JP2000058843A - 多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方法

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JP2000058843A
JP2000058843A JP22458598A JP22458598A JP2000058843A JP 2000058843 A JP2000058843 A JP 2000058843A JP 22458598 A JP22458598 A JP 22458598A JP 22458598 A JP22458598 A JP 22458598A JP 2000058843 A JP2000058843 A JP 2000058843A
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Shinichi Kawamura
村 真 一 河
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体活性層とゲート電極との間でショート
が発生するのを回避しつつ、製造過程における必要なマ
スク数の削減を図る。 【解決手段】 ガラス基板21上に絶縁性薄膜22と非
晶質シリコン薄膜23を形成する。次に、非晶質シリコ
ン薄膜23に開孔を形成するとともに、この開孔部分に
おける絶縁性薄膜22に凹部25を形成する。続いて、
この上に多結晶シリコン薄膜27を形成し、裏面露光に
より自己整合的にパターニングして、凹部25に多結晶
シリコン薄膜27を残存させて、半導体活性層30を形
成する。このように凹部25を形成し、かつ、半導体活
性層30を自己整合的に形成することにより、半導体活
性層30とゲート電極32との間でショートが発生する
のを回避しつつ、必要なマスク数の削減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多結晶シリコン薄
膜を半導体活性層に使用する薄膜トランジスタ及びその
製造方法かつこの薄膜トランジスタをスイッチング素子
あるいは駆動用回路素子として用いるアクティブマトリ
ックス型液晶表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリックス型液晶表示装置
では、半導体活性層が大面積の基板上にも均一性良く、
比較的低温で形成できるので、表示画素のスイッチング
素子に非晶質シリコンの薄膜トランジスタが用いられて
いる。また、最近では表示画素のスイッチング素子のみ
ならず、周辺の駆動用回路素子にも同一基板上に形成し
た薄膜トランジスタを用いるようになってきている。こ
の周辺駆動用回路素子の薄膜トランジスタには、非晶質
シリコンの薄膜トランジスタよりも多結晶シリコンの薄
膜トランジスタを用いている。すなわち、非結晶シリコ
ンよりも電界効果移動度の大きい多結晶シリコンを半導
体活性層に用いた多結晶シリコン薄膜トランジスタを用
いている。
【0003】この多結晶シリコン薄膜トランジスタとし
ては半導体活性層上にゲート絶縁層及びゲート電極が形
成されるトップゲート型が主に用いられている。このト
ップゲート型多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方
法を図7に示す。
【0004】この図7(a)からわかるように、ガラス
基板1の上に、プラズマCVDを用いて、酸化シリコン
薄膜2、非晶質シリコン薄膜3を順次形成する。次にこ
の状態でガラス基板1ごと500℃程度で1時間ほど加
熱処理を行って、非晶質シリコン薄膜3中の水素を脱気
させる。
【0005】次に図7(b)からわかるように、非晶質
シリコン薄膜3にXeClエキシマレーザーを照射し
て、非晶質シリコン薄膜3を溶融して多結晶化し、多結
晶シリコン薄膜4にする。
【0006】次に図7(c)からわかるように、多結晶
シリコン薄膜4をフォトリソグラフィーにより第1のマ
スクを用いパターニングして、島状の多結晶シリコン薄
膜からなる半導体活性層5を形成する。
【0007】次に図8(a)からわかるように、島状の
半導体活性層5の上にプラズマCVDを用いて酸化シリ
コン薄膜を堆積し、ゲート絶縁層6を形成する。次に図
8(b)からわかるように、このゲート絶縁層6の上に
スパッタリングによりモリブデンタングステン合金層を
堆積し、これをフォトリソグラフィーにより第2のマス
クを用いパターニングして、ゲート電極7を形成する。
【0008】次に図8(c)からわかるように、ゲート
電極7をマスクとして用いて、質量分離型のイオン注入
装置によりゲート絶縁層6を介して半導体活性層5に不
純物としてP(リン)を注入する。このリンの注入によ
り、半導体活性層5に、ソース領域8とドレイン領域9
を形成する。
【0009】次に図9(a)からわかるように、プラズ
マCVDを用いて酸化シリコン薄膜を堆積し、層間絶縁
層10を形成する。続いて、エキシマレーザーを照射し
て、先にソース領域8とドレイン領域9に注入したリン
を活性化させる。次に、フォトリソグラフィーにより層
間絶縁層10を第3のマスクを用いパターニングして、
コンタクトホール10aを形成する。
【0010】次に図9(b)からわかるように、スパッ
タリングによりモリブデンタングステン合金を堆積し、
これをフォトリソグラフィーにより第4のマスクを用い
パターニングして、ソース電極11とドレイン電極12
を形成する。以上の工程で、多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタが形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10は上述した従来
の多結晶シリコン薄膜トランジスタを上から見た様子を
示した図であり、図11は図10におけるA−A線方向
の断面を示した図である。なお、図9(b)における多
結晶シリコン薄膜トランジスタは、この図10における
B−B線方向の断面を示した図である。
【0012】特に、図11からわかるように、従来の多
結晶シリコン薄膜トランジスタにおいては、島状の半導
体活性層5と酸化シリコン薄膜2との間に段差が生じて
いる。このため、これを被覆するゲート絶縁層6の被覆
性が悪いと、この段差部分でゲート絶縁層6に段切れ等
の欠陥が生じる場合がある。このような欠陥が発生する
と、領域13の部分において、半導体活性層5とゲート
電極7との間でショートを発生する場合があるとった問
題がある。すなわち、半導体活性層5のエッジ部とゲー
ト電極7との間で、ショートを起こす確立が高くなると
いった問題がある。
【0013】このような問題は、多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタを液晶表示装置の素子として使用する場合に
も生じる。すなわち、多結晶シリコン層5とゲート絶縁
層6とゲート電極7でCs容量を形成する場合は、この
Cs容量部でも、同様の構造を持つため、同様にショー
トの確立がますます高くなるといった問題がある。
【0014】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、多結晶シリコン層とゲート電極層との間でショ
ートが発生しにくくした多結晶シリコン薄膜トランジス
タの製造方法を提供することを目的とする。すなわち、
半導体活性層5の段差部においてゲート絶縁層6に段切
れ等の欠陥が発生するのを回避した多結晶シリコン薄膜
トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
しかも、このように段切れが生じるのを回避しつつ、製
造過程におけるマスク数の削減を図った多結晶シリコン
薄膜トランジスタの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方
法は、透明基板上に凹部を形成する工程と、半導体活性
層形成用薄膜を前記凹部に対して自己整合的にパターニ
ングして前記凹部に半導体活性層を形成する工程と、前
記半導体活性層上にゲート絶縁層を形成する工程と、前
記ゲート絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、を備
えることを特徴とする。
【0016】より詳しくは、本発明に係る多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタの製造方法は、透明基板上に不透明
膜を形成する工程と、前記不透明膜を所定のパターンに
パターニングする工程と、前記透明基板に、前記不透明
膜と同一パターンの凹部を形成する工程と、前記不透明
膜上を覆って前記透明基板上に、多結晶シリコン薄膜を
形成する工程と、前記多結晶シリコン薄膜上に、ネガレ
ジストを形成する工程と、前記透明基板裏面から露光を
し、前記不透明膜をマスクとして用いることにより自己
整合的に前記凹部に位置する前記ネガレジストのみを残
存させて、レジストパターンを形成する工程と、前記レ
ジストパターンをマスクとして用いることにより、露出
している前記多結晶シリコン薄膜と前記不透明膜とをエ
ッチングにより除去して、前記凹部にのみ前記多結晶シ
リコン薄膜を残存させて半導体活性層とする工程と、を
備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明に係る多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタの製造方法は、透明基板上に不透明膜を形成
する工程と、前記不透明膜を所定のパターンにパターニ
ングする工程と、前記透明基板に、前記不透明膜と同一
パターンの凹部を形成する工程と、前記不透明膜を覆っ
て前記透明基板上に、非晶質シリコン薄膜を形成する工
程と、前記非晶質シリコン薄膜上に、ネガレジストを形
成する工程と、前記透明基板裏面から露光をし、前記不
透明膜をマスクとして用いることにより自己整合的に前
記凹部に位置する前記ネガレジストのみを残存させて、
レジストパターンを形成する工程と、前記レジストパタ
ーンをマスクとして用いることにより、露出している前
記非晶質シリコン薄膜と前記不透明膜とをエッチングに
より除去して、前記凹部にのみ前記非晶質シリコン薄膜
を残存させる工程と、前記凹部に残存した前記非晶質シ
リコン薄膜を多結晶化して、多結晶シリコンからなる半
導体活性層を形成する工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、ガラス基板上の絶縁層
に凹部を加工形成し、その凹部内部にのみ、自己整合的
に多結晶シリコン層からなる半導体活性層を形成するこ
とにより、基板表面を平坦化し、従来のような島状の多
結晶シリコンによる段差部を無くし、半導体活性層とゲ
ート電極とのショートによる不良発生を防止するととも
に、自己整合的に半導体活性層をパターニングすること
により、製造過程におけるマスク数の削減を図ったもの
である。より詳しくを、以下に説明する。
【0019】以下、図1乃至図4に基づいて、本実施形
態に係る多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造工程を
説明する。
【0020】まず、図1(a)からわかるように、ガラ
ス基板21の上に、プラズマCVDを用いて、酸化シリ
コン薄膜22を200nmの厚さで堆積する。続いて、
この酸化シリコン薄膜22上に、不透明膜として非晶質
シリコン薄膜23を300nmの厚さで連続して堆積す
る。
【0021】次に図1(b)からわかるように、フォト
リソグラフィーにより第1のマスクを用いてレジスト開
孔を有するレジストパターン24を形成する。続いて、
CF4/O2ガス系のRIEドライエッチングにより、レ
ジストパターン24のレジスト開孔部分にある非晶質シ
リコン薄膜23を除去する。次に、CHF3/O2ガス系
に切り換えて、RIEドライエッチングにより、レジス
トパターン24のレジスト開孔部分にある酸化シリコン
薄膜22の一部50nm程度を除去する。これにより、
酸化シリコン薄膜22には、凹部25が形成される。
【0022】次に図1(c)からわかるように、レジス
トパターン24を除去した後、プラズマCVDを用いて
非晶質シリコン薄膜26を厚さ50nmで堆積する。続
いて、この状態でガラス基板21を含めて全体を500
℃で1時間加熱処理し、非晶質シリコン薄膜23から水
素の脱気を行う。
【0023】次に図2(a)からわかるように、基板上
面からXeClエキシマレーザービームを照射し、非晶
質シリコン薄膜26を多結晶シリコン薄膜27にする。
このとき、非晶質シリコン薄膜23に関しては膜が厚い
ため、一部は多結晶化するが大部分は非晶質シリコンの
ままである。このため、非晶質シリコン薄膜23は非透
明膜のまま維持される。
【0024】次に図2(b)からわかるように、基板上
にネガレジスト28を塗布し、基板裏面から露光する。
このとき、非晶質シリコン薄膜23が残っている部分は
ほとんど光が透過しないが、多結晶シリコン薄膜27し
か堆積されていない凹部25の部分は光が透過する。そ
して、図3(a)からわかるように、このネガレジスト
28を現像することにより、ネガレジストパターン29
が形成される。すなわち、自己整合的に凹部25の上部
のみにネガレジストが残存するネガレジストパターン2
9が形成される。
【0025】次に図3(b)からわかるように、CF4
/O2ガス系のケミカルドライエッチングにより、ネガ
レジストパターン29が形成されていない部分の多結晶
シリコン薄膜27と非晶質シリコン薄膜23を除去す
る。続いて、ネガレジストパターン29を除去する。こ
れにより、凹部25内部のみに、多結晶シリコン薄膜2
7からなる半導体活性層30が残り、基板表面は平坦化
される。
【0026】次に図3(c)からわかるように、プラズ
マCVDを用いて酸化シリコン薄膜を堆積することによ
り、ゲート絶縁層31を形成する。続いて、このゲート
絶縁層31の上にスパッタリングによりモリブデンタン
グステン合金層を堆積し、これをフォトリソグラフィー
により第2のマスクを用いパターニングすることによ
り、ゲート電極32を形成する。
【0027】次に図4(a)からわかるように、ゲート
電極32をマスクとして用いて、質量分離型のイオン注
入装置によりゲート絶縁層31を介して半導体活性層3
0に不純物としてP(リン)を注入する。これにより、
半導体活性層30にソース領域33とドレイン領域34
を形成する。
【0028】次に図4(b)からわかるように、プラズ
マCVDを用いて酸化シリコン薄膜を堆積して、層間絶
縁層35を形成する。続いて、エキシマレーザーを照射
して、先に半導体活性層30に注入したPを活性化させ
る。次に、フォトリソグラフィーにより層間絶縁層35
を第3のマスクを用いパターニングして、コンタクトホ
ールを形成する。続いて、この層間絶縁層35上にスパ
ッタリングによりモリブデンタングステン合金を堆積し
て、これをフォトリソグラフィーによりパターニングす
ることにより、ソース電極36とドレイン電極37を形
成する。以上の工程により、本実施形態に係る多結晶シ
リコン薄膜トランジスタの主要部は完成する。
【0029】以上のように、本実施形態に係る多結晶シ
リコン薄膜トランジスタによれば、半導体活性層30と
酸化シリコン薄膜22との間に、段差が生じないように
したので、これら半導体活性層30と酸化シリコン薄膜
22の上に形成されるゲート絶縁層31に段切れ等の欠
陥が発生するのを回避することができる。このようにゲ
ート絶縁層31に欠陥が発生するのを回避することによ
り、ゲート電極32と半導体活性層30との間がショー
トしてしまうのを抑制することができる。
【0030】図5と図6を用いてより詳しく説明する
と、以下のようになる。図5は本実施形態に係る多結晶
シリコン薄膜トランジスタを上から見た様子を示した図
であり、図6は図5におけるC−C方向の断面を示した
図である。なお、図4(b)は図5(a)のD−D方向
の断面を示している。
【0031】特に図6からわかるように、半導体活性層
30が酸化シリコン薄膜22に形成された凹部25を埋
めるように形成されているので、半導体活性層30を形
成した後の基板表面を平坦にすることができる。すなわ
ち、従来生じていた酸化シリコン薄膜22と半導体活性
層30と間の段差を、可及的に生じないようにすること
ができる。また、このような段差の発生を回避すること
により、ゲート絶縁層31の被覆性によらず、半導体活
性層30とゲート電極32のショートによる不良を防止
することができる。
【0032】但し、実際の製造プロセスにおいては、こ
の半導体活性層30と酸化シリコン薄膜22の間は、必
ずしも平坦にならない場合も考えられる。すなわち、図
1(c)からわかるように、凹部25の深さと非晶質シ
リコン薄膜26の厚さとが厳密には一致しない場合も考
えられる。しかしながら、これら凹部25と非晶質シリ
コン薄膜26の厚さとの差が、非晶質シリコン薄膜26
の厚さより小さければ、両者に生ずる段差の高さは従来
と比べて低くなるので、本実施形態によっても一定の効
果が期待できる。換言すれば、凹部25の深さと非晶質
シリコン薄膜26の厚さとは、厳密に一致しなくとも、
実質的に一致していれば、本実施形態では足りる。
【0033】さらに、本実施形態に係る多結晶シリコン
薄膜トランジスタの製造方法によれば、非晶質シリコン
薄膜23をマスクとしてネガレジスト28を裏面露光
し、自己整合的に凹部25部分にのみ半導体活性層30
を形成することとしたので、従来と比べてマスク数を削
減することができる。すなわち、従来においては4枚の
マスクが必要であったのに対し、本実施形態においては
3枚のマスクで足りる。このため、製造過程におけるマ
スク合わせの回数を削減することができ、製造プロセス
の容易化を図ることができる。
【0034】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、本実施形態では不透明
膜に非晶質シリコン薄膜23を用いたが、より不透明性
の高い金属薄膜を用いてもよい。
【0035】また、本実施形態では、図2及び図3から
わかるように、非晶質シリコン薄膜26を多結晶化して
から、パターニングしたが、非晶質シリコン薄膜26を
パターニングした後に多結晶化しても構わない。すなわ
ち、図2(a)に示す状態で非晶質シリコン薄膜26を
多結晶化せずに、図3(b)に示すようにパターニング
してから、非晶質シリコン薄膜26を多結晶シリコン薄
膜にしてもよい。この場合、図2(b)に示すように裏
面露光をする際に、不透明な非晶質シリコン薄膜が凹部
25に存在することとなるが、その厚さは非晶質シリコ
ン薄膜23と比べて薄いので、光は透過し、ネガレジス
ト28を露光することができる。
【0036】なお、本実施形態では半導体活性層30の
みを酸化シリコン薄膜22の凹部に自己整合的に形成し
たが、半導体活性層30に限らず、多結晶シリコン層で
形成される他の部分も、凹部を形成しその内部に多結晶
シリコンを形成するようにしても構わない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る多結晶シリ
コン薄膜トランジスタの製造方法によれば、透明基板上
に堆積された絶縁性薄膜に凹部を形成し、この凹部に対
して自己整合的に、凹部内部にのみ半導体活性層を形成
することにより、この半導体活性層による段差を無く
し、平坦性を高めることにより、半導体活性層を覆うゲ
ート絶縁層による、半導体活性層とゲート電極との間の
絶縁性を高めることができる。そしてこれにより、半導
体活性層とゲート電極のショートによる不良発生を大幅
に抑制することができる。さらに、半導体活性層を自己
整合的にパターニングすることとしたので、必要なマス
ク数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る多結晶シリコン薄膜
トランジスタの製造工程を説明する断面図の一部。
【図2】本発明の一実施形態に係る多結晶シリコン薄膜
トランジスタの製造工程を説明する断面図の一部。
【図3】本発明の一実施形態に係る多結晶シリコン薄膜
トランジスタの製造工程を説明する断面図の一部。
【図4】本発明の一実施形態に係る多結晶シリコン薄膜
トランジスタの製造工程を説明する断面図の一部。
【図5】図4(b)に示す多結晶シリコン薄膜トランジ
スタの平面図。
【図6】図5におけるC−C線断面図。
【図7】従来における多結晶シリコン薄膜トランジスタ
の製造工程を説明する断面図の一部。
【図8】従来における多結晶シリコン薄膜トランジスタ
の製造工程を説明する断面図の一部。
【図9】従来における多結晶シリコン薄膜トランジスタ
の製造工程を説明する断面図の一部。
【図10】図9(b)に示す多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタの平面図。
【図11】図10におけるA−A線断面図。
【符号の説明】
21 ガラス基板 22 酸化シリコン薄膜 23 非晶質シリコン薄膜 24 レジストパターン 25 凹部 26 非晶質シリコン薄膜 27 多結晶シリコン薄膜 28 ネガレジスト 29 ネガレジストパターン 30 半導体活性層 31 ゲート絶縁層 32 ゲート電極 33 ソース領域 34 ドレイン領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明基板上に凹部を形成する工程と、 半導体活性層形成用薄膜を前記凹部に対して自己整合的
    にパターニングして前記凹部に半導体活性層を形成する
    工程と、 前記半導体活性層上にゲート絶縁層を形成する工程と、 前記ゲート絶縁層上にゲート電極を形成する工程と、 を備えることを特徴とする多結晶シリコン薄膜トランジ
    スタの製造方法。
  2. 【請求項2】透明基板上に不透明膜を形成する工程と、 前記不透明膜を所定のパターンにパターニングする工程
    と、 前記透明基板に、前記不透明膜と同一パターンの凹部を
    形成する工程と、 前記不透明膜上を覆って前記透明基板上に、多結晶シリ
    コン薄膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン薄膜上に、ネガレジストを形成する
    工程と、 前記透明基板裏面から露光をし、前記不透明膜をマスク
    として用いることにより自己整合的に前記凹部に位置す
    る前記ネガレジストのみを残存させて、レジストパター
    ンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして用いることによ
    り、露出している前記多結晶シリコン薄膜と前記不透明
    膜とをエッチングにより除去して、前記凹部にのみ前記
    多結晶シリコン薄膜を残存させて半導体活性層とする工
    程と、 を備えたことを特徴とする多結晶シリコン薄膜トランジ
    スタの製造方法。
  3. 【請求項3】透明基板上に不透明膜を形成する工程と、 前記不透明膜を所定のパターンにパターニングする工程
    と、 前記透明基板に、前記不透明膜と同一パターンの凹部を
    形成する工程と、 前記不透明膜を覆って前記透明基板上に、非晶質シリコ
    ン薄膜を形成する工程と、 前記非晶質シリコン薄膜上に、ネガレジストを形成する
    工程と、 前記透明基板裏面から露光をし、前記不透明膜をマスク
    として用いることにより自己整合的に前記凹部に位置す
    る前記ネガレジストのみを残存させて、レジストパター
    ンを形成する工程と、 前記レジストパターンをマスクとして用いることによ
    り、露出している前記非晶質シリコン薄膜と前記不透明
    膜とをエッチングにより除去して、前記凹部にのみ前記
    非晶質シリコン薄膜を残存させる工程と、 前記凹部に残存した前記非晶質シリコン薄膜を多結晶化
    して、多結晶シリコンからなる半導体活性層を形成する
    工程と、 を備えたことを特徴とする多結晶シリコン薄膜トランジ
    スタの製造方法。
  4. 【請求項4】前記凹部の深さと前記半導体活性層の厚さ
    との差が、前記半導体活性層の厚さよりも小さくなるよ
    うにする、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記
    載の多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】前記不透明膜は不透明膜用非晶質シリコン
    より形成することを特徴とする請求項2又は請求項3に
    記載の多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】前記多結晶シリコン薄膜は、前記非晶質シ
    リコン薄膜にエネルギービームを照射することにより多
    結晶化されて形成される、ことを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載の多結晶シリコン薄膜トランジスタの
    製造方法。
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