JP2000048949A - アーク炉の電極制御方式 - Google Patents
アーク炉の電極制御方式Info
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- JP2000048949A JP2000048949A JP10228621A JP22862198A JP2000048949A JP 2000048949 A JP2000048949 A JP 2000048949A JP 10228621 A JP10228621 A JP 10228621A JP 22862198 A JP22862198 A JP 22862198A JP 2000048949 A JP2000048949 A JP 2000048949A
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- electrode
- furnace
- impedance
- speed
- arc furnace
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Discharge Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 種々の操業条件の基で常に適切な電極昇降が
でき投入電力を安定させられるアーク炉の電極制御方式
を提供する。 【解決手段】 炉内インピーダンスが変動するとその偏
差に応じた速度で電極2を自動的に上昇または下降さ
せ、該炉内インピーダンスがほぼ一定に保たれるように
したアーク炉の定インピーダンス電極制御方式であっ
て、電極の停止均衡点付近に炉内インピーダンスの変動
に対して緩慢に応答し電極を低速度で上昇または下降さ
せる低感度帯Bを設けた。
でき投入電力を安定させられるアーク炉の電極制御方式
を提供する。 【解決手段】 炉内インピーダンスが変動するとその偏
差に応じた速度で電極2を自動的に上昇または下降さ
せ、該炉内インピーダンスがほぼ一定に保たれるように
したアーク炉の定インピーダンス電極制御方式であっ
て、電極の停止均衡点付近に炉内インピーダンスの変動
に対して緩慢に応答し電極を低速度で上昇または下降さ
せる低感度帯Bを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアーク炉の炉内イン
ピーダンスが一定に保たれるように電極を昇降させるア
ーク炉の電極制御方式に関するものである。
ピーダンスが一定に保たれるように電極を昇降させるア
ーク炉の電極制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄スクラップや焼却灰等をアーク放電に
より溶融させるアーク炉においては、効率よく溶解が行
われるように投入電力を一定に保つことが望まれる。こ
のため電極電流と電極電圧との比が一定となるように電
極昇降装置を自動駆動して電極を自動的に昇降させる定
インピーダンス制御と呼ばれる方式により電力を供給し
ている。
より溶融させるアーク炉においては、効率よく溶解が行
われるように投入電力を一定に保つことが望まれる。こ
のため電極電流と電極電圧との比が一定となるように電
極昇降装置を自動駆動して電極を自動的に昇降させる定
インピーダンス制御と呼ばれる方式により電力を供給し
ている。
【0003】図4は従来から採られているこうした定イ
ンピーダンス電極制御方式の電極電流と電極電圧との偏
差、即ち炉内インピーダンスの変動と、電極を上昇また
は下降させる速度との関係をグラフに表わしたものであ
る。このように偏差が大きくなると、線分L1,L2の
傾斜に従い上昇速度または下降速度もこれに応じて速く
なり短時間で迅速な調整がなされるようにしている。な
お、同図中Aは不感帯と称される部分で、偏差がこのよ
うな不感帯にある内は電極は停止状態に保たれる。こう
した不感帯は電極が過敏に昇降することのないようにす
るために設けられるもので、僅かな負荷変動によって電
極が上昇,下降を繰り返す(即ちハンチングする。)と
投入電力のロス、および無効電力の増大、フリッカの上
昇等の不具合が発生するので、従来から遮断器がトリッ
プしない適当範囲内でこうした不感帯が設けられてい
る。
ンピーダンス電極制御方式の電極電流と電極電圧との偏
差、即ち炉内インピーダンスの変動と、電極を上昇また
は下降させる速度との関係をグラフに表わしたものであ
る。このように偏差が大きくなると、線分L1,L2の
傾斜に従い上昇速度または下降速度もこれに応じて速く
なり短時間で迅速な調整がなされるようにしている。な
お、同図中Aは不感帯と称される部分で、偏差がこのよ
うな不感帯にある内は電極は停止状態に保たれる。こう
した不感帯は電極が過敏に昇降することのないようにす
るために設けられるもので、僅かな負荷変動によって電
極が上昇,下降を繰り返す(即ちハンチングする。)と
投入電力のロス、および無効電力の増大、フリッカの上
昇等の不具合が発生するので、従来から遮断器がトリッ
プしない適当範囲内でこうした不感帯が設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような不
感帯を設けると、その不感帯の幅の大きさ如何が電極の
動きに大きく影響するので、種々の操業条件の基で常に
最適な不感帯の幅を決めることが困難であった。
感帯を設けると、その不感帯の幅の大きさ如何が電極の
動きに大きく影響するので、種々の操業条件の基で常に
最適な不感帯の幅を決めることが困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアーク炉の
電極制御方式は上記課題を解決しようとするもので、炉
内インピーダンスが変動するとその偏差に応じた速度で
電極を自動的に上昇または下降させ、該炉内インピーダ
ンスがほぼ一定に保たれるようにしたアーク炉の定イン
ピーダンス電極制御方式であって、電極の停止均衡点付
近に炉内インピーダンスの変動に対して緩慢に応答し電
極を低速度で上昇または下降させる低感度帯を設けたこ
とを特徴とする。
電極制御方式は上記課題を解決しようとするもので、炉
内インピーダンスが変動するとその偏差に応じた速度で
電極を自動的に上昇または下降させ、該炉内インピーダ
ンスがほぼ一定に保たれるようにしたアーク炉の定イン
ピーダンス電極制御方式であって、電極の停止均衡点付
近に炉内インピーダンスの変動に対して緩慢に応答し電
極を低速度で上昇または下降させる低感度帯を設けたこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に図1〜図3に従い本発明の実
施の形態を交流アーク炉について説明する。図1はこの
アーク炉の電極制御方式をなす制御回路のブロック図
で、1は炉体、2は電極昇降装置3によって該炉体内に
垂下するように支持されモータ4を作動させることによ
り上昇または下降する電極である。5は炉用電源に設け
られた遮断器、6は該電源の変圧器である。7はマイク
ロコンピュータが内蔵されたプログラミング可能なシー
ケンサで、該シーケンサ7は炉体1と電極2の間に印加
される電極電流Iと電極電圧Vをモニターするととも
に、インバータユニット8に速度信号等の制御信号を出
力することにより前記モータ4の回転を制御する。
施の形態を交流アーク炉について説明する。図1はこの
アーク炉の電極制御方式をなす制御回路のブロック図
で、1は炉体、2は電極昇降装置3によって該炉体内に
垂下するように支持されモータ4を作動させることによ
り上昇または下降する電極である。5は炉用電源に設け
られた遮断器、6は該電源の変圧器である。7はマイク
ロコンピュータが内蔵されたプログラミング可能なシー
ケンサで、該シーケンサ7は炉体1と電極2の間に印加
される電極電流Iと電極電圧Vをモニターするととも
に、インバータユニット8に速度信号等の制御信号を出
力することにより前記モータ4の回転を制御する。
【0007】図2はこの電極制御方式の作動をフローチ
ャートで示したものであり、図3はこの作動によって達
成される電極2の昇降速度を表わしたものである。前記
シーケンサ7は図2のステップaにて電極電流と電極電
圧との偏差を演算し、ステップbにてその偏差が例えば
10%以下であるかどうかを判別する。そして偏差が1
0%以下である場合にはステップcにて低感度帯Bに設
定され、図3に示したように緩やかな勾配の線分Mに従
ってステップdにてこの偏差から速度が演算される。こ
うして演算された速度がインバータユニット8に指示さ
れ、モータ4が回転し電極2をその指示どおりの速度に
て上昇または下降させる。これによって徐々にこの偏差
は解消される。またステップbにて偏差が10%以上で
あると判別された場合にはステップfにて図3に示す普
通感度帯Cに設定されることから前記線分Mよりは急勾
配の線分N1またはN2に従いステップgにてこの偏差
から速度を演算する。そしてその演算速度がインバータ
ユニット9に指示され、モータ3が回転し電極2をその
指示どおりに上昇または下降させる。これによって偏差
が大きい場合はそれに応じて高速度で電極を昇降させる
ことができ、迅速な応答が可能になるとともに、偏差が
小さい場合は緩やかな対応によって徐々に偏差が解消さ
れ、ハンチングを起こすようなおそれもなくなる。
ャートで示したものであり、図3はこの作動によって達
成される電極2の昇降速度を表わしたものである。前記
シーケンサ7は図2のステップaにて電極電流と電極電
圧との偏差を演算し、ステップbにてその偏差が例えば
10%以下であるかどうかを判別する。そして偏差が1
0%以下である場合にはステップcにて低感度帯Bに設
定され、図3に示したように緩やかな勾配の線分Mに従
ってステップdにてこの偏差から速度が演算される。こ
うして演算された速度がインバータユニット8に指示さ
れ、モータ4が回転し電極2をその指示どおりの速度に
て上昇または下降させる。これによって徐々にこの偏差
は解消される。またステップbにて偏差が10%以上で
あると判別された場合にはステップfにて図3に示す普
通感度帯Cに設定されることから前記線分Mよりは急勾
配の線分N1またはN2に従いステップgにてこの偏差
から速度を演算する。そしてその演算速度がインバータ
ユニット9に指示され、モータ3が回転し電極2をその
指示どおりに上昇または下降させる。これによって偏差
が大きい場合はそれに応じて高速度で電極を昇降させる
ことができ、迅速な応答が可能になるとともに、偏差が
小さい場合は緩やかな対応によって徐々に偏差が解消さ
れ、ハンチングを起こすようなおそれもなくなる。
【0008】
【発明の効果】このように本発明は、アーク炉の定イン
ピーダンス電極制御方式において、電極の停止均衡点付
近に炉内インピーダンスの変動に対して緩慢に応答し電
極を低速度で上昇または下降させる低感度帯を設けたの
で、従来のように不感帯の幅が決め難いようなことは解
消され、種々の操業条件の基で常に適切な電極昇降がで
き投入電力を安定させられる有益な効果がある。
ピーダンス電極制御方式において、電極の停止均衡点付
近に炉内インピーダンスの変動に対して緩慢に応答し電
極を低速度で上昇または下降させる低感度帯を設けたの
で、従来のように不感帯の幅が決め難いようなことは解
消され、種々の操業条件の基で常に適切な電極昇降がで
き投入電力を安定させられる有益な効果がある。
【図1】本発明に係るアーク炉の電極制御方式の実施形
態を示した制御回路のブロック図。
態を示した制御回路のブロック図。
【図2】本発明に係る電極制御方式の作動を示したフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図3】本発明に係る電極制御方式による電極の昇降速
度を表わしたグラフ。
度を表わしたグラフ。
【図4】従来の電極制御方式による電極の昇降速度を表
わしたグラフ。
わしたグラフ。
【符号の説明】 1 炉体 2 電極 3 電極昇降装置 4 モータ 7 シーケンサ 8 インバータユニット B 低感度帯
Claims (1)
- 【請求項1】 炉内インピーダンスが変動するとその偏
差に応じた速度で電極を自動的に上昇または下降させ、
該炉内インピーダンスがほぼ一定に保たれるようにした
アーク炉の定インピーダンス電極制御方式であって、電
極の停止均衡点付近に炉内インピーダンスの変動に対し
て緩慢に応答し電極を低速度で上昇または下降させる低
感度帯を設けたことを特徴とするアーク炉の電極制御方
式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10228621A JP2000048949A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | アーク炉の電極制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10228621A JP2000048949A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | アーク炉の電極制御方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000048949A true JP2000048949A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16879219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10228621A Pending JP2000048949A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | アーク炉の電極制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000048949A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100733330B1 (ko) | 2005-10-14 | 2007-06-28 | 주식회사 포스코 | 제강 전기로의 전극봉 제어방법 |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP10228621A patent/JP2000048949A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100733330B1 (ko) | 2005-10-14 | 2007-06-28 | 주식회사 포스코 | 제강 전기로의 전극봉 제어방법 |
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