JP2000053004A - ボールねじ式舵取装置 - Google Patents

ボールねじ式舵取装置

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JP2000053004A
JP2000053004A JP10221784A JP22178498A JP2000053004A JP 2000053004 A JP2000053004 A JP 2000053004A JP 10221784 A JP10221784 A JP 10221784A JP 22178498 A JP22178498 A JP 22178498A JP 2000053004 A JP2000053004 A JP 2000053004A
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ball nut
ball screw
steering
ball
neutral position
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JP10221784A
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Nobushige Takada
暢茂 高田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】舵取機構を中立位置に戻すときに、中立位置に
到達する前に、操舵トルクがピークに達する。 【解決手段】第1の凸部材12をボールナット5の軸長
方向Xに遊動可能に支持する。舵取機構を中立位置に戻
す操舵がなされると、ボールナット5が軸長方向Xに沿
う移動方向Yに移動する。第2の凸部材10aと当接し
た第1の凸部材12が移動方向Yの反対方向Zへ移動す
る。皿ばね13を圧縮ストロークさせるポイントをずら
し、操舵トルクのピークを中立位置に相当するボールナ
ット5の移動位置にて得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵輪から舵取機構
への伝動手段としてボールねじ機構を用いたボールねじ
式舵取機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ボールねじ式舵取装置では、舵輪(ステ
アリングホイール)に連なるボールねじ軸と舵取機構に
連なるクロスシャフトとを、ギアハウジングの内部に、
互いに交叉させて支持している。舵輪の操作に応じてボ
ールねじ軸が回動されると、このボールねじ軸に螺合す
るボールナットが軸長方向に移動され、このボールナッ
トの外周に形成されたラック歯と噛み合うセクタ歯車が
揺動される。これにより、クロスシャフトが移動され
て、ギアハウジングの外側へ突出しているクロスシャフ
トの端部に連結されたピットマンアームを介して舵取機
構が駆動されるようになっている。
【0003】ところで、自動車の走行安定性の向上のた
めには、舵取機構が中立点にある直進走行時に、舵輪に
ガタつきがなく、適度の剛性が付与されることが必要で
ある。ボールねじ式舵取装置における舵輪のガタつき
は、主として、ボールナット外側のラック歯と、クロス
シャフトに形成されたセクタ歯車との噛合すきま(バッ
クラッシ)に起因する。
【0004】そこで、組立段階において、ラック歯とセ
クタ歯車とを所定の予圧下にて噛合させることも考えら
れるが、摩耗による経時的なバックラッシの増大は避け
がたい。このような問題を解決するため、弾性部材によ
ってボールナットを軸心回りに回転付勢することによ
り、ラック歯とセクタ歯車との噛合部に噛み合い負荷を
与えるプリロード付与手段を有するボールねじ式舵取装
置が種々提供されている。例えば、このプリロード付与
手段として、ギアハウジングに進退自在に支持されたプ
ッシュロッドと、ボールナットが舵取機構の中立点に相
当する移動位置にあるときに、上記プッシュロッドを上
記突出部側へ付勢する圧縮コイルばねとを備えるものが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような舵取装置で
は、圧縮コイルばねにより付勢されたプッシュロッドが
ボールナットに押圧されるので、ボールナットの移動に
伴ってプッシュロッドがボールナットに摺動抵抗を与え
る結果、舵輪を介して入力軸に負荷される操舵トルクが
増大する。
【0006】特に、舵取機構の中立位置に相当する位置
へボールナットが移動するときであって、圧縮コイルば
ねが縮まろうとするときに、操舵トルクが急激に増大す
る。このため、図9に示すように、舵取機構が中立位置
に到達する前に、操舵トルクがピークに達するという問
題がある。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであ
り、舵取機構が中立位置に達するときに操舵トルクがピ
ークになるボールねじ式舵取装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の課題解決手段として、請求項1記載の発明の態様は、
入力軸の回動に伴うボールねじ軸の回動を、ギアハウジ
ング内でのボールナットの軸長方向の移動に変換し、ボ
ールナットの外周に形成されたラック歯に噛み合うセク
タギアを介して舵取機構に伝達するボールねじ式舵取装
置において、上記ボールナットを介してラック歯とセク
タ歯車との噛合部に噛み合い負荷を与えるプリロード付
与手段を備え、このプリロード付与手段は、ギアハウジ
ングおよびボールナットにそれぞれ設けられ、舵取機構
の中立位置に対応するボールナットの移動位置にて互い
に押圧される一対の凸部材と、これらの凸部材同士が互
いに押圧されるように付勢する付勢部材とを含み、入力
軸に負荷されるトルクが上記中立位置に対応する入力軸
の回動位置にて最大となるように、一方の凸部材の少な
くとも頂部が、ボールナットの軸長方向に所定量遊動可
能に支持されていることを特徴とするものである。
【0008】本態様では、例えば、上記一方の凸部材が
ボールナットに支持されている場合、ボールナットが上
記中立位置に相当する移動位置へ移動しようとすると、
上記一方の凸部材の少なくとも頂部が、ボールナットの
移動方向の反対方向へ移動する。これにより、操舵トル
クの増大する位置をずらし、中立位置に相当する位置
で、操舵トルクがピークを迎えるようにすることができ
る。
【0009】ここで、上記一方の凸部材はギアハウジン
グおよびボールナットに何れに支持されていても良い。
また、凸部材の少なくとも頂部がボールナットの軸長方
向に遊動可能であるとは、凸部材全体がボールナットの
軸長方向に沿って移動できるものであっても良いし、凸
部材がボールナットの軸長方向に沿って傾動できるもの
であっても良いという趣旨である。
【0010】また、請求項2記載の発明の態様は、請求
項1において、上記一方の凸部材は上記付勢部材の付勢
力に抗してボールナットの軸長方向に傾動可能であるこ
とを特徴とするものである。本態様では、中立位置に相
当する移動位置へボールナットが移動するときに、上記
一方の凸部材が傾く。これにより、操舵トルクのピーク
が中立位置に相当する位置で発生するようにする。
【0011】請求項3記載の発明の態様は、請求項2に
おいて、上記付勢部材は孔付き円板状の皿ばねからな
り、上記一方の凸部材は皿ばねによって受けられる球面
部を含むことを特徴とするものである。本態様では、上
記一方の凸部材の球面部を皿ばねによって受けるので、
特に難しい位置合わせをすることなく、皿ばねの付勢力
によって上記一方の凸部材を非傾動姿勢に容易に付勢す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい態様を添付図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1の実施の形
態とのしてボールねじ式舵取装置の要部を示す縦断面図
であり、図2は参照して、図1のII−II線に沿う横断面
図である。これらの図において、2はギアハウジングで
あり、このギアハウジング2内には、ボールねじ軸3と
クロスシャフト4とが相互に所定間隔を隔てて交叉する
状態で配置されている。これらボールねじ軸3とクロス
シャフト4はそれぞれの軸心回りに回動自在に支持され
ている。
【0013】ボールねじ軸3は、軸長方向への摺動自在
にギアハウジング2の内部に保持されたボールナット5
に挿入されている。ボールねじ軸3とボールナット5と
は、両者3,5間に介在する多数のボール30,30…
を介して互いに螺合し、ボールねじ機構を構成してい
る。ボールナット5の外面には、軸長方向の適宜の長さ
範囲にわたってラック歯50が形成されており、このラ
ック歯50は上記クロスシャフト4の中途に設けられた
セクタ歯40に噛合されている。
【0014】ボールねじ軸3は、後述するように入力軸
8を介してギアハウジング2の外側に延設されて、図示
しない舵輪に連結されている。また、ギアハウジング2
の外側へ突出するクロスシャフト4の端部は、図示しな
い舵取機構に連結されている。そして舵取りのために舵
輪の回動操作が行われた場合、これに伴ってボールねじ
軸3が回動し、この回動がギアハウジング2の内部での
ボールナット5の軸長方向の移動に変換され、この移動
が、ラック歯50とセクタ歯車40との噛合部を介して
クロスシャフト4の回動に変換され、舵取機構に伝達さ
れて舵取りが行われるようになっている。
【0015】なお、図示のボールねじ式舵取装置は、前
述の如き舵取り動作をパワーシリンダの発生力により補
助する動力舵取装置(パワーステアリング装置)を構成
してなる。上記パワーシリンダは、ボールナット5の外
周溝に嵌め入れられたシール部材5aによりギアハウジ
ング2の内部を軸長方向に2分割し、ボールナット5の
両側に液密に封止された一対の圧油室S1,S2を形成
してなる油圧シリンダである。両圧油室S1,S2間に
生ずる圧力差によってボールナット5を押圧して、この
ボールナット5の移動に応じて前述の如く行われる舵取
りを補助する構成となっている。
【0016】上記圧油室S1,S2への送給油圧を制御
する油圧制御弁7は、ギアハウジング2の一側に同軸的
に連結された筒形のバルブハウジング20の内部に構成
されている。図1に示す如くボールねじ軸3は、バルブ
ハウジング20の連設側端部に嵌着されたスラスト軸受
21により支持されている。ボールねじ軸3の端部に
は、バルブハウジング20の他側から挿入された中空の
入力軸8の先端部が適長嵌入され、これらは、入力軸8
の中空部に内挿されたトーションバー70を介して同軸
的に連結されている。上記油圧制御弁7は、バルブハウ
ジング20の内部に支承されてボールねじ軸3の端部に
連結された筒形のバルブボディ7aの内側に、入力軸8
の外周に一体的に形成された弁体7bを遊嵌して構成さ
れる。
【0017】バルブハウジング20の外側に突出する入
力軸8の他端は、前述の如く舵輪に連結されており、舵
輪操作がなされた場合、入力軸8に加わる操舵トルクに
応じてトーションバー70に捩じれが生じ、これに伴っ
て、ボールねじ軸3及びバルブボディ7aと入力軸8及
び弁体7bとの間に相対角変位が生じる。油圧制御弁7
は、この相対角変位を利用して油圧の給排動作をなす公
知のものであり、具体的には、図示しない油圧源からポ
ンプポート7cを介して送給される圧油を、ボールナッ
ト5両側の圧油室S1,S2の一方に、上記相対角変位
に応じて、すなわち、舵輪に加わる操舵トルクに応じて
選択的に振り分け、これに伴って、他方の圧油室S1,
S2から還流する油をタンクポート7dを経て油タンク
に排出する動作をなす。
【0018】図2に示す如くクロスシャフト4中途のセ
クタ歯車40は、軸長方向に対して傾斜した面に形成さ
れている。このセクタ歯車40とボールナット5の外面
のラック歯50との噛合隙間(バックラッシ)は、クロ
スシャフト4を軸長方向に移動させることにより調整で
きるようになっている。ギアハウジング2の内側に配置
されるクロスシャフト4の一端部には、この一端部に対
向してギアハウジング2に螺合された調節ねじ9の先端
が突き当ててあり、この調節ねじ9の回転に応じてクロ
スシャフト4を軸長方向に移動させ得るようになってい
る。
【0019】本舵取装置の組立時に、クロスシャフト4
をギアハウジング2内に支持し、ラック歯50にセクタ
歯車40を噛合させた後、上記調節ねじ9を回転させて
クロスシャフト4を移動させることにより、セクタ歯車
40とラック歯50との初期の噛み合わせ調節が行え
る。ところが、このような噛み合わせ調節を行った場合
においても、ラック歯50とセクタ歯車40との噛合部
には両者の摩耗に伴って経時的なバックラッシの増大が
生じ、中立点での舵輪剛性の低下を招来する問題があ
る。本実施の形態では、中立点における舵輪剛性の経時
的な低下を補償して走行安定性を確保するために、プリ
ロード付与機構1が備えられている。このプリロード付
与機構1は、ギアハウジング2の周壁に形成されたねじ
孔にねじ込まれてこれを貫通するねじ棒10を含んでい
る。このねじ棒10は頭部に連続するねじ部10bの先
端にギアハウジング2内に突出するロッドからなる第2
の凸部材10aを有している。この第2の凸部材10a
の先端は半球面状をなしている。
【0020】また、プリロード付与機構1は、図1に示
すようにボールナット5の軸長方向Xの略中央部であっ
てボールナット5の軸心から偏った位置(図2参照)
に、図3に示すような円孔からなる収容孔11を形成し
ている。この収容孔11には、凸部突き円板からなる第
1の凸部材12が、孔の深さ方向に進退自在に収容され
ており、この第1の凸部材12の底部12aと収容孔1
1の底部11aとの間に、第1の凸部材12を進出方向
に付勢する付勢手段としての孔付きの皿ばね13が収容
されている。14は収容孔11の入口縁部近傍の内周面
に形成された周溝15に嵌め合わされた止め輪である。
【0021】第1の凸部材12は円板の一の表面の中央
部が略円錐状に盛り上がった形状をしており、その頂部
12bは半球面状を呈している。第1の凸部材12の外
周縁は止め輪14と共に上記の周溝15内に収容されて
いる。周溝15は第1の凸部材12の所定量の進退移動
を許容できるだけの溝幅を有している。また、第1の凸
部材12の外径は、支持孔11の入口径よりも若干小さ
めに設定されており、組立時に第1の凸部材12を支持
孔11内へ容易に導入できるようになっている。
【0022】第1の凸部材12の外径は、周溝15の溝
底径よりも所定量小さくされており、したがって、第1
の凸部材12の外縁部と周溝15の溝底面との間には所
定量の隙間が設けられており、この隙間の分だけ、第1
の凸部材12がボールナット5の軸長方向Xに遊動可能
となっている。図4は舵取機構を中立位置に戻す操舵が
なされて、ボールナットが中立位置に相当する移動位置
に戻る直前の状態を示している。図4に示すように、ボ
ールナット5が上記中立位置に相当する移動位置へ軸長
方向Xに沿う移動方向Yに沿って移動しようとすると、
第1の凸部材12が、ボールナット5の移動方向Yの反
対方向Zへ移動する。その結果、皿ばね13を圧縮スト
ロークさせるポイントをずらして操舵トルクの増大する
位置をずらせるので、図5に示すように、中立位置に相
当する位置で、入力軸トルク(操舵トルク)がピークを
迎えるようにすることができる。
【0023】本実施の形態によれば、ボールナット5が
舵取機構の中立位置に相当する移動位置へ移動するとき
に、第1の凸部材12がボールナット5の移動方向に遊
動することにより、皿ばね13を圧縮ストロークさせる
タイミングを遅らすことができる。その結果、舵取機構
の中立位置に相当する位置で、入力軸トルク(操舵トル
ク)のピークを達成することができる。
【0024】第1の凸部材12が凸部付き円板からな
り、且つ凸部も頂部が球面の一部をなす円錐台形状をし
ているので、第1の凸部材12の組み込みに関して、特
に難しい位置合わせをする必要がなく、組立が容易であ
る。図6(a)および(b)は本発明の第2および第3
の実施の形態を示している。図6(a)を参照して、第
2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるのは、周溝
15に、第1の凸部材12の円板周縁を収容せず、止め
輪14のみを収容している点である。第1の凸部材12
の外周縁部と収容孔11の内周面との間に第1の凸部材
12を遊動させるための環状の隙間が設けられている点
は同様である。
【0025】次いで図6(b)を参照して、第3の実施
の形態が第2の実施の形態と異なるのは、皿ばね16の
外周縁部16aによって、第1の凸部材12の底面12
aを受けるようにした点である。皿ばね16が第1の凸
部材12を受けるスパンを長くでき、第1の凸部材12
を安定して支持することができる。また、皿ばね16の
外周縁部16aは平坦面に形成され、第1の凸部材12
をより安定して支持できるようにされている。
【0026】図7(a),(b)は第4の実施の形態を
示している。これらの図を参照して、本第4の実施の形
態が第1〜第3の実施の形態と主に異なるのは、第1の
凸部材17の底面17aを球面部として構成した点であ
る。また、止め輪14が収容孔11の入口縁部に形成さ
れた環状凹部18に嵌め入れられ、第1の凸部材17の
抜け止めとされている。
【0027】本第4の実施の形態では、ボールナット5
が舵取機構の中立位置に相当する移動位置へ移動すると
きに、図7(b)に示すように第1の凸部材17がボー
ルナット5の移動方向の反対方向に傾くことにより、皿
ばね13を圧縮ストロークさせるタイミングを遅らすこ
とができる。その結果、舵取機構の中立位置に相当する
位置で、入力軸トルク(操舵トルク)のピークを達成す
ることができる。
【0028】また、第1の凸部材17の球面部としての
底面17aを、円孔付きの皿ばね13によって受けるの
で、特に難しい位置合わせをすることなく、皿ばね13
の付勢力によって第1の凸部材17を図7(a)に示す
直立姿勢(非傾動姿勢)に容易に付勢することができ
る。したがって、第1の凸部材17の挙動が安定し、操
舵トルクのピークを確実に中立位置に対応させることが
できる。
【0029】次いで、図8は本発明の第5の実施の形態
を示している。図8を参照して、本第5の実施の形態で
は、ギアハウジング2を貫通する装着孔2bの内奥部に
円筒状のガイド筒21が嵌め入れられ、このガイド筒2
1の軸長方向への摺動自在に第2の凸部材としてのプラ
ンジャ22が収容されている。装着孔2bの入口から延
びるねじ部に螺合させた押さえ筒23によってガイド筒
21を押さえてあり、この押さえ筒23の底部とプラン
ジャ22の後端との付勢部材としての圧縮コイルばね2
4を介在させてある。
【0030】一方、ボールナット5に形成された収容孔
11には、第1の凸部材12のみが収容され止め輪14
によって抜け止めされている。第1の凸部材12は収容
孔11の深さ方向への進退を規制され、ボールナット5
の軸長方向への遊動のみを許容されている。第1の凸部
材12の平坦面からなる底面12aは収容孔11の底面
11aによって遊動を案内される。
【0031】本第5の実施の形態においても、前記の各
実施の形態と同様にして、操舵トルクのピークを確実に
中立位置に対応させることができる。また、押さえ筒2
3を取り外して付勢部材としての圧縮コイルばね24を
ばね特性の異なるものに変更したり、或いは押さえ筒2
3の底と圧縮コイルばね24の座面との間にシムを挟ん
で圧縮コイルばね24の初期荷重を変更したりすること
により、舵取装置の組立後であっても、容易に外側から
予圧調整が行える。なお、本第5の実施の形態におい
て、圧縮コイルばねに代えて皿ばねを用いても良い。
【0032】また、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、皿ばねとしては一枚であっ
ても良いし、複数枚を重ねて用いても良い。また、遊動
可能な部材としての第1の凸部材を、ギアハウジング2
側に設けても良く、その他、本発明の範囲で種々の変更
を施すことができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、ボールナット
が舵取機構の中立位置に相当する移動位置へ移動しよう
とするときに、操舵トルクの増大するポイントをボール
ナットの移動方向へずらすことにより、中立位置に相当
する位置で操舵トルクがピークを迎えるようにすること
ができる。
【0034】請求項2記載の発明では、ボールナットが
中立位置に相当する移動位置へ移動するときに、一方の
凸部材が傾くことにより、操舵トルクの増大するポイン
トをボールナットの移動方向へずらし、これにより、中
立位置に相当する位置で操舵トルクがピークを迎えるよ
うにする。請求項3記載の発明では、上記一方の凸部材
の球面を皿ばねによって受けるので、特に難しい位置合
わせをすることなく、皿ばねの付勢力によって一方の凸
部材を非傾動姿勢に容易に付勢することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールねじ式舵取装置の要部を示す縦
断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う横断面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う拡大断面図である。
【図4】図3の状態からボールナットが中立位置に相当
する移動位置の直前まで移動した状態を示す拡大断面図
である。
【図5】入力軸の回転角とトルクとの関係を示すグラフ
図である。
【図6】(a)および(b)はそれぞれ本発明の第2お
よび第3の実施の形態のプリロード付与機構の要部の断
面図である。
【図7】(a)および(b)は本発明の第4の実施の形
態のプリロード付与機構の要部の断面図であり、(a)
は操舵時に対応し、(b)は中立位置直前の状態に対応
している。
【図8】本発明の第5の実施の形態のプリロード付与機
構の要部の断面図である。
【図9】従来のボールねじ式舵取装置における入力軸の
回転角とトルクの関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 プリロード付与機構 2 ギアハウジング 3 ボールねじ軸 4 クロスシャフト 5 ボールナット 8 入力軸 10 ねじ棒 10b 第2の凸部材 11 収容孔 12 第1の凸部材 12b 頂部 13 皿ばね(付勢部材) 14 止め輪 15 周溝 16 皿ばね 17 第1の凸部材 17b 底面(球面部) 21 ガイド筒 22 プランジャ(第2の凸部材) 23 押さえ筒 24 圧縮コイルばね(付勢部材) 40 セクタ歯 50 ラック歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸の回動に伴うボールねじ軸の回動
    を、ギアハウジング内でのボールナットの軸長方向の移
    動に変換し、ボールナットの外周に形成されたラック歯
    に噛み合うセクタギアを介して舵取機構に伝達するボー
    ルねじ式舵取装置において、 上記ボールナットを介してラック歯とセクタ歯車との噛
    合部に噛み合い負荷を与えるプリロード付与手段を備
    え、 このプリロード付与手段は、ギアハウジングおよびボー
    ルナットにそれぞれ設けられ、舵取機構の中立位置に対
    応するボールナットの移動位置にて互いに押圧される一
    対の凸部材と、これらの凸部材同士が互いに押圧される
    ように付勢する付勢部材とを含み、 入力軸に負荷されるトルクが上記中立位置に対応する入
    力軸の回動位置にて最大となるように、一方の凸部材の
    少なくとも頂部が、ボールナットの移動方向に所定量遊
    動可能に支持されていることを特徴とするボールねじ式
    舵取装置。
  2. 【請求項2】上記一方の凸部材は上記付勢部材の付勢力
    に抗してボールナットの移動方向に傾動可能であること
    を特徴とする請求項1記載のボールねじ式舵取装置。
  3. 【請求項3】上記付勢部材は孔付き円板状の皿ばねから
    なり、上記一方の凸部材は皿ばねによって受けられる球
    面部を含むことを特徴とする請求項2記載のボールねじ
    式舵取装置。
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