JP2000054981A - タ―ボ形ポンプ - Google Patents

タ―ボ形ポンプ

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JP2000054981A
JP2000054981A JP11243017A JP24301799A JP2000054981A JP 2000054981 A JP2000054981 A JP 2000054981A JP 11243017 A JP11243017 A JP 11243017A JP 24301799 A JP24301799 A JP 24301799A JP 2000054981 A JP2000054981 A JP 2000054981A
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magnetic
electromagnet
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Akinori Akamatsu
映明 赤松
Tsuguto Nakaseki
嗣人 中関
Motoharu Niki
基晴 仁木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体をクリーンな状態でかつ淀みなく送るこ
とのできるターボ形ポンプを提供する。 【解決手段】 インペラが制御式磁気軸受によってケー
シング内の所定位置に非接触で支持され、かつ回転駆動
手段によって回転駆動されるターボ形ポンプであって、
上記回転駆動手段は、インペラの一方の面に設けられた
永久磁石と、ケーシングを介してインペラの永久磁石に
対向するようにして設けられ、インペラを回転駆動する
ための固定子巻線とを含む。また、上記制御式磁気軸受
は、インペラの他方の面に設けられた磁性部材と、イン
ペラの磁性部材に対向するようにしてケーシングに取付
けられた電磁石とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はターボ形ポンプに
関し、特に、バイオテクノロジー、宇宙基地用機器、半
導体製造技術および医療機器などに適用されるターボ形
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ターボ形ポンプは、インペラ(羽根車)
を回転させ、流体に回転運動を与えて圧力を上げるもの
であり、工業界に広く用いられている。
【0003】図6はバイオテクノロジー、半導体製造技
術および医療機器などに用いられる従来のターボ形ポン
プを示す図である。
【0004】図6を参照して、ポンプ20は、流体に回
転運動を与えるためのインペラ21を備える。インペラ
21は回転軸22に軸支される。回転軸22は、転がり
軸受23によって支持され、モータ24により駆動され
る。モータ24により回転軸22が回転すると、回転軸
22に軸支されたインペラ21が回転する。インペラ2
1の回転により、流体は吸込管26から吸込まれ、渦巻
室27を経て吐出される。
【0005】バイオテクノロジー、半導体製造技術およ
び医療機器などに用いられるポンプは、極めてクリーン
であることが要求される。このため、図6に示すポンプ
20では、流体を汚染する汚染物質を発生する転がり軸
受23およびモータ24から流体を隔離するために、イ
ンペラ21側の軸受23とインペラ21との間にシール
25を設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ール25は回転軸22と接触しているために、この接触
部分における発熱や汚染物質の発生により流体が汚染さ
れるという問題がある。
【0007】また、軸受部やモータ部からのごみあるい
は錆による汚染を少なくするために、モータなどの電磁
石をモールドし、あるいは鉄部にメッキを施すことが考
えられる。しかしながら、このような改良を加えたとし
ても、従来のポンプではスピンドル内に流体が淀むとこ
ろがあり、このような淀みは流体の凝固や不純物の沈殿
を生じるために、バイオテクノロジーや医療機器などに
おいては重大な問題である。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、流
体をクリーンな状態でかつ淀みなく送ることのできるタ
ーボ形ポンプを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、インペラが
制御式軸受によってケーシング内の所定位置に非接触で
支持され、かつ回転駆動手段によって回転駆動されるタ
ーボ形ポンプである。
【0010】上記回転駆動手段は、インペラの一方の面
に設けられた複数個の永久磁石と、ケーシングを介して
インペラの複数個の永久磁石に対向するようにして設け
られ、インペラを回転駆動するための複数個の固定子巻
線とを含む。
【0011】また、上記制御式軸受は、インペラの他方
の面に設けられた磁性部材と、インペラの磁性部材に対
向するようにしてケーシングに取付けられた電磁石とを
含む。
【0012】
【作用】この発明では、インペラ本体は電動機の回転子
として用いられる。インペラ本体に設けられた複数個の
永久磁石と、それに対向して設けられた固定子巻線とに
よりトルクが発生し、インペラが回転する。また、イン
ペラの他方の面に設けられた磁性部材と、ケーシングに
取付けられた電磁石により制御式磁気軸受を構成し、イ
ンペラの両面に作用する磁気的作用によって、ケーシン
グ外からインペラを非接触で支持するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施例のタ
ーボ形ポンプの構造を示す断面図である。図1におい
て、ポンプ1のケーシング2内には、インペラ3が設け
られる。ケーシング2は非磁性部材からなる。インペラ
3は、回転駆動手段を構成する永久磁石4を有する非磁
性部材5と、制御式磁気軸受のロータに相当する軟鉄部
材6がリベットなどで結合されて作られている。また、
この軟鉄部材6は表面処理され、錆などが生じないよう
に考慮されている。永久磁石4はインペラ3の円周方向
に分割されており、互いに隣接する磁石の磁界の方向が
逆方向となるように着磁されている。インペラ3の永久
磁石4を有する側に対向するようにして、ケーシング2
外部には固定子7が設けられる。固定子7には、図2に
示すように、円周上に固定子巻線8が配置される。固定
子巻線8の個数はインペラ3側の永久磁石4の個数の
1.5倍となっている。固定子7側には、インペラ3の
回転位置を検出するセンサ(図示せず)が設けられてい
て、その回転位置に応じて各固定子巻線8に接続された
無接点制御整流子(図示せず)をオン・オフすることに
より、磁界を回転させ、永久磁石4が設けられたインペ
ラ3を回転する。
【0014】一方、インペラ3の軟鉄部材6を有する側
に対向するようにして、ケーシング2には、永久磁石4
と固定子巻線8との磁気的作用と釣合ってインペラ3を
ケーシング2の中心に保持するように作用する電磁石1
0が取付けられる。電磁石10は、この実施例では、図
3に参照符号m1〜m4で示すように、4個設けられる
が、少なくとも3個の電磁石を設ける必要がある。これ
は、図4に示すように、座標軸z方向(インペラの軸方
向)の力を釣合わせ、かつz軸に直交するx軸およびy
軸回りのモーメントを0にするためである。電磁石10
は図3に示すように、2本1組のヨーク11と、1本の
ヨークの周りに巻回されたコイル12とからなる。
【0015】電磁石間には、位置センサs1〜s4が設
けられる。この位置センサs1〜s4により電磁石10
と軟鉄部材6との隙間の間隔が検知され、この検知出力
はコイル12に与えられる電流を制御する制御部(図示
せず)にフィードバックされる。これにより、図4に示
すz,θx,θyが制御され、インペラ3はケーシング2
の中心に保持される。
【0016】インペラ3に重力などにより半径方向の力
が作用しても、電磁石10と軟鉄部材6との間の磁束
(図1に破線で示す)の剪断力が作用するために、イン
ペラ3はケーシング2の中心に保持される。
【0017】このようにして、磁気的に支持された状態
で、図5に示すようにインペラ3が回転すると、流体は
吸入口13から吸入され、吐出口14へ送られる。
【0018】インペラ3はケーシング2により固定子7
および電磁石10から隔離されており、汚染を受けるこ
とはないので、ポンプ1から吐出される流体はクリーン
な状態を保持する。
【0019】また、ポンプ2において流体が淀むところ
がないので、当該ポンプを血液ポンプに適用しても、血
栓などを生じることはない。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、イン
ペラを軸支することなく、インペラを磁気的作用によっ
て非接触でケーシング外部から支持するようにしたの
で、流体を汚染することなくかつ淀みなく送ることがで
きる。
【0021】また、この発明のポンプは、ポンプ本体の
軸、軸受、シールのみならず駆動用のモータの軸、軸受
も一切不要であり、摩耗を生ずる運動機械部分が一切存
在しないので、保守管理が不要になる。
【0022】さらに、この発明のポンプの寿命は、ポン
プを構成する材料の耐蝕性と電気回路の寿命にのみ依存
するので、ポンプの半永久的な運転が可能となる。この
ことは人工心臓や宇宙機器にとって、極めて重要であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例のターボ形ポンプの構造
を示す断面図である。
【図2】 図1に示す固定子の巻線の配置状態を示す図
である。
【図3】 図1に示すIII−IIIに沿う断面図であ
る。
【図4】 図1に示すインペラの釣合い状態を説明する
ための図である。
【図5】 図1に示すターボ形ポンプのポンプ作用を説
明するための図である。
【図6】 従来の渦巻型ポンプを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ターボ形ポンプ、2 ケーシング、3 インペラ、
4 永久磁石、5 非磁性部材、6 磁性部材、7 固
定子、8 固定子巻線、10 電磁石。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月29日(1999.9.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、制御式磁気
軸受と、ケーシング内の所定位置に非接触で支持される
インペラとを備えるターボ形ポンプである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上記制御式磁気軸受は、インペラの一方の
面に設けられた磁性部材と、インペラの磁性部材に対向
するようにしてケーシングに取付けられた電磁石とを含
む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、上記インペラは、ケーシングを介し
てインペラの他方の面からインペラに回転駆動力を付与
する磁気力と、制御式磁気軸受によって上記インペラの
一方の面に作用する磁気力とによって、釣り合わせた状
態で支持されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】作用この発明では、インペラの一方の
面に設けられた磁性部材と、ケーシングに取付けられた
電磁石により制御式磁気軸受を構成する。インペラは、
ケーシングを介してインペラの他方の面に作用する磁気
力によって回転する。インペラの両面に作用するこれら
磁気的作用によって、ケーシング外からインペラを非
接触で支持するようにしている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、この発明のポンプは、ポンプ本体の
軸、軸受、シール一切不要であり、摩耗を生ずる運動
機械部分が一切存在しないので、保守管理が不要にな
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インペラが制御式軸受によってケーシン
    グ内の所定位置に非接触で支持され、かつ回転駆動手段
    によって回転駆動されるターボ形ポンプであって、 前記回転駆動手段は、 前記インペラの一方の面に設けられた複数個の永久磁石
    と、 前記ケーシングを介して前記インペラの前記複数個の永
    久磁石に対向するようにして設けられ、前記インペラを
    回転駆動するための複数個の固定子巻線とを含み、 前記制御式軸受は、 前記インペラの他方の面に設けられた磁性部材と、 前記インペラの前記磁性部材に対向するようにして前記
    ケーシングに取付けられた電磁石とを含む、ターボ形ポ
    ンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101178260B1 (ko) * 2009-12-22 2012-08-29 삼성중공업 주식회사 초전도 전자석을 이용한 모터 결합형 펌프

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KR101178260B1 (ko) * 2009-12-22 2012-08-29 삼성중공업 주식회사 초전도 전자석을 이용한 모터 결합형 펌프

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