JP2000055342A - 焼却炉 - Google Patents
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- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
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- Incineration Of Waste (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】汚染物質を完全に分解処理し、環境汚染の心配
がない焼却炉を提供する。 【解決手段】焼却炉の排煙排出路3に、排煙に対して水
を噴射するシャワー装置21が設けられ、排煙に噴射さ
れた水を回収して加熱分解する分解装置6を備えるよう
に構成した。
がない焼却炉を提供する。 【解決手段】焼却炉の排煙排出路3に、排煙に対して水
を噴射するシャワー装置21が設けられ、排煙に噴射さ
れた水を回収して加熱分解する分解装置6を備えるよう
に構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物を燃焼・焼
却処分する焼却炉に関するものである。
却処分する焼却炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、廃棄物を燃焼・焼却処分する焼
却炉は、燃焼に伴って排出される排煙等による環境汚染
が問題となっている。このため、例えば、特開平7−1
19953号に開示されたように、排煙にシャワーで水
を噴射等して排煙を処理する排煙処理装置が考案されて
いる。
却炉は、燃焼に伴って排出される排煙等による環境汚染
が問題となっている。このため、例えば、特開平7−1
19953号に開示されたように、排煙にシャワーで水
を噴射等して排煙を処理する排煙処理装置が考案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
煙処理装置のように、単に排煙に水を噴射等するだけの
装置では、排煙処理をした後の水に汚染物質が含まれる
ため、排水の処理が問題となる。最近では、焼却処理に
より毒性の極めて高いダイオキシンが発生することが社
会問題となっているため、排水処理の問題が極めて重要
となっている。また、単に排煙に水を噴射等するだけで
は、排煙中の浮遊物質の除去率が低く、汚染物質が大気
中に排出されてしまい、環境汚染を完全に止めることは
できないという問題がある。
煙処理装置のように、単に排煙に水を噴射等するだけの
装置では、排煙処理をした後の水に汚染物質が含まれる
ため、排水の処理が問題となる。最近では、焼却処理に
より毒性の極めて高いダイオキシンが発生することが社
会問題となっているため、排水処理の問題が極めて重要
となっている。また、単に排煙に水を噴射等するだけで
は、排煙中の浮遊物質の除去率が低く、汚染物質が大気
中に排出されてしまい、環境汚染を完全に止めることは
できないという問題がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、汚染物質を完全に分解処理し、環境汚染の心配
がない焼却炉の提供をその目的とする。
もので、汚染物質を完全に分解処理し、環境汚染の心配
がない焼却炉の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の焼却炉は、焼却炉の排煙排出路に、排煙に
対して水を噴射するシャワー装置が設けられ、排煙に噴
射された水を回収して加熱分解する分解装置を備えてい
ることを要旨とする。
め、本発明の焼却炉は、焼却炉の排煙排出路に、排煙に
対して水を噴射するシャワー装置が設けられ、排煙に噴
射された水を回収して加熱分解する分解装置を備えてい
ることを要旨とする。
【0006】すなわち、本発明の焼却炉は、焼却炉の排
煙排出路に、排煙に対して水を噴射するシャワー装置が
設けられ、排煙に噴射された水を回収して加熱分解する
分解装置を備えている。このため、排煙に噴射されて汚
染物質を含む水を回収して加熱分解するため、ダイオキ
シン等の汚染物質が外部に流れ出てしまう危険がほとん
どなくなり、環境汚染を防止できる。
煙排出路に、排煙に対して水を噴射するシャワー装置が
設けられ、排煙に噴射された水を回収して加熱分解する
分解装置を備えている。このため、排煙に噴射されて汚
染物質を含む水を回収して加熱分解するため、ダイオキ
シン等の汚染物質が外部に流れ出てしまう危険がほとん
どなくなり、環境汚染を防止できる。
【0007】本発明の焼却炉において、排煙に噴射され
た水を回収して再びシャワー装置に供給して循環させる
ように構成されている場合には、排煙に噴射されて汚染
物質を含む水を外部に放出することなく、繰り返し循環
使用し、一定期間使用して汚れた水を加熱分解するた
め、加熱分解に要するコストが低くなるうえ、使用する
水量も減少し、ランニングコストが低くなる。
た水を回収して再びシャワー装置に供給して循環させる
ように構成されている場合には、排煙に噴射されて汚染
物質を含む水を外部に放出することなく、繰り返し循環
使用し、一定期間使用して汚れた水を加熱分解するた
め、加熱分解に要するコストが低くなるうえ、使用する
水量も減少し、ランニングコストが低くなる。
【0008】本発明の焼却炉において、排煙に噴射され
た水から残灰を分離する残灰分離装置を備え、この残灰
分離装置で分離された残灰を分解装置で加熱分解するよ
うに構成されている場合には、残灰を水と分離して別個
に加熱分解するため、加熱分解の効率が良くなり、分解
に要するコストが低くなる。
た水から残灰を分離する残灰分離装置を備え、この残灰
分離装置で分離された残灰を分解装置で加熱分解するよ
うに構成されている場合には、残灰を水と分離して別個
に加熱分解するため、加熱分解の効率が良くなり、分解
に要するコストが低くなる。
【0009】本発明の焼却炉において、排煙排出路に、
排煙を渦流にしてシャワーに導入する渦流発生ファンが
設けられている場合には、排煙は、排煙排出路の中で渦
流となってシャワーに導入され、水の噴射を受ける。こ
のように、シャワーを単に通過するのではなく、螺旋状
に渦巻きながらシャワーを通過するため、水の噴射を受
ける時間がそれだけ長くなり、排煙中の浮遊物質の除去
率が飛躍的に高くなる。したがって、汚染物質が大気中
に排出されてしまう危険がほとんどなくなり、環境汚染
を防止できる。
排煙を渦流にしてシャワーに導入する渦流発生ファンが
設けられている場合には、排煙は、排煙排出路の中で渦
流となってシャワーに導入され、水の噴射を受ける。こ
のように、シャワーを単に通過するのではなく、螺旋状
に渦巻きながらシャワーを通過するため、水の噴射を受
ける時間がそれだけ長くなり、排煙中の浮遊物質の除去
率が飛躍的に高くなる。したがって、汚染物質が大気中
に排出されてしまう危険がほとんどなくなり、環境汚染
を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
しく説明する。
【0011】図1は、本発明の焼却炉を示す図である。
このものは、上方に延びる煙突部2を有する焼却炉本体
1と、上記煙突部2の上端から鋭角状に斜め下方に延び
る排煙排出路3とを備えている。上記焼却炉本体1に
は、投入装置4により、焼却処分される廃棄物が選別さ
れ投入されるようになっている。上記排煙排出路3の下
端部には、残灰を分離する残灰分離装置5が設けられ、
この残灰分離装置5には、残灰を加熱分解する分解装置
6が連設されている。
このものは、上方に延びる煙突部2を有する焼却炉本体
1と、上記煙突部2の上端から鋭角状に斜め下方に延び
る排煙排出路3とを備えている。上記焼却炉本体1に
は、投入装置4により、焼却処分される廃棄物が選別さ
れ投入されるようになっている。上記排煙排出路3の下
端部には、残灰を分離する残灰分離装置5が設けられ、
この残灰分離装置5には、残灰を加熱分解する分解装置
6が連設されている。
【0012】選別投入装置5は、廃棄物が投入される投
入部9と、粗大廃棄物を切断する切断部10と、鉄分を
磁石で選別する磁選部11と、廃棄物の乾燥を行う乾燥
部12と、送風による選別を行う選別部13とを有して
いる。14は切断,選別等が為されて焼却処分される廃
棄物を焼却炉本体1に投入する投入コンベアである。1
5は、上記投入部9,切断部10,磁選部11,乾燥部
12,選別部13で発生した臭気ガスをポンプ16で吸
引して焼却炉本体1内に導入する臭気ガス路である。1
7は、上記投入部9,切断部10,磁選部11,乾燥部
12,選別部13で発生した廃液を回収して焼却炉本体
1内に導入する廃液回収路である。18は、上記廃液回
収路17の廃液内の残査物を分離して残査排出コンベア
19で排出する残査分離装置である。残査排出コンベア
19で排出された残査は、残灰分離装置5に投入される
ようになっている。
入部9と、粗大廃棄物を切断する切断部10と、鉄分を
磁石で選別する磁選部11と、廃棄物の乾燥を行う乾燥
部12と、送風による選別を行う選別部13とを有して
いる。14は切断,選別等が為されて焼却処分される廃
棄物を焼却炉本体1に投入する投入コンベアである。1
5は、上記投入部9,切断部10,磁選部11,乾燥部
12,選別部13で発生した臭気ガスをポンプ16で吸
引して焼却炉本体1内に導入する臭気ガス路である。1
7は、上記投入部9,切断部10,磁選部11,乾燥部
12,選別部13で発生した廃液を回収して焼却炉本体
1内に導入する廃液回収路である。18は、上記廃液回
収路17の廃液内の残査物を分離して残査排出コンベア
19で排出する残査分離装置である。残査排出コンベア
19で排出された残査は、残灰分離装置5に投入される
ようになっている。
【0013】上記焼却炉本体1は、外壁が耐火煉瓦で覆
われ、内部に燃焼室7が備えられ、燃焼によって発生し
た排煙は、煙突部2内を上昇し、残灰は底部に備えられ
た残灰排出コンベア8によって外部に排出されるように
なっている。残灰排出コンベア8で排出された残灰は、
残灰分離装置5に投入されるようになっている。
われ、内部に燃焼室7が備えられ、燃焼によって発生し
た排煙は、煙突部2内を上昇し、残灰は底部に備えられ
た残灰排出コンベア8によって外部に排出されるように
なっている。残灰排出コンベア8で排出された残灰は、
残灰分離装置5に投入されるようになっている。
【0014】上記煙突部2には、外気を取り込んで排煙
を排煙排出路3に導入するブロア20が設けられてい
る。そして、排煙排出路3にはその中央部付近に、排煙
排出路3内を通過する排煙に向かって水を噴射するシャ
ワー装置21が設けられている。また、排煙排出路3の
入口部には、排煙を渦流にしてシャワーに導入する渦流
発生ファン22が設けられ、この渦流発生ファン22の
手前入口側には、水をスプレー噴霧する噴霧器23が設
けられている。
を排煙排出路3に導入するブロア20が設けられてい
る。そして、排煙排出路3にはその中央部付近に、排煙
排出路3内を通過する排煙に向かって水を噴射するシャ
ワー装置21が設けられている。また、排煙排出路3の
入口部には、排煙を渦流にしてシャワーに導入する渦流
発生ファン22が設けられ、この渦流発生ファン22の
手前入口側には、水をスプレー噴霧する噴霧器23が設
けられている。
【0015】排煙排出路3の下端部に設けられた残灰分
離装置5は、シャワー装置21等から噴射され、排煙と
接触して汚染物を含む水を回収する2槽の回収槽を備
え、上記回収槽に貯められた水からコンベア24で残灰
を分離するようになっている。25は、水の噴射により
汚染物が除去された排ガスを大気中に排出する排気口で
あり、最終的に排出される排ガスにさらに水を噴射する
排ガス用シャワー装置26が設けられている。残灰分離
装置5内に回収された水は、循環路27を通り、クリー
ナ28およびポンプ29を介して再びシャワー装置2
1,噴霧器23,排ガス用シャワー装置26に供給され
るようになっている。
離装置5は、シャワー装置21等から噴射され、排煙と
接触して汚染物を含む水を回収する2槽の回収槽を備
え、上記回収槽に貯められた水からコンベア24で残灰
を分離するようになっている。25は、水の噴射により
汚染物が除去された排ガスを大気中に排出する排気口で
あり、最終的に排出される排ガスにさらに水を噴射する
排ガス用シャワー装置26が設けられている。残灰分離
装置5内に回収された水は、循環路27を通り、クリー
ナ28およびポンプ29を介して再びシャワー装置2
1,噴霧器23,排ガス用シャワー装置26に供給され
るようになっている。
【0016】30は、残灰を一時蓄えるとともにコンベ
ア32で分解装置6に残灰を供給する残灰タンクであ
る。31は、残灰分離装置5内に回収された水を加熱し
て水分を除去し、残灰を分解装置6に供給する水分除去
器である。上記分解装置6は、セラミック製の本体内に
電気ヒータが備えられ、1000〜1500℃の高温で
残灰等を加熱分解するようになっている。また、この分
解装置6は、水分除去器31から取り外し可能になって
いる。これにより、分解装置6の熱による残灰分離装置
5等の損傷を防止するようになっている。
ア32で分解装置6に残灰を供給する残灰タンクであ
る。31は、残灰分離装置5内に回収された水を加熱し
て水分を除去し、残灰を分解装置6に供給する水分除去
器である。上記分解装置6は、セラミック製の本体内に
電気ヒータが備えられ、1000〜1500℃の高温で
残灰等を加熱分解するようになっている。また、この分
解装置6は、水分除去器31から取り外し可能になって
いる。これにより、分解装置6の熱による残灰分離装置
5等の損傷を防止するようになっている。
【0017】上記焼却炉は、例えば、つぎのようにして
使用することができる。すなわち、まず、廃棄物を選別
投入装置5の投入部に投入する。投入部9に投入された
廃棄物は、切断部10に運ばれ粗大廃棄物の切断処理が
行われる。切断処理がなされた廃棄物は、磁選部11に
運ばれ、不燃物である鉄分の除去が行われたのち、乾燥
部12で乾燥される。乾燥された廃棄物は、選別部13
に運ばれ、送風によってアルミニウムやプラスチックの
除去が行われたのち、投入コンベア14で焼却炉本体1
の燃焼室7に投入される。
使用することができる。すなわち、まず、廃棄物を選別
投入装置5の投入部に投入する。投入部9に投入された
廃棄物は、切断部10に運ばれ粗大廃棄物の切断処理が
行われる。切断処理がなされた廃棄物は、磁選部11に
運ばれ、不燃物である鉄分の除去が行われたのち、乾燥
部12で乾燥される。乾燥された廃棄物は、選別部13
に運ばれ、送風によってアルミニウムやプラスチックの
除去が行われたのち、投入コンベア14で焼却炉本体1
の燃焼室7に投入される。
【0018】上記選別投入装置5(投入部9,切断部1
0,磁選部11,乾燥部12,選別部13)で発生した
臭気ガスは、臭気ガス路15を通って焼却炉本体1内に
導入され、燃焼される。このように、上記焼却炉では、
選別投入装置5で生じた臭気ガスを焼却炉本体1の燃焼
室7に導入するように構成されているため、選別投入装
置5で発生した臭気ガスが焼却炉内ですべて処理され、
汚染物が外部に漏れない。
0,磁選部11,乾燥部12,選別部13)で発生した
臭気ガスは、臭気ガス路15を通って焼却炉本体1内に
導入され、燃焼される。このように、上記焼却炉では、
選別投入装置5で生じた臭気ガスを焼却炉本体1の燃焼
室7に導入するように構成されているため、選別投入装
置5で発生した臭気ガスが焼却炉内ですべて処理され、
汚染物が外部に漏れない。
【0019】また、上記選別投入装置5(投入部9,切
断部10,磁選部11,乾燥部12,選別部13)で発
生した廃液は残査分離装置18に回収され、廃液は焼却
炉本体1内に導入され蒸気となって排煙とともに処理さ
れる。このように、選別投入装置5で発生した廃液をも
焼却炉本体1内に導入するように構成されているため、
上記廃液が焼却炉内ですべて処理され、汚染物が外部に
漏れない。
断部10,磁選部11,乾燥部12,選別部13)で発
生した廃液は残査分離装置18に回収され、廃液は焼却
炉本体1内に導入され蒸気となって排煙とともに処理さ
れる。このように、選別投入装置5で発生した廃液をも
焼却炉本体1内に導入するように構成されているため、
上記廃液が焼却炉内ですべて処理され、汚染物が外部に
漏れない。
【0020】一方、残査分離装置18で分離された廃液
内の残査物は、残査排出コンベア19で排出され、残灰
分離装置5に投入される。このように、選別投入装置5
で発生した廃液から生じる残査を残灰分離装置5に投入
するように構成されているため、上記残査が焼却炉内で
すべて処理され、汚染物が外部に漏れない。
内の残査物は、残査排出コンベア19で排出され、残灰
分離装置5に投入される。このように、選別投入装置5
で発生した廃液から生じる残査を残灰分離装置5に投入
するように構成されているため、上記残査が焼却炉内で
すべて処理され、汚染物が外部に漏れない。
【0021】ついで、燃焼室7に投入された廃棄物は高
温で焼却処理される。焼却で生じた排煙は、煙突部2内
を上昇し、ブロア20からの送風で排煙排出路3内に導
入される。そして、排煙排出路3に導入された排煙は、
排煙排出路3の入口に設けられた渦流発生ファン22に
より、螺旋状の渦流となって排煙排出路3内を通過す
る。このとき、渦流発生ファン22の前で噴霧器23か
ら水が噴霧されるように構成されていることから、排煙
がある程度凝集し、強い渦流が発生するようになってい
る。そして、この渦流状の排煙に対してシャワー装置2
1から水が噴射される。このように、排煙が螺旋状の渦
流となってシャワーを通過することから、シャワーと排
煙との接触時間が長くなり、排煙中の浮遊物の除去率が
向上する。
温で焼却処理される。焼却で生じた排煙は、煙突部2内
を上昇し、ブロア20からの送風で排煙排出路3内に導
入される。そして、排煙排出路3に導入された排煙は、
排煙排出路3の入口に設けられた渦流発生ファン22に
より、螺旋状の渦流となって排煙排出路3内を通過す
る。このとき、渦流発生ファン22の前で噴霧器23か
ら水が噴霧されるように構成されていることから、排煙
がある程度凝集し、強い渦流が発生するようになってい
る。そして、この渦流状の排煙に対してシャワー装置2
1から水が噴射される。このように、排煙が螺旋状の渦
流となってシャワーを通過することから、シャワーと排
煙との接触時間が長くなり、排煙中の浮遊物の除去率が
向上する。
【0022】浮遊物が除去された排ガスは、残灰分離装
置5に設けられた排気口25から大気中に排出される。
このとき、排ガス用シャワー装置26により最終的に排
出される排ガスにもう一度水が噴射されるように構成さ
れているため、より完全に浮遊物等の除去が行われ、汚
染物質が外部に排出されないようになっている。
置5に設けられた排気口25から大気中に排出される。
このとき、排ガス用シャワー装置26により最終的に排
出される排ガスにもう一度水が噴射されるように構成さ
れているため、より完全に浮遊物等の除去が行われ、汚
染物質が外部に排出されないようになっている。
【0023】一方、排煙と接触した水は、排煙排出路3
内を流れて残灰分離装置5内に回収される。そして、こ
の残灰分離装置5に回収された水は、循環路27,クリ
ーナ28およびポンプ29を介して再びシャワー装置2
1,噴霧器23,排ガス用シャワー装置26に供給され
る。そして、一定期間循環使用された水は、水分除去器
31に導入され、高温下で水分の除去が行われ、残灰分
が分解装置6に投入される。この分解装置6では、10
00〜1500℃の高温により、ダイオキシン等の汚染
物質の分解・無毒化が行われる。このように、排煙に噴
射されて汚染物質を含む水を外部に放出することなく、
繰り返し循環使用し、一定期間使用して汚れた水を加熱
分解するため、加熱分解に要するコストが低くなるう
え、使用する水量も減少し、ランニングコストが低くな
る。
内を流れて残灰分離装置5内に回収される。そして、こ
の残灰分離装置5に回収された水は、循環路27,クリ
ーナ28およびポンプ29を介して再びシャワー装置2
1,噴霧器23,排ガス用シャワー装置26に供給され
る。そして、一定期間循環使用された水は、水分除去器
31に導入され、高温下で水分の除去が行われ、残灰分
が分解装置6に投入される。この分解装置6では、10
00〜1500℃の高温により、ダイオキシン等の汚染
物質の分解・無毒化が行われる。このように、排煙に噴
射されて汚染物質を含む水を外部に放出することなく、
繰り返し循環使用し、一定期間使用して汚れた水を加熱
分解するため、加熱分解に要するコストが低くなるう
え、使用する水量も減少し、ランニングコストが低くな
る。
【0024】一方、焼却炉本体1から残灰排出コンベア
8によって残灰分離装置5内に投入された残灰は、残査
分離装置18から残査排出コンベア19で投入された残
査ならびに残灰分離装置5に回収された水中の残灰とと
もに、コンベア24によって水と分離され、一旦残灰タ
ンク30内に投入される。残灰タンク30内の残灰は、
コンベア32によって分解装置6に投入され、1000
〜1500℃の高温により、ダイオキシン等の汚染物質
の分解・無毒化が行われる。
8によって残灰分離装置5内に投入された残灰は、残査
分離装置18から残査排出コンベア19で投入された残
査ならびに残灰分離装置5に回収された水中の残灰とと
もに、コンベア24によって水と分離され、一旦残灰タ
ンク30内に投入される。残灰タンク30内の残灰は、
コンベア32によって分解装置6に投入され、1000
〜1500℃の高温により、ダイオキシン等の汚染物質
の分解・無毒化が行われる。
【0025】このように、上記焼却炉によれば、排煙の
処理だけでなく、焼却によって生じた残灰および投入装
置4で生じた残査ならびに臭気ガスを分解装置6で分解
するように構成されているため、上記残灰等を外部に放
出することなく、最終的に高温で分解処理することか
ら、汚染物質を外部に漏らすことがなく、環境汚染の問
題が生じない。
処理だけでなく、焼却によって生じた残灰および投入装
置4で生じた残査ならびに臭気ガスを分解装置6で分解
するように構成されているため、上記残灰等を外部に放
出することなく、最終的に高温で分解処理することか
ら、汚染物質を外部に漏らすことがなく、環境汚染の問
題が生じない。
【0026】なお、上記実施の形態では、残灰分離装置
5に回収された水中の残灰をコンベア24で水と分離す
るようにしたが、これに限定するものではなく、各種の
分離手段を用いることができる。
5に回収された水中の残灰をコンベア24で水と分離す
るようにしたが、これに限定するものではなく、各種の
分離手段を用いることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の焼却炉によれ
ば、排煙に噴射されて汚染物質を含む水を回収して加熱
分解するため、ダイオキシン等の汚染物質が外部に流れ
出てしまう危険がほとんどなくなり、環境汚染を防止で
きる。
ば、排煙に噴射されて汚染物質を含む水を回収して加熱
分解するため、ダイオキシン等の汚染物質が外部に流れ
出てしまう危険がほとんどなくなり、環境汚染を防止で
きる。
【0028】本発明の焼却炉において、排煙に噴射され
た水を回収して再びシャワー装置に供給して循環させる
ように構成されている場合には、排煙に噴射されて汚染
物質を含む水を外部に放出することなく、繰り返し循環
使用し、一定期間使用して汚れた水を加熱分解するた
め、加熱分解に要するコストが低くなるうえ、使用する
水量も減少し、ランニングコストが低くなる。
た水を回収して再びシャワー装置に供給して循環させる
ように構成されている場合には、排煙に噴射されて汚染
物質を含む水を外部に放出することなく、繰り返し循環
使用し、一定期間使用して汚れた水を加熱分解するた
め、加熱分解に要するコストが低くなるうえ、使用する
水量も減少し、ランニングコストが低くなる。
【0029】本発明の焼却炉において、排煙に噴射され
た水から残灰を分離する残灰分離装置を備え、この残灰
分離装置で分離された残灰を分解装置で加熱分解するよ
うに構成されている場合には、残灰を水と分離して別個
に加熱分解するため、加熱分解の効率が良くなり、分解
に要するコストが低くなる。
た水から残灰を分離する残灰分離装置を備え、この残灰
分離装置で分離された残灰を分解装置で加熱分解するよ
うに構成されている場合には、残灰を水と分離して別個
に加熱分解するため、加熱分解の効率が良くなり、分解
に要するコストが低くなる。
【0030】本発明の焼却炉において、排煙排出路に、
排煙を渦流にしてシャワーに導入する渦流発生ファンが
設けられている場合には、排煙は、排煙排出路の中で渦
流となってシャワーに導入され、水の噴射を受ける。こ
のように、シャワーを単に通過するのではなく、螺旋状
に渦巻きながらシャワーを通過するため、水の噴射を受
ける時間がそれだけ長くなり、排煙中の浮遊物質の除去
率が飛躍的に高くなる。したがって、汚染物質が大気中
に排出されてしまう危険がほとんどなくなり、環境汚染
を防止できる。
排煙を渦流にしてシャワーに導入する渦流発生ファンが
設けられている場合には、排煙は、排煙排出路の中で渦
流となってシャワーに導入され、水の噴射を受ける。こ
のように、シャワーを単に通過するのではなく、螺旋状
に渦巻きながらシャワーを通過するため、水の噴射を受
ける時間がそれだけ長くなり、排煙中の浮遊物質の除去
率が飛躍的に高くなる。したがって、汚染物質が大気中
に排出されてしまう危険がほとんどなくなり、環境汚染
を防止できる。
【図1】本発明の焼却炉の一実施の形態を示す説明図で
ある。
ある。
3 排煙排出路 6 分解装置 21 シャワー装置
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月21日(1998.8.2
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (4)
- 【請求項1】 焼却炉の排煙排出路に、排煙に対して水
を噴射するシャワー装置が設けられ、排煙に噴射された
水を回収して加熱分解する分解装置を備えていることを
特徴とする焼却炉。 - 【請求項2】 排煙に噴射された水を回収して再びシャ
ワー装置に供給して循環させるように構成されている請
求項1記載の焼却炉。 - 【請求項3】 排煙に噴射された水から残灰を分離する
残灰分離装置を備え、この残灰分離装置で分離された残
灰を分解装置で加熱分解するように構成されている請求
項1または2記載の焼却炉。 - 【請求項4】 排煙排出路に、排煙を渦流にしてシャワ
ーに導入する渦流発生ファンが設けられている請求項1
〜3のいずれか一項に記載の焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227771A JP2000055342A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | 焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227771A JP2000055342A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | 焼却炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000055342A true JP2000055342A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16866133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10227771A Pending JP2000055342A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | 焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000055342A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106439870A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-02-22 | 山东明科新能源股份有限公司 | 生物质锅炉烟尘自动收集装置 |
CN118320554A (zh) * | 2024-06-17 | 2024-07-12 | 宁波洞桥环保有限公司 | 一种用于工业固废焚烧炉的飞灰处理装置 |
-
1998
- 1998-08-12 JP JP10227771A patent/JP2000055342A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106439870A (zh) * | 2016-12-02 | 2017-02-22 | 山东明科新能源股份有限公司 | 生物质锅炉烟尘自动收集装置 |
CN118320554A (zh) * | 2024-06-17 | 2024-07-12 | 宁波洞桥环保有限公司 | 一种用于工业固废焚烧炉的飞灰处理装置 |
CN118320554B (zh) * | 2024-06-17 | 2024-10-15 | 宁波洞桥环保有限公司 | 一种用于工业固废焚烧炉的飞灰处理装置 |
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