JP2000051838A - 水処理システム - Google Patents

水処理システム

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JP2000051838A
JP2000051838A JP10221453A JP22145398A JP2000051838A JP 2000051838 A JP2000051838 A JP 2000051838A JP 10221453 A JP10221453 A JP 10221453A JP 22145398 A JP22145398 A JP 22145398A JP 2000051838 A JP2000051838 A JP 2000051838A
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JP10221453A
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Inventor
Toshihiro Tamura
敏裕 田村
Yoshihiro Tanimoto
好広 谷本
Keiichi Fujimoto
恵一 藤本
Jun Yoshida
潤 吉田
Norimasa Sakamoto
憲正 坂本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水処理システムに本来必要となる水位センサ
を有効利用して移送手段の異常を検知することにより、
異常検知専用のセンサを不要としてシステムの低コスト
化を図る。 【解決手段】 被処理水を貯留する貯留槽10と、この
貯留槽10内の被処理水を次段の処理部へ移送する移送
手段(エアリフト管11及びブロワ12)と、貯留槽1
0の水位を検知する水位検知手段(水位センサ14〜1
6)と、この水位検知手段で検知される水位に基づき前
記移送手段を制御すると共に、当該移送制御により変化
する水位の予測値と前記水位検知手段による水位の実測
値とに基づき前記移送手段の異常を判定する制御手段
(マイコン)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ディスポーザか
らの生ゴミ粉砕物を含んだ排水等を処理する水処理シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のディスポーザ排水処理シ
ステムでは、ディスポーザからの生ゴミ粉砕物を含んだ
排水を流量調整槽に一旦貯留して、その沈澱物を液体分
と共にエアリフト等で固液分離装置に移送して固体分と
液体分に分離し、分離された固体分はコンポスト(堆肥
化)装置に投入して微生物による有機物分解処理により
堆肥化するようにしている。また、液体分は曝気槽に投
入して曝気処理により有機物成分を微生物により分解す
る。そして、曝気槽で処理された処理水を沈澱分離槽に
自然流下させてフロック化された余剰汚泥を沈澱させ、
その上澄みが下水道に放流され、沈澱した汚泥はエアリ
フト等で初段の流量調整槽に返送するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のシ
ステムにおいては、流量調整槽の沈澱物を液体分と共に
固液分離装置へ移送する移送手段を構成するエアリフト
管などに生ゴミ粉砕物等の固形分が詰まる等の異常が発
生しやすい。このような異常が発生すると、流量調整槽
内の沈澱物や被処理水が次段の処理部に正常に移送され
なくなるので、システムの処理効率が著しく低下すると
共に、流量調整槽内の水位が下がらず、この状態でディ
スポーザが使用されると、流量調整槽がオーバーフロー
してしまい、下水道に未処理の排水が流れる等の不具合
が生じる。
【0004】そのため従来は、このような異常を、移送
手段を駆動するポンプやモータの電流変化や圧力変化、
又は液の流量等を専用のセンサで測定して判定してい
た。従って、槽内の水位を検知するために本来必要とな
る水位センサとは別に、異常検知のためのセンサが必要
となり、その分システムがコスト高になるという課題が
あった。
【0005】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、この種の水処理システ
ムに本来必要となる水位センサを有効利用して移送手段
の異常を検知することにより、異常検知専用のセンサを
不要としてシステムの低コスト化を図ることを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、被処理水を貯留する貯留槽
と、この貯留槽内の被処理水を次段の処理部へ移送する
移送手段と、前記貯留槽の水位を検知する水位検知手段
と、この水位検知手段で検知される水位に基づき前記移
送手段を制御すると共に、当該移送制御により変化する
水位の予測値と前記水位検知手段による水位の実測値と
に基づき前記移送手段の異常を判定する制御手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0007】また、単位時間当たりの移送量が水位に応
じて変動する移送手段を用いて、前記制御手段は、前記
貯留槽の水位と一定量の移送に必要な移送時間との関係
に基づき1回当たりの移送量が一定となるように前記移
送手段を制御すると共に、当該移送制御により変化する
水位の予測値と前記水位検出手段による水位の実側値と
に基づき前記移送手段の異常を判定することを特徴とす
るものである。
【0008】また、前記貯留槽の所定の上水位から下水
位までの水位に応じた1回毎の移送手段の駆動時間を予
め定めて記憶しておき、前記制御手段は、前記水位検知
手段の上水位検知出力に基づき、記憶された1回目の設
定時間で移送を実行し、その後は、移送を行う回毎に記
憶された設定時間で移送を実行すると共に、規定回数の
移送実行後に前記水位検知手段により前記下水位が検知
されるか否かに基づき前記移送手段の異常を判定するこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、前記水位検知手段として貯留槽の所
定の上水位と下水位を検知する上水位センサと下水位セ
ンサを備えたことを特徴とするものである。
【0010】さらに、前記制御手段は、前記移送手段の
異常を検知したときは移送手段の点検が必要な旨を出力
することを特徴とするものである。
【0011】また、前記貯留槽が、ディスポーザからの
生ゴミ粉砕物等を含んだ排水を貯留するものであり、前
記制御手段は、前記移送手段の異常を検知したときは前
記ディスポーザの使用を制限することを特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、本願発明に係わる水処理システム
としてのディスポーザ排水処理システムの一実施形態を
示すシステム構成図である。
【0014】このディスポーザ排水処理システムは、流
し台1のシンク2下側に設けられたディスポーザ3から
の生ゴミ粉砕物を含んだ排水を、配管4を介して流量調
整機能を有する貯留槽10に一旦貯留し、その沈澱物を
液体分と共にエアリフト管11で固液分離装置20に移
送して固体分と液体分に分離し、分離された固体分はコ
ンポスト(堆肥化)装置30に投入して微生物による有
機物分解処理により堆肥化するようになっている。ま
た、分離された液体分は水処理槽40に投入して曝気処
理により有機物成分を微生物により分解するようにして
いる。そして、水処理槽40で処理された処理水を上部
で連通した沈澱分離槽50に自然流下させて、フロック
化された余剰汚泥を沈澱させ、その上澄みが下水道に放
流され、沈澱した汚泥はエアリフト管51で初段の貯留
槽10に返送するようになっている。
【0015】上記ディスポーザ3は、バッチ式のもの
で、1回に使用される水量は一定で、生ゴミの最大処理
量もディスポーザ3の内容積で決まっている。
【0016】また、貯留槽10には、エアリフト管11
の下部に空気を供給するためのブロワ12が備えられて
いる。また、この貯留槽10には、ディスポーザ3の通
常の使用と定期的なエアリフトにより通常変化する水位
の上限(上水位)と下限(下水位)に対応する位置に、
それぞれ電極式の上水位センサ14と下水位センサ15
が設置される。さらに、前記上水位センサ14よりも上
方で当該貯留槽10がオーバーフローする虞のある上限
位置には、同じく電極式の上限位置センサ16が設置さ
れる。なお、電極式水位センサとしては、上記のように
槽内壁面に両電極が対向して設置されるものの他にも、
棒状の電極を用いることもできる。
【0017】また、固液分離装置20は、バッチ式のも
ので、1回当たりの受け入れ可能量が決まっている。
【0018】一方、水処理槽40には、その底部に散気
管41が配管され、この散気管41に空気を供給するた
めのブロワ42が備えられている。さらに、この水処理
槽40には、有機物を分解する好気性微生物が生息する
坦体43が入れられている。水処理槽40に投入される
液体分である被処理水には有機物成分が含まれており、
担体43に生息する好気性微生物を曝気によって活性化
して、有機物成分を分解することにより、上部が連通管
44で連通した次段の沈澱分離槽50で余剰汚泥として
沈澱しやすくしている。
【0019】また、沈澱分離槽50には、エアリフト管
51の下部に空気を供給するためのブロワ52が備えら
れている。また、当該沈澱分離槽50の上部には、満水
時に水処理槽40からフロックを含んだ処理水が流入し
ても、これが排水管53から直接下水に排水されるのを
防ぐための仕切り板54が設けられている。
【0020】本実施形態では、上記のように3つのブロ
ワ12,42,52が用いられているが、これらのブロ
ワ12,42,52には比較的安価な電磁式ダイヤフラ
ムポンプが用いられている。このダイヤフラムポンプ
は、交流電源によりソレノイドを駆動して交流電源の周
波数でダイヤフラムを振動させて、空気を吐出するもの
である。なお、電磁弁等により構成される多方弁を用い
て、1台のブロワから供給される空気を複数の用途に切
換制御することにより、ブロワの台数を削減することも
できる。
【0021】上記各ブロワ12,42,52は当該シス
テム全体を制御する制御手段としてのマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンと略記する)により制御される
が、ほぼ常時駆動される水処理槽40の曝気用ブロワ4
2を除き、下述するタイミングチャートに従って制御さ
れている。
【0022】図2は、本願発明の一実施形態を示すタイ
ミングチャートであり、同図の(101)と(102)
で示す処理を1周期(この例では30分)として、これ
らが繰り返し実行される。
【0023】同図の(101)で示す処理は、貯留槽1
0から固液分離装置20への沈澱物移送であり、エアリ
フトの場合は水位に応じてエアリフト量が変動するた
め、水位に係わらずエアリフト量を毎回ほぼ一定とする
ためには、水位に応じて空気の供給時間を制御する必要
があり、この制御については後で詳述する。
【0024】同図の(102)で示す処理は、沈澱分離
槽50から貯留槽10への汚泥返送であり、前記沈澱物
移送(101)の終了に同期して起動され、後述する予
め定められた一定時間行われる。
【0025】図3は、貯留槽10の水位と、一定量のエ
アリフトに必要な時間との関係を示した特性図であり、
水位が高い方から低い方に行くに従って、一定量のエア
リフトに必要な時間が増加してゆくことがわかる。
【0026】また、図4は上記のような特性図に基づき
予め定められた上述した処理(101),(102)の
作動時間のテーブルを示しており、このテーブルデータ
は本システム全体を制御するマイコン内のメモリに格納
され、格納されたテーブルデータに基づきマイコンが処
理(101),(102)を制御するようになってい
る。なお、沈澱分離槽50から貯留槽10への汚泥返送
(102)は毎周期13.7秒に固定されており、貯留
槽10から固液分離装置20への沈澱物移送(101)
は水位に応じてエアリフト時間が制御されるようになっ
ている。
【0027】すなわち、通常は、上水位センサ14と下
水位センサ15の間(図3に示すAゾーンで、ディスポ
ーザ3の1回の排水量にほぼ相当)で水位が変化する。
図3に示したような通常使用するAゾーンにおいては、
図4のステップ1〜13の如く、上水位センサ15のO
FFを起点(ステップ1)として、図4に示したような
ステップ毎の作動時間に基づく制御を行う。具体的に
は、ステップ1(1周期目)では3.9秒、ステップ2
(2周期目)では4.3秒、ステップ3(3周期目)で
は4.7秒、・・・、ステップ11(11周期目)では
13.0秒、ステップ12(12周期目)では17.8
秒、ステップ13(13周期目)では20.0秒という
ように制御する。
【0028】これにより、固液分離装置20への各周期
毎のエアリフト量が一定となり、13周期(1周期30
分として6時間30分)で貯留槽10の水位を上水位か
ら下水位まで下げることができ、通常の一般家庭におけ
るディスポーザ使用に十分対応することができる。
【0029】また、図3に示したBゾーンでは、水位が
上限位置センサ16の直近である可能性があるため、上
限位置に対応するX点の時間(例えば3.0秒)を沈澱
物移送(101)のエアリフト時間とする。このように
エアリフト量の最大量を想定してエアリフト時間を少な
目に抑えているので、固液分離装置20の処理可能量を
オーバーするような不具合を防ぐことができる。なお、
このBゾーンでは、汚泥返送(102)を行うと、貯留
槽10の水位が更に上昇するため、全く行わないか、上
限位置センサ16を監視しながら返送する必要がある。
【0030】また、Cゾーンでは、想定処理量を超えた
処理であるため、固液分離装置20などの後段の処理部
へAゾーンと同じ一定量を送る必要はない。また、同じ
量を送り続けることは困難であり(ある水位以下になる
と、図3の縦軸に示す時間は無限大となる)、無駄な電
力を消費することになる。従って、Cゾーンではステッ
プ13(20.0秒)の繰り返しでよい。
【0031】次に、上記貯留槽10から固液分離装置2
0への移送処理と、それに用いられる移送装置(エアリ
フト管11及びそのブロワ12)の異常検知処理につい
て図5と図6のフローチャートを参照して説明する。な
お、図5は本システムのメインルーチンの要部を示し、
図6は前記メインルーチンから呼び出されて実行される
移送装置異常検知ルーチンを示している。なお、貯留槽
10はディスポーザ3からの排水の流入により、その水
位が上水位センサ14よりも上で上水位センサ14はO
Nの状態にあるものとする。
【0032】図5に示したメインルーチンにおいては、
まず、貯留槽10の上水位を検知したか否か、すなわち
上水位センサ14がONの状態からOFFになったか否
かをチェックする(判断501)。
【0033】貯留槽10の上水位を検知すると、移送装
置異常検知処理を行うことができる状態になったことに
なるので、マイコンのメモリ内に設けられた移送装置異
常検知フラグをセット(ON)する(判断501のYE
S→処理502)。そして、移送装置(エアリフト管1
1及びブロワ12)による移送処理を実行する(処理5
03)。この移送処理は、前述した図2,図4に示した
貯留槽10から固液分離装置20への沈澱物移送(10
1)であり、図4に示したステップ1で定められた時間
(3.9秒)だけブロワ12を駆動する。
【0034】そして、移送装置異常検知フラグがONに
なっているか否かをチェックする(判断504)。ここ
では、前記により移送装置異常検知フラグがONになっ
ているので、図6のフローチャートで示す移送装置異常
検知ルーチンを呼び出して実行する(判断504のYE
S→処理600)。
【0035】なお、上水位センサ14がONの状態のま
まで、上記判断501で上水位を検知できなければ、移
送装置異常検知処理を行える状態にないので、フラグの
セットは行わずに処理503に進んで、前述した図3の
Bゾーンにおける移送処理(例えば3.0秒)を実行す
る。次の判断504ではフラグがONになっていないの
で、移送装置異常検知ルーチンには移行せずに、メイン
ルーチンの他の処理を実行してから(判断504のNO
→処理505)、前記判断501に戻って上述した処理
を繰り返す。
【0036】さて、移送装置異常検知ルーチンが実行さ
れると、図6に示すように、前記図5の処理503で行
った移送処理の回数を積算カウントする(処理60
1)。
【0037】上記積算カウント中に、貯留槽10にディ
スポーザ3からの排水の流入がなかっか否か(ディスポ
ーザ3が使用されたか否か)をチェックする。ディスポ
ーザ3の通常の使用形態では上記積算カウント中に排水
が流入することはないが、ディスポーザ3の変則使用に
より万一排水の流入があると、移送装置異常検知処理は
できなくなる。従って、このときはカウンタをリセット
し、さらに移送装置異常検知フラグもリセットして、こ
の異常検知ルーチンを終了する(判断602のNO→処
理606→処理605)。
【0038】一方、積算カウント中に排水の流入がなけ
れば、移送回数が規定値(ここでは前述したように13
回)以上になったか否かをチェックし、なっていなけれ
ば、なにもせずに当該異常検知ルーチンを終了し(判断
603のNO)、図5のメインルーチンに戻って前述し
た処理を繰り返す。
【0039】このようにして、図5のメインルーチンに
おいては、処理503で前記図4のステップ1からステ
ップ13までの移送時間で、貯留槽10から固液分離装
置20への沈澱物移送(101)が実行され、図6の移
送装置異常検知ルーチンでは、処理601で移送回数が
1回から13回まで積算カウントされる。
【0040】そして、移送回数が規定値,すなわち13
回に達すると、図6の判断603から判断604に進
み、貯留槽10の水位が下水位より下になっているか否
か,すなわち下水位センサ15がOFFになっているか
否かをチェックする。貯留槽10の水位が下水位より下
になっていれば、一連の移送処理が正常(設計通り)に
行われたことになるので、移送装置異常検知フラグをリ
セットして、この異常検知ルーチンを終了する(判断6
04のYES→処理605)。
【0041】ところが、貯留槽10の水位が下水位より
下になっていなければ、エアリフト管11の詰まりやブ
ロワ12の故障等の何等かの異常が発生していることに
なるので、例えば流し台1の近傍に設置された本システ
ムの操作表示部(図示せず)に移送装置の点検が必要な
旨を表示する(判断604のNO→処理607)。これ
により、サービスマンを呼ぶ等により移送装置の異常に
速やかに対処することができる。
【0042】さらに、ディスポーザ3の使用を制限する
(処理608)。このディスポーザ使用制限は、上述し
た操作表示部にディスポーザ使用不可の旨を表示すると
共に、この操作表示部にあるディスポーザ起動スイッチ
が操作されてもディスポーザ3を起動させないように制
御するものである。これにより、使用者が上記移送装置
要点検やディスポーザ使用不可等の表示に気付かずに、
ディスポーザ起動スイッチを操作しても、ディスポーザ
3の動作が開始されないので、貯留槽10のオーバーフ
ロー等を確実に防止でき、下水道に未処理の排水が流れ
るのを未然に防ぐことができる。
【0043】なお、上記では、説明を分かりやすくする
ために、図6の判断602でチェックする移送回数の規
定値を図4の設計値と同じ13回としたが、実際の運用
時には、余裕(マージン)をとって14回ぐらいに設定
するとよい。
【0044】以上のように、本実施形態によれば、ディ
スポーザ排水処理システムに本来必要となる水位センサ
14,15等を有効利用して、移送装置の異常を異常検
知のための専用のセンサ等を用いずに検知することがで
きるので、システムの低コスト化を図ることができる。
【0045】また、図3に示したような貯留槽10の水
位と一定量のエアリフトに必要な移送時間との関係に基
づき、1回当たりの移送量が一定となるように移送制御
すると共に、それを利用して異常検知を行うので、エア
リフトのように移送量が水位に応じて変動するような安
価な移送装置を用いた場合にも、移送装置の異常を正し
く検知することができる。
【0046】また、図4に示したようなテーブルを用い
て、移送制御と異常検知が行えるので、移送制御と共に
異常検知が簡単に行えるようになる。
【0047】さらに、本願発明は、水位センサとして超
音波や赤外線等により非接触で水位を連続的に検知でき
る非接触式水位センサや槽底部まで伸ばした管の先から
吹き出させる空気圧から水位を連続的に検知できる圧力
式水位センサでも実現可能であるが、本実施形態では、
上水位センサ14と下水位センサ15を用いることによ
り、上記のような水位を連続的に検知するための高価な
センサは不要であるので、システムの更なる低コスト化
を図ることができる。
【0048】なお、上記実施形態では、図3に示した特
性図に基づき図4に示したようなテーブルを作成して、
このテーブルデータに基づき移送制御を行うものに本願
発明を適用した場合について示したが、図3の特性図に
基づき予め設定可能な関数式等に従って移送制御を行う
ことも可能であり、このようなものに本願発明を適用し
ても同様な作用効果が得られる。
【0049】ところで、ディスポーザ3への水(水道
水)の供給が水道蛇口とは別の経路で供給されるシステ
ムにおいては、水道圧が何等かの原因で低下してディス
ポーザ3へ供給される水道水が不足すると、生ゴミ粉砕
物が配管4を流れ難くなって配管詰まり等が生じること
がある。このため、従来は、水道圧を自動的に検知する
ために、別途水圧検出装置等が必要となり、やはりコス
ト高となる。
【0050】図7は、貯留槽の水位センサを有効利用し
て上記の問題を解消する実施形態を示すシステム構成図
であり、前記実施形態の図1と同一符号は、同一、又は
相当部分を示している。
【0051】本実施形態のディスポーザ排水処理システ
ムにおいては、流し台1の水道配管5が電磁弁等からな
る切替弁6を介して、水道蛇口7とディスポーザ3の内
容器3aに配管されている。ディスポーザ3の内容器3
aの底部には、生ゴミを粉砕するロータ3bが取り付け
られ、内容器3aの上部開口はシンク2の排水口とな
り、蓋8で塞げるようになっている。また、流し台1の
上部手前側には、ディスポーザ使用時に操作するための
ディスポーザ起動スイッチ9が取り付けられている。
【0052】また、貯留槽10の水位を検知する水位セ
ンサとしては、任意位置での水位変化を検知できるよう
に、超音波や赤外線等により非接触で水位を連続的に検
知できる非接触式の水位センサ17が用いられている。
【0053】図8は本実施形態における動作説明図で、
(a)はディスポーザ3からの水道水流入前の貯留槽1
0を示し、(b)は同じく水道水流入後の貯留槽10を
示しており、Δdは一定量(1リットル程度)の水位変
化を示している。
【0054】さて、本実施形態では、ディスポーザ3を
運転する場合、ディスポーザ3の内容器3aに生ゴミを
投入し、蓋8を閉じてからディスポーザ起動スイッチ9
を押す。
【0055】このとき、生ゴミ粉砕用のロータ3bを回
転させる前に、切替弁6をディスポーザ3の内容器3a
側に切り替え、ディスポーザ3の内容器3aに前述した
一定量(1リットル程度)の水道水が供給されるように
する。この水道水は、配管4を通って貯留槽10に供給
され、図8に示したように貯留槽10の水位を押し上げ
る。
【0056】この水位の増加速度は水道の圧力に比例し
ていると考えられるので、それを図8の(b)に示すよ
うに非接触式水位センサ17で検知し、予め定めた水位
変化量Δdまで水位が達する時間で、水道圧が正常範囲
か否かを判定する。
【0057】ここで、水道圧がディスポーザ3の使用に
とって不適切な程度まで低下している場合は、その旨を
使用者に表示等により通知して、ディスポーザ3の使用
を停止させたり、強制的にディスポーザ3が起動できな
いようにする。
【0058】このようにすることにより、水圧検出装置
等の特別なセンサを用いることなく、水道水の圧力低下
または断水を検知でき、ディスポーザ3の使用を禁止し
たり、あるいはディスポーザ3への適正な水供給のため
の時間を変更したりすることができるため、低コスト
で、供給水の不足等による配管詰まり等を未然に防止す
ることができる。
【0059】ところで、前記図1や図7のシステム構成
では、貯留槽10、水処理槽40、沈澱分離槽50、コ
ンポスト装置30を横一列に配列し、水処理槽40の上
部に固液分離装置20が位置するように配置構成した
が、図9に示すように、貯留槽10、水処理槽40、沈
澱分離槽50を互い隣接するように配置し、また、コン
ポスト装置30は水処理槽40に隣接して配置して、こ
れらに跨る上部位置に固液分離装置20を配置するよう
にすると良い。
【0060】このようにすることにより、沈澱物や被処
理水等を送るための配管(エアリフト管11,51や連
通管44)を最短に構成でき、システム全体の小型化に
加えて更なる低コスト化を図ることができると共に、詰
まりなどが起き易い配管を短くできることによって、各
種トラブルを抑制することができる。また、設置場所が
正方形に近付けられるため、設置時の安定性が向上す
る。また、固液分離装置20で分離された固体分や液体
分をコンポスト装置30や水処理槽40に搬送するため
の特段の手段を必要としないため、上記同様、低コスト
化を図ることができると共に、各種トラブルを抑制する
ことができる。
【0061】なお、本願発明は、図1や図7及び図9に
示したような構成のディスポーザ排水処理システムに限
定されるものではなく、例えば、固液分離装置で分離さ
れた液体分は貯留槽に戻して貯留槽の上澄みの液体分
(被処理水)をエアリフト等の移送手段により水処理槽
に投入するようにしたものや、水処理槽と沈澱分離槽を
1つの処理槽内を隔壁で区切って形成したものなどにも
適用可能である。また、例えば、豆腐や醤油等の製造時
に発生する生ゴミ粉砕物を含んだ排水を処理する業務用
のシステムにも適用することができ、さらには浄化槽な
どの水処理システムにも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、貯留槽
の水位を検知する水位検知手段で検知される水位に基づ
き移送手段を制御すると共に、当該移送制御により変化
する水位の予測値と水位検知手段による水位の実測値と
に基づき移送手段の異常を判定するようにしたので、こ
の種のシステムに本来必要となる水位検知手段を有効利
用して移送手段の異常を検知することができるため、異
常検知専用のセンサ等が不要となって、システムの低コ
スト化を図ることができる。
【0063】また、単位時間当たりの移送量が水位に応
じて変動する移送手段を用いて、前記制御手段は、貯留
槽の水位と一定量の移送に必要な移送時間との関係に基
づき1回当たりの移送量が一定となるように移送手段を
制御すると共に、当該移送制御により変化する水位の予
測値と水位検出手段による水位の実側値とに基づき移送
手段の異常を判定するようにしたので、移送量が水位に
応じて変動するような安価な移送手段を用いた場合に
も、移送手段の異常を正しく検知することができる。
【0064】また、貯留槽の所定の上水位から下水位ま
での水位に応じた1回毎の移送手段の駆動時間を予め定
めて記憶しておき、制御手段は、水位検知手段の上水位
検知出力に基づき、記憶された1回目の設定時間で移送
を実行し、その後は、移送を行う回毎に記憶された設定
時間で移送を実行すると共に、規定回数の移送実行後に
水位検知手段により下水位が検知されるか否かに基づき
移送手段の異常を判定するようにしたので、移送制御と
共に異常検知が簡単に行えるようになる。
【0065】また、水位検知手段として貯留槽の所定の
上水位と下水位を検知する上水位センサと下水位センサ
を備えたことにより、水位を連続的に検知する高価な水
位センサは不要となるので、システムの更なる低コスト
化を図ることができる。
【0066】さらに、移送手段の異常を検知したときは
移送手段の点検が必要な旨を出力するようにしたので、
移送手段の異常に速やかに対処することができる。
【0067】また、前記貯留槽が、ディスポーザからの
生ゴミ粉砕物等を含んだ排水を貯留するものであり、制
御手段は、移送手段の異常を検知したときはディスポー
ザの使用を制限することにより、貯留槽のオーバーフロ
ーを確実に防止でき、下水道に未処理の排水が流れるの
を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係わる水処理システムとしてのディ
スポーザ排水処理システムの一実施形態を示すシステム
構成図。
【図2】本願発明の一実施形態を示すタイミングチャー
ト。
【図3】上記図1に示した貯留槽の水位と一定量のエア
リフトに必要な時間との関係を示した特性図。
【図4】上記のような特性図に基づき予め定められた各
処理の作動時間のテーブルを示す図。
【図5】上記システムのメインルーチンを示すフローチ
ャート。
【図6】上記メインルーチンから呼び出されて実行され
る移送装置異常検知ルーチンを示すフローチャート。
【図7】ディスポーザ排水処理システムの他の実施形態
を示すシステム構成図。
【図8】上記他の実施形態における動作説明図で、
(a)はディスポーザからの水道水流入前の貯留槽を示
す図、(b)は同じく水道水流入後の貯留槽を示す図で
ある。
【図9】ディスポーザ排水処理システムの各構成要素の
配置例を示す概略構成図で、(a)は上面図、(b)は
側面図、(c)は正面図である。
【符号の説明】
1 流し台 2 シンク 3 ディスポーザ 3a 内容器 3b ロータ 4 配管 5 水道配管 6 切替弁 7 水道蛇口 8 蓋 9 ディスポーザ起動スイッチ 10 貯留槽 11,51 エアリフト管 12,42,52 ブロワ 14 上水位センサ(電極式水位センサ) 15 下水位センサ(電極式水位センサ) 16 上限位置センサ(電極式水位センサ) 17 水位センサ(非接触式水位センサ) 20 固液分離装置 30 コンポスト(堆肥化)装置 40 水処理槽 41 散気管 43 担体 44 連通管 50 沈澱分離槽 53 排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 恵一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉田 潤 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 坂本 憲正 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D003 AA12 AB02 BA02 CA02 CA04 CA10 DA07 DA09 DA14 DA19 DA29 DA30 FA05 FA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水を貯留する貯留槽と、この貯留
    槽内の被処理水を次段の処理部へ移送する移送手段と、
    前記貯留槽の水位を検知する水位検知手段と、この水位
    検知手段で検知される水位に基づき前記移送手段を制御
    すると共に、当該移送制御により変化する水位の予測値
    と前記水位検知手段による水位の実測値とに基づき前記
    移送手段の異常を判定する制御手段とを備えたことを特
    徴とする水処理システム。
  2. 【請求項2】 単位時間当たりの移送量が水位に応じて
    変動する移送手段を用いて、前記制御手段は、前記貯留
    槽の水位と一定量の移送に必要な移送時間との関係に基
    づき1回当たりの移送量が一定となるように前記移送手
    段を制御すると共に、当該移送制御により変化する水位
    の予測値と前記水位検出手段による水位の実側値とに基
    づき前記移送手段の異常を判定することを特徴とする請
    求項1記載の水処理システム。
  3. 【請求項3】 前記貯留槽の所定の上水位から下水位ま
    での水位に応じた1回毎の移送手段の駆動時間を予め定
    めて記憶しておき、前記制御手段は、前記水位検知手段
    の上水位検知出力に基づき、記憶された1回目の設定時
    間で移送を実行し、その後は、移送を行う回毎に記憶さ
    れた設定時間で移送を実行すると共に、規定回数の移送
    実行後に前記水位検知手段により前記下水位が検知され
    るか否かに基づき前記移送手段の異常を判定することを
    特徴とする請求項2記載の水処理システム。
  4. 【請求項4】 前記水位検知手段として貯留槽の所定の
    上水位と下水位を検知する上水位センサと下水位センサ
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の水処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記移送手段の異常を
    検知したときは移送手段の点検が必要な旨を出力するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の水処理システム。
  6. 【請求項6】 前記貯留槽が、ディスポーザからの生ゴ
    ミ粉砕物等を含んだ排水を貯留するものであり、前記制
    御手段は、前記移送手段の異常を検知したときは前記デ
    ィスポーザの使用を制限することを特徴とする請求項1
    ないし請求項5のいずれかに記載の水処理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2820419A1 (fr) * 2001-02-08 2002-08-09 Univ Limoges Dispositif compact de decontamination d'effluents liquides a risques infectieux par voie physique
JP2003094017A (ja) * 2001-09-27 2003-04-02 Shin Meiwa Ind Co Ltd 生ごみ処理装置

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