JP2000054666A - 大規模減圧トレーニング施設 - Google Patents

大規模減圧トレーニング施設

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JP2000054666A
JP2000054666A JP10224908A JP22490898A JP2000054666A JP 2000054666 A JP2000054666 A JP 2000054666A JP 10224908 A JP10224908 A JP 10224908A JP 22490898 A JP22490898 A JP 22490898A JP 2000054666 A JP2000054666 A JP 2000054666A
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JP
Japan
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training
facility
decompression
pressure
exercise equipment
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Withdrawn
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JP10224908A
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English (en)
Inventor
Akira Yamazaki
昭 山崎
Yasuo Mori
康雄 森
Masaya Kusaka
雅也 日下
Eiji Yamashita
栄司 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Engineering Advancement Association of Japan
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Engineering Advancement Association of Japan
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高地と同様の低圧環境を模した減圧施設を低
地に設置し、該減圧施設内にトレーニング用の運動設備
を設けて、随時簡単に減圧トレーニングを実施できるよ
うにする。 【解決手段】 大規模減圧トレーニング施設10には、
運動設備11と機械室12と管理棟13等が設けられて
いる。運動設備11にはトレーニング用の周回式トラッ
クが形成され、機械室12には施設内の空間を減圧する
ための減圧装置と空調装置とが備えられている。運動設
備11は、地上に設置される部分11aと、半地下に設
置される部分11bと、地中若しくは地下に設置される
部分11cとが併設され、内部の空間を夫々の設置部分
に亙って連続的に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大規模減圧トレーニ
ング施設に関するものであり、特に、高地トレーニング
用の大規模減圧トレーニング施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
長距離ランナーやスイマーなどのスポーツ選手の中に
は、3000m以上の高地にて低圧及び低酸素の環境下
でトレーニングを行い、心肺などの呼吸や循環機能の向
上を図ろうと試みるものがいる。しかし、国内では交通
環境の不備や冬季の積雪などのため、このような高地に
トレーニング施設を設置することは困難であり、海外の
高地トレーニング施設を利用していた。しかし、多額の
遠征費用と移動時間が掛かり、長期に亙って高地トレー
ニングを行うことは容易でない。
【0003】一方、高地と同様の低圧若しくは低酸素の
環境を模した施設を低地に設置し、斯かる環境の施設で
トレーニングを行なうことにより、低地に居ながら高地
トレーニングを行なうことが考えられる。例えば、地下
空洞内に減圧トレーニング施設を設けることができれ
ば、気圧差に耐え得る強度を有した密閉空間を得やす
い。しかし、地下の減圧トレーニング施設は次に述べる
ような問題点がある。
【0004】一般に、地下に構造物を建設する場合は、
地上の場合より工事費が高くなる。鉱山の廃坑や廃線ト
ンネルなど、既存の地下空洞を利用すれば工事費を削減
できるが、このような地下空洞は交通の不便な地方部に
多く、スポーツ選手が随時簡単に利用することができな
い。また、既存の地下空洞だけではトレーニング用のト
ラックが短いなど運動設備の拡張が必要である場合や、
施設内に二箇所以上の避難口を確保する場合には、新た
に岩盤を掘削しなければならず、必ずしも安価に構築で
きるとは限らない。
【0005】そこで、高地と同様の低圧環境を模した減
圧施設を低地に設置し、該減圧施設内にトレーニング用
の運動設備を設けて、随時簡単に減圧トレーニングを実
施できるようにするために解決すべき技術的課題が生じ
てくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、高地トレーニング用
の減圧施設であって、該減圧施設にはトレーニング用の
トラックをはじめとする運動設備が設けられ、更に、施
設内の空間を減圧するための減圧装置と、該空間の温度
及び湿度を調整するための空調装置と、該空間に入退出
する際に施設内外の気圧差を調整するための調圧室とを
備えた大規模減圧トレーニング施設、及び、前記減圧施
設は、地上に設置される部分と地下若しくは半地下に設
置される部分とが併設され、且つ、双方の設置部分に亙
って連続的に前記運動設備が設けられている大規模減圧
トレーニング施設を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に従って詳述する。図1及び図2は大規模減圧トレー
ニング施設(以下、減圧施設という)10を示し、該減圧
施設10にはトレーニング用のトラックをはじめとする
運動設備11のほかに、機械室12及び管理棟13など
が設けられている。運動設備11内の空間の気圧は 0.7
気圧程度に減圧されており、標高約3000mの高地と
同等の気圧状態に維持されている。
【0008】該減圧施設10の運動設備11は、すべて
の部分を地上に設置してもよいが、本実施の形態では、
地上に設置される部分11aと、半地下に設置される部
分11bと、地中若しくは地下に設置される部分11c
とを併設し、内部の空間を夫々の設置部分に亙って連続
的に設ける。地上設置部分11aと半地下設置部分11
b及び地下設置部分11cとを組み合わせて構築するこ
とにより、工事費を削減できるとともに、比較的都市部
の近郊に大規模な減圧施設10の構築が可能となる。
尚、安全対策上、該減圧施設10に複数の避難口を設け
る場合には、地上設置部分があるので避難口を容易に設
けるとができる。
【0009】図3に示すように、機械室12には前記運
動設備11内の空間を減圧するための減圧装置14と、
該空間の温度及び湿度を調整するための空調装置15が
備えられている。このほか、該機械室12内には電源装
置や給水装置なども備えられている。前記減圧装置14
の作動により、前述した運動設備11内の広い空間を減
圧して効率よく一定圧に維持させるため、図1に示すよ
うに、数箇所に機械室12を設置してもよい。
【0010】図4に示すように、前記運動設備11の屋
根や側壁などの外壁16は、室内外の気圧差に耐え得る
強度を有しており、且つ、気密性が確保されるように構
築されている。また、前記空調装置15により最適な温
度と湿度に調整された空気が、該運動設備11内に設け
られた給風ダクト17aにより送気されて、各空調吹出
部18から吹き出される。また、該運動設備11内の汚
れた空気は、排風ダクト17bから排風されて前記空調
装置15へ還気される。空調装置15や給風及び排風ダ
クト17a,17bの負荷を考慮すれば、該運動設備1
1をいくつかのブロックに分割し、夫々のブロック毎に
温度や湿度等を個別制御するのが望ましい。
【0011】尚、符号19は運動設備11内を照らす照
明灯であり、このほか、地上に設置される部分11aの
外壁16には太陽光を採り入れるための窓(図示せず)を
設けることもできる。この場合、気密性及び耐圧性の高
い窓枠並びにガラスを使用することは当然である。
【0012】更に、運動設備11を利用するスポーツ選
手などが、管理棟13の大気圧の環境から運動設備11
内の減圧環境へ直接入退出はできないため、施設内外の
気圧差を調整するための調圧室20を設け、遮蔽扉21
a,21bにより運動設備11の空間と管理棟13の空
間を遮蔽する。該調圧室20内の気圧は、運動設備11
へ入場する際は大気圧から運動設備11内の気圧に減圧
され、一方、運動設備11から退出する際は運動設備1
1内の気圧から大気圧に増圧される。
【0013】スポーツ選手が運動設備11内へ入場する
際は、先ず管理棟13側から遮蔽扉21aを開き、該遮
蔽扉21aから調圧室20に入った後に該遮蔽扉21a
を閉じて、一旦、調圧室20に留まる。そして、該調圧
室20内の気圧を適切な減圧速度で減圧させた後、遮蔽
扉21bを開放して運動設備11内へ入る。このよう
に、大気圧の環境から急激に減圧環境に移行しないた
め、減圧に起因するめまいや筋肉痛などの疾患を防止す
ることができる。
【0014】尚、該運動設備11に設けられたトレーニ
ング用のトラックは、実際の競技場のトラックと同様の
長さ、或いはそれ以上の長さに形成され、長距離ランナ
ーの運動量も十分にカバーできるように周回式にしてあ
る。また、図示は省略するが、トラックのほかトレーニ
ング用のフィールドを設けたり、或いは、スイミング用
のプールを設置してスイマーの利用に供することも可能
である。
【0015】斯くして、該運動設備11内の減圧環境で
スポーツ選手がトレーニングを行なうことにより、高地
と同様に低圧且つ低酸素の下での減圧トレーニングを行
なうことが可能となり、心肺などの呼吸や循環機能の向
上を図ることができる。
【0016】尚、前記運動設備11に近接して滞在施設
(図示せず)を設け、該滞在施設内の空間も前記運動設備
11と同様に減圧して低圧且つ低酸素に維持するように
調整すれば、スポーツ選手が減圧トレーニングを終了し
た後に、通常の大気圧及び酸素濃度に戻ることなく、減
圧環境下にて滞在することができる。従って、トレーニ
ングを行っている所定期間中は、スポーツ選手が連続的
に減圧環境下に長期間滞在することができ、極めて効果
的に高地トレーニングを行なうことが可能となる。
【0017】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、運動設備を備えた減圧施設を設けることにより、
低地に居ながら減圧環境下でトレーニングを行なうこと
ができる。また、地上に設置される部分と地下若しくは
半地下に設置される部分とを組み合わせて構築すること
により、減圧施設の工事費を削減できるとともに、比較
的都市部の近郊に大規模な減圧施設を構築することがで
きる。
【0019】斯くして、海外の高地へ遠征する費用と時
間を節約でき、スポーツ選手が随時簡単に高地トレーニ
ングを行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】大規模減圧トレーニング施設の平面図。
【図2】大規模減圧トレーニング施設の一部切欠正面
図。
【図3】機械室の内部を示す解説図。
【図4】運動設備と調圧室の縦断側面図。
【符号の説明】
10 大規模減圧トレーニング施設 11 運動設備 11a 地上に設置される部分 11b 半地下に設置される部分 11c 地下に設置される部分 14 減圧装置 15 空調装置 19 調圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 康雄 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 日下 雅也 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 山下 栄司 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高地トレーニング用の減圧施設であっ
    て、該減圧施設にはトレーニング用のトラックをはじめ
    とする運動設備が設けられ、更に、施設内の空間を減圧
    するための減圧装置と、該空間の温度及び湿度を調整す
    るための空調装置と、該空間に入退出する際に施設内外
    の気圧差を調整するための調圧室とを備えたことを特徴
    とする大規模減圧トレーニング施設。
  2. 【請求項2】 前記減圧施設は、地上に設置される部分
    と地下若しくは半地下に設置される部分とが併設され、
    且つ、双方の設置部分に亙って連続的に前記運動設備が
    設けられている請求項1記載の大規模減圧トレーニング
    施設。
JP10224908A 1998-08-07 1998-08-07 大規模減圧トレーニング施設 Withdrawn JP2000054666A (ja)

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