JP2000056526A - Ｍｉｃｒ文字を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整する方法 - Google Patents
Ｍｉｃｒ文字を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整する方法Info
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- JP2000056526A JP2000056526A JP10224855A JP22485598A JP2000056526A JP 2000056526 A JP2000056526 A JP 2000056526A JP 10224855 A JP10224855 A JP 10224855A JP 22485598 A JP22485598 A JP 22485598A JP 2000056526 A JP2000056526 A JP 2000056526A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ＭＩＣＲ文字を印字するための電子写真プリン
ターの印字濃度を良好に調整する好適な方法を提供する 【解決手段】プリンターの制御電圧を適当な第一の制御
電圧に設定し、第一のＭＩＣＲ文字を印字し、これを磁
気ヘッドで読み取り、その磁気信号強度を調べる。次
に、制御電圧を適当な第二の制御電圧に設定し、第二の
ＭＩＣＲ文字を印字し、これを磁気ヘッドで読み取り、
その磁気信号強度を調べる。制御電圧と磁気信号強度を
座標軸とする座標系において、第一の制御電圧とこれに
対応する磁気信号強度を各座標成分とする第一の座標点
と、第二の制御電圧とこれに対応する磁気信号強度を各
座標成分とする第二の座標点を通る直線を求める。この
直線と、一定の線幅を与える直線Ａとの交点を求める。
この交点の磁気信号強度が調整目標値である最適な磁気
信号強度である。
ターの印字濃度を良好に調整する好適な方法を提供する 【解決手段】プリンターの制御電圧を適当な第一の制御
電圧に設定し、第一のＭＩＣＲ文字を印字し、これを磁
気ヘッドで読み取り、その磁気信号強度を調べる。次
に、制御電圧を適当な第二の制御電圧に設定し、第二の
ＭＩＣＲ文字を印字し、これを磁気ヘッドで読み取り、
その磁気信号強度を調べる。制御電圧と磁気信号強度を
座標軸とする座標系において、第一の制御電圧とこれに
対応する磁気信号強度を各座標成分とする第一の座標点
と、第二の制御電圧とこれに対応する磁気信号強度を各
座標成分とする第二の座標点を通る直線を求める。この
直線と、一定の線幅を与える直線Ａとの交点を求める。
この交点の磁気信号強度が調整目標値である最適な磁気
信号強度である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＭＩＣＲ用磁気ト
ナーによりＭＩＣＲ文字を印刷する装置に関する。
ナーによりＭＩＣＲ文字を印刷する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＭＩＣＲ文字は主にインクリボンを用い
てあるいは印刷によって印字されている。最近では、Ｍ
ＩＣＲ文字を電子写真プロセスを利用して印字する提案
があり、実現されつつある。
てあるいは印刷によって印字されている。最近では、Ｍ
ＩＣＲ文字を電子写真プロセスを利用して印字する提案
があり、実現されつつある。
【０００３】銀行名等の記号が強磁性トナーで印刷され
た小切手等を自動的に読み取って、読み取った内容を自
動的にコンピューターに入力したり、ディスプレイに表
示したりするＭＩＣＲシステムにおいて、小切手等に印
字されたＭＩＣＲ文字は、磁気量が適切で磁気読取記号
認識ができ、磁気読取時の磁気ヘッドとの摺動に対して
も画像欠落が発生し難い耐久安定性が要求される。
た小切手等を自動的に読み取って、読み取った内容を自
動的にコンピューターに入力したり、ディスプレイに表
示したりするＭＩＣＲシステムにおいて、小切手等に印
字されたＭＩＣＲ文字は、磁気量が適切で磁気読取記号
認識ができ、磁気読取時の磁気ヘッドとの摺動に対して
も画像欠落が発生し難い耐久安定性が要求される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】電子写真プリンターで
は、静電潜像電位を制御する電圧（以下、単に制御電圧
と呼ぶ）と印字濃度との間には相関関係があり、低い制
御電圧は高い印字濃度を与え、高い制御電圧は低い印字
濃度を与える。印字濃度と印字されるキャラクターの線
幅との間には相関関係があり、高い印字濃度は広い線幅
を与え、低い印字濃度は狭い線幅を与えるという特性を
有している。
は、静電潜像電位を制御する電圧（以下、単に制御電圧
と呼ぶ）と印字濃度との間には相関関係があり、低い制
御電圧は高い印字濃度を与え、高い制御電圧は低い印字
濃度を与える。印字濃度と印字されるキャラクターの線
幅との間には相関関係があり、高い印字濃度は広い線幅
を与え、低い印字濃度は狭い線幅を与えるという特性を
有している。
【０００５】また、電子写真プリンターで印字したＭＩ
ＣＲ文字においては、印字濃度とＭＩＣＲ文字に含まれ
る磁性体の量との間には相関関係があり、高い濃度で印
字されたＭＩＣＲ文字は多くの磁性体を含み、従って高
い強度の磁気信号を与え、低い濃度で印字されたＭＩＣ
Ｒ文字は少ない磁性体を含み、従って低い強度の磁気信
号を与える。
ＣＲ文字においては、印字濃度とＭＩＣＲ文字に含まれ
る磁性体の量との間には相関関係があり、高い濃度で印
字されたＭＩＣＲ文字は多くの磁性体を含み、従って高
い強度の磁気信号を与え、低い濃度で印字されたＭＩＣ
Ｒ文字は少ない磁性体を含み、従って低い強度の磁気信
号を与える。
【０００６】電子写真プリンターは、使用時間の経過あ
るいは印字枚数に伴って、印字濃度が変化する傾向を有
している。このため、電子写真プリンターで印字したＭ
ＩＣＲ文字は、電子写真プリンターの使用時間あるいは
印字枚数に依存して線幅が太くあるいは細くなる傾向が
あり、同じ条件のままで印字され続けた場合には、規格
（例えば ANSI X9.27-1988）に定められている形状から
逸脱する虞がある。
るいは印字枚数に伴って、印字濃度が変化する傾向を有
している。このため、電子写真プリンターで印字したＭ
ＩＣＲ文字は、電子写真プリンターの使用時間あるいは
印字枚数に依存して線幅が太くあるいは細くなる傾向が
あり、同じ条件のままで印字され続けた場合には、規格
（例えば ANSI X9.27-1988）に定められている形状から
逸脱する虞がある。
【０００７】また、消耗品、定期交換部品等のユニット
差により印字濃度がばらつき、規格から逸脱する虞もあ
る。従って、電子写真プリンターによるＭＩＣＲ文字の
印字では、適当な時間間隔で、電子写真プリンターの印
字濃度の調整を行なうことが望ましく、また、その間隔
が長期に亘っても濃度が安定した範囲にあることが求め
られている。
差により印字濃度がばらつき、規格から逸脱する虞もあ
る。従って、電子写真プリンターによるＭＩＣＲ文字の
印字では、適当な時間間隔で、電子写真プリンターの印
字濃度の調整を行なうことが望ましく、また、その間隔
が長期に亘っても濃度が安定した範囲にあることが求め
られている。
【０００８】なお、印字濃度の調整は見た目で調整する
方法もあるが、これは調整社の主観的要素が大きいた
め、調整者によっては個人差があり、調整精度が良くな
いので好ましくない。従って印字濃度の調整は客観的且
つ正確に実施する必要がある。
方法もあるが、これは調整社の主観的要素が大きいた
め、調整者によっては個人差があり、調整精度が良くな
いので好ましくない。従って印字濃度の調整は客観的且
つ正確に実施する必要がある。
【０００９】本発明は、このような要望に応えるために
成されたものであり、その目的は、ＭＩＣＲ文字を印字
するための電子写真プリンターの印字濃度を良好に調整
する好適な方法を提供することである。
成されたものであり、その目的は、ＭＩＣＲ文字を印字
するための電子写真プリンターの印字濃度を良好に調整
する好適な方法を提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、ＭＩＣＲ文字
を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整
する方法であり、任意の静電潜像電位を制御する電圧に
よってＭＩＣＲ文字を印字する工程と、印字したＭＩＣ
Ｒ文字を磁気ヘッドで読み取る工程と、読み取った磁気
信号の強度に基づいて最適な静電潜像電位を制御する電
圧を求める工程と、静電潜像電位を制御する電圧を求め
た最適な静電潜像電位を制御する電圧に合わせるための
工程とを有している。
を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整
する方法であり、任意の静電潜像電位を制御する電圧に
よってＭＩＣＲ文字を印字する工程と、印字したＭＩＣ
Ｒ文字を磁気ヘッドで読み取る工程と、読み取った磁気
信号の強度に基づいて最適な静電潜像電位を制御する電
圧を求める工程と、静電潜像電位を制御する電圧を求め
た最適な静電潜像電位を制御する電圧に合わせるための
工程とを有している。
【００１１】好適な一例においては、この方法は、一定
の線幅を与える静電潜像電位を制御する電圧と磁気信号
強度の関係を示す第一の関数を予め求めておく工程を更
に有し、前述の最適な静電潜像電位を制御する電圧を求
める工程は、電子写真プリンターの今の状態を表現する
静電潜像電位を制御する電圧と磁気信号強度の関係を示
す第二の関数を求める工程と、第一の関数と第二の関数
の共通解を求める工程とを含み、最適な静電潜像電位を
制御する電圧はこの共通解で与えられる。
の線幅を与える静電潜像電位を制御する電圧と磁気信号
強度の関係を示す第一の関数を予め求めておく工程を更
に有し、前述の最適な静電潜像電位を制御する電圧を求
める工程は、電子写真プリンターの今の状態を表現する
静電潜像電位を制御する電圧と磁気信号強度の関係を示
す第二の関数を求める工程と、第一の関数と第二の関数
の共通解を求める工程とを含み、最適な静電潜像電位を
制御する電圧はこの共通解で与えられる。
【００１２】さらに具体的な例においては、前述のＭＩ
ＣＲ文字を印字する工程は、第一の静電潜像電位を制御
する電圧により第一のＭＩＣＲ文字を印字する工程と、
第二の静電潜像電位を制御する電圧により第二のＭＩＣ
Ｒ文字を印字する工程とを含み、前述の第二の関数を求
める工程は、静電潜像電位を制御する電圧と磁気信号強
度を軸とする座標において、第一の静電潜像電位を制御
する電圧と第一のＭＩＣＲ文字の読取磁気信号強度に対
応する点と、第二の静電潜像電位を制御する電圧と第二
のＭＩＣＲ文字の読取磁気信号強度に対応する点を通る
直線を求める工程を含み、第二の関数はこのように求め
た直線で与えられる。
ＣＲ文字を印字する工程は、第一の静電潜像電位を制御
する電圧により第一のＭＩＣＲ文字を印字する工程と、
第二の静電潜像電位を制御する電圧により第二のＭＩＣ
Ｒ文字を印字する工程とを含み、前述の第二の関数を求
める工程は、静電潜像電位を制御する電圧と磁気信号強
度を軸とする座標において、第一の静電潜像電位を制御
する電圧と第一のＭＩＣＲ文字の読取磁気信号強度に対
応する点と、第二の静電潜像電位を制御する電圧と第二
のＭＩＣＲ文字の読取磁気信号強度に対応する点を通る
直線を求める工程を含み、第二の関数はこのように求め
た直線で与えられる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。一般に、電子写真プリ
ンターは、静電潜像電位を制御する電圧すなわち制御電
圧を調整するための調整トリマーを備えており、これを
調整することにより印字濃度を変えることができる。従
って、印字濃度を良好に調整する好適な方法は、実質的
に制御電圧の調整目標値を求める方法に換言できる。
の実施の形態について説明する。一般に、電子写真プリ
ンターは、静電潜像電位を制御する電圧すなわち制御電
圧を調整するための調整トリマーを備えており、これを
調整することにより印字濃度を変えることができる。従
って、印字濃度を良好に調整する好適な方法は、実質的
に制御電圧の調整目標値を求める方法に換言できる。
【００１４】以下、本発明の基本的な概念である、調整
目標値である最適な制御電圧の求め方について説明す
る。図１において、線１、線２、線３、線４、線５は、
経時的にまたは消耗品、定期交換部品等のユニット差に
より変化する電子写真プリンターの状態のいくつかを代
表的に示している。グラフの横軸は静電潜像電位を制御
する電圧を示し、グラフの縦軸は印字されたＭＩＣＲ文
字を磁気ヘッドで読み取った磁気信号の強度を示してい
る。
目標値である最適な制御電圧の求め方について説明す
る。図１において、線１、線２、線３、線４、線５は、
経時的にまたは消耗品、定期交換部品等のユニット差に
より変化する電子写真プリンターの状態のいくつかを代
表的に示している。グラフの横軸は静電潜像電位を制御
する電圧を示し、グラフの縦軸は印字されたＭＩＣＲ文
字を磁気ヘッドで読み取った磁気信号の強度を示してい
る。
【００１５】電子写真プリンターは、例えば、線１の状
態から、使用時間の経過あるいは印字枚数に伴って、線
２、線３、線４、線５の状態へと刻々と変化し続ける。
線１、線２、線３、線４、線５は、磁気信号強度が低い
部分を除いて、例えば、磁気信号強度が７５〜１５０％
以上の範囲では、実質的に直線で近似できる。
態から、使用時間の経過あるいは印字枚数に伴って、線
２、線３、線４、線５の状態へと刻々と変化し続ける。
線１、線２、線３、線４、線５は、磁気信号強度が低い
部分を除いて、例えば、磁気信号強度が７５〜１５０％
以上の範囲では、実質的に直線で近似できる。
【００１６】このグラフから、一定の制御電圧で印字し
続けた場合、線幅が徐々に細くなり、これに伴ってＭＩ
ＣＲ文字に含まれる磁性体の量が減るために、その結果
としてＭＩＣＲ文字を読み取った磁気信号の強度が低下
することが理解できる。
続けた場合、線幅が徐々に細くなり、これに伴ってＭＩ
ＣＲ文字に含まれる磁性体の量が減るために、その結果
としてＭＩＣＲ文字を読み取った磁気信号の強度が低下
することが理解できる。
【００１７】また、図１において、線Ａは、一定の線幅
すなわち規格で定められている適正な線幅を与える制御
電圧と磁気信号強度の関係を示している。この線Ａは実
質的に直線で近似できる。
すなわち規格で定められている適正な線幅を与える制御
電圧と磁気信号強度の関係を示している。この線Ａは実
質的に直線で近似できる。
【００１８】最適な制御電圧は以下のようにして求め
る。まず、制御電圧を適当な第一の制御電圧に設定し
（この設定は後述する調整トリマーによって行なわれ
る）、第一のＭＩＣＲ文字を印字する。この第一のＭＩ
ＣＲ文字を磁気ヘッドで読み取り、その磁気信号強度を
調べる。
る。まず、制御電圧を適当な第一の制御電圧に設定し
（この設定は後述する調整トリマーによって行なわれ
る）、第一のＭＩＣＲ文字を印字する。この第一のＭＩ
ＣＲ文字を磁気ヘッドで読み取り、その磁気信号強度を
調べる。
【００１９】次に、制御電圧を調整トリマーによってを
適当な第二の制御電圧に設定し、第二のＭＩＣＲ文字を
印字する。この第二のＭＩＣＲ文字を磁気ヘッドで読み
取り、その磁気信号強度を調べる。
適当な第二の制御電圧に設定し、第二のＭＩＣＲ文字を
印字する。この第二のＭＩＣＲ文字を磁気ヘッドで読み
取り、その磁気信号強度を調べる。
【００２０】制御電圧と磁気信号強度を座標軸とする直
交座標系において、第一の制御電圧と第一のＭＩＣＲ文
字の磁気信号強度を各座標成分とする第一の座標点と、
第二の制御電圧と第二のＭＩＣＲ文字の磁気信号強度を
各座標成分とする第二の座標点を通る直線を求める。こ
の直線は、そのときの電子写真プリンターの状態に対応
している。
交座標系において、第一の制御電圧と第一のＭＩＣＲ文
字の磁気信号強度を各座標成分とする第一の座標点と、
第二の制御電圧と第二のＭＩＣＲ文字の磁気信号強度を
各座標成分とする第二の座標点を通る直線を求める。こ
の直線は、そのときの電子写真プリンターの状態に対応
している。
【００２１】続いて、この求めた直線と、予め求めてあ
る一定の線幅を与える直線（図１における線Ａ）との交
点を求める。このように求めた交点の磁気信号強度が、
調整目標値である最適な磁気信号強度である。
る一定の線幅を与える直線（図１における線Ａ）との交
点を求める。このように求めた交点の磁気信号強度が、
調整目標値である最適な磁気信号強度である。
【００２２】一般に、電子写真プリンターは、制御電圧
を調整するための調整トリマーを備えており、これを調
整することにより印字濃度を変えることができる。従っ
て、使用者が調整トリマーを、適当なときに、上述した
ように求めた最適な磁気信号強度になるような制御電圧
に設定することで、良好なＭＩＣＲ文字の印字が維持で
きる。
を調整するための調整トリマーを備えており、これを調
整することにより印字濃度を変えることができる。従っ
て、使用者が調整トリマーを、適当なときに、上述した
ように求めた最適な磁気信号強度になるような制御電圧
に設定することで、良好なＭＩＣＲ文字の印字が維持で
きる。
【００２３】以上は、本発明による調整方法の基本的な
概念である。先の説明から、一定の線幅を与える直線を
記したグラフを用意しておき、これに電子写真プリンタ
ーの状態を反映した直線を引くことにより、最適な磁気
信号強度及びその磁気信号強度が得られる制御電圧を知
ることができる。
概念である。先の説明から、一定の線幅を与える直線を
記したグラフを用意しておき、これに電子写真プリンタ
ーの状態を反映した直線を引くことにより、最適な磁気
信号強度及びその磁気信号強度が得られる制御電圧を知
ることができる。
【００２４】しかし、調整の度に、電子写真プリンター
の状態を反映した直線をグラフ上に引くのは実際的では
ない。この作業は、図２に示す換算表を予め用意してお
くことで省くことができる。
の状態を反映した直線をグラフ上に引くのは実際的では
ない。この作業は、図２に示す換算表を予め用意してお
くことで省くことができる。
【００２５】線１ないし線５に代表される電子写真プリ
ンターの状態を反映した直線は予め知ることができるの
で、予め、図２に示した換算表を用意することができ
る。このように換算表を用意することは、使用者の調整
作業の煩雑さを軽減し、実際に好ましい。
ンターの状態を反映した直線は予め知ることができるの
で、予め、図２に示した換算表を用意することができ
る。このように換算表を用意することは、使用者の調整
作業の煩雑さを軽減し、実際に好ましい。
【００２６】図２に示す換算表において、例えば、Ａは
第一の制御電圧で印字したＭＩＣＲ文字に対する磁気信
号強度であり、Ｂは第二の制御電圧で印字したＭＩＣＲ
文字に対する磁気信号強度である。もちろん、この逆で
あっても一向に構わない。
第一の制御電圧で印字したＭＩＣＲ文字に対する磁気信
号強度であり、Ｂは第二の制御電圧で印字したＭＩＣＲ
文字に対する磁気信号強度である。もちろん、この逆で
あっても一向に構わない。
【００２７】この換算表を用いれば、使用者は、まず、
Ａの値とＢの値の和を求め、これに対応する適正信号強
度を換算表から読み取る。続いて、適正な磁気信号強度
になるように調整トリマーを静電潜像電位を制御する電
圧に合わせるだけである。
Ａの値とＢの値の和を求め、これに対応する適正信号強
度を換算表から読み取る。続いて、適正な磁気信号強度
になるように調整トリマーを静電潜像電位を制御する電
圧に合わせるだけである。
【００２８】この換算表では二つの値ＡとＢを必要とす
るが、前述したように線１ないし線５に代表される電子
写真プリンターの状態を反映した直線は予め知り得るの
で、一つの値に対する換算表とすることもできる。
るが、前述したように線１ないし線５に代表される電子
写真プリンターの状態を反映した直線は予め知り得るの
で、一つの値に対する換算表とすることもできる。
【００２９】これまでは、使用者が電子写真プリンター
の調整トリマーを操作する制御電圧の調整について述べ
たが、この一連の調整作業に相当する機能を電子写真プ
リンターに持たせることも可能である。
の調整トリマーを操作する制御電圧の調整について述べ
たが、この一連の調整作業に相当する機能を電子写真プ
リンターに持たせることも可能である。
【００３０】図３は、このような機能を備えた電子写真
プリンターにおける制御電圧の調整の動作流れ図であ
る。ここで、電子写真プリンターは、制御電圧をソフト
的に調整する調整手段と、印字されたＭＩＣＲ文字を読
み取る磁気ヘッドと、調整手段その他を制御する制御部
とを備えている必要がある。
プリンターにおける制御電圧の調整の動作流れ図であ
る。ここで、電子写真プリンターは、制御電圧をソフト
的に調整する調整手段と、印字されたＭＩＣＲ文字を読
み取る磁気ヘッドと、調整手段その他を制御する制御部
とを備えている必要がある。
【００３１】印字濃度の調整は以下の通り行なわれる。
まず、制御電圧を第一の制御電圧に設定し、第一のＭＩ
ＣＲ文字を印字する。印字した第一のＭＩＣＲ文字を内
蔵の磁気ヘッドで読み取って磁気信号強度を測定する。
まず、制御電圧を第一の制御電圧に設定し、第一のＭＩ
ＣＲ文字を印字する。印字した第一のＭＩＣＲ文字を内
蔵の磁気ヘッドで読み取って磁気信号強度を測定する。
【００３２】続いて、制御電圧を第二の制御電圧に設定
し、第二のＭＩＣＲ文字を印字する。印字した第二のＭ
ＩＣＲ文字を内蔵の磁気ヘッドで読み取って磁気信号強
度を測定する。
し、第二のＭＩＣＲ文字を印字する。印字した第二のＭ
ＩＣＲ文字を内蔵の磁気ヘッドで読み取って磁気信号強
度を測定する。
【００３３】このようにして得られた二つの磁気信号強
度に基づいて適正信号強度を算出する。この適正信号強
度は図２に示した換算表中の適正信号に対応するもの
で、図２の換算表のデータを用意しておくことで簡単に
得られる。
度に基づいて適正信号強度を算出する。この適正信号強
度は図２に示した換算表中の適正信号に対応するもの
で、図２の換算表のデータを用意しておくことで簡単に
得られる。
【００３４】このように求めた適正信号強度に基づいて
最適な制御電圧を算出する。これは、一定の線幅を与え
る直線の式に適正信号強度の値を代入することにより簡
単に求められる。
最適な制御電圧を算出する。これは、一定の線幅を与え
る直線の式に適正信号強度の値を代入することにより簡
単に求められる。
【００３５】最後に、制御電圧を、このように求めた最
適な制御電圧に設定する。確認のため、ＭＩＣＲ文字を
印字し、ＭＩＣＲ文字を磁気ヘッドで読み取って磁気信
号強度を測定し、その信号強度が適正か調べる。
適な制御電圧に設定する。確認のため、ＭＩＣＲ文字を
印字し、ＭＩＣＲ文字を磁気ヘッドで読み取って磁気信
号強度を測定し、その信号強度が適正か調べる。
【００３６】信号強度が適正であれば調整を終了する。
信号強度が不適正であれば同じ動作を繰り返す。再度の
信号強度の判定において、信号強度が不適正であればエ
ラー信号を生成し、エラー発生を警告して終了する。
信号強度が不適正であれば同じ動作を繰り返す。再度の
信号強度の判定において、信号強度が不適正であればエ
ラー信号を生成し、エラー発生を警告して終了する。
【００３７】以上説明したように、上述した各実施形態
によれば、定期点検の間隔に亘って、良好な印字濃度を
維持することができ、印字されるＭＩＣＲ文字の線幅を
適正なものに維持することができる。本発明は、上述し
た実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
によれば、定期点検の間隔に亘って、良好な印字濃度を
維持することができ、印字されるＭＩＣＲ文字の線幅を
適正なものに維持することができる。本発明は、上述し
た実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【００３８】
【発明の効果】本発明によれば、ＭＩＣＲ文字を印字す
るための電子写真プリンターの印字濃度を良好に調整す
る好適な方法が提供され、経時変化による質の低下が少
ないＭＩＣＲ印字が行なえる。
るための電子写真プリンターの印字濃度を良好に調整す
る好適な方法が提供され、経時変化による質の低下が少
ないＭＩＣＲ印字が行なえる。
【図１】制御電圧と磁気信号強度の関係において、経時
的に変化する電子写真プリンターの状態を代表的に示す
線１〜線５と、一定の線幅を与える線Ａを示したグラフ
である。
的に変化する電子写真プリンターの状態を代表的に示す
線１〜線５と、一定の線幅を与える線Ａを示したグラフ
である。
【図２】印字濃度の調整作業を簡略化するために用意し
た、得られる磁気信号強度に基づいて適正信号強度を与
える換算表を示している。
た、得られる磁気信号強度に基づいて適正信号強度を与
える換算表を示している。
【図３】自動調整機能を備えた電子写真プリンターにお
ける制御電圧の調整の動作流れ図である。
ける制御電圧の調整の動作流れ図である。
フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C061 AP04 AP10 AQ06 KK25 KK26 KK28 KK32 2H027 DA09 DE04 DE07 EA01 EA02 EA05 EA06 EC06 ED03 ED06 ED08 ED10 EE07 EE08
Claims (3)
- 【請求項１】 ＭＩＣＲ文字を印字するための電子写真
プリンターの印字濃度を調整する方法であって、 任意の静電潜像電位を制御する電圧によってＭＩＣＲ文
字を印字する工程と、 印字したＭＩＣＲ文字を磁気ヘッドで読み取る工程と、 読み取った磁気信号の強度に基づいて最適な静電潜像電
位を制御する電圧を求める工程と、 静電潜像電位を制御する電圧を求めた最適な静電潜像電
位を制御する電圧に合わせるための工程とを有している
方法。 - 【請求項２】 前記方法は、一定の線幅を与える静電潜
像電位を制御する電圧と磁気信号強度の関係を示す第一
の関数を予め求めておく工程を更に有し、 前述の最適な静電潜像電位を制御する電圧を求める工程
は、電子写真プリンターの今の状態を表現する静電潜像
電位を制御する電圧と磁気信号強度の関係を示す第二の
関数を求める工程と、第一の関数と第二の関数の共通解
を求める工程とを含み、最適な静電潜像電位を制御する
電圧はこの共通解で与えられる、 請求項１に記載の方法。 - 【請求項３】 前述のＭＩＣＲ文字を印字する工程は、
第一の静電潜像電位を制御する電圧により第一のＭＩＣ
Ｒ文字を印字する工程と、第二の静電潜像電位を制御す
る電圧により第二のＭＩＣＲ文字を印字する工程とを含
み、 前述の第二の関数を求める工程は、静電潜像電位を制御
する電圧と磁気信号強度を軸とする座標において、第一
の静電潜像電位を制御する電圧と第一のＭＩＣＲ文字の
読取磁気信号強度に対応する点と、第二の静電潜像電位
を制御する電圧と第二のＭＩＣＲ文字の読取磁気信号強
度に対応する点を通る直線を求める工程を含み、第二の
関数はこのように求めた直線で与えられる、 請求項２に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224855A JP2000056526A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | Ｍｉｃｒ文字を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224855A JP2000056526A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | Ｍｉｃｒ文字を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000056526A true JP2000056526A (ja) | 2000-02-25 |
Family
ID=16820232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10224855A Withdrawn JP2000056526A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | Ｍｉｃｒ文字を印字するための電子写真プリンターの印字濃度を調整する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000056526A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1246020A2 (en) * | 2001-03-27 | 2002-10-02 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Single component toner for improved magnetic image character recognition |
-
1998
- 1998-08-07 JP JP10224855A patent/JP2000056526A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1246020A2 (en) * | 2001-03-27 | 2002-10-02 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Single component toner for improved magnetic image character recognition |
| EP1246020A3 (en) * | 2001-03-27 | 2003-08-13 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Single component toner for improved magnetic image character recognition |
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