JP2000048663A - タイマ機能付スイッチならびにこれを用いた報知装置および蒸散装置 - Google Patents

タイマ機能付スイッチならびにこれを用いた報知装置および蒸散装置

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JP2000048663A
JP2000048663A JP10209821A JP20982198A JP2000048663A JP 2000048663 A JP2000048663 A JP 2000048663A JP 10209821 A JP10209821 A JP 10209821A JP 20982198 A JP20982198 A JP 20982198A JP 2000048663 A JP2000048663 A JP 2000048663A
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timer function
switch piece
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Yasuo Tsunoda
泰男 角田
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Earth Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】スイッチ2は、電源から供給される電力を
導通/遮断するために、互いに接触/離間される一対の
スイッチ片21,22と、スイッチ片21,22間に介
在された切替調整部材23とを備えている。スイッチ片
21,22は、外部からの力が作用していない状態で互
いに接触し合うように、ベース板24上に取り付けられ
ている。切替調整部材23は、昇華性を有する昇華性物
質25の表面をフィルム26で被覆して構成されたもの
である。切替調整部材23は、スイッチ片22のばね力
に抗して、スイッチ片22をスイッチ片21から離反さ
せて形成された隙間に挿入されることにより、スイッチ
片21,22間に介在されている。 【効果】昇華性物質25がすべて昇華した時点で、スイ
ッチ片22がスイッチ片21に接触することにより、電
源からの供給電力の導通を開始できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一定期間が経過
した時点でオン/オフが切り替わるタイマ機能付スイッ
チならびにこのタイマ機能付スイッチを用いた報知装置
および蒸散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば洋服タンス内の衣類
を害虫による被害から守るために、ナフタレンやショウ
ノウのような防虫剤を備えた防虫器が広く使用されてい
る。このような防虫用製品は、たとえば、プラスチック
製の容器内に使用期間に応じた量の防虫剤を収容したも
のであり、洋服タンス内に吊り下げられるか、洋服タン
スの引き出しに入れられて使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の衣類用防虫器には、防虫剤がなくなったこと
を報知するための手段は備えられていない。そのため、
使用者は、その防虫器を使用開始してから適当な期間が
経過した時点で、防虫剤の残量を確認し、防虫剤がなく
なっている場合には、新たな防虫器と交換しなければな
らない。
【0004】しかしながら、防虫剤の残量を度々確認す
る作業は、使用者にとって面倒なことであった。また、
面倒であるからといって防虫剤の残量の確認を怠れば、
防虫剤がなくなっていることに気が付かないために、防
虫剤がなくなった状態で放置され、洋服タンス内の衣類
が害虫による被害を受けてしまう。
【0005】そこで、この発明の目的は、使用開始から
予め定める期間が経過した旨を報知できる報知装置を提
供することである。
【0006】また、この発明の他の目的は、薬剤が予め
定める量だけ蒸散した時点で、その旨を報知できる蒸散
装置を提供することである。
【0007】この発明のさらに他の目的は、上記報知装
置および蒸散装置に好適に用いることができ、予め定め
る期間が経過した時点で自動的に通電状態が切り替わる
タイマ機能付のスイッチを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、使用開始
から予め定められた期間が経過した時点で通電状態が切
り替わるスイッチであって、電源から供給される電力を
導通/遮断するために、互いに接触/離間される一対の
スイッチ片と、予め定められた量だけ昇華した時点で通
電状態が自動的に切り換わるように、この一対のスイッ
チ片に関連して設けられた昇華性物質とを含むことを特
徴とするタイマ機能付スイッチである。
【0009】この構成によれば、一対のスイッチ片に関
連して設けられた昇華性物質が予め定められた量だけ昇
華した時点で、一対のスイッチ片の状態(通電状態)が
自動的に切り替わる。すなわち、昇華性物質が予め定め
る量だけ昇華するのに要する時間が経過した時点で、通
電状態をオン(導通状態)からオフ(遮断状態)、また
は、オフからオンに自動的に切り替えることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、上記一対のスイッ
チ片は、少なくとも一方のスイッチ片がばね性を有して
おり、外部からの力が作用していない状態で両片が互い
に接触して電源からの供給電力を導通し、上記ばね性に
抗して両片を離間させた状態で電源からの供給電力を遮
断するものであり、上記昇華性物質は、上記一方のスイ
ッチ片が有するばね性に抗して互いに離間させた一対の
スイッチ片間に介在されていることを特徴とする請求項
1記載のタイマ機能付スイッチである。
【0011】この請求項2に記載されているように、一
方のスイッチ片が有するばね性に抗して互いに離間させ
た一対のスイッチ片間に、適量の昇華性物質を介在して
おけば、その昇華性物質がなくなった時点で、一方のス
イッチ片を、そのスイッチ片が有するばね性によって他
方のスイッチ片に接触させることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載のタイマ機能付スイッチと、このタイマ機能付ス
イッチの通電状態が切り替わったことを報知するための
報知手段とを含むことを特徴とする報知装置である。
【0013】この構成によれば、タイマ機能付スイッチ
の通電状態の切り替わりを報知することができる。すな
わち、報知装置を使用開始してから予め定められた期間
が経過した時点で、その旨を使用者に報知することがで
きる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記タイマ機能付
スイッチに用いられる昇華性物質は、昇華性を有する衣
類用の防虫剤であることを特徴とする請求項3記載の報
知装置である。
【0015】この請求項4に記載されているように、一
対のスイッチ片に関連して設けられた昇華性物質を、た
とえば衣類用の防虫剤としておけば、この防虫剤が予め
定められた量だけ昇華した時点で、使用者に防虫剤を交
換すべき旨を報知することができる。したがって、使用
者が防虫剤の残量を度々確認する必要がないうえ、防虫
剤がなくなっていることに気が付かずに、たとえば洋服
タンス内の衣類が害虫による被害を受けてしまうといっ
たことを防止できる。
【0016】請求項5記載の発明は、薬剤に含まれる成
分を蒸散させるための蒸散装置であって、請求項1また
は2に記載のタイマ機能付スイッチと、このタイマ機能
付スイッチの通電状態が切り替わったことを報知するた
めの報知手段とを含み、上記タイマ機能付スイッチに備
えられた昇華性物質の量は、薬剤が予め定められた量だ
け蒸散した時点で通電状態が切り替わるように設定され
ていることを特徴とする蒸散装置である。
【0017】この構成によれば、薬剤が予め定められた
量だけ蒸散した時点で、その旨を使用者に報知すること
ができるから、使用者が薬剤の残量を度々確認する手間
を省くことができる。
【0018】なお、上記薬剤としては、防虫剤や殺虫
剤、忌避剤、殺菌剤、空気清浄剤、消臭剤、芳香剤、香
料などをあげることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、この発明の一実施形態に係る報知
装置の回路構成を示す図である。この報知装置は、装置
の使用開始から予め定める期間が経過した時点で、その
旨を使用者に報知することができるものであり、電力を
供給するための電源1、電源1からの供給電力を導通/
遮断するためのスイッチ2およびスイッチ2の通電状態
を報知するための報知手段3を直列に接続して構成され
ている。
【0021】電源1としては、たとえば乾電池、蓄電池
および太陽電池などの直流電源や、商用交流電源を用い
ることができる。
【0022】報知手段3は、電源1からの電力の供給を
受けてビープ音や音声を発生するものであってもよい
し、電球や蛍光灯、ダイオードのように、電源1からの
電力の供給を受けて発光する発光体であってもよい。ま
た、電源1からの電力の供給を受けて振動を発生するも
のであってもよい。さらには、スイッチ2がオフからオ
ンに切り替わったことに応答して、たとえば吸水性を有
するシートに香水をしみ込ませることにより、芳香を発
生するものであってもよい。
【0023】図2は、スイッチ2の構成を一部破断して
示す斜視図である。スイッチ2は、この報知手段の使用
を開始してから予め定める期間が経過した時点で、オフ
状態からオン状態に自動的に切り替わるもので、電源か
ら供給される電力を導通/遮断するために、互いに接触
/離間される一対のスイッチ片21,22と、このスイ
ッチ片21,22間に介在された切替調整部材23とを
備えている。
【0024】スイッチ片21,22は、外部からの力が
作用していない状態で、互いの先端部21a,22aが
接触し合うように、ベース板24上に取り付けられてい
る。具体的に説明すれば、スイッチ片21は、導電性を
有する金属薄板を切削加工して形成されたものであり、
その先端部21aがベース板24のほぼ中央に位置する
ように配設されている。一方、スイッチ片22は、ばね
性および導電性を有する帯状の金属薄板で構成されてお
り、その先端部22aには、折曲加工によって接触端子
が形成されている。スイッチ片22は、接触端子22a
がスイッチ片21の先端部21aの上面に接触するよう
に、ベース板24に取り付けられている。
【0025】切替調整部材23は、常温における昇華性
を有する昇華性物質25を円柱状に成形し、その表面を
フィルム26で被覆して構成されたものである。切替調
整部材23は、スイッチ片22のばね力に抗してスイッ
チ片22をスイッチ片21から離反させ、これにより形
成された隙間に挿入されることによって、スイッチ片2
1の先端部21aとスイッチ片22の接触端子22aと
の間に介在されている。また、フィルム26には、先端
部21aおよび接触端子22aに対向する位置にそれぞ
れ円孔27が形成されている。
【0026】また、スイッチ片21の先端部21a、ス
イッチ片22の接触端子22aおよび切替調整部材23
は、下面が解放された円筒容器状のケース28内に収容
されている。ケース28は、平面円形状の上面28aと
上面28aの周縁から垂下した周面28bとを有してお
り、上面28aには、昇華性物質の気体を発散するため
の発散孔29が複数形成されている。また、ケース28
の周面28bには、切替調整部材23を通過させること
のできる挿入口(図示せず)が形成されており、昇華性
物質25がすべて昇華した場合に、新たな切替調整部材
23を補充できるようになっている。
【0027】図3は、スイッチ2の状態遷移の様子を示
す断面図である。切替調整部材23(昇華性物質25)
がスイッチ片21,22間に介在された状態では、スイ
ッチ片22の接触端子22aはスイッチ片21の先端部
21aに接触しておらず(図3(a) 参照)、図1に示す
電源1から供給される電力は遮断されている。したがっ
て、図1に示す報知手段3には電源1からの電力は供給
されておらず、報知手段3は非作動状態である。
【0028】この報知装置を使用し始めると、スイッチ
片21,22間に介在された切替調整部材23の昇華性
物質25が昇華していく。これにつれて、昇華性物質2
5のサイズが小さくなっていき、スイッチ片22が、そ
のばね性によってスイッチ片21へ徐々に近接する(図
3(b) 参照)。
【0029】そして、この報知装置の使用開始から予め
定められた期間が経過して、昇華性物質25がすべて昇
華すると、スイッチ片22の接触端子22aが、フィル
ム26に形成された円孔27を介して、スイッチ片21
の先端部21aに直接に接触する。これにより、スイッ
チ片21,22間において、電源1からの供給電力の導
通が許容され、その結果、電源1からの電力が報知手段
3に供給されて、報知手段3が作動する。したがって、
この報知装置の使用者は、この報知装置の使用を開始し
てから予め定める期間が経過したことを認識できる。
【0030】昇華性物質25としては、アダマンタン、
ナフタレン、パラジクロルベンゼン、メントール、ボル
ネオール、シクロドデカン、2,4,6−イソプロピル
−1,3,5−トリオキサン、トリオキサン、endo
−トリメチレンノルボルナン、ノルボルナンなどがあげ
られる。また、ナフタレンやパラジクロルベンゼンのよ
うな衣類防虫剤を昇華性物質25とすれば、この報知装
置を衣類用の防虫器として用いることができる。この場
合、昇華性物質25としての防虫剤がなくなった時点
で、報知手段3が作動されることにより、使用者に新た
な防虫剤を補充すべき旨を認識させることができる。し
たがって、使用者が防虫剤の残量を度々確認する必要が
ないうえ、防虫剤がなくなっていることに気が付かず
に、たとえば洋服タンス内の衣類が害虫による被害を受
けてしまうといったことを防止できる。一方、単に所定
期間が経過したことを報知する目的に使用する場合に
は、シクロドデカンのような臭いの少ない物質を用いる
のが好ましい。
【0031】昇華性物質25を被覆するフィルム26と
しては、昇華性物質25の気体を透過する性質を有する
ものが好ましく、たとえば、ポリエチレンフィルムやポ
リプロピレンフィルム、またはこれらの積層フィルム、
エチレン−プロピレン共重合体フィルムのようなポリオ
レフィン系フィルムなどがあげられるが、布帛や不織布
なども使用可能である。また、フィルム26の厚みは、
10〜300μmであるのが好ましく、30〜160μ
mであるのがより好ましい。
【0032】さらに、この報知装置の使用開始から報知
手段3が作動するまでの期間は、昇華性物質25の材質
および量ならびにフィルム26の材質および厚みを適切
に定めることによって、任意の長さに調節可能である。
たとえば、使用開始から約10日で報知手段3を作動さ
せるには、パラジクロルベンゼン200mgを厚さ50
μmのポリエチレンフィルムで被覆したものを切替調整
部材23として用いればよい。なお、以下に、使用開始
から約10日、約1か月、約2か月、約3か月、約80
日、約6か月、約1年、約2年で報知手段3が作動する
ような昇華性物質25の材質および量とフィルム26の
材質および厚みとの組み合わせを例示しておく。 約10日用 パラジクロルベンゼン 200mg ポリプロピレン 50μm トリオキサン 200mg ポリエチレン 50μm 約1か月用 トリオキサン 400mg ポリプロピレン 50μm ナフタレン 200mg ポリプロピレン 30μm パラジクロルベンゼン 600mg ポリプロピレン 80μm ナフタレン 400mg シクロドデカン 180mg ポリエチレン 50μm 約2か月用 ナフタレン 400mg ポリエチレン 50μm ナフタレン 200mg ポリプロピレン 50μm シクロドデカン 180mg ポリエチレン 50μm ショウノウ 200mg ポリエチレン 50μm 約3か月用 トリオキサン 300mg ポリプロピレン 150μm ナフタレン 400mg ポリエチレン 80μm ショウノウ 300mg ポリエチレン 30μm メントール 250mg ポリプロピレン 10μm パラジクロルベンゼン 3000mg ポリプロピレン 80μm シクロドデカン 250mg ポリエチレン 50μm 約80日用 シクロドデカン 200mg ポリプロピレン 50μm ショウノウ 200mg ポリプロピレン 50μm メントール 200mg ポリエチレン 50μm メントール 200mg ポリプロピレン 50μm アダマンタン 200mg ポリエチレン 50μm アダマンタン 200mg ポリプロピレン 50μm ボルネオール 200mg ポリエチレン 50μm ボルネオール 200mg ポリプロピレン 50μm 約6か月用 トリオキサン 3000mg ポリエチレン 50μm トリオキサン 1000mg ポリプロピレン 100μm ナフタレン 1000mg ポリプロピレン 50μm ナフタレン 450mg ポリプロピレン 100μm ナフタレン 650mg ポリエチレン 80μm パラジクロルベンゼン 3000mg ポリエチレン 160μm パラジクロルベンゼン 5000mg ポリプロピレン 100μm シクロドデカン 300mg ポリエチレン 80μm シクロドデカン 400mg ポリプロピレン 50μm シクロドデカン 550mg ポリエチレン 50μm ショウノウ 300mg ポリエチレン 50μm ショウノウ 700mg ポリプロピレン 30μm ショウノウ 1000mg ポリエチレン 30μm メントール 200mg ポリプロピレン 30μm アダマンタン 200mg ポリプロピレン 30μm アダマンタン 300mg ポリエチレン 10μm アダマンタン 100mg ポリプロピレン 50μm 約1年用 ナフタレン 3000mg ポリプロピレン 30μm シクロドデカン 1000mg ポリエチレン 50μm ショウノウ 650mg ポリエチレン 80μm メントール 450mg ポリエチレン 50μm アダマンタン 400mg ポリプロピレン 30μm アダマンタン 400mg ポリエチレン 50μm ボルネオール 150mg ポリエチレン 10μm 約2年用 シクロドデカン 1000mg ポリエチレン 100μm シクロドデカン 3000mg ポリエチレン 30μm ショウノウ 800mg ポリプロピレン 80μm メントール 1000mg ポリプロピレン 40μm アダマンタン 1000mg ポリエチレン 30μm ボルネオール 200mg ポリプロピレン 10μm ボルネオール 330mg ポリエチレン 10μm 図4は、電源1からの供給電力を導通/遮断するための
スイッチの他の構成を示す断面図である。この図4にお
いて、図3に示す各部に相当する部分には、同一の参照
符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0033】図3に示すスイッチ2では、ばね性を有す
るスイッチ片22がベース板24に取り付けられている
とした。これに対し、この図4に示すスイッチ4では、
導電性およびばね性を有する金属薄板を断面L字形状に
折り曲げて作成されたスイッチ片41が、外部から力が
作用していない状態で鉛直方向に延びて、その先端縁が
スイッチ片21の先端部21aに当接するように、ケー
ス28の周面28bに取り付けられている(図4(b) 参
照)。
【0034】この構成においても、ばね力に抗してスイ
ッチ片41をスイッチ片21から離間させて、スイッチ
片21,41間に切替調整部材23(昇華性物質25)
を介在させておくことにより(図4(a) 参照)、昇華性
物質25がなくなった時点で、スイッチ4を自動的に遮
断状態から導通状態に切り替わる。ゆえに、図3に示す
スイッチ2と同様な作用効果を奏することができる。
【0035】また、この図4に示す構成では、スイッチ
片21,41間に切替調整部材23がセットされた状態
では、スイッチ片41の先端縁が切替調整部材23の上
面に引っかかるので、切替調整部材23が、スイッチ片
41のばね力によってスイッチ片21,41間から不用
意に抜けてしまうのを防止できる。
【0036】図5は、スイッチのさらに他の構成を示す
断面図である。この図5において、図3に示す各部に相
当する部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な
説明を省略する。
【0037】図5に示すスイッチ5は、ベース板24上
に固定されたスイッチ片51と、このスイッチ片51に
対して接触/離間可能なスイッチ片52と、スイッチ片
51,52間に介在された切替調整部材23とを有して
いる。スイッチ片52は、ベース板24上を図中左右方
向にスライド可能に設けられており、一端がケース28
の周面28bに連結されたコイルばね53によって、ス
イッチ片51に近接する方向に弾性付勢されている。切
替調整部材23は、コイルばね53の弾性力に抗して、
スイッチ片51をスイッチ片51から離反させて形成さ
れた隙間に挿入されることにより、スイッチ片51の先
端部51aとスイッチ片52の先端部52aとの間に介
在されている。
【0038】この構成によれば、切替調整部材23の昇
華性物質25が昇華するのにつれて、昇華性物質25の
サイズが小さくなっていき、スイッチ片52が、コイル
ばね53の弾性力によってスイッチ片51へ徐々に近接
する。そして、昇華性物質25がすべて昇華すると、ス
イッチ片52の先端部52aがスイッチ片51の先端部
51aに接触し、スイッチ5が自動的に導通状態とな
る。したがって、この図5に示す構成においても、図3
に示す構成と同様な作用効果を奏することができる。
【0039】図6は、電源1からの供給電力を導通/遮
断するためのスイッチのさらに他の構成を示す断面図で
ある。この図6において、図3に示す各部に相当する部
分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省
略する。
【0040】図6に示すスイッチ6は、ベース板24上
に固定されたスイッチ片61と、このスイッチ片61に
対して接触/離間可能なスイッチ片62と、スイッチ片
61,62間に介在された切替調整部材23とを有して
いる。スイッチ片61の先端部には、一対の雌端子63
が互いに適当な間隔を置いて立設されている。
【0041】一方、スイッチ片62は、上下方向にスラ
イド可能に設けられており、一端がケース28の上面2
8aに連結されたコイルばね64によって、下方(スイ
ッチ片61に近接する方向)に向けて弾性付勢されてい
る。また、スイッチ片62の先端には、一対の雌端子6
3と係合可能な雄端子65が形成されている。
【0042】切替調整部材23は、コイルばね64の弾
性力に抗してスイッチ片62をスイッチ片61から離反
させ、これにより形成された隙間に挿入されることによ
って、雌端子63と雄端子65との間に介在されている
(図6(a) 参照)。したがって、切替調整部材23の昇
華性物質25がすべて昇華すると、コイルばね64の弾
性力によってスイッチ片62が下方へと変位して、スイ
ッチ片62の雄端子65がスイッチ片61の雌端子63
と係合し、スイッチ6が自動的に導通状態となる(図6
(b) 参照)。したがって、この図6に示す構成において
も、図3に示す構成と同様な作用効果を奏することがで
きる。
【0043】以上では、この発明のいくつかの実施形態
について説明したが、この発明は、上述の各実施形態に
限定されるものではない。たとえば、図5および図6に
示す構成において、ケース28の周面28bに形成され
た挿入口(図示せず)から新たな切替調整部材23を補
充可能にされている場合には、一端がスイッチ片52,
62に連結されて、他端がケース28の外部に突出した
レバーを設けておくことが好ましい。このレバーを設け
ておけば、レバーを操作してスイッチ片52,62をス
ライドさせることにより、新たな切替調整部材23の補
充を楽に行うことができる。
【0044】また、上述の各実施形態では、昇華性物質
がなくなった時点で、スイッチがオフからオンに切り替
わる構成を取り上げて説明したが、たとえば、昇華性物
質が予め定められた量だけ昇華した時点で、スイッチが
オンからオフに切り替わる構成とされてもよい。
【0045】具体的には、図7に示すように、ベース板
24上に固定されたスイッチ片71と、外部からの力が
作用していない状態でスイッチ片71から離間するよう
なばね性を有するスイッチ片72と、このスイッチ片7
2上に載置された切替調整部材23とを備え、適当な弾
性力を有するコイルばね73で切替調整部材23を下方
に向けて付勢することにより、スイッチ片72をスイッ
チ片71に接触させておけばよい(図7(a) 参照)。こ
の構成によれば、切替調整部材23内の昇華性物質25
が予め定められた量だけ昇華して、切替調整部材23の
重量とコイルばね73の弾性力との合力がスイッチ片7
2の有するばね力よりも小さくなると、スイッチ片72
がスイッチ片71から離間して、このスイッチの通電状
態がオンからオフに切り替わる(図7(b) 参照)。した
がって、このスイッチに報知手段を直列に接続しておけ
ば、スイッチのオフに応答して、報知手段が作動状態か
ら非作動状態になるから、使用者はスイッチの通電状態
が切り替わったことを認識できる。
【0046】また、図7に示す構成は、スイッチ片72
をスイッチ片71に接触させておくために、スイッチ片
72上に切替調整部材23を載置してコイルばね73で
付勢するとしたが、たとえば、スイッチ片72がスイッ
チ片71に対して水平方向に離間するようにスイッチ片
71,72を配設し、スイッチ片72を切替調整部材2
3およびコイルばねによって側方から押さえつけること
により、スイッチ片72がスイッチ片71に接触するよ
うに構成されてもよい。この構成によっても、切替調整
部材23内の昇華性物質が予め定められた量だけ昇華し
た時点で、スイッチ片72を自動的にスイッチ片71か
ら離間させることができる。
【0047】さらに、この発明に係るスイッチは、たと
えば、防虫剤や殺虫剤、忌避剤、殺菌剤、空気清浄剤、
消臭剤、芳香剤、香料などの薬剤を蒸散させる装置にお
いて、その薬剤を蒸散/蒸散停止させるためのスイッチ
や、霧状の水や水蒸気を発散させる加湿器において、そ
の水蒸気などを発散/発散停止させるためのスイッチと
して用いることができる。たとえば、殺虫成分を含む燻
煙を蒸散/蒸散停止させるためのスイッチに本発明に係
るスイッチを適用すれば、家屋内に燻煙蒸散器をセット
した使用者がその家屋から出た後(予め定める時間が経
過した後)に、燻煙の発生を開始させることができる。
これにより、使用者が、殺虫成分を含む燻煙を誤って吸
い込むといった事故の発生をなくすことができる。
【0048】また、上記各薬剤または水を蒸散させる装
置において、スイッチのオン/オフに連動して作動/非
作動する報知手段を設けておけば、薬剤または水の蒸散
が開始された旨あるいは薬剤または水の蒸散が停止され
た旨を報知することができる。
【0049】さらに、上記各薬剤を蒸散させる装置に本
発明に係るスイッチおよび報知手段を適用して、薬剤が
予め定められた量だけ蒸散した時点でスイッチのオン/
オフが切り替わるように、スイッチに備えられた昇華性
物質の量を適切に設定しておけば、薬剤が予め定められ
た量だけ蒸散した時点で、その旨を報知することができ
る。したがって、この蒸散装置では、使用者が薬剤の残
量を度々確認する必要がなく、使用者の手間を省くこと
ができる。
【0050】なお、上記防虫剤としては、エンペントリ
ン、ノックスリン、ベンフルスリンをあげることができ
る。また、殺虫剤としては、ピレスロイド系、有機リン
系、カーバメート系の各種をあげることができ、忌避剤
としては、ディートをあげることができる。殺菌剤とし
ては、TBZ(2−(4’−チアゾリル)ベンズイミダ
ゾール)やPCMX(パラ−クロロ−メタキシレノー
ル)をあげることができる。さらに、これらの薬剤は、
液剤、ゲル化剤、顆粒剤、マット剤、樹脂蒸散剤、エア
ゾール剤、くん煙剤、燻蒸剤、加熱蒸散剤などの種々の
形態をとることができる。
【0051】また、上述の実施形態の説明では、昇華性
物質の材質および量ならびに昇華性物質を被覆するフィ
ルムの材質および厚みを変更することによって、スイッ
チの通電状態が切り替わるまでの期間の長さを調整可能
であるとしたが、たとえば、切替調整部材を覆うケース
に形成された発散孔の大きさや数を変更することによっ
ても、スイッチの通電状態が切り替わるまでの期間の長
さを調整することができる。
【0052】さらに、上述の実施形態の説明では、昇華
性物質(切替調整部材)が予め定める量だけ昇華した時
点で、一対のスイッチ片が接触または離間する構成を取
り上げたが、たとえば、電源に乾電池や蓄電池などが適
用されている場合においては、電池の電極とこの電極に
接離可能なばね性を有する接触片との間に昇華性物質が
介在されて、この昇華性物質がすべて昇華した時点で接
触片が電池の電極に接触する構成とされてもよい。この
場合、電池の電極と接触片とが一対のスイッチ片に相当
する。
【0053】さらにまた、上述の説明において、昇華性
物質は円柱状に成形されているとしたが、円柱状に限ら
ず、角柱状や球状、板状、棒状に成形されてもよい。ま
た、必ずしも固形である必要はなく、粉状や粒状であっ
てもよい。
【0054】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る報知装置の回路構
成を示す図である。
【図2】スイッチの構成を一部破断して示す斜視図であ
る。
【図3】スイッチの状態遷移の様子を示す断面図であ
る。
【図4】スイッチの他の構成を示す断面図である。
【図5】スイッチの第3の構成を示す断面図である。
【図6】スイッチの第4の構成を示す断面図である。
【図7】スイッチの第5の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電源 2,4,5,6 スイッチ 3 報知手段 21,22,41,51,52,61,62,71,7
2 スイッチ片 23 切替調整部材 25 昇華性物質

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用開始から予め定められた期間が経過し
    た時点で通電状態が切り替わるスイッチであって、 電源から供給される電力を導通/遮断するために、互い
    に接触/離間される一対のスイッチ片と、 予め定められた量だけ昇華した時点で通電状態が自動的
    に切り換わるように、この一対のスイッチ片に関連して
    設けられた昇華性物質とを含むことを特徴とするタイマ
    機能付スイッチ。
  2. 【請求項2】上記一対のスイッチ片は、少なくとも一方
    のスイッチ片がばね性を有しており、外部からの力が作
    用していない状態で両片が互いに接触して電源からの供
    給電力を導通し、上記ばね性に抗して両片を離間させた
    状態で電源からの供給電力を遮断するものであり、 上記昇華性物質は、上記一方のスイッチ片が有するばね
    性に抗して互いに離間させた一対のスイッチ片間に介在
    されていることを特徴とする請求項1記載のタイマ機能
    付スイッチ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のタイマ機能付ス
    イッチと、 このタイマ機能付スイッチの通電状態が切り替わったこ
    とを報知するための報知手段とを含むことを特徴とする
    報知装置。
  4. 【請求項4】上記タイマ機能付スイッチに用いられる昇
    華性物質は、昇華性を有する衣類用の防虫剤であること
    を特徴とする請求項3記載の報知装置。
  5. 【請求項5】薬剤に含まれる成分を蒸散させるための蒸
    散装置であって、 請求項1または2に記載のタイマ機能付スイッチと、 このタイマ機能付スイッチの通電状態が切り替わったこ
    とを報知するための報知手段とを含み、 上記タイマ機能付スイッチに備えられた昇華性物質の量
    は、薬剤が予め定められた量だけ蒸散した時点で通電状
    態が切り替わるように設定されていることを特徴とする
    蒸散装置。
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