JP2001076995A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JP2001076995A
JP2001076995A JP24754399A JP24754399A JP2001076995A JP 2001076995 A JP2001076995 A JP 2001076995A JP 24754399 A JP24754399 A JP 24754399A JP 24754399 A JP24754399 A JP 24754399A JP 2001076995 A JP2001076995 A JP 2001076995A
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exposure
magnification
scanning
wavelength
optical system
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JP24754399A
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Takehiko Iwanaga
武彦 岩永
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Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原版のパターンを基板上のパターン領域によ
り正確に重ね合わせる。 【解決手段】 露光光で照明された原版のパターンを波
長に依存して結像倍率が変わる投影光学系により基板上
に投影し、前記露光光及び前記投影光学系に対して前記
原版及び基板を走査する段階を含む露光方法において、
走査中に前記露光光の波長を変化させて前記投影光学系
の投影倍率を変え、これにより前記原版のパターンを前
記基板上のパターン領域に正確に重ね合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法及び装置
に関し、特にIC、LSI等の半導体チップ、液晶素
子、磁気ヘッド、CCD等のデバイスを製造するための
露光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型露光装置を用いてデバイスパター
ンの露光を行う場合のレチクルとウエハの重ね合わせ精
度に関する要求は益々厳しくなっている。例えば、1ギ
ガビット(Gbit)のDRAMの製造に関しては線幅
0.18μm程度のパターンをウエハ上に形成すること
が必要なので、XYθ方法の位置ずれだけでなく、数n
m程度の局所的な倍率誤差も補正しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の走査型露光装置
は、走査中にレチクルとウエハの走査速度の比を変える
ことにより走査方向に関する局所的な倍率誤差を補正し
ていたが、走査方向に直交する方向に関しては局所的な
倍率誤差を補正することができなかった。そのために、
上述のような微小な線幅ではレチクルのパターンをウエ
ハ上のパターン領域に正確に重ね合わせることができ
ず、より微細なデバイスを製造することを妨げていた。
本発明は、上記の従来例における問題点に鑑みてなされ
たもので、原版のパターンを基板上のパターン領域に正
確に重ね合わせることができる露光方法と走査型露光装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するため、本発明の第1の構成は、露光光で照明さ
れた原版のパターンを波長に依存して結像倍率が変わる
投影光学系により基板上に投影し、前記露光光及び前記
投影光学系に対して前記原版及び基板を走査する段階を
含む露光方法において、走査中に前記露光光の波長を変
化させて前記投影光学系の投影倍率を変えることを特徴
とする。これにより前記原版のパターンを前記基板上の
パターン領域に正確に重ね合わせることができる。
【0005】また、本発明の第2の構成は、前記投影光
学系の露光光の波長を走査方向に関する位置の関数とし
て求めておき、前記関数に応じて前記投影光学系の露光
光の波長を走査中に変えることを特徴とし、これにより
簡便に本発明の方法を実現することができる。
【0006】本発明の第3の構成は、前記第1乃至第2
の発明を用いる走査型露光装置において、前記露光光及
び前記投影光学系に対して前記原版及び前記基板を走査
する走査手段と、前記原版の位置合わせマークに対する
前記基板の位置合わせマークの位置を前記投影光学系を
介して検出する位置ずれ検出手段と、前記位置ずれ検出
手段による検出結果に応じて走査中に前記露光光の波長
を変えることにより前記投影光学系の投影倍率を変える
倍率制御手段とを有することを特徴とする。これにより
前記原版のパターンを前記基板上のパターン領域に正確
に重ね合わせることができる走査型露光装置を実現する
ことができる。
【0007】また、本発明の第4の構成は、前記第1乃
至第2の発明を用いる走査型露光装置において、前記露
光光の波長を変化させることにより生じる前記投影光学
系の倍率変化以外の変化、例えば、像画変化や焦点位置
の変化を予め求めておき、走査露光中に波長を変化させ
ることにより生じるこれらの変化を補正することを特徴
とする。これにより前記原版のパターンを前記基板上の
パターン領域に正確に重ね合わせることができる走査型
露光装置が実現できる。
【0008】本発明の第5の構成は、前記第3乃至第4
の発明を適用した走査型露光装置において、前記露光光
の波長を変えることによる倍率制御手段が、所定時間内
に決めた倍率変化量に関する閾値を越えないように前記
露光光の波長を変えることを特徴とする。これにより高
精度な走査露光が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るデバイス製造用ステ
ップアンドスキャン型投影露光装置の概略図である。同
図の露光装置においては、走査露光時においてウエハス
テージ23は、絶対座標系即ち露光装置上の動かぬ機械
原点24に対して走査動作せしめられるレチクルステー
ジ14に対してトラッキング制御によりサーボロックさ
れる。15a及び15bは各々走査露光時のレチクルス
テージ14及びウエハステージ23の走査方向である。
感光基板であるウエハ18上の露光エリア19を露光す
る露光ビーム20は光源9より出射されコンデンサレン
ズ35を経由してスリット11によって細長い形状に整
形された光で、レチクル17及び投影レンズ21を通り
ウエハ18上に照射される。投影レンズ21は露光光の
波長に依存して投影倍率が変化する。スリット11の開
口幅はウエハステージ23及びレチクルステージ14の
走査速度と、露光ビーム20の強度に応じて変えられる
ように構成してある。12L、12R、22L、22R
は各々レチクル17及びウエハ18上の露光エリアの左
右両側に配置されたアライメントマーク群である。アラ
イメントマーク群12、22はどちらも図3に示すよう
な格子パターンより成る。これらの格子パターンよりX
Y方向のレチクル17とウエハ18の相対的位置ずれの
検出が可能で、θ方向の相対位置ずれ即ち回転ずれも検
出することができる。ウエハ18とレチクル17の相対
的位置ずれはアライメント計測ユニット6によって計測
される。即ち計測ユニット内光源13から出射される計
測ビーム8がレチクル17及びウエハ18上のアライメ
ントマーク群12、22に向けて照射され、アライメン
トマーク群12、22によって反射、回折して投光ビー
ムの光路を戻ってきた計測ビーム8は、ビームスプリッ
タ7を介して投光ビームの光路から偏向されフォトセン
サ1に達する。フォトセンサ1によりアライメント計測
光(干渉光)は電気信号に変換され増幅された後、不図
示の位相計測部によりアライメント計測信号、即ち相対
位置ずれ信号が生成される。
【0010】27、28はそれぞれレチクルステージ1
4及びウエハステージ23の位置座標計測を行うレーザ
干渉計である。レチクルステージ14はレーザ干渉計2
7によりY方向に関してその位置が計測、制御される。
ウエハステージ23はレーザ干渉計28により、X、
Y、θ、ωx、ωy方向に関してその位置が計測、制御
される。29a〜29cはリニアモータであり、ウエハ
ステージ23を駆動するためのX、Y、θ方向の推力を
発生する。ウエハステージ23は平面ガイドと兼ねた定
盤25から微少量浮上しており、ウエハステージ23に
は不図示の3本のリニアモータによって構成されたチル
トステージがウエハ18を保持するように搭載されてい
る。これらの構成によりウエハステージ23は外部から
伝わる振動や摩擦の影響を受けにくい高精度な位置決め
性能を得ている。16はレチクルステージ14を駆動す
るためのリニアモータである。レチクルステージ14も
ウエハステージ23と同様に不図示の静圧ガイドにより
微少量浮上して支持された状態で駆動される。本実施例
ではレチクルステージ14はY方向のみ駆動ストローク
を持つ。
【0011】26はプリアライメント用スコープであ
り、32はプリアライメント画像処理ユニットである。
露光に先立ってウエハステージ23上に吸着されたウエ
ハ18は、まずプリアライメントスコープ26によりプ
リアライメントされる。即ちウエハ18上に予め形成さ
れたプリアライメントマークをプリアライメントスコー
プ26で撮像し、画像信号を検出する。プリアライメン
トスコープ26から出力される画像信号はプリアライメ
ント画像処理ユニット32により位置ずれ信号に変換さ
れ、出力される。この位置ずれ信号に基づいてプリアラ
イメントを終えたウエハ18上におけるアライメントマ
ーク群の格子パターンは露光ショット上に10μm前後
(図3参照)のピッチで描画されているが、プリアライ
メントを終えた状態でこのピッチ量を上回る位置ずれ量
(±5μm)のずれを持っていると、露光中アライメン
ト走査露光を行うとアライメント計測ユニット6により
正確なアライメントができない。これはアライメント計
測ユニット6が計測光8の位相差(レチクルからの光と
ウエハからの光の)を相対的位置ずれ量として計測して
いるため格子パターンの1ピッチ以上のマーク間にずれ
があると区別ができなくなってしまうためである。従っ
て、プリアライメントスコープによるプリアライメント
精度を±1μmとし、レチクル17の像とウエハ18上
の露光ショットのプリアライメント後の相対位置ずれ量
が他の誤差要因と含めて±5μm以下となるように規定
している。アライメントスコープ6を通してレチクル1
7上の一対のアライメントマークとウエハ18上の一対
のアライメントマークとの相対ずれ量を検出する。この
相対ずれ量から求まる倍率誤差がゼロと成る様にウエハ
ステージ23を駆動する。
【0012】33a、33bはウエハ18と投影レンズ
21の間隔を検出するオフアクシスフォーカス検出系で
ある。投光部33aからの光は投影レンズ21下のウエ
ハ18上へ斜入射され、ウエハ18からの反射光は受光
部33bで受光される。受光部33bからはウエハ18
の投影レンズ21の光軸方向の位置に応じた電気信号が
出力され、不図示のフォーカス計測部によりフォーカス
位置信号が生成される。この信号により投影光学系21
とウエハ18との間隔を検出して所定の目標値と比較
し、この目標値と一致するようにウエハステージ23を
駆動して焦点合わせ動作を完了する。
【0013】次に照明系の各要素について説明すると、
37はレーザ光源であり、後述する波長選択素子駆動制
御系34により発振波長が制御された光束を放射してい
る。35はコンデンサレンズであり、レーザ光源37か
らの光束をミラー36で反射させて露光スリット11を
通過した後、レチクル17面上を照射している。レーザ
光源37はレーザ共振器38と波長選択素子39を有し
ている。30は波長選択素子駆動装置、31は波長選択
素子角度検出器、34は波長選択素子駆動制御系であ
り、これらの各要素は波長可変手段の一要素を構成して
いる。
【0014】波長選択素子39はプリズム、グレーティ
ング、エタロン等を使用することにより波長帯域の狭帯
域化を可能としている。同時にプリズム後の反射鏡、グ
レーティング、エタロンの角度を変えることによってレ
ーザ共振器の本来の波長帯域範囲内で波長を変えること
が可能である。波長選択素子駆動装置30はステップモ
ータあるいは圧電素子等から成り、波長選択素子駆動制
御系32からの信号に基づいて素子39を駆動する。こ
のとき波長選択素子39の角度が波長選択素子角度検出
器31により検出される。波長選択素子角度検出器31
は例えば光学式エンコーダ等の各種角度検出器で構成で
きる。波長選択素子角度検出器31からの信号は上位コ
ントローラ(後述)ヘ入力され、波長選択素子駆動制御
系34は上位コントローラにより制御される。
【0015】図2は本実施例の走査制御系を示す図であ
る。200は投影光学系演算器であり、上位コントロー
ラから指示される倍率目標208になるように前記波長
選択素子駆動装置34を動かし露光光の波長を制御す
る。201はアライメント系演算器であり、図3に示す
ような露光ショットの両側のアライメントマークから、
Y方向(走査方向)成分のアライメント検出値209c
(ΔYL)及び209d(ΔYR)とX方向(画角面内
において走査方向と垂直方向)成分のアライメント検出
値209a(ΔXL)及び209b(ΔXR)を上位コ
ントローラに出力する。202はウエハステージ制御系
演算器であり、レーザ干渉計28で計測されるウエハス
テージ23のX、Y、θ、ωX、ωY成分及びオフアク
シスフォーカス系33a、33bで検出されるZ成分の
位置座標が、上位コントローラから指示される目標値2
10a、210b、210c(X、Y、θ成分のみ図
示)になるように、各アクチュエータへの駆動電力を供
給するドライバ207に対し、操作量を出力する。また
露光光の波長が変わることにより投影光学系21の焦点
も変化する場合は、ウエハステージ制御系202は上位
コントローラからの指示に従ってZ方向の位置も露光光
の波長に応じて変化させる。この露光光の波長の変化に
よる倍率変化以外の焦点、像面などの変化は予め投影光
学系毎に測定しておくか、計算で求まる値を上位コント
ローラに記憶させておき、ステージ駆動時にこれを反映
させる。203はレチクルステージ制御系演算器であ
り、上はステージ制御系202と同様にレーザ干渉計2
7で計測されるY成分位置座標が目標値YMになるよう
にドライバ207に対して操作量を出力する。ウエハス
テージ制御系演算器202とマスクステージ制御系演算
器203は、アライメント計測信号をフィードバックに
用いたトラッキング走査露光に入る前に両ステージを加
速する場合とアライメント計測信号が満足に検出できな
い等の理由でトラッキングを行わない場合に、レーザ干
渉計27の計測値を頼りに投影光学系21の倍率比でレ
チクルとウエハを走査するための高速な通信経路215
を持っている。204は上位コントローラである走査露
光演算処理装置である。アライメント系演算器201か
ら得られる各アライメントマークからのアライメント検
出値209より所定の操作量を求める演算処理を行い倍
率目標値208、ウエハステージ目標値210、レチク
ルステージ目標値212は一定時間、例えば0.5ms
ec毎に更新される。また、上記演算処理過程におい
て、倍率目標値208は、アライメント検出値に対する
関数もしくはデータテーブルから引用される値として計
算される。同関数もしくはデータテーブルは、ウエハ上
に形成されるパターンの局所的な形状や配列の傾向やア
ライメントマークの理想形状との相違などが起因して起
こるアライメント信号からの倍率読み取り誤差を補正す
るものである。そしてこれら関数テーブルはプロセス
毎、レチクル毎に変えることが可能で、すべて記憶装置
205の中に蓄積され、必要に応じて通信経路214を
介して走査露光演算処理装置204内に読み込まれる。
【0016】図3は本実施例において露光されるウエハ
18上のショット及びアライメントマーク22を示して
おり、回路パターン301の両側にはそれぞれレチクル
の像とのY方向に関するずれを計測するための格子パタ
ーン22LY、22RYが配置され、同パターンと平行
にX方向に関するずれを計測するための格子パターン2
2LX、22RXが配置されている。そして個々の格子
パターン22LX、22LY、22RX、22RYにお
けるずれ量の検出値をΔXL、ΔYL、ΔXR、ΔYR
とすれば、並進成分の補正量は原理的に次の式のように
求められる。
【0017】
【数1】 ここでLはX方向アライメントパターン22XL、22
XR間の間隔寸法を表す。Mdx、Mdyは、露光画角
内において倍率変化が存在する場合に生じる回路パター
ン301内での平均位置ずれ量の誤差を補正する定数も
しくは倍率、周囲の露光ショットのアライメント値、倍
率値などをパラメータに持つ関数である。一方、倍率成
分の補正量は一定時間間隔Tのもとにk番目のアライメ
ント計測値ΔXL(k)、ΔYL(k)、ΔXR
(k)、ΔYR(k)をサンプリングしたとすると次の
式のように求められる。
【0018】
【数2】 ここでαはX方向補正倍率を計算するにあたり、マーク
22LYとマーク22RYは一方が冗長であるために、
重み付けをして倍率補正値に取り入れるための係数であ
る。またVstはウエハステージの走査速度である。本
実施例において、アライメント信号検出点303a、3
03bは、図3に示すように露光スリット302に対し
て露光開始点側に位置している。従って(4)(5)式
によって求められる補正倍率に従って露光光の波長を変
えることにより補正される投影光学系21の投影倍率は
露光開始点における理想的な投影倍率に合わせられる。
露光スリット302の中心304側に投影倍率の矯正点
を持っていきたいならば(4)(5)式の右辺のkを
(k−n)(nは整数)に置換すれば良い。
【0019】更にサンプリング間隔Tが小さくなるとア
ライメント計測信号のS/N比が低くなるために起こる
mx(k)、my(k)のばらつきが大きくなる。本実
施例においては各サンプリング毎に得られる倍率補正値
を直ちに投影光学系演算器200に出力するのではな
く、重み付け関数を使って平均化処理をしてから出力し
ている。図4に重み付け関数の一例を示す。重み付け関
数Wkの包絡線401の形状はスリット11の開口の大
きさや投影光学系21の指令倍率に対する応答特性に応
じて変更可能である。また、
【0020】
【数3】 なる関係がある。これによって最終的な補正倍率式は次
のように求められる。
【0021】
【数4】 ここで図4のような包絡線形状をした重み付け関数W
(k)を用いると包絡線401のピーク位置付近に投影
倍率の矯正点が移動したような傾向となる。このように
して求められた倍率MX、MYは走査方向であるY方向
に関して図5(A)、(B)に示すようなプロファイル
になる。この倍率値は図6に示されたフィルタ関数Fの
入力となり、フィルタ関数Fの出力が最終的に投影光学
系演算器200に引き渡す倍率目標値ΔMとなる。
【0022】
【数5】 本実施例において上式でサンプル時間毎に求められた倍
率目標値(相対倍率値)は直ちに投影光学系演算器20
0に対して入力され、投影光学系演算器は投影光学系2
1の倍率目標値に従うように露光光学系の波長を変化さ
せる。
【0023】本実施例においては投影光学系21の倍率
変化は等倍変化のみであるため、投影光学系21の搭載
倍率指令値はX成分の補正倍率値MXで代表させてい
る。Y方向の倍率変化はレチクルステージの走査速度V
M、ウエハステージの走査速度Vstの速度比率を変化
させることで操作が可能である。しかし露光エリアのス
リット幅dが0より大きな値を持つと投影光学系の投影
倍率Nopと、ウエハとレチクルのスキャン速度比Vw
/Vrの差とによって露光スリット通過中にパターン像
が投影面上を下式で示すδxだけ動くようになり、解像
度が劣化する。
【0024】
【数6】 従って本実施例においてはδxが一定閾値を超えないよ
うな範囲でVstを微調し、基本的にNopの変化に対
してVw/Vrが追従するように操作している。
【0025】図6で示したフィルタ関数は、図3を用い
て述べたウエハ上に形成されるパターンの局所的な形状
や配列の傾向やアライメントマークと回路パターンの形
状の相違などが起因して起こるアライメント信号からの
倍率読み取り誤差を補正するものである。Fx(M
X)、Fy(MY)の入力パラメータは倍率補正目標値
MX、MY以外にも持つことができる。
【0026】走査露光中のスリットが通過中に投影倍率
の変化が生じた場合、 Nop=Vw/Vr を満たしていてもパターン像が投影面上を δx1=Vr−αop.t2 で示されるδx1動くことにより解像度の劣化が生じ
る。ここでαopは投影光学系21の倍率が時間の経過
に比例して増加していくと仮定した場合の単位時間にお
ける倍率増加量である。投影倍率の変化による解像度の
劣化には許容値の上限が存在する。従って本実施例では
Fx(MX(k))のサンプル時間間隔における変化率
が小さい時は(10)式の関係で相対倍率値が決定され
るが、同変化率が大きい場合には変化幅を制限して相対
倍率値を出力する構成となっている。この処理の内容を
図7に示す。
【0027】図7において、まず、サンプル時間毎に計
測されるアライメント計測値から逐次求められる相対倍
率値Fx(MX(k))と前回投影光学系21に対して
出力された相対倍率値ΔM(k−1)との差分値δFx
を求める(ステップ701)。続いてδFxが解像度劣
化を規定する仕様から導かれた閾値aを絶対値で上回っ
ていないかを判断する(ステップ702)。上回ってい
ない場合(分岐703)はステップ706に進み、上回
っている場合(分岐704)は上記差分値を差分値とし
て許される上限aもしくは下限−aに置換する(ステッ
プ705)。ステップ706では前回投影光学系21に
対して出力された相対倍率値ΔM(k−1)に上記差分
値もしくは置換された差分値を加算して新たな相対倍率
値ΔM(k)とする。ステップ707では相対倍率値を
次回の演算処理で用いられるようにメモリにΔM(k)
をストアしている。ステップ708では次回演算のため
にパラメータのサンプリング順番を示す引数をインクリ
メントしている。
【0028】このようにして本実施例では投影光学系2
1の倍率変化に対して制限を加えることで解像度の劣化
を規定内におさめようとするものである。またステップ
702中のパラメータaの値を変えることにより投影光
学系21の投影倍率の変化に対する自由度を変えること
ができ、ユーザー側がロット毎やプロセスに応じて解像
度優先の走査露光か倍率補正(局所的なアライメント補
正)優先の走査露光かを調節することができる。
【0029】一方、図7に示したフローの他に本発明の
応用としてδFxを閾値を設けずに連続的な関数を使っ
て制限する方法などが考えられる。更に図7に示したフ
ローはアライメント計測をしながらウエハを露光する形
態のみならず予めアライメント計測を行った後に走査露
光を行う方式にも適用することが可能である。これは特
に連続的なアライメントマーク22L、22Rを配置す
ることが困難な場合に有効であり、走査露光前に複数の
アライメントマークを使ったグローバルアライメントや
プリスキャンを行い、スキャン露光演算処理装置204
上でスキャン露光開始前に予めMx、Myを計算してお
き露光時にこれを反映させる。
【0030】図8は連続的なアライメントマーク配置が
取れず、かつパターン領域121と転写領域122に非
走査露光方向に非扇形の倍率誤差が生じている場合を示
す。図8(A)では転写領域122が変形している図に
なっているが、パターン領域121が変形している場合
でも相対的な問題であり、以下の補正走査露光が実施さ
れていると考えてよい。
【0031】まず、演算処理装置204(図2参照)か
らウエハステージ制御系演算器202及びレチクルステ
ージ制御系演算器203に対して、図8(A)のように
露光光116に対し、パターン領域121と転写領域1
22の走査開始辺を互いに合わせ込むよう指示し、走査
露光を開始する。次に非走査方向倍率βx(=1wX/
1mX、但し、1wX:転写領域122の非走査方向の
マーク間距離、1mX:パターン領域121の非走査方
向のマーク間距離)を補正する走査駆動方法として、光
源9(図1参照)内の波長選択素子39を動かし光源9
の波長を非走査方向倍率βx分だけ補正し、転写領域1
22とパターン領域121を図8(B)→(C)のよう
に露光光116に対し動かす。このとき、非走査方向倍
率βxがβx1 、βx2 の様に一定値でなく連続的に変
化している場合は、それに準じて波長選択素子39の駆
動量も、レチクルステージ14またはウエハステージ2
3の走査露光駆動に合わせて変化させて行くことによ
り、非線形な非走査露光方向の倍率誤差も補正できる。
この結果、パターン領域121は高精度に転写領域12
2に重ね合わせて転写することができる。
【0032】
【デバイス生産方法の実施例】次に上記説明した露光装
置または露光方法を利用したデバイスの生産方法の実施
例を説明する。図9は微小デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ス
テップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成し
たマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)
ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステ
ップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によ
って作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程
であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。
【0033】図10は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した倍率補正装置を有
する露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに
焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエ
ハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像し
たレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レ
ジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジ
ストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうこ
とによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成され
る。
【0034】本実施例の生産方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度のデバイスを低コストに製造す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば原
版のパターンを被露光基板上のパターン領域に正確に重
ね合わせできるので、より微細なデバイスを製造するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る走査露光装置の概略
図である。
【図2】 図1の装置の走査制御系を示すブロック図で
ある。
【図3】 図1におけるウエハ上の露光ショットと位置
合わせマークを示す平面図である。
【図4】 重み付け関数の一例を示す図である。
【図5】 走査位置と投影倍率の関係についての関数を
示す図である。
【図6】 フィルタ関数の一例を示す図である。
【図7】 図1の装置の倍率制御方法の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【図8】 図1の装置を用いる走査露光の様子を示す図
である。
【図9】 微小デバイスの製造の流れを示す図である。
【図10】 図9におけるウエハプロセスの詳細な流れ
を示す図である。
【符号の説明】
6:アライメント計測ユニット、9:照明系、14:レ
チクルステージ、17:レチクル、18:ウエハ、2
1:投影光学系、23:ウエハステージ、27,28:
レーザ干渉計、37:レーザ光源、39:波長選択素
子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光で照明された原版のパターンを投
    影光学系により基板上に投影し、前記露光光及び前記投
    影光学系に対して前記原版及び基板を走査して前記原版
    のパターンを前記基板上に露光する露光方法において、 前記投影光学系として波長に依存して結像倍率が変わる
    ものを用い、前記露光光の波長を走査中に可変制御して
    前記投影光学系による投影倍率を可変制御することによ
    り、前記原版のパターンを前記基板上のパターン領域に
    正確に重ね合わせることを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記露光光の波長を前記走査方向に関す
    る位置の関数として予め求めておき、前記関数に応じて
    前記走査中の露光光の波長を制御することを特徴とする
    請求項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 露光光で照明された原版のパターンを基
    板上に投影する投影光学系であって波長に依存して結像
    倍率が変わるものと、前記露光光及び前記投影光学系に
    対して前記原版及び前記基板を走査する走査手段と、前
    記原版の位置合わせマークと前記基板の位置合わせマー
    クとの相対位置ずれを前記投影光学系を介して検出する
    位置ずれ検出手段と、前記位置ずれ検出手段による検出
    結果に応じて走査中に前記露光光の波長を可変制御する
    ことにより前記投影光学系の投影倍率を可変制御する倍
    率制御手段とを有することを特徴とする走査型露光装
    置。
  4. 【請求項4】 前記露光光の波長を可変することにより
    生じる前記投影光学系の倍率変化以外の変化を予め求め
    ておき、走査露光中に波長を可変することにより生じる
    前記倍率変化以外の変化を補正する手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3記載の走査型露光装置。
  5. 【請求項5】 前記倍率制御手段は、所定時間内に決め
    た倍率変化量に関する閾値を越えないように前記露光光
    の波長を可変することを特徴とする請求項3または4記
    載の走査型露光装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の露光方法また
    は請求項3〜5のいずれかに記載の走査型露光装置を用
    いてデバイスを製造することを特徴とするデバイス製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022064594A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 ギガフォトン株式会社 電子デバイスの製造方法

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