JP2000058790A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000058790A
JP2000058790A JP10230470A JP23047098A JP2000058790A JP 2000058790 A JP2000058790 A JP 2000058790A JP 10230470 A JP10230470 A JP 10230470A JP 23047098 A JP23047098 A JP 23047098A JP 2000058790 A JP2000058790 A JP 2000058790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
film
predetermined
electrode layer
semiconductor substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10230470A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Tsuchimoto
淳一 土本
Yutaka Inaba
豊 稲葉
Kan Ogata
完 緒方
Kiyoshi Mori
喜代志 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10230470A priority Critical patent/JP2000058790A/ja
Priority to US09/201,832 priority patent/US6159785A/en
Publication of JP2000058790A publication Critical patent/JP2000058790A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation
    • H01L28/84Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation being a rough surface, e.g. using hemispherical grains
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02518Deposited layers
    • H01L21/02521Materials
    • H01L21/02524Group 14 semiconducting materials
    • H01L21/02532Silicon, silicon germanium, germanium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02656Special treatments
    • H01L21/02664Aftertreatments
    • H01L21/02667Crystallisation or recrystallisation of non-monocrystalline semiconductor materials, e.g. regrowth
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • H10B12/01Manufacture or treatment
    • H10B12/02Manufacture or treatment for one transistor one-capacitor [1T-1C] memory cells
    • H10B12/03Making the capacitor or connections thereto
    • H10B12/033Making the capacitor or connections thereto the capacitor extending over the transistor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するキャパシタのストレージノードの電
気的分離が良好に行なわれる半導体装置とその製造方法
を提供する。 【解決手段】 層間絶縁膜10に形成された開口部12
の側面上および底面上を含む層間絶縁膜10上にアモル
ファスシリコン膜14を形成する。そのアモルファスシ
リコン膜14に、リンイオンを注入する。層間絶縁膜1
0上に位置するアモルファスシリコン膜14にリンイオ
ンが注入されることによって、結晶粒の成長が妨げられ
て、凹凸を有しないポリシリコン膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に、隣接するキャパシタのストレ
ージノードの電気的な分離が良好に行なわれる半導体装
置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化に伴い、ダイナミッ
ク・ランダム・アクセス・メモリ(以下「DRAM」と
記す。)のメモリセルのキャパシタでは、所定の容量を
得るために、キャパシタ面積を確保する必要がある。こ
のため、キャパシタの構造としては、ピン型構造や王冠
型構造などの立体的構造を含め、さまざまな構造が提案
されている。また、キャパシタ電極(ストレージノー
ド)の表面に凹凸を形成することにより、キャパシタの
表面積を増加させる構造も提案されている。そのような
凹凸を有するストレージノードはポリシリコン膜から形
成されるため、特に、HSG(Hemi Spherical Graine
d)ポリシリコン膜あるいは粗面ポリシリコン膜と呼ば
れる。ここでは、以降、HSGポリシリコン膜と呼ぶ。
HSGポリシリコン膜は、たとえば、アモルファス(非
晶質)シリコン膜を形成するとともに、このアモルファ
スシリコン膜をジシラン(Si2 6 )雰囲気中にて加
熱することにより得られる。
【0003】ところが、比較的単純な構造のキャパシタ
のストレージノードにこのHSGポリシリコン膜を適用
するだけでは、キャパシタとして十分な表面積を確保す
ることができない。そのため、高集積化が要求されるD
RAMでは、円筒構造やスタックトトレンチ構造のキャ
パシタのストレージノードにHSGポリシリコン膜が適
用されている。
【0004】そこで、スタックトトレンチ構造のキャパ
シタを有する従来のDRAMについて、USP5,76
0,434を基本として説明する。まず、そのDRAM
の、特に、メモリセル部分の製造方法について図を用い
て説明する。図19を参照して、既知の方法により、半
導体基板102の主表面に、1対のソース・ドレイン領
域104a、104b、ゲート電極部106を含む1つ
のMOSトランジスタを形成する。そのゲート電極部1
06を覆うように半導体基板102上にシリコン酸化膜
108を形成する。そのシリコン酸化膜108にソース
・ドレイン領域104bの表面を露出するコンタクトホ
ールを形成するとともに、そのコンタクトホール内にプ
ラグ109を形成する。シリコン酸化膜108上に、さ
らに層間絶縁膜110を形成する。その層間絶縁膜11
0に所定の写真製版および加工を施すことにより、プラ
グ109の表面を露出する開口部112を形成する。
【0005】次に図20を参照して、開口部112の側
面上および底面上を含む層間絶縁膜110上に、たとえ
ば、CVD法によりアモルファスシリコン膜114を形
成する。次に図21を参照して、アモルファスシリコン
膜114に、所定の真空度および温度にて熱処理を施す
ことにより、アモルファスシリコン膜114の表面に結
晶粒を成長させて、凹凸を有するHSGポリシリコン膜
114aを形成する。
【0006】次に図22を参照して、層間絶縁膜110
上に形成されたHSGシリコン膜114aを、たとえ
ば、エッチングにより除去する。これにより、開口部1
12内に凹凸を有するストレージノード116が形成さ
れる。
【0007】次に図23を参照して、ストレージノード
116上に、たとえば、シリコン酸化膜とシリコン窒化
膜とを含むキャパシタ誘電体膜118を形成する。その
キャパシタ誘電体膜118上に、ポリシリコン膜からな
るセルプレート120を形成する。ストレージノード1
16、キャパシタ誘電体膜118およびセルプレート1
20によりキャパシタが構成される。以上のようにし
て、1つのMOSトランジスタと1つのキャパシタとを
有するDRAMのメモリセルの主要部が完成する。な
お、実際の工程では、この後、キャパシタを覆うように
さらに層間絶縁膜(図示せず)が形成され、その層間絶
縁膜上に金属配線(図示せず)等が形成されてDRAM
が完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たDRAMの製造方法では以下に示すような問題点があ
った。キャパシタのストレージノード116を形成する
ために、図22に示す工程において、層間絶縁膜110
上に形成されたHSGポリシリコン膜が除去される。こ
の際に、たとえば、エッチングによって除去しようとす
ると、HSGポリシリコン膜の凹凸やその凹凸の表面に
形成された自然酸化膜等に起因して、エッチングが均一
に行なわれずに、たとえば図24に示すように、シリコ
ン膜残渣122が発生することがあった。そのため、隣
接するキャパシタのストレージノード116、116が
電気的に短絡することがあった。
【0009】また、隣接するストレージノード116、
116間が電気的に短絡が生じない程度のシリコン残渣
であっても、ストレージノード116上にセルプレート
120を形成する際に、シリコン膜残渣122の上に形
成されるセルプレート120のポリシリコン膜が異常成
長して、セルプレート120に突起状部124が形成さ
れることがあった。そのため、セルプレート120上に
形成される絶縁膜(図示せず)が比較的薄い場合などに
は、その絶縁膜によって突起状部124が埋込まれず
に、絶縁膜上に形成される金属配線(図示せず)と電気
的に短絡することがあった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、隣接するキャパシタのストレージノー
ドの電気的な分離が良好に行なわれる半導体装置とその
製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面にお
ける半導体装置の製造方法は、以下の工程を備えてい
る。半導体基板上に電極層となる所定の膜を形成する。
所定の膜の表面に結晶粒を成長させることにより凹凸を
形成する。電極層となる所定領域以外の領域に位置する
所定の膜を除去して、第1電極層を形成する。その第1
電極層上に誘電体層を介在させて第2電極層を形成す
る。所定の膜を形成した後所定の膜に凹凸を形成する前
に、結晶粒が成長するのを妨げるための不純物を、所定
領域以外の領域に位置する所定の膜に導入する不純物導
入工程を備えている。
【0012】この製造方法によれば、所定の膜に凹凸を
形成する際に、結晶粒の成長を妨げる不純物が導入され
ているため、電極層となる所定の領域以外に位置する所
定の膜では、結晶粒の成長が妨げられて凹凸が形成され
ない。これにより、その領域に位置する所定の膜を除去
する際に、エッチングが均一に進行して、エッチング残
渣が生じるのが抑えられる。その結果、隣接する第1電
極層の電気的な分離が良好に行なわれる半導体装置を製
造することができる。
【0013】好ましくは、以下の工程を備えている。す
なわち、所定の膜を形成する前に、半導体基板の主表面
に絶縁層を形成する工程と、その絶縁層に開口部を形成
する工程とを備え、所定の膜を形成する工程は、開口部
の側面上および底面上を含む前記絶縁層上に形成する工
程を含み、不純物導入工程は、絶縁層上に位置する所定
の膜に導入する工程を含んでいる。
【0014】この場合には、開口部の側面上および底面
上に形成された所定の膜に凹凸が形成され、絶縁層上に
位置する所定の膜には凹凸が形成されない。その結果、
開口部内に凹凸を有する第1電極層を容易に形成するこ
とができる。
【0015】また、不純物導入工程としては、イオン注
入法により、所定の不純物イオンを注入するイオン注入
工程を含んでいることが望ましい。
【0016】この場合には、開口部の少なくとも側面上
に形成された部分を除く所定の膜に、注入マスクなしで
不純物イオンを容易に注入することができる。
【0017】さらに、そのイオン注入工程としては、所
定の不純物イオンを半導体基板に対して斜めから注入す
る工程を含んでいることが望ましい。
【0018】この場合には、開口部内の特に底面部分に
不純物イオンが注入されることを防ぎ、開口部の底面上
に形成された所定の膜にも容易に凹凸を形成することが
できる。
【0019】また、さらにそのイオン注入工程では、開
口部の開口端およびその開口端近傍の所定の膜に所定の
不純物が注入されるように注入角度が選択されるのが望
ましい。
【0020】この場合には、開口部の奥のほうにまで不
純物が導入されるのを効果的に抑制して、開口部の側面
上および底面上に形成された所定の膜の表面に凹凸を十
分に形成することができる。
【0021】またイオン注入工程としては、開口部内に
のみ形成されたマスク部材をマスクとして、所定の不純
物イオンを注入する工程を含んでいることが好ましい。
【0022】この場合には、マスク部材を開口部内に自
己整合的に容易に形成することができるとともに、その
マスク部材によって開口部内に不純物イオンが導入され
るのを良好に防ぐことができる。これにより、開口部の
側面上および底面上に形成された所定の膜に凹凸を良好
に形成することができる。
【0023】好ましくはイオン注入工程におけるドーズ
量は、1×1015/cm2 以上1×1016/cm2 以下
である。
【0024】これは、ドーズ量が1×1015/cm2
り少ない場合では、所定の膜に結晶粒が成長するのを十
分に抑制することができないからであり、一方、ドーズ
量が1×1016/cm2 より多い場合では、不純物イオ
ンの注入時間に長時間を要し、生産性を阻害するからで
ある。
【0025】好ましくは、以下の工程を備えている。す
なわち、所定の膜を形成する前に、半導体基板上に所定
導電型の導電領域を形成する工程を備え、開口部を形成
する工程は、その導電領域の表面を露出する工程を含
み、イオン注入工程の所定の不純物イオンは、導電領域
の所定の導電型と同じ導電型の不純物イオンを注入する
ことを含んでいる。
【0026】この場合には、所定の膜に注入される不純
物イオンの導電型が導電領域の導電型と同じであるた
め、第1電極層と導電領域の接触抵抗を低減することが
できる。
【0027】本発明の第2の局面における半導体装置
は、半導体基板と、絶縁層と、開口部と、第1電極層
と、第2電極層とを備えている。半導体基板は、主表面
を有している。絶縁層は、半導体基板の主表面に形成さ
れている。開口部は、絶縁層に半導体基板の表面を露出
するように形成されている。第1電極層は、開口部の側
面上および底面上に形成され凹凸を有している。第2電
極層は、第1電極層上に誘電体層を介在させて形成され
ている。開口部の側面上に位置する第1電極層の部分の
表面に形成された凹凸の大きさと、底面上に位置する第
1電極層の部分の表面に形成された凹凸の大きさとが異
なっている。
【0028】この構造は、本発明の第1の局面における
半導体装置の製造方法の好ましい工程、すなわち、電極
層となる所定の膜を開口部の側面上および底面上を含む
絶縁層上に形成するとともに、イオン注入工程によっ
て、絶縁層上に位置する所定の膜に導入することにより
得られるものである。イオン注入工程における注入角度
によっては、不純物イオンが開口部の底面部分に到達す
ることがある。そのため、開口部の底面上に位置する第
1電極層の部分に形成される凹凸の大きさが、側面上に
位置している部分の凹凸の大きさと異なっている。
【0029】本発明の第3の局面における半導体装置
は、半導体基板と、絶縁層と、開口部と、第1電極層
と、第2電極層とを備えている。半導体基板は主表面を
有している。絶縁層は、半導体基板の主表面に形成され
ている。開口部は、絶縁層に半導体基板の表面を露出す
るように形成されている。第1電極層は、開口部の側面
上および底面上に形成され凹凸を有している。第2電極
層は、第1電極層上に誘電体層を介在させて形成されて
いる。開口部の開口端およびその開口端近傍に位置する
第1電極層の部分に形成された凹凸の大きさと、開口端
およびその開口端近傍以外に位置する第1電極層の部分
に形成された凹凸の大きさとが異なっている。
【0030】この構造は、本発明の第1の局面における
半導体装置の製造方法のより好ましい工程、すなわち、
電極層となる所定の膜を開口部の側面上および底面上を
含む絶縁層上に形成するとともに、イオン注入工程にお
いて、不純物イオンを所定の膜に半導体基板に対して斜
めに注入することによって得られるものである。イオン
注入工程における注入角度によっては、不純物イオンが
開口部の開口端とその近傍部分にも到達することがあ
る。そのため、開口端とその近傍に位置する第1電極層
の部分に形成される凹凸の大きさが、開口端とその近傍
以外に位置する第1電極層の部分に形成される凹凸の大
きさとが異なっている。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法およ
びその製造方法によって得られる半導体装置としてのD
RAMについて図を用いて説明する。まず図1を参照し
て、従来の技術の項において説明したように、既知の方
法により、半導体基板2の主表面に1対のソース・ドレ
イン領域4a、4bおよびゲート電極部6を含む1つの
MOSトランジスタを形成する。このMOSトランジス
タはDRAMのメモリセルにおけるスイッチング素子と
なる。そのゲート電極6を覆うように半導体基板2上
に、CVD法等によりシリコン酸化膜8を形成する。
【0032】そのシリコン酸化膜8に、ソース・ドレイ
ン領域4bの表面を露出するコンタクトホールを形成す
るとともに、そのコンタクトホール内にソース・ドレイ
ン領域4bに電気的に接続されるプラグ9をポリシリコ
ン膜などから形成する。次に、シリコン酸化膜8上にさ
らに、シリコン酸化膜などからなる膜厚約1μmの層間
絶縁膜10をCVD法等により形成する。その層間絶縁
膜10に、所定の写真製版および加工を施すことによ
り、プラグ9の表面を露出する開口部12を形成する。
【0033】次に図2を参照して、モノシラン(SiH
4 )ガスを用い、温度520℃の条件のもとで、開口部
12の側面上および底面上を含む層間絶縁膜10上に、
膜厚約500Åのアモルファスシリコン膜14を形成す
る。
【0034】次に図3を参照して、加速エネルギー50
KeV、ドーズ量4×1015/cm 2 にて、リンイオン
を半導体基板2に対してほぼ垂直に注入する。これによ
り、層間絶縁膜10の上面上および開口部12の底面上
にそれぞれ形成されているアモルファスシリコン膜14
にリンイオンが注入される。
【0035】次に図4を参照して、たとえば「半球状グ
レインポリシリコンの形成機構」(応用物理第61巻第
11号p.1147〜1151,1992)に記載され
た方法に基づいて、アモルファスシリコン膜14に所定
の真空度にて熱処理を施す。この熱処理により、アモル
ファスシリコン膜14の表面では結晶粒が成長する。し
かしながらこのとき、リンイオンが注入されたアモルフ
ァスシリコン膜14の部分では、そのリンによって結晶
粒の成長が妨げられる。その結果、層間絶縁膜10上に
形成されたアモルファスシリコン膜14では、結晶粒の
成長が抑えられて凹凸を有しないポリシリコン膜14b
が形成される。
【0036】また、開口部12の底面上に形成されたア
モルファスシリコン膜14でも、同様に、結晶粒の成長
が抑えられる。一方、リンイオンが注入されない開口部
12の側面上に形成されたアモルファスシリコン膜14
には、結晶粒が成長して、直径約30〜100nmの凹
凸を有するHSGポリシリコン膜14aが形成される。
【0037】次に図5を参照して、ポリシリコン膜14
b上にフォトレジスト(図示せず)を塗布して、HSG
ポリシリコン膜14aが形成された開口部12内にフォ
トレジスト17の埋め込み形成をする。その後、エッチ
ングを施すことにより、層間絶縁膜10上に形成された
ポリシリコン膜14bを除去する。その後、HSGポリ
シリコン膜14aに適当な導電型の不純物を導入するこ
とによりストレージノード16を形成する。
【0038】次に図6を参照して、ストレージノード1
6上に、キャパシタ誘電体膜18を形成する。そのキャ
パシタ誘電体膜18上に、ポリシリコン膜などからなる
セルプレート20を形成する。ストレージノード16、
キャパシタ誘電体膜18およびセルプレート20により
キャパシタが構成される。以上のようにして、DRAM
の1つのMOSトランジスタと1つのキャパシタとを含
むメモリセルの主要部が完成する。この後、セルプレー
ト20を覆うように層間絶縁膜(図示せず)を形成する
とともに、その層間絶縁膜上に金属配線(図示せず)等
を形成することにより、DRAMが完成する。
【0039】上述した製造方法によれば、図3に示す工
程において、層間絶縁膜10上に位置するアモルファス
シリコン膜14にリンイオンを注入することにより、図
4に示す工程において、その部分のアモルファスシリコ
ン膜14における結晶粒の成長が妨げられて、表面に凹
凸を有しないポリシリコン膜14bが形成される。した
がって、図5に示す工程において、ポリシリコン膜14
bをエッチングにより除去する際に、表面の凹凸等に起
因したエッチング残渣が生じることが抑えられる。その
結果、たとえば図7に示すように、隣接するストレージ
ノード16、16間にポリシリコン膜の残渣が存在する
ことによる電気的な短絡がなくなり、両ストレージノー
ド16、16を電気的に良好に分離することができる。
そして、以上のようにして製造されたDRAMでは、メ
モリセルのキャパシタに電荷が適切に蓄積されて、記憶
保持特性が向上する。
【0040】なお、このDRAMでは、上述したよう
に、図3に示すイオン注入工程においてリンイオンが半
導体基板に対してほぼ垂直に注入されるため、開口部1
2の底面上に位置するアモルファスシリコン膜14にも
リンイオンが注入されることがある。そのため、開口部
12の底面上に位置するアモルファスシリコン膜14に
おける結晶粒の成長が妨げられて、その凹凸の大きさが
開口部12の側面上に位置するアモルファスシリコン膜
14に形成される凹凸の大きさよりも小さい。
【0041】ところが、開口部12の底面上に位置する
アモルファスシリコン膜14の部分では、たとえば、そ
の下に位置するプラグのポリシリコン膜の表面形状によ
っては、その上に形成されるアモルファスシリコン膜の
表面に比較的大きな凹凸が形成されることがある。この
ような場合には、開口部の底面上に位置するストレージ
ノード16の部分の凹凸の大きさは、側面上に位置する
ストレージノード部分の凹凸の大きさよりも大きくなる
ことがある。
【0042】実施の形態2 実施の形態1において説明した製造方法では、リンイオ
ンは半導体基板2に対してほぼ垂直に注入される。その
ため、開口部12の底面上に形成されたアモルファスシ
リコン膜14にもリンイオンが注入される。その結果、
開口部12の底面上のアモルファスシリコン膜14で
は、結晶粒の成長が妨げられて、十分な大きさの凹凸を
有するポリシリコン膜が形成されないことがある。キャ
パシタの容量を確保するには、その部分のアモルファス
シリコン膜にも凹凸が形成されていることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、開口部の底面上に位置する
アモルファスシリコン膜にも側面上に形成されたアモル
ファスシリコン膜と同様に、凹凸を形成することができ
る方法について説明する。
【0043】まず、実施の形態1において説明した図2
に示す工程の後、図8を参照して、アモルファスシリコ
ン膜14に、図3に示す工程と同様の加速エネルギーお
よびドーズ量にて、リンイオンを半導体基板2に対して
入射角θにて注入する。これにより、リンイオンは開口
部12の開口端に遮られて、開口部12の底面上に位置
するアモルファスシリコン膜14には注入されない。
【0044】次に図9を参照して、図4に示す工程と同
様の条件にてアモルファスシリコン膜14に熱処理を施
す。このとき、リンイオンは層間絶縁膜10上に位置す
るアモルファスシリコン膜14に注入され、開口部12
の側面上に位置するアモルファスシリコン膜14には注
入されていない。そのため、開口部12の側面上および
底面上に位置するアモルファスシリコン膜14では結晶
粒が成長して、HSGポリシリコン膜14a、14cが
形成される。一方、層間絶縁膜10上に位置するアモル
ファスシリコン膜14では、結晶粒の成長が妨げられ
て、凹凸を有しないポリシリコン膜14bが形成され
る。
【0045】次に図10を参照して、図5に示す工程と
同様に、層間絶縁膜10上に位置するポリシリコン膜1
4bをエッチングにより除去する。この後、フォトレジ
スト17を除去するとともに、HSGポリシリコン膜1
4a、14cに適当な導電型の不純物を導入することに
よりストレージノード16を形成する。
【0046】次に図11を参照して、図6に示す工程と
同様に、ストレージノード16上にキャパシタ誘電体膜
18を介在させてポリシリコン膜などからなるセルプレ
ート20を形成する。これにより、DRAMのメモリセ
ルの主要部が完成する。
【0047】上述した製造方法によれば、実施の形態1
において説明した効果に加えて、開口部12の底面上に
位置するストレージノード16の部分にも凹凸が形成さ
れるため、キャパシタの容量がさらに増加するという効
果が得られる。
【0048】ところで、上述した製造方法では、リンイ
オンは図8に示す工程において、半導体基板2に対して
入射角度θにて注入される。この入射角度θが比較的小
さい場合には、リンイオンは開口部12のより奥にまで
注入され、アモルファスシリコンの結晶粒の成長を妨げ
ることになる。そこで、この入射角度θとしては、図1
2に示すように、層間絶縁膜10の上面から長さLだけ
下がった位置におけるアモルファスシリコン膜14の部
分と開口部12の開口端に位置するアモルファスシリコ
ン14の部分とを結ぶ線分と、半導体基板2の法線とを
なす角度Θより大きいことが望ましい。そして、この長
さLとしては、ポリシリコン膜をエッチングする際のマ
スク材の加工精度やポリシリコン膜のエッチング精度か
ら、約0.1μm以下程度であることが望ましい。
【0049】なお、以上のようにして形成されるDRA
Mのストレージノード16では、図10に示す工程にお
いて、開口部12の開口端上と層間絶縁膜10上とに位
置する、リンイオンが注入されて結晶粒の成長が妨げら
れたポリシリコン膜が除去されるものの、注入条件やポ
リシリコン膜のエッチング条件によっては、結晶粒の成
長が妨げられたポリシリコン膜が残って、開口部12の
開口端近傍の開口部内に位置するHSGポリシリコン膜
の凹凸の大きさが、開口部12の底面上や側面上の比較
的深いところに位置するHSGポリシリコン膜の凹凸の
大きさよりも小さいことがある。
【0050】実施の形態3 実施の形態3に係る半導体装置の製造方法について図を
用いて説明する。実施の形態1において説明した図2に
示す工程の後、図13を参照して、アモルファスシリコ
ン膜14が形成された開口部12内に、フォトレジスト
などの注入マスク部材21を形成する。この注入マスク
部材21は、アモルファスシリコン膜14上にフォトレ
ジストを塗布するとともに、全面エッチングを施すこと
により、自己整合的に容易に開口部12内に形成され
る。その注入マスク部材21をマスクとして、図3に示
す工程と同様の加速エネルギーおよびドーズ量にて、リ
ンイオンをアモルファスシリコン膜14に注入する。こ
の場合、リンイオンを半導体基板に対して斜めに注入し
ても、垂直に注入してもよい。これにより、層間絶縁膜
10上に位置するアモルファスシリコン膜14にリンイ
オンが注入される。その後、注入マスク部材21を除去
する。
【0051】次に図14を参照して、図4に示す工程と
同様の条件にてアモルファスシリコン膜14に熱処理を
施す。このとき、リンイオンは層間絶縁膜10上に位置
するアモルファスシリコン膜14に注入されて、開口部
12の側面上および底面上に位置するアモルファスシリ
コン膜14には注入されていない。そのため、開口部1
2の側面上および底面上に位置するアモルファスシリコ
ン膜14では、結晶粒が成長してHSGポリシリコン膜
14a、14cが形成される。層間絶縁膜10上に位置
するアモルファスシリコン膜14では、結晶粒の成長が
妨げられて、凹凸を有しないポリシリコン膜14bが形
成される。その後、実施の形態2において説明した図1
1に示す工程と同様の工程を経ることにより、DRAM
のメモリセルの主要部が完成する。
【0052】上述した製造方法によれば、実施の形態1
および実施の形態2において説明したのと同様に、スト
レージノード16の電気的な分離が良好に行われるとと
もに、キャパシタの容量をさらに増加することができ
る。
【0053】実施の形態4 実施の形態1〜3では、キャパシタの構造としてスタッ
クトトレンチ型を例に挙げた。本実施の形態では、上記
以外のスタックトキャパシタ構造を有するキャパシタを
例に挙げて説明する。
【0054】まず、実施の形態1において説明した図1
に示す工程において、シリコン酸化膜8にプラグ9を形
成した後、図15を参照して、シリコン酸化膜8上に、
リンなどをドープしたドープトポリシリコン膜からな
る、側面と上面とを有する導電体部22を形成する。そ
の導電体部22を覆うように、シリコン酸化膜8上に、
CVD法によりアモルファスシリコン膜24を形成す
る。
【0055】次に図16を参照して、実施の形態1にお
いて説明した図3に示す工程と同様の注入条件にて、導
電体部22の上面上に位置するアモルファスシリコン膜
24の部分とシリコン酸化膜8上に位置するアモルファ
スシリコン膜24の部分とにリンイオンを注入する。こ
のとき、導電体部22の側面上に位置するアモルファス
シリコン膜24には、リンイオンは注入されない。
【0056】次に図17を参照して、実施の形態1にお
いて説明した図4に示す工程と同様の条件にてアモルフ
ァスシリコン膜24に熱処理を施す。このとき、リンイ
オンは、導電体部22の上面上に位置するアモルファス
シリコン膜24およびシリコン酸化膜8上に位置するア
モルファスシリコン膜24に注入され、導電体部22の
側面に位置するアモルファスシリコン膜24には注入さ
れていない。このため、導電体部の側面上に位置するア
モルファスシリコン膜24では結晶粒が成長してHSG
ポリシリコン膜24aが形成される。導電体部22の上
面上に位置するアモルファスシリコン膜24およびシリ
コン酸化膜上8に位置するアモルファスシリコン膜24
では、結晶粒の成長が妨げられて、凹凸を有しないポリ
シリコン膜24b、24cがそれぞれ形成される。
【0057】次に図18を参照して、異方性エッチング
を施すことにより、導電体部22の上面上に位置するポ
リシリコン膜24bおよびシリコン酸化膜8上に位置す
るポリシリコン膜24cを除去する。その後、HSGポ
リシリコン膜24aに所定の導電型の不純物を導入する
ことにより、導電体部22を含むストレージノード26
を形成する。そのストレージノード26上にキャパシタ
誘電体膜28を介在させて、ポリシリコン膜からなるセ
ルプレート30を形成する。以上により、DRAMのメ
モリセルの主要部が完成する。
【0058】上述した製造方法では、図17に示す工程
において、シリコン酸化膜8上に位置するアモルファス
シリコン膜では、凹凸を有しないポリシリコン膜24c
が形成される。そのポリシリコン膜24cをエッチング
により除去する際に、表面の凹凸等に起因したポリシリ
コン膜のエッチング残渣が生じることが抑えられる。そ
の結果、他の実施の形態において説明したように、隣接
する他のストレージノード(図示せず)との間にポリシ
リコン膜の残渣が存在することによる電気的な短絡がな
くなり、両ストレージノードを電気的に良好に分離する
ことができる。その結果、実施の形態1において説明し
た効果と同様の効果を得ることができる。
【0059】なお、上記各実施の形態においては、不純
物イオンとしてリンイオンを例に挙げたが、イオン種と
しては、これに限らず、砒素やシリコンを注入してもよ
い。この場合にも、各実施の形態において説明した効果
と同様の効果が得られることが確認された。
【0060】さらに、イオン種としては、ストレージノ
ードの下部に電気的に接続されるプラグとして、たとえ
ばドープトポリシリコン膜からなるプラグを形成する場
合には、そのプラグにドープされた不純物の導電型と同
一の導電型の不純物イオンを注入することが望ましい。
プラグの導電型がn型の場合では、上述したように、リ
ン、砒素などを注入し、一方、プラグの導電型がp型の
場合では、ボロンなどを注入することが望ましい。この
場合には、ストレージノードとプラグとのコンタクト抵
抗を低減することができる。
【0061】また、ドーズ量として、各実施の形態にお
いては、4×1015/cm2 を例に挙げたが、ドーズ量
として、1×1015/cm2 以上であれば、各実施の形
態において説明した効果と同様の効果が得られることが
判明した。一方、ドーズ量が1×1016/cm2 より大
きい場合には、注入に長時間を要するため、生産性を阻
害する。そのため、ドーズ量の上限値としては、1×1
16/cm2 が望ましい。
【0062】さらに、実施の形態1〜3において、ポリ
シリコン膜14bを除去するために、HSGポリシリコ
ン膜14aが形成された開口部12内にフォトレジスト
17を形成したが、フォトレジストの他に、SOG膜
(Spin On Glass )を形成しても、同様の効果が得られ
ることが判明した。
【0063】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0064】
【発明の効果】本発明の第1の局面における半導体装置
の製造方法によれば、所定の膜に凹凸を形成する際に、
結晶粒の成長を妨げる不純物が導入されているため、電
極層となる所定の領域以外に位置する所定の膜では、結
晶粒の成長が妨げられて凹凸が形成されない。これによ
り、その領域に位置する所定の膜を除去する際に、エッ
チングが均一に進行して、エッチング残渣が生じるのが
抑えられる。その結果、隣接する第1電極層の電気的な
分離が良好に行なわれる半導体装置を製造することがで
きる。
【0065】好ましくは、所定の膜を形成する前に、半
導体基板の主表面に絶縁層を形成する工程と、その絶縁
層に開口部を形成する工程とを備え、所定の膜を形成す
る工程は、開口部の側面上および底面上を含む前記絶縁
層上に形成する工程を含み、不純物導入工程は、絶縁層
上に位置する所定の膜に導入する工程を含んでいること
によって、開口部の側面上および底面上に形成された所
定の膜に凹凸が形成され、絶縁層上に位置する所定の膜
には凹凸が形成されない。その結果、開口部内に凹凸を
有する第1電極層を容易に形成することができる。
【0066】また、不純物導入工程としては、イオン注
入法により、所定の不純物イオンを注入するイオン注入
工程を含んでいることによって、開口部の少なくとも側
面上に形成された部分を除く所定の膜に、注入マスクな
しで不純物イオンを容易に注入することができる。
【0067】さらに、そのイオン注入工程としては、所
定の不純物イオンを半導体基板に対して斜めから注入す
る工程を含んでいることによって、開口部内の特に底面
部分に不純物イオンが注入されることを防ぎ、開口部の
底面上に形成された所定の膜にも容易に凹凸を形成する
ことができる。
【0068】また、さらにそのイオン注入工程では、開
口部の開口端およびその開口端近傍の所定の膜に所定の
不純物が注入されるように注入角度が選択されることに
よって、開口部の奥のほうにまで不純物が導入されるの
を効果的に抑制して、開口部の側面上および底面上に形
成された所定の膜の表面に凹凸を十分に形成することが
できる。
【0069】またイオン注入工程としては、開口部内に
のみ形成されたマスク部材をマスクとして、所定の不純
物イオンを注入する工程を含んでいることによって、マ
スク部材を開口部内に自己整合的に容易に形成すること
ができるとともに、そのマスク部材によって開口部内に
不純物イオンが導入されるのを良好に防ぐことができ
る。これにより、開口部の側面上および底面上に形成さ
れた所定の膜に凹凸を良好に形成することができる。
【0070】イオン注入工程におけるドーズ量は、1×
1015/cm2 以上1×1016/cm2 以下であること
が望ましく、ドーズ量が1×1015/cm2 より少ない
場合では、所定の膜に結晶粒が成長するのを十分に抑制
することができず、一方、ドーズ量が1×1016/cm
2 より多い場合では、不純物イオンの注入時間に長時間
を要し、生産性を阻害する。
【0071】好ましくは、所定の膜を形成する前に、半
導体基板上に所定導電型の導電領域を形成する工程を備
え、開口部を形成する工程は、その導電領域の表面を露
出する工程を含み、イオン注入工程の所定の不純物イオ
ンは、導電領域の所定の導電型と同じ導電型の不純物イ
オンを注入することを含んでいることによって、所定の
膜に注入される不純物イオンの導電型が導電領域の導電
型と同じであるため、第1電極層と導電領域の接触抵抗
を低減することができる。
【0072】本発明の第2の局面における半導体装置の
構造は、本発明の第1の局面における半導体装置の製造
方法の好ましい工程、すなわち、電極層となる所定の膜
を開口部の側面上および底面上を含む絶縁層上に形成す
るとともに、イオン注入工程によって、絶縁層上に位置
する所定の膜に導入することにより得られるものであ
る。イオン注入工程における注入角度によっては、不純
物イオンが開口部の底面部分に到達することがある。そ
のため、開口部の底面上に位置する第1電極層の部分に
形成される凹凸の大きさが、側面上に位置している部分
の凹凸の大きさと異なっている。
【0073】本発明の第3の局面における半導体装置の
構造は、本発明の第1の局面における半導体装置の製造
方法のより好ましい工程、すなわち、電極層となる所定
の膜を開口部の側面上および底面上を含む絶縁層上に形
成するとともに、イオン注入工程において、不純物イオ
ンを所定の膜に半導体基板に対して斜めに注入すること
によって得られるものである。イオン注入工程における
注入角度によっては、不純物イオンが開口部の開口端と
その近傍部分にも到達することがある。そのため、開口
端とその近傍に位置する第1電極層の部分に形成される
凹凸の大きさが、開口端とその近傍以外に位置する第1
電極層の部分に形成される凹凸の大きさとが異なってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製
造方法の一工程を示す断面図である。
【図2】 同実施の形態において、図1に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図3】 同実施の形態において、図2に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図4】 同実施の形態において、図3に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図5】 同実施の形態において、図4に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図6】 同実施の形態において、図5に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図7】 本実施の形態に係る半導体装置の効果を説明
するための断面図である。
【図8】 本実施の形態2に係る半導体装置の製造方法
の一工程を示す断面図である。
【図9】 同実施の形態において、図8に示す工程の後
に行なわれる工程を示す断面図である。
【図10】 同実施の形態において、図9に示す工程の
後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図11】 同実施の形態において、図10に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図12】 同実施の形態において、注入角度のより好
ましい配置を示す断面図である。
【図13】 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の
製造方法の一工程を示す断面図である。
【図14】 同実施の形態において、図13に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態4に係る半導体装置の
製造方法の一工程を示す断面図である。
【図16】 同実施の形態において、図15に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図17】 同実施の形態において、図16に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図18】 同実施の形態において、図17に示す工程
の後に行なわれる工程を示す断面図である。
【図19】 従来の半導体装置の製造方法の一工程を示
す断面図である。
【図20】 図19に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図21】 図20に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図22】 図21に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図23】 図22に示す工程の後に行なわれる工程を
示す断面図である。
【図24】 従来の半導体装置における問題点を説明す
るための一断面図である。
【符号の説明】
2 半導体基板、4a,4b ソース・ドレイン領域、
6 ゲート電極部、8シリコン酸化膜、9 プラグ、1
0 層間絶縁膜、12 開口部、14 アモルファスシ
リコン膜、14a HSGポリシリコン膜、14b、1
4c ポリシリコン膜、14d HSGポリシリコン
膜、16 ストレージノード、17 フォトレジスト、
18 キャパシタ誘電体膜、20 セルプレート、21
注入マスク部材、22 導電体部、24 アモルファ
スシリコン膜、24a HSGポリシリコン膜、24
b、24c ポリシリコン膜、26 ストレージノー
ド、28 キャパシタ誘電体膜、30 セルプレート。
フロントページの続き (72)発明者 緒方 完 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森 喜代志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F083 AD24 AD42 AD49 AD62 JA33 MA06 MA17 PR33 PR36 PR37

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に電極層となる所定の膜を
    形成する工程と、 前記所定の膜の表面に結晶粒を成長させることにより、
    凹凸を形成する工程と、 電極層となる所定領域以外の領域に位置する前記所定の
    膜を除去して、第1電極層を形成する工程と、 前記第1電極層上に誘電体層を介在させて第2電極層を
    形成する工程とを含み、 前記所定の膜を形成した後前記所定の膜に凹凸を形成す
    る前に、結晶粒が成長するのを妨げるための不純物を、
    前記所定領域以外の領域に位置する前記所定の膜に導入
    する不純物導入工程を備えた、半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記所定の膜を形成する前に、前記半導
    体基板の主表面に絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層に開口部を形成する工程とを備え、 前記所定の膜を形成する工程は、前記開口部の側面上お
    よび底面上を含む前記絶縁層上に形成する工程を含み、 前記不純物導入工程は、前記絶縁層上に位置する前記所
    定の膜に導入する工程を含む、請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記不純物導入工程は、イオン注入法に
    より、所定の不純物イオンを注入するイオン注入工程を
    含む、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記イオン注入工程は、前記所定の不純
    物イオンを前記半導体基板に対して斜めから注入する工
    程を含む、請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記イオン注入工程は、前記開口部の開
    口端および該開口端近傍の前記所定の膜に前記所定の不
    純物が注入されるように、注入角度が選択される、請求
    項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記イオン注入工程は、前記開口部内に
    のみ形成されたマスク部材をマスクとして、前記所定の
    不純物イオンを注入する工程を含む、請求項3記載の半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記イオン注入工程におけるドーズ量
    は、1×1015/cm 2 以上1×1016/cm2 以下で
    ある、請求項3〜6のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記所定の膜を形成する前に、 前記半導体基板上に所定導電型の導電領域を形成する工
    程を備え、 前記開口部を形成する工程は、前記導電領域の表面を露
    出する工程を含み、 前記イオン注入工程の前記所定の不純物イオンは、前記
    導電領域の所定の導電型と同じ導電型の不純物イオンを
    注入することを含む、請求項2〜7のいずれかに記載の
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の前記主表面に形成された絶縁層と、 前記絶縁層に、前記半導体基板の表面を露出するように
    形成された開口部と、 前記開口部の側面上および底面上に形成された凹凸を有
    する第1電極層と、 前記第1電極層上に誘電体層を介在させて形成された第
    2電極層とを備え、 前記開口部の前記側面上に位置する前記第1電極層の部
    分の表面に形成された凹凸の大きさと、前記底面上に位
    置する前記第1電極層の部分の表面に形成された凹凸の
    大きさとが異なる、半導体装置。
  10. 【請求項10】 主表面を有する半導体基板と、 前記半導体基板の前記主表面に形成された絶縁層と、 前記絶縁層に、前記半導体基板の表面を露出するように
    形成された開口部と、 前記開口部の側面上および底面上に形成された凹凸を有
    する第1電極層と、 前記第1電極層上に誘電体層を介在させて形成された第
    2電極層とを備え、 前記開口部の開口端および該開口端近傍に位置する前記
    第1電極層の部分に形成された凹凸の大きさと、前記開
    口部の開口端および該開口端近傍以外に位置する前記第
    1電極層の部分に形成された凹凸の大きさとが異なる、
    半導体装置。
JP10230470A 1998-08-17 1998-08-17 半導体装置およびその製造方法 Withdrawn JP2000058790A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10230470A JP2000058790A (ja) 1998-08-17 1998-08-17 半導体装置およびその製造方法
US09/201,832 US6159785A (en) 1998-08-17 1998-12-01 Semiconductor device and manufacturing method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10230470A JP2000058790A (ja) 1998-08-17 1998-08-17 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000058790A true JP2000058790A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16908336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10230470A Withdrawn JP2000058790A (ja) 1998-08-17 1998-08-17 半導体装置およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6159785A (ja)
JP (1) JP2000058790A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7232735B2 (en) 2004-11-30 2007-06-19 Elpida Memory Inc. Semiconductor device having a cylindrical capacitor and method for manufacturing the same using a two-layer structure and etching to prevent blockage
JP2008172149A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Elpida Memory Inc 半導体装置の製造方法及び半導体装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6326277B1 (en) * 1999-08-30 2001-12-04 Micron Technology, Inc. Methods of forming recessed hemispherical grain silicon capacitor structures
US6693320B1 (en) * 1999-08-30 2004-02-17 Micron Technology, Inc. Capacitor structures with recessed hemispherical grain silicon
KR20030032653A (ko) * 2001-10-19 2003-04-26 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 캐패시터 제조방법
JP2003282733A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体記憶装置及びその製造方法
KR100477807B1 (ko) * 2002-09-17 2005-03-22 주식회사 하이닉스반도체 캐패시터 및 그의 제조 방법
KR101001632B1 (ko) * 2003-07-09 2010-12-17 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 캐패시터 제조방법
US7091085B2 (en) * 2003-11-14 2006-08-15 Micron Technology, Inc. Reduced cell-to-cell shorting for memory arrays
US7109556B2 (en) * 2004-11-16 2006-09-19 Texas Instruments Incorporated Method to improve drive current by increasing the effective area of an electrode

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW288200B (en) * 1995-06-28 1996-10-11 Mitsubishi Electric Corp Semiconductor device and process thereof
KR100195329B1 (ko) * 1996-05-02 1999-06-15 구본준 반도체 소자의 캐패시터 제조 방법
US5760434A (en) * 1996-05-07 1998-06-02 Micron Technology, Inc. Increased interior volume for integrated memory cell
US5792693A (en) * 1997-03-07 1998-08-11 Vanguard International Semiconductor Corporation Method for producing capacitors having increased surface area for dynamic random access memory

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7232735B2 (en) 2004-11-30 2007-06-19 Elpida Memory Inc. Semiconductor device having a cylindrical capacitor and method for manufacturing the same using a two-layer structure and etching to prevent blockage
JP2008172149A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Elpida Memory Inc 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4524687B2 (ja) * 2007-01-15 2010-08-18 エルピーダメモリ株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6159785A (en) 2000-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5811283A (en) Silicon on insulator (SOI) dram cell structure and process
US5543348A (en) Controlled recrystallization of buried strap in a semiconductor memory device
JP2673615B2 (ja) 集積回路の製造方法及びメモリセル
US5478768A (en) Method of manufacturing a semiconductor memory device having improved hold characteristic of a storage capacitor
US7511340B2 (en) Semiconductor devices having gate structures and contact pads that are lower than the gate structures
US6242809B1 (en) Integrated circuit memory devices including titanium nitride bit lines
JP2000058790A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6187659B1 (en) Node process integration technology to improve data retention for logic based embedded dram
JP2894361B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6306760B1 (en) Method of forming a self-aligned contact hole on a semiconductor wafer
JP4441026B2 (ja) キャパシタの製造方法
KR100399162B1 (ko) Hsg 성장을 이용하여 형성된 스택 전극을 갖는 반도체 장치
US6245629B1 (en) Semiconductor structures and manufacturing methods
JP3364244B2 (ja) 半導体メモリ装置の製造方法
JPH03268356A (ja) 基板に延びている壁にコンタクトを形成する方法
US5646061A (en) Two-layer polysilicon process for forming a stacked DRAM capacitor with improved doping uniformity and a controllable shallow junction contact
JPH11135752A (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
JPH0595091A (ja) 集積回路メモリ用トレンチキヤパシタ及びこれを用いたメモリセルの形成方法
US5710056A (en) DRAM with a vertical channel structure and process for manufacturing the same
US6335242B1 (en) Method for fabricating semiconductor device having a HSG layer
US6828207B2 (en) Method of Fabricating a capacitor structure having hemispherical grains
JPH03234051A (ja) 容量素子の製造方法
US6207527B1 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JPH05121690A (ja) 集積回路用トレンチキヤパシタ
GB2318681A (en) Dram cells

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101