JP2000048687A5 - - Google Patents
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Description
【発明の名称】直流遮断装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】直流電源と負荷との間に設けられた遮断器と、該遮断器と電気的並列に接続され、かつ、電気的直列に接続されたコンデンサ,リアクトルおよび転流スイッチから成る転流回路とを備えた直流遮断装置において、前記転流スイッチと前記遮断器のそれぞれの操作ロッドは、長円穴を有するリンクを介して機械的に結合され、前記リンクの長円穴を操作ロッドが移動することにより、前記遮断器の電極同士が接触している状態では、前記転流スイッチの可動電極を開極状態に保持すると共に、前記遮断器の電極同士が所定寸法まで開極したら前記転流スイッチが投入することを特徴とする直流遮断装置。
【請求項2】前記遮断器は真空遮断器であることを特徴とする請求項1記載の直流遮断装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流遮断装置に係り、特に、遮断器と転流スイッチが直接連結されているものに好適な直流遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
直流遮断装置の一例が特開昭57−182923号公報に記載されている。この特開昭57−182923号公報に記載されている直流遮断装置は、遮断器の電極と転流スイッチの電極が可動軸を介して直接連結されており、遮断器の電極と転流スイッチの電極の開閉ストローク寸法が同一となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、転流スイッチの電極が開極するのは、遮断器の電極が完全開極位置近くになってからとなり、遮断器の電極の絶縁回復には十分な位置であるが、遮断器の電極でのアーク時間が長くなり、しかも、転流電流の通電時間が遅いために、時間と共に遮断電流が増加するような回路を遮断する場合には、遮断器の電極での遮断電流が大きくなってしまうと言う問題がある。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安定した遮断が行える直流遮断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、遮断器の電極が絶縁回復する位置まで開極した時点で転流スイッチを投入させる様にすると共に、転流電流の通電開始をできるだけ早くして遮断器の電極でのアーク時間を最短にし、安定した遮断が行えるようにした直流遮断装置を得るために、直流電源と負荷との間に設けられた遮断器と、該遮断器と電気的並列に接続され、かつ、電気的直列に接続されたコンデンサ,リアクトルおよび転流スイッチから成る転流回路とを備えた直流遮断装置において、前記転流スイッチと前記遮断器のそれぞれの操作ロッドは、長円穴を有するリンクを介して機械的に結合され、前記リンクの長円穴を操作ロッドが移動することにより、前記遮断器の電極同士が接触している状態では、前記転流スイッチの可動電極を開極状態に保持すると共に、前記遮断器の電極同士が所定寸法まで開極したら前記転流スイッチが投入することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1,図2により説明する。
【0007】
図1の直流電源を有する直流回路2は、転流式直流遮断器3と負荷としてのリアクタンス4及び抵抗5を接続している。転流式直流遮断器3は直流回路2に転流回路6と真空遮断器7を接続して構成している。
【0008】
転流回路6は、直流遮断器7と電気的並列に接続され、かつ、電気的直列に接続されたコンデンサ8,リアクトル9及び転流スイッチ10から構成されている。11は直流回路2の電磁エネルギーを吸収するためのエネルギー吸収装置である。
【0009】
図2に示す如く、真空遮断器7は、真空容器12内に一対の電極13,14が配置され、各電極13,14の裏面より真空容器12外にロッド15,16が伸びている。一方のロッド16と真空容器12の端板との間にはベローズ17が取り付けられている。このベローズ17はロッド16を矢印方向へ移動させるために押し付ける役目をしている。ロッド16は操作ロッド18の端に連結され、操作ロッド18の他端と操作器19とは、リンク20を介してピンにより連結されている。一方、転流スイッチ10の可動電極32に一端が接続されている操作ロッド30の他端は、長円穴31Aを有するリンク31を介してピン34でロッド16と連結されており、電極13,14が接触している状態では、操作ロッド30を引っ張って転流スイッチ10の可動電極32を開極状態に保持している。また、可動電極32は、圧縮ばね33によって常に開路する方向の力が作用している。
【0010】
真空遮断器7は、操作器19を駆動することにより操作ロッド18及び一方のロッド
16を矢印方向に移動し、可動電極14を固定電極13より引き離すと、両電極13,
14間にアーク電流Iが流れると共に、ロッド16の動作によって、このロッド16に連結された転流スイッチ10の可動電極32が閉路する方向に動作し、両電極13,14間の絶縁距離を充分確保した開極位置で転流スイッチ10を閉じる。転流スイッチ10を閉じた後も、長円穴31Aによってロッド16は動作を阻害されることなく矢印方向に移動する。転流電流2Iがアーク電流Iに重畳し、アーク電流は交流波形となり電流零点で確実に遮断できるようになる。
【0011】
このように、本実施例では両電極13,14間の絶縁距離を確保した開極位置で転流スイッチ10を閉じるように、転流スイッチ10と真空遮断器7のそれぞれのロッド16,30は、長円穴31Aを有するリンク31を介して機械的に連結しているので、真空遮断器7の電極開閉ストローク寸法を小さくすることができるので、転流電流が通電開始するタイミングを最適に設定することが可能となる。従って、アーク電流は電流零点で確実に遮断できるようになり、事故拡大を防止できるようになる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、本発明の直流遮断装置によれば、アーク電流は電流零点で確実に遮断できるようになったので、事故拡大を防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示した直流遮断装置の回路図である。
【図2】本発明の一実施例として示した直流遮断装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…直流電源、2…直流回路、3…転流式直流遮断器、4…リアクタンス、5…抵抗、
7…真空遮断器、10…転流スイッチ、11…エネルギー吸収装置、12…真空容器、
16…ロッド、30…操作ロッド、31…リンク、32A…長円穴、32…可動電極、
34…ピン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】直流電源と負荷との間に設けられた遮断器と、該遮断器と電気的並列に接続され、かつ、電気的直列に接続されたコンデンサ,リアクトルおよび転流スイッチから成る転流回路とを備えた直流遮断装置において、前記転流スイッチと前記遮断器のそれぞれの操作ロッドは、長円穴を有するリンクを介して機械的に結合され、前記リンクの長円穴を操作ロッドが移動することにより、前記遮断器の電極同士が接触している状態では、前記転流スイッチの可動電極を開極状態に保持すると共に、前記遮断器の電極同士が所定寸法まで開極したら前記転流スイッチが投入することを特徴とする直流遮断装置。
【請求項2】前記遮断器は真空遮断器であることを特徴とする請求項1記載の直流遮断装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流遮断装置に係り、特に、遮断器と転流スイッチが直接連結されているものに好適な直流遮断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
直流遮断装置の一例が特開昭57−182923号公報に記載されている。この特開昭57−182923号公報に記載されている直流遮断装置は、遮断器の電極と転流スイッチの電極が可動軸を介して直接連結されており、遮断器の電極と転流スイッチの電極の開閉ストローク寸法が同一となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、転流スイッチの電極が開極するのは、遮断器の電極が完全開極位置近くになってからとなり、遮断器の電極の絶縁回復には十分な位置であるが、遮断器の電極でのアーク時間が長くなり、しかも、転流電流の通電時間が遅いために、時間と共に遮断電流が増加するような回路を遮断する場合には、遮断器の電極での遮断電流が大きくなってしまうと言う問題がある。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安定した遮断が行える直流遮断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、遮断器の電極が絶縁回復する位置まで開極した時点で転流スイッチを投入させる様にすると共に、転流電流の通電開始をできるだけ早くして遮断器の電極でのアーク時間を最短にし、安定した遮断が行えるようにした直流遮断装置を得るために、直流電源と負荷との間に設けられた遮断器と、該遮断器と電気的並列に接続され、かつ、電気的直列に接続されたコンデンサ,リアクトルおよび転流スイッチから成る転流回路とを備えた直流遮断装置において、前記転流スイッチと前記遮断器のそれぞれの操作ロッドは、長円穴を有するリンクを介して機械的に結合され、前記リンクの長円穴を操作ロッドが移動することにより、前記遮断器の電極同士が接触している状態では、前記転流スイッチの可動電極を開極状態に保持すると共に、前記遮断器の電極同士が所定寸法まで開極したら前記転流スイッチが投入することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1,図2により説明する。
【0007】
図1の直流電源を有する直流回路2は、転流式直流遮断器3と負荷としてのリアクタンス4及び抵抗5を接続している。転流式直流遮断器3は直流回路2に転流回路6と真空遮断器7を接続して構成している。
【0008】
転流回路6は、直流遮断器7と電気的並列に接続され、かつ、電気的直列に接続されたコンデンサ8,リアクトル9及び転流スイッチ10から構成されている。11は直流回路2の電磁エネルギーを吸収するためのエネルギー吸収装置である。
【0009】
図2に示す如く、真空遮断器7は、真空容器12内に一対の電極13,14が配置され、各電極13,14の裏面より真空容器12外にロッド15,16が伸びている。一方のロッド16と真空容器12の端板との間にはベローズ17が取り付けられている。このベローズ17はロッド16を矢印方向へ移動させるために押し付ける役目をしている。ロッド16は操作ロッド18の端に連結され、操作ロッド18の他端と操作器19とは、リンク20を介してピンにより連結されている。一方、転流スイッチ10の可動電極32に一端が接続されている操作ロッド30の他端は、長円穴31Aを有するリンク31を介してピン34でロッド16と連結されており、電極13,14が接触している状態では、操作ロッド30を引っ張って転流スイッチ10の可動電極32を開極状態に保持している。また、可動電極32は、圧縮ばね33によって常に開路する方向の力が作用している。
【0010】
真空遮断器7は、操作器19を駆動することにより操作ロッド18及び一方のロッド
16を矢印方向に移動し、可動電極14を固定電極13より引き離すと、両電極13,
14間にアーク電流Iが流れると共に、ロッド16の動作によって、このロッド16に連結された転流スイッチ10の可動電極32が閉路する方向に動作し、両電極13,14間の絶縁距離を充分確保した開極位置で転流スイッチ10を閉じる。転流スイッチ10を閉じた後も、長円穴31Aによってロッド16は動作を阻害されることなく矢印方向に移動する。転流電流2Iがアーク電流Iに重畳し、アーク電流は交流波形となり電流零点で確実に遮断できるようになる。
【0011】
このように、本実施例では両電極13,14間の絶縁距離を確保した開極位置で転流スイッチ10を閉じるように、転流スイッチ10と真空遮断器7のそれぞれのロッド16,30は、長円穴31Aを有するリンク31を介して機械的に連結しているので、真空遮断器7の電極開閉ストローク寸法を小さくすることができるので、転流電流が通電開始するタイミングを最適に設定することが可能となる。従って、アーク電流は電流零点で確実に遮断できるようになり、事故拡大を防止できるようになる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、本発明の直流遮断装置によれば、アーク電流は電流零点で確実に遮断できるようになったので、事故拡大を防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示した直流遮断装置の回路図である。
【図2】本発明の一実施例として示した直流遮断装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…直流電源、2…直流回路、3…転流式直流遮断器、4…リアクタンス、5…抵抗、
7…真空遮断器、10…転流スイッチ、11…エネルギー吸収装置、12…真空容器、
16…ロッド、30…操作ロッド、31…リンク、32A…長円穴、32…可動電極、
34…ピン。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10213711A JP2000048687A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 転流式直流遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10213711A JP2000048687A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 転流式直流遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000048687A JP2000048687A (ja) | 2000-02-18 |
JP2000048687A5 true JP2000048687A5 (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=16643731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10213711A Pending JP2000048687A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 転流式直流遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000048687A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4923072B2 (ja) | 2009-02-19 | 2012-04-25 | 株式会社日立製作所 | 転流式直流遮断器 |
JP2011175925A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Toshiba Corp | 直流遮断器 |
CN103021739B (zh) * | 2012-11-30 | 2014-10-15 | 西安交通大学 | 混合式直流断路器 |
CN109326984B (zh) * | 2017-07-31 | 2020-11-24 | 平高集团有限公司 | 直流快速开关手车及使用该手车的直流断路器柜 |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP10213711A patent/JP2000048687A/ja active Pending
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