JP2000055205A - ガスケット - Google Patents
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Abstract
機能を兼ね備え、もってアース用のリード線を不要とす
ることが可能なガスケット1を提供する。 【解決手段】 壁部材間をシールするガスケット1であ
って、前記壁部材間に挟まれるビード部4を備えた導電
性基板2を有しており、この導電性基板2に電気装置側
アース端子部6と壁部材側アース端子部7とが設けられ
ている。
Description
あるガスケットに関するものである。
ており、この電磁弁装置は以下のように構成されてい
る。
容器状の下側壁部材51が備えられており、前記流路5
2を開閉したりまたは流量を調整したりするために、こ
の下側壁部材51の内部に電気装置としての電磁弁53
がボルト止め等の専用の固定手段(図示せず)により据
付け固定されている。また下側壁部材51の内部に油5
4が収容されている。また下側壁部材51の上部に蓋状
の上側壁部材55が被せられて所要数のボルト56で締
付け固定されており、両壁部材51,55間をシールす
べく両壁部材51,55間にソフトメタル製のガスケッ
ト57が装着されている。このガスケット57は電磁弁
53に対しては非接触とされている。また電磁弁53の
アースをすべく電磁弁53の金属部分と導電性金属より
なる壁部材51との間にアース用のリード線58が配線
されている。
両壁部材51,55間をシールする密封機能のみを果た
すように構成されており、これに伴って以下の不都合を
来している。
出してアースをしているために、リード線58の配線や
ハンダ付けの作業に多くの手間と時間がかかり、電磁弁
53が複数設けられる場合には各電磁弁53からリード
線58を出さなければならないために殊更、作業が複雑
かつ面倒である。また配線後、リード線58が断線して
電磁弁53の作動に支障を来すこともある。
等の専用の固定手段を使用して電磁弁53を下側壁部材
51内に据付け固定しているために、下側壁部材51に
ガスケット57および上側壁部材55を被せて固定する
のに先立って別途、電磁弁53を下側壁部材51内に固
定しなければならない。したがって電磁弁53の固定作
業とガスケット57および上側壁部材55の固定作業と
を別々に行なわなければならず、やはり作業が複雑かつ
面倒である。
み、密封機能の他に電磁弁等の電気装置のアース機能を
兼ね備え、もってアース用のリード線を不要とすること
が可能なガスケットを提供することを目的とする。
能を兼ね備え、もって専用の電気装置固定手段を不要と
することが可能なガスケットを提供することを目的とす
る。
め、本発明の請求項1によるガスケットは、壁部材間を
シールするガスケットであって、前記壁部材間に挟まれ
るビード部を備えた導電性基板を有し、前記導電性基板
に電気装置側アース端子部と壁部材側アース端子部とを
設けたことを特徴とするものである。
は、上記した請求項1のガスケットにおいて、導電性基
板の表面にパッキンが被着されており、前記導電性基板
の少なくともアース端子部が表面露出していることを特
徴とするものである。
は、上記した請求項1または2の電気装置側アース端子
部または壁部材側アース端子部をガスケットの折曲部に
より構成していることを特徴とするものである。
は、上記した請求項1、2または3の電気装置側アース
端子部を複数個設けていることを特徴とするものであ
る。
は、上記した請求項1、2、3または4のガスケットに
おいて、ガスケットで電気装置を保持するようにしたこ
とを特徴とするものである。
は、一対の壁部材に装着されて前記壁部材間をシールす
るガスケットであって、当該ガスケットで電気装置を保
持するようにしたことを特徴とするものである。
は、上記した請求項6における電気装置の保持をガスケ
ットに設けた折曲部で行なうようにしたことを特徴とす
るものである。
は、上記した請求項7における折曲部を打ち抜きまたは
打ち出しによって形成したことを特徴とするものであ
る。
は、上記した請求項6、7または8のガスケットにおい
て、ガスケットの形状を変更することによって電気装置
に対する保持力の大きさを調整できるようにしたことを
特徴とするものである。
ケットは、上記した請求項6、7、8または9における
ガスケットに電気装置側アース端子部または壁部材側ア
ース端子部を設けていることを特徴とするものである。
ガスケットが壁部材間に装着されると、導電性基板に備
えられたビード部が圧縮変形せしめられてその反発力に
より壁部材に密接するために、先ず十分な密封機能が奏
される。ビード部は、基板の一部を折り曲げ、立体化し
てこれをシール部としたもので、ハーフビードやフルビ
ード等の種類があり、このビード部がエンドレスに平面
レイアウトされることにより壁部材の全周に亙る密封機
能が確保される。導電性基板にはステンレス等の鋼板が
適している。
れる電気装置に接触する電気装置側アース端子部と、壁
部材に接触する壁部材側アース端子部とが設けられてい
るために、ガスケットが壁部材間に装着されると、電気
装置側アース端子部が電気装置に接触するとともに壁部
材側アース端子部が壁部材に接触し、これにより電気装
置から導電性基板を経由して壁部材に至るアース経路が
形成される。したがって電気装置のアース機能が確保さ
れ、従来のようにアース用のリード線を配線しなくても
電気装置のアースをすることが可能となる。アース端子
部は、請求項3のようにこれをガスケットの折曲部によ
り構成するのが好適であり、また請求項4のようにこれ
を複数個設けるのが好適である。壁部材側アース端子部
が接触する壁部材には、壁部材本体の他にこの壁部材本
体に組み付けられる締結用のボルトやその代替物等が含
まれる。
に、導電性基板の表面にパッキンが被着されていると、
このパッキンによる密封作用によりガスケットの密封効
果を一層向上させることが可能となる。パッキンは一般
にゴム状弾性材によって薄膜状に成形されており、この
ようなゴム製のパッキンが導電性基板の表面に加硫接着
またはコーティング等の方法により被着される。導電性
基板の表面全面にゴム膜製のパッキンが被着されると、
その絶縁作用によりアース経路が遮断されるために、こ
れを回避すべく導電性基板の少なくともアース端子部を
表面露出させる。
のように、ガスケットが電気装置を保持する保持機能を
備えていると、専用の電気装置固定手段を使用しなくて
も電気装置を壁部材に対して固定することが可能とな
る。この保持は、請求項7のようにガスケットに設けた
折曲部でこれを行なうのが好適であり、またこの折曲部
は、請求項8のようにこれを打ち抜きまたは打ち出しに
よって形成するのが好適である。
に、ガスケットの形状を変更することによって電気装置
に対する保持力の大きさを調整できるようにすれば、所
定の形状および重量を備えた電気装置を常に適切な大き
さの保持力をもって保持することが可能となる。
ように、電気装置保持機能ないし固定機能を備えたガス
ケットにアース端子部を設ければ、このガスケットに電
気装置のアース機能を併有させることが可能となる。
したがって説明する。
磁弁装置の要部断面を示している。またこの図1は、下
側壁部材(下側ハウジングとも称する)51に対して上
側壁部材(上側ハウジングとも称する)55をボルト
(図示せず)で締付け固定する以前の状態を示してい
る。またこの電磁弁装置は、以下のように構成されてい
る。
容器状の下側壁部材51備えられており、前記流路52
を開閉したりまたは流量を調整したりするために、下側
壁部材51の内部に電気装置としての電磁弁53が収容
されている。また下側壁部材51の内部に油54が収容
されている。また下側壁部材51の上部に蓋状の上側壁
部材55が被せられて所要数のボルト(締結部品または
締結手段とも称する、図示せず)で締付け固定されるよ
うになっており、両壁部材51,55間をシールすべく
両壁部材51,55間にガスケット1が装着されてい
る。壁部材51,55およびボルトは導電性金属によっ
て成形されている。
る。図2におけるA−A線断面が図1に示されており、
B−B線拡大断面が図3に示されている。
いる。
を呈する導電性基板2が備えられており、その四隅にそ
れぞれ平面円形のボルト挿通孔(ボルト穴とも称する)
3が設けられている。これら複数のボルト挿通孔3の内
側に位置して、外高のハーフビードよりなるビード部
(外周シール部とも称する)4がエンドレスに設けられ
ており、更にその内側に位置して、平面円形のボア孔5
が設けられている。またこのボア孔5の周縁部が全周に
亙って斜め下方に折り曲げられて、これにより環状を呈
するテーパ状の電気装置側アース端子部6が設けられて
おり、またビード部4および電気装置側アース端子部6
の間に位置して、舌片状の壁部材側アース端子部7が設
けられている。壁部材側アース端子部7は、導電性基板
2に平面略コ字形の切込み部8を設けて舌片部9を形成
し、図3に示すように、この舌片部9を下方(図上右方
向)に向けて略く字形に折り曲げることにより形成され
ている。
薄板によって成形されており、図4に示すように、その
表裏両面にそれぞれゴム状弾性材製のパッキン10が被
着されている。パッキン10は導電性基板2の表面全面
および裏面全面にそれそれ被着されているが、電磁弁5
3のアース経路を確保するために、電気装置側アース端
子部6の先端部6a(図1参照)および壁部材側アース
端子部7の先端部7a(図3参照)に限ってパッキン1
0が研磨等により削除されて導電性基板2が表面露出し
ており、これにより導電性基板2がこの表面露出部分に
おいて直接、電磁弁53または下側壁部材51に接触す
るようになっている。
の壁部材51,55間に装着されて両壁部材51,55
がボルト締めされると、導電性基板2に備えられたハー
フビード状のビード部4が挟圧により弾性変形してその
反発力により壁部材51,55に密接するために、先ず
十分な密封機能が奏される。ビード部4は下側壁部材5
1の周壁部の上面および上側壁部材55の周縁部の下面
の間に挾まれることになる。
部材51,55間に装着されて両壁部材51,55がボ
ルト締めされると、電気装置側アース端子部6がその先
端部6aで電磁弁53の上面の金属部分に接触するとと
もに壁部材側アース端子部7がその先端部7aで下側壁
部材51の周壁部の上面に接触するために、電磁弁53
から導電性基板2を経由して下側壁部材51に至るアー
ス経路が形成される。したがってこれにより電磁弁53
のアース機能が確保されることになり、従来のようにア
ース用のリード線を配線しなくても電磁弁53のアース
をすることができる。電気装置側アース端子部6はテー
パ状に折曲げ形成されており、壁部材側アース端子部7
は略く字形に折曲げ形成されており、何れも装着時にバ
ネ性を発揮して電磁弁53または壁部材51に対して強
く密接する。したがって良好な通電性を確保することが
できる。
は、導電性基板2の表裏両面にそれぞれゴム状弾性材製
のパッキン10が被着されているために、このパッキン
10による密封作用によりガスケット1の密封効果が一
層高められている。したがって良好な密封性を確保する
ことができる。また電気装置側アース端子部6の先端部
6aおよび壁部材側アース端子部7の先端部7aに限っ
てパッキン10が削除されて導電性基板2が表面露出
し、導電性基板2がこの表面露出部分において直接電磁
弁53または壁部材51に接触するために、ゴム状弾性
材製のパッキン10が被着されていてもアース経路の通
電性が阻害されることがない。
ては、電気装置側アース端子部6がその先端部6aで電
磁弁53の上面の金属部分に接触し、更にそのバネ性に
より電磁弁53の上面の金属部分に圧接するために、こ
の圧接時のバネ力により電磁弁53を下方向に押し付け
る作用を奏し、これにより電磁弁53を下側壁部材51
に押付け固定することが可能である。したがって電磁弁
53を下側壁部材51に固定するためのボルト止めや嵌
合等の他の固定手段を省略することができ、または少な
くとも、これらの他の固定手段による固定力を従来より
低減させることができる。
さないし電気装置側アース端子部6のバネ性による電磁
弁53の保持力の大きさは、この電気装置側アース端子
部6の長さ、幅またはテーパの傾斜角度等の形状を変更
することにより適宜調整することが可能であって、これ
により所定の形状および重量を備えた電磁弁53を常に
適切な大きさのバネ力ないし保持力をもって保持するこ
とが可能となる。したがってバネ力ないし保持力が小さ
過ぎて電磁弁53が下側壁部材51内でぐらついたり、
反対にバネ力ないし保持力が大き過ぎて下側壁部材51
に対してガスケット1および上側壁部材55を固定しに
くくなったりするのを未然に防止することができる。電
気装置側アース端子部6の形状の変更は、この端子部6
に切欠やスリット等を設けるものであっても良い。
アース端子部7の形状構成については、上記したものの
他に、様々なものが考えられる。
の周縁部に壁部材側アース端子部7を一体に設けた場合
を示している。すなわち、ボルト挿通孔3の周縁部に突
片状を呈する壁部材側アース端子部7が複数個等配状
(図では三等配)に一体成形されており、ボルト挿通孔
3に壁部材締結用のボルト(図示せず)が差し通される
と、この突片状の壁部材側アース端子部7がボルトの周
面に接触することによりアース経路が形成される。この
案は、ボルト挿通孔3を変形穴状に形成したものと表現
することもできる。
磁弁装置の要部断面を示している。この電磁弁装置は、
以下のように構成されている。
容器状の下側壁部材(下側ハウジングとも称する)51
が備えられており、前記流路52を開閉したりまたは流
量を調整したりするために、下側壁部材51の内部に電
気装置としての電磁弁53が二つ収容されている。また
下側壁部材51の内部に油54が収容されている。また
下側壁部材51の上部に蓋状の上側壁部材(上側ハウジ
ングとも称する)55が被せられて所要数のボルト(締
結部品または締結手段とも称する)56で締付け固定さ
れており、両壁部材51,55間をシールすべく両壁部
材51,55間にガスケット1が装着されている。壁部
材51,55およびボルト56は導電性金属によって成
形されている。
る。図7におけるC−C線断面が図8に示されており、
図8におけるD部拡大断面が図9に示されている。
いる。
を呈する導電性基板2が備えられており、その周縁部に
平面円形のボルト挿通孔(ボルト穴とも称する)3が六
箇所設けられている。これら複数のボルト挿通孔3の内
側に位置して、内高のハーフビードよりなるビード部
(外周シール部とも称する)4がエンドレスに設けられ
ており、更にその内側に位置して、平面円形のボア孔5
が二箇所設けられている。またこのボア孔5の周縁部が
略全周に亙って斜め下方に折り曲げられて、これにより
平面略c字形の電気装置側アース端子部6が設けられて
おり、またボア孔5の周縁部の一部に平面略矩形の切欠
部11が設けられて、その内縁の一部に平面略直線状の
壁部材側アース端子部7が設けられている。図9に拡大
して示すように、電気装置側アース端子部6は先ず斜め
下方に折り曲げられ、次いで斜め上方に折り曲げられ、
次いで再度斜め下方に折り曲げられることにより略階段
状に形成されている。また壁部材側アース端子部7は斜
め上方に折り曲げられることによりテーパ状に形成され
ている。
薄板によって成形されており、図10に示すように、そ
の表裏両面にそれぞれゴム状弾性材製のパッキン10が
被着されている。パッキン10は導電性基板2の表面全
面および裏面全面にそれそれ被着されているが、電磁弁
53のアース経路を確保するために、電気装置側アース
端子部6の先端部6a(図9参照)および壁部材側アー
ス端子部7の先端部7a(図9参照)に限ってパッキン
10が研磨等により削除されて導電性基板2が表面露出
しており、これにより導電性基板2がこの表面露出部分
において直接、電磁弁53または上側壁部材55に接触
するようになっている。
の壁部材51,55間に装着されて両壁部材51,55
がボルト締めされると、導電性基板2に備えられたハー
フビード状のビード部4が挟圧により弾性変形してその
反発力により壁部材51,55に密接するために、先ず
十分な密封機能が奏される。ビード部4は下側壁部材5
1の周壁部の上面および上側壁部材55の周縁部の下面
の間に挾まれることになる。
部材51,55間に装着されて両壁部材51,55がボ
ルト締めされると、電気装置側アース端子部6がその先
端部6aで電磁弁53の上面の金属部分に接触するとと
もに壁部材側アース端子部7がその先端部7aで上側壁
部材55の周縁部の下面に接触するために、電磁弁53
から導電性基板2を経由して上側壁部材55に至るアー
ス経路が形成される。したがってこれにより電磁弁53
のアース機能が確保されることになり、従来のようにア
ース用のリード線を配線しなくても電磁弁53のアース
をすることができる。電気装置側アース端子部6は階段
状に折曲げ形成されており、壁部材側アース端子部7は
テーパ状に折曲げ形成されており、何れも装着時にバネ
性を発揮して電磁弁53または壁部材55に対して強く
密接する。したがって良好な通電性を確保することがで
きる。
は、導電性基板2の表裏両面にそれぞれゴム状弾性材製
のパッキン10が被着されているために、このパッキン
10による密封作用によりガスケット1の密封効果が一
層高められている。したがって良好な密封性を確保する
ことができる。また電気装置側アース端子部6の先端部
6aおよび壁部材側アース端子部7の先端部7aに限っ
てパッキン10が削除されて導電性基板2が表面露出
し、導電性基板2がこの表面露出部分において直接電磁
弁53または壁部材55に接触するために、ゴム状弾性
材製のパッキン10が被着されていてもアース経路の通
電性が阻害されることがない。
ては、電気装置側アース端子部6がその先端部6aで電
磁弁53の上面の金属部分に接触し、更にそのバネ性に
より電磁弁53の上面の金属部分に圧接するために、こ
の圧接時のバネ力により電磁弁53を下方向に押し付け
る作用を奏し、これにより電磁弁53を下側壁部材51
に押付け固定することが可能である。したがって電磁弁
53を下側壁部材51に固定するためのボルト止めや嵌
合等の他の固定手段を省略することができ、または少な
くとも、これらの他の固定手段による固定力を従来より
低減させることができる。
さないし電気装置側アース端子部6のバネ性による電磁
弁53の保持力の大きさは、この電気装置側アース端子
部6の長さ、幅またはテーパの傾斜角度等の形状を変更
することにより適宜調整することが可能であって、これ
により所定の形状および重量を備えた電磁弁53を常に
適切な大きさのバネ力ないし保持力をもって保持するこ
とが可能となる。したがってバネ力ないし保持力が小さ
過ぎて電磁弁53が下側壁部材51内でぐらついたり、
反対にバネ力ないし保持力が大き過ぎて下側壁部材51
に対してガスケット1および上側ハウジング55を固定
しにくくなったりするのを未然に防止することができ
る。電気装置側アース端子部6の形状の変更は、切欠部
11の幅を変更したり、階段形状を変更したりするもの
であっても良い。
に係るガスケット1と同様に、図6に示した電磁弁装置
に装着されるものである。
ている。またこの図11におけるE−E線拡大断面が図
12に示されており、F−F線拡大断面が図13に示さ
れており、G−G線拡大断面が図14に示されている。
れている。
を呈する導電性基板2が備えられており、その周縁部に
平面円形のボルト挿通孔(ボルト穴とも称する)3が六
箇所設けられている。これら複数のボルト挿通孔3の内
側に位置して、外高のハーフビードよりなるビード部
(外周シール部とも称する)4がエンドレスに設けられ
ており、更にその内側に位置して、平面円形のボア孔5
が二箇所設けられている。またこのボア孔5の周縁部が
略全周に亙って斜め下方に折り曲げられて、これにより
平面略c字形を呈するテーパ状の電気装置側アース端子
部6が設けられており、またビード部4および電気装置
側アース端子部6の間に位置して、舌片状の壁部材側ア
ース端子部7が設けられている。壁部材側アース端子部
7は、導電性基板2に平面略コ字形の切込み部8を設け
て舌片部9を形成し、図14に示すように、この舌片部
9を下方に向けて略く字形に折り曲げることにより形成
されている。また平面略c字形の電気装置側アース端子
部6に所要数(図では三箇所ずつ)の切欠部12が設け
られて、この端子部6が周方向に分割されており、これ
によりこの端子部6が弾性変形し易くなっている。
薄板によって成形されており、図15に示すように、そ
の表裏両面にそれぞれゴム状弾性材製のパッキン10が
被着されている。パッキン10は導電性基板2の表面全
面および裏面全面にそれそれ被着されているが、電磁弁
53(図6参照)のアース経路を確保するために、電気
装置側アース端子部6の先端部6a(図12参照)およ
び壁部材側アース端子部7の先端部7a(図14参照)
に限ってパッキン10が研磨等により削除されて導電性
基板2が表面露出しており、これにより導電性基板2が
この表面露出部分において直接、電磁弁53または下側
壁部材51に接触するようになっている。
の壁部材51,55間に装着されて両壁部材51,55
がボルト締めされると、導電性基板2に備えられたハー
フビード状のビード部4が挟圧により弾性変形してその
反発力により壁部材51,55に密接するために、先ず
十分な密封機能が奏される。ビード部4は下側壁部材5
1の周壁部の上面および上側壁部材55の周縁部の下面
の間に挾まれることになる。
部材51,55間に装着されて両壁部材51,55がボ
ルト締めされると、電気装置側アース端子部6がその先
端部6aで電磁弁53の上面の金属部分に接触するとと
もに壁部材側アース端子部7がその先端部7aで下側壁
部材51の周縁部の上面に接触するために、電磁弁53
から導電性基板2を経由して下側壁部材51に至るアー
ス経路が形成される。したがってこれにより電磁弁53
のアース機能が確保されることになり、従来のようにア
ース用のリード線を配線しなくても電磁弁53のアース
をすることができる。電気装置側アース端子部6はテー
パ状に折曲げ形成されており、壁部材側アース端子部7
は略く字形に折曲げ形成されており、何れも装着時にバ
ネ性を発揮して電磁弁53または壁部材51に対して強
く密接する。したがって良好な通電性を確保することが
できる。
は、導電性基板2の表裏両面にそれぞれゴム状弾性材製
のパッキン10が被着されているために、このパッキン
10による密封作用によりガスケット1の密封効果が一
層高められている。したがって良好な密封性を確保する
ことができる。また電気装置側アース端子部6の先端部
6aおよび壁部材側アース端子部7の先端部7aに限っ
てパッキン10が削除されて導電性基板2が表面露出
し、導電性基板2がこの表面露出部分において直接電磁
弁53または壁部材51に接触するために、ゴム状弾性
材製のパッキン10が被着されていてもアース経路の通
電性が阻害されることがない。
ては、電気装置側アース端子部6がその先端部6aで電
磁弁53の上面の金属部分に接触し、更にそのバネ性に
より電磁弁53の上面の金属部分に圧接するために、こ
の圧接時のバネ力により電磁弁53を下方向に押し付け
る作用を奏し、これにより電磁弁53を下側壁部材51
に押付け固定することが可能である。したがって電磁弁
53を下側壁部材51に固定するためのボルト止めや嵌
合等の他の固定手段を省略することができ、または少な
くとも、これらの他の固定手段による固定力を従来より
低減させることができる。
さないし電気装置側アース端子部6のバネ性による電磁
弁53の保持力の大きさは、この電気装置側アース端子
部6の長さ、幅またはテーパの傾斜角度等の形状を変更
することにより適宜調整することが可能であって、これ
により所定の形状および重量を備えた電磁弁53を常に
適切な大きさのバネ力ないし保持力をもって保持するこ
とが可能となる。したがってバネ力ないし保持力が小さ
過ぎて電磁弁53が下側壁部材51内でぐらついたり、
反対にバネ力ないし保持力が大き過ぎて下側壁部材51
に対してガスケット1および上側壁部材55を固定しに
くくなったりするのを未然に防止することができる。電
気装置側アース端子部6の形状の変更は、切欠部11の
幅を変更したり、階段形状を変更したりするものであっ
ても良い。
請求項1によるガスケットにおいては、導電性基板に備
えられたビード部が圧縮変形せしめられてその反発力に
より壁部材に密接するために、先ず十分な密封機能を奏
し、その上で、同じく導電性基板に設けられた電気装置
側アース端子部が電気装置に接触するとともに壁部材側
アース端子部が壁部材に接触するために、電気装置から
導電性基板を経由して壁部材に至るアース経路が形成さ
れる。したがって電気装置のアース機能が確保され、従
来のようにアース用のリード線を配線しなくても電気装
置のアースをすることができ、配線作業等にかかる手間
暇を削減することができる。またリード線のように断線
することがないために、信頼性の高いものである。
明の請求項2によるガスケットにおいては、導電性基板
の表面にパッキンが被着されているために、このパッキ
ンによる密封作用によりガスケットの密封効果を一層向
上させることができる。また少なくとも導電性基板のア
ース端子部が表面露出しているために、導電性基板が電
気装置または壁部材に確実に接触する。したがって導電
性基板にパッキンが被着されていても、この導電性基板
を経由するアース経路の通電性が阻害されることがな
く、電気装置のアース機能を確実に確保することができ
る。
は、電気装置側アース端子部または壁部材側アース端子
部がガスケットの折曲部により構成されているために、
その製作が容易であるとともにその弾性を利用して折曲
部を電気装置または壁部材に密接させることができる。
は、電気装置側アース端子部が複数個設けられているた
めに、一のアース端子部が電気装置に接触しなくても他
のアース端子部が電気装置に接触する限り、電気装置の
アース機能を確保することができる。
においては、ガスケットが電気装置を保持する保持機能
ないし固定機能を有しているために、電気装置をハウジ
ングに固定するためのボルト止めや嵌合等の他の固定手
段を省略することができ、または少なくともこれらの他
の固定手段による固定力を従来より低減させることがで
きる。
は、電気装置の保持がガスケットに設けた折曲部により
行なわれるために、折曲部の弾性を利用することにより
電気装置を強固に固定することができ、請求項8による
ガスケットにおいては、折曲部が打ち抜きまたは打ち出
しにより形成されるために、その製作を容易化すること
ができる。
は、ガスケットの形状を変更することによって電気装置
に対する保持力の大きさが調整されるために、所定の形
状および重量を備えた電気装置を常に適切な大きさの保
持力をもって保持することができる。
おいては、電気装置の保持機能ないし固定機能を備えた
ガスケットにアース端子部が設けられているために、ガ
スケットに電気装置保持機能ないし固定機能と電気装置
アース機能とを併有させることができる。
する電磁弁装置の要部断面図
トの要部平面図
する電磁弁装置の要部断面図
面図
置の要部断面図
Claims (10)
- 【請求項1】 壁部材(51)(55)間をシールする
ガスケット(1)であって、前記壁部材(51)(5
5)間に挟まれるビード部(4)を備えた導電性基板
(2)を有し、前記導電性基板(2)に電気装置(5
3)側アース端子部(6)と壁部材(51)(55)側
アース端子部(7)とを設けたことを特徴とするガスケ
ット。 - 【請求項2】 請求項1のガスケットにおいて、導電性
基板(2)の表面にパッキン(10)が被着されてお
り、前記導電性基板(2)の少なくともアース端子部
(6)(7)が表面露出していることを特徴とするガス
ケット。 - 【請求項3】 請求項1または2の電気装置(53)側
アース端子部(6)または壁部材(51)(55)側ア
ース端子部(7)をガスケット(1)の折曲部により構
成していることを特徴とするガスケット。 - 【請求項4】 請求項1、2または3の電気装置(5
3)側アース端子部(6)を複数個設けていることを特
徴とするガスケット。 - 【請求項5】 ガスケット(1)で電気装置(53)を
保持するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3
または4に記載のガスケット。 - 【請求項6】 一対の壁部材(51)(55)に装着さ
れて前記壁部材(51)(55)間をシールするガスケ
ット(1)であって、当該ガスケット(1)で電気装置
(53)を保持するようにしたことを特徴とするガスケ
ット。 - 【請求項7】 請求項6における電気装置(53)の保
持をガスケット(1)に設けた折曲部で行なうようにし
たことを特徴とするガスケット。 - 【請求項8】 請求項7における折曲部を打ち抜きまた
は打ち出しによって形成したことを特徴とするガスケッ
ト。 - 【請求項9】 請求項6、7または8のガスケットにお
いて、ガスケット(1)の形状を変更することによって
電気装置(53)に対する保持力の大きさを調整できる
ようにしたことを特徴とするガスケット。 - 【請求項10】 請求項6、7、8または9におけるガ
スケット(1)に電気装置(53)側アース端子部
(6)または壁部材(51)(55)側アース端子部
(7)を設けていることを特徴とするガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22421598A JP4203149B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | ガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22421598A JP4203149B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | ガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000055205A true JP2000055205A (ja) | 2000-02-22 |
JP4203149B2 JP4203149B2 (ja) | 2008-12-24 |
Family
ID=16810327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22421598A Expired - Lifetime JP4203149B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | ガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4203149B2 (ja) |
-
1998
- 1998-08-07 JP JP22421598A patent/JP4203149B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4203149B2 (ja) | 2008-12-24 |
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