JP2000051528A

JP2000051528A - 歩数計付き携帯型ゲーム機

Info

Publication number: JP2000051528A
Application number: JP10224919A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Arai; 一夫新井
Original assignee: EE D K KK
Current assignee: EE D K KK
Priority date: 1998-08-07
Filing date: 1998-08-07
Publication date: 2000-02-22

Abstract

(57)【要約】【課題】歩行量を計数して表示するだけでなく、歩行
状況や歩行コースでの進行状況の確認が視覚的にわかり
易いと共に、達成感をもたせて歩くのが楽しくならせる
ことが可能な歩数計付き携帯型ゲーム機を提供する。【解決手段】歩行コースの地図データを記憶する地図
データ記憶手段２１と、歩数計の計数情報及び携帯者の
歩幅情報に基づいて歩行量を逐次計測する歩行量計測手
段２２と、カレンダーデータに基づいて所定の期間毎に
累計演算した前記歩行量の期間毎の累計結果を記録する
累計結果記録手段２２と、前記歩行量の計測情報及び前
記地図データに基づき前記歩行コース上での現在位置を
算出して進行状況を表示部に表示する進行状況表示制御
手段２９と、前記歩行量の累計結果を前記各期間毎に表
示する際に、前記各期間の長さに応じて前記歩行コース
の地図データの縮尺を変更して前記表示部に表示する累
計結果表示制御手段２８（，２９）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、歩数計の機能を有
する携帯型ゲーム装置に関し、特に、歩行状況の確認が
視覚的にわかり易いと共に、歩行による達成感をもたら
すことができるようにした歩数計付き携帯型ゲーム機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】

【０００３】従来から一般に広く知られている歩数計
（いわゆる万歩計）は、本体内に内蔵した振動センサー
によって携帯者の歩行による振動を検知し、その振動回
数を歩数として計測値をそのまま表示窓に表示するもの
である。このような歩数計の機能を利用したものとして
は、電子時計に歩数計とペースメーカーの機能を備え、
基準の歩行ペース又は走行ペースからの後れ、進み具合
を音で知らせるようにしたもの（例えば特公昭６２−３
６１９４号公報）や、歩幅の設定情報と歩数の計数情報
によって歩行距離（又は走行距離）と速度を求め、予め
設定された目標距離までの残距離などを表示したり、上
記の電子時計と同様に歩行や走行の後れ、進み具合を音
で知らせたりするようにしたもの（例えば実公平５−４
０６０号公報）が公知である。これらの歩行ペースや走
行ペースの通知機能を有する携帯型装置は、主に競技用
やトレーニング用を目的としたもので、音によるペース
の通知を主要な特徴としている。

【０００４】一方、人に歩く意欲を持たせることを目的
とした携帯型装置としては、特許番号第２６７０５７１
号に記載のものがある。この特許公報に記載の万歩計
は、特定の歩行コースのデータをＲＯＭ等の記憶媒体に
予め記憶しておき、出発地と目的地によって決定される
歩行コースを選択させて、そのコースでの進行状況や目
的地までの到着予定日数を画面に表示するようにしたも
のである。そして、歩行コースの進行状況を数値表示で
はなくグラフで表示（コース距離又は区間距離に対する
歩行距離の比を棒グラフで表示）することによって、進
行状況を視覚的にわかり易く表示するようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような歩数計を利用した従来の携帯型装置では、歩行
や走行のペースが音で把握できたり、コースの進行状況
がグラフ表示で把握できたりするなどの効果はあるが、
歩行による達成感をもたらせたり、楽しくならせたりす
ると言った観点では、利用者にとって満足できるもので
はなかった。

【０００６】本発明は上述のような事情から成されたも
のであり、本発明の目的は、歩行量を計数して表示する
だけでなく、歩行状況や歩行コースでの進行状況の確認
が視覚的にわかり易いと共に、達成感をもたせて歩くの
が楽しくならせることが可能な歩数計付き携帯型ゲーム
機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、歩数計の機能
を有する携帯型ゲーム装置に関するものであり、本発明
の上記目的は、歩行コースの地図データを記憶する地図
データ記憶手段と、歩数計の計数情報及び携帯者の歩幅
情報に基づいて歩行量を逐次計測する歩行量計測手段
と、カレンダーデータに基づいて所定の期間毎に累計演
算した前記歩行量の期間毎の累計結果を記録する累計結
果記録手段と、前記歩行量の計測情報及び前記地図デー
タに基づき前記歩行コース上での現在位置を算出して進
行状況を表示部に表示する進行状況表示制御手段と、前
記歩行量の累計結果を前記各期間毎に表示する際に、前
記各期間の長さに応じて前記歩行コースの地図データの
縮尺を変更して前記表示部に表示する累計結果表示制御
手段とを備えることによって達成される。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の歩数計付き携帯型ゲーム
機は、従来の歩数計を利用した携帯型の装置が有してい
る歩行数の表示機能や歩行距離／歩行速度の表示機能の
他に、カレンダーデータに基づいて所定期間（１日、１
週、１月、１年等の各期間）毎の歩行数や歩行距離を累
計して記録し表示する機能、地図データに基づいて歩行
コース上での現在位置等の進行状況を期間の長さ（或い
は、歩行距離又は歩行数）に応じて地図の縮尺を切替え
て表示する機能、歩行コースに設定された途中の目標物
（名所や休憩地点等）を具体的な絵にしてグラフィック
表示する機能、当日の歩数や季節の変化などに応じてコ
メントを表示する機能を備えている。更に、本人若しく
は同行者を表わすキャラクタを表示して歩行している様
子などをグラフィック表示する機能、歩行に伴う消費カ
ロリーを算出して表示する機能などを備えている。

【０００９】本発明では上述のような各種機能を携帯型
の小型液晶ゲーム機に備え、歩行量を単に計測して数値
や棒グラフで表示するのではなく、歩行量や進行状況な
どをコメントで表示したり、歩行コースの経路に沿って
設定されている様々な目標物に到着若しくは接近したこ
とをコメントや、目標物を含む風景等のグラフィックで
表示したりするようにしている。また、今日どこまで歩
き、今週はどこまで歩いたといったことを利用者が具体
的な絵で見ることができると共に、歩行又は走行による
達成感が得られるようにしている。また、当該歩行コー
スでの期間毎の歩行結果を縮尺を切替えて表示し、小さ
な画面でも当該コースでの進行状況を容易に確認できる
ようにしている。

【００１０】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施
の形態に詳細について説明する。図１は、本発明に係る
歩数計付き携帯型ゲーム機の外観構成の一例を示してお
り、図２はそのハードウェア構成の一例を示している。
筐体の大きさは、コンピュータを利用した携帯可能な小
型ゲーム機（いわゆるミニ液晶ゲーム機）と同等の大き
さである。図１の平面図に示すように、携帯型ゲーム機
には操作部１と液晶表示部２とが設けられており、操作
部１は、後述する各種情報の入力や表示画面の切替えな
どの操作を行うための操作ボタン１ａ〜１ｃとリセット
ボタン１ｄとから構成されている。本例での携帯型ゲー
ム機は、携帯者の歩行量を計測するための歩数計（歩数
検出スイッチ）１０を内蔵している。携帯型ゲーム機の
背面部には図示されない係止具が一体的に若しくは着脱
可能に形成されており、腰部などに装着して携帯できる
ようになっている。

【００１１】図２において、携帯型ゲーム機は、本発明
に係るプログラムの実行を制御するマイクロＣＰＵ，Ｒ
ＡＭ，ＲＯＭ，Ｉ／Ｏインタフェース等から成る中央制
御回路２０，携帯者の歩行量を計測するための歩数計１
０，操作用の各ボタン１ａ〜１ｄ，液晶表示部２及び音
声発生手段（本例ではブザー）３を備えており、本発明
に係るプログラム及び地図や暦のデータは交換可能なカ
ード型の記録媒体に記録されている。電源としては電池
（化学式電池，太陽電池等）４が使用され、常時、通電
状態となっている。なお、歩数計１０又は操作ボタン１
からの入力が一定時間無いと省電力モードとし、液晶表
示を非表示とするようにしている。

【００１２】歩数計１０からの検出信号は中央制御回路
２０に入力され、検出信号の計数情報及び予め入力され
た携帯者の歩幅情報に基づいて歩行量（歩数及び距離）
等が計測される。計測された歩行量は、カレンダーデー
タに基づいて所定の期間毎（本例では、当日、今週、今
月、今年の４期間毎）に累計されて記録される。記録さ
れた期間毎の累計結果を液晶表示部２に表示する際に
は、各期間の長さに応じて歩行コースの表示データの縮
尺を自動的に切替え、例えば当該期間の開始日を起点と
する歩行コース上での現在位置を画面全体に表示するよ
うにしている。携帯者が歩行している場合は、液晶表示
部２には後述する歩行コースを歩行（又は走行）してい
る場面が表示され、コース上の位置や歩行量に応じて、
また特定の時期や季節に応じてコメントを表示するよう
にしている。

【００１３】図３は、携帯型ゲーム機の機能構成の一例
を示すブロック図であり、同図を参照して本発明の歩数
計付き携帯型ゲーム機のソフトウェア構成について説明
する。

【００１４】入力情報としては、時計情報（今日の日
付，現在の時刻）ＴＤ、個人情報（歩幅，性別，身長，
体重，年齢等）ＰＤ、歩数計からの歩数情報ＷＤ、目標
物に位置情報や背景画面の画像情報を含む歩行コースの
地図データＡＤ、各地の主要な行事の暦情報を含むカレ
ンダーデータＣＤ、歩行状況等を文言で示すためのコメ
ントデータＭＤがある。これらのうち、地図データＡ
Ｄ、カレンダーデータＣＤ及びコメントデータＭＤは、
それぞれ関連付けられて予め設定されて記憶部２１に記
憶されている。

【００１５】ここで、歩行コースについて説明する。歩
行コースとしては、例えば全国コース（日本一周など）
や有名な旅路などの複数のコースを設定し、コース毎に
目標物（街，観光地，お茶屋，宿屋，松ノ木，地蔵さ
ん，１里塚，山，海など）を予め設定しておく。本例で
は基本距離ｎ（例えばｎ＝４）Ｋｍを“１"ポイントと
して、各ポイント毎に目標物を設定し、地図データＡＤ
として記憶部２１に記憶している。また、本例では歴史
上の有名な奥の細道、東海道、中山道、四国お遍路など
を旅路（歩行コース）として一つの記憶媒体若しくは複
数の記憶媒体に格納しておき、複数のコースの中から所
望のコースを利用者が選択できるようにしている。ま
た、表示部２に表示されるキャラクタや風景などは、そ
の時代を背景とした画像を表示するようにしている。

【００１６】歩行量算出／記録部２２は、歩数計の計数
情報ＷＤ及び、個人情報ＰＤに含まれる歩幅情報に基づ
いて歩行量を逐次計測する。計測された歩行量は、カレ
ンダーデータＣＤに基づいて、所定の期間（本例では当
日、今週、今月、今年の４期間）毎に累計されて記憶部
２１に記録される。歩行速度算出部２３は、歩行速度の
算出指令に従い（若しく一定時間毎に）、歩行量算出／
記録部２２で計測した歩行距離及び時計情報ＴＤに基づ
いて歩行速度を算出する。

【００１７】現在位置算出部２４は、計測された歩行量
のデータ及び地図データＡＤに基づいて歩行コース上で
の現在位置を算出する。ここで算出される現在位置は、
歩行コースのスタート地点からの距離で示される現在位
置であり、この現在位置のデータを基に、次の目標物ま
での距離、歩行コースの終着地点までの距離、各期間の
開始日の出発地点からの距離等が算出される。時刻／季
節判定部２５は、コメント発生部２７及び画像表示制御
部２９の指令に従って、時計情報ＴＤ及びカレンダーデ
ータＣＤを基に、今日の日付，現在の時刻や季節を判定
し、判定した時刻／季節情報を送出する。

【００１８】消費カロリー算出部２６は、個人情報ＰＤ
と歩行量の計測情報に基づいて歩行による消費カロリー
を算出し、痩せる量／太る量（肥満度）の変数Ｘａを設
定する。そして、次の数１で求めた体重ＷＮ（Ｋｇ）を
標準体重として、変数Ｘａの符号と絶対値によって痩せ
る量，太る量を判断する。画像表示制御部２９では、そ
の量に応じてキャラクターの体形や動作、更にコメント
に変化を持たせて表示する。

【００１９】

【数１】ＷＮ＝２２＊Ｔ² 但し、Ｔ＝個人情報ＰＤに含まれる携帯者の身長、２２
はカウプの指数

【００２０】コメント発生部２７は、季節，当日歩いた
歩数，場所，スタート地点からの歩数，歩行速度などに
応じてコメントを発生し、画像表示制御部２９を介して
表示部２にコメントを文言で表示する。基本コメントと
しては、季節（春夏秋冬）の４種類、当日の歩数ｍ種類
（例えば０〜９９９歩，１０００歩〜２９９９歩，３０
００歩〜４９９９歩，５０００歩〜９９９９歩，１００
００歩以上の５種類），同行するキャラクタ数のｎ種類
（例えば２人）を組合せた合計４×ｍ×ｎ種類のコメン
トを設定しておき、季節と歩数に応じて該当のキャラク
タのコメントを発生させるようになっている。また、最
初の地点からスタートして歩数ｉ（例えばｉ＝０〜２０
０歩）の間は、各スタート地点（日本橋，京都など）と
各キャラクタ毎に設定されているコメントを特殊コメン
トとして、他のコメントより優先させて発生させるよう
になっている。

【００２１】また、特定の時期（正月，節分，大晦日
等）であれば、その時期と歩数（例えば正月歩数が０〜
９９９歩）に応じたコメントを時期コメントとして発生
するようにしている。更に、特定の日付と場所（所定の
宿場町など）とが重なった場合には、該当の割り込み専
用コメント（その場所の有名なお祭りに対するコメント
等）を割り込ませて発生する。また、各種の目標物に対
応してコメントを設定しておき、目標物が設定されてい
る地点に接近若しくは到着した場合には、該当のコメン
トと共に音声を発生させて通知するようにしている。ま
た、当該目標物を含む風景等をグラフィックで表示する
ようにしている。

【００２２】表示データ縮尺変更部２８は、各期間毎の
歩行量の累計結果を表示する際に、各期間に長さに応じ
て地図データＡＤ（本例では歩行コースのデータ）の縮
尺を変更する。画像表示制御部２９では、縮尺が変更さ
れた歩行コースを表示すると共に、当該期間において歩
いた区間（総歩行量）を歩行コースの経路に沿って表示
する。表示対象となる歩行コースは、各期間の開始日の
出発地点を基準とした進行方向のコース（現在地点が含
まれる範囲）である。本例では操作ボタン１ｃが押され
ると、今日の総歩行量（歩行距離と歩数）の画面、今週
の総歩行量の画面、今月の総歩行量の画面及び今年（若
しくは今までの）の総歩行量の画面が、それぞれ所定の
時間間隔（若しくはボタン操作）で切換えられてスクロ
ール可能に表示部２に表示される。

【００２３】図６は、各期間毎のデータと縮尺との関係
を示しており、地図で示される歩行コース（図の例では
直線の経路）は、同図に示すように、当該期間の開始日
ＳＰ１〜ＳＰ４のスタート位置（出発地点）を基準とし
て、その基準地点から所定の距離（現在地点を含むよう
に、例えば最大歩行距離＋α）のコースがスクロール可
能に表示される。その際、表示データ縮尺変更部２８
は、各期間の長さに応じて歩行コースの縮尺を切替えた
データを画像表示制御部２９に送出し、画像表示制御部
２９では、その期間に歩行した部分（距離ＰＰ１〜ＰＰ
４）を例えばコース上で点滅させて表示する。本例では
期間の長さ毎に応じて予め縮尺（図中の“１：１"から
“ｋ：１"）が設定されており、表示されるコースの実
際の距離は、ＷＫｍ，Ｗ×ｉＫｍ，Ｗ×ｊＫｍ，Ｗ×ｋ
Ｋｍとなる。また、画像表示制御部２９では、グラフィ
ック表示と共に、計測した歩数（若しくは歩数と距離）
を数値で表示するようになっている。

【００２４】画像表示制御部２９は、上述した各部２２
〜２８で求めたデータを基に、歩行状況のグラフイィッ
ク表示やコメントの表示制御、累計結果の表示制御など
を行う。

【００２５】上述のような構成において、その動作例を
図４及び図５のフローチャートに沿って説明する。

【００２６】利用者は、先ず、初期設定情報として時計
情報（今日の日付と現在の時刻）と個人情報（歩幅，性
別，身長，体重，年齢）をそれぞれ入力する（ステップ
Ｓ１，Ｓ２）。ステップＳ２において個人情報として入
力する歩幅は、歩行時における本人の平均的な歩幅であ
り、歩行距離や歩行速度を計測するために使用される。
性別の情報は、利用者の性別に応じた文言でコメントを
表示する際に使用される。また、身長，体重，年齢の情
報は、歩行による消費カロリーを算出する際に使用され
る。

【００２７】次に、利用者は所望のコースをコースメニ
ューの中から選択し、そのコースでの出発地点などを指
定して歩行コースを決定する。歩行コースとしては、全
国を一周する全国コース、所定の２地点間を経路とする
片道コース、その往路と復路を往復して歩行する往復コ
ースなどがある。全国コースの場合は、自分の住んでい
る地区（都道府県）を概略地図の表示画面上で選択して
指示すると、その地区を出発地点及び終着地点とする全
国一週コースが設定される。一方、片道コースの場合
は、経路の一方の地点を出発地点と指示すると、他方の
地点が終着地点として設定される（ステップＳ３）。

【００２８】歩行コースが決定されると、図示されない
実行制御部では、制御モードを初期設定モードから実行
モードに切換え、歩行量の計測等を開始する（ステップ
Ｓ４）。そして、歩数計の計測情報ＷＤを入力し、歩数
“０"（歩行無し）が所定時間継続した場合は休憩中と
判定する（ステップＳ５）。例えば１０分経過したとき
は「お茶を飲む」、３０分間経過したときは「食事をと
る」、１時間経過したときは「寝る」というように、画
像表示制御部２９では、経過時間（Ｘ１，Ｘ２，…，Ｘ
ｎ）に応じた休憩中のコメントをコメント発生部２７か
ら受けて表示部２に表示すると共に、キャラクタ及び背
景を変化させて表示する（ステップＳ６，Ｓ７）。ま
た、一定時間歩数“０"が継続し、且つ操作ボタン１か
らの入力が無かった場合には省電力モードとし、液晶表
示を非表示にして待機状態とする（ステップＳ８，Ｓ
９）。

【００２９】歩数“１"（歩行有り）を入力した場合
は、歩行量算出／記録部２２では歩数の計数情報ＷＤと
携帯者の歩幅情報ＰＤに基づいて歩行量を逐次計測し、
各期間毎に累計して累計結果を記録する（ステップＳ１
０）。続いて、計測した歩行距離の総計と歩行コースの
全長とを比較して終着地点に到着したか否かを判定し
（ステップＳ１１）、到着したのであれば、コース制覇
の画面を表示すると共に音声で通知し、その後、リスタ
ートの案内画面を表示して当該歩行コースにおける処理
を終了する（ステップＳ１２）。

【００３０】終着地点に到着していない場合は、歩行速
度算出部２３によって歩行速度を算出し（ステップＳ１
３）、歩行速度に応じてキャラクタの動作と背景画像等
を変化させて表示する。その際、速度が所定値を超えて
いれば走行状態と判定し、走っている様子を表示する
（ステップＳ１４）。続いて、当日の歩数（午前０時か
らの歩数の累計）が所定値ｎ１，ｎ２，……，ｎｉのい
ずれかに達したか否かを判定し（ステップＳ１５）、所
定値に達したのであれば、その歩数値に対応するコメン
トを表示する（ステップＳ１６）。

【００３１】現在位置算出部２４では、歩行量の計測デ
ータ及び地図データＡＤに基づいて歩行コース上での現
在位置を算出して（ステップＳ１７）、特定の場所（目
標物が設定されている場所）に着いたか否かを判定し
（ステップＳ１８）、着いたのであればその場所の風景
及びその場所に対応するコメントを表示する（ステップ
Ｓ１９）。また、時計情報ＴＤとカレンダーデータＣＤ
を参照して今日の日付と特定の日付（例えばその場所の
お祭の日）とが一致しているか否かを判定し（ステップ
Ｓ２０）、一致しているのであれば、特定の日付に対応
して設定されているコメントや場面を表示する（ステッ
プＳ２１）。

【００３２】続いて、時刻／季節判定部２５によって時
刻（昼間，夜間等），時期（正月，節分，大晦日等）及
び季節（春夏秋冬）のチェックを行い（ステップＳ２
２）、特定の時刻や時期であればそれらに応じたコメン
トや背景画像を表示し、また、季節に応じてコメントや
背景画像を変化させて表示する（ステップＳ２３）。画
像表示制御部２９では、以上のように、コース上での現
在位置，歩行速度，時刻，季節，時期，一日に歩いた歩
数／距離などに応じて、背景，コメント及びキャラクタ
の動作を変化させて表示部２に表示する。ここで、画像
の表示例と基本的な表示動作の例について説明する。

【００３３】図７（Ａ）〜図７（Ｅ）は、液晶表示部２
に表示される画面と表示順序の一例を示しており、同図
（Ａ）が本日の歩数の数値による表示例、同図（Ｂ）が
キャラクタ画面の表示例、同図（Ｃ）及び（Ｄ）がコメ
ントの表示例、同図（Ｅ）が次の目標地点に関する表示
例をそれぞれ示している。画像表示制御部２９では、図
７の（Ａ）の画面を一定時間（例えば２０秒間）表示し
た後、（Ｂ）の画面（歩行状態や歩行コースの風景等を
示す動画像）を一定時間（例えば１７秒間）表示する。
続いて（Ｃ）の画面（歩数によりキャラクタの表情が変
化する画像）を一定時間（例えば３秒間）表示した後、
（Ｄ）の画面（歩数，季節によりコメントが変化する画
像）を一定時間（例えば７秒間）表示する。

【００３４】続いて（Ｅ）の画面（次の目標地点（宿場
町等）までの距離を示す画像）を表示し、更に一定時間
（例えば１０秒間）経過したのであれば、（Ａ）の画面
に戻って表示動作を繰返す。このように、基本動作とし
ては複数のパターンの画面をサイクリックに表示し、条
件によって該当のコメント等を割り込ませて表示するよ
うになっている。尚、コメントを表示する際、例えば利
用者に対する呼び名を利用者が男性であれば「アニ
キ」、女性であれば「アネサン」というように、利用者
の性別に応じた文言でコメントを表示するようになって
いる。

【００３５】次に、ステップＳ２４以降の動作について
説明する。操作ボタン１からの入力があるか否かをチェ
ックし（ステップＳ２4）、入力が無ければステップＳ
５に戻って上記動作を繰返す。操作ボタン１ａが押下さ
れたのであれば、現在の場所の表示指示がされたものと
判定し（ステップＳ２５）、先ず、現時点で、最後に通
過した宿場町（目標物）の名称と、現在地点からゴール
として設定されている終着地点までの距離とをそれぞれ
一定時間、通常の画面に割り込ませて表示する（ステッ
プＳ２６）。

【００３６】一方、操作ボタン１ｂが押下されたのであ
れば、時計画面（現在の時刻と今日の日付）を一定時間
表示し、操作ボタン１ｃが押下されたのであれば、歩行
量の累計結果の表示指示がされたものと判定し（ステッ
プＳ２７）、各期間毎の総歩行量（累計結果）の画面
（図６参照）を表示する。その際、前述のように、期間
毎に縮尺を切替えて、当該期間において歩いた区間（総
歩行量）を表示する。累計結果の画面の切換えは上記ス
テップＳ２６における表示画面と同様に、ボタン操作が
無ければ所定の時間間隔で行われ、同一ボタンの操作が
あれば次の画面に強制的に切換える。そして、累計結果
の画面表示が終了したのであれば（ステップＳ２８）、
ステップＳ５に戻って上記動作を繰返す。

【００３７】次に、本発明の携帯型ゲーム機が有する他
の機能について説明する。本発明の携帯型ゲーム機は、
上述したような各機能の他に、ウォーキング大会のよう
なイベントに利用できるように、一定の期間の歩行量を
計測して記録及び表示する機能を備えている。イベント
モードへの切換えは、例えば操作ボタン１ａ，１ｂを同
時に押下することで行われる。イベントモードでは、通常
の実行モードにおける計測処理は継続され、ボタン操作
１ｂ，１ｃによる前述の表示指示も利用できるようにし
ている。ボタン操作が無い場合には、例えば歩数と距離
とを所定の時間間隔で交互に表示部２に表示する。イベ
ントモードにおいて操作ボタン１ａが押下された場合
は、歩数の計測を一時停止し、再度押下されると計測を
再開する。一定の期間の計測が終了したのであれば、そ
の計測結果を表示して通常の実行モードに切換える。
尚、イベントの各参加者を識別するために、識別ＩＤ
（パスワード及び／又は、利用者若しくは装置を特定す
るためのＩＤ）の設定及び表示機能を備えており、操作
ボタン１ａ，１ｂを同時に押下することで、識別ＩＤを
常時表示することができるようになっている。

【００３８】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の歩数計
付き携帯型ゲーム機によれば、今日，今週，今月など各
期間毎の歩行量の累計結果を表示することができるた
め、今日はどの程度歩き、今週はどの程度歩いたなどの
達成感をもたらすことができる。また、歩行コースの経
路上に各種の目標物を設定し、コメントの表示や表示キ
ャラクタの動作等によって上記目標物に着いたことを通
知するようにしているため、今日は何処まで歩いたなど
の目標物に対する達成感をもたらすことができる。ま
た、現在の歩行状況や歩行コースでの進行状況を数値で
表示するだけではなく、歩行数，歩行距離，歩行速度，
季節，コース上の到達地点などに応じて表示内容を変化
させ、コメントの表示や表示キャラクタの動作などを含
むグラフィック画像で表示するようにしているので、視
覚的にわかり易いと共に歩くのが楽しくならせることが
できる。更に、当該歩行コースでの期間毎の歩行結果を
縮尺を切替えて表示するようにしているので、小さな画
面でも当該コースでの進行状況を容易に確認することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る携帯型ゲーム機の外観構成の一例
を示す平面図である。

【図２】本発明に係る携帯型ゲーム機のハードウェア構
成の一例を示すブロック図である。

【図３】本発明に係る携帯型ゲーム機の機能構成の一例
を示すブロック図である。

【図４】本発明に係る携帯型ゲーム機の動作例を説明す
るためのフローチャートである。

【図５】図４の分図である。

【図６】本発明における歩行量の累計結果の表示例を示
す図である。

【図７】本発明における歩行状況を示す画面の例を示す
図である。

【符号の説明】

１（１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ）操作部２液晶表示部３ブザー４電池１０歩数計２０中央制御回路２１記憶部２２歩行量算出／記録部２３歩行速度算出部２４現在位置算出部２５時刻／季節判定部２６消費カロリー算出部２７コメント発生部２８表示データ縮尺変更部２９画像表示制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】歩行コースの地図データを記憶する地図
データ記憶手段と、歩数計の計数情報及び携帯者の歩幅
情報に基づいて歩行量を逐次計測する歩行量計測手段
と、カレンダーデータに基づいて所定の期間毎に累計演
算した前記歩行量の期間毎の累計結果を記録する累計結
果記録手段と、前記歩行量の計測情報及び前記地図デー
タに基づき前記歩行コース上での現在位置を算出して進
行状況を表示部に表示する進行状況表示制御手段と、前
記歩行量の累計結果を前記各期間毎に表示する際に、前
記各期間の長さに応じて前記歩行コースの地図データの
縮尺を変更して前記表示部に表示する累計結果表示制御
手段とを備えたことを特徴とする歩数計付き携帯型ゲー
ム機。
【請求項２】前記歩行コースの経路に沿って複数の目
標物が設定されており、前記進行状況表示制御手段は、
前記当該目標物の位置及び前記算出された現在位置に基
づき前記当該目標物に対する到着状況若しくは接近状況
を前記当該目標物の画像を含むグラフィックで表示する
ようになっている請求項１に記載の歩数計付き携帯型ゲ
ーム機。
【請求項３】前記進行状況表示制御手段は、前記計測
した歩行量、前記歩行コース上の現在位置、現在の時期
に応じたコメントを前記表示部に表示するようになって
いる請求項１又は２に記載の歩数計付き携帯型ゲーム
機。
【請求項４】前記累計結果表示制御手段により表示さ
れる歩行コースは、当該期間の開始日の出発地点を基準
とし該出発地点から現在地点までの経路を含むコースで
ある請求項１乃至３のいずれかに記載の歩数計付き携帯
型ゲーム機。
【請求項５】前記進行状況表示制御手段は、前記携帯
者若しくは同行者を示すキャラクタを前記表示部に表示
すると共に、前記キャラクタの動作を少なくとも前記歩
行量に応じて変化させて表示するようになっている請求
項１乃至４のいずれかに記載の歩数計付き携帯型ゲーム
機。
【請求項６】前記コメントは、前記キャラクタが発言
する台詞として表示されるようになっている請求項５に
記載の歩数計付き携帯型ゲーム機。
【請求項７】前記個人情報及び前記歩行量の計測情報
に基づいて歩行による消費カロリーを算出する消費カロ
リー算出手段を備え、前記算出した消費カロリーの量に
応じて前記キャラクターを変化させて表示するようにな
っている請求項５又は６に記載の歩数計付き携帯型ゲー
ム機。