を用いることにより、現行
テレビ放送並の品質を備えた動画像を6Mbps程度に
まで圧縮することができる。また、64QAM(直交振
幅変調、Quadrature Amplitude Modulation)等のデジ
タル変調技術による伝送フレーム組立や誤り訂正などの
情報を含めたとしても、結果的には、帯域幅6M〜8M
Hzにて4〜6チャンネル分の多重化データを伝送する
ことが可能となる。より具体的にいえば、450MHz
の帯域幅をもつ双方向のCATVシステムでは、同軸ケ
ーブルからなるCATV網を使用した場合、約50チャ
ンネルのアナログ信号の伝送が可能である。一方、その
全チャンネルをデジタル化した場合、200〜300チ
ャンネル分の多重化データを上記CATV網で伝送する
ことが可能となる。さらに、同軸ケーブルに代えて光フ
ァイバケーブルを使用した光伝送技術を利用した場合、
450MHzの帯域幅より伝送帯域を広げることがで
き、一層の多チャンネル化を実現することが可能とな
る。
【0005】上述のデジタル変調技術を用いて多チャン
ネル化を実現するために、複数の番組を構成するビット
ストリームを多重化する多重化装置が必要となる。この
ような多重化装置は、例えば特開平9−162821号
公報に開示されている。この従来の多重化装置につい
て、図8を参照して具体的に説明する。図8は、多重放
送システムでの放送送信装置に設けられた従来の多重化
装置の構成を示すブロック図である。図8において、こ
の従来の多重化装置では、映像データが入力端子51,
52に入力され、音声データが入力端子53,54に入
力され、さらに付加データとしての情報データが入力端
子55に入力される。
【0006】入力端子51,52に入力された映像デー
タは、それぞれ映像エンコーダ56a,56bによって
圧縮エンコード処理が行なわれる。各映像エンコーダ5
6a,56bからの映像データは、可変レートでFIF
Oメモリ58a,58bに出力されてバッファリングさ
れる。その後、映像データは、各FIFOメモリ58
a,58bから固定レートでパケット化回路59a,5
9bに出力されて伝送用のパケットにパケット化され
る。パケット化された映像データは、メモリ60a,6
0bに入力され格納される。入力端子53,54に入力
された音声データは、映像データと同様に、音声エンコ
ーダ57a,57b、FIFOメモリ58c,58d、
及びパケット化回路59c,59dにより順次系統処理
され、パケット化された音声データがメモリ60c,6
0dに格納される。また、入力端子55に入力された情
報データは、パケット化回路59eによって伝送用にパ
ケット化された後、メモリ60eに格納される。
【0007】パケット多重コントローラ61は、上述の
各メモリ60a〜60eに格納されているデータ量を監
視しながら、各メモリがオーバーフローまたはアンダー
フローを起こさないようにデータの読出しタイミング等
を制御する。これにより、各メモリ60a〜60eに格
納されているデータは時分割多重され、図示しないプロ
グラム多重化回路に出力される。PMT出力部62は、
番組に対応したプログラムマップテーブルを保持してい
る。このプログラムマップテーブルには、映像データ、
音声データ、及び情報データを識別するためのPID
(Packet Identification)や番組に関する記述等が格
納されている。リンク情報出力部63は、各番組に対応
したリンク情報テーブルを保持している。これらのPM
T出力部62、及びリンク情報出力部63にそれぞれ保
持されたプログラムマップテーブルのデータ、及びリン
ク情報テーブルのデータは、映像データ等と同様に、上
述のパケット多重コントローラ61によって読出しタイ
ミング等が制御され、ほぼ一定の間隔でプログラム多重
化回路に読み出される。以上の構成により、この従来の
多重化装置は、2系統の映像データ、2系統の音声デー
タ、及び1系統の情報データを多重化し、さらにプログ
ラムマップテーブル及びリンク情報テーブルのデータも
また多重化して、1つの編成チャンネル、または1つの
プログラム(番組)を構成する1系統のビットストリー
ムを生成していた。
【0008】また、デジタル伝送システムに用いられた
従来のサーバとして、例えば特開平7−320455号
公報に開示されたものがある。尚、デジタル伝送システ
ムの具体例には、複数の映画等のビデオデータやオーデ
ィオデータを記憶し、端末からのリクエストに応じて要
求された映画のデータを送出するビデオオンデマンドや
映像による商品情報を提供してオンラインショッピング
を行うためのネットワークに用いられたものがある。図
9は、従来のサーバの構成を示すブロック図である。図
9に示すように、この従来のサーバは、オーディオビデ
オ情報を記憶した複数のディスク装置64a〜64k、
及び複数のディスク装置64a〜64kから複数のメモ
リ66a〜66nにオーディオビデオ情報を分配するデ
ータ分配装置65を備えている。メモリ66a〜66n
は、当該サーバに接続される複数の端末67a〜67n
にそれぞれ割り当てられ設けられるものであり、ディス
ク装置64a〜64kのデータ送出周期毎にディスク装
置64a〜64kからのオーディオビデオ情報を一時的
に格納する。各端末67a〜67nは、データ送出周期
毎に、接続されたメモリ66a〜66nからオーディオ
ビデオ情報を取り込み、再生を行う。
【0009】以下、この従来のサーバの動作について説
明する。この従来のサーバはオーディオビデオ情報の伝
送処理に用いられていたので、その大容量のデータにデ
ータの欠落が生じないよう各端末67a〜67nに送出
する必要があった。このため、この従来のサーバでは、
各端末67a〜67nに対するディスク装置64a〜6
4kからのデータの読み出し動作及び各端末67a〜6
7n毎に割り当てられたメモリ66a〜66nへのデー
タの書き込み動作は、所定のデータ送出周期毎に必ず1
度づつ行なわれるようスケジューリングが定められてい
た。さらに、各メモリ66a〜66n上での上述の読み
出し動作及び書き込み動作では、データはスロット単位
に処理された。これにより、この従来のサーバでは、デ
ータ送出周期分のオーディオビデオ情報がスロット単位
に各端末67a〜67nに供給され、データの欠落が生
じることを防止していた。上記のような構成の従来のサ
ーバがサポートできる端末数の上限は、ディスク装置6
4a〜64kの各転送レートに依存したものであった。
例えばディスク装置64a〜64kの各転送レートが
3.3MBps(Mega Byte per second)であり、各端
末67a〜64nでのオーディオビデオ情報の再生が
1.5Mbpsのデータレートで行われる場合、そのサ
ーバはディスク装置1台あたり最大17台の端末をサポ
ートしてデータを供給することができた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の多
重化装置では、エンコーダによって符号化した映像デー
タ及び音声データをサーバに蓄積することなく、パケッ
ト化回路を用いてパケット化し固定レートで連続的に出
力していた。このため、この従来の多重化装置は、端末
からのデータの伝送要求(転送レート)が多様に変化す
るデジタル伝送システム、例えばビデオオンデマンドシ
ステム(以下、”VODシステム”という)に適したも
のではなかった。詳細にいえば、VODシステムは、例
えばD−CATVシステムでの多チャンネルの伝送路を
用いて、映画等の番組を視聴者の要求に応じて個別に配
信を行うものであり、まず番組を構成する映像ソース及
び音声ソース毎に、それらの映像データ及び音声データ
をエンコーダによって圧縮処理する。その後、VODシ
ステムでは、圧縮した映像データ及び音声データをそれ
ぞれ184バイト毎に区切り、さらに各々4バイトのヘ
ッダを付加する。このことにより、VODシステムで
は、MPEGトランスポートストリームと呼ばれる18
8バイトのパケットを生成し、生成したパケットを所定
の順序で時分割多重して1系統のビットストリームを構
成する。さらに、VODシステムでは、構成したビット
ストリームをサーバのディスク装置に一旦蓄積する。そ
して、VODシステムの送信側では、端末からの視聴者
の再生要求に基づいて、要求された番組のビットストリ
ームを読み出し多重化装置によって多重化して出力す
る。一方、受信側では、端末が視聴者の要求した番組の
ビットストリームを選択的に受信して、その番組の映像
及び音声を再生する。
【0011】上記のようなVODシステムでは、視聴者
の要求に応じて一時停止、早送り再生、及び巻き戻し再
生等の特殊再生を円滑に行うために、転送レートを変更
してデータを送出することが必要であった。これに対し
て、図8に示した従来の多重化装置は、上述したよう
に、多重化データを固定レートで出力していた。このた
め、上記のような特殊再生を行うためには、その多重化
装置内に専用のバッファを設けてデータを蓄積して、適
宜転送を行うよう構成する必要があった。さらに、この
従来の多重化装置をサーバに接続した場合、接続された
サーバの性能を低下する恐れがあった。具体的にいえ
ば、例えば図9に示した従来のサーバに接続した場合、
そのサーバが所定のデータ送出周期で従来の多重化装置
にバースト的にデータを転送しても、その従来の多重化
装置はサーバからのデータ転送量に関係なく固定レート
で多重化データを出力する。それゆえ、そのサーバの性
能を最大限に引き出すためには、サーバから一度に大量
のデータを転送できるように、従来の多重化装置内に大
容量のバッファを設けることが要求された。つまり、従
来の多重化装置に大容量のバッファを設けることなくサ
ーバに接続した場合、そのサーバの性能を十分に引き出
すことができずに、結果としてサーバの性能を低下し
た。
【0012】一方、従来の多重化装置内に大容量のバッ
ファを設けて、多重化処理を一度に行うよう構成した場
合、VODシステムでの視聴者からの要求に対する応答
性能の低下を招いた。詳細にいえば、従来の多重化装置
が多重化処理を行っている際、視聴者の選択に応じた番
組を変更する要求や新たな視聴者がサービスを要求して
きたとき、従来の多重化装置はそれらの要求に迅速に対
応することができずに、VODシステムでの応答性能が
損なわれた。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、VODシステムに使用し
た場合でも、サーバの性能を低下することなく所望の多
重化データを生成してデータ転送を高速に行うことがで
き、かつ視聴者からの要求に対する応答性能を向上でき
る多重化装置、及びその多重化方法を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の多重化装置は、
ビデオデータ及びオーディオデータを少なくとも含むデ
ータを多重化して多重化データを生成する多重化装置で
あって、前記データを外部から入力して、保持する少な
くとも1つの第1のメモリ、前記第1のメモリに対応し
て設けられ、その第1のメモリのデータ残量に基づい
て、その第1のメモリに固定量の前記データを書き込む
メモリ書込部、前記第1のメモリからのデータを蓄積し
て、前記多重化データを生成するための第2のメモリ、
前記第2のメモリのデータ残量に基づいて、前記第1の
メモリから前記第2のメモリへのデータ転送量を決定す
る転送量決定部、前記第1のメモリ内のデータの符号化
レートと前記転送量決定部からのデータ転送量に基づい
て、前記第1のメモリ内のデータを多重化する多重化ス
ケジュールを決定する多重化制御部、及び前記多重化ス
ケジュールに基づき前記第1のメモリからデータを読み
出して第2のメモリに書き込む多重化部を備えている。
このように構成することにより、例えばサーバから第1
のメモリにデータを読み出すスケジュールは、そのサー
バに最適なものに合わせて設定することができ、サーバ
の性能を低下することなく所望の多重化データを生成し
てデータ転送を高速に行うことができる。さらに、第2
のメモリ上で多重化データを生成する多重化スケジュー
ルを視聴者からの要求に迅速に対応したものとすること
が可能となる。
【0015】別の観点による発明の多重化装置は、前記
転送量決定部は、前記第2のメモリのデータ残量を監視
して、その第2のメモリのデータ残量が前記第2のメモ
リの読み出しレートで一定時間に出力されるデータ量よ
り多くなるように、前記データ転送量を決定している。
このように構成することにより、第2のメモリには一定
時間分のデータが保持され、当該多重化装置から一定時
間の間に出力されるデータを保証することができる。そ
の結果、この一定時間の間に多重化装置内での各処理を
終了するよう設定することにより、VODシステム等の
当該多重化装置が用いられるシステムにおいて、その内
部での処理負荷の分配等を含むシステムの設計を容易な
ものとすることができる。
【0016】さらに、別の観点による発明の多重化装置
は、単位時間当たりに多重化処理される処理データ量、
単位時間当たりに前記第2のメモリから出力される出力
データ量、及び前記第1のメモリから前記第2のメモリ
へのデータ転送を終了した時点での前記第2のメモリに
不足する不足データ量に基づいて、多重化処理の終了時
における前記第2のメモリのデータ残量が前記第2のメ
モリの読み出しレートで一定時間に出力されるデータ量
より多くなるように、データ転送量を計算する転送量計
算部を備え、前記転送量決定部は、前記第2のメモリの
監視しているデータ残量と前記転送量計算部からのデー
タ転送量を用いて、新たなデータ転送量を決定してい
る。このように構成することにより、転送量計算部が多
重化制御部での処理時間を予測して、データ転送量を計
算することができる。その結果、第2のメモリでの遅れ
を生じることなく必要な多重化データを生成することが
でき、サーバの性能を低下することなく視聴者からの要
求に対する応答性能を容易に向上できる。
【0017】本発明の多重化方法は、ビデオデータ及び
オーディオデータを少なくとも含むデータを多重化して
多重化データを生成する多重化方法であって、少なくと
も1つの第1のメモリに外部からの前記データを入力し
て保持するステップ、前記第1のメモリのデータ残量に
基づいて、その第1のメモリに固定量の前記データを転
送して書き込むステップ、前記第1のメモリに接続され
た第2のメモリのデータ残量に基づいて、前記第1のメ
モリから前記第2のメモリへのデータ転送量を決定する
ステップ、前記第1のメモリ内のデータの符号化レート
と前記データ転送量に基づいて、前記第1のメモリ内の
データを多重化する多重化スケジュールを決定するステ
ップ、及び前記多重化スケジュールに基づき前記第1の
メモリからデータを読み出して前記第2のメモリに書き
込むステップを備えている。このように構成することに
より、例えばサーバから第1のメモリにデータを読み出
すスケジュールは、そのサーバに最適なものに合わせて
設定することができ、サーバの性能を低下することなく
所望の多重化データを生成してデータ転送を高速に行う
ことができる。さらに、第2のメモリ上で多重化データ
を生成する多重化スケジュールを視聴者からの要求に迅
速に対応したものとすることが可能となる。
【0018】別の観点による発明の多重化方法は、前記
データ転送量を決定するステップにおいて、前記第2の
メモリのデータ残量を監視して、その第2のメモリのデ
ータ残量が前記第2のメモリの読み出しレートで一定時
間に出力されるデータ量より多くなるように、前記デー
タ転送量を決定している。このように構成することによ
り、第2のメモリには一定時間分のデータが保持され、
当該多重化装置から一定時間の間に出力されるデータを
保証することができる。その結果、この一定時間の間に
多重化装置内での各処理を終了するよう設定することに
より、VODシステム等の当該多重化装置が用いられる
システムにおいて、その内部での処理負荷の分配等を含
むシステムの設計を容易なものとすることができる。
【0019】さらに、別の観点による発明の多重化方法
は、前記データ転送量を決定するステップが、単位時間
当たりに多重化処理される処理データ量、単位時間当た
りに前記第2のメモリから出力される出力データ量、及
び前記第1のメモリから前記第2のメモリへのデータ転
送を終了した時点での前記第2のメモリに不足する不足
データ量に基づいて、多重化処理の終了時における前記
第2のメモリのデータ残量が前記第2のメモリの読み出
しレートで一定時間に出力されるデータ量より多くなる
ように、データ転送量を計算するステップ、及び前記第
2のメモリのデータ残量を監視して、その第2のメモリ
のデータ残量と前記計算するステップで計算したデータ
転送量を用いて、新たなデータ転送量を決定するステッ
プを備えている。このように構成することにより、転送
量計算部が多重化制御部での処理時間を予測して、デー
タ転送量を計算することができる。その結果、第2のメ
モリでの遅れを生じることなく必要な多重化データを生
成することができ、サーバの性能を低下することなく視
聴者からの要求に対する応答性能を容易に向上できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多重化装置、及び
その多重化方法を示す好ましい実施例について、図面を
参照しながら説明する。尚、以下の説明では、従来例と
の比較を容易なものとするために、本発明の多重化装置
をサーバに接続して、ビデオオンデマンドシステム(以
下、”VODシステム”という)に用いた場合を例示し
て説明する。さらに、説明の簡略化のために、このVO
Dシステムでは、例えば3台の端末がサーバに接続され
ているものとする。また、このサーバには、例えば3つ
の番組A,B,Cのビデオデータ及びオーディオデータ
を含むデジタルデータが予め格納されているものとす
る。これらのデジタルデータは、MPEG2規格(ISO/
IEC 13818:1996)に基づいて、例えば1.8Mbpsの
符号化レートで圧縮符号化されたものとする。
【0021】《第1の実施例》図1は、本発明の第1の
実施例の多重化装置の構成と、この多重化装置を用いた
VODシステムの概略構成を示すブロック図である。図
2は、図1に示したサーバから多重化装置に出力される
ビットストリームのデータ構造を示す説明図である。ま
ず、本実施例の多重化装置2を用いたVODシステムに
ついて説明する。図1に示すように、VODシステム
は、映画等の番組のビットストリームを蓄積し、端末5
a〜5cから要求された番組のビットストリームを出力
するサーバ1、及び前記サーバ1に接続され、サーバ1
からのビットストリームを多重化して出力する多重化装
置2を備えている。さらに、VODシステムには、上記
多重化装置2からのデータに直交振幅変調を施した後、
アナログ信号に変換して出力する直交振幅変調器3、前
記直交振幅変調器3からの複数の出力信号をそれぞれ周
波数変調した後、混合して出力する混合器4、及び前記
混合器4からの周波数多重されたアナログ信号を受信し
て再生を行う端末5a〜5cが設けられている。本実施
例の多重化装置2は、その内部で一定時間間隔毎、例え
ば、100ms毎にサーバ1から要求された多重化処理
やデータ転送処理等を行う。尚、直交振幅変調器3に
は、デジタル変調を行う64QAM(Quadrature Ampli
tude Modulation)が用いられている。
【0022】図2において、サーバ1から多重化装置2
に出力されるビットストリームは、上記MPEG2規格
に規定されたMPEGトランスポートストリーム(以
下、”TS”という)に基づいて、パケット化されたも
のである。このTSのフォーマットでは、通常、4バイ
トのヘッダ部を含んだ、188バイトのTSパケット
と、リードソロモン誤り訂正符号を挿入するための16
バイトのRS部からなる合計204バイトのブロックを
繰り返す構造となっている。ここで、リードソロモン誤
り訂正符号は、後段の直交振幅変調器3においてRS部
に付加されるものであり、RS部は多重化装置2内にお
いては空き領域となっている。多重化装置2は、TSパ
ケット(ブロック)単位にデータの多重化処理を行い、
生成した多重化データを直交振幅変調器3に出力する。
【0023】[多重化装置の構成]次に、本実施例の多
重化装置2について、図1を参照して具体的に説明す
る。図1に示すように、多重化装置2は、サーバ1に接
続された3つの第1のメモリ11a,11b,11c、
前記第1のメモリ11a〜11cのデータ残量に基づい
て、サーバ1から第1のメモリ11a〜11cに固定量
のデータをそれぞれ書き込むメモリ書込部12a,12
b,12c、及び第1のメモリ11a〜11cと直交振
幅変調器3に接続された第2のメモリ13を備えてい
る。さらに、多重化装置2には、第2のメモリ13のデ
ータ残量に基づいて、各第1のメモリ11a〜11cか
ら第2のメモリ13へのデータ転送量を決定する転送量
決定部14、及びサーバ1から通知された符号化レート
と転送量決定部14からのデータ転送量に基づいて、後
述の多重化スケジュールを決定し多重化処理の制御を行
う多重化制御部15が設けられている。また、多重化装
置2は、多重化制御部15からの多重化スケジュールに
基づいて、各第1のメモリ11a〜11cからデータを
順次読み出し第2のメモリ13に書き込む多重化部1
6、及び後述のクロックの周波数に応じて第2のメモリ
13からデータを読み出すためのメモリ読出部17を具
備している。
【0024】第1のメモリ11a〜11cと各メモリ1
1a〜11cに対応したメモリ書込部12a〜12c
は、ビデオオンデマンドのサービスを行う端末5a〜5
cの接続数に一致して、多重化装置2内に設けられる。
メモリ書込部12a〜12cは、第1のメモリ11a〜
11cのデータ残量をそれぞれ監視して、データ残量が
一定量以下となるとき、固定量のデータ、例えば128
KBのデータをサーバ1から第1のメモリ11a〜11
cにそれぞれ転送する。第2のメモリ13は、メモリ読
出部17を経て入力した直交振幅変調器3からのクロッ
クに同期して、格納しているデータを読み出して直交振
幅変調器3に出力する。上述のクロックの周波数及び多
重化装置2の出力インタフェースは、例えば社団法人、
日本CATV技術協会の標準規格で定められたものを用
いている。具体的にいえば、直交振幅変調器3からのク
ロックの周波数は、3.9555MHzである。また、
多重化装置2は、上記クロックの周波数に応じて、25
3ns毎に8ビット幅でデータを読み出して出力する。
つまり、多重化装置2は、3.9555MBpsのデー
タレートでブロック(図2)単位にデータを直交振幅変
調器3に出力する。しかしながら、各ブロックは、図2
に示したように、188バイトのTSパケットに16バ
イトのRS部を付加したものなので、多重化装置2から
実際に出力されるデータの実効データレートは3.64
53MBps(=3.9555×188÷204)とな
る。
【0025】転送量決定部14は、第2のメモリ13の
データ残量を上述の一定時間(100ms)毎に監視し
て、そのデータ残量がその第2のメモリ13の読み出し
レートで一定時間の間に直交振幅変調器3に出力される
データ量より多くなるように、各第1のメモリ11a〜
11cからのデータ転送量を決定する。これにより、第
2のメモリ13には、所定量以上、例えば400ms分
以上のデータが直交振幅変調器3へのデータ転送を開始
する時点で常に蓄積される。多重化制御部15は、サー
バ1から多重化処理の要求とともに、多重化処理の対象
のビットストリームの符号化レートとそのビットストリ
ームにより構成される番組のプログラムマップテーブル
(以下、”PMT”という)を入力する。さらに、多重
化制御部15は、転送量決定部14からデータ転送量を
入力して、符号化レートとデータ転送量に基づいて、各
第1のメモリ11a〜11cから第2のメモリ13に転
送する転送データの読み出し/書き込みの順序を示す多
重化スケジュールを決定する。
【0026】多重化部16は、多重化制御部15からの
多重化スケジュールに基づいて、各第1のメモリ11a
〜11cから第2のメモリ13にデータを転送する。こ
れにより、各第1のメモリ11a〜11cからのデータ
が、第2のメモリ13上で多重化され、多重化データと
して第2のメモリ13に保持される。詳細にいえば、各
第1のメモリ11a〜11cからのデータ転送はTSパ
ケット単位で行われ、第2のメモリ13からは3.95
55MBpsのデータレートでブロック(図2)単位に
読み出される。ブロックの出力間隔は上記クロックの周
波数に応じたものであり、具体的には51.57μs
(=204×1÷3.9555)である。この出力間隔
毎のブロック(伝送パケット)位置をスロットという。
本実施例の多重化装置2では、1.8Mbpsの符号化
レートのビットストリームを多重化して、29.162
Mbpsの実効データレートで多重化データを出力す
る。それゆえ、多重化制御部15は、各第1のメモリ1
1a〜11cのTSパケットが16スロット毎に出現す
るように多重化スケジュールを決定している。また、多
重化スケジュールでは、TSパケットがないスロットに
対してはヌルパケットを出力するよう決定している。こ
のように決定された多重化スケジュールに基づき、多重
化部16は各第1のメモリ11a〜11cからTSパケ
ットずつデータを読み出し、第2のメモリ13に書き込
む。
【0027】[多重化装置の動作]以下、本実施例の多
重化装置の動作について説明する。まず、図3を参照し
て、本実施例の多重化装置2での多重化処理の基本動作
について説明する。図3は、図1に示した多重化装置の
動作を示すフローチャートである。図3において、本実
施例の多重化装置2(図1)では、まず各メモリ書込部
12a〜12c(図1)が対応する第1のメモリ11a
〜11c(図1)のデータ残量を調べて、そのデータ残
量が一定量以下かどうかについて判別する(ステップS
1)。データ残量が一定量以下である場合、各メモリ書
込部12a〜12cは対応する第1のメモリ11a〜1
1cに固定量のデータを書き込み可能であると判断す
る。そして、各メモリ書込部12a〜12cは、固定量
のデータをサーバ1(図1)から読み出して、対応する
第1のメモリ11a〜11cに転送する(ステップS
2)。また、データ残量が一定量以下でない場合、各メ
モリ書込部12a〜12cは対応する第1のメモリ11
a〜11cに固定量のデータを書き込みできないと判断
して、後述のステップS4に進む。次に、多重化制御部
15は、サーバ1から第1のメモリ11a〜11cへの
データ転送が終了したかどうかについて判断する(ステ
ップS3)。この判断処理は、データ転送が終了するま
で繰り返される。
【0028】続いて、データ転送が終了している場合、
転送量決定部14(図1)は第2のメモリ13(図1)
のデータ残量が所定量以下かどうかについて判別する
(ステップS4)。データ残量が所定量以下である場
合、転送量決定部14は所定量を下回らないように第2
のメモリ13への各第1のメモリ11a〜11cのデー
タ転送量を決定する(ステップS5)。転送量決定部1
4は、各第1のメモリ11a〜11cに対して決定した
データ転送量を多重化制御部15(図1)に出力する。
また、データ残量が所定量以下でない場合、転送量決定
部14は第2のメモリ13へのデータ転送ができないと
判断して処理を終了する。次に、多重化制御部15は、
サーバ1から入力した符号化レートと転送量決定部14
から入力したデータ転送量に基づいて、各第1のメモリ
11a〜11cから第2のメモリ13に転送を行う転送
データの読み出し/書き込み順序、すなわち多重化スケ
ジュールを決定して(ステップS6)、多重化部16
(図1)に出力する。この多重化スケジュールの決定
は、転送データのデータ量が上述の入力したデータ転送
量に達するまでTSパケット単位に行われ、空きスロッ
トにはヌルパケットが挿入される。続いて、多重化部1
6は、多重化制御部15からの多重化スケジュールに基
づいて、各第1のメモリ11a〜11cからデータを順
に読み出して、第2のメモリ13に書き込む(ステップ
S7)。これにより、第1のメモリ11a〜11cから
のデータは、第2のメモリ13上で多重化データとして
生成される。
【0029】次に、VODシステムに用いた場合での多
重化装置2の具体的な動作について、図1及び図4を用
いて説明する。図4は、図1に示した第1、及び第2の
各メモリでの動作時におけるデータ残量の具体的な変化
の一例を示すグラフである。まず、VODシステムにお
いて、例えば視聴者が端末5aからサーバ1に対して所
望の番組Aの再生を要求した場合について説明する。サ
ーバ1は、端末5aからの要求に従って、番組Aのビッ
トストリームの符号化レートとその番組AのPMTの内
容を多重化装置2に通知して、多重化処理の開始を要求
する。多重化装置2では、100ms毎に、サーバ1か
らの要求に応じて下記の多重化処理やデータ転送処理等
を順次行う。すなわち、多重化装置2では、まず図3の
ステップS1に示したように、メモリ書込部12aが対
応する第1のメモリ11aのデータ残量が一定量以下で
あるかどうかについて判別する。図4の時刻T1に示す
ように、100ms毎の最初の処理タイミングでは、第
1のメモリ11aのデータ残量は0であるので、メモリ
書込部12aはその時刻T1の時点から番組Aのビット
ストリームに含まれる128KBのデータのデータ転送
を開始して、そのデータを第1のメモリ11aに書き込
む。
【0030】その後、サーバ1から第1のメモリ11a
へのデータ転送が時刻T2の時点で終了したとき、転送
量決定部14は第2のメモリ13のデータ残量を監視し
て、そのデータが所定量を下回らないようにデータ転送
量を決定する。具体的にいえば、この時点では、端末5
aだけが再生の開始を要求したところなので、第2のメ
モリ13のデータ残量は0である。それゆえ、転送量決
定部14は、第1のメモリ11aから第2のメモリ13
へのデータ転送量として400ms分のデータ転送量を
決定して、多重化制御部15に出力する。続いて、多重
化制御部15は、端末5aからの再生の要求しか発生し
ていないので、第1のメモリ11aに対する上記データ
転送量分の多重化スケジュールを決定する。詳細にいえ
ば、多重化制御部15は、サーバ1から通知されている
第1のメモリ11a内のデータの符号化レートと、転送
量決定部14から入力したデータ転送量とに基づいて、
第1のメモリ11aからデータを読み出し第2のメモリ
13に書き込む多重化スケジュールをTSパケット単位
に決定し多重化部16に出力する。次に、多重化部16
は、入力した多重化スケジュールに基づいて、第1のメ
モリ11aからデータを読み出し、第2のメモリ13に
TSパケット単位に転送して書き込む。これにより、第
2のメモリ13には、時刻T3の時点で第1のメモリ1
1aからのデータが多重化データとして生成される。そ
の後、この多重化データは、メモリ読出部17からのク
ロックに同期して、第2のメモリ13から直交振幅変調
器3に逐次出力される。
【0031】次に、端末5aからの番組Aの再生の要求
に対する上述の処理動作中に、端末5b,5cからそれ
ぞれ番組B,Cの再生の要求がサーバ1に通知された場
合について説明する。時刻T4の時点において、サーバ
1が端末5b,5cからそれぞれ番組B,Cの再生の要
求を入力すると、サーバ1は端末5b,5cからの各要
求に従って、番組B,Cのビットストリームの各符号化
レートとそれらの番組B,Cの各PMTの内容を多重化
装置2に通知して、多重化処理の開始を要求する。多重
化装置2では、各メモリ書込部12a〜12cが対応す
る第1のメモリ11a〜11cのデータ残量が一定量以
下であるかどうかについて判別する。100ms毎の2
回目の処理タイミングでは、時刻T5に示すように、第
1のメモリ11aのデータ残量は一定量以下ではない
が、第1のメモリ11b,11cのデータ残量は0であ
る。それゆえ、メモリ書込部12aはサーバ1から第1
のメモリ11aへのデータ転送を行わない。一方、メモ
リ書込部12b,12cは、その時刻T5の時点から番
組B,Cのビットストリームに含まれる128KBのデ
ータのデータ転送をそれぞれ開始して、それらのデータ
を第1のメモリ11b,11cにそれぞれ書き込む。
【0032】その後、サーバ1から第1のメモリ11
b,11cへのデータ転送が時刻T6の時点で終了した
とき、転送量決定部14は第2のメモリ13のデータ残
量を監視して、そのデータが所定量を下回らないように
データ転送量を決定する。具体的にいえば、時刻T6の
時点では、第2のメモリ13のデータ残量が300ms
分以下となっていないので、転送量決定部14はデータ
残量が400ms分のデータを下回らないように、第1
のメモリ11a〜11cから第2のメモリ13への合計
のデータ転送量として100ms分のデータ転送量を決
定して、多重化制御部15に出力する。続いて、多重化
制御部15は、サーバ1から通知されている第1のメモ
リ11a〜11c内のデータの各符号化レートと、転送
量決定部14から入力したデータ転送量とに基づいて、
各第1のメモリ11a〜11cからデータを読み出し第
2のメモリ13に書き込む多重化スケジュールをTSパ
ケット単位に決定し多重化部16に出力する。
【0033】次に、多重化部16は、入力した多重化ス
ケジュールに基づいて、各第1のメモリ11a〜11c
からデータを読み出し、第2のメモリ13にTSパケッ
ト単位に転送して書き込む。これにより、第2のメモリ
13には、時刻T7の時点で各第1のメモリ11a〜1
1cからのデータが多重化データとして生成される。そ
の後、これらの多重化データは、メモリ読出部17から
のクロックに同期して、第2のメモリ13から直交振幅
変調器3に逐次出力される。続いて、直交振幅変調器3
では、多重化装置2からのデータをデジタル変調して、
アナログ信号に変換し混合器4に出力する。その後、混
合器4では直交振幅変調器3からの複数のアナログ信号
をそれぞれ周波数変調し、周波数多重して端末5a〜5
cに伝送する。そして、端末5a〜5cでは所望の番組
が多重された信号をそれぞれ受信し再生する。
【0034】以上のように、本実施例の多重化装置で
は、サーバからデータを受け取るための少なくとも1つ
の第1のメモリと、前記第1のメモリからのデータを多
重化して出力するための第2のメモリとを設けている。
このことにより、本実施例の多重化装置では、サーバか
ら第1のメモリにデータを読み出すスケジュールはその
サーバに最適なものに合わせて設定することができ、サ
ーバの性能を低下することなく所望の多重化データを生
成してデータ転送を高速に行うことができる。さらに、
本実施例の多重化装置では、転送量決定部が第2のメモ
リのデータ残量を監視して、第1のメモリから第2のメ
モリに転送するデータ転送量を決定している。さらに、
多重化制御部がサーバから入力した処理対象のデータの
符号化レートと転送量決定部からのデータ転送量に基づ
いて、第1のメモリから第2のメモリへの多重化スケジ
ュールを決定している。このことにより、本実施例の多
重化装置では、多重化スケジュールを視聴者からの要求
に迅速に対応したものにすることが可能となる。その結
果、本実施例の多重化装置では、たとえ動作中に再生等
の新たな要求が発生した場合でも、その新たな要求に対
応した多重化スケジュールを決定するために多重化制御
部において若干の処理時間を要するだけである。それゆ
え、本実施例の多重化装置では、たとえ動作中に再生等
の新たな要求が発生した場合でも、上記処理時間による
第2のメモリでの遅延分程度の遅れを生じるだけで必要
な多重化データを生成することができ、従来のものに比
べて視聴者からの要求に対する応答性能を容易に向上で
きる。
【0035】また、本実施例の多重化装置では、転送量
決定部は、第2のメモリのデータ残量がその第2のメモ
リの読み出しレートで一定時間に直交振幅変調器に出力
されるデータ量より多くなるように、上述のデータ転送
量を決定している。これにより、第2のメモリには一定
時間分のデータが保持され、当該多重化装置から一定時
間の間に出力されるデータを保証することができる。さ
らに、本実施例の多重化装置では、多重化制御部での多
重化スケジュールの生成処理や生成した多重化スケジュ
ールに基づくデータ転送処理を含む多重化装置内での各
処理を上述の一定時間の間に終了するよう設定すること
により、VODシステム等の当該多重化装置が用いられ
るシステムにおいて、その内部での処理負荷の分配等を
含むシステムの設計を容易なものとすることができる。
【0036】《第2の実施例》 [多重化装置の構成]図5は、本発明の第2の実施例の
多重化装置の構成と、この多重化装置を用いたVODシ
ステムの概略構成を示すブロック図である。この実施例
では、多重化装置の構成において、第2のメモリ上での
多重化処理の終了時における第2のメモリのデータ残量
がその第2のメモリの読み出しレートで一定時間に出力
されるデータ量より多くなるように、上述のデータ転送
量を計算する転送量計算部を設けた。それ以外の各部
は、第1の実施例のものと同様であるのでそれらの重複
した説明は省略する。図5に示すように、本実施例の多
重化装置22には、転送量決定部14、多重化制御部1
5、及びメモリ読出部17に接続された転送量計算部1
8が設けられている。この転送量計算部18は、当該多
重化装置22が単位時間当たりに多重化処理する処理デ
ータ量を多重化制御部15から入力し、第2のメモリ1
3が単位時間当たりに出力する出力データ量をメモリ読
出部17から入力する。さらに、転送量計算部18は、
サーバ1から第1のメモリ11a〜11cにデータ転送
を終了した時点での第2のメモリ13に不足する不足デ
ータ量を転送量決定部14から入力する。転送量計算部
18は、入力した処理データ量、出力データ量、及び不
足データ量に基づいて、第2のメモリ13上での多重化
処理の終了時における第2のメモリ13のデータ残量が
その第2のメモリ13の読み出しレートで一定時間に出
力されるデータ量より多くなるように、各第1のメモリ
11a〜11cから第2のメモリ13へのデータ転送量
を計算する。具体的にいえば、転送量計算部18は、上
述の処理データ量をP[Bps]、出力データ量をQ
[Bps]、及び不足データ量をR[B]とすると、下
記の(1)式を用いてデータ転送量T[B]を求める。
【0037】 T = R×P/(P−Q) −−−(1)
【0038】転送量計算部18は、計算したデータ転送
量を転送量決定部14に出力する。転送量決定部14
は、第2のメモリ13の監視しているデータ残量と転送
量計算部18からのデータ転送量を用いて、新たなデー
タ転送量を決定し多重化制御部14に出力する。詳細に
いえば、本実施例の多重化装置22では、第1のメモリ
11a〜11cから第2のメモリ13へのデータ転送を
行っているか否かを示す処理中フラグが多重化制御部1
5から転送量計算部18に通知され、設定される。例え
ば、上述のデータ転送を行っている間では処理中フラグ
「1」が転送量計算部18に設定され、そのデータ転送
を行っていないときは処理中フラグ「0」が転送量計算
部18に設定される。これにより、本実施例の多重化装
置22では、転送量決定部14が転送量計算部18内の
処理中フラグを参照してデータ転送中かどうかについて
判断して、第2のメモリ13での多重化処理を正確に行
うことができる。すなわち、処理中フラグ「1」が転送
量計算部18に設定されている場合、転送量決定部14
は前回の処理タイミングでのデータ転送処理を継続して
いると判断する。そして、転送量決定部14は、第2の
メモリ13のデータ残量と転送量計算部18から前回の
処理タイミングで入力したデータ転送量(以下、”前回
のデータ転送量”という)に基づいて、前回のデータ転
送量の転送残量分を求めて、求めた転送残量分を新たな
データ転送量として決定し多重化制御部15に出力す
る。一方、処理中フラグ「0」が転送量計算部18に設
定されている場合、転送量決定部14は新たな処理要求
が発生したと判断し、第2のメモリ13のデータ残量を
調べて第1のメモリ11a〜11cからデータ転送が可
能かどうか判断する。そして、そのデータ転送が可能で
あれば、転送量決定部14は、転送量計算部18にデー
タ転送量を計算することを要求する。その後、転送量決
定部14は、転送量計算部18から今回入力したデータ
転送量を用いて新たなデータ転送量を決定し多重化制御
部15に出力する。
【0039】以上のように構成することにより、本実施
例の多重化装置22では、第1の実施例のものに比べ
て、第1のメモリ11a〜11cから第2のメモリ13
へのデータ転送量を常に最適なものに決定することがで
き、端末5a〜5cに対する応答性能を向上することが
できる。詳細にいえば、サーバ1から第1のメモリ11
a〜11cへのデータ転送が終了した時点でデータ転送
量を決定しても、多重化制御部15がそのデータ転送量
分のデータに対する多重化スケジュールを決定している
間に、第2のメモリ13は保持している多重化データを
一定の読み出しレートで直交振幅変調器3に出力してい
る。このため、第1の実施例の多重化装置2(図1)で
は、実際に多重化処理が終了した時点で第2のメモリ1
3のデータ残量が所定量に満たない可能性があり、上記
したように第2のメモリでの遅延分程度の遅れを生じる
ことがある。
【0040】これに対して、本実施例の多重化装置22
では、転送量計算部18が第2のメモリ13上での多重
化処理の終了時、すなわち多重化制御部15によって決
定された多重化スケジュールに基づいて、第2のメモリ
13にデータ転送がされた後での第2のメモリ13のデ
ータ残量がその第2のメモリ13の読み出しレートで一
定時間に出力されるデータ量より多くなるように、各第
1のメモリ11a〜11cから第2のメモリ13へのデ
ータ転送量を計算している。このため、本実施例の多重
化装置22では、たとえ動作中に再生等の新たな要求が
発生した場合でも、転送量計算部18がその新たな要求
に対応した多重化スケジュールを決定するための多重化
制御部15での処理時間を予測し上述のデータ転送量を
計算することができる。その結果、本実施例の多重化装
置22では、第2のメモリ13での遅れを生じることな
く必要な多重化データを生成することができ、第1の実
施例のものに比べて視聴者からの要求に対する応答性能
を容易に向上できる。
【0041】[多重化装置の動作]以下、本実施例の多
重化装置の動作について説明する。まず、図6を参照し
て、本実施例の多重化装置22での多重化処理の基本動
作について説明する。尚、以下の説明では、図3に示し
た第1の実施例のものと同様な動作については同一のス
テップ番号を付してその重複した説明は省略する。図6
は、図5に示した多重化装置の動作を示すフローチャー
トである。図6に示すように、本実施例の多重化装置2
2(図5)では、ステップS1〜S3の処理を終える
と、転送量決定部14(図5)が転送量計算部18(図
5)に設定されている処理中フラグを確認する(ステッ
プS8)。処理中フラグが「1」である場合、転送量決
定部14は前回の処理タイミングでのデータ転送処理を
継続していると判断する。そして、転送量決定部14
は、第2のメモリ13(図5)のデータ残量と転送量計
算部18からの前回のデータ転送量に基づいて、前回の
データ転送量の転送残量分を求めて、求めた転送残量分
を新たなデータ転送量として決定し多重化制御部15
(図5)に出力する(ステップS9)。その後、多重化
装置22は、後述のステップS11に進む。一方、処理
中フラグが「0」である場合、転送量決定部14は、新
たな処理要求が発生したと判断し、第1の実施例と同様
に、第2のメモリ13のデータ残量が所定量以下かどう
かについて調べて、第1のメモリ11a〜11c(図
5)からデータ転送が可能かどうか判断する(ステップ
S4)。そして、そのデータ転送が不可能である場合、
多重化装置22は処理を終了する。
【0042】また、ステップS4において、データ転送
が可能である場合、転送量決定部14は、データ転送量
を計算することを転送量計算部18に要求する。その
後、転送量計算部18は、単位時間当たりの処理データ
量及び第2のメモリ13からの出力データ量と第2のメ
モリ13の不足データ量に基づいて、第2のメモリ13
上での多重化処理の終了時における第2のメモリ13の
データ残量がその第2のメモリ13の読み出しレートで
一定時間に出力されるデータ量より多くなるように、各
第1のメモリ11a〜11cから第2のメモリ13への
データ転送量を計算する(ステップS10)。転送量計
算部18は、計算したデータ転送量を転送量決定部14
に出力する。その後、転送量決定部14は、転送量計算
部18からのデータ転送量を用いて、新たなデータ転送
量として決定し多重化制御部15に出力する。次に、多
重化制御部15は、各第1のメモリ11a〜11cのデ
ータ残量が転送量決定部14からのデータ転送量以上か
どうかについて判別する(ステップS11)。各第1の
メモリ11a〜11cのデータ残量がデータ転送量以上
である場合、多重化制御部15は、第1の実施例と同様
に、転送データの読み出し/書き込み順序(多重化スケ
ジュール)を決定して(ステップS6)、多重化部16
(図5)に出力する。一方、各第1のメモリ11a〜1
1cのデータ残量がデータ転送量以上でない場合、多重
化制御部15は、その第1のメモリ11a〜11cのデ
ータ残量分をデータ転送量とし、さらに処理中フラグ
「1」を転送量計算部18に設定する(ステップS1
2)。その後、多重化制御部15は、上記データ転送量
を用いて、多重化スケジュールを決定して(ステップS
6)、多重化部16に出力する。
【0043】続いて、多重化部16は、第1の実施例と
同様に、多重化制御部15からの多重化スケジュールに
基づいて、各第1のメモリ11a〜11cからデータを
順に読み出して、第2のメモリ13に書き込む(ステッ
プS7)。これにより、第1のメモリ11a〜11cか
らのデータは、第2のメモリ13上で多重化データとし
て生成される。次に、多重化制御部15が、データ転送
量分の処理が終了したかどうかについて判断する(ステ
ップS13)。データ転送量分のデータが第2のメモリ
13に転送されていない場合、多重化装置22はステッ
プS1に戻る。一方、データ転送量分のデータが第2の
メモリ13に転送されている場合、多重化制御部15は
処理中フラグ「0」を転送量計算部18に設定した後
(ステップS14)、処理を終了する。
【0044】次に、VODシステムに用いた場合での多
重化装置22の具体的な動作について、図5及び図7を
用いて説明する。図7は、図5に示した第1、及び第2
の各メモリでの動作時におけるデータ残量の具体的な変
化の一例を示すグラフである。まず、VODシステムに
おいて、例えば視聴者が端末5aからサーバ1に対して
所望の番組Aの再生を要求した場合について説明する。
サーバ1は、端末5aからの要求に従って、番組Aのビ
ットストリームの符号化レートとその番組AのPMTの
内容を多重化装置22に通知して、多重化処理の開始を
要求する。多重化装置22では、100ms毎に、サー
バ1からの要求に応じて下記の多重化処理やデータ転送
処理等を順次行う。すなわち、多重化装置22では、ま
ず図6のステップS1に示したように、メモリ書込部1
2aが対応する第1のメモリ11aのデータ残量が一定
量以下であるかどうかについて判別する。図7の時刻T
11に示すように、100ms毎の最初の処理タイミン
グでは、第1のメモリ11aのデータ残量は0であるの
で、メモリ書込部12aはその時刻T11の時点から番
組Aのビットストリームに含まれる128KBのデータ
のデータ転送を開始して、そのデータを第1のメモリ1
1aに書き込む。
【0045】その後、サーバ1から第1のメモリ11a
へのデータ転送が時刻T12の時点で終了したとき、転
送量決定部14は転送量計算部18に設定された処理中
フラグを確認する。具体的にいえば、この時点では、端
末5aだけが再生の開始を要求したところなので、上述
の処理中フラグには「0」が設定されている。また、こ
の時点では第2のメモリ13のデータ残量は0であるの
で、多重化スケジュールを決定する多重化制御部15で
の処理中に第2のメモリ13からデータが読み出される
ことはない。このため、転送量計算部18は、第2のメ
モリ13のデータ残量が所定量のデータを下回らないよ
うに、第1のメモリ11aから第2のメモリ13へのデ
ータ転送量として、例えば400ms分のデータ転送量
を計算し転送量決定部14に出力する。転送量決定部1
4では、入力したデータ転送量を多重化制御部15に出
力する。
【0046】続いて、多重化制御部15は、端末5aか
らの再生の要求しか発生していないので、第1のメモリ
11aに対する上記データ転送量分の多重化スケジュー
ルを決定する。詳細にいえば、多重化制御部15は、サ
ーバ1から通知されている第1のメモリ11a内のデー
タの符号化レートと、転送量決定部14から入力したデ
ータ転送量とに基づいて、第1のメモリ11aからデー
タを読み出し第2のメモリ13に書き込む多重化スケジ
ュールをTSパケット単位に決定し多重化部16に出力
する。次に、多重化部16は、入力した多重化スケジュ
ールに基づいて、第1のメモリ11aからデータを読み
出し、第2のメモリ13にTSパケット単位に転送して
書き込む。これにより、第2のメモリ13には、時刻T
13の時点で第1のメモリ11aからのデータが多重化
データとして生成される。そして、多重化制御部15
は、データ転送量分のデータ転送処理が終了したことを
確認した後、処理中フラグ「0」を転送量計算部18に
設定して多重化処理を終了する。その後、この多重化デ
ータは、メモリ読出部17からのクロックに同期して、
第2のメモリ13から直交振幅変調器3に逐次出力され
る。
【0047】次に、端末5aからの番組Aの再生の要求
に対する上述の処理動作中に、端末5b,5cからそれ
ぞれ番組B,Cの再生の要求がサーバ1に通知された場
合について説明する。時刻T14の時点において、サー
バ1が端末5b,5cからそれぞれ番組B,Cの再生の
要求を入力すると、サーバ1は端末5b,5cからの各
要求に従って、番組B,Cのビットストリームの各符号
化レートとそれらの番組B,Cの各PMTの内容を多重
化装置22に通知して、多重化処理の開始を要求する。
多重化装置22では、各メモリ書込部12a〜12cが
対応する第1のメモリ11a〜11cのデータ残量が一
定量以下であるかどうかについて判別する。100ms
毎の2回目の処理タイミングでは、時刻T15に示すよ
うに、第1のメモリ11aのデータ残量は一定量以下で
はないが、第1のメモリ11b,11cのデータ残量は
0である。それゆえ、メモリ書込部12aはサーバ1か
ら第1のメモリ11aへのデータ転送を行わない。一
方、メモリ書込部12b,12cは、その時刻T15の
時点から番組B,Cのビットストリームに含まれる12
8KBのデータのデータ転送をそれぞれ開始して、それ
らのデータを第1のメモリ11b,11cにそれぞれ書
き込む。
【0048】その後、サーバ1から第1のメモリ11
b,11cへのデータ転送が時刻T16の時点で終了し
たとき、転送量決定部14は転送量計算部18に設定さ
れた処理中フラグを確認する。この時刻T16の時点で
は、第1のメモリ11aから第2のメモリ13へのデー
タ転送処理は終了しているので、処理中フラグ「0」が
転送量計算部18に設定されている。このため、転送量
決定部14は、データ転送量を計算することを転送量計
算部18に要求する。転送量計算部18は、単位時間当
たりの処理データ量及び第2のメモリ13からの出力デ
ータ量と第2のメモリ13の不足データ量に基づいて、
第2のメモリ13上での多重化処理の終了時における第
2のメモリ13のデータ残量がその第2のメモリ13の
読み出しレートで一定時間に出力されるデータ量より多
くなるように、各第1のメモリ11a〜11cから第2
のメモリ13へのデータ転送量を計算する。
【0049】具体的にいえば、この時刻T16の時点で
は、図7に示すように、第2のメモリ13のデータ残量
は300ms分以下となっていない。それゆえ、転送量
計算部18は、不足データ量Rを100ms分のデータ
量、すなわち365KBとし、さらに31.1MBps
の処理データ量P、及び3.65MBpsの出力データ
量Qを上述の(1)式に代入して、各第1のメモリ11
a〜11cから第2のメモリ13への合計のデータ転送
量として413KBのデータ転送量Tを求める。転送量
計算部18は、求めたデータ転送量を転送量決定部14
に出力する。続いて、転送量決定部14は、転送量計算
部18からのデータ転送量を用いて、新たなデータ転送
量を決定する。詳細にいえば、各第1のメモリ11a〜
11cから第2のメモリ13へのデータ転送処理は、第
2のメモリ13の出力レートにおいて100ms分単位
で行われる。それゆえ、転送量決定部14は、転送量計
算部18から入力した413KBのデータ転送量Tに対
して、第2のメモリ13のデータ残量が400ms分の
データを下回らないように、新たなデータ転送量として
200ms分のデータ転送量を決定して、多重化制御部
15に出力する。
【0050】次に、多重化制御部15は、各第1のメモ
リ11a〜11cのデータ残量を調べて、200ms分
のデータが各第1のメモリ11a〜11cに保持されて
いるかどうかについて判別する。具体的には、図7の時
刻T16に示すように、第1のメモリ11b,11cの
データ残量は200ms分以上であるが、第1のメモリ
11aのデータ残量は100ms分以上200ms分以
下である。それゆえ、多重化制御部15は、第1のメモ
リ11aのデータ残量に応じて、100ms分のデータ
転送量を決定する。さらに、多重化制御部15は、この
100ms分のデータ転送量と、サーバ1から通知され
ている第1のメモリ11a〜11c内のデータの各符号
化レートとに基づいて、各第1のメモリ11a〜11c
からデータを読み出し第2のメモリ13に書き込む多重
化スケジュールをTSパケット単位に決定し多重化部1
6に出力する。
【0051】続いて、多重化部16は、多重化スケジュ
ールに入力した多重化スケジュールに基づいて、各第1
のメモリ11a〜11cからデータを読み出し、第2の
メモリ13にTSパケット単位に転送して書き込む。こ
れにより、第2のメモリ13には、時刻T17の時点で
各第1のメモリ11a〜11cからのデータが多重化デ
ータとして生成される。尚、第2のメモリ13にTSパ
ケット単位に転送して書き込むとき、空きスロットに
は、第1の実施例と同様に、ヌルパケットが挿入され
る。その後、これらの多重化データは、メモリ読出部1
7からのクロックに同期して、第2のメモリ13から直
交振幅変調器3に逐次出力される。また、時刻T17の
時点では、データ転送量(200ms)分のデータ転送
処理が終了していないので、多重化制御部15は再度図
6のステップS1に示した処理に戻る。その結果、第1
のメモリ11aのデータ残量が一定量以下であるので、
メモリ書込部12aは時刻T17の時点から番組Aのビ
ットストリームに含まれる128KBのデータのデータ
転送を開始して、第1のメモリ11aに書き込む。
【0052】その後、サーバ1から第1のメモリ11a
へのデータ転送が時刻T18の時点で終了したとき、転
送量決定部14は転送量計算部18に設定された処理中
フラグを確認する。この時刻T18の時点では、第1の
メモリ11aから第2のメモリ13へのデータ転送処理
は終了していないので、処理中フラグ「1」が転送量計
算部18に設定されている。このため、転送量決定部1
4は、前回のデータ転送量の転送残量分、すなわち10
0ms分をデータ転送量と決定して、多重化制御部15
に出力する。次に、多重化制御部15は、各第1のメモ
リ11a〜11cのデータ残量を調べる。このとき、各
第1のメモリ11a〜11cのデータ残量は100ms
分以上であるので、多重化制御部15はこの100ms
分のデータ転送量と、サーバ1から通知されている第1
のメモリ11a〜11c内のデータの各符号化レートと
に基づいて、各第1のメモリ11a〜11cからデータ
を読み出し第2のメモリ13に書き込む多重化スケジュ
ールをTSパケット単位に決定し多重化部16に出力す
る。
【0053】続いて、多重化部16は、多重化スケジュ
ールに入力した多重化スケジュールに基づいて、各第1
のメモリ11a〜11cからデータを読み出し、第2の
メモリ13にTSパケット単位に転送して書き込む。こ
れにより、第2のメモリ13には、時刻T19の時点で
各第1のメモリ11a〜11cからのデータが多重化デ
ータとして生成される。その後、データ転送量分のデー
タ転送処理が終了するまで、多重化制御部15は以上の
処理動作を繰り返して行う。そして、多重化制御部15
はそのデータ転送量分のデータ転送処理が終了したこと
を確認した後、処理中フラグ「0」を転送量計算部18
に設定して多重化処理を終了する。また、第2のメモリ
13上で生成された多重化データは、メモリ読出部17
からのクロックに同期して、第2のメモリ13から直交
振幅変調器3に逐次出力される。その後、直交振幅変調
器3では、多重化装置22からのデータをデジタル変調
して、アナログ信号に変換し混合器4に出力する。その
後、混合器4では直交振幅変調器3からの複数のアナロ
グ信号をそれぞれ周波数変調し、周波数多重して端末5
a〜5cに伝送する。そして、端末5a〜5cでは所望
の番組が多重された信号をそれぞれ受信し再生する。
【0054】以上のように、本実施例の多重化装置で
は、転送量計算部が、単位時間当たりの処理データ量及
び第2のメモリからの出力データ量と第2のメモリの不
足データ量に基づいて、第2のメモリ上での多重化処理
の終了時における第2のメモリのデータ残量がその第2
のメモリの読み出しレートで一定時間に出力されるデー
タ量より多くなるように、各第1のメモリから第2のメ
モリへのデータ転送量を計算している。このため、本実
施例の多重化装置では、たとえ動作中に再生等の新たな
要求が発生した場合でも、転送量計算部がその新たな要
求に対応した多重化スケジュールを決定するための多重
化制御部での処理時間を予測し上述のデータ転送量を計
算することができる。その結果、本実施例の多重化装置
では、第2のメモリでの遅れを生じることなく必要な多
重化データを生成することができ、サーバの性能を低下
することなく視聴者からの要求に対する応答性能を容易
に向上できる。
【0055】尚、上述の第1、及び第2の実施例では、
MPEG2規格に基づいて圧縮符号化したデジタルデー
タに多重化処理を施し多重化データを生成する構成につ
いて説明したが、多重化処理対象のデジタルデータはM
PEG2規格のものに限定されるものではない。また、
上述の説明では、サーバに多重化装置を接続して、サー
バからのデジタルデータを用いて多重化データを生成し
出力する構成について説明したが、多重化装置が接続さ
れる外部機器はサーバに限定されるものではなく、デジ
タルデータを生成あるいは記憶しているものであればよ
い。
【0056】
【発明の効果】本発明の多重化装置、及びその多重化方
法によれば、外部、例えばサーバからデータを受け取る
ための少なくとも1つの第1のメモリと、前記第1のメ
モリからのデータを多重化して出力するための第2のメ
モリとを多重化装置内に設けている。このことにより、
本発明の多重化装置、及びその多重化方法では、サーバ
から第1のメモリにデータを読み出すスケジュールはそ
のサーバに最適なものに合わせて設定することができ、
サーバの性能を低下することなく所望の多重化データを
生成してデータ転送を高速に行うことができる。さら
に、本発明の多重化装置、及びその多重化方法では、転
送量決定部が第2のメモリのデータ残量を監視して、第
1のメモリから第2のメモリに転送するデータ転送量を
決定している。さらに、多重化制御部がサーバから入力
した処理対象のデータの符号化レートと転送量決定部か
らのデータ転送量に基づいて、第1のメモリから第2の
メモリへの多重化スケジュールを決定している。このこ
とにより、本発明の多重化装置、及びその多重化方法で
は、多重化スケジュールを視聴者からの要求に迅速に対
応したものにすることが可能となる。その結果、本発明
の多重化装置、及びその多重化方法では、たとえ動作中
に再生等の新たな要求が発生した場合でも、第2のメモ
リでの遅延分程度の遅れを生じるだけで必要な多重化デ
ータを生成することができ、従来のものに比べて視聴者
からの要求に対する応答性能を容易に向上できる。
【0057】また、別の観点による発明の多重化装置、
及びその多重化方法では、転送量決定部は、第2のメモ
リのデータ残量がその第2のメモリの読み出しレートで
一定時間に直交振幅変調器に出力されるデータ量より多
くなるように、上述のデータ転送量を決定している。こ
れにより、第2のメモリには一定時間分のデータが保持
され、当該多重化装置から一定時間の間に出力されるデ
ータを保証することができる。さらに、この発明の多重
化装置、及びその多重化方法では、多重化制御部での多
重化スケジュールの生成処理や生成した多重化スケジュ
ールに基づくデータ転送処理を含む多重化装置内での各
処理を上述の一定時間の間に終了するよう設定すること
により、VODシステム等の当該多重化装置が用いられ
るシステムにおいて、その内部での処理負荷の分配等を
含むシステムの設計を容易なものとすることができる。
【0058】また、別の観点による発明の多重化装置、
及びその多重化方法では、転送量計算部が、単位時間当
たりの処理データ量及び第2のメモリからの出力データ
量と第2のメモリの不足データ量に基づいて、第2のメ
モリ上での多重化処理の終了時における第2のメモリの
データ残量がその第2のメモリの読み出しレートで一定
時間に出力されるデータ量より多くなるように、各第1
のメモリから第2のメモリへのデータ転送量を計算して
いる。このため、この発明の多重化装置、及びその多重
化方法では、たとえ動作中に再生等の新たな要求が発生
した場合でも、転送量計算部がその新たな要求に対応し
た多重化スケジュールを決定するための多重化制御部で
の処理時間を予測し上述のデータ転送量を計算すること
ができる。その結果、この発明の多重化装置、及びその
多重化方法では、第2のメモリでの遅れを生じることな
く必要な多重化データを生成することができ、サーバの
性能を低下することなく視聴者からの要求に対する応答
性能を容易に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の多重化装置の構成と、
この多重化装置を用いたVODシステムの概略構成を示
すブロック図
【図2】図1に示したサーバから多重化装置に出力され
るビットストリームのデータ構造を示す説明図
【図3】図1に示した多重化装置の動作を示すフローチ
ャート
【図4】図1に示した第1、及び第2の各メモリでの動
作時におけるデータ残量の具体的な変化の一例を示すグ
ラフ
【図5】本発明の第2の実施例の多重化装置の構成と、
この多重化装置を用いたVODシステムの概略構成を示
すブロック図
【図6】図5に示した多重化装置の動作を示すフローチ
ャート
【図7】図5に示した第1、及び第2の各メモリでの動
作時におけるデータ残量の具体的な変化の一例を示すグ
ラフ
【図8】多重放送システムでの放送送信装置に設けられ
た従来の多重化装置の構成を示すブロック図
【図9】従来のサーバの構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 サーバ 2,22 多重化装置 3 直交振幅変調器 4 混合器 5a,5b,5c 端末 11a,11b,11c 第1のメモリ 12a,12b,12c メモリ書込部 13 第2のメモリ 14 転送量決定部 15 多重化制御部 16 多重化部 17 メモリ読出部 18 転送量計算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK34 PP04 RB02 RD05 RD07 SS09 SS30 TA00 TA71 TC15 TD11 UA34 UA38 5C063 AA01 AB03 AB07 AB09 AC01 AC05 CA32 CA36 CA38 DA05 DA13 5K028 EE03 EE08 KK32 SS24 TT05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオデータ及びオーディオデータを少
    なくとも含むデータを多重化して多重化データを生成す
    る多重化装置であって、 前記データを外部から入力して、保持する少なくとも1
    つの第1のメモリ、 前記第1のメモリに対応して設けられ、その第1のメモ
    リのデータ残量に基づいて、その第1のメモリに固定量
    の前記データを書き込むメモリ書込部、 前記第1のメモリからのデータを蓄積して、前記多重化
    データを生成するための第2のメモリ、 前記第2のメモリのデータ残量に基づいて、前記第1の
    メモリから前記第2のメモリへのデータ転送量を決定す
    る転送量決定部、 前記第1のメモリ内のデータの符号化レートと前記転送
    量決定部からのデータ転送量に基づいて、前記第1のメ
    モリ内のデータを多重化する多重化スケジュールを決定
    する多重化制御部、及び 前記多重化スケジュールに基づき前記第1のメモリから
    データを読み出して第2のメモリに書き込む多重化部、 を具備することを特徴とする多重化装置。
  2. 【請求項2】 前記転送量決定部は、前記第2のメモリ
    のデータ残量を監視して、その第2のメモリのデータ残
    量が前記第2のメモリの読み出しレートで一定時間に出
    力されるデータ量より多くなるように、前記データ転送
    量を決定するよう構成したことを特徴とする請求項1に
    記載の多重化装置。
  3. 【請求項3】 単位時間当たりに多重化処理される処理
    データ量、単位時間当たりに前記第2のメモリから出力
    される出力データ量、及び前記第1のメモリから前記第
    2のメモリへのデータ転送を終了した時点での前記第2
    のメモリに不足する不足データ量に基づいて、多重化処
    理の終了時における前記第2のメモリのデータ残量が前
    記第2のメモリの読み出しレートで一定時間に出力され
    るデータ量より多くなるように、データ転送量を計算す
    る転送量計算部を備え、 前記転送量決定部は、前記第2のメモリの監視している
    データ残量と前記転送量計算部からのデータ転送量を用
    いて、新たなデータ転送量を決定するよう構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の多重化装置。
  4. 【請求項4】 ビデオデータ及びオーディオデータを少
    なくとも含むデータを多重化して多重化データを生成す
    る多重化方法であって、 少なくとも1つの第1のメモリに外部からの前記データ
    を入力して保持するステップ、 前記第1のメモリのデータ残量に基づいて、その第1の
    メモリに固定量の前記データを転送して書き込むステッ
    プ、 前記第1のメモリに接続された第2のメモリのデータ残
    量に基づいて、前記第1のメモリから前記第2のメモリ
    へのデータ転送量を決定するステップ、 前記第1のメモリ内のデータの符号化レートと前記デー
    タ転送量に基づいて、前記第1のメモリ内のデータを多
    重化する多重化スケジュールを決定するステップ、及び
    前記多重化スケジュールに基づき前記第1のメモリから
    データを読み出して前記第2のメモリに書き込むステッ
    プを具備することを特徴とする多重化方法。
  5. 【請求項5】 前記データ転送量を決定するステップに
    おいて、前記第2のメモリのデータ残量を監視して、そ
    の第2のメモリのデータ残量が前記第2のメモリの読み
    出しレートで一定時間に出力されるデータ量より多くな
    るように、前記データ転送量を決定することを特徴とす
    る請求項4に記載の多重化方法。
  6. 【請求項6】 前記データ転送量を決定するステップ
    が、単位時間当たりに多重化処理される処理データ量、
    単位時間当たりに前記第2のメモリから出力される出力
    データ量、及び前記第1のメモリから前記第2のメモリ
    へのデータ転送を終了した時点での前記第2のメモリに
    不足する不足データ量に基づいて、多重化処理の終了時
    における前記第2のメモリのデータ残量が前記第2のメ
    モリの読み出しレートで一定時間に出力されるデータ量
    より多くなるように、データ転送量を計算するステッ
    プ、及び前記第2のメモリのデータ残量を監視して、そ
    の第2のメモリのデータ残量と前記計算するステップで
    計算したデータ転送量を用いて、新たなデータ転送量を
    決定するステップを備えたことを特徴とする請求項4に
    記載の多重化方法。
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