JP2000058412A - ステージ位置制御方法、ステージ位置制御装置、および投影露光装置 - Google Patents

ステージ位置制御方法、ステージ位置制御装置、および投影露光装置

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JP2000058412A
JP2000058412A JP10220745A JP22074598A JP2000058412A JP 2000058412 A JP2000058412 A JP 2000058412A JP 10220745 A JP10220745 A JP 10220745A JP 22074598 A JP22074598 A JP 22074598A JP 2000058412 A JP2000058412 A JP 2000058412A
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JP10220745A
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Atsushi Yamaguchi
敦史 山口
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Nikon Corp
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レチクルステージや基板ステージなどの各種の
ステージの位置決め収束性の良否にかかわらず、短時間
で位置決めが収束したことを正しく判定する。 【解決手段】干渉計34で検出したレベリングステージ
15の現在位置と目標位置の偏差を順次に算出する。演
算された順次の偏差を、現在から過去に向けて大きくな
るようにそれぞれ設定された許容値とそれぞれ比較し、
すべての偏差が許容値以内であればレベリングステージ
15の位置決めが収束したと判定し、露光を行なう。露
光終了後、次の目標位置へウエハWを移動すべきレベリ
ングステージ16の位置決め制御を同様に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のステージの
位置決め制御方法に関する。また、本発明は、レチクル
やマスクなどの原版上に形成された半導体回路パターン
や液晶素子パターンなどをウエハなどの感光基板に投影
露光する際にレチクルステージあるいは基板ステージを
精度良く位置決めする投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の投影露光装置では、各種のパタ
ーンが形成されたレチクルはレチクルステージ上に搭載
され、ウエハやガラス基板は基板ステージ上に搭載され
てレチクル上のパターンが基板上に投影露光される。た
とえば、ステップアンドリピート方式の縮小投影型露光
装置においては、基板ステージの位置決め(ステッピン
グ)と露光とを繰り返し行なって基板上に回路パターン
を露光する。レチクル上のパターンの像は基板上の所定
の位置に所定の精度で投影する必要があり、基板ステー
ジがその目標位置に対して十分収束していると判断され
たときに露光を行なう。ステージ位置が収束した後でア
ライメントを行なうこともある。
【0003】そのため、基板ステージの位置を所定のサ
ンプリング間隔で計測し、その計測値(現在位置)と目
標値(目標位置)との偏差をその都度算出し、偏差がゼ
ロに近づくようにサーボ制御している。そして、偏差が
所定の許容値以内にある状態が連続して所定時間以上継
続したときに、基板ステージの位置が目標値に十分収束
したと判断する。このような判断手法を採用する理由
は、基板ステージはリンギング(ハンチング)を起こし
ながら目標位置に位置決めされることから、基板ステー
ジが目標位置に対して十分に収束していない場合には、
現在位置が瞬間的に目標値に対して所定の許容値以内に
なったとしても、それ以降にふたたび所定の許容値を越
えることがあるため、上述したように、偏差が所定の許
容値以内にある状態が連続して所定時間以上継続したこ
とで位置決めの収束性を判定するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような投影露光装
置における基板ステージ位置決め制御を図6および図7
により説明する。図6および図7において、時点t1で
偏差が許容値以内になり、時点t2でいったん許容値を
越えて時点t3でふたたび許容値以内となる。この時点
t3から位置確認時間の計時が開始される。時点t3か
ら位置決め確認時間として予め設定されているT1が経
過する時点t4において、基板ステージの位置が十分に
収束したと判定する。
【0005】しかしながら、図6のように位置停止時の
収束性が良好な基板ステージでは、位置決め確認時間T
1が経過する前に基板ステージの位置は許容値以内に十
分に収束する。一方、図7のように位置停止時の収束性
が悪い基板ステージでは、位置決め確認時間T2が経過
した時点t4で残留振動が残っているのにもかかわらず
基板ステージの位置は十分に収束していると判定してし
まう。
【0006】したがって、前者のように位置決め収束性
の良好な基板ステージを使用する露光装置では、時点t
4よりもΔTだけ前の時点で露光が開始できるにもかか
わらず、無駄な時間ΔTが発生してスループットの向上
の機会を逸することになる。後者の場合には、残留振動
が残った状態で露光が行なわれるので像ぼけ現象を引起
こす。あるいは、収束判定後に再度アライメント計測を
行なうような場合には、アライメントの計測信号中に振
動が重畳してしまい、計測精度に悪影響を与える。
【0007】本発明の第1の目的は、レチクルステージ
や基板ステージなどの各種のステージの位置決め収束性
の良否にかかわらず、短時間で位置決めが収束したこと
を正しく判定するようにしたステージ位置制御方法およ
び装置を提供することにある。また本発明の第2の目的
は、レチクルステージや基板ステージなどの位置決め収
束性の良否にかかわらず、短時間で位置決めが収束した
ことを正しく判定して露光を行なうようにした投影露光
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明に
よるステージ位置制御方法は、ステージの現在位置を順
次に検出する工程と、順次に検出されるステージの現在
位置と目標位置との偏差を算出する工程と、順次に算出
された偏差のそれぞれが連続して所定の許容値以内に収
まったときに、ステージが目標位置に収束したと判定す
る工程とを含み、許容値を現在から過去に向けて大きく
なるように設定し、これにより、上記目的を達成する。 (2)請求項2の発明によるステージ位置制御装置は、
ステージの現在位置を検出する検出手段と、順次に検出
されるステージの現在位置と目標位置との偏差を算出す
る算出手段と、順次に算出された偏差のそれぞれが連続
して所定の許容値以内に収まったときにステージが目標
位置に収束したと判定する判定手段とを含み、許容値を
現在から過去に向けて大きくなるように設定し、これに
より、上記目的を達成する。 (3)図1および図2に対応づけて説明すると、請求項
3の発明は、所定のパターンが形成された原版Rを載置
して移動する第1のステージ13と、パターンが露光さ
れる基板Wを載置して移動する第2のステージ15と、
パターンを照明する照明系11と、照明系11で照明さ
れたパターンの像を基板Wに投影する投影系PLと、第
2のステージ15の現在位置を検出する検出手段32,
34と、検出手段32,34で順次に検出されたステー
ジ15の現在位置と目標位置との偏差を算出する算出手
段50と、算出手段50で算出された偏差のそれぞれが
連続して許容値以内に収まったときにステージ15が目
標位置に収束したと判定する判定手段50と、判定手段
50で収束が判定されると照明系11からの照明光によ
りパターンの像を基板Wに投影する制御手段50とを備
え、許容値を現在から過去に向けて大きくなるように設
定し、これにより、上記目的を達成する。
【0009】以上の課題を解決する手段の欄では実施の
形態に対応づけて本発明を説明したが、これにより本発
明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図5により、本発明が適用
されたステップアンドリピート方式の投影露光装置につ
いて説明する。
【0011】図1において、光源11からの露光用照明
光がコンデンサレンズ12を介して均一な照度分布でレ
チクルRを照明する。レチクルRには半導体回路パター
ンや液晶素子パターンが形成されており、そのパターン
を透過した透過光は投影レンズPLによりウエハW上に
投影される。ウエハWの表面にはフォトレジストが塗布
されており、投影されたパターン像がレジスト上に露光
されて潜像が形成される。
【0012】レチクルRはレチクルベース14上をXY
方向に移動するレチクルステージ13上に保持される。
レチクルステージ13上には移動鏡31が固定されてい
る。レーザ干渉計33からのレーザビームが移動鏡31
に照射され、その反射ビームを干渉計33が受光してレ
チクルステージ13のX方向位置座標が計測される。こ
のX方向位置座標は投影露光装置全体を統轄する主制御
系50に入力される。図示は所略するが、レチクルステ
ージ13のY方向位置座標を計測するための移動鏡とレ
ーザ干渉計も設けられ、このY方向位置座標も主制御系
50に入力される。主制御系50はレチクルステージ駆
動回路41によりリニアモータのようなステージ駆動源
を制御してレチクルRの位置を制御する。
【0013】ウエハWは、図示しないウエハホルダを介
してレベリングステージ15上で保持される。レベリン
グステージ15は3つのアクチュエータ21によりその
Z軸方向の位置を調節可能にXステージ16上に設置さ
れる。レベリングステージ15のZ軸方向の位置は3つ
のエンコーダ22で計測され、その計測信号は主制御系
50に入力される。Xステージ16はYステージ17上
でたとえばリニアモータでX方向に移動するように設置
され、Yステージ17はたとえばリニアモータでY方向
に移動するようにベース18上に設置される。レベリン
グステージ15上にはX軸用の移動鏡32とY軸用の移
動鏡(不図示)が固定され、ベース18に固定されてい
るX軸用レーザ干渉計34からのレーザビームが移動鏡
32に照射され、その反射ビームを干渉計34が受光し
てXステージ16のX方向位置座標が計測される。一
方、Y軸用レーザ干渉計(不図示)からのレーザビーム
がY軸用移動鏡に照射され、同様にしてXステージ16
のY方向位置座標も計測される。X方向およびY方向位
置座標は主制御系50に入力され、主制御系50はウエ
ハステージ駆動回路42により、リニアモータのような
ステージ駆動源を制御してXおよびYステージ16、1
7を駆動制御してウエハWの位置を制御する。また、主
制御系50はアクチュエータ21を駆動してレベリング
ステージ15のZ軸方向の位置(傾き)を調節する。
【0014】図1において、符号19は光源19Sと受
光部19Rを備えたオフアクシス方式の多点焦点検出系
(以下、AFセンサと呼ぶ)である。フォトレジストに
対して光源19Sから照射される非感光性の複数の検出
光は、投影レンズPLの光軸に対して斜めにウエハW上
のフィールドに投影され、ウエハ上の複数の計測点から
の反射光は受光部19Rに結像して受光される。受光部
19Rは光電変換したAF信号を主制御系50に入力
し、主制御系50はその入力信号に基づいてウエハWの
焦点位置およびウエハWの傾きを算出する。
【0015】このように構成されたステップアンドリピ
ート方式の縮小投影露光装置においてウエハに回路パタ
ーンを投影露光する手順を簡単にまず説明する。レチク
ルRをレチクルステージ13上に載置してアライメント
を行ない、ウエハステージ15上にウエハWを搬入して
アライメントを行なう。ウエハWにはたとえば数百の回
路パターンが格子状に順に投影露光される。回路パター
ンを露光する各格子点の位置、すなわち目標位置は予め
EGAなどにより各格子点ごとに算出されている。そし
て、ウエハステージ15の現在位置を所定のサンプリン
グ間隔で干渉計34の出力から算出し、その現在位置と
目標位置との偏差を算出して偏差が許容値以内であるか
判定する。たとえば20個の現在位置に対して演算され
る偏差がすべて所定の許容値以内であると判定される
と、ウエハステージ15が目標位置に収束したと判定し
て露光が行なわれる。
【0016】次に、図2(a),(b)を参照してウエ
ハWの位置決め制御である目標位置に収束したか否かの
判定を説明する。図2(a)は所定のサンプリング時刻
ごとにタイマ割込みで起動される収束判定プログラムで
あり、主制御系50に格納することができるが、図示し
ないホストコンピュータに格納してもよい。図2(b)
は図2(a)の収束判定プログラムの変数初期化プログ
ラムであり、位置決め制御を行なうときに1回実行され
る。ここでは、Xステージ16のX方向位置座標を干渉
計34で検出しながら目標位置にサーボ制御する場合に
ついて説明する。
【0017】ステップS1において、変数kに1を代入
して初期化する。ステップS2では、位置決めが完了し
たことを示す位置決め完了フラグを0リセットする。ス
テップS3では、予め演算されている目標位置を設定す
る。
【0018】所定のサンプリング時刻で図2(a)の収
束判定プログラムが起動されると、ステップS4では、
干渉計34からの計測信号に基づいて演算されているX
ステージ16の現在位置を読み込む。ステップS5で
は、位置決め判定に必要なデータ数(サンプリング回
数)がm個あるか否かを判定する。データ数がmよりも
少ないときはステップS13に進む。ステップS13で
は、現在のサンプリング時刻の現在位置と目標位置との
位置偏差Skを演算して記憶する。ステップS14で変
数kに1を加算してこのプログラムを終了する。
【0019】次のサンプリング時刻で図2(a)のプロ
グラムが起動されると、同様にしてステップS4でXス
テージ16の現在位置を読み込む。ステップS5におい
て、位置決め判定に必要なデータ数(サンプリング回
数)がm個あると判定されると、ステップS6において
m個目の位置偏差SDmを算出してステップS7に進
む。この場合、m個の位置偏差SD1〜SDmが記憶され
ている。ステップS7において、m個目の位置偏差SD
mと予め定めたm個目の位置許容値Qmとの大小関係を判
定する。ここで、位置許容値Q1〜Qmは時間経過ととも
に減少するように、たとえば図3の台形形状ウインドウ
WDのように設定される。換言すると、ウインドウWD
で設定される許容値は現在データに対する許容値が最も
厳しく(小さい値であり)、過去のデータになるほど緩
く(大きく)される。したがって、位置偏差SD1〜S
mがウインドウWD内にある場合、すなわち偏差SD1
〜SDmの絶対値が許容値Q1〜Qmの絶対値以下の場
合、位置偏差SD1〜SDmが予め定めた位置許容値Q1
〜Qm以下であると判定される。
【0020】ステップS7でSDm<Qmと判定されると
ステップS8に進み、SDm-1<Qm-1を判定する。肯定
されると、ステップS9に進み、SDm-2<Qm-2を判定
する。以上の様な判定を繰返し行ない、最後はステップ
S10でSD1<Q1を判定する。肯定されると、すなわ
ちm個のデータSD1〜SDmのすべてが対応する位置許
容値Q1〜Qm未満である場合には、ステップS11で位
置決め完了フラグを1にセットして、位置決め判定プロ
グラムを終了する。位置決め完了フラグが1にセットさ
れていることは、Xステージ16の位置が目標位置に対
して十分に収束したことを表している。
【0021】ステップS7〜S10が否定されると、ス
テップS12において、現在位置SDmを1サンプリン
グ前の現在位置データSDm-1に、現在位置SDm-1を1
サンプリング前の現在位置データSDm-2に、……現在
位置SD2を1サンプリング前の現在位置データSD1
置換する。
【0022】以上の処理手順では、各サンプリング時刻
において位置偏差SDk(k=1〜m)を演算し、対応
する許容値Qk以内であるか否かを判定する手順をm回
行なう。つまり、m個の偏差データのすべてがウインド
ウWDの内にあるか判定する。偏差データSD1〜SDm
のすべてが許容値以内であれば、位置決め完了フラグに
1をセットする。そして、図示しない露光処理プログラ
ムにおいて、この収束フラグが1にセットされているこ
とを確認すると露光が行なわれる。一方、m個の偏差デ
ータSD1〜SDmのうちいずれか一つでも許容値以上で
ある場合、つまり、いずれか一つの偏差データがウイン
ドウWDの外にある場合には、位置完了フラグは0のま
まである。この場合、ステップS12で説明したように
位置偏差SDm〜SD2をそれぞれ位置偏差SDm-1〜S
1にシフトする。
【0023】たとえば図4において、時点t1〜t20
までの間にサンプリングされた20個の現在位置データ
(m=20とする)については、図4から分るように、
位置偏差データSD1〜SD20のうち数点のデータは破
線で示す許容値ウインドウWOLDの外にあり、位置決め
完了フラグは0リセットされたままである。その後、順
次に時点t21,t22……t24までデータサンプリ
ングが進んで位置偏差演算が順次に行われるとする。時
点t24において最新の20個のデータは時点t5〜t
24でサンプリングされた現在位置に対する位置偏差デ
ータSD1〜SD20である。これらのデータSD1〜SD
20はすべて実線で示す許容値ウインドウWNEWに収まっ
ている。そのため、位置決め完了フラグが1にセットさ
れ、時点t24以降において露光が可能となり、時点t
24以降の露光要求によりレチクルRのパターンの像が
ウエハW上に投影露光される。露光終了後、ウエハW上
の次のパターン形成領域にパターンの像を投影露光する
ため、次の目標位置を設定して、図2(a),(b)の
処理を実行する。
【0024】このような処理手順による位置決め時間の
短縮について説明する。以下の説明では変数mを20と
して説明する。すなわち、Xステージ16の停止制御が
開始されると図2(a)のプログラムが開始され、ステ
ップS11で位置決め完了フラグがセットされるとリタ
ーンしてこの処理を終了する。そして、図示しない露光
処理プログラムにおいて露光要求が指令されたとき、位
置決め完了フラグが1にセットされていれば露光が行な
われ、位置決め完了フラグが0リセットされていれば露
光が禁止され、引続きステージ位置制御が続行される。
図4に示すように、許容値がたとえば一律にQ1とされ
ている従来例では、いったん時点t5近辺で許容値Q1
以内に入った後の時点t7近辺で許容値Q1から外れ、
ふたたび許容値に入る時点t17から位置決め確認時間
T1が経過して初めて露光が可能となる。そのため、こ
のような従来方式に比べて本実施の形態では、ΔTだけ
早い時点で露光を開始することができ、スループットの
向上に寄与することができる。
【0025】図4に示すものは、比較的位置決め収束性
が良好なステージの位置決め特性であり、位置決め収束
性が悪く残留振動が発生するようなステージでは図5に
示すようなステージ位置収束特性となる。このような特
性の場合、従来は図7で説明したように残留振動が発生
しているにもかかわらず時点t4以降の露光あるいはア
ライメントが可能となっていたが、本実施の形態のよう
に現在の許容値を最も厳しくして過去に向けて許容値を
徐々に大きくする(緩やかにする)こととすれば、許容
値ウインドウWD1、WD2、WD3のいずれにおいて
もウインドウから外れる位置偏差データがあり、位置決
め完了フラグはセットされない。そのため、残留振動が
発生した状態で露光が行なわれたり、アライメントが行
なわれるおそれがない。
【0026】以上のようにこの実施の形態の方式によれ
ば、最新の偏差SDmが最も厳しい許容値Qm以内か判定
し、次いで1つ前の偏差SDm-1が次に厳しい許容値Q
m-1以内か判定する、といった判定を繰返し行ない、か
かる判定が否定されたらそのm個の偏差データ群に対す
る収束性判定を終了し、次に最新の現在位置データに対
する偏差データを算出し、その最新の偏差データを含む
m個のデータに対して同様の判定を繰返すようにした。
したがって、m個すべての偏差データをいったん採取し
てそれらの位置偏差が許容値以内かを判定する方式に比
べて、偏差データが許容値に収まっていない場合には直
ちに(m個のデータに対する判定が終了する前に)該当
するm個のデータ群に対する収束判定処理が終了して次
のm個のデータ群に対する収束判定が開始されるので、
収束判定の時間が短縮され、スループットが向上する。
【0027】なお、各サンプリング時点で採取した現在
位置データと目標位置とに基づいてm個の位置偏差を演
算し、それらのすべてが所定の許容値以内に収まってい
るかを判定し、もし、すべてが収まっていなければ、次
のサンプリング時点でサンプリングされた最新のデータ
に対する位置偏差を含むm個の位置偏差データのすべて
が許容値ウインドウ内に収まっているか判定することを
繰返し行なうようにしてもよい。
【0028】以上では、ステップアンドリピート方式の
縮小投影露光装置において、ウエハをステップ駆動して
目標位置へ収束させて露光を行う場合について説明した
が、この発明は、レチクルステージとウエハステージを
互に逆方向に相対移動させながらパターン露光を行うス
キャン方式の縮小投影露光装置のウエハステージやレチ
クルの位置制御にも適用することができる。スキャン方
式の露光装置では、ウエハステージは反転動作を行なう
とともに、その反転時にスキャン方向とは直交する方向
にステップ移動され、そのとき、ウエハステージのスキ
ャン動作の開始を判定するために、上述した収束判定を
利用してもよい。
【0029】また以上では、i線あるいエキシマレーザ
を用いた投影露光装置のウエハステージについて説明し
たが、この発明は、X線を用いた投影露光装置のウエハ
ステージはもとより、パターンが形成されたステンシル
マスクなどに電子ビームなどの荷電粒子線を照射し、電
磁レンズや偏向器などによりパターンを感応基板に投影
露光する荷電粒子線投影露光装置のウエハステージにも
適用できる。さらには、レチクルステージの位置制御に
も適用できる。あるいは、投影露光装置に限らず、各種
計測装置などのあらゆる分野のステージ位置制御に適用
することができる。
【0030】以上の実施の形態と請求項の構成要素との
対応において、レチクルステージ13が第1のステージ
に、レベリングステージ15が第2のステージに、主制
御計50が算出手段、比較手段、判定手段、制御手段に
それぞれ相当する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、目
標位置と現在位置との偏差および予め定められた許容値
に基づいてステージの位置を制御する場合、順次に演算
されたステージの複数の位置偏差のそれぞれが連続して
所定の許容値以内に収まったときにステージが目標値に
収束したと判定するようにし、許容値を現在から過去に
向けて大きくなるように設定したので、収束性判定時
間、すなわちステージの位置決め時間が短縮化される。
また、残留振動が発生するようなステージに対しては収
束判定が行なわれることがなくなり、信頼性の高いステ
ージ収束判定が可能となる。さらに、原版のパターンの
像を基板上に投影して露光する投影露光装置の基板ステ
ージに対してこのような位置決め制御を採用すれば、ス
ループットを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による投影露光装置の概
略構成図
【図2】本発明による位置決め制御処理手順例を示すフ
ローチャート
【図3】現在から過去に向けて大きくなるように設定さ
れる許容値を説明する図
【図4】ステージ位置決めの収束性判定を説明する図
【図5】残留振動が発生する特性のステージの位置決め
収束性判定を説明する図
【図6】従来の収束性判定の第1の問題点を説明する図
【図7】従来の収束性判定の第2の問題点を説明する図
【符号の説明】
11 照明系 13 レチク
ルステージ 15 レベリングステージ 19 AFセ
ンサ 33、34 干渉計 50
主制御系 PL 投影系 R レチク
ル W ウエハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステージの現在位置を順次に検出する工程
    と、 順次に検出される前記ステージの現在位置と目標位置と
    の偏差を算出する工程と、 順次に算出された前記偏差のそれぞれが連続して所定の
    許容値以内に収まったときに、前記ステージが前記目標
    位置に収束したと判定する工程とを含み、 前記許容値を現在から過去に向けて大きくなるように設
    定したことを特徴とするステージ位置制御方法。
  2. 【請求項2】ステージの現在位置を検出する検出手段
    と、 順次に検出される前記ステージの現在位置と目標位置と
    の偏差を算出する算出手段と、 順次に算出された前記偏差のそれぞれが連続して所定の
    許容値以内に収まったときに、前記ステージが前記目標
    位置に収束したと判定する判定手段とを含み、 前記許容値を現在から過去に向けて大きくなるように設
    定したことを特徴とするステージ位置制御装置。
  3. 【請求項3】所定のパターンが形成された原版を載置し
    て移動する第1のステージと、 前記パターンが露光される基板を載置して移動する第2
    のステージと、 前記パターンを照明する照明系と、 前記照明系で照明された前記パターンの像を前記基板に
    投影する投影系と、 前記第2のステージの現在位置を検出する検出手段と、 前記検出手段で順次に検出された前記ステージの現在位
    置と目標位置との偏差を算出する算出手段と、 前記算出手段で算出された前記偏差のそれぞれが連続し
    て前記許容値以内に収まったときに前記ステージが前記
    目標位置に収束したと判定する判定手段と、 前記判定手段で前記収束が判定されると前記照明系から
    の照明光により前記パターンの像を前記基板に投影する
    制御手段とを備え、 前記許容値は現在から過去に向けて大きくなるように設
    定されていることを特徴とする投影露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019056875A (ja) * 2017-09-22 2019-04-11 株式会社ミツトヨ 露光方法および露光装置

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