JP2000052634A - 平版印刷版の刷版の製造方法、印刷物の製造方法及び印刷機の自動印刷機構 - Google Patents

平版印刷版の刷版の製造方法、印刷物の製造方法及び印刷機の自動印刷機構

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JP2000052634A
JP2000052634A JP10236521A JP23652198A JP2000052634A JP 2000052634 A JP2000052634 A JP 2000052634A JP 10236521 A JP10236521 A JP 10236521A JP 23652198 A JP23652198 A JP 23652198A JP 2000052634 A JP2000052634 A JP 2000052634A
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Nobuyuki Ishii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インキローラ、湿し水及びインキへの現像部の
汚染を抑制し、正常な印刷物を短時間で得ることができ
る平版印刷版の刷版の製造方法、印刷物の製造方法及び
印刷機の自動印刷機構を提供する。 【解決手段】水による現像が可能或いは印刷機上で現像
が可能な平版印刷版を以下の手順により、オフセット印
刷機上で現像することを特徴とする平版印刷版の刷版の
製造方法である。 該平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエネルギー
を画像状に与える、 印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する、 オフセット印刷機を始動し、インキローラは、版胴に
接触させないで、 版胴を回転させ、湿し水ローラを版胴に接触させ湿し
水供給する、 次いで、受容要素(印刷用紙)に現像部の少なくとも
1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版の刷版
の製造方法、印刷物の製造方法及び印刷機の自動印刷機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平版印刷版(PS版)は、画像露
光工程、現像工程を経て印刷版を製造し、該印刷版を印
刷機に取り付けて印刷物を製造する。通常、該印刷版の
現像液には、アルカリ水溶液或いは有機溶剤等が使用さ
れ、作業者の安全や衛生面での問題がある。また、不要
になった現像液の廃棄による環境面への影響も問題であ
る。
【0003】このため、水で現像可能なPS版が提案さ
れている。例えば、特開昭58−2847号:水溶性樹
脂+水溶性ジアゾ+充填剤(下層)水軟化性高分子+ジ
アゾ樹脂(上層)、特開昭58−49940号:ジアゾ
樹脂+水軟化性高分子化合物+感光性高分子化合物、特
開昭58−2830号:油溶性ジアゾ樹脂+非感光性樹
脂(吸湿率規定)、特開昭58−2834号:ジアゾ樹
脂+アジドポリマー+水軟化性高分子化合物、等であ
る。
【0004】また、「印刷機上で湿し水を利用して現像
が可能」(又はそれに関連する)であることを特徴とし
得る印刷版としては、例えば、米国特許第4,879,
201号明細書、同第4,916,041号明細書、同
第4,999,273号明細書及び同第5,258,2
63号明細書、特表平8−506191号、特表平8−
507163号:マイクロカプセル化現像剤をポリマー
レジストに取り込まれ、又はポリマーレジスト層上に形
成した印刷機上現像可能な印刷版、特表平10−500
915号:水素結合を形成する現像能安定剤を有する、
機上現像可能な印刷版、等である。
【0005】また、近年デジタル技術の発達により、デ
ジタル情報を印刷原版に直接出力して、印刷版を製造す
る方法が次世代の技術として注目されている。一般にC
TP(Computer to plate)あるいは
DDPP(Digitaldirect printi
ng plate)と呼ばれる技術である。例えば、特
開平9−123387号、特開平9−123388号:
熱の影響下で合体可能、疎水性熱可塑性重合体粒子を含
む像形成層、光を熱に転換可能を含んでいる像形成要
素、機上現像する方法が提案されている。
【0006】これら印刷機上現像の方法としては、印刷
シリンダーを回転させながら該像形成層に水性湿し液及
び/又はインキを供給することにより像形成要素を現像
し、印刷物を得る方法が開示されている。
【0007】また、特開平9−123387号、特開平
9−123388号では、像形成要素の設置後に、印刷
機を始動させ、印刷機の湿し剤ローラを像形成要素上に
落下させて湿し液を像形成要素に供給し、そして印刷シ
リンダーの10回の回転後にインキローラを落下させて
インキを供給し、さらに10回の回転後に、非画像部の
汚れのない印刷物が得られたことが開示されている。
【0008】しかしながら、このような現像方法では、
湿し水ローラ或いは湿し水、インキローラ或いはインキ
が現像された層によって汚染され、高級カラー印刷の場
合には、たとえ非画像部の汚れのない印刷物が得られた
としても、画像部が該現像物で汚染され、良好な印刷物
を得るためには、更に数十〜数百枚の印刷をするか、又
はインキ及びインキローラを完全に洗浄する必要があ
り、コスト及び手間がかかり問題であった。
【0009】また、循環式の湿し水供給装置を装備した
印刷機の場合には、現像物が湿し水に混入し、最終的に
は、湿し水特性を劣化させ、非画像部が汚れてしまう問
題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
キローラ、湿し水及びインキへの現像部の汚染を抑制
し、正常な印刷物を短時間で得ることができる平版印刷
版の刷版の製造方法、印刷物の製造方法及び印刷機の自
動印刷機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 1.水による現像が可能或いは印刷機上で現像が可能な
平版印刷版を以下の手順により、オフセット印刷機上で
現像することを特徴とする平版印刷版の刷版の製造方
法、 該平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエネルギー
を画像状に与える、 印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する、 オフセット印刷機を始動し、インキローラは、版胴に
接触させないで、 版胴を回転させ、湿し水ローラを版胴に接触させ湿し
水供給する、 次いで、受容要素(印刷用紙)に現像部の少なくとも
1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像する。
【0012】2.水による現像が可能或いは印刷機上で
現像が可能な平版印刷版を以下の手順で現像することを
特徴とする平版印刷版の刷版の製造方法、 印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する、 該平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエネルギー
を画像状に与える、 オフセット印刷機を始動し、インキローラは、版胴に
接触させないで、 版胴を回転させ、湿し水ローラを版胴に接触させ湿し
水供給する、 次いで、受容要素(印刷用紙)に現像部の少なくとも
1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像する。
【0013】3.版シリンダーを2〜9回転させて湿し
水を供給した後に、受容要素(印刷用紙)に現像部の少
なくとも1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現
像することを特徴とする上記1又は2に記載の平版印刷
版の刷版の製造方法、
【0014】4.湿し水を供給した後に、湿し水の供給
を少なくとも1回転以上供給を停止し、受容要素(印刷
用紙)に現像部の少なくとも1部を転写する段階を経
て、該平版印刷版を現像することを特徴とするる上記1
又は2に記載の平版印刷版の刷版の製造方法、
【0015】5.現像時の版面に対する湿し水膜厚が、
0.5〜3.0μmであることを特徴とする上記1〜3
のいずれかに記載の平版印刷版の刷版の製造方法、
【0016】6.現像時の版面に対する印刷機における
湿し水の設定量が、定常印刷時の湿し水の設定量に対し
て、1.05〜3.00倍であることを特徴とする上記
1〜4のいずれかに記載の平版印刷版の刷版の製造方
法、
【0017】7.供給される湿し水の温度が10〜30
℃の範囲であることを特徴とする上記1〜5のいずれか
に記載の平版印刷版の刷版の製造方法、
【0018】8.上記1〜7に記載の平版印刷版の刷版
の製造方法で製造した刷版を現像した後、版胴にインキ
ローラを接触させ、画像部にインキを供給し、受容要素
へ移す段階を経て印刷物を製造することを特徴とする印
刷物の製造方法、
【0019】9.上記1〜7に記載の平版印刷版の刷版
の製造方法で製造した刷版を、少なくとも2枚以上、受
容要素を通過させた後に、インキローラを版胴に接触さ
せることを特徴とする上記7に記載の印刷物の製造方
法、
【0020】10.印刷機の自動印刷機構において、
湿し水ローラ版面への接触、版面への湿し水の供給、
インキローラの版面への接触がない状態での印刷、
インキローラを接触させ通常の印刷、の順に自動運転す
る構成であることを特徴とする印刷機の自動印刷機構、
【0021】11.上記10に記載の「版面への湿し
水の供給」における版シリンダーの回転数が任意に設定
できる構成であることを特徴とする上記10に記載の印
刷機の自動印刷機構、
【0022】12.上記10に記載の「インキローラ
の版面への接触がない状態での印刷」における印刷枚数
が任意に設定できる構成であることを特徴とする上記1
0又は11に記載の印刷機の自動印刷機構、の各々によ
り達成される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。本発明に用いられる平版印刷版は、水による現像
が可能又は印刷機上で水現像可能な平版印刷版であれ
ば、いずれのものでもよい。例としては、従来の技術の
項で述べた平版印刷版が挙げられる。
【0024】本発明に用いられる印刷機の基本構成とし
ては、上記水現像可能な平版印刷版の刷版による印刷を
行う構成の印刷機であればいずれのものでもよく、これ
に次の操作、例えば、以下の〜操作が任意に行える
印刷機であればよい。また、以下の〜の順の操作を
連続で自動的に作動させる機構が組み込まれた印刷機が
特に好ましい。
【0025】湿し水ローラ版面への接触 版面への湿し水の供給 インキローラの版面への接触がない状態での印刷 インキローラを接触させる通常の印刷 一般的に、オフセット印刷機において印刷する方法は
「湿し水ローラ版面への接触」、「版面への湿し水
の供給」、「インキローラを接触させる通常の印
刷」、の順に行われ、版面画線部に付着したインキが受
容要素へ転写することで、印刷物を製造することができ
る。また、近年では、これらの操作の自動化が進み、上
記の、、の手順を連続的に動作させる機構が備わ
った印刷機が主流である。従って、一般的なオフセット
印刷機であれば、、、の操作を行うことが可能で
ある。
【0026】一方、本発明では、上記操作の「版面へ
の湿し水の供給」と「インキローラを接触させる通常
の印刷」との間に、「インキローラの版面への接触が
ない状態での印刷」、を行う。これは、インキローラの
接触/非接触が任意に操作できる印刷機であれば、「
インキローラの版面への接触がない状態での印刷」を行
う事は可能である。
【0027】この「インキローラの版面への接触がな
い状態での印刷」を行う事によって、水による現像可能
な平版印刷版の現像物を受容要素に少なくとも1部を転
写させ現像を行う。これにより現像物がインキローラへ
転移することがなくなり、インキローラへの汚染を抑制
することができる。また、更に現像物を受容要素へ転写
させることで、湿し水ローラの汚染も低減させる事が可
能になる。
【0028】上記〜の他、必要に応じて版胴に設
置された平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエネル
ギーを画像状に与える機構を備えた実施態様もある。ま
た、該自動機構は、の供給するときの版シリンダー回
転数との印刷枚数を印刷機に装備された端末より任意
に設定できるようにする。
【0029】使用例としては、このの供給をするとき
の版シリンダー回転数を2〜9回転に設定し、の印刷
枚数を5〜30枚に設定する。次いで、画像露光後の印
刷版を印刷機の版シリンダーに取り付け、次いで、該自
動運転機構を作動させ印刷を行う。
【0030】上記印刷機の自動印刷機構において、湿
し水ローラ版面への接触、版面への湿し水の供給、
インキローラの版面への接触がない状態での印刷、イ
ンキローラを接触させ通常の印刷、の順に自動運転する
構成であることを特徴とするのが、本発明に係る印刷機
の自動印刷機構であり、上記の「版面への湿し水の供
給」における版シリンダーの回転数が任意に設定できる
構成であることが好ましく、更に上記の「インキロー
ラの版面への接触がない状態での印刷」における印刷枚
数が任意に設定できる構成であることもまた好ましい実
施態様である。
【0031】次に、本発明の平版印刷版の刷版の製造方
法、印刷物の製造方法について説明する。本発明は、水
による現像が可能或いは印刷機上で現像が可能な平版印
刷版を以下の手順により、オフセット印刷機上で現像す
ることを特徴とする平版印刷版の刷版の製造方法であ
る。
【0032】先ず「該平版印刷版に熱/光の少なくと
も一方のエネルギーを画像状に与える」のであるが、こ
の露光(熱)の手段は問わない。 次に「印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する」ので
あるが、この設置手段は印刷機に応じて多種多様であ
る。 次いで「オフセット印刷機を始動し、インキローラ
は、版胴に接触させないで」、 「版胴を回転させ、湿し水ローラを版胴に接触させ湿
し水供給する」のであるが、湿し水の供給手段も又、任
意である。 次いで、「受容要素(印刷用紙)に現像部の少なくと
も1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像す
る」のである。
【0033】本発明の別の実施態様では、上記とと
を逆の手順とする。即ち、 先ず「印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する」、 次いで「該平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエ
ネルギーを画像状に与える」のである。従って、この実
施態様を実施する印刷機は、露光(熱)機構を具備する
必要がある。
【0034】上記いずれの実施態様であっても版シリン
ダーを2〜9回転させて湿し水を供給した後に、受容要
素(印刷用紙)に現像部の少なくとも1部を転写する段
階を経て、該平版印刷版を現像することが好ましい。ま
た、湿し水を供給した後に、湿し水の供給を少なくとも
1回転以上供給を停止し、受容要素(印刷用紙)に現像
部の少なくとも1部を転写する段階を経て、該平版印刷
版を現像することも好ましい。
【0035】現像時の版面に対する湿し水膜厚は、0.
5〜3.0μmであることが好ましく、また、現像時の
版面に対する印刷機における湿し水の設定量が、定常印
刷時の湿し水の設定量に対して、1.05〜3.00倍
であることも好ましい実施態様である。更に、供給され
る湿し水の温度が10〜30℃の範囲であることが好ま
しい。
【0036】これらの平版印刷版の刷版の製造方法で製
造した刷版を現像した後、版胴にインキローラを接触さ
せ、画像部にインキを供給し、受容要素へ移す段階を経
て印刷物を製造すればよい。上記平版印刷版の刷版の製
造方法で製造した刷版を、少なくとも2枚以上、受容要
素を通過させた後に、インキローラを版胴に接触させる
ことは好ましい。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0038】[平版印刷版の作成]厚さ0.24mmの
粗面化された陽極酸化処理され親水化処理された、平版
印刷版用のアルミニウム支持体(砂目)上に、下記組成
物をワイヤーバーで塗布し、40℃で乾燥した。乾燥後
の塗膜量は、1g/mであった。 (コーティング組成物の製造) ポリメタクリル酸メチルラテックス(平均粒子直径:90nm、20%水分 散液) 6.75g カーボンブラック(SD9020:大日本インキ製造社製、30%水分散液) 3.5g グリセリン 1g ポリビニルアルコール(KL−05:日本合成化学社製、ケン価度80%、5 %水溶液) 12g 純水 73g
【0039】実施例1上記平版印刷版を1050nmで
発光する走査NdYLF赤外線レーザーにあてた(像形
成要素表面上の走査速度4m/秒、スポット寸法15μ
m、200mWのエネルギー)。次いで、該印刷版を印
刷機の版シリンダーに取り付けた。次いで、印刷機を始
動し、湿し水ローラを版胴に接触させ湿し水供給を6回
転行った。次いで、インキローラを版面接触させない
で、10枚の印刷を行い印刷用紙に現像部の少なくとも
1部を転写し、次いで、インキローラを接触させ印刷を
行い、5枚印刷後に非画像部の汚れがない印刷物が得ら
れ、更に15枚印刷後には、インキの色濁り(汚染)の
ない正常な印刷物が得られた。
【0040】[印刷条件] 印刷機:三菱重工社製 DAIYA 1F−1 印刷インキ:東洋インキ社製 ハイエコー62 白 M 湿し水:東京インキ社製 SG−51 2% 印刷用紙:コート紙
【0041】比較例1 画像露光後、該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付
けた。次いで、印刷機を始動し、湿し水ローラを版胴に
接触させ湿し水供給を1回転行った。次いで、インキロ
ーラを接触させ印刷を行い、20枚印刷後の印刷物に
は、非画像部は問題なく現像され汚れのない印刷物が得
られたが、現像部がインキ中に混入し印刷画像に濁り
(汚染)が起こり、正常な印刷物は得られなかった。更
に100枚の印刷を実施したが、インキの濁り(汚染)
は低減するものの、正常な印刷物は得られなかった。
【0042】実施例2 該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付けた後に画像
露光を行った以外は実施例1と同様に現像、印刷を行
い、5枚印刷後に非画像部の汚れがない印刷物が得ら
れ、更に15枚印刷後には、インキの色濁り(汚染)の
ない正常な印刷物が得られた。
【0043】比較例2 該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付けた後に画像
露光を行った以外は比較例1と同様に現像、印刷を行
い、20枚印刷後の印刷物には、非画像部は問題なく現
像され汚れのない印刷物が得られたが、現像部がインキ
中に混入し印刷画像に濁り(汚染)が起こり、正常な印
刷物は得られなかった。更に100枚の印刷は実施した
が、インキの濁り(汚染)は低減するものの、正常な印
刷物は得られなかった。
【0044】実施例3 画像露光後、該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付
けた。次いで、印刷機を始動し、湿し水ローラを版胴に
接触させ湿し水供給を6回転行った。次いで、湿し水ロ
ーラを版胴に接触した状態で湿し水の供給を停止し、イ
ンキローラを版面接触させないで、10枚の印刷を行い
印刷用紙に現像部の少なくとも1部を転写し、次いで、
湿し水の供給を再開し、インキローラを接触させ印刷を
行い、5枚印刷後に非画像部の汚れがない印刷物が得ら
れ、更に10枚印刷後には、インキの色濁り(汚染)の
ない正常な印刷物が得られた。
【0045】実施例4 画像露光を印刷機の版シリンダーに取り付けた後に行っ
た以外は実施例3と同様に行い、実施例3と同様の結果
が得られた。
【0046】実施例5 画像露光後、該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付
けた。次いで、印刷機を始動し、湿し水ローラを版胴に
接触させ湿し水供給を6回転行った。次いで、インキロ
ーラを版面接触させないで、10枚の印刷を行い印刷用
紙に現像部の少なくとも1部を転写した。このとき版面
上の湿し水膜厚を水膜厚測定器(KURABO IND
USTRIES LTD.製)で測定したところ、1.
4μmであった。次いで、インキローラを接触させ印刷
を行い、6枚印刷後に非画像部の汚れがない印刷物が得
られ、更に15枚印刷後には、インキの色濁り(汚染)
のない正常な印刷物が得られた。
【0047】比較例3 画像露光後、該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付
けた。次いで、印刷機を始動し、湿し水ローラを版胴に
接触させ湿し水供給を6回転行った。次いで、インキロ
ーラを版面接触させないで、10枚の印刷を行い印刷用
紙に現像部の少なくとも1部を転写した。このとき版面
上の湿し水膜厚を水膜厚測定器(KURABO IND
USTRIES LTD.製)で測定したところ、0.
4μmであった。次いで、インキローラを接触させ印刷
を行ったが、非画像部の汚れが発生し、十分現像が行わ
れていなかった。またこの後、水膜厚を1.5μmまで
上昇させたところ、非画像部の汚れはなくなったが、現
像部がインキ中に混入し印刷画像に濁り(汚染)が起こ
り、正常な印刷物は得られなかった。
【0048】実施例6 画像露光後、該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付
けた。次いで、印刷機を始動し、湿し水供給量(設定値
80)で湿し水ローラを版胴に接触させ湿し水供給を5
回転行った。次いで、インキローラを版面接触させない
で、8枚の印刷を行い印刷用紙に現像部の少なくとも1
部を次いで、湿し水供給量を(設定値50)に変更し、
インキローラを接触させ印刷を行い、6枚印刷後に非画
像部の汚れがない印刷物が得られ、更に13枚印刷後に
は、インキの色濁り(汚染)のない正常な印刷物が得ら
れた。この後、更に印刷した場合の適正な湿し水の設定
値は50であった。
【0049】比較例4 湿し水の温度を35℃にした以外は、実施例1と同様に
現像、印刷を行ったが、非画像部に汚れが発生し、正常
な印刷物が得られなかった。
【0050】実施例7 以下の〜の自動運転機構を印刷機に装備した。 湿し水ローラ版面への接触機構。 版面への湿し水の供給機構。 インキローラの版面への接触がない状態での印刷機
構。 インキローラを接触させる通常の印刷機構。
【0051】また、該自動機構は、の供給するときの
版シリンダー回転数との印刷枚数を印刷機に装備され
た端末より任意に設定できるようにした。このの供給
をするときの版シリンダー回転数を6回転に設定し、
の印刷枚数を10枚に設定した。次いで、上記画像露光
後、該印刷版を印刷機の版シリンダーに取り付けた。次
いで、該自動運転機構を作動させ印刷を行ったところ、
15枚目に正常な印刷物が得られた。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、インキローラ、湿し水
及びインキへの現像部の汚染を抑制し、正常な印刷物を
短時間で得ることができる平版印刷版の刷版の製造方
法、印刷物の製造方法及び印刷機の自動印刷機構を提供
できる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水による現像が可能或いは印刷機上で現像
    が可能な平版印刷版を以下の手順により、オフセット印
    刷機上で現像することを特徴とする平版印刷版の刷版の
    製造方法。 該平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエネルギー
    を画像状に与える、 印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する、 オフセット印刷機を始動し、インキローラは、版胴に
    接触させないで、 版胴を回転させ、湿し水ローラを版胴に接触させ湿し
    水供給する、 次いで、受容要素(印刷用紙)に現像部の少なくとも
    1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像する。
  2. 【請求項2】水による現像が可能或いは印刷機上で現像
    が可能な平版印刷版を以下の手順で現像することを特徴
    とする平版印刷版の刷版の製造方法。 印刷機の版胴に該平版印刷版を設置する、 該平版印刷版に熱/光の少なくとも一方のエネルギー
    を画像状に与える、 オフセット印刷機を始動し、インキローラは、版胴に
    接触させないで、 版胴を回転させ、湿し水ローラを版胴に接触させ湿し
    水供給する、 次いで、受容要素(印刷用紙)に現像部の少なくとも
    1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像する。
  3. 【請求項3】版シリンダーを2〜9回転させて湿し水を
    供給した後に、受容要素(印刷用紙)に現像部の少なく
    とも1部を転写する段階を経て、該平版印刷版を現像す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版
    の刷版の製造方法。
  4. 【請求項4】湿し水を供給した後に、湿し水の供給を少
    なくとも1回転以上供給を停止し、受容要素(印刷用
    紙)に現像部の少なくとも1部を転写する段階を経て、
    該平版印刷版を現像することを特徴とするる請求項1又
    は2に記載の平版印刷版の刷版の製造方法。
  5. 【請求項5】現像時の版面に対する湿し水膜厚が、0.
    5〜3.0μmであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の平版印刷版の刷版の製造方法。
  6. 【請求項6】現像時の版面に対する印刷機における湿し
    水の設定量が、定常印刷時の湿し水の設定量に対して、
    1.05〜3.00倍であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の平版印刷版の刷版の製造方法。
  7. 【請求項7】供給される湿し水の温度が10〜30℃の
    範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の平版印刷版の刷版の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7に記載の平版印刷版の刷版の
    製造方法で製造した刷版を現像した後、版胴にインキロ
    ーラを接触させ、画像部にインキを供給し、受容要素へ
    移す段階を経て印刷物を製造することを特徴とする印刷
    物の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜7に記載の平版印刷版の刷版の
    製造方法で製造した刷版を、少なくとも2枚以上、受容
    要素を通過させた後に、インキローラを版胴に接触させ
    ることを特徴とする請求項7に記載の印刷物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】印刷機の自動印刷機構において、湿し
    水ローラ版面への接触、版面への湿し水の供給、イ
    ンキローラの版面への接触がない状態での印刷、イン
    キローラを接触させ通常の印刷、の順に自動運転する構
    成であることを特徴とする印刷機の自動印刷機構。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の「版面への湿し水
    の供給」における版シリンダーの回転数が任意に設定で
    きる構成であることを特徴とする請求項10に記載の印
    刷機の自動印刷機構。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の「インキローラの
    版面への接触がない状態での印刷」における印刷枚数が
    任意に設定できる構成であることを特徴とする請求項1
    0又は11に記載の印刷機の自動印刷機構。
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