JP2000053032A - トラクタ - Google Patents
トラクタInfo
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- JP2000053032A JP2000053032A JP10228080A JP22808098A JP2000053032A JP 2000053032 A JP2000053032 A JP 2000053032A JP 10228080 A JP10228080 A JP 10228080A JP 22808098 A JP22808098 A JP 22808098A JP 2000053032 A JP2000053032 A JP 2000053032A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要な強度を確保できるものでありながら、
ミッションケースの薄肉化、あるいは、アルミダイカス
ト化を可能にして、トラクタにおける車体重量の削減を
図る。 【解決手段】 前後に長い板材を縦向き姿勢で配置して
なる左右一対の主フレーム1を所定の左右間隔をもって
対向配置するとともに、その前端部同士を横フレーム7
で連結し、この左右主フレーム1の前部にエンジン2を
搭載支持するとともに、左右主フレーム1間に位置させ
てミッションケース3を主フレーム1の後部に連結支持
し、この主フレーム1の後端を後輪軸心より後方にまで
延出し、主フレーム1の後端部に転倒保護フレーム15
の基端を連結支持する。
ミッションケースの薄肉化、あるいは、アルミダイカス
ト化を可能にして、トラクタにおける車体重量の削減を
図る。 【解決手段】 前後に長い板材を縦向き姿勢で配置して
なる左右一対の主フレーム1を所定の左右間隔をもって
対向配置するとともに、その前端部同士を横フレーム7
で連結し、この左右主フレーム1の前部にエンジン2を
搭載支持するとともに、左右主フレーム1間に位置させ
てミッションケース3を主フレーム1の後部に連結支持
し、この主フレーム1の後端を後輪軸心より後方にまで
延出し、主フレーム1の後端部に転倒保護フレーム15
の基端を連結支持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汎用性を考慮して
構成された比較的小型のトラクタに関する。
構成された比較的小型のトラクタに関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタの車体構造としては、例えば特
開平7‐329663号公報に開示されているように、
エンジン、主クラッチハウジング、中空ハウジング、お
よび、ミッションケースを直列に連結したモノボディ型
のものが多用されており、また、一部のトラクタでは、
例えば実開昭61‐110428号公報や特開平3‐1
43775公報に開示されているように、左右一対の主
フレームの前部にエンジンを搭載支持するとともに、主
フレームの後部にミッションケースを連結したフレーム
搭載型のものも利用されている。
開平7‐329663号公報に開示されているように、
エンジン、主クラッチハウジング、中空ハウジング、お
よび、ミッションケースを直列に連結したモノボディ型
のものが多用されており、また、一部のトラクタでは、
例えば実開昭61‐110428号公報や特開平3‐1
43775公報に開示されているように、左右一対の主
フレームの前部にエンジンを搭載支持するとともに、主
フレームの後部にミッションケースを連結したフレーム
搭載型のものも利用されている。
【0003】トラクタにおいては、車体後部に転倒保護
フレームを立設したり(特開平7‐329663号公報
参照)、牽引型作業装置などを連結したりすることがあ
り、従来では、車体後端の構造物がミッションケースと
なっているので、このミッションケースに転倒保護フレ
ームの基端や作業装置連結用のブラケットを連結するよ
うにしていた。従って、ミッションケースは、車体構造
として要求される強度のみならず、付設した装置から受
ける負荷に対する強度をも考慮して相当頑強なものに設
定していた。また、一般に、トラクタのミッションケー
スには作業装置を昇降する油圧駆動型のリフトアームを
装備しているので、作業装置吊り上げ負荷に対する強度
も併せて要求されることになり、ミッションケースは鋳
鉄製のものが用いられていた。
フレームを立設したり(特開平7‐329663号公報
参照)、牽引型作業装置などを連結したりすることがあ
り、従来では、車体後端の構造物がミッションケースと
なっているので、このミッションケースに転倒保護フレ
ームの基端や作業装置連結用のブラケットを連結するよ
うにしていた。従って、ミッションケースは、車体構造
として要求される強度のみならず、付設した装置から受
ける負荷に対する強度をも考慮して相当頑強なものに設
定していた。また、一般に、トラクタのミッションケー
スには作業装置を昇降する油圧駆動型のリフトアームを
装備しているので、作業装置吊り上げ負荷に対する強度
も併せて要求されることになり、ミッションケースは鋳
鉄製のものが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋳鉄製のミッ
ションケースは概して重量が大きく、かつ、必要強度を
確保するには肉厚を大きくしたり補強リブを多く設け
る、等するために、トラクタの後部に配備されるミッシ
ョンケースが相当大重量となり、車体全体の重量が増大
したり、車体の重量バランスが後ろ寄りになって、車体
前部に大きいバランスウエイトを付設しなければならな
くなり、一層車体重量の増大を招く結果となりがちであ
った。
ションケースは概して重量が大きく、かつ、必要強度を
確保するには肉厚を大きくしたり補強リブを多く設け
る、等するために、トラクタの後部に配備されるミッシ
ョンケースが相当大重量となり、車体全体の重量が増大
したり、車体の重量バランスが後ろ寄りになって、車体
前部に大きいバランスウエイトを付設しなければならな
くなり、一層車体重量の増大を招く結果となりがちであ
った。
【0005】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、車体構造に改良を加えることで、必要
な強度を確保できるものでありながら、ミッションケー
スの薄肉軽量化、あるいは、アルミダイカスト化を可能
にして、車体重量の削減を図ることを主たる目的とする
ものである。
たものであって、車体構造に改良を加えることで、必要
な強度を確保できるものでありながら、ミッションケー
スの薄肉軽量化、あるいは、アルミダイカスト化を可能
にして、車体重量の削減を図ることを主たる目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明のトラクタ
は、前後に長い板材を縦向き姿勢で配置してなる左右一
対の主フレームを所定の左右間隔をもって対向配置する
とともに、その前端部同士を横フレームで連結し、この
左右主フレームの前部にエンジンを搭載支持するととも
に、左右主フレーム間に位置させてミッションケースを
主フレームの後部に連結支持し、この主フレームの後端
を後輪軸心より後方にまで延出してあることを特徴とす
る。
は、前後に長い板材を縦向き姿勢で配置してなる左右一
対の主フレームを所定の左右間隔をもって対向配置する
とともに、その前端部同士を横フレームで連結し、この
左右主フレームの前部にエンジンを搭載支持するととも
に、左右主フレーム間に位置させてミッションケースを
主フレームの後部に連結支持し、この主フレームの後端
を後輪軸心より後方にまで延出してあることを特徴とす
る。
【0008】(作用) 上記構成によると、後車軸より
後方にまで延出した主フレームの後端部に付設装置を連
結することで、これら付設装置からの負荷を直接ミッシ
ョンケースにかけることなく主フレームで支持すること
ができる。その結果、ミッションケースに掛かる負荷が
軽減するので、その分、ミッションケースの要求される
強度が小さくなり、鋳鉄製であっても肉厚を小さくした
り補強リブを少なくする等して、ミッションケースの軽
量化を図ることができ、また、ミッションケースをアル
ミダイカスト製にすれば、一層ミッションケースの軽量
化を図ることが可能となる。
後方にまで延出した主フレームの後端部に付設装置を連
結することで、これら付設装置からの負荷を直接ミッシ
ョンケースにかけることなく主フレームで支持すること
ができる。その結果、ミッションケースに掛かる負荷が
軽減するので、その分、ミッションケースの要求される
強度が小さくなり、鋳鉄製であっても肉厚を小さくした
り補強リブを少なくする等して、ミッションケースの軽
量化を図ることができ、また、ミッションケースをアル
ミダイカスト製にすれば、一層ミッションケースの軽量
化を図ることが可能となる。
【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、主フレームに付設装置の負荷を分担支持させる
ことが可能となるので、車体に要求される強度を確保し
ながらミッションケースの軽量化を図ることができ、車
体全体として軽量化に有効になる。また、車体後部のミ
ッションケースの軽量化は、車体全体としての前後重量
バランスをとる上でも有効となり、車体前部のバランス
ウエイトを少なくして、車体重量軽減にさらに貢献す
る。
よると、主フレームに付設装置の負荷を分担支持させる
ことが可能となるので、車体に要求される強度を確保し
ながらミッションケースの軽量化を図ることができ、車
体全体として軽量化に有効になる。また、車体後部のミ
ッションケースの軽量化は、車体全体としての前後重量
バランスをとる上でも有効となり、車体前部のバランス
ウエイトを少なくして、車体重量軽減にさらに貢献す
る。
【0010】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
効果〕
【0011】(構成) 請求項2に係る発明のトラクタ
は、請求項1記載の発明において、前記主フレームの後
端部に転倒保護フレームの基端を連結支持してある。
は、請求項1記載の発明において、前記主フレームの後
端部に転倒保護フレームの基端を連結支持してある。
【0012】(作用・効果) 上記構成によると、転倒
保護フレームの基端を主フレームで強固に支持すること
ができ、転倒保護フレームの機能を高いものにすること
ができる。
保護フレームの基端を主フレームで強固に支持すること
ができ、転倒保護フレームの機能を高いものにすること
ができる。
【0013】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
効果〕
【0014】(構成) 請求項3に係る発明のトラクタ
は、請求項1または2記載の発明において、前記主フレ
ームに、ミッドマウント型のモーアの連結部と、フンン
トローダの連結部を備えてある。
は、請求項1または2記載の発明において、前記主フレ
ームに、ミッドマウント型のモーアの連結部と、フンン
トローダの連結部を備えてある。
【0015】(作用) 上記構成によると、モーアやの
フロントローダの重量負荷や、ローダ作業負荷を強度の
高い主フレームで直接受けさせることができる。この場
合、重量負荷は縦向き姿勢の板材からなる主フレームで
支持されるので、板厚が小さくても十分大きい負荷に対
応できる。また、ローダ作業時に発生する前後方向の負
荷も主フレームの板面に沿った荷重として作用するの
で、これにも主フレームは十分対抗する。
フロントローダの重量負荷や、ローダ作業負荷を強度の
高い主フレームで直接受けさせることができる。この場
合、重量負荷は縦向き姿勢の板材からなる主フレームで
支持されるので、板厚が小さくても十分大きい負荷に対
応できる。また、ローダ作業時に発生する前後方向の負
荷も主フレームの板面に沿った荷重として作用するの
で、これにも主フレームは十分対抗する。
【0016】(効果) 従って、請求項3に係る発明に
よると、比較的厚さの薄い板材の主フレームを利用して
車体重量を抑制することができるものでありながら、モ
ーアやフロントローダの重量負荷や作業負荷に十分耐え
る強度を確保して、大きい負荷作業を良好に行うことが
できる。
よると、比較的厚さの薄い板材の主フレームを利用して
車体重量を抑制することができるものでありながら、モ
ーアやフロントローダの重量負荷や作業負荷に十分耐え
る強度を確保して、大きい負荷作業を良好に行うことが
できる。
【0017】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
効果〕
【0018】(構成) 請求項4に係る発明のトラクタ
は、請求項3記載の発明において、前記ミッションケー
スからの動力を前車軸ケースに伝達する伝動軸を左右板
フレームの間において、横方向に偏位させて配備すると
ともに、ミッドマウント型のモーアのデッキ上面に突設
した入力ケースを、前記伝動軸の偏在方向と逆方向に偏
位させて前記モーアを機体下腹部に装備してある。
は、請求項3記載の発明において、前記ミッションケー
スからの動力を前車軸ケースに伝達する伝動軸を左右板
フレームの間において、横方向に偏位させて配備すると
ともに、ミッドマウント型のモーアのデッキ上面に突設
した入力ケースを、前記伝動軸の偏在方向と逆方向に偏
位させて前記モーアを機体下腹部に装備してある。
【0019】(作用) 上記構成によると、ミッション
ケースからの動力を前車軸ケースに伝達する伝動軸と、
ミッドマウント型のモーアのデッキ上面に突設した入力
ケースとが左右の板フレームの間において互いに干渉す
ることなく左右に偏在することになる。その結果、入力
ケースの上方空間を確保でき、モーアを大きく上昇させ
て、モーアの最大地上高さを十分確保できる。
ケースからの動力を前車軸ケースに伝達する伝動軸と、
ミッドマウント型のモーアのデッキ上面に突設した入力
ケースとが左右の板フレームの間において互いに干渉す
ることなく左右に偏在することになる。その結果、入力
ケースの上方空間を確保でき、モーアを大きく上昇させ
て、モーアの最大地上高さを十分確保できる。
【0020】(効果) 従って、請求項4に係る発明に
よると、地上の隆起部を乗り越えるような場合でも、機
体下腹部のモーアが邪魔になるようなことがなく、起伏
の多い作業地を円滑に走行することが可能となる。
よると、地上の隆起部を乗り越えるような場合でも、機
体下腹部のモーアが邪魔になるようなことがなく、起伏
の多い作業地を円滑に走行することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に係るトラクタの
全体側面が示されている。このトラクタは、前後に長い
左右一対の主フレーム1の前部にエンジン2が搭載支持
されるとともに、主フレーム1の後部にアルミダイカス
ト製のミッションケース3が連結された車体構造を備
え、かつ、主フレーム1の前部下方に、前車軸ケース4
を介して左右の前輪5が軸支されるとともに、ミッショ
ンケース3の左右に主推進車輪としての後輪6が軸支さ
れた4輪駆動構造となっている。
全体側面が示されている。このトラクタは、前後に長い
左右一対の主フレーム1の前部にエンジン2が搭載支持
されるとともに、主フレーム1の後部にアルミダイカス
ト製のミッションケース3が連結された車体構造を備
え、かつ、主フレーム1の前部下方に、前車軸ケース4
を介して左右の前輪5が軸支されるとともに、ミッショ
ンケース3の左右に主推進車輪としての後輪6が軸支さ
れた4輪駆動構造となっている。
【0022】図7および図8に示すように、左右の前記
主フレーム1は、前後に長い直線状の厚板材を縦向き姿
勢で配置したものであり、左右に所定間隔をもって並列
配備した左右主フレーム1の前端が横フレーム7で連結
されるとともに、前端側の下部には、前車軸ケース4を
ローリング自在に支承する前後一対のブラケット8,9
が左右主フレーム1に亘って架設され、さらに、前後方
向の中間部には、ヘの字状に屈折した板ステー10が左
右主フレーム1に亘って架設された構造となっている。
そして、主フレーム1の前部寄りの前後には左右一対づ
つのエンジン搭載部11a,11bが取付けられ、ここ
に前記エンジン2が防振ゴム12を介して4点防振支持
状態で搭載支持されている。
主フレーム1は、前後に長い直線状の厚板材を縦向き姿
勢で配置したものであり、左右に所定間隔をもって並列
配備した左右主フレーム1の前端が横フレーム7で連結
されるとともに、前端側の下部には、前車軸ケース4を
ローリング自在に支承する前後一対のブラケット8,9
が左右主フレーム1に亘って架設され、さらに、前後方
向の中間部には、ヘの字状に屈折した板ステー10が左
右主フレーム1に亘って架設された構造となっている。
そして、主フレーム1の前部寄りの前後には左右一対づ
つのエンジン搭載部11a,11bが取付けられ、ここ
に前記エンジン2が防振ゴム12を介して4点防振支持
状態で搭載支持されている。
【0023】また、前記主フレーム1は後車輪6の軸心
を越え、かつ、ミッションケース3よりも後方にまで延
出され、その延出部1aに連結されて上方に延出された
左右の縦フレーム13の上端に、運転座席14の後方に
立設するアーチ形の転倒保護フレーム15の左右下端が
連結されている。なお、運転ステップ16に連設された
後輪フェンダ部17が、縦フレーム13の上端と転倒保
護フレーム15の左右下端との間に共締め連結されてい
る。
を越え、かつ、ミッションケース3よりも後方にまで延
出され、その延出部1aに連結されて上方に延出された
左右の縦フレーム13の上端に、運転座席14の後方に
立設するアーチ形の転倒保護フレーム15の左右下端が
連結されている。なお、運転ステップ16に連設された
後輪フェンダ部17が、縦フレーム13の上端と転倒保
護フレーム15の左右下端との間に共締め連結されてい
る。
【0024】前記ミッションケース3は、左右主フレー
ム1の間に挿入されて側方からボルト連結されており、
ボルト連結を解除すれば主フレーム1に対してミッショ
ンケース3を上方あるいは後方から挿抜することができ
るようになっている。そして、このミッションケース3
の前面には、油圧式無段変速装置(HST)19が連結
されており、エンジン出力が伝動軸20を介して油圧式
無段変速装置19に入力され、油圧式無段変速装置19
の変速出力が前記ミッションケース3に伝達されるよう
になっている。
ム1の間に挿入されて側方からボルト連結されており、
ボルト連結を解除すれば主フレーム1に対してミッショ
ンケース3を上方あるいは後方から挿抜することができ
るようになっている。そして、このミッションケース3
の前面には、油圧式無段変速装置(HST)19が連結
されており、エンジン出力が伝動軸20を介して油圧式
無段変速装置19に入力され、油圧式無段変速装置19
の変速出力が前記ミッションケース3に伝達されるよう
になっている。
【0025】前記ミッションケース3の内部構造が図5
および図6に示されている。つまり、油圧式無段変速装
置19の出力軸(モータ軸)21が、ミッションケース
3の走行系入力軸22に連結され、この入力軸22に伝
達された正転あるいは逆転の変速動力がギヤ変速機構2
3で更に2段に変速されてベベルピニオン軸24に伝達
されるとともに、ベベルピニオン軸24の出力がベベル
ギヤ機構25で大きく減速されてデフ機構26に伝達さ
れ、このデフ機構26の左右の差動軸が後車軸27とし
て左右に延出されて、各後車軸27に連結された後輪6
が駆動されるようになっている。また、各後車軸27
は、多板式のサイドブレーキ28でそれぞれ制動可能に
構成されるとともに、デフ機構26にはデフッロック機
構29が備えられている。
および図6に示されている。つまり、油圧式無段変速装
置19の出力軸(モータ軸)21が、ミッションケース
3の走行系入力軸22に連結され、この入力軸22に伝
達された正転あるいは逆転の変速動力がギヤ変速機構2
3で更に2段に変速されてベベルピニオン軸24に伝達
されるとともに、ベベルピニオン軸24の出力がベベル
ギヤ機構25で大きく減速されてデフ機構26に伝達さ
れ、このデフ機構26の左右の差動軸が後車軸27とし
て左右に延出されて、各後車軸27に連結された後輪6
が駆動されるようになっている。また、各後車軸27
は、多板式のサイドブレーキ28でそれぞれ制動可能に
構成されるとともに、デフ機構26にはデフッロック機
構29が備えられている。
【0026】また、前記ベベルピニオン軸24の動力が
中間軸31を介して前輪駆動軸32に伝達され、この前
輪駆動軸32から取り出された動力が、伝動軸33,3
4および自在継ぎ手35を介して前記前車軸ケース4の
入力軸36に伝達され、もって、左右の前輪5が後輪6
と同調した速度で駆動されるようになっている。ここ
で、前記伝動軸33,34は、左右主フレーム1の間に
おいて、右側に偏位して配備されるとともに、前記入力
軸36も前車軸ケース4のローリング支点aに対して右
側に偏位した位置に設置されている。
中間軸31を介して前輪駆動軸32に伝達され、この前
輪駆動軸32から取り出された動力が、伝動軸33,3
4および自在継ぎ手35を介して前記前車軸ケース4の
入力軸36に伝達され、もって、左右の前輪5が後輪6
と同調した速度で駆動されるようになっている。ここ
で、前記伝動軸33,34は、左右主フレーム1の間に
おいて、右側に偏位して配備されるとともに、前記入力
軸36も前車軸ケース4のローリング支点aに対して右
側に偏位した位置に設置されている。
【0027】また、油圧式無段変速装置13のポンプ軸
41が後方に延出されてミッションケース3のPTO系
伝動軸42に連結され、この伝動軸42に入力された動
力が多板油圧式のPTOクラッチ43を介して出力ギヤ
44に伝達され、出力ギヤ44の動力が更にシフトギヤ
45を介して後部PTO軸46とミッドPTO軸47に
選択的に伝達されるよう構成されている。詳述すれば、
シフトギヤ45を、図5中に示すようにシフト範囲の中
間にシフトしておくと、シフトギヤ45が中間軸48
と、これに遊嵌したギヤ49の両方に咬合連結されて、
後部PTO軸46とミッドPTO軸47が共に駆動さ
れ、また、シフトギヤ45を後方にシフトして中間軸4
8にのみ咬合連結することで、後部PTO軸46のみを
駆動することができ、更に、シフトギヤ45を前方にシ
フトしてギヤ49にのみ咬合連結することで、ミッドP
TO軸47のみを駆動することができるよう構成されて
いるのである。
41が後方に延出されてミッションケース3のPTO系
伝動軸42に連結され、この伝動軸42に入力された動
力が多板油圧式のPTOクラッチ43を介して出力ギヤ
44に伝達され、出力ギヤ44の動力が更にシフトギヤ
45を介して後部PTO軸46とミッドPTO軸47に
選択的に伝達されるよう構成されている。詳述すれば、
シフトギヤ45を、図5中に示すようにシフト範囲の中
間にシフトしておくと、シフトギヤ45が中間軸48
と、これに遊嵌したギヤ49の両方に咬合連結されて、
後部PTO軸46とミッドPTO軸47が共に駆動さ
れ、また、シフトギヤ45を後方にシフトして中間軸4
8にのみ咬合連結することで、後部PTO軸46のみを
駆動することができ、更に、シフトギヤ45を前方にシ
フトしてギヤ49にのみ咬合連結することで、ミッドP
TO軸47のみを駆動することができるよう構成されて
いるのである。
【0028】また、上記構成のミッションケース3の上
部には、鋳鉄製のシリンダケース49が連結され、内装
した油圧シリンダ50で駆動揺動される左右一対のリフ
トアーム51が備えられ、機体後部に3点リンク機構
(図示せず)を介して連結した各種の作業装置を昇降す
ることが可能となっている。
部には、鋳鉄製のシリンダケース49が連結され、内装
した油圧シリンダ50で駆動揺動される左右一対のリフ
トアーム51が備えられ、機体後部に3点リンク機構
(図示せず)を介して連結した各種の作業装置を昇降す
ることが可能となっている。
【0029】前輪5と後輪6との間には、ミッドマウン
ト型のモーアMが前リンク55と後リンク56を介して
平行昇降自在に支持されている。つまり、左右主フレー
ム1の間に単動型の油圧シリンダ57が配備されるとと
もに、左右主フレーム1の外側には前記油圧シリンダ5
7によって支点b周りに駆動揺動される左右一対のリフ
トアーム58が装備され、このリフトアーム58と前記
後リンク56とが吊りリンク59を介して吊り下げ連結
され、油圧シリンダ57の伸長作動によってモーアMが
駆動上昇され、油圧シリンダ57の短縮作動によってモ
ーアMが自重下降するよう構成されている。
ト型のモーアMが前リンク55と後リンク56を介して
平行昇降自在に支持されている。つまり、左右主フレー
ム1の間に単動型の油圧シリンダ57が配備されるとと
もに、左右主フレーム1の外側には前記油圧シリンダ5
7によって支点b周りに駆動揺動される左右一対のリフ
トアーム58が装備され、このリフトアーム58と前記
後リンク56とが吊りリンク59を介して吊り下げ連結
され、油圧シリンダ57の伸長作動によってモーアMが
駆動上昇され、油圧シリンダ57の短縮作動によってモ
ーアMが自重下降するよう構成されている。
【0030】図2に示すように、前記モーアMは、下向
きに開放されたデッキ60の内部に縦軸駆動される3枚
のブレード61C,61L,61Rを並列配備して構成
されたものであり、デッキ60上に設置した入力ケース
62の後ろ向き入力軸63と、前記ミッドPTO軸47
とが伝動軸64および自在継ぎ手65を介して連動連結
されている。
きに開放されたデッキ60の内部に縦軸駆動される3枚
のブレード61C,61L,61Rを並列配備して構成
されたものであり、デッキ60上に設置した入力ケース
62の後ろ向き入力軸63と、前記ミッドPTO軸47
とが伝動軸64および自在継ぎ手65を介して連動連結
されている。
【0031】前記入力ケース62は、中央ブレード61
Cの直上に配備されており、中央ブレード61Cの回転
軸66Cと前記入力軸63とが内装したベベルギヤで直
交連動されて、中央ブレード61Cが平面視で時計方向
に回転駆動されるとともに、中央ブレード回転軸66C
と左右ブレード61L,61Rの回転軸66L,66R
とがベルト67を介して撒き掛け連動されて、左右ブレ
ード61L,61Rも中央ブレード61Cと同方向に回
転駆動され、これらブレード61C,61L,61Rで
刈取った草をブレード回転起風にのせてデッキ右側に風
力搬送し、デッキ右端に形成した排出口68から外部に
放出するよう構成されている。
Cの直上に配備されており、中央ブレード61Cの回転
軸66Cと前記入力軸63とが内装したベベルギヤで直
交連動されて、中央ブレード61Cが平面視で時計方向
に回転駆動されるとともに、中央ブレード回転軸66C
と左右ブレード61L,61Rの回転軸66L,66R
とがベルト67を介して撒き掛け連動されて、左右ブレ
ード61L,61Rも中央ブレード61Cと同方向に回
転駆動され、これらブレード61C,61L,61Rで
刈取った草をブレード回転起風にのせてデッキ右側に風
力搬送し、デッキ右端に形成した排出口68から外部に
放出するよう構成されている。
【0032】ここで、前記モーアMは、最上昇された時
に入力ケース62が左右主フレーム1の間に入り込むよ
う構成されるとともに、この入力ケース62が前輪5へ
の伝動軸33に干渉することがないように、モーアM全
体が車体の左右中心よりも左側に偏位した状態で装備さ
れている。
に入力ケース62が左右主フレーム1の間に入り込むよ
う構成されるとともに、この入力ケース62が前輪5へ
の伝動軸33に干渉することがないように、モーアM全
体が車体の左右中心よりも左側に偏位した状態で装備さ
れている。
【0033】また、モーアMは、地面に接地することな
く任意の刈り高さに維持されて刈取り作業するよう構成
されており、その下降位置を多段に設定する手段が備え
られている。すなわち、図9および図10に示すよう
に、左右の主フレーム1に亘って貫通装備された支点軸
70と前記油圧シリンダ57が連動アーム71を介して
連動連結され、この支点軸70の左右外端部に前記リフ
トアーム58がそれぞれ連結されており、連動アーム7
1のボス部から突設した規制アーム72が、左側の主フ
レーム1に装備されたストッパ部材73に下方から接当
することで、リフトアーム58の下方への揺動が接当規
制されるようになっている。
く任意の刈り高さに維持されて刈取り作業するよう構成
されており、その下降位置を多段に設定する手段が備え
られている。すなわち、図9および図10に示すよう
に、左右の主フレーム1に亘って貫通装備された支点軸
70と前記油圧シリンダ57が連動アーム71を介して
連動連結され、この支点軸70の左右外端部に前記リフ
トアーム58がそれぞれ連結されており、連動アーム7
1のボス部から突設した規制アーム72が、左側の主フ
レーム1に装備されたストッパ部材73に下方から接当
することで、リフトアーム58の下方への揺動が接当規
制されるようになっている。
【0034】前記ストッパ部材73は、左側主フレーム
1の内側に突設されたブラケット74に斜め縦軸心c周
りに回動可能に装着されるとともに、ノブ付きの操作軸
75によって回動調節可能となっている。また、ストッ
パ部材73の上半部の外周面73aが多角形に構成され
るとともに、この多角形外周面73aに圧接作用する板
バネ76がブラケット74に片持ち状に取付けられてお
り、多角形外周面73aの一つの偏平面に板バネ76が
安定接触することで、ストッパ部材73が多角形の角数
に相当する複数の回動位置で安定保持することができる
ようになっている。
1の内側に突設されたブラケット74に斜め縦軸心c周
りに回動可能に装着されるとともに、ノブ付きの操作軸
75によって回動調節可能となっている。また、ストッ
パ部材73の上半部の外周面73aが多角形に構成され
るとともに、この多角形外周面73aに圧接作用する板
バネ76がブラケット74に片持ち状に取付けられてお
り、多角形外周面73aの一つの偏平面に板バネ76が
安定接触することで、ストッパ部材73が多角形の角数
に相当する複数の回動位置で安定保持することができる
ようになっている。
【0035】そして、ストッパ部材73の下半部の下端
は、周方向で段違い状に形成されており、規制アーム7
2に対向する段部の高さをストッパ部材73の回動によ
って設定しておくことで、リフトアーム58の下方への
揺動限界を複数段に調節し、もって、モーアMの最下降
高さ、つまり、刈り高さを複数段に調節設定することが
可能となっている。
は、周方向で段違い状に形成されており、規制アーム7
2に対向する段部の高さをストッパ部材73の回動によ
って設定しておくことで、リフトアーム58の下方への
揺動限界を複数段に調節し、もって、モーアMの最下降
高さ、つまり、刈り高さを複数段に調節設定することが
可能となっている。
【0036】図7および図11に示すように、左右の前
記主フレーム1の前部側面には、フロントローダLの基
部支柱78を連結する支持ブラケット79をボルト連結
する連結部80が予め設けられており、必要に応じてフ
ロントローダLを連結して、土砂のすくい取りや積み込
み作業、あるいは、刈り草や農作物の積み込み作業を行
うことが可能となっている。
記主フレーム1の前部側面には、フロントローダLの基
部支柱78を連結する支持ブラケット79をボルト連結
する連結部80が予め設けられており、必要に応じてフ
ロントローダLを連結して、土砂のすくい取りや積み込
み作業、あるいは、刈り草や農作物の積み込み作業を行
うことが可能となっている。
【図1】ミッドマウント型モーアを備えた本発明に係る
トラクタの全体側面図
トラクタの全体側面図
【図2】トラクタの下部構成を示す全体平面図
【図3】機体後部の一部切欠き後面図
【図4】前輪支持構造を示す後面図
【図5】ミッションケースの縦断側面図
【図6】ミッションケースの一部を示す縦断後面図
【図7】主フレームの側面図
【図8】主フレームの平面図
【図9】モーア高さ設定手段の側面図
【図10】その平面図
【図11】フロントローダを装着した仕様での機体前部
の側面図
の側面図
1 主フレーム 2 エンジン 3 ミッションケース 4 前車軸ケース 6 後輪 7 横フレーム 15 転倒保護フレーム 33 伝動軸 62 入力ケース M モーア L フロントーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大須賀 正史 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA04 BB13 CA09 CA18 CA48 DA03 DA08
Claims (4)
- 【請求項1】 前後に長い板材を縦向き姿勢で配置して
なる左右一対の主フレームを所定の左右間隔をもって対
向配置するとともに、その前端部同士を横フレームで連
結し、この左右主フレームの前部にエンジンを搭載支持
するとともに、左右主フレーム間に位置させてミッショ
ンケースを主フレームの後部に連結支持し、この主フレ
ームの後端を後輪軸心の後方にまで延出してあることを
特徴とするトラクタ。 - 【請求項2】 前記主フレームの後端部に転倒保護フレ
ームの基端を連結支持してある請求項1記載のトラク
タ。 - 【請求項3】 前記主フレームに、ミッドマウント型の
モーアの支持部と、フンントローダの支持部を備えてあ
える請求項1または2記載のトラクタ。 - 【請求項4】 前記ミッションケースからの動力を前車
軸ケースに伝達する伝動軸を左右主フレームの間におい
て、横方向に偏位させて配備するとともに、ミッドマウ
ント型のモーアのデッキ上面に突設した入力ケースを、
前記伝動軸の偏在方向と逆方向に偏位させて前記モーア
を機体下腹部に装備してある請求項3記載のトラクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22808098A JP3401438B2 (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | トラクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22808098A JP3401438B2 (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | トラクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053032A true JP2000053032A (ja) | 2000-02-22 |
JP3401438B2 JP3401438B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=16870887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22808098A Ceased JP3401438B2 (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | トラクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3401438B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7152704B2 (en) | 2003-06-26 | 2006-12-26 | Kubota Corporation | Four-wheel drive work vehicle |
JP2007261323A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Kubota Corp | 作業車 |
JP2008228708A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Kubota Corp | 草刈機 |
-
1998
- 1998-08-12 JP JP22808098A patent/JP3401438B2/ja not_active Ceased
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7152704B2 (en) | 2003-06-26 | 2006-12-26 | Kubota Corporation | Four-wheel drive work vehicle |
JP2007261323A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Kubota Corp | 作業車 |
JP4711867B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2011-06-29 | 株式会社クボタ | 作業車 |
JP2008228708A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | Kubota Corp | 草刈機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3401438B2 (ja) | 2003-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |