JP2000050230A - 双方向テレビ放送システム - Google Patents

双方向テレビ放送システム

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JP2000050230A
JP2000050230A JP10215961A JP21596198A JP2000050230A JP 2000050230 A JP2000050230 A JP 2000050230A JP 10215961 A JP10215961 A JP 10215961A JP 21596198 A JP21596198 A JP 21596198A JP 2000050230 A JP2000050230 A JP 2000050230A
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Japan
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data
program
reception
receiving
broadcast
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Application number
JP10215961A
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English (en)
Inventor
Masahiko Yamazaki
昌彦 山崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】文字放送やIT放送の放送番組を受信する際
に、或いはIT放送のオンライン番組を受信する際に、
番組の受信開始、受信途中状態、受信終了等や、受信開
始から終了までに要する時間、受信途中での残り時間等
を効果音や音声でユーザーに知らせることができる双方
向テレビ放送システムを提供すること。 【解決手段】文字放送又はIT放送のオンエア番組を受
信する際に、番組の受信開始、受信途中状態、受信終了
等を効果音又は音声で知らせる機能を持つ。受信データ
パケット数と受信データ内に含まれるデータグループサ
イズから、予測する。ITのオンライン番組を受信する
際に、番組のダウンロード開始、ダウンロード途中状
態、ダウンロード終了やダウンロード途中の残り時間等
を効果音又は音声で知らせる機能を持つ。ITデータ中
にIT音声データの規格を設け、応答サーバーから番組
データと同様に効果音又は音声のデータを送出し、IT
受信機で効果音や音声を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン電波
に多重されて伝送される文字や画像等の情報データ及び
番組データを受信し再生してテレビジョン画面に表示す
ると共に、電話回線で伝送される文字や画像等の情報デ
ータ及び番組データを双方向に通信する機能を有した双
方向テレビ放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、テレビジョン電波に多重されて伝
送される文字や画像等の情報データ及び番組データを受
信し再生してテレビジョン画面に表示可能とする一方、
電話回線で伝送される文字や画像等の情報データ及び番
組データを受信しテレビジョン画面に表示可能にした
り、前記情報データ及び番組データを双方向に通信可能
にする双方向テレビ放送システム及びそのシステムに使
用される受信機が開発されている。
【0003】具体的には、日本において、1996年からイ
ンターテキスト放送(以下、IT放送)サービスが開始
され、これを受信するインターテキスト受信機(以下、
IT受信機)も製品化されている。
【0004】図7にIT放送サービスのシステム図を示
す。図7において、放送局151では、放送番組を伝送
するテレビジョン放送信号の垂直帰線期間内に文字や画
像等の情報データを重畳してテレビジョン電波として放
送する。IT受信機152は放送局151から電波伝送
されたテレビジョン放送信号を受信し、放送番組や情報
データを再生する。IT受信機152は電話回線で応答
サーバー153に接続している。IT受信機152のユ
ーザーが、例えば、クイズ番組に参加している場合に
は、IT受信機152の入力部から回答を入力し、前記
電話回線を介して、クイズの解答を応答サーバー153
に伝送する。応答サーバー153は、各ユーザーから伝
送されたクイズ回答を集計して放送局151へ転送す
る。或いはショピングの場合には、応答サーバー153
は、IT受信機152のユーザーからの商品購入受付け
を行うと共に、IT受信機152へ商品購入受付けの確
認信号を伝送する。なお、前記応答サーバー153はデ
ータ送受信装置として機能し、一般にサーバー会社が管
理し、IT受信機152からの伝送内容によって、その
伝送情報を放送局151やショッピングの販売先等に整
理して転送する。このようにして、放送局151、IT
受信機152、及び応答サーバー153との間で各種情
報データの双方向伝送が行われる。
【0005】ここで、製品化されている受信機における
IT放送の機能について説明する。サービス機能として
次の(1)〜(3)がある。
【0006】(1)連動ITサービス(放送番組に連動
した情報を受信(送信)するサービス) ITデータ信号が地上波放送の電波のすき間に乗せられ
て送信されると、ITデータ信号が受信機の中で解読さ
れ、テレビ画面に「Iマーク」が 表示されるととも
に、受信機のITランプが点灯する。操作手段であるリ
モコンの「Iボタン」を 押すと、IT情報が画面表示
される。番組中で出題されたクイズに回答者として直接
参加したり、コンテストの審査員として番組に直接参加
することなどができるとともに、番組に連動したお好み
の情報(例えば店の地図やカタログ等)をリモコンで選
び画面表示させ、商品のカタログ請求などをリモコン操
作で、電話回線を経由してサーバー会社や放送局に送る
ことができる。
【0007】(2)独立ITサービス(放送番組とは独
立した情報を受信(送信)するサービス) ITデータ信号が地上波放送の電波のすき間に乗せられ
て送信されると、ITデータ信号が受信機の中で解読さ
れ、受信機の独立ITランプが点灯する。画面上に「I
Tメニュー」画面を表示させ、「独立ITサービス」を
選択すると、IT情報が画面表示される。道路情報、
デパートのバーゲン情報などのリアルタイムなIT情報
をリモコンで選び 画面表示させることができるととも
に、商品のカタログ請求などの情報をリモコン操作で、
電話回線を経由してサーバー会社に送ることができる。
【0008】(3)オンラインITサービス(放送電波
を受信せずに電話回線を用いて応答サーバーとのやりと
りで情報を利用するサービス) 画面上に「ITメニュー」画面を表示させ、「オンライ
ンITサービス」を選択すると、サーバー会社に電話回
線接続する。サーバー会社からITデータ信号が電話回
線で送られると、ITデータ信号が受信機の中で解読さ
れIT情報が画面表示される。ベストセラーなど読みた
い本や雑誌を購入することができる「ブックショップ」
や 各種チケットの予約、購入ができる「チケット予
約」など画面上に表示される様々な情報からお好みの情
報を選択し、サーバー会社経由で通販会社などに商品の
予約などの情報を送ることができる。
【0009】なお、ピクチャインピクチャ(PIP)機
能を採用した受信機では、テレビジョン画面上に、受信
したIT情報を子画面で表示することができ、また2画
面並置表示(所謂ダブルウインドウ)機能を採用した受
信機では、左画面に通常の放送番組、 右画面にIT放
送の情報を表示することができる。
【0010】このように、IT受信機152では、放送
局151よりテレビジョン電波に多重されて伝送される
放送系IT番組を受信し視聴する機能を持つことによ
り、IT放送を受信し、テレビジョン画面に各種情報を
表示して、テレビ番組の内容をより楽しむことができる
ほか、電話回線を通じてサーバー会社(応答サーバー1
53)へITデータを送信する、或いは応答サーバー1
53からITデータを受信し画面に表示する機能を持つ
ことにより、双方向に通信してテレビ番組への参加や、
オンラインIT番組の受信、オンラインショッピング等
のサービスを実現している。
【0011】さらに、IT受信機は、IT放送番組を受
信する以外に、同時に送信されている文字放送番組を受
信する機能持っている。ユーザーがリモコンなどの操作
によりIT放送の受信を選択した場合、ITデータ等の
情報データの復号部(デコーダ)ではその内部のバッフ
ァRAMに蓄積したデータからIT放送番組データの処
理を行う。また、ユーザーがリモコンなどの操作により
文字放送の受信を選択した場合は、復号部(デコーダ)
ではバッファRAMに蓄積したデータから文字放送番組
データの処理を行う。このようにハードウェア構成は同
一で、ユーザーの指示に従い復号部(デコーダ)での処
理を変えることにより、IT放送番組と文字放送番組を
選択的に表示することが可能である。
【0012】ところで、以上説明したIT受信機におい
て、従来よりIT放送番組や文字放送番組を受信表示す
るまでに要する待ち時間が長いことが問題とされてい
る。
【0013】ユーザーによってリモコンあるいは受信機
本体キー押下等の操作が行われると、IT受信機152
は所望するIT放送番組あるいは文字放送番組の受信表
示処理を開始する。この時既に受信機内部のバッファR
AMに所望する番組データが受信済みであれば、すぐに
表示処理を開始するが、受信されていなければ、番組が
受信表示されるまでに待ち時間が生ずる。そのため、受
信機は所望する番組データが受信されるまでの間、「し
ばらくお待ち下さい」等のメッセージを表示部の画面に
表示している。(以下このようなメッセージ等の表示さ
れる画面をシステムフォーム(System Form)と呼
ぶ。)しかしながら、システムフォームの表示内容では
所望する番組がいつ受信されるのかを認識できないほ
か、IT受信機から離れた位置、つまり画面表示を確認
できない位置にユーザーが移動した場合には、所望する
番組が受信されたことを確認できないという問題があっ
た。
【0014】さらにITオンライン番組を受信する場合
にも同様の問題がある。ユーザーによってリモコンある
いは受信機本体キー押下等の操作が行われると、IT受
信機152は所望するITオンライン番組の受信表示処
理を開始する。この時既に受信機内部のバッファRAM
に所望する番組データがダウンロード済みであれば、す
ぐに表示処理を開始するが、ダウンロードされていなけ
れば、電話回線が接続されて応答サーバー153より番
組がダウンロードされるまで間の待ち時間が生ずる。そ
のため受信機152は所望する番組データがダウンロー
ドされるまでの間、「回線接続中です。しばらくお待ち
下さい」等のシステムフォームを表示する。また電話回
線接続中(ダウンロード中)はIT受信機本体のLED
(発光ダイオード)が点灯し、電話回線切断によりLE
Dが消灯する。
【0015】しかしながら、従来のIT受信機では、電
話回線が接続されているか、あるいは切断されているか
が受信機の画面に表示されるシステムフォームでしか確
認できなかったり、受信機本体のLEDが点灯している
か否かでしか確認できなかった。つまり、システムフォ
ームの表示内容では所望する番組がいつ受信されるのか
を認識できず、同様に受信機本体のLEDの点灯では所
望する番組がいつ受信されるのかを認識できなかった。
さらに、IT受信機から離れた位置、つまり画面表示及
びLED点灯を確認できない位置にユーザーが移動した
場合には、所望する番組が受信されたことを確認できな
いという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、IT放送
番組や文字放送番組を受信する際に、所望する番組が受
信され、表示されるまでの待ち時間が長くかかるが、ユ
ーザーは番組の受信開始から終了するまでの待ち時間を
認識することができなかった。さらに、ユーザーは受信
機から離れた場所に移動する場合があるが、受信機から
離れた場所では番組の受信を終了したかどうかを認識で
きなかった。
【0017】また、ITオンライン番組を受信(ダウン
ロード)する際にも同様に待ち時間が長くかかるが、ユ
ーザーは所望する番組の受信が終了するまでの待ち時間
を認識することができなかった。さらに、ダウンロード
の際に電話回線が接続されているか、あるいは切断され
ているかが、受信機に表示されるメッセージ等の画面表
示(システムフォーム)や受信機本体のLEDが点灯し
ているか否かでしか確認できなかった。また、ユーザー
は受信機から離れた場所に移動した場合、電話回線の接
続及び切断状態が認識できないほか、番組の受信が終了
したかどうかを認識できなかった。
【0018】さらに、例えばアンケート等に関するIT
番組を受信(ダウンロード)し、電話回線を接続したま
ま、受信機から応答サーバーにデータを送信するような
双方向通信を行う場合に、ユーザーは受信機から離れた
場所に移動すると、番組の受信を終了したかどうかを認
識できず、その間、番組を見なかったり、あるいはリモ
コン操作等を行わないため、必要以上に電話料金がかか
ってしまう不具合があった。
【0019】そこで、本発明は上記の問題点に鑑み、I
T放送や文字放送の放送番組を受信する際に、番組の受
信開始、受信途中状態、受信終了等や、受信開始から終
了までに要する時間、受信途中での残り時間等を効果音
や音声でユーザーに知らせることができ、或いはIT放
送のオンライン番組を受信する際に、番組のダウンロー
ド開始、ダウンロード途中状態、ダウンロード終了等
や、ダウンロード開始から終了までに要する時間、ダウ
ンロード途中での残り時間等を効果音や音声でユーザー
に知らせることができる双方向テレビ放送システムを提
供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、請求項1
記載したように、テレビジョン放送電波に多重して文字
や画像等のデータを送信する機能を備えた放送局と、電
話回線を利用して受信側や放送局側との間で文字や画像
等のデータを送受信する機能を備えたデータ送受信装置
と、前記放送局からのテレビジョン放送電波に含まれる
文字や画像等のデータを受信し表示部に表示する機能を
有する一方、電話回線を利用して前記データ送受信装置
に対して文字や画像等のデータを双方向に送受信し前記
表示部に表示する機能を有する受信機とを具備して構成
される双方向テレビ放送システムにおいて、前記受信機
は、操作手段からの受信命令に基づいて前記放送局また
は前記データ送受信装置からデータを受信するときに、
この受信開始を検出する手段と、前記放送局または前記
データ送受信装置からの前記データの受信終了を検出す
る手段と、効果音及び音声の少なくとも一方を発生する
手段と、を具備し、前記受信開始及び受信終了の検出時
に前記効果音及び音声の少なくとも一方を発生すること
を特徴とする。
【0021】第1の発明においては、テレビジョン放送
信号の垂直帰線期間に多重された文字放送やIT放送の
放送番組を受信する際に、番組の受信開始、受信終了、
受信開始から終了までに要する時間を効果音または音声
で知らせる機能を持たせることができ、またIT放送の
オンライン番組を受信する際に、番組のダウンロード開
始、ダウンロード終了、ダウンロード開始から終了まで
に要する時間を効果音または音声で知らせる機能を持た
せることができる。ユーザーは、受信機から離れた場所
に居ても、放送番組またはオンライン番組のデータの受
信開始及び受信終了を効果音や音声で知ることができ
る。
【0022】第2の発明は、請求項2に記載したよう
に、請求項1に記載の双方向テレビ放送システムにおい
て、前記受信機は、前記放送局または前記データ送受信
装置からの前記データの受信開始時に前記データの全デ
ータ量を検出する手段と、前記データの受信中に受信済
みデータ量を検出する手段と、前記受信済みデータ量が
前記全データ量に対して所定の割合に到達したことを検
出する手段とをさらに具備し、前記受信済みデータ量が
前記所定の割合に到達した時に前記効果音及び音声の少
なくとも一方を発生することを特徴とする。
【0023】第2の発明においては、受信済みデータ量
が全データ量の所定の割合に到達した時に効果音や音声
を発生することができるので、文字放送やIT放送の放
送番組を受信する際に、番組の受信開始、受信終了、受
信開始から終了までに要する時間だけでなく、受信途中
状態や、受信途中での残り時間等を効果音または音声で
知らせる機能を持たせることができ、またIT放送のオ
ンライン番組を受信する際に、番組のダウンロード開
始、ダウンロード終了、ダウンロード開始から終了まで
に要する時間だけでなく、ダウンロード途中状態、ダウ
ンロード途中での残り時間等を効果音または音声で知ら
せる機能を持たせることができる。ユーザーは、受信機
から離れた場所に居ても、放送番組またはオンライン番
組のデータ情報及びデータ番組の受信開始、受信途中状
態、受信終了や、受信開始から終了までに要する時間、
受信途中での残り時間等を効果音または音声で知ること
ができる。
【0024】第3の発明は、請求項3に記載したよう
に、テレビジョン放送電波に多重して文字や画像等のデ
ータを送信する手段を備えた放送局と、電話回線を利用
して受信側や放送局側との間で文字や画像等のデータを
送受信する手段を備えたデータ送受信装置と、前記放送
局からのテレビジョン放送電波に含まれる文字や画像等
のデータを受信し表示部に表示する機能を有する一方前
記データ送受信装置に対して文字や画像等のデータを双
方向に送受信し表示部に表示する機能を有する受信機と
を具備して構成される双方向テレビ放送システムにおい
て、前記放送局は、前記データ以外に効果音及び音声の
少なくとも一方のデータを送信する手段を具備し、前記
データ送受信装置は、前記データ以外に効果音及び音声
の少なくとも一方のデータを送信する手段を具備し、前
記受信機は、前記放送局または前記データ送受信装置か
ら前記効果音及び音声の少なくとも一方のデータを受信
する手段と、前記効果音及び音声の少なくとも一方のデ
ータを受信した時に効果音及び音声の少なくとも一方を
発生する手段とを具備し、たことを特徴とする。
【0025】第3の発明においては、放送局またはデー
タ送受信装置は、情報データ及び番組データ以外に効果
音や音声などのデータを送信する手段を備えており、受
信機は、前記放送局または前記データ送受信装置から前
記効果音や音声などのデータを受信した時に効果音や音
声を発生する構成としたものである。IT放送について
は、従来、付加音を送信する仕様はなく、IT放送受信
では、従来、IT受信機の付加音デコーダ部は使用され
ていなかったことに鑑み、放送局やサーバー会社からの
音声番組提供サービスを新たに付加する場合に有用であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る双方向テ
レビ放送システムにおけるIT受信機のブロック図を示
している。
【0027】図1において、IT受信機は、テレビジョ
ン放送信号を受信するアンテナ10に接続したテレビジ
ョン信号受信処理部11と、テレビジョン放送信号に重
畳されたインターテキストデータ(ITデータ)を文字
図形映像に復号するITデータ復号部21とを有してい
る。
【0028】前記のテレビジョン信号受信処理部11
は、アンテナ10で受信した複数のテレビジョン放送信
号の中から特定のテレビジョン放送信号を選択受信し映
像信号を再生する受信部12と、この受信部12で受信
・再生した映像信号の増幅や搬送色信号の復調等の映像
信号処理を行う映像処理部13と、この映像処理部13
からの映像信号と後述するITデータ復号部21からの
画像信号との合成又は切換えを行う映像合成切換部14
と、この映像合成切換部14からの出力信号を増幅する
映像増幅部15と、この映像増幅部15からの映像又は
画像信号を表示するブラウン管,液晶素子等の表示部1
6と、前記受信部12で受信したテレビジョン放送信号
から音声信号を分離再生する音声処理部17と、この音
声処理部17からの音声信号と後述するITデータ復号
部21からの音声信号との合成又は切換えを行う音声合
成切換部18と、この音声合成切換部18の出力信号を
増幅する音声増幅部19と、この音声増幅部19からの
音声信号を再生するスピーカ部20とから構成されてい
る。
【0029】前記ITデータ復号部21は、前記受信部
12で受信・再生した映像信号からIT信号の文字図形
情報のディジタルデータを分離して取り込むデータ取込
部22と、このデータ取込部22で取り込んだ文字図形
情報データを一時蓄積するバッファRAM23と、後述
する中央演算処理部(以下、CPU)30を制御するプ
ログラムを格納するプログラムROM24と、前記CP
U30の作業領域として使用する作業RAM25と、前
記バッファRAM23に蓄積した文字図形情報データか
ら後述する復号処理により復号した文字図形情報を記憶
する表示メモリ26と、この表示メモリ26に記憶した
文字図形情報をR(赤),G(緑),B(青)の原色信
号に合成する表示制御部27と、前記バッファRAM2
3に蓄積した文字図形情報データを復号して、文字図形
画像に変換する文字発生器28と、前記バッファRAM
23に蓄積した文字図形情報データに含まれる付加音デ
ータを処理し、音声信号を生成する付加音デコーダ部2
9と、前記データ取込部22,バッファRAM23,プ
ログラムROM24,作業RAM25,表示メモリ2
6,表示制御部27及び付加音デコーダ部29を制御す
るCPU30から構成されている。
【0030】更に、前記CPU30は、入力インターフ
ェース(以下、入力I/F)部32及び制御マイコン3
3と、モデム34及び回線接続部35に接続されてい
る。前記入力I/F部32は、操作手段としての遠隔操
作可能なリモコン31又はIT受信機本体に備えられた
キー入力部より、ユーザーが前記ITデータ復号部21
に対して文字図形情報の選択等を指示するための信号の
インターフースである。制御マイコン33は、入力I/
F部32からの情報を制御情報として前記CPU30に
伝えるためのものであると共に、受信機各部を制御する
ためのものである。更に、前記モデム34は、前記IT
データ復号部21と電話回線との各種データを送受信す
るものである。前記回線接続部35は、モデム34と電
話回線との接続を行うためのものである。
【0031】次に、以上のように構成されたIT受信機
の動作について説明する。アンテナ10で受信した複数
のテレビジョン放送信号は、受信部12に転送され、ユ
ーザが選択した希望のテレビジョン放送信号を選局し検
波する。この受信部12で選局・検波された映像信号
は、映像処理部13に転送され、前記映像信号中の輝度
信号と搬送色信号を分離し輝度信号の増幅や色信号の復
調等の映像信号処理を行い、映像合成切換部14と映像
増幅部15を介して、表示部16にテレビジョン放送信
号のカラー映像として表示する。更に、前記受信部12
で選局・検波した音声信号は、音声処理部17に転送さ
れ、音声信号を復調、増幅し、音声合成切換部18と音
声増幅部19を介して、スピーカ20からテレビジョン
放送信号の音声として出力する。
【0032】一方、受信部12で選局・検波した映像信
号は、ITデータ復号部21のデータ取込部22に転送
される。このデータ取込部22では、映像信号中の垂直
帰線期間内の所定の水平走査期間に多重されている文字
図形情報データ(以下、ITデータという)を抽出し、
バッファRAM23に一時蓄積する。ユーザーは、リモ
コン31又は図示されていない受信機本体のキー入力部
により、ITデータの番組選択や表示指示入力を入力I
/F部32を介して、制御マイコン33に行う。入力I
/F32から入力された指示入力は、制御マイコン33
で制御データとして出力され、ITデータ復号部21の
CPU30に供給される。このCPU30は、指示入力
に従い前記バッファRAM23に蓄積されたITデータ
の中からユーザーが指示入力した番組のITデータを選
択抽出すると共に、前記プログラムROM24に記憶さ
れているプログラムの内容に従って、その選択抽出した
番組ITデータを復号処理させる。この時、前記選択抽
出したITデータを文字や図形に変換させるために、前
記復号処理された番組ITデータを作業RAM25を介
して、前記文字発生器28に記憶されている文字や図形
データに変換する。この変換された文字や図形データ
は、表示メモリ26に記憶させる。この表示メモリ26
に記憶された文字や図形データは、CPU30の制御に
より、表示制御部27に読み出し、文字図形のR,G,
B画像信号に変換されて映像合成切換部14に出力さ
れ、映像増幅部15を介して、表示部16に文字図形の
画像を表示する。この映像合成切換部14は、前記映像
処理部13からのテレビジョン映像信号と前記表示制御
部27からの画像信号のいずれを前記表示部16に表示
するか、選択すると共に、前記映像処理部13からの映
像信号と、前記表示制御部27からの画像信号とを、例
えば、表示部16の画面の左右に半分ずつ表示(タブル
ウインドウ)したり、又は映像信号の表示の一部に、前
記画像信号を重ねて表示(PIP)したりする制御を行
う。
【0033】更に、前記データ取込部22から選択抽出
した番組ITデータの中に付加音声データが含まれてい
ると、付加音デコーダ部29に取り込み、その付加音デ
ータに該当する音声を生成して、音声合成切換部18に
出力し、音声増幅部19を介して前記スピーカ20へ出
力する。なお、前記音声合成切換部18は、音声処理部
17からのテレビジョン映像信号の音声信号と、前記I
Tデータの付加音データにより生成した音声信号とのい
ずれか一方を選択して前記音声増幅部19に出力した
り、前記音声処理部17と前記付加音デコーダ部29の
各音声信号を合成したりするものである。
【0034】更に、IT受信機は、テレビジョン放送信
号に重畳されて送られてくる放送系IT番組データを視
聴する機能以外に、モデム34を介して、電話回線に接
続して応答サーバー(図示せず)へオンライン系でIT
データを送信する、あるいは応答サーバーから送信され
るオンライン系IT番組データを受信し画面に表示する
機能を持っている。
【0035】次に、このオンライン系ITデータの送受
信について説明する。まず、上記の説明のようにユーザ
ーが選択した任意の放送番組の文字図形情報が表示部1
6に表示されているとする。さらに、この時の番組内容
はクイズ、アンケート、投票、ショッピング、チケット
予約等の視聴者参加型番組であると仮定する。ユーザー
は番組を視聴しながら、例えばクイズやアンケート番組
に回答するために、リモコン31の操作や図示しない受
信機本体キーを押下することによって、入力I/F部3
2及び制御マイコン33を介して命令をCPU30に入
力する。CPU30は、予めプログラムROM24内に
記億されているか、或いは文字図形情報と併せて伝送さ
れバッファRAM23に蓄えられているか、或いはIT
受信機の初期設定等によりバッファRAM23に記憶さ
れている図示しない応答サーバーの電話番号に発呼す
る。そして、回答データを所定のフォーマットのデータ
形式に変換し、モデム34を介してアナログ音声信号に
変換し、回線接続部35により電話回線に接続して応答
サーバーにITデータをオンライン送信する。
【0036】あるいは、同様に応答サーバーの電話番号
に発呼し、応答サーバーから電話回線を介してオンライ
ン系IT番組データを受信する。そしてモデム34でア
ナログ音声信号をディジタルデータ信号に変換し、その
中から取り出した文字図形情報はバッファRAM23に
蓄積される。ユーザーはリモコン31を操作する、ある
いは図示しない受信機本体キーを押下することによっ
て、入力I/F部32及び制御マイコン33を介して命
令をCPU30に入力する。そして、CPU30はバッ
ファRAM23に蓄積されている多くの文字図形情報の
中から希望する文字図形情報を選択して、プログラムR
OM24に記億されているプログラムの内容に従って復
号処理を行う。さらに、文字発生器28や作業RAM2
5を使用して文字図形情報を文字図形映像に変換し、表
示メモリ26に記億する。表示メモリ26に記憶された
文字図形映像は表示制御部27によって読み出され、R
GB信号に変換される,そして上記説明と同様に表示部
16に文字図形情報のカラー映像を表示する。このよう
にして電話回線によるオンライン系IT番組を視聴する
ことができる。
【0037】さらに、IT受信機は、放送系IT番組や
オンライン系IT番組を受信する以外に、同時に送信さ
れている文字放送番組を受信する機能を持っている。ユ
ーザーがIT放送の受信を選択する場合、CPU30は
バッファRAM23に蓄積されたデータからIT放送番
組データの処理を行う。また、文字放送の受信を選択す
る場合は、CPU30はバッファRAM23に蓄積され
たデータから文字放送番組データの処理を行う。このよ
うにハードウェア構成は同一で、ユーザーの指示に従い
CPU30での処理を変えることにより、IT放送番組
と文字放送番組を選択的に表示することが可能である。
【0038】また、従来より文字放送は付加音を伝送で
きる。これは音の高さ、長さ、強さといった基本要素と
音色等の音楽情報を送信するもので、受信機の付加音デ
コーダ部29で再生される。これにより番組の表現効果
を上げるほか、カラオケ番組等のサービスも行われてい
る。
【0039】なお、現行のIT放送には付加音を伝送す
る仕様(規格)はない。そのためIT放送受信時は番組
サービスとしての付加音デコーダ部29の使用はされて
いない状況にある。
【0040】次に、放送系IT番組やオンライン系IT
番組をバッファRAM23に受信するに際し、受信開
始、受信終了、受信途中状態や、受信終了までに要する
時間等をユーザーに知らせるための機能について図2〜
図6を参照して説明する。
【0041】(第1,第2の実施の形態)まず、IT放
送番組及び文字放送番組の受信において、効果音または
音声を発生する第1,第2の実施の形態を説明する。な
お、第1,第2の実施の形態では、IT受信機は所望す
るIT放送番組及び文字放送番組をバッファRAM23
に受信していない状態にあるものとして説明を始める。
【0042】ここで、IT放送及び文字放送番組の伝送
データの構成について説明しておく。
【0043】IT放送及び文字放送の放送番組データは
映像信号のVBI(垂直帰線期間)内の所定の水平走査
期間に重畳されて送信されている。各水平走査期間には
データパケットと呼ばれる単位(各水平走査期間は全2
96bitのデータが送出されており、データパケット2
72bit のほかに同期検出用のデータ24bit を含んで
いる)で重畳されており、データパケットは番組データ
(176bit )と誤り訂正のためのチェック符号(82
bit )ほかを含んで送信されている。
【0044】(第1の実施の形態)第1の実施の形態
は、IT放送及び文字放送の放送番組を受信する際に、
番組の受信開始と受信終了を効果音または音声で知らせ
る実施の形態である。図2のフローチャートを用いて説
明する。
【0045】本実施の形態は、CPU30により制御さ
れるプログラムROM24内のIT制御ソフト41及び
データ取込み制御ソフト43と、IT受信機全体の各種
制御を行う制御マイコン33のメインマイコン処理42
によって、相互に情報のやりとりを行い、実現されるも
のである。
【0046】まず、ユーザーがリモコン31の操作ある
いは図示しない受信機本体キー押下によって、テレビジ
ョン電波から所定のIT放送番組受信の命令を発生する
(ステップ44)。その命令が制御マイコン31を通し
て、CPU30に伝達され、CPU30はプログラムR
OM24内のIT制御ソフト41を実行する。IT制御
ソフト41はシステムフォーム(System Form)を表示
するための表示許可要求を制御マイコン33に対して出
して(ステップ45)、表示許可が出るまで待機する
(ステップ48)。これにより制御マイコン33はシス
テムフォームを例えば表示部16の全面に表示するため
に、あるいは右半分に表示するために、あるいはPIP
表示するために、各種TV表示処理を行って(ステップ
46)、制御マイコン33からCPU30に表示許可フ
ラグを発生して、システムフォームの表示準備が整った
ことを知らせる(ステップ47)。そして、IT制御ソ
フト41は表示許可を認識する(ステップ48)。この
後、CPU30はプログラムROM24内のデータ取込
み制御ソフト43を実行する。そして、データの受信を
開始する前に、効果音または音声の発生命令を出す(ス
テップ49)。この命令により付加音デコーダ部29を
制御して、IT放送の受信を開始することをユーザーに
知らせるための効果音あるいは音声を発生するようにす
る。次に、IT制御ソフト41により、システムフォー
ムを表示する(ステップ50)。このシステムフォーム
は例えば「受信中です。しばらくお待ち下さい」等のメ
ッセージを表示する画面である。そして、システムフォ
ームの表示を継続しながら、データ取込みを開始する。
【0047】次に、本実施の形態の受信機は、映像信号
の垂直帰線消去期間内に重畳されたIT放送及び文字放
送番組について前述のデータパケット単位で番組を受信
する(ステップ51)。そして、全データの受信を終了
するまで(ステップ52)、データバケットの受信処理
を行う(ステップ51)。そして、全データの受信を終
了すると、IT制御ソフト41は受信データから表示処
理を行い、システムフォームの表示から番組データに切
り換えてTV画面に表示する(ステップ53)。そし
て、CPU30は番組データの受信及び表示が終了した
ことを認識して効果音または音声の発生命令を出す(ス
テップ54)。この命令により付加音デコーダ部29を
制御して、IT放送の受信を終了したことをユーザーに
知らせるための効果音あるいは音声を発生するようにす
る。
【0048】上記第1の実施の形態において、付加音デ
コーダ部29の制御方法については既存の技術を用いる
ことで実現されるため、説明を省略する。
【0049】以上の第1の実施の形態によれば、IT放
送及び文字放送の放送番組を受信する際に、番組の受信
開始と受信終了を効果音または音声で知らせることが可
能になる。これにより、ユーザーは受信機から離れた場
所でも番組の受信開始と受信終了を認識することが可能
になる。
【0050】(第2の実施の形態)第2の実施の形態は、
IT放送及び文字放送の放送番組を受信する際に、番組
の受信開始と受信終了以外に、受信途中の状態や受信終
了までの残り時間等を効果音または音声で知らせる実施
の形態である。図3のフローチャートを用いて説明す
る。
【0051】本実施の形態は、第1の実施の形態と同様
にCPU30により制御されるプログラムROM24内
のIT制御ソフト61及びデータ取込み制御ソフト63
と、IT受信機全体の各種制御を行う制御マイコン33
のメインマイコン処理62(これについては図2の第1
の実施の形態のメインマイコン処理42と同じである)
によって、相互に情報のやりとりを行い、実現される。
【0052】まず、ユーザーがリモコン31の操作ある
いは図示しない受信機本体キー押下によって、テレビジ
ョン電波から所定のIT放送番組受信の命令を発生する
(ステップ64)。その命令が制御マイコン33を通し
て、CPU30に伝達され、CPU30はプログラムR
OM24内のIT制御ソフト61を実行する。IT制御
ソフト61はシステムフォームを表示するための表示許
可要求を制御マイコン33に対して出して(ステップ6
5)、表示許可が出るまで待機する(ステップ68)。
これにより、制御マイコン33はシステムフォームを例
えば表示部16の全面に表示するために、あるいは右半
分に表示するために、あるいはPIP表示するために、
各種TV表示処理を行って(ステップ66)、制御マイ
コン33からCPU30に表示許可フラグを発生して、
システムフォームの表示準備が整ったことを知らせる
(ステップ67)。そして、IT制御ソフト61は表示
許可を認識し(ステップ68)、システムフォームを表
示する(ステップ69)。このシステムフォームは例え
ば「受信中です。しばらくお待ち下さい」等のメッセー
ジを表示する画面である。そして、システムフォームの
表示を継続しながら、データ取込みを行う。
【0053】次に、CPU30はプログラムROM24
内のデータ取込み制御ソフト63を実行し、データの受
信を開始する(ステップ70)。IT放送及び文字放送
は第1の実施の形態で述べたようにデータパケット単位
で送信されており、まず所望する番組データの先頭のデ
ータバケットを受信する(ステップ70)。また同時
に、効果音または音声の発生命令を出す(ステップ7
1)。この命令により付加音デコーダ部29を制御し
て、IT放送の受信を開始したことをユーザーに知らせ
るための効果音あるいは音声を発生するようにする。
【0054】ここで、IT放送及び文字放送番組の伝送
データの構成について説明を追加する。
【0055】文字放送及びIT放送は各番組データの先
頭のデータパケット内に各種制御情報(ヘッダーデータ
と呼ばれる)を含んでいる。その中に番組の全データサ
イズを示す、データグループサイズ(以下、DGS)と
呼ばれる制御データが含まれている。このDGSを用い
て全番組データがどれだけの数量のデータパケットに分
割されて送信されるのかを算出することが可能である。
【0056】そこで、本実施の形態の受信機は、既に受
信された先頭のデータバケットの中からDGSを示すデ
ータを検出し(ステップ72)、全データパケット数を
算出する(ステップ73)。そして、引き続き所望する
番組のデータパケットの受信を行い(ステップ74)、
データバケットが受信される度に、受信データパケット
数をカウントするようにする(ステップ75)。そして
ステップ73で算出した全データパケット数と、ステッ
プ75でカウントした受信データパケット数を比較し
て、全番組データ量の1/2が受信されたかどうかを検
出する(ステップ76)。所望する番組の受信済みデー
タ量が全番組データ量の1/2に満たないならば、引き
続きデータパケットの受信処理を行い(ステップ7
4)、受信済みデータ量が全番組データ量の1/2に達
したならば、効果音または音声の発生命令を出す(ステ
ップ77)。この命令により付加音デコーダ部29を制
御して、所望するIT放送番組の全データ量の1/2を
受信されたこと、言い換えればデータ受信終了までの待
ち時間が残り半分であることをユーザーに知らせるため
の効果音あるいは音声を発生するようにする。
【0057】さらに、受信データパケット数のカウント
値が所定値に到達する、あるいは伝送終了符号(以下、
EOT)と呼ばれる制御データを受信すると、全データ
の受信を終了する(ステップ78)。そして、CPU3
0は番組データの受信が終了したことを認識して効果音
または音声の発生命令を出す(ステップ79)。同時に
IT制御ソフト61は受信データから表示処理を行い、
システムフォームの表示から番組データに切り換えてT
V画面に表示する(ステップ80)。
【0058】上記第2の実施の形態において付加音デコ
ーダ部29の制御方法については既存の技術を用いるこ
とで実現されるため、説明を省略する。
【0059】なお、上記の第2の実施の形態に加えて、
例えば先頭のデータパケットの中からDGSを示すデー
タを検出し(ステップ72)、全データパケット数を算
出する(ステップ73)ので、その時点で番組データの
受信終了までに要する時間を算出し、音声等でおおよそ
の待ち時間をユーザーに知らせることも可能である。
【0060】さらに、上記の第2の実施の形態では、受
信データパケット数と算出した全データパケット数を比
較して、全番組データ量の1/2が受信されたかどうか
を検出する(ステップ76)構成としたが、これに限定
されるものではなく、その他、例えば全番組データ量の
1/3,2/3等々の各種受信量を検出することで、さ
らに詳細な受信途中の状態や受信終了までの残り時間を
ユーザーに認識させることが可能になる。
【0061】また、上記の第2の実施の形態において、
全番組データ量の1/2が受信されたかどうかを検出し
て(ステップ76)、効果音または音声によりデータ受
信終了までの待ち時間が残り半分であることをユーザー
に知らせるとしたが、この待ち時間は、テレビジョン電
波の受信状態や、各種放送番組の放送状況及び受信番組
の内容等により受信時間が変化することがあり、必ずし
も正確でない場合も予想される。しかしながら、受信終
了までに要する時間の目安になるため、ユーザーの使用
環境により様々な効果が期待できる。
【0062】以上の第2の実施の形態によれば、IT放
送及び文字放送の放送番組を受信する際に、番組の受信
開始と受信終了及び受信途中の状態や受信終了までの残
り時間等を効果音または音声で知らせることが可能にな
る。これにより、ユーザーは受信機から離れた場所でも
番組の受信開始と受信終了及び受信途中の状態や受信終
了までの残り時間等を認識することが可能になる。
【0063】以上述べた第1,第2の実施の形態におい
て、効果音または音声の発生手段は付加音デコーダ部2
9に限定されるものではなく、付加音デコーダ部29以
外に効果音あるいは音声を発生する機能を有する構成と
することも可能である。
【0064】また、以上述べた第1,第2の実施の形態
において、CPU30はIT制御ソフト41又は61部
分からの情報を検出して、データ取込み制御ソフト43
又は63部分で番組の受信開始と受信終了及び受信途中
の状態や受信終了までの残り時間等を認識し、効果音ま
たは音声の発生制御を行うことから、現行のIT制御ソ
フトに大きな変更修正を行う必要が無く、比較的容易に
実現可能である。
【0065】(第3〜第5の実施の形態)次に、ITオ
ンライン番組の受信(ダウンロード)において、効果音
または音声を発生するための第3〜第5の実施の形態に
ついて説明する。なお、以下の実施の形態では、IT受
信機は所望するITオンライン番組をバッファRAM2
3に受信(ダウンロード)していない状態にあるものと
して説明を始める。
【0066】ここで、ITオンライン番組の伝送データ
の構成について説明しておく。ITオンライン番組は電
話回線を通じて所定のフォーマットで送出される。デレ
ピジョン電波によるIT放送及び文字放送と同様に、各
番組はセグメントと呼ばれる所定の単位に分割して送信
される。そして、各セグメントの先頭にはヘッダーデー
タが付加されて送出される。ヘッダーデータの内容は番
組の全データサイズを示すトータルレングスデータ(3
byte)や各セグメントのデータサイズを示すセグメ
ントレングスデータ(2byte)及び誤り訂正のため
のチェック符号(2byte)等である。その他には各
セグメントデータが、番組データの開始セグメント及び
終了セグメントあるいは開始終了以外の中間セグメント
であることを示すフラグデータが含まれている。
【0067】また、各セグメントのデータ量は番組内容
及びデータ内容等により変更されるため、一意的でない
が、ヘッダーデータ及びセグメントを含めた1回の送出
データ量は最大256byte以下に規定されている。
【0068】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、IT放送のオンライン番組を受信(ダウンロード)
する際に、番組の受信開始と受信終了を効果音または音
声で知らせる実施の形態である。図4のフローチャート
を用いて説明する。
【0069】本実施の形態は、CPU30により制御さ
れるプログラムROM24内のIT制御ソフト81及び
モデム制御ソフト83と、IT受信機全体の各種制御を
行う制御マイコン33のメインマイコン処理82(これ
については図2の第1の実施の形態のメインマイコン処
理42と同じである)によって、相互に情報のやりとり
を行い、実現されるものである。
【0070】まず、ユーザーがリモコン31の操作ある
いは図示しない受信機本体キー押下によって、電話回線
を通じて応答サーバーから所定のITオンライン番組を
受信(ダウンロード)するための発信命令を発生する
(ステップ84)。その命令が制御マイコン33を通じ
て、CPU30に伝達され、CPU30はプログラムR
OM24内のIT制御ソフト81を実行する。IT制御
ソフト81はシステムフォームを表示するための表示許
可要求を制御マイコン33に対して出して(ステップ8
5)、表示許可が出るまで待機する(ステップ88)。
これにより、制御マイコン33はシステムフォームを例
えば表示部16の全面に表示するために、あるいは右半
分に表示するために、あるいはPIP表示するために、
各種TV表示処理を行って(ステップ86)、制御マイ
コン33からCPU30に表示許可フラグを発生して、
システムフォームの表示準備が整ったことを知らせる
(ステップ87)。そして、IT制御ソフト81は表示
許可を認識する(ステップ88)。この後、CPU30
はプログラムROM24内のモデム制御ソフト83を実
行する。そして、電話回線の接続を開始する前に、効果
音または音声の発生命令を出す(ステップ89)。この
命令により、付加音デコーダ部29を制御して、ITオ
ンライン番組の受信(ダウンロード)を開始することを
ユーザーに知らせるための効果音あるいは音声を発生す
るようにする。次に、IT制御ソフト81により、表示
許可を認識しシステムフォーム1を表示する(ステップ
90)。このシステムフォーム1は例えば「ダイヤルし
ています。しばらくお待ち下さい」等のメッセージを表
示する画面である。そして、システムフォーム1の表示
を継続しながら、モデム制御ソフト83は電話回線を接
続するため、モデム34を制御して応答サーバーの所定
電話番号を発呼する(ステップ91)。そして、発呼を
開始したことを示す情報をIT制御ソフト81が受け取
り、システムフォーム1からシステムフォーム2に切り
換えて表示する(ステップ92)。このシステムフォー
ム2は例えば「電話を接続中です。しばらくお待ち下さ
い」等のメッセージを表示する画面である。
【0071】次に、応答サーバーと電話回線の接続処理
が行われ(ステップ93)、モデム34が正常に接続さ
れたことを検出する(ネゴシエーションが確立する)
と、その情報をIT制御ソフト81が受け取り、システ
ムフォーム2からシステムフォーム3に切り換えて表示
する(ステップ94)。このシステムフオーム3は例え
ば「電話がつながりました。ただいま通信中です。しば
らくお待ち下さい」等のメツセージを表示する画面であ
る。
【0072】次に、本実施の形態の受信機は、システム
フォームの表示を継続しながら、データセグメントを受
信(ダウンロード)する(ステップ95)。そして、全
データの受信(ダウンロード)を終了するまで (ステ
ップ96)、データセグメントの受信(ダウンロード)
処理を行う(ステップ95)。そして、全データの受信
(ダウンロード)を終了すると、IT制御ソフト81は
受信データから表示処理を行い、システムフォーム3の
表示からに番組データに切り換えてTV画面に表示する
(ステップ97)。そして、CPU30は番組データの
受信(ダウンロード)及び表示が終了したことを認識し
て、電話回線の切断処理を行い(ステップ98)、効果
音または音声の発生命令を出す(ステップ99)。この
命令により、付加音デコーダ部29を制御して、ITオ
ンライン番組の受信(ダウンロード)を終了したことを
ユーザーに知らせるための効果音あるいは音声を発生す
るようにする。
【0073】上記第3実施の形態においても、付加音デ
コーダ部29の制御方法については既存の技術を用いる
ことで実現されるため、説明を省略する。
【0074】以上の第3の実施の形態によれば、ITオ
ンライン番組を受信する際に、番組の受信(ダウンロー
ド)開始と受信(ダウンロード)終了を効果音または音
声で知らせることが可能になる。これにより、ユーザー
は受信機から離れた場所でも番組の受信(ダウンロー
ド)開始と受信(ダウンロード)終了を認識することが
可能になる。
【0075】(第4の実施の形態)第4の実施の形態は、
IT放送のオンライン番組を受信(ダウンロード)する
際に、オンライン番組の受信開始と受信終了以外に、受
信途中の状態や受信終了までの残り時間等を効果音また
は音声で知らせる実施の形態である。図5ののフローチ
ャートを用いて説明する。
【0076】本実施の形態は、第3の実施の形態と同様
にCPU30により制御されるプログラムROM24内
のIT制御ソフト101及びモデム制御ソフト103
と、IT受信機全体の各種制御を行う制御マイコン33
のメインマイコン処理102によって、相互に情報のや
りとりを行い、実現されるものである。
【0077】まず、ユーザーがリモコン31の操作ある
いは図示しない受信機本体キー押下によって、電話回線
を通じて応答サーバーから所定のITオンライン番組を
受信(ダウンロード)するための発信命令を発生する
(ステップ104)。その命令が制御マイコン33を通
して、CPU30に伝達され、CPU30はプログラム
ROM24内のIT制御ソフト101を実行する。IT
制御ソフト101はシステムフォームを表示するための
表示許可要求を制御マイコン33に対して出して(ステ
ップ105)、表示許可が出るまで待機する(ステップ
108)。これにより、制御マイコン33はシステムフ
ォームを例えば表示部16の全面に表示するために、あ
るいは右半分に表示するために、あるいはPIP表示す
るために、各種TV表示処理を行って(ステップ10
6)、制御マイコン33からCPU30に表示許可フラ
グを発生して、システムフォームの表示準備が整ったこ
とを知らせる(ステップ107)。そして、IT制御ソ
フト101は表示許可を認識し(ステップ108)、シ
ステムフォーム1を表示する(ステップ109)。この
システムフォーム1は例えば「ダイヤルしています。し
ばらくお待ち下さい」等のメッセージを表示する画面で
ある。そして、システムフォーム1の表示を継続しなが
ら、モデム制御ソフト103は電話回線を接続するた
め、モデム34を制御して応答サーバーの所定電話番号
を発呼する(ステップ110)。そして、発呼を開始し
たことを示す情報をIT制御ソフト101が受け取り、
システムフォーム1からシステムフォーム2に切り換え
て表示する(ステップ111)。このシステムフォーム
2は例えば「電話を接続中です。しばらくお待ち下さ
い」等のメッセージを表示する画面である。
【0078】次に、応答サーバーと電話回線の接続処理
が行われ(ステップ112)、モデム34が正常に接続
されたことを検出する(ネゴシエーションが確立する)
と、その情報をIT制御ソフト101が受け取り、シス
テムフォーム2からシステムフォーム3に切り換えて表
示する(ステップ113)。このシステムフォーム3は
例えば「電話がつながりました。ただいま通信中です。
しばらくお待ち下さい」等のメッセージを表示する画面
である。そして、システムフォーム3の表示を継続しな
がら、データの受信(ダウンロード)を行う。
【0079】CPU30はプログラムROM24内のモ
デム制御ソフト103を実行し、データの受信(ダウン
ロード)を開始する(ステップ114)。ITオンライ
ン番組は第3の実施の形態で述べたようにデータがセグ
メント単位で送出されており、まず所望する番組データ
の先頭のデータセグメントを受信(ダウンロード)する
(ステップ114)。また同時に、効果音または音声の
発生命令を出す(ステップ115)。この命令により、
付加音デコーダ部29を制御して、ITオンライン番組
の受信(ダウンロード)を開始したことをユーザーに知
らせるための効果音あるいは音声を発生するようにす
る。
【0080】ここで、ITオンライン番組の伝送データ
の構成について説明を追加する。
【0081】ITオンライン番組は番組データの各セグ
メントの頭に各種制御情報(ヘッダーデータと呼ばれ
る)を付加して送出される。その中に番組の全データサ
イズを示すトータルレングスデータと呼ばれる制御デー
タが含まれている。このトータルレングスデータと、モ
デム34の通信速度とによって、全番組データが受信
(ダウンロード)されるまでにかかる、おおよその時間
を算出することが可能である。
【0082】また、各セグメントに付加されているヘッ
ダーデータには、各セグメントのデータサイズを示すセ
グメントレングスデータが含まれている。そこで、各セ
グメントを受信(ダウンロード)する度毎に、トータル
レングスデータ値から減算し、残りのデータサイズを算
出することも可能である。
【0083】そこで、本実施の形態の受信機は、既に受
信(ダウンロード)された先頭のデータセグメントの中
からトータルレングスデータと(ステップ116)、セ
グメントレングスデータを検出し(ステップ117)、
全データサイズと受信データ量を計数するようにする
(ステップ118)。そして、引き続き所望する番組の
データセグメントの受信(ダウンロード)を行い(ステ
ップ119)、データセグメントが受信(ダウンロー
ド)される度に、セグメントレングスデータを検出し
(ステップ120)、受信データ量を計数するようにす
る(ステップ121)。そして、ステップ116で算出
した全データサイズと、ステップ121で計数した受信
データ量を比較して、全番組データ量の1/2を受信
(ダウンロード)されたかどうかを検出する(ステップ
122)。所望する番組の受信済みデータ量が全番組デ
ータ量の1/2に満たないならば、引き続きデータセグ
メントの受信(ダウンロード)処理を行い(ステップ1
19)、受信済みデータ量が全番組データ量の1/2に
達したならば、効果音または音声の発生命令を出す(ス
テップ123)。この命令により、付加音デコーダ部2
9を制御して、所望するITオンライン番組の全データ
量の1/2を受信(ダウンロード)されたこと、言い換
えればデータ受信終了までの待ち時間が残り半分である
ことをユーザーに知らせるための効果音あるいは音声を
発生するようにする。
【0084】さらに、受信データ量の計数値が全データ
サイズに到達する、あるいはヘッダーデータ内の終了セ
グメントであることを示すフラグデータを検出すると、
全データの受信(ダウンロード)を終了する(ステップ
124)。そして、CPU30は番組データの受信(ダ
ウンロード)が終了したことを認識して効果音または音
声の発生命令を出す(ステップ125)。この命令によ
り、付加音デコーダ部29を制御して、ITオンライン
番組の受信(ダウンロード)を終了したことをユーザー
に知らせるための効果音あるいは音声を発生するように
する。そして、IT制御ソフト101は受信データから
表示処理を行い、システムフォーム3の表示から番組デ
ータに切り換えてTV画面に表示する(ステップ12
6)。また、モデム制御ソフト103は電話回線の切断
処理を行う(ステップ127)。
【0085】上記第4の実施の形態において、付加音デ
コーダ部29の制御方法については既存の技術を用いる
ことで実現されるため、説明を省略する。
【0086】なお、上記の第4の実施の形態に加えて、
例えば先頭のデータセグメントの中からトータルレング
スデータを示すデータを検出し、全データサイズを算出
する(ステップ116)ので、その時点でモデム34の
通信速度に対応して番組データの受信(ダウンロード)
終了までにかかる時間を算出し、音声等でおおよその待
ち時間をユーザーに知らせることも可能である。
【0087】さらに、上記の第4の実施の形態では、全
番組データサイズと受信データ量を比較して、全番組デ
ータサイズの1/2を受信されたかどうかを検出する
(ステップ122)構成としたが、これに限定されるも
のではなく、その他、例えば全番組データサイズの1/
3,2/3等々の各種受信量を検出することで、さらに
詳細な受信(ダウンロード)途中の状態や受信(ダウン
ロード)終了までの残り時間をユーザーに認識させるこ
とが可能になる。
【0088】また、上記の第4の実施の形態において、
全番組データ量の1/2を受信されたかどうかを検出し
て(ステップ122)、効果音または音声によりデータ
受信終了までの待ち時間が残り半分であることをユーザ
ーに知らせるとしたが、この待ち時間は、電話回線の品
質及び通信状態や、応答サーバーにおける各種オンライ
ン番組の放送状況や番組内容等により受信(ダウンロー
ド)時間は変化することが予想される。また、ヘッダー
データ及びセグメントを含めた1回の送出データ量は最
大256byte以下に規定されているが、各セグメン
トのデータ量は番組内容等により変更されるため、一意
的でない。そのため、待ち時間は、必ずしも正確でない
場合がある。しかしながら、受信(ダウンロード)終了
までにかかる時間の目安になるため、ユーザーの使用環
境により様々な効果が期待できる。
【0089】以上の第4の実施の形態によれば、ITオ
ンライン番組を受信(ダウンロード)する際に、番組の
受信(ダウンロード)開始と受信(ダウンロード)終了
及び受信(ダウンロード)途中の状態や受信(ダウンロ
ード)終了までの残り時間等を効果音または音声で知ら
せることが可能になる。これにより、ユーザーは受信機
から離れた場所でも番組の受信(ダウンロード)開始と
受信(ダウンロード)終了及び受信(ダウンロード)途
中の状態や受信(ダウンロード)終了までの残り時間等
を認識することが可能になる。
【0090】以上述べた第3,第4の実施の形態におい
て、CPU30はIT制御ソフト81又は101部分か
らの情報を検出して、モデム制御ソフト83又は103
部分で番組の受信(ダウンロード)開始及び受信(ダウ
ンロード)終了を認識し、効果音または音声の発生制御
を行うことから、現行のIT制御ソフトに大きな変更修
正を行う必要が無く、比較的容易に実現可能である。
【0091】(第5の実施の形態)第5の実施の形態
は、第3及び第4の実施の形態と同様に、IT放送のオ
ンライン番組を受信(ダウンロード)する際に、番組の
受信開始と受信終了以外に、受信途中の状態や受信終了
までの残り時間等を効果音または音声で知らせる実施の
形態である。第3及び第4の実施の形態がIT受信機側
での受信処理のみで、効果音または音声を発生するのに
対して、第5の実施の形態はIT音声データの規格を設
けて、応答サーバーからIT音声データを送出し、IT
受信機で受信したIT音声データを再生するものであ
る。
【0092】図1でも記述した通り、現在IT放送には
音声データの規格は存在しない。現行の文字放送におい
て付加音データの規格があるが、これは受信した文字放
送番組に付加音データが含まれていると、その番組を視
聴する際に付加音データが再生されるものであって、主
に番組の表現効果を上げることに使用されるものであ
る。本発明のIT音声データ規格は番組データではな
く、番組データの送出中に効果音あるいは音声を発生さ
せるためのデータである。そのため所定のフォーマット
のIT音声データセグメントの規格を設けることが必要
である。
【0093】本実施の形態では、まずITオンライン番
組データの各セグメントに付加されているヘッダデータ
内に、そのセグメントがIT音声データであることを示
す制御データの規格を設ける。応答サーバーはIT音声
データを示すヘッダデータを付加してIT音声データを
含むセグメントをオンライン番組データセグメントの送
出中に割り込ませて送信する。そして、IT受信機のモ
デム制御ソフト内で、受信したデータセグメントのヘッ
ダデータからIT音声データを含むセグメントであると
認識すると、そのセグメントデータをIT制御ソフトを
用いて処理をする。この時、通常IT制御ソフトは、所
定の番組データを表示するために、複数のデータセグメ
ントを受信し、一旦バッファRAM23に蓄積しなが
ら、表示のための各種処理を行っている。そこで、IT
音声データを含むセグメントを受信すると、一旦表示の
ための処理を中断し、優先して効果音または音声の発生
のための処理を行い、付加音デコーダ部29を制御する
ようにする。これにより、番組受信中であっても効果音
あるいは音声が発生されるため、ユーザーに受信開始及
び終了や、受信途中状態や受信終了までの待ち時間等を
知らせることが可能になる。
【0094】次に、図6のフローチャートを用いて説明
する。まず、ユーザーがリモコン31の操作あるいは図
示しない受信機本体キー押下によって、電話回線を通じ
て応答サーバーから所定のITオンライン番組を受信
(ダウンロード)するための発信命令を発生する(ステ
ップ134)。その命令が制御マイコン33を通して、
CPU30に伝達され、CPU30はプログラムROM
24内のIT制御ソフト131を実行する。IT制御ソ
フト131はシステムフォームを表示するための表示許
可要求を制御マイコン33に対して出して(ステップ1
35)、表示許可が出るまで待機する(ステップ13
8)。これにより、制御マイコン33はシステムフォー
ムを例えば表示部16の全面に表示するために、あるい
は右半分に表示するために、あるいはPIP表示するた
めに、各種TV表示処理を行つて(ステップ136)、
制御マイコン33からCPU30に表示許可フラグを発
生して、システムフォームの表示準備が整ったことを知
らせる(ステップ137)。そして、IT制御ソフト1
31は表示許可を認識する(ステップ138)。
【0095】次に、IT制御ソフト131により、表示
許可を認識しシステムフオーム1を表示する(ステップ
139)。このシステムフオーム1は例えば「ダイヤル
しています。しばらくお待ち下さい」等のメッセージを
表示する画面である。そして、システムフォーム1の表
示を継続しながら、モデム制御ソフト133は電話回線
を接続するため、モデム34を制御して応答サーバーの
所定電話番号を発呼する(ステップ140)。そして、
発呼を開始したことを示す情報をIT制御ソフト131
が受け取り、システムフォーム1からシステムフォーム
2に切り換えて表示する(ステップ141)。このシス
テムフォーム2は例えば「電話を接続中です。しばらく
お待ち下さい」等のメッセージを表示する画面である。
【0096】次に、応答サーバーと電話回線の接続処理
が行われ(ステップ142)、モデム34が正常に接続
されたことを検出する(ネゴシエーションが確立する)
と、その情報をIT制御ソフト131が受け取り、シス
テムフォーム2からシステムフォーム3に切り喚えて表
示する(ステップ143)。このシステムフオーム3は
例えば「電話がつながりました。ただいま通信中です。
しばらくお待ち下さい」等のメッセージを表示する画面
である。
【0097】次に、本実施の形態の受信機は、システム
フォームの表示を継続しながら、データセグメントを受
信(ダウンロード)する(ステップ144)。そして、
全データの受信(ダウンロード)を終了するまで(ステ
ップ147)、データセグメントの受信(ダウンロー
ド)処理を行う(ステップ144)。
【0098】またこの間、データセグメントを受信する
度毎に(ステップ144)、ヘッダーデータからIT音
声データであるかどうかを検出し(ステップ145)、
IT音声データを含むセグメントであるならば、IT制
御ソフト131は番組データの表示処理を中断し、IT
音声データを受信処理して、そのデータ内容に基づき効
果音または音声の発生命令を出す(ステップ146)。
この命令により、付加音デコーダ部29を制御して、I
Tオンライン番組の受信(ダウンロード)の開始、終了
や、受信途中及び受信終了までの待ち時間をユーザーに
知らせるための効果音あるいは音声を発生するようにす
る。
【0099】そして、全データの受信(ダウンロード)
を終了すると、IT制御ソフト131は受信データから
表示処理を行い、システムフォーム3の表示からに番組
データに切り換えてTV画面に表示する(ステップ14
8)。そして、CPU30は番組データの受信(ダウン
ロード)及び表示が終了したことを認識して、電話回線
の切断処理を行う(ステップ149)。
【0100】上記第5の実施の形態において、付加音デ
コーダ部29の制御方法については既存の技術を用いる
ことで実現されるため、説明を省略する。
【0101】なお、第5の実施の形態では、IT音声デ
ータの規格を必要とするため、受信機メーカー、放送局
及び応答サーバー会社等の間で規格の取り決めを行う必
要がある。また受信機のIT制御ソフト部も新規ソフト
ウェア部分が必要となる他、応答サーバー側にも新規送
出手段が必要となる。
【0102】また、上記第5の実施の形態で説明した、
オンライン番組表示以前の番組データ受信中の効果音ま
たは音声の発生以外に、電話回線を接続したままの状態
で、オンライン番組受信後の効果音または音声の発生も
可能である。例えば受信機がオンライン番組を受信表示
後、応答サーバーはIT音声データを送出し、効果音ま
たは音声を発生させることで、ユーザーにリモコン操作
を促すことが可能になる。次のオンライン番組に移行す
るかどうかの決定を促したり、視聴中のオンライン番組
がアンケート番組や視聴者参加番組である場合に、ユー
ザーに応答を要求して、スムーズな双方向通信が実現で
きるようになる他、オンライン番組の表現効果も向上す
る。また、所定時間ユーザーからの応答が無い場合や、
ユーザーの誤操作時に、応答サーバー側から警告音や音
声での注意を発生させたりすることで、操作性も向上
し、不要に電話料金が多くかかることもなくなる、効果
も期待できる。
【0103】以上の第5の実施の形態によれば、IT音
声データの規格を設けることにより、ITオンライン番
組を受信(ダウンロード)する際に、番組の受信(ダウ
ンロード)開始と受信(ダウンロード)終了及び受信
(ダウンロード)途中の状態や受信(ダウンロード)終
了までの残り時間等を効果音または音声で知らせること
が可能になる。これにより、ユーザーは受信機から離れ
た場所でも番組の受信(ダウンロード)開始と受信(ダ
ウンロード)終了及び受信(ダウンロード)途中の状態
や受信(ダウンロード)終了までの残り時間等を認識す
ることが可能になる。
【0104】なおさらに、IT音声データをITオンラ
イン番組で送信する以外に、テレビジョン電波によるI
T放送番組において送信することも実現可能である。I
T放送番組は各番組毎に番組種別及び固有の番組番号を
示すヘッダーデータが付加されており、受信機はその情
報から所望するIT放送番組を選択的に受信するように
制御される。そこで、IT放送番組の送信時にIT音声
データパケットを送信し、所望するIT放送番組の受信
中に、同一番組種別、番組番号を持つIT音声データバ
ケットを受信することで、IT放送番組の受信中に効果
音あるいは音声を発生することが可能になる。オンライ
ン番組と同様に受信開始及び終了や受信待ち時間を知ら
せる以外に、番組の表現効果を向上させることが期待で
きる。また、緊急時の放送としての利用も可能になる。
【0105】以上述べた第3〜第5の実施の形態におい
て、効果音または音声の発生手段は付加音デコーダ部2
9に限定されるものではなく、付加音デコーダ部29以
外に効果音及び音声を発生する機能を有する構成とする
ことも可能である。
【0106】また、以上述べた第3〜第5の実施の形態
では説明を省略したが、ユーザーは効果音または音声を
認識して、電話回線接続を中止することも可能である。
【0107】以上、第1から第5の実施の形態で説明し
たように、IT放送または文字放送の放送番組を受信す
る際に、番組の受信開始、受信途中状態、受信終了等
や、受信開始から終了までにかかる時間、受信途中での
残り時間等を効果音または音声で知らせる機能を持た
せ、またIT放送のオンライン番組を受信する際に、番
組のダウンロード開始、ダウンロード途中状態、ダウン
ロード終了等や、ダウンロード開始から終了までにかか
る時間、ダウンロード途中での残り時間等を効果音また
は音声で知らせる機能を持せた双方向テレビ放送システ
ムを実現することが可能になる。これにより、ユーザー
は受信機から離れた場所でも上記の番組受信状態を認識
することが可能になる。
【0108】また、本発明は上述したような実施の形態
に限定されるものではなく、この他にも本明はその要旨
を逸脱しない範囲で種々変形実施可能なことは勿論であ
る。
【0109】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、I
T放送/文字放送の放送番組を受信する際に、番組の受
信開始、受信途中状態、受信終了等や、受信開始から終
了までにかかる時間、受信途中での残り時間等を効果音
または音声で知らせる、また、IT放送のオンライン番
組を受信する際に、番組のダウンロード開始、ダウンロ
ード途中状態、ダウンロード終了等や、ダウンロード開
始から終了までに要する時間、ダウンロード途中での残
り時間等を効果音または音声で知らせることが可能にな
る。これにより、ユーザーは受信機から離れた場所でも
上記の番組受信状態を認識することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向テレビ放送システムにおけるI
T受信機を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すフローチャー
ト。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すフローチャー
ト。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すフローチャー
ト。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示すフローチャー
ト。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示すフローチャー
ト。
【図7】IT放送サービスのシステム図。
【符号の説明】
11…テレビジョン信号受信処理部 16…表示部 20…スピーカ部 21…ITデータ復号部 22…データ取込部 23…バッファRAM 24…プロジェクタROM(IT制御ソフト,データ取
込み制御ソフト又はモデム制御ソフトを含む) 29…付加音デコーダ部(効果音または音声の発生手
段) 30…CPU 31…リモコン(操作手段) 33…制御マイコン(メインマイコン処理機能を含む) 34…モデム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テレビジョン放送電波に多重して文字や画
    像等のデータを送信する機能を備えた放送局と、電話回
    線を利用して受信側や放送局側との間で文字や画像等の
    データを送受信する機能を備えたデータ送受信装置と、
    前記放送局からのテレビジョン放送電波に含まれる文字
    や画像等のデータを受信し表示部に表示する機能を有す
    る一方電話回線を利用して前記データ送受信装置に対し
    て文字や画像等のデータを双方向に送受信し前記表示部
    に表示する機能を有する受信機とを具備して構成される
    双方向テレビ放送システムにおいて、 前記受信機は、 操作手段からの受信命令に基づいて前記放送局または前
    記データ送受信装置からデータを受信するときに、この
    受信開始を検出する手段と、 前記放送局または前記データ送受信装置からの前記デー
    タの受信終了を検出する手段と、 効果音及び音声の少なくとも一方を発生する手段と、を
    具備し、 前記受信開始及び受信終了の検出時に前記効果音及び音
    声の少なくとも一方を発生することを特徴とする双方向
    テレビ放送システム。
  2. 【請求項2】前記受信機は、 前記放送局または前記データ送受信装置からの前記デー
    タの受信開始時に前記データの全データ量を検出する手
    段と、 前記データの受信中に受信済みデータ量を検出する手段
    と、 前記受信済みデータ量が前記全データ量に対して所定の
    割合に到達したことを検出する手段と、をさらに具備
    し、 前記受信済みデータ量が前記所定の割合に到達した時に
    前記効果音及び音声の少なくとも一方を発生することを
    特徴とする請求項1に記載の双方向テレビ放送システ
    ム。
  3. 【請求項3】テレビジョン放送電波に多重して文字や画
    像等のデータを送信する手段を備えた放送局と、電話回
    線を利用して受信側や放送局側との間で文字や画像等の
    データを送受信する手段を備えたデータ送受信装置と、
    前記放送局からのテレビジョン放送電波に含まれる文字
    や画像等のデータを受信し表示部に表示する機能を有す
    る一方前記データ送受信装置に対して文字や画像等のデ
    ータを双方向に送受信し表示部に表示する機能を有する
    受信機とを具備して構成される双方向テレビ放送システ
    ムにおいて、 前記放送局は、前記データ以外に効果音及び音声の少な
    くとも一方のデータを送信する手段を具備し、 前記データ送受信装置は、前記データ以外に効果音及び
    音声の少なくとも一方のデータを送信する手段を具備
    し、 前記受信機は、前記放送局または前記データ送受信装置
    から前記効果音及び音声の少なくとも一方のデータを受
    信する手段と、前記効果音及び音声の少なくとも一方の
    データを受信した時に効果音及び音声の少なくとも一方
    を発生する手段とを具備し、 たことを特徴とする双方向テレビ放送システム。
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