JP2000049070A - 電子ビーム露光装置、ならびにデバイス製造方法 - Google Patents

電子ビーム露光装置、ならびにデバイス製造方法

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JP2000049070A
JP2000049070A JP10212755A JP21275598A JP2000049070A JP 2000049070 A JP2000049070 A JP 2000049070A JP 10212755 A JP10212755 A JP 10212755A JP 21275598 A JP21275598 A JP 21275598A JP 2000049070 A JP2000049070 A JP 2000049070A
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stage
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electron
wafer
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Masato Muraki
真人 村木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム露光において描画済みパターン上
に高精度に重ね描画する。 【解決手段】 偏向手段により基板上にパターン描画す
るとともに、ステージ上の電子ビームの照射対象物に電
子ビームを照射して電子を検出して位置を検出する電子
光学系と、ステージ上の検出対象物との相対位置を検出
する位置検出系と、位置検出系に対するステージの位置
を検出する測長系とを備え、測長系と位置検出系とを協
働させて基板に形成したアライメントマークの位置を検
出し、該マーク位置及び予め得た電子ビームと位置検出
系との位置関係に基づいてパターンを重ね描画する。こ
の描画中に電子光学系によりステージ上の基準マークの
位置を検出し、基準マークの位置の実測値と前記予め知
れた位置との差を求めて電子ビームと各パターンとの相
対位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子ビーム露光装置
に関し、特に既に描画されているパターン上に高精度に
重ね描画することのできる電子ビーム露光装置、さらに
はこれを用いたデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム露光装置では、被露光物体を
載置したステージに対する電子ビームの位置安定性がそ
の加工精度を決定する重要な要因である。電子ビームの
位置安定性が劣化する要因として、電子光学系内に付着
した炭素化合物などの汚染物質の帯電による電子ビーム
位置変動、そしてもう一つは、電子光学系、ステージ、
ステージの位置を検出する干渉計を支持する構造体の熱
的あるいは機械的変形に起因して生じる電子ビーム位置
変動がある。このような電子ビーム位置変動が生じた場
合、電子ビームが定める描画座標と、干渉計が定めるス
テージの位置座標との関係が描画前後若しくは描画中に
ずれが生じる為、描画パターンの繋ぎ精度や重ね合わせ
精度が低下する。
【0003】従来、電子ビーム位置変動により描画座標
とステージ座標とのずれは次のようなの方法によって補
正されている。
【0004】ウエハ等の試料を載置して移動するステー
ジ上に基準マークが設けられている。そして、干渉計が
定めるステージ座標系に基づいて、設計上の電子ビーム
の標準照射位置に基準マークが位置するようにステージ
を移動し、電子ビームにより基準マークのマーク座標
(X0、Y0)を求める。そして、描画中に描画動作を
一時停止し再び電子ビームの標準照射位置に基準マーク
が位置するようにステージを移動し、電子ビームにより
標準の位置検出を行い、その時点でのマーク座標(X
1、Y1)を求める。ここで、前回のマーク座標(X
0、Y0)と今回のマーク座標(X1、Y1)との差
(ΔX1、ΔY1)をとることでステージに対する電子
ビーム位置変動を得る。そして、この差(ΔX1、ΔY
1)に基づいて、電子ビームの偏向位置、又はステージ
位置を補正することで、電子ビーム位置変動により描画
座標とステージ座標とのずれを補正する。以降、描画終
了まで、上記動作を繰り返して行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置において、要求される繋ぎ精度や重ね合せ精度が厳し
くなると、許容される電子ビーム位置変動が小さくな
り、電子ビーム位置変動を補正する頻度が多くなる。そ
の結果、電子ビーム露光装置のスループットを低下させ
てしまうという解決すべき課題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決した優れた電子ビ
ーム露光方法及び装置、ならびにデバイス製造方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子ビーム露光
装置のある形態は、複数のパターンと該複数のパターン
のそれぞれに関連づけられたアライメントマークとが形
成された基板に感光材を塗布し、前記アライメントマー
クの位置を検出し、検出された前記アライメントマーク
の位置に基づいて、電子ビームで前記各パターン上に描
画パターンを重ね描画する電子ビーム露光装置におい
て、前記基板を載置して移動するステージと、前記電子
ビームを偏向手段により前記基板上を走査させ描画パタ
ーンを描画するとともに、前記ステージ上の前記電子ビ
ームの照射対象物に前記電子ビームを照射し、前記照射
対象物の電子を検出し、前記電子ビームに対する照射対
象物の位置を検出する電子光学系と、前記ステージ上の
検出対象物との相対位置を検出する位置検出系と、前記
位置検出系に対する前記ステージの位置を検出する測長
系と、前記測長系と前記位置検出系とを協働させて、前
記アライメントマークの位置を検出し、検出された前記
アライメントマークの位置及び予め得た前記電子ビーム
と前記位置検出系との位置関係に基づいて、前記ステー
ジと前記偏向手段と前記測長系を協働させることにより
前記電子ビームで前記各パターン上に描画パターンを重
ね描画させ、前記基板を描画中に、前記電子光学系によ
り、前記ステージ上の予め知れた位置に位置する基準マ
ークの位置を検出し、検出された前記基準マークの位置
の実測値と前記予め知れた位置との差を求め、その差に
基づいて、前記偏向手段及び前記ステージの少なくとも
一方によって、前記電子ビームと前記各パターンとの相
対位置を補正させる制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0008】前記位置検出系は、光を前記ステージ上の
照射対象物に照射し、照射対象物からの光を検出するこ
とを特徴とする。
【0009】前記測長系は、前記ステージに固設された
移動鏡と、前記位置検出系に固設された参照鏡と、前記
移動鏡及び前記参照鏡に対してレーザ光を照射して前記
移動鏡及び前記参照鏡から反射されるレーザ光を干渉さ
せその干渉光を検出する手段とを有することを特徴とす
る。
【0010】前記制御手段は、前記測長系と前記位置検
出系とを協働させて、前記基準マークの位置を検出し、
前記測長系と前記電子光学系とを協働させて、前記基準
マークの位置を検出し、検出された2つの検出値に基づ
いて、前記予め得た前記電子ビームと前記位置検出系と
の位置関係を得ることを特徴とする。
【0011】本発明のデバイス製造方法は、上記電子ビ
ーム露光装置を用意して、これを用いて露光を行う工程
を含む製造工程によってデバイスを製造することを特徴
とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】電子ビーム露光装置の構成説明 図1に本発明の実施の形態による電子ビーム露光装置を
示す。この装置は、大きく分けて、主構造体1、電子光
学系2、アライメント光学系3、ウエハステージ4、X
軸用ステージ位置測長系5を有し、電子光学系2、アラ
イメント光学系3、ウエハステージ4、X軸用ステージ
位置測長系5XおよびY軸用ステージ位置測長系5Y
(図1においては不図示)のそれぞれが主構造体1によ
って保持されるように構成されている。
【0013】電子光学系2は、電子ビームを放射する電
子銃21、電子銃21からの電子ビームEBを収束させ
る電子レンズ系22、電子ビームEBを偏向させる偏向
器23、電子ビームEBの照射対象物からの電子を検出
する電子検出系24で構成される。そして各構成要素
は、電子光学系制御部7によって制御される。電子ビー
ムEBによりウエハを露光する際は、電子光学系制御部
は、電子ビームEBを偏向器23により走査するととも
に、描画するパターンに応じて電子ビームEBの照射を
制御する。電子ビームEBにより照射対象物の位置を検
出する際は、電子光学系制御部は、偏向器23により電
子ビームEBを照射対象物上を走査させるとともに、電
子検出系24によって照射対象物からの電子を検出して
照射対象物の位置を検出する。
【0014】アライメント光学系3は、アライメント光
(ウエハ6に塗布された感光材を露光しない波長を有す
る)を放射するアライメント光源31、アライメント光
源の光を照射対象物に向けるビームスプリッター32、
照射対象物からの光をビームスプリッター32を介して
結像し、照射対象物の像を検出する画像検出器33で構
成される。そして、アライメント光学系制御部は各構成
要素を制御し、アライメント光学系の光軸AX2に対す
る照射対象物の位置を検出する。また、本実施例の電子
ビーム露光装置の平面図である図2に示すように、アラ
イメント光学系の各部を保持するアライメント光学系用
構造体にX軸用参照鏡54X、Y軸用参照鏡54Yが固
設されている。
【0015】ウエーハステージ4は、Yステージ41に
Xステージ42が載置された構成で、Xステージ42上
に感光材が塗布されたウエハ6が保持されている。さら
にXステージ42上であってウエハ6とは異なる位置に
基準マークSMが形成された基準板43、Xステージ4
2上のX方向の一端にX軸用移動鏡44X及びXステー
ジ42上のY方向の一端にY軸用移動鏡44Y(不図
示)が設けられている。Yステージ41は電子レンズ系
22の光軸AXに垂直な平面内の図1の紙面に垂直なY
方向にウエハ6の位置決めを行い、Xステージ42は電
子レンズ系22の光軸AX1に垂直な平面内でY軸に垂
直なX方向にウエハ6の位置決めを行う。なお、Xステ
ージ42上には、図示省略するも、電子光学系22の光
軸AX1に平行なZ方向にウエハを位置決めを行うZス
テージ等も載置されている。そしてYステージ41、X
ステージ42は、ステージ制御部9によって制御され
る。
【0016】X軸用ステージ位置測長系5Xにおいて、
干渉計本体部51Xから射出されたレーザビームがビー
ムスプリッター52Xにより測長ビームSB及び参照ビ
ームRBに分割される。測長ビームSBは、X軸用移動
鏡44Xに向かって進み反射されて再びビームスプリッ
ター52Xに戻り、参照ビームRBはX軸用反射プリズ
ム53Xを介して、図2に示すように、X軸用参照鏡5
4Xに向かって進み反射されて再びX軸用反射プリズム
53Xを介してビームスプリッター52Xに戻る。ビー
ムスプリッタ52Xに戻された両ビームSB及びRB
は、干渉計本体部51Xに付属のレシーバに入射する。
ビームスプリッター52Xからの射出段階で測長ビーム
SBと参照ビームRBとは互いに周波数が微小量Δfだ
け異なり、レシーバからは、X軸用移動鏡44のX方向
の移動速度に応じて周波数がΔfから変化している信号
が出力される。
【0017】このビート信号をウエハステージ位置検出
部10が処理することにより、参照ビームRBの光路長
を基準とした測長ビームRBの光路長の変化量、言い換
えれば、X軸用ステージ位置測長系5Xによって、ウエ
ハステージに固設されたX軸用移動鏡44のX方向の座
標が、アライメント光学系3に固設されたX軸用参照鏡
54Xを基準にして、高い分解能でかつ高精度に計測さ
れる。同様に、図2に示すY軸用ステージ位置測長系5
Yによって、ウエハステージに固設されたY軸用移動鏡
44のY方向の座標が、アライメント光学系3に固設さ
れたY軸用参照鏡54Yを基準にして、高い分解能でか
つ高精度に計測される。
【0018】主制御系11は、上記電子光学系制御部
7、アライメント光学系制御部、ウエハステージ位置検
出部8、ウエハステージ制御部9からのデータを処理、
各制御部への司令等を行う制御系である。
【0019】露光動作の説明 図3を用いて本実施例の電子ビーム露光装置の露光動作
について説明する。
【0020】説明の前に、座標系について説明する。X
ステージ42上に載置されるウェハ6上には、図4に示
すように複数の矩形のパターン領域CPが配列座標系α
βに沿ってマトリックス状に形成されている。各パター
ン領域CPの夫々は、電子ビームが描画するパターンと
重なり合うように定められ、各パターン領域CPにはX
方向及びY方向のアライメント用のマークAMが付随し
て形成されている。ここで配列座標系αβの原点を、ウ
ェハ6上の中央付近に位置するパターン領域CP0の中
心点と一致するように定める。配列座標系αβにおける
各パターン領域CPの設計上の座標値(又はX方向とY
方向のステッピング・ピッチ)は、図1の主制御系11
内に予め記憶されている。ステージ座標系XYのX軸、
Y軸はXステージ42の移動方向(又はX軸用ステージ
位置測長系5及びY軸用ステージ位置測長系による座標
測定方向)を表わし、ここではステージ座標系XYの原
点(Xステージ42上であってウエハ6を保持する箇所
の中心)をアライメント光学系3の検出視野の中心(光
軸AX2)と一致するように、ウエハステージ位置検出
部10によって定めてある。
【0021】露光の開始により、主制御系11は以下の
ステップを実行する。(図3参照)
【0022】(ステップS101)ステージ座標系にお
ける基準マークSMの設計上の座標位置に基づいて、基
準マークSMをアライメント光学系3の光軸AX2上に
位置するように移動させる(ウエハステージ4の移動と
は、ウエハステージ制御部10とウエハステージ位置検
出部8とを協働させてウエハステージ4を移動させるこ
とを意味し、以下同様である)。アライメント光学系制
御部8により、光軸AX2に対する基準マークSMの位
置ずれを検出し、その位置ずれに基づいて、ステージ座
標系XYの原点が光軸AX2と一致するようにウエハス
テージ位置検出部10が定めるステージ座標系を再設定
する。
【0023】(ステップS102)光軸AX1と光軸A
X2との設計上の位置関係(座標位置の差分(XB,Y
B))に基づいて、基準マークSMを電子光学系2の光
軸AX1上に位置するようにウエハステージ4を移動さ
せる。電子光学系制御部8により、電子ビームにより基
準マークSMを走査し、光軸AX2に対する基準マーク
SMの位置ずれ(ΔXB,ΔYB)を検出し、光軸AX
1と光軸AX2とのベースライン(XB−ΔXB、YB
−ΔYB )を決定する。
【0024】(ステップS103)ウエハをウエハステ
ージ4に載置する。
【0025】(ステップS104)ウエハ6上のアライ
メントマークの一部を選択し、選択されたパターン領域
CPのアライメントマークAMを、設計上の座標位置に
基づいて、アライメント光学系3の光軸AX2上に位置
するように移動させ、アライメント光学系制御部8によ
り、光軸AX2に対するアライメントマークAMの位置
ずれを検出する。その位置ずれ量とアライメントマーク
AMの設計上の座標位置(ウエハステージ4の移動量)
より、アライメントマークAMの位置の実測値(XXi,
YYi)が得られる。
【0026】(ステップS105)アライメントマーク
AMの位置の実測値(XXi,YXi)に基づいて、ウエ
ハ6上のパターン領域CPの配列の規則性を決定する。
以下に、その決定方法について詳細に説明する。
【0027】一枚のウェハ上でのショット(パターン領
域CP)の配列の規則性については、平面上での線形な
歪みを想定し、以下の6つの変数要素を導入する。 rx……ウェハのx方向の線形伸縮量(スケーリング
x) ry……ウェハのy方向の線形伸縮量(スケーリング
y) θ……配列座標系αβの回転量(ローテーション) ω……座標系αβの傾き量(直交度) Ox……ウェハのx方向の平行移動量(シフトx) Oy……ウェハのy方向の平行移動量(シフトy)
【0028】以上のような変数を想定すると、設計座標
値(xi,yi)に位置するショットは次の(1)式によ
り、座標値(Xi,Yi)に写像される。
【0029】
【外1】
【0030】よって6つの変数が求まれば、各ショット
の設計位置(xi,yi)に対する実際の位置(Xi,Yi)
を一意に定めることができる。
【0031】ここでローテーションθ、直交度ωが微小
量であるものとし、以下のような6つの変数A,B,
C,D,E,Fにまとめると、(1)式は(2)式のように
書きあらためられる。 A=rx・cosθ≒rx B=−rx(cosθtanω+sinθ)≒−rx
(ω+θ) C=ry・sinθ≒ry・θ D=ry(−sinθtanω+cosθ)≒ry E=Ox F=Oy
【0032】
【外2】
【0033】(2)式において未知数はA,B,C,D,
E,Fの6つあるため、式が6個、すなわち最低3ショ
ット(1ショットにつきx方向とy方向の2ケ所)の位
置について選択してを行なえば、(2)式の解は一意に定
まる。
【0034】しかし実際のウェハ上でのモデルは設計値
(xi,yi)、実測値(XXi,YYi)に対し残差項
(εxi,εyi)が存在し、次の(3)式のような写像
関係が成り立つ。
【0035】
【外3】
【0036】そこで残差の二乗和Σεxi2とΣεyi2
を最小とするようにA,B,C,D,E,Fを決定して
やればよい。
【0037】ここで最小二乗法を用いるものとして、
(3)式におけるx成分は(4)式のようになる。 XXi=A・xi+B・yi+E+εxi……(4) サンプルアライメントを行なうショット数をkとする
と、二乗和Σεxi2は(5)式のように表わされる。
【0038】
【外4】
【0039】この(5)式を最小とするA,B,Eを求め
るために、(5)式を未知数A,B,Eでそれぞれ偏微分
し、各偏微分式を零とおく。こうして得られた3つの式
を行列の形に書き直すと、(6)式のように表わされる。
【0040】
【外5】
【0041】(3)式におけるy成分についても同様に
(7)式のように書き表わされる。
【0042】
【外6】
【0043】すなわち、1ショットの計測が終了するた
びに、Σxi,Σyi,Σxi2,Σyi2,Σxi・yiΣ
XXi・xi,ΣXXi・yi,ΣXXi,ΣYYi・xi,ΣY
Yi・yi,ΣYYi等の各々を加算してゆき、kショット
目(kは、ウエハ上のショット数より小さい値)の計測
が終了したところで(6)式と(7)式を解けば、未知数
A,B,C,D,E,Fの全てが求まる。A,B,C,
D,E,Fが求まれば、これら未知数を(2)式に代入す
ることにより、パターン領域CPの配列の規則性を決定
できる。
【0044】(ステップS106)ステップS102で
決定されたベースラインにも基づいて、パターン領域C
P0の中心点(配列座標系αβの原点)を光軸AX1に
対して予め決められた位置に移動させる。
【0045】(ステップS107)決定された配列の規
則性に基づいて、各パターン領域CP内の設計上の各位
置(xi,yi)に対する実際の位置(Xi,Yi)を算出
し、この実際の位置(Xi,Yi)に、電子ビームEBが
位置決めされるように偏向器23及びウエハステージ4
の少なくと一方を動作させて、パターン領域CPの設計
値(xi,yi)に対応したパターンを描画する。
【0046】(ステップS108)ステップS107の
描画時間が所定の時間を過ぎると、描画を停止する。
【0047】(ステップS109)ウエハ6の全ての描
画領域が描画されている場合は、ウエハの露光を終了す
る。ウエハステージがウエハを取り出す。そしてステッ
プS103に戻る。
【0048】(ステップS110)ステップ102で決
定されベースラインに基づいて、基準マークSMを電子
光学系2の光軸AX1上に位置するようにウエハステー
ジ4を移動させる。電子光学系制御部8により、電子ビ
ームにより基準マークSMを走査し、光軸AX2に対す
る基準マークSMの位置ずれ量(ΔXE,ΔYE)を検
出する。
【0049】(ステップS111)位置ずれ量(ΔX
E,ΔYE)が描画中の電子ビーム位置変動値(ドリフト
値)とみなし、位置ずれ(ΔXE,ΔYE)に基づいて、
電子ビームの偏向位置、又はウエハステージ位置を補正
する。そしてステップS107に戻る。
【0050】ここで、上記説明した本実施例の特徴につ
いて説明する。
【0051】本願発明が対象とする電子ビーム露光装置
は、アライメント光学系3の測定基準位置を基準にし
て、ウエハ6に既に形成されたパターンの位置をステー
ジ位置測長系と協働して測定し、その測定結果及び予め
収得したアライメント光学系6の測定基準位置と電子ビ
ームとの位置関係(ベースライン)に基づいて、ウエハ
ステージ4とステージ位置測長系とが協働して電子ビー
ムとウエハ上のパターンを位置決めしそのパターン上に
描画パターンを重ね描画している。ここで、アライメン
ト光学系3の測定基準と電子ビーム2とウエハステージ
4の原点との相対的位置関係が安定していれば、電子ビ
ームの位置変動は無いことになる。しかしながら、従来
の電子ビーム露光装置においては、ウエハステージ4の
位置をステージ位置測長系自身が保持する参照鏡を基準
にして測定していた。下記3つの変動が加算されて、ス
テージに対する電子ビームの位置変動として現れてい
た。
【0052】電子光学系内に付着した炭素化合物などの
汚染物質の帯電に起因して、 (1)電子光学系2に対し電子ビームの位置が変動す
る。
【0053】主構造体1等の熱的あるいは機械的変形に
起因して、 (2)ウエハステージ4の駆動原点に対し電子光学系2
が変動する。 (3)ウエハステージ4の駆動原点に対しアライメント
光学系3の測定基準が変動する。
【0054】しかしながら、本実施例では、X軸用参照
鏡54Xはアライメント光学系に固設されている。もち
ろんY軸用参照鏡54Yについても同様である。それに
より、X軸用ステージ位置測長系5X及ぶY軸用ステー
ジ位置測長系5Yによって、ウエハステージ4の位置が
アライメント光学系3の測定基準位置(光軸AX2)を
基準にして測定しているので、(3)の変動を常に補正
しているため、従来の電子ビーム露光装置に比べ、実質
的に電子ビーム位置変動が小さい。さらに、参照鏡を電
子光学系2でなくアライメント光学系3に固設している
ので、ウエハステージ4の駆動原点に対する電子ビーム
の位置だけを測定すれば、電子ビーム位置変動及びベー
スラインの変動の双方を得て、補正することができる
(参照鏡を電子光学系2に固設する場合は、ウエハステ
ージ4の駆動原点に対しアライメント光学系3の測定基
準の位置の測定も必要)。
【0055】なお上記実施例では、ウエハーステージ4
上に設けられた基準マークSMの位置を検出して、電子
ビーム位置変動値を検出している。しかし、ステップS
104で座標位置が知れているアライメントマークAM
の位置を検出して、電子ビーム位置変動値を求めても構
わない。
【0056】<デバイス製造方法>上記説明した電子ビ
ーム露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を説
明する。
【0057】図5は微小デバイス(ICやLSI等の半
導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マ
イクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。
ステップ2(露光制御データ作成)では設計した回路パ
ターンに基づいて露光装置の露光制御データを作成す
る。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の
材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプ
ロセス)は前工程と呼ばれ、露光制御データが入力され
た露光装置とウエハを用いて、リソグラフィ技術によっ
てウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5
(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作
製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
バイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行な
う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これ
が出荷(ステップ7)される。
【0058】図6は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によって回
路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現
像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エ
ッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取
る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済
んで不要となったレジストを取り除く。これらのステッ
プを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回
路パターンが形成される。本実施例の製造方法を用いれ
ば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体デバイス
を低コストに製造することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、ウエハステージの位置
をアライメント光学系の測定基準位置を基準にして測定
しているので、実質的に電子ビーム位置変動が小さい。
したがって、電子ビーム露光装置のスループット、重ね
あわせ精度の向上が実現できる。又、これを用いてデバ
イスを製造すれば従来以上に高精度なデバイスの製造が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子ビーム露光装置を示す図。
【図2】本発明に係る電子ビーム露光装置の平面図を示
す図。
【図3】実施例1の露光フローを説明する図。
【図4】パターン領域の配列座標系とステージ座標系に
ついて説明する図。
【図5】微小デバイスの製造フローを説明する図。
【図6】ウエハプロセスを説明する図。
【符号の説明】
1 主構造体 2 電子光学系 3 アライメント光学系 4 ウエハステージ 5X X軸用ステージ位置測長系 5Y Y軸用ステージ位置測長系 6 ウエハ 7 電子光学系制御部 8 アライメント光学系制御部 9 ウエハステージ制御部 10 ウエハステージ位置検出部 11 主制御系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 541K 541B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターンと該複数のパターンのそ
    れぞれに関連づけられたアライメントマークとが形成さ
    れた基板に感光材を塗布し、前記アライメントマークの
    位置を検出し、検出された前記アライメントマークの位
    置に基づいて、電子ビームで前記各パターン上に描画パ
    ターンを重ね描画する電子ビーム露光装置において、 前記基板を載置して移動するステージと、 前記電子ビームを偏向手段により前記基板上を走査させ
    描画パターンを描画するとともに、前記ステージ上の前
    記電子ビームの照射対象物に前記電子ビームを照射し、
    前記照射対象物の電子を検出し、前記電子ビームに対す
    る照射対象物の位置を検出する電子光学系と、 前記ステージ上の検出対象物との相対位置を検出する位
    置検出系と、 前記位置検出系に対する前記ステージの位置を検出する
    測長系と、 前記測長系と前記位置検出系とを協働させて、前記アラ
    イメントマークの位置を検出し、検出された前記アライ
    メントマークの位置及び予め得た前記電子ビームと前記
    位置検出系との位置関係に基づいて、前記ステージと前
    記偏向手段と前記測長系を協働させることにより前記電
    子ビームで前記各パターン上に描画パターンを重ね描画
    させ、前記基板を描画中に、前記電子光学系により、前
    記ステージ上の予め知れた位置に位置する基準マークの
    位置を検出し、検出された前記基準マークの位置の実測
    値と前記予め知れた位置との差を求め、その差に基づい
    て、前記偏向手段及び前記ステージの少なくとも一方に
    よって、前記電子ビームと前記各パターンとの相対位置
    を補正させる制御手段とを有することを特徴とする電子
    ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出系は、光を前記ステージ上
    の照射対象物に照射し、照射対象物からの光を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 前記測長系は、前記ステージに固設され
    た移動鏡と、前記位置検出系に固設された参照鏡と、前
    記移動鏡及び前記参照鏡に対してレーザ光を照射して前
    記移動鏡及び前記参照鏡から反射されるレーザ光を干渉
    させその干渉光を検出する手段とを有することを特徴と
    する請求項又は2記載の電子ビーム露光装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記測長系と前記位置
    検出系とを協働させて、前記基準マークの位置を検出
    し、前記測長系と前記電子光学系とを協働させて、前記
    基準マークの位置を検出し、検出された2つの検出値に
    基づいて、前記予め得た前記電子ビームと前記位置検出
    系との位置関係を得ることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか記載の電子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか記載の電子ビ
    ーム露光装置を用意して、これを用いて露光を行う工程
    を含む製造工程によってデバイスを製造することを特徴
    とするデバイス製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001297981A (ja) * 2000-03-08 2001-10-26 Leica Microsystems Lithography Gmbh 基板表面の目標位置に電子線を配向する方法
JP2004219876A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toppan Printing Co Ltd 重ね描画時の補正描画方法
JP2007334362A (ja) * 2007-08-06 2007-12-27 Fujitsu Ltd 電子ビーム装置
US8067753B2 (en) 2008-03-25 2011-11-29 Nuflare Technology, Inc. Electron beam writing apparatus and method
JP2018061048A (ja) * 2012-03-08 2018-04-12 マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ. アライメントセンサーとビーム測定センサーを備えている荷電粒子リソグラフィシステム

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