JPH07236008A - 回線使用状況通知装置 - Google Patents

回線使用状況通知装置

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Publication number
JPH07236008A
JPH07236008A JP6047726A JP4772694A JPH07236008A JP H07236008 A JPH07236008 A JP H07236008A JP 6047726 A JP6047726 A JP 6047726A JP 4772694 A JP4772694 A JP 4772694A JP H07236008 A JPH07236008 A JP H07236008A
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JP
Japan
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line
telephone
terminal
telephone line
communication
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Application number
JP6047726A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yoshinobu
仁司 吉信
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回線の電話回線にデータ通信用のモデムと
共に、電話端末、ファクシミリ端末などの他の通信端末
が接続されている場合において、モデムを介してデータ
通信を行うときに、先に電話回線が使用されている場合
に、その使用中をモデムのユーザーに知らせると共に、
電話回線の使用中の他のユーザーに回線解放を促す。 【構成】 モデム20を介して電話回線2aに接続され
ているデータ通信手段からの送信要求のときに、電話回
線2aが他の通信端末で使用中である場合には、データ
通信手段のユーザーに対して、電話回線が使用中である
ことを報知する報知手段40を設ける。また、先に電話
回線を使用している通信端末のユーザーに対して回線開
放要求を通知する通知手段60を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、1つの電話
回線に電話回線と他の複数の通信端末が接続される場合
に、通信回線の使用状況や回線開放要求を通知する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電話回線を使った双方向通信に
よる双方向テレビ(インタラクティブテレビ)システム
が、特に北米を中心に現実化してきている。この双方向
テレビシステムは、CATVケーブルにより供給される
放送信号や、大気中を伝播する放送電波をアンテナによ
り受信してテレビジョン受像機に映像と音声を再現し視
聴者にクイズ番組などの双方向放送番組を提供する。
【0003】視聴者は、このクイズの解答、例えば選択
肢の選択結果を、リモコンなどで操作し、モデム及び電
話回線を介して所定の返信先へ応答情報を送信できるも
のである。したがって、クイズ番組などテレビ受像機に
より提供されたクイズ問題に対する解答を視聴者は、電
話回線を通じて放送局側へ送信することができ、番組の
進行にしたがってリアルタイムで放送局側と視聴者とで
情報のやり取りができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、いつでも放
送局側へのアクセス操作を可能にするためには、家庭に
おいて、双方向テレビ用の応答データ通信端末専用に電
話回線を増設する必要がある。しかし、電話回線の増設
にともない初期投資が必要なばかりではなく、月々の基
本料金を含む回線使用料等のランニングコストの負担も
必要となる。そこで、現実的にみて、また、一般家庭で
利用されることを考慮し、経済性を考えると、電話端末
やファクシミリ装置で使用している既存の電話回線を共
用することが考えられる。
【0005】1回線の電話回線を共用する場合、電話端
末やファクシミリ装置などの通信端末が先に電話回線を
使っているときは、双方向テレビとしての放送局側への
要求の送信は、その回線が空くまでは行なえないという
ことになる。
【0006】この状況において、双方向テレビの視聴者
にアクセスがうまくいかない理由が、家庭内の他の通信
端末が電話回線を利用しているためであることを知らせ
る必要があるが、従来、その方策が取られていなかっ
た。また、電話端末やファクシミリ端末のユーザーは、
テレビ側でそのような送信要求が起こっていること自体
を知る術がなかった。
【0007】そこで、1回線しかない電話回線に複数の
通信端末が接続されているような場合において、この電
話回線の利用が複数の端末で重なったときには、それぞ
れの通信端末のユーザーに対し、電話回線の使用状況を
通知することが望ましい。
【0008】この発明は、以上のことにかんがみ、デー
タ通信を行おうとするときに、電話回線がすでに使用さ
れている場合、後から電話回線を使用しようとしたデー
タ通信手段の使用者には、先に他の通信端末で通信回線
が使用されていることを通知すると共に、先に通信回線
を使用している端末の使用者には、データ通信手段から
回線使用の要求があることを通知する通信回線使用状況
通知装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、後述の実施例の参照符号を対応させると、電話回線
2aに接続されるモデム20と、電話回線2aに接続さ
れる通信端末300と、モデム20に接続されるデータ
通信手段30とを有し、上記データ通信手段30からの
送信要求のときに、通信端末300が電話回線2aを使
用中であるときには、データ通信手段のユーザーに対し
て報知する報知手段40を備えることを特徴とする。
【0010】また、モデム20に接続されているデータ
通信手段30から送信要求が発生したときに、通信端末
300により電話回線が使用中であるときには、通信端
末300のユーザーに対して、回線開放要求を通知する
通知手段31を備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成のこの発明は、通信端末、例えば電
話端末300が先に電話回線を使用しているとき、後か
ら、モデム20を介して電話回線2aに接続されている
データ通信手段例えば双方向テレビの返信用のデータ通
信手段30から送信要求があったとき、先に電話回線を
使用している通信端末があることを、報知手段40は、
データ通信手段の使用者に報知する。これにより、デー
タ通信手段の使用者は、現在、回線が使用中で、使用で
きないことを知る。
【0012】また、回線解放通知発生手段31は、モデ
ム20を介して電話回線に接続されているデータ通信手
段から送信要求があることを、先に電話回線を使用して
いる通信端末300の使用者に通知する。これにより、
通信端末300の使用者に対して、回線解放を促すこと
ができる。
【0013】
【実施例】以下、図を参照しながら、この発明による回
線使用状況通知装置の一実施例を説明する。以下に説明
する例は、双方向ケーブルテレビ放送の受信システム
に、この発明の回線使用状況通知装置を適用した場合で
ある。この発明の構成を説明する前に、図2及び図3を
参照して、この例の双方向放送方法について説明する。
【0014】[双方向番組関連情報の説明]この例にお
いては、放送局側では、双方向番組の放送の際に、その
副放送情報としての番組関連情報を文字多重信号形式に
構成して、主放送テレビジョン信号に多重して放送す
る。一方、受信側では、受信した映像信号から文字多重
信号を分離・デコードして、番組関連情報を再生し、メ
モリに記憶しておき、双方向放送番組の応答などに利用
する。
【0015】双方向放送番組の副放送情報としては、例
えば返信先情報や選択手順情報が含まれる。この副放送
情報の作成と放送について説明する。
【0016】すなわち、放送局側では、例えば、クイズ
番組などの問題ごとの選択手順情報が作成されて、番組
の放送に備えられる。例えば3択の問題であれば、3つ
の回答をメニュー表示して視聴者に選択させるという選
択手順が作成される。クイズ番組の場合、返信先は例え
ば放送局側の受信システムなどとされ、このシステムへ
の通信プロトコルと受信用の電話番号が、返信先情報と
して設定される。
【0017】そして、クイズ番組などの放送中、視聴者
に解答を委ねる場面になる前に、図3に示すように、選
択手順情報および返信先情報が、例えば、文字多重放送
形式で、映像信号の垂直帰線期間内の、テスト信号など
の他の信号の重畳用として使用されいない所定の1〜4
水平区間に多重されて放送される。
【0018】図2に示すように、副放送情報の内の時間
情報は、当該文字多重放送形式のデータが送信された年
月日、時刻の情報である。
【0019】選択手順情報は、通信用プロトコルのよう
な、いわば、プログラムの塊であって、選択手順識別情
報、選択手順、表示データ、時間制限情報などから構成
され、かなりの情報量となり得るため、複数のフィール
ドにわたって多重されることもある。
【0020】選択手順識別情報は、どの選択手順、つま
り、どの質問、アンケート、クイズ問題に対する答であ
るかを示す識別子であって、視聴者の選択結果に付加し
て返信先に送信され、返信先では、この情報に基づい
て、選択手順ごとに答が区分される。
【0021】選択手順は、中間言語的な記述による、メ
ニュー選択のプログラムであって、ここに記載された流
れに従って、イメージ、文字列、動画などにより、画面
への表示が行なわれる。また、視聴者からの操作の受付
や、この操作に対しての画面の切り換えなどの応答処理
も行なわれる。
【0022】表示データは、上述のような、イメージ、
文字列、動画などの表示に用いる、フォント、グラフィ
ック、アニメーション、動画などのデータである。
【0023】時間制限情報は、上述のような識別子によ
り示される、選択内容への返信の有効時間と、メニュー
表示に何らの操作がない場合、受信側で自動的に表示を
中止するまでの時間とである。受信側で表示を中止する
場合には、正解を放送するまでの予定時間が設定され
る。
【0024】また、選択内容への返信の有効時間は、正
解を放送するまでの予定時間に、前述のような電話回線
の混雑を見込んで、若干の余裕時間が加算される。
【0025】返信先情報は、返信の際の通信速度、パリ
ティの有無、NMPの使用の有無、Xモデム方式などの
通信環境設定情報と、返信先の電話番号などで構成さ
れ、この電話番号に対して、設定された環境に従って、
図3に示すような返信情報が視聴者から返信される。
【0026】[返信情報(応答情報)の説明]前述のよ
うな選択手順情報などの放送に対応して、受信装置で
は、図3に示すような返信情報が作成され、電話回線を
通じて伝送される。
【0027】先頭の返信データ識別情報は、放送局側で
受信したデータが、返信データであるのか、その他のア
クセスによるものかを区別するための識別子である。次
のチェックデータは、送信時のビット落ち、ノイズなど
によりデータが変化していないかどうか、チェックサム
などにより整合をとるためのものである。
【0028】返信データのうち、選択手順識別情報は、
図2で示した放送側から送られてくる選択手順識別情報
そのものであって、これにより、視聴者からの解答が、
どのメニュー、どの質問に対する答であるかが判断され
る。放送局からは、質問1、質問2‥‥の順序で放送さ
れても、電話回線の状況によっては、視聴者からの回答
が放送と同じ順序で返信されるとは限らないので、この
ような識別情報が必要となる。
【0029】また、選択結果情報としては、最終的に選
ばれたメニュー項目を示す情報などが返信される。返信
データの次の、返信元識別情報としては、視聴者に固有
の番号、例えば、電話番号や受信装置の製造番号などが
用いられる。
【0030】[この発明の実施例の説明]図1は、この
例の双方向CATV(ケーブルテレビ)放送の受信シス
テムの全体の概要を示している。この例では、双方向番
組に対する応答データの通信用のモデムと、電話端末
(電話機)とが、1本の電話回線に縦続接続されてい
る。
【0031】図1において、100はCATV放送受信
用のケーブルボックスで、AV処理部10と、データ通
信のためのモデム20と、制御部30と、報知手段40
と、リモコン受信/デコード部50とを備えている。制
御部30は、後述するように、双方向放送番組の視聴者
が応答操作をしたときに、当該応答のデータをモデム2
0を介して電話回線2aに送出する。このため、この制
御部30はデータ通信手段の役割も有している。
【0032】リモコン受信/デコード部50は、ユーザ
ーの操作に応じたリモコンコマンダ51からの赤外線リ
モコン信号を受信して、デコードし、制御部30にその
デコード出力を供給する。制御部30は、そのデコード
出力に応じた制御信号を各部に供給する。
【0033】そして、ケーブルボックス100の端子1
00aにCATVケーブル1aが接続され、ケーブル放
送信号が入力される。端子100aに入力されたケーブ
ル放送信号は、AV処理部10に供給される。AV処理
部10では、制御部30からの選局信号によりケーブル
放送信号からユーザーの希望するチャンネルの信号が選
局され、そのチャンネルの映像信号及び音声信号が復調
される。この場合、ユーザーは、リモコンコマンダ51
で希望するチャンネルの選択を行い、制御部30は、そ
の選択されたチャンネルを選局するための選局信号をA
V処理部10に供給する。
【0034】復調された映像信号及び音声信号は、それ
ぞれ映像信号出力端子100b及び音声信号出力端子1
00c、100dを通じてモニターテレビ受像機200
に供給される。
【0035】また、この例の場合、前述したように、双
方向番組の際には、副放送情報として双方向番組関連情
報が、映像信号の垂直ブランキング期間内の所定の水平
区間に、文字多重放送の信号多重形式で重畳されて放送
されているので、AV処理部10において、この双方向
番組の関連情報が映像信号から抽出され、さらに、制御
部30によりデコードされる。そして、制御部30は、
デコードした情報に基づいて適宜必要な表示用の画像信
号を形成し、その画像信号をAV処理部10に供給し
て、放送番組の画面に重畳あるいは切り換えをしてテレ
ビ受像機200に供給して、その画面に適宜表示する。
【0036】そして、公衆回線に接続されている電話回
線2aは、回線端子LINEに接続される。この回線端
子LINEはモデム20に接続されている。また、この
モデム20は電話端子TELに接続されており、この電
話端子TELは、モジュラーケーブルを介して電話端末
300に接続されている。
【0037】モデム20と電話端末300とは、この場
合、いわゆるカスケード接続(縦続接続)されている。
そして、モデム20はNCU(回線制御ユニット)を備
え、電話端末300とモデム20のどちらかが回線を捕
捉しているときには、モデム20は、その回線捕捉状態
を把握している。そして、モデム20は、その回線把握
状態を、制御部30に通知するように構成されている。
【0038】発信は、モデム20と電話端末300との
いずれか、発信要求が先に発生した端末が優先して電話
回線2aを捕捉する。また、電話回線2aを介して着信
があると、例えば電話端末300によりその着信を受
け、当該着信がモデム20への着信であるときには、手
動で回線を切り換えることができる。また、例えば所定
回数のリンガーが鳴動するまでの間は電話端末300が
着信を優先して受け、上記所定回数のリンガー鳴動の後
は、モデム20側に電話回線2aを自動的に切り換える
ようにすることもできる。一旦、いずれかの通信端末が
回線を捕捉すると、当該端末が回線を解放するまでは、
他方の端末は回線を捕捉することができない。
【0039】テレビ受像機200は、これに入力された
映像信号と音声信号により映像と音声を再生し、視聴者
に放送番組を提供する。放送番組が双方向番組であると
きには、視聴者は、提供された双方向番組情報の映像や
音声による指示や問いに対する応答を、例えばリモコン
コマンダ51を操作することで入力指示する。視聴者が
リモコンコマンダ51により双方向番組に対する応答操
作した内容は、電話回線2aが空いているときには、制
御部30からモデム20と電話回線2aを介して指示さ
れた所定の返信先へ送信される。
【0040】しかし、電話回線2aが、電話端末300
により捕捉されて、使用中であるときに、視聴者が双方
向番組の応答操作を行って、その応答情報の送信要求が
発生した場合、前述したように、回線2aが空くまで応
答情報の送信はできない。制御部30は、モデム20か
らの回線把握状態の情報から回線2aが空いているか、
電話端末300により使用中であるかを検知している。
【0041】そして、制御部30は、双方向番組に対す
る応答情報の送信要求の発生時に電話回線2aが電話端
末30により使用中であるときには、報知手段40を駆
動して、応答操作をしたユーザーに、電話回線2aが使
用中であることを報知する。報知手段40としては、例
えばケーブルボックス100に設けたLED(発光ダイ
オード)を点滅するなどしたり、ブザーを駆動したり、
さらには、図1には示さなかったが、テレビ受像機20
0の画面に、その旨を例えばアイコンにより表示するな
どの手段により実現できる。
【0042】また、制御部30は、回線解放通知発生手
段60を備え、双方向番組に対する応答情報の送信要求
の発生時に電話回線2aが電話端末30により使用中で
あるときには、この回線解放通知発生手段60を駆動し
て、回線解放通知をモデム20を介して電話端末300
に送り、電話端末300の使用者に回線解放を促す。こ
の場合、回線解放通知は、通話音声にビープ音や回線解
放を促すメッセージを混合するなどの方法により、電話
端末300の使用者に送ることができる。
【0043】このようにして、通話音声信号にマージさ
れた警告音により、先に電話回線を使用している電話端
末300のユーザーに対し、他の通信端末(この例の場
合双方向テレビ用通信手段)から送信要求があることが
通知され、電話端末300のユーザーに回線解放が促さ
れる。
【0044】[実施例の受信システムの具体例]図4
は、この例の双方向テレビ放送の受信システムの、より
詳細な構成を示す図である。前述したように、ケーブル
ボックス100は、AV処理部10と、モデム20と、
制御部30と、報知手段40と、リモコン受信/デコー
ド部50と、回線解放通知発生手段60とを備えてい
る。
【0045】AV処理部10は、チューナ/デコーダ部
11と、映像信号処理部12と、音声信号処理部13
と、データスライサ14とを備える。CATVケーブル
1aを介して供給されてきた放送信号は、チューナ/デ
コーダ部11に供給され、このチューナデコード部11
においてデ・スクランブル処理されると共に、ユーザー
の希望するチャンネルの放送信号が選局される。そし
て、選局された信号から、このチューナ/デコーダ部1
1において映像信号と音声信号とに復調される。
【0046】そして、復調された映像信号は、映像信号
処理部12を通じて出力端子100cに導出され、テレ
ビ受像機200の映像入力端子に供給される。また、復
調された音声信号は、音声信号処理部13に供給され、
2チャンネルの信号とされ、それぞれ、テレビ受像機出
力端子100d及び100eを介してテレビ受像機20
0の音声信号入力端子に供給される。そして、このテレ
ビ受像機200において、放送番組の音声と映像が再生
される。
【0047】データスライサ14は、映像信号に重畳さ
れている副放送情報としての双方向番組関連情報を抽出
して制御部30に入力する。このため、データスライサ
14は、副放送情報が重畳されている水平区間の信号を
映像信号から抽出するためのゲート回路と、ゲートした
信号を2値化信号に変換するスライス回路とを備えてい
る。スライス回路からの2値化信号を制御部30に入力
する。
【0048】制御部30はマイクロコンピュータにより
構成され、CPU31と、プログラムROM32と、ワ
ークエリア用のRAM33と、SRAM35とを備え、
これらは、システムバス34を介して接続されている。
【0049】また、システムバス34にはビデオRAM
45Vが接続されている。ビデオRAM45Vに対して
はディスプレイコントローラ45Cが設けられている。
このディスプレイコントローラ45Cは、ビデオRAM
45Vへのビデオデータの読み出し及び書き込みを制御
するとともに、読み出したビデオデータをアナログ映像
信号に変換する。そして、このディスプレイコントロー
ラ45Cから得られるアナログ映像信号は、映像信号処
理部12に供給され、制御部30からの映像信号処理部
12の制御と相俟って、チューナ/デコード部11から
の映像信号に重畳され、あるいは切り換えられて合成さ
れる。
【0050】ROM32には、前述のような文字多重形
式の副放送情報の取り込み処理プログラムのほか、各種
の制御プログラムが格納されると共に、表示に用いるフ
ォントやグラフィックのデータも格納される。RAM3
3は主に演算のための作業領域として利用されると共
に、SRAM35には受信装置自身の設定情報やID情
報などが保存される。そして、ビデオRAM45Vは表
示に用いられる。
【0051】また、リモコン受信/デコード部50がシ
ステムバス34に接続されており、リモコンコマンダ5
1からの例えば赤外線リモコン信号は、リモコン受信/
デコード部50で受信されてデコードされ、制御部30
に入力される。なお、実際的にはリモコン受信/デコー
ド部50とシステムバス34との間には、I/Oポート
が存在するが、説明が繁雑になるのを避けるため、この
例ではI/Oポートは省略した。システムバス34に接
続される他の部分においても同様である。
【0052】そして、コマンダ51でのユーザーの操作
に応じた制御が、ROM32のプログラムにしたがって
CPU31により行なわれる。例えば、選局や音量制御
などのリモコン操作の場合、チューナ選局や音量制御が
実行されると同時に、必要な文字や記号の表示のための
フォントデータが、ROM32から読み出されてビデオ
RAM45Cへ転送される。そして、このビデオRAM
45Vのデータがディスプレイコントローラ45Cを介
して映像信号処理回路12に供給され、映像信号と合成
(例えばスーパーインポーズ)されることにより、テレ
ビ受像機200の画面に適宜の時間、表示される。
【0053】また、電話回線2aが電話端末300によ
り使用中であることをテレビ受像機200におけるケー
ブル放送を視聴しているユーザーに報知する報知手段4
0がシステムバス34に接続され、制御部30により制
御される。この例の場合の報知の方法としては、複数通
り用意されている。
【0054】その一つは、ケーブルボックス100の前
面パネルに回線使用中を表示するLED(発光ダイオー
ド)42を設け、このLED42を、制御部30により
制御されるLED制御部41により、電話端末300の
ユーザーが電話回線2aを使用中であるときには、点滅
制御するものである。
【0055】また、その二つ目は、ROM32に電話回
線2aが使用中であることを示す表示イメージデータを
用意しておき、このイメージデータをビデオRAM45
Vに転送して、後述するようにして、テレビ受像機20
0の画面に、例えば絵文字のイメージからなるアイコン
として表示する方法である。
【0056】さらに、三つ目の方法は、ブザー制御部4
6を設け、電話回線2aが使用中であることときには、
このブザー制御部46を駆動してブザー47を鳴動させ
て、音声により、双方向番組の視聴者に、回線が塞がっ
ていることを知らせる方法である。
【0057】なお、LED制御部41は、電源オン・オ
フ表示用のLED44やその他のLED43を制御する
ことができる。
【0058】回線を使用中の電話端末300のユーザー
に対する回線解放要求の通知手段60としては、この例
では、その旨のメッセージの音声データを発生する音声
信号出力部61で構成される。音声信号出力部は、音声
データのメモリや、音源シンセサイザ(音声合成回路)
で実現することができる。双方向番組の視聴者が番組に
対する応答をしたときに、電話回線2aが使用中である
場合に、制御部30により、この音声信号出力部61か
ら音声データが出力される。そして、制御部30のモデ
ム20の制御と相俟って、回線解放要求の音声メッセー
ジを電話端末300の使用者に、通話音声に混声して送
るようにする。
【0059】図5に、この例の場合のモデム20の構成
図を示す。モデム20は、図示のように、データ通信制
御部21と、呼出信号検出部22と、このモデム10に
おけるデータ通信のための回線接続切り換えを行うため
の切り換えスイッチSW1と、データの変復調部23
と、D/Aコンバータ24と、スイッチ回路25と、混
声回路26と、オフフック検出部27とを備える。そし
て、回線接続端子LINEが電話回線2aに接続され、
電話端末の接続端子TELは例えばモジュラーケーブル
を介して電話端末300に接続されている。
【0060】呼出信号検出部22は、電話回線2aを介
して着信時に送られてくるリンガーを検知し、その検知
出力をデータ通信制御部21に通知する。
【0061】データ通信制御部21は、モデム20にと
ってのホスト装置である制御部30からの制御信号を受
けて、スイッチSW1を切り換え、回線接続制御を行
う。着信待ち受け状態などの定常状態では、スイッチS
W1は、端子b側に、つまり電話端末300側に切り換
えられている。電話端末300で通話を行うときは、ス
イッチSW1は端子b側のままとなる。
【0062】変復調部23は、電話回線2aを介して相
手方とデータ通信を行う場合において、データを送信す
るときには、デジタルデータをオーディオ帯域の信号に
変調する処理を行い、また、相手方からのデータを受信
したときには、オーディオ帯域の信号をデジタルデータ
に復調する処理を行う。この場合、送信するデジタルデ
ータは、制御部30からモデム20のデータ通信制御部
21に転送される。
【0063】そして、制御部30からのデータ通信要求
があると、データ通信制御部21は、回線2aが空いて
いれば、スイッチSW1を端子a側に切り換え、制御部
30からのデータを変復調部23を介して電話回線2a
に送出してデータ送信を行う。データ通信が終了する
と、データ通信制御部21は、スイッチSW1を端子b
側に切り換える。
【0064】また、電話端末300が電話回線2aを使
用中であるとき(スイッチSW1は端子b側に切り換え
られている)には、その旨がデータ通信制御部21より
制御部30に通知される。制御部30は、この通知を受
けると、データ通信制御部21に回線解放要求を送るこ
とを示す制御信号を送ると共に、電話端末300のユー
ザーに回線解放要求メッセージを送るために、音声信号
出力部61からデジタル音声メッセージ信号を出力し、
モデム20のデータ通信制御部21に送るように制御す
る。
【0065】モデム20のデータ通信制御部21は、こ
の回線解放要求の制御信号を受けると、スイッチ回路2
5をオンとすると共に、D/Aコンバータ24に音声信
号出力部61からのデジタル音声メッセージを供給す
る。すると、D/Aコンバータ24からは、回線解放要
求のメッセージのアナログ音声信号が得られ、これが混
声回路26に供給されて、電話端末300への通話音声
に混声される。電話端末300のユーザーは、この回線
解放メッセージを受話器で受け、双方向番組のユーザー
が番組応答のために、電話回線2aの解放を要求してい
ることを知る。
【0066】なお、電話回線2aを電話端末300のユ
ーザーが使用中であるときに、双方向番組のユーザーに
よる双方向番組に対する応答操作があった場合に、制御
部30がデータ通信制御部11を制御して、電話端末3
00のユーザーに対して回線解放要求の制御処理を行う
ようにする点を除けば、モデム20は、市販のモデムの
機能をそのまま有している。
【0067】すなわち、発信要求に対しては、電話端末
300とモデム20でのデータ通信とで、いずれか早い
方が電話回線2aを捕捉する。例えば、電話端末300
で発呼のためにオフフックがあると、それがオフフック
検出部27で検出され、その検出信号がデータ通信制御
部21に入力される。データ通信制御部21は、このオ
フフック検出信号から、電話端末300による電話回線
2aの使用状態を把握している。
【0068】このように電話端末300で電話回線2a
を使用中に、制御部30からデータ通信制御部21にデ
ータ通信の要求が発生しても、データ通信制御部21
は、そのデータ通信要求を実行しない。そして、この例
の場合には、データ通信制御部21は、回線が使用状態
にあることを制御部30に通知する。
【0069】制御部30は、この通知を受けて、後述す
るように、双方向番組を視聴しているユーザーに、電話
回線2aが塞がっていることを、前述した報知手段40
により報知する。また、制御部30は、前述したよう
に、音声信号出力部61を駆動して、電話端末300の
ユーザーに回線解放のメッセージを送るようにモデム2
0のデータ通信制御部21を制御する。
【0070】また、モデム20を自動受信モードの状態
にしておくと、データ通信制御部11は、着信時に、呼
出信号検出部12で、リンガーが予め設定された所定回
数以上鳴動しても電話端末300でこの着信を受けない
状態ときには、スイッチSW1をa側に切り換え、デー
タの受信モードにする。もっとも、モデム20は手動モ
ードで使用することもできる。手動モードのときには、
図示しないが、着信を電話端末300で一旦受付け、デ
ータ通信の着信であったときには、手動でスイッチSW
1を端子a側に切り換えるものである。
【0071】図6は、双方向テレビ放送受信システムの
ユーザー宅での使用態様の例を示す図である。図6で
は、ケーブルボックス100は、テレビ受像機200の
キャビネットの上に載置され、ユーザーBが視聴中であ
る。また、ケーブルボックス100は、図1及び図4に
示したように、モデム20を備え、電話回線2aに接続
されると共に、電話端末300がこのモデム20に縦続
接続されている。そして、図6では、ユーザーAが電話
端末300を使用中である。この例の場合、電話端末3
00はコードレス電話装置である。
【0072】このように、ユーザーAが電話端末300
により先に電話回線2aを使用しているところへ、双方
向テレビ番組を視聴していたユーザーBが、例えば、番
組により提供された問題の解答を放送局側へ送信しよう
と、リモコンコマンダ51を操作した場合を考える。
【0073】このような状況のときの双方向テレビ番組
を受信しているテレビ画面の例を図7に示す。図7の画
面は、双方向テレビ番組により提供された問題の選択肢
の1番目が、ユーザーBにより、例えばリモコンコマン
ダ51を操作することにより選択された画面である。電
話回線2aが使用中でなければ、この選択操作による応
答情報は、双方向番組情報により指定される返信先にモ
デム20を介してデータ通信により自動的に送信され
る。
【0074】しかし、図7の例では、電話回線2aがユ
ーザーAにより使用中であったため、画面下側中央に電
話端末300により電話回線が使用中であることを示す
アイコン48が点滅する状態で表示されている。また、
ケーブルボックス100の前面にある電話回線使用中を
示すLED42が点滅するように制御され、これによっ
てもユーザーBに回線2aが使用中であることが報知さ
れる。
【0075】なお、図6及び図7には、図示しなかった
が、ブザー47が鳴動して、これによってもユーザーB
に、電話端末300で回線2aを使用中であることが合
わせて報知される。
【0076】音声により回線使用中を報知する方法とし
ては、ブザーによる方法以外の方法もある。例えば、音
声信号出力部61に、回線使用中であることを報知する
メッセージを用意しておき、回線使用中であるときに
は、制御部30の制御により、音声信号出力部61か
ら、当該音声メッセージデータを出力させ、その音声メ
ッセージデータをD/Aコンバータを介して音声信号処
理部13に供給するようにすることにより、テレビ受像
機30のスピーカーから回線使用中の警告音を出力して
知らせることができる。
【0077】また、先に電話回線2aを使用している電
話端末300のユーザーAに対しては、前述したよう
に、他の通信端末からの送信要求があることを示す回線
解放要求の警告音が通話音声信号にマージされることに
より通知される。
【0078】なお、ユーザーAに通知する回線解放要求
の警告音としては、前述した音声メッセージではなく、
いわゆるビープ音を音声信号出力部61に用意するよう
にしてもよい。
【0079】次に、図8、図9、図10のフローチャー
トを用いて、データ送信要求をしたが、他の通信端末に
より既に電話回線が使用されている場合、データ送信要
求をした使用者に電話回線の状況を通知する処理につい
て、さらに説明する。
【0080】図8は、双方向テレビの視聴者に対し、テ
レビ受像機の画面にアイコンの点滅で表示させることに
より、電話回線が他の通信端末により既に使用されてい
ることを報知するときの制御部30の処理動作を示すフ
ローチャートである。この処理ルーチンは、双方向番組
のユーザーBの応答操作があったときに、電話回線2a
が使用中である場合に、制御部30において実行され
る。
【0081】まず、ROM32上に記憶されているフォ
ントデータ、グラフィックデータやアニメーションデー
タを合成し、RAM33上に表示イメージのアイコンデ
ータとアイコンマスクデータを生成する(ステップ10
1)。そしてアイコンを表示させる位置(領域)のビデ
オRAM45VのデータをRAM33上のバッファ1へ
退避する(ステップ102)。バッファ1に退避したイ
メージを同じくRAM33上のバッファ2へコピーし
(ステップ103)、このバッファ2のイメージをアイ
コンデータによってマスクすることにより、アイコンデ
ザインの部分だけ抜けたイメージを生成する(ステップ
104)。
【0082】次に、バッファ2のイメージとアイコンイ
メージをマージ(論理和をとる)させ(ステップ10
5)、バッファ2のイメージをビデオRAM45V上の
画面に表示させる位置へ転送し、アイコンを表示させる
(ステップ106)。
【0083】その後、一定時間アイコンを表示させ(ス
テップ107)、一定時間経過したらバッファ1に退避
したイメージをビデオRAM45V上に戻し、アイコン
の表示を消す(ステップ108)。そして、再び、一定
時間待った後(ステップ109)、電話回線が使用中か
どうかを判断する(ステップ110)。使用中であれば
ステップ106からの処理が繰り返される。ステップ1
06からステップ110を繰り返すことにより、アイコ
ン48の点滅表示が実現されるものである。
【0084】なお、双方向テレビ番組の応答のデータ通
信により電話回線が使用中のときに、他の通信端末から
送信要求がされた場合において、ROM32に予め用意
してある回線開放要求を示すアイコンを上述と同様にし
てテレビ受像機200の画面に表示させることも可能で
ある。この場合も、他の通信端末からの送信要求が続い
ているかどうかを判断することにより、この回線開放要
求を示すアイコンの点滅表示や消却を行なうように制御
するものである。
【0085】なお、以上の例は、モデム20には電話端
末300のみが接続されている場合であるので、1種類
のアイコンにより回線使用中であることを報知するよう
にしたが、モデム20に対しては、さらにファクシミリ
装置も、電話端末に加えて縦続接続することができる。
このような場合には、モデム20に電話回線2aの信号
をモニターする手段を設け、そのモニターしている電話
回線の信号によって、音声による通信なのか、データに
よる通信なのかを周波数成分で切り分けることにより判
断し、表示するマイコンの種類を変えるようにすること
ができる。これにより回線を使用している通信端末を想
定することができる。
【0086】例えば、通信中の信号が発呼端末が非音声
端末であることを示すCNG信号(0.5秒間の110
0Hzのトーンを3秒間の休止期間をおいて断続する信
号)や、被呼側の被呼識別信号であるCED信号(21
00Hzのトーンを2.6〜4.0秒間続く信号)がデ
ータ通信制御部21で検出された場合には、通信中の通
信端末は、ファクシミリ端末であることがわかる。ま
た、このようにファクシミリ端末による通信信号は、音
声通話ではありえない高音域成分が含まれているため、
例えば1300Hz以上のトーンが検出されればファク
シミリ端末による通信、それ以下では電話端末による通
信であるというように、基準を設けることにより判断す
ることも可能である。
【0087】次に、図9は、双方向テレビの視聴者に対
し、ケーブルボックス100の前面パネルの視聴者から
よく見える位置に取り付けられたLED42の点滅によ
り、電話回線が他の通信端末により既に使用されている
ことを通知する際の制御部30での処理動作を示すフロ
ーチャートである。この処理ルーチンも、双方向番組の
ユーザーBの応答操作があったとき、電話回線2aが使
用中である場合に、制御部30において、実行される。
【0088】LED制御部41を制御し、電話回線2の
使用中を示すLED42を点灯する(ステップ20
1)。そして一定時間、LEDの点灯を継続する(ステ
ップ202)。一定時間経過したら、LED制御部41
を制御し、LED42を消灯する(ステップ203)。
そして、一定時間、LED42を消灯状態にし(ステッ
プ204)、一定時間経過したら、電話回線が使用中か
どうかを判断する(ステップ205)。
【0089】ステップ205での判断の結果、電話回線
使用中のままであればステップ201に戻り、以上の処
理を繰り返す。これにより、LED42は点滅をする。
ステップ205において、回線が解放されたと判別され
たときには、LED42を消灯のままとして、このルー
チンを終了する。
【0090】また、上述と同様に、双方向テレビ番組に
対する応答をデータ通信により行うため電話回線を使用
中であるときに、他の通信端末から送信要求がされた場
合においても、回線開放要求を示す別のLED、例えば
図4及び図6に示したLED43を点滅させ、他の通信
端末からの送信要求の存在を双方向番組のユーザーに知
らせるように制御することも可能である。
【0091】次に、図10は、電話回線を使用している
例えば電話端末300のユーザーに対して、双方向番組
を視聴しているユーザーが、番組応答をするために、回
線開放要求を通知する場合の制御部30での処理動作を
説明するためのフローチャートである。この例では、電
話端末300に加えてファクシミリ端末が、電話回線2
aに対してさらに縦続接続されているものとしている。
【0092】この処理ルーチンへは、双方向番組の視聴
者が番組応答をしたときに回線2aが使用中であるとき
に移行する。まず、電話回線2aがファクシミリ端末に
より使用中、すなわち、ファクシミリデータの受信中あ
るいは送信中か否か判別し(ステップ301)、ファク
シミリ端末による使用中ならば、何もしないで終了す
る。
【0093】ファクシミリ端末での使用中でなかった場
合には、電話端末300の使用中であるので、電話回線
2aを通じてこの電話端末300へ送られる通話音声信
号に、前述したように、モデム20において、音声信号
出力部6から供給されるビープ音や合成音(音声メッセ
ージ)をマージする(ステップ302)。
【0094】次に、一定時間、ビープ音や合成音がマー
ジされた音声を出力し(ステップ303)、その後、ビ
ープ音や合成音のマージを中止する(ステップ30
4)、この状態で一定時間待ち(ステップ305)、回
線が開放されていないときは(ステップ306)、ステ
ップ302に戻り、このステップ302以降を繰り返
す。そして、回線が開放されたら、データ通信制御部2
1は、スイッチSW1を端子a側に切り換え、データ通
信を行なう。
【0095】なお、回線解放要求は、以上の例のよう
に、音声信号出力部61を設けることなく、例えばケー
ブルボックス100にマイクロホンを内蔵しておき、こ
の内蔵マイクロホンから拾った人声音声を、回線の音声
信号に付加して通知することも可能である。また、ケー
ブルボックス100自体に電話機の機能を持たせた場合
は、このような使い方をすることが容易になる。
【0096】また、電話端末やファクシミリ端末などの
通信端末と、例えば上述のケーブルボックス100のよ
うなコントロール装置とが、通常の通信をして送受する
アナログ/デジタル情報以外に、専用のプロトコルによ
って、回線開放要求等の信号が送れる環境である場合に
は、接続されている通信端末に回線開放要求信号等を送
信し、受信した通信端末側で、LEDを点滅させたり、
ブザーを鳴らしたり、液晶表示部などに表示を行なうこ
とによって、情報を通知することができる。
【0097】例えば、上述した例のように、モデム20
と電話端末300とを通常のモジュラーケーブルで接続
した場合には、モジュラーケーブルでは、送受のために
2本の線しか存在しないため、前述の例のように、通話
音声にビープ音や音声メッセージを挿入する必要があ
る。
【0098】しかし、いわゆるビジネスフォンを接続す
る環境の場合には、送受のケーブルに加えてコントロー
ルケーブルが存在する。そこで、このコントロールケー
ブルを用いて、回線解放要求の制御信号をケーブルボッ
クス100のモデム20からビジネスフォンに送信する
ことができる。そこで、ビジネスフォンの側に、LED
やLCDディスプレイなどの表示手段、表示用のアイコ
ンのフォントデータや表示メッセージなどを記憶するR
OM、LEDやディスプレイの表示制御を回線解放要求
の制御信号に起動されて行うプログラム(ソフトウエ
ア)を設けることにより、回線解放要求の存在をLED
の点滅やディスプレイでメッセージ表示により報知する
ことができる。
【0099】また、同様に、ビジネスフォンの側に、ス
ピーカやブザー及び音声メッセージを記憶するROM、
ブザー駆動手段、さらに、回線解放要求の制御信号に起
動されてブザー駆動手段を制御したり、スピーカより音
声出力をするためのプログラム(ソフトウエア)を設け
るようにして、回線解放要求を、音声により報知するよ
うにビジネスフォンの側で処理するようにすることもで
きる。
【0100】このような通信環境では、ファクシミリ端
末等の機器に対しても回線開放要求などの通知をするこ
とが容易になる。
【0101】なお、上述の例において、LEDの点滅、
アイコンのブリンク、ビープ音は、一定周期とは限ら
ず、ある一定のリズムで行なうようにしてもよい。この
ようにある一定のリズムで行った場合には、ユーザーの
注目度が高い。また、ビープ音に音階を付けることによ
りメロディーを演奏させることもできる。音声合成によ
り、人の声で「電話を早く終了させて下さい。」などの
メッセージを発生させた場合には、より確実に回線解放
要求を電話回線を使用中のユーザーに通知することがで
きる。
【0102】また、以上の例は、ケーブルボックスの内
蔵モデムと他の通信端末が1本の電話回線に接続された
場合であるが、この発明は、モデムと、他の複数の通信
端末が1本の電話回線に接続された環境の全てにおいて
適用可能である。
【0103】なお、双方向番組の番組関連情報は、映像
信号の垂直ブランキング期間内の空きの水平区間に重畳
する方法ではなく、例えば音声多重番組において、サブ
チャンネルの信号として番組関連情報を多重化したり、
主放送音声とは区別が容易であるオーディオ帯域の信
号、例えば電話のプッシュ回線などで使用されているD
TMF(Dual Tone Multi Frequency )信号により番組
関連情報を主放送音声信号に重畳したりすることもでき
る。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1回線の電話回線にデータ通信用のモデムと、他の
通信端末が接続されている環境において、既に通信回線
が使用中のところに、後からモデムを介してのデータ送
信要求をしたユーザーに対して、同じ通信回線が他の通
信端末により使用されていることが通知される。これに
より、後からデータ送信要求をしたユーザーは、送信で
きない理由を把握することができる。
【0105】また、先に通信回線を使用している通信端
末のユーザーに対しては、同じ電話回線に接続されてい
るデータ通信手段から送信要求が発生していることが通
知される。これにより、先に通信回線を使用している通
信端末のユーザーに対して電話回線を開放するように促
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による回線使用状況通知装置の一実施
例が適用された双方向テレビ放送の受信システムの例を
示すブロック図である。
【図2】図1の例の双方向テレビ放送の放送信号を説明
するための図である。
【図3】双方向テレビ番組に対する応答信号を説明する
ための図である。
【図4】図1の受信システムのより詳細な例を示すブロ
ック図である。
【図5】図1の受信システムのモデム20の構成例を示
す図である。
【図6】図1の受信システムの使用状態を説明するため
の図である。
【図7】図1の受信システムにおける電話回線使用中の
報知手段の例を説明するための図である。
【図8】図1の受信システムにおける電話回線使用中の
報知手段の例としてのテレビ受像機の画面にアイコンを
点滅表示させるときの動作を示す流れ図である。
【図9】図1の受信システムにおける電話回線使用中の
報知手段の例としてのLEDを点滅させるときの動作を
示す流れ図である。
【図10】図1の受信システムにおいて、回線開放要求
を出力するときの動作を示す流れ図である。
【符号の説明】 1a 双方向放送ケーブル 2a 電話回線 3 モジュラーケーブル 10 AV処理部 11 チューナ/デコーダ部 14 データスライサー 20 モデム 21 データ通信制御部 30 制御部 31 CPU 32 ROM 33 RAM 34 システムバス 40 報知手段 41 LED制御部 42 LED 45 V−RAM 46 ブザー制御部 47 ブザー 50 リモコン受信/デコード部 51 リモコンコマンダ 60 回線解放要求発生部 61 音声信号出力部 100 ケーブルボックス 200 テレビ受像機 300 電話端末
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】復調された映像信号及び音声信号は、それ
ぞれ映像信号出力端子100及び音声信号出力端子1
00、100を通じてモニターテレビ受像機200
に供給される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】そして、制御部30は、双方向番組に対す
る応答情報の送信要求の発生時に電話回線2aが電話端
300により使用中であるときには、報知手段40を
駆動して、応答操作をしたユーザーに、電話回線2aが
使用中であることを報知する。報知手段40としては、
例えばケーブルボックス100に設けたLED(発光ダ
イオード)を点滅するなどしたり、ブザーを駆動した
り、さらには、図1には示さなかったが、テレビ受像機
200の画面に、その旨を例えばアイコンにより表示す
るなどの手段により実現できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】そして、コマンダ51でのユーザーの操作
に応じた制御が、ROM32のプログラムにしたがって
CPU31により行なわれる。例えば、選局や音量制御
などのリモコン操作の場合、チューナ選局や音量制御が
実行されると同時に、必要な文字や記号の表示のための
フォントデータが、ROM32から読み出されてビデオ
RAM45へ転送される。そして、このビデオRAM
45Vのデータがディスプレイコントローラ45Cを介
して映像信号処理回路12に供給され、映像信号と合成
(例えばスーパーインポーズ)されることにより、テレ
ビ受像機200の画面に適宜の時間、表示される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】さらに、三つ目の方法は、ブザー制御部4
6を設け、電話回線2aが使用中であるときには、この
ブザー制御部46を駆動してブザー47を鳴動させて、
音声により、双方向番組の視聴者に、回線が塞がってい
ることを知らせる方法である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】なお、電話回線2aを電話端末300のユ
ーザーが使用中であるときに、双方向番組のユーザーに
よる双方向番組に対する応答操作があった場合に、制御
部30がデータ通信制御部21を制御して、電話端末3
00のユーザーに対して回線解放要求の制御処理を行う
ようにする点を除けば、モデム20は、市販のモデムの
機能をそのまま有している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】また、モデム20を自動受信モードの状態
にしておくと、データ通信制御部21は、着信時に、呼
出信号検出部22で、リンガーが予め設定された所定回
数以上鳴動しても電話端末300でこの着信を受けない
状態ときには、スイッチSW1をa側に切り換え、デー
タの受信モードにする。もっとも、モデム20は手動モ
ードで使用することもできる。手動モードのときには、
図示しないが、着信を電話端末300で一旦受付け、デ
ータ通信の着信であったときには、手動でスイッチSW
1を端子a側に切り換えるものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】音声により回線使用中を報知する方法とし
ては、ブザーによる方法以外の方法もある。例えば、音
声信号出力部61に、回線使用中であることを報知する
メッセージを用意しておき、回線使用中であるときに
は、制御部30の制御により、音声信号出力部61か
ら、当該音声メッセージデータを出力させ、その音声メ
ッセージデータをD/Aコンバータを介して音声信号処
理部13に供給するようにすることにより、テレビ受像
200のスピーカーから回線使用中の警告音を出力し
て知らせることができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】ファクシミリ端末での使用中でなかった場
合には、電話端末300の使用中であるので、電話回線
2aを通じてこの電話端末300へ送られる通話音声信
号に、前述したように、モデム20において、音声信号
出力部61から供給されるビープ音や合成音(音声メッ
セージ)をマージする(ステップ302)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線に接続されるモデムと、 上記電話回線に接続される通信端末と、 上記モデムに接続されるデータ通信手段とを有し、 上記データ通信手段からの送信要求のときに、上記通信
    端末が上記電話回線を使用中であるときには、上記デー
    タ通信手段のユーザーに対して、上記電話回線が使用中
    であることを報知する報知手段を備えた回線使用状況通
    知装置。
  2. 【請求項2】 電話回線に接続されるモデムと、 上記電話回線に接続される通信端末と、 上記モデムに接続されるデータ通信手段とを有し、 上記データ通信手段からの送信要求のときに、上記通信
    端末が上記電話回線を使用中であるときには、上記通信
    端末のユーザーに対して、回線開放要求を通知する通知
    手段を備えた回線使用状況通知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回線使用状況通知装置
    において、 上記報知手段は、上記通信手段が有するディスプレイの
    表示画面において、上記通信端末が回線使用中であるこ
    とを報知するための表示を行うものである回線使用状況
    通知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の回線使用状況通知装置
    において、 上記報知手段は、上記通信手段に設けられた表示素子を
    点滅させるものである回線使用状況通知装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の通信回線使用状況通知
    装置において、 上記通知手段は、電話回線を使用している通信端末に対
    して、通話音声に回線解放要求の音声を合成出力する手
    段である通信回線使用状況通知装置。
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