JP2000048523A - テープカセットおよび記録再生装置 - Google Patents

テープカセットおよび記録再生装置

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JP2000048523A
JP2000048523A JP10215823A JP21582398A JP2000048523A JP 2000048523 A JP2000048523 A JP 2000048523A JP 10215823 A JP10215823 A JP 10215823A JP 21582398 A JP21582398 A JP 21582398A JP 2000048523 A JP2000048523 A JP 2000048523A
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Japan
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tape
magnetic tape
fixed head
tape cassette
speed
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JP10215823A
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Shinji Kaneko
真二 金子
Atsushi Sawai
淳 沢井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定ヘッドの無いDVCRで、テープ速度を
高精度で制御する。 【解決手段】 テープカセット20に、テープ1の走行
時に摺動面がテープ1に当接するように、固定ヘッド1
1を設ける。テープ1には、周波数fREF の基準信号が
長手方向に予め記録され、走行時にヘッド11で読み取
られる。ヘッド11の出力信号は、内蔵メモリ用の端子
21を介して記録再生装置に供給され、信号の周波数f
c に基づき係数N2 /N1 (=fREF /fc )が生成さ
れる。係数回路23で、この係数と発振回路24で発生
された基準周波数fREF の信号とから(N2 /N1 )×
REF が得られ、検出回路25に供給される。検出回路
25において、キャプスタンモータ4からのFG信号の
周波数と(N2 /N1 )×fREF とが比較される。キャ
プスタンモータ駆動回路8によって、供給された比較出
力に基づきキャプスタンモータ4の回転速度が調整され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高精度にテープ
速度の調整を行うことができるテープカセットおよび記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用のVTR装置として、ディ
ジタル方式で記録および再生を行う、ディジタルビデオ
カセットレコーダ(以下、DVCRと表記する)が普及
しつつある。このようなDVCRでは、回転するドラム
に複数の磁気ヘッドが設けられた回転ヘッドを用い、磁
気テープ上に斜めにトラックが形成されるヘリカルスキ
ャンで以て、磁気テープに対する記録/再生が行われ
る。また、磁気テープには、より記録密度を高めるため
に、メタル蒸着テープが用いられると共に、磁性面が高
精度に研磨される。
【0003】一方、磁気テープの走行は、キャプスタン
によって制御される。すなわち、磁気テープは、テープ
カセットの送り側から、適宜配置されたガイドポストや
回転ヘッドなどを経て、テープカセットの巻き取り側に
配置されたキャプスタンとピンチローラとの間を通り、
テープカセットに巻き取られる。テープ走行時には、磁
気テープがピンチローラによってキャプスタンに押し付
けられ、キャプスタンの回転に基づき所定速度で走行さ
れる。
【0004】キャプスタンの回転速度は、キャプスタン
サーボによって制御される。キャプスタンモータの回転
に基づく周波数の信号であるFG信号を検出し、FG信
号と基準となる周波数fREF とを比較し、比較結果に基
づきキャプスタンモータの回転速度を制御する。この方
法では、テープの走行速度の検出手段を持たないので、
速度制御の精度は、キャプスタンの加工精度で決まる。
【0005】また、従来からのアナログ方式のVTR装
置などでは、磁気テープの長手方向に記録された基準信
号を固定ヘッドで読み取り、この読み取り出力を上述の
キャプスタンサーボに反映させることも行われていた。
読み取り出力によってテープの実際の走行速度が得ら
れ、これに基づき基準周波数fREF を変化させること
で、より高精度にテープの走行速度の制御を行うことが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、DVCRで
用いられるメタル蒸着テープは、上述したように、磁性
面が高精度に研磨されるため、テープパス中で固定ヘッ
ドを磁性面に密着させると、固定ヘッドに対してテープ
が張り付いてしまう危険性がある。そのため、従来か
ら、DVCRでは固定ヘッドを用いていなかったという
問題点があった。また、DVCRは、より小型化が要求
されており、テープパス中に固定ヘッドを配置する場所
を確保することが困難であるという問題点があった。
【0007】したがって、従来では、テープの走行速度
は、上述したように、キャプスタンの加工精度で略決ま
っていた。そのため、例えば記録時のテープ速度の精度
は、加工精度で決まる±0.5%となっている。参考に
数値を記すと、直径2mmのキャプスタン軸の加工精度
は、+0,−4.0μmであり、キャプスタンを固定で
回転させると誤差が円周で効くので、+0,−0.63
%となる。なお、〔+〕方向の誤差を許さないのは、再
生時間を確保するためである。
【0008】ところで、DVCRの再生は、回転ヘッド
を速度一定で回転させておいて、キャプスタン速度を制
御してトラッキングを取るようにしている。そのため、
テープ上で読み取りの際のヘッドのトレース角が変わっ
ても、互換性の面からは問題が生じない。例えば、隣接
するトラック同士で異なるパイロット信号を記録してお
き、再生時には、隣接トラックから漏洩してくるパイロ
ット信号の大きさを検出する。そして、この漏洩してく
る信号の大きさが一定になるように、キャプスタン速度
を制御する。
【0009】ここで、例えば編集機などにおいて、AD
Vヘッド(先読みヘッド)を用いてプリリード再生を行
う場合を考える。ADVヘッドは、通常の再生ヘッド
(PBヘッド)よりも数トラック先行してトレースを行
うため、回転ヘッドにおいては、PBヘッドと異なる高
さ、例えばPBヘッドよりも高い位置に取り付けられ
る。そのため、テープ速度が変化してしまうと、ADV
ヘッドの取り付け高さがテープ速度によって変調され、
ADVヘッドのトラッキングがずれてしまうという問題
点があった。
【0010】例えば、トラック幅が10μmであって、
100トラック分の先読みが必要とされている場合を考
える。この場合、規定の速度よりも1%増しのテープ速
度で記録されたテープを再生すると、トラッキング制御
により再生時のテープ速度も規定の1%増しとなる。上
述したように、PBヘッドでの再生では、問題が生じな
い。しかしながら、ADVヘッドでは、1トラック分ト
ラッキングがずれることになってしまい、正常に再生が
できなくなってしまうという問題点があった。
【0011】なお、トラッキングずれの要因は、この他
にも、テープの伸縮によるもの(例えば−0.2μ
m)、ヘッド取り付け高さの誤差(例えば±2.0μ
m)、トラッキングエラー(例えば±1.0μm)など
が挙げられる。
【0012】したがって、この発明の目的は、固定ヘッ
ドの無いようなDVCRでも、高精度でテープ速度を制
御できるようなテープカセットおよび記録再生装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、ヘリカルスキャンで以て記録およ
び再生が行われる磁気テープが収納されたテープカセッ
トにおいて、少なくとも磁気テープが走行状態にあると
きに磁気テープに当接されるように配置された、磁気テ
ープの走行速度を測定するための固定ヘッドと、固定ヘ
ッドの出力が供給されるアンプと、アンプの出力をテー
プカセットの外部へ導出するための端子とを有すること
を特徴とするテープカセットである。
【0014】また、この発明は、少なくとも磁気テープ
が走行状態にあるときに磁気テープに当接されるように
配置された、磁気テープの走行速度を測定するための固
定ヘッドと、固定ヘッドの出力が供給されるアンプと、
アンプの出力をテープカセットの外部へ導出するための
端子とを備えたテープカセットに収納された磁気テープ
に対して、ヘリカルスキャンで以て記録および/または
再生を行う記録再生装置であって、磁気テープを所定の
速度で走行させるキャプスタンと、磁気テープの走行速
度を測定するためにテープカセット内に設けられた固定
ヘッドの出力信号が導出される端子と電気的に接続する
接続手段と、固定ヘッドの出力信号の周波数を計測する
周波数計測手段と、キャプスタンの回転速度を周波数計
測手段の計測結果を用いて所定の速度に制御する制御手
段とを有することを特徴とする記録再生装置である。
【0015】上述したように、この発明は、テープカセ
ット内に、磁気テープの走行速度を測定するための固定
ヘッドと、固定ヘッドの出力が供給されるアンプと、ア
ンプの出力をテープカセットの外部へ導出するための端
子とが設けられているため、このテープカセットが装着
される記録再生装置がテープ走行速度測定用の固定ヘッ
ドを有していなくても、テープの走行速度の測定を行う
ことができる。
【0016】また、この発明は、磁気テープの走行速度
を測定するための固定ヘッドと、固定ヘッドの出力が供
給されるアンプと、アンプの出力をテープカセットの外
部へ導出するための端子とが設けられたテープカセット
が用いられ、固定ヘッドの出力信号の周波数を計測し、
その計測結果に基づきキャプスタンの回転速度を所定の
速度に制御するようにしているため、装置側にテープの
走行速度を測定するための固定ヘッドを備えなくても、
キャプスタンの回転速度を高精度に制御することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。先ず、理解を容易と
するために、図1を用いて、この発明の原理となる構成
について説明する。磁気テープ1は、適宜配置されたガ
イドポストや回転ヘッドなど(図示しない)を経て、ピ
ンチローラ2およびキャプスタン3との間に送られ、ピ
ンチローラ2によってキャプスタン3に押し付けられ
る。キャプスタン3がキャプスタンモータ4に駆動され
回転することで、磁気テープ1の走行速度が制御され
る。
【0018】キャプスタンモータ4は、モータの回転に
応じた周波数の信号を出力するFG(Freqeuncy Generat
or) を有し、FG信号がFGアンプ5を介して検出回路
6に供給される。それと共に、検出回路6には、端子7
から基準周波数fREF の信号が供給される。検出回路6
で、FG信号の周波数と基準周波数fREF とが比較さ
れ、差分が検出される。差分出力は、キャプスタンモー
タ駆動回路8に供給され、この差分出力に基づき、キャ
プスタンモータ4の回転速度が制御される。
【0019】このような構成で、基準周波数fREF を微
小に変化させることで、磁気テープ1の走行速度を調整
することができる。例えば、FG信号の周波数が100
Hz、基準周波数fREF が100Hzである場合、基準
周波数を100.1Hzにすると、磁気テープ1の走行
速度が1%上がることになる。
【0020】一方、磁気テープ1には、予め基準信号1
0が磁気テープ1の長手方向に記録されている。この基
準信号10は、例えば速度誤差の無い、あるいは極めて
小さい規準機において、この磁気テープ1を規準速度で
走行させて記録された、一定周波数の信号である。
【0021】基準信号10の周波数としては、例えば従
来から編集用のVTR装置でキュートラックに記録され
用いられていた3kHzの信号を使用することができ
る。±1Hzに調整することで、±0.03%の速度偏
差を実現できる。
【0022】基準信号10は、磁気テープ1の走行に伴
って固定ヘッド11によって読み取られる。読み取られ
た信号は、再生アンプ12を介して端子13から図示さ
れないカウンタに供給される。このカウンタでは、供給
された基準信号に基づき磁気テープ1の走行速度を測定
する。
【0023】このカウンタによって測定された磁気テー
プ1の走行速度に基づき、端子7から供給される基準周
波数fREF を変化させる。これにより、キャプスタンモ
ータ4を磁気テープ1の走行速度に応じて制御すること
ができ、磁気テープ1の走行速度を高精度に制御するこ
とができる。
【0024】図2は、この実施の一形態による記録およ
び/または再生装置(以下、記録再生装置と記す)にお
ける、テープ速度制御を行うための構成の一例を示す。
なお、図2において、上述の図1と共通する部分には同
一の番号を付し、詳細な説明を省略する。
【0025】この記録再生装置では、記録データは、図
示されない回転ドラムに取り付けられた磁気ヘッドで以
て、磁気テープに対して斜めにトラックを形成するヘリ
カルスキャンによって記録される。再生も同様にして、
回転ドラムに取り付けられた磁気ヘッドで以て、磁気テ
ープ上に斜めに形成されたトラックをトレースすること
によってなされる。なお、この、回転ドラム上の磁気ヘ
ッドによって記録ならびに再生を行うための構成につい
ては、図示ならびに説明を省略する。
【0026】この発明では、テープの走行速度を測定す
るための固定ヘッド11を、磁気テープ1が収納される
テープカセット20中に、予め設ける。テープの走行速
度は、テープパス中の何処で測定しても同じであるの
で、このように、テープカセット20中に固定ヘッド1
1を組み込んでも、速度の測定が可能である。
【0027】固定ヘッド11の出力は、図示されないプ
リアンプを介して、テープカセットに設けられた端子2
1に導出される。端子21は、テープカセット20が対
応する記録再生装置に装着された状態で、記録再生装置
側の所定の端子と電気的に接触するようにされている。
例えば、記録再生装置側に、端子21と対応する接点が
設けられ、テープカセット20を記録再生装置の所定位
置に着座させることでこの接点と端子21とが当接させ
られ、記録再生装置側の所定の回路とテープカセット2
0のプリアンプとが互いに接続される。
【0028】磁気テープ1には、予め基準信号10が長
手方向に記録される。基準信号10は、本来のデータが
記録されるヘリカルトラックと重ならないように、例え
ば磁気テープ1の上端側あるいは下端側の所定の高さに
記録される。基準信号10は、例えば、上述したよう
な、規準機で正確に記録された周波数が3kHzの信号
である。
【0029】テープカセット20が図示されない記録再
生装置に装着されると、テープカセット20の端子21
と記録再生装置側の対応する端子とが接触される。磁気
テープ1が走行されると、固定ヘッド11によって基準
信号10が読み取られる。読み取られた基準信号10
は、テープカセット20内に設けられた図示されないプ
リアンプに供給され、プリアンプから端子21を介して
CPU22に供給される。CPU22によって、供給さ
れた基準信号10の周波数fc がカウントされる。周波
数計測手段を別に設け、読み取られた基準信号10の周
波数を計測し、計測結果をCPU22に供給するように
してもよい。
【0030】CPU22では、カウントされた周波数f
c に基づき、係数N2 /N1 を生成する。係数N2 /N
1 は、係数回路23に供給される。それと共に、係数回
路23には、発振回路24で生成された周波数fREF
信号も供給される。周波数fREF は、例えば磁気テープ
1に予め記録されている基準信号10の周波数と同一で
ある。また、係数N2 /N1 は、例えばN2 =fREF
1 =fc とされる。係数回路23では、この係数N2
/N1 と基準周波数fREF とが乗じられ(N2/N1
×fREF が求められる。(N2 /N1 )×fREF は、検
出回路25に供給される。
【0031】一方、キャプスタンモータ4の回転に応じ
たFG信号がアンプ5を介して検出回路6に供給され
る。検出回路25で、FG信号の周波数と上述の(N2
/N1)×fREF とが比較され、差分が検出される。差
分出力は、キャプスタンモータ駆動回路8に供給され、
この差分出力に基づき、キャプスタンモータ4の回転速
度が制御される。
【0032】なお、係数N2 /N1 は、CPU22によ
って自由に設定することも可能である。これにより、磁
気テープ1の走行速度を自在に制御することができる。
また、値N2 およびN1 ならびに発振回路24で発生さ
れる信号の周波数fREF は、自由に設定することが可能
である。すなわち、値N2 を、例えば発振回路24で発
生される信号の周波数fREF を10MHzとして同様の
制御が行えるような値とすることも可能である。
【0033】図3は、テープカセット20への固定ヘッ
ド11の組み込みの一例を、より具体的に示す。図3の
上側にテープカセット20を上面側から見た断面図を示
し、下側に背面から見た図を示す。また、図3は、テー
プカセット20の前面側38の蓋が閉じられている状態
を示す。この蓋は、所定の方法でロックされている。テ
ープカセット20の外径寸法は、例えば幅125mm×
奥行き78mm×高さ14.6mmである。テープカセ
ット20の内部は、外殻と、表裏を貫通するネジ穴支持
部以外は、略中空の構造とされている。
【0034】テープカセット20を記録再生装置に装着
すると、蓋のロックが所定の方法で解除され蓋が開かれ
る。そして、テープカセット20の裏側から、磁気テー
プ1を引き出すため、可動のアーム上に取り付けられた
ポスト35,36および37が点線で示される位置にそ
れぞれ配設される。
【0035】このテープカセット20には、不揮発性メ
モリの内蔵を想定して、そのメモリに対する電源や、デ
ータの読み書きおよびクロックを供給するための端子2
1が設けられている。このテープカセット20は、メモ
リ内蔵のタイプと、メモリを内蔵しないタイプとが用意
される。メモリ内蔵のタイプは、コストが嵩む反面、磁
気テープ1の物理特性や製造情報、磁気テープ1に記録
されたデータのインデックス情報などをメモリに記録し
ておくことができる。端子21は、4つの電極からな
り、例えば左から、それぞれ電源Vcc,データ,クロ
ック,接地電位GNDとされている。
【0036】一方、メモリを内蔵しないタイプにも互換
性などの点から端子21は設けられ、この場合には、端
子21を他の用途に用いることができる。この実施の一
形態では、メモリを内蔵しないタイプが用いられる。
【0037】磁気テープ1は、初期状態では、送り側リ
ール32に磁気テープ1の略全長分が巻き付けられてお
り、一端がガイド34Aおよび34Bを介して、巻き取
り側リール33に結合される。図3から分かるように、
テープカセット20の内部において、例えばリール32
の前面左側およびリール33の前面右側は、空き空間で
ある。そこで、この例では、固定ヘッド11は、巻き取
り側リール33の前面右側の、巻き取り側リール33と
ガイド34Bとの間の所定位置に設けられる。固定ヘッ
ド11は、固定ヘッド11と磁気テープ1とが接触する
面が磁気テープ1の磁性面側に向けられて設けられる。
【0038】また、後述もするが、テープカセット20
が対応する記録再生装置などに装着され、磁気テープ1
がテープカセット20から引き出された状態のときに、
固定ヘッド11と磁気テープ1の磁性面とが当接される
ように、固定ヘッド11の位置が決められる。
【0039】さらに、巻き取り側リール33の前面右側
の空き空間には、プリアンプ30が、設けられる。プリ
アンプ30は、固定ヘッド11の読み取り出力を増幅
し、所定のレベルまで引き上げる。プリアンプ30か
ら、プリアンプ30の出力信号およびプリアンプ30に
対する電源供給のためのリード線31が引き出される。
リード線31は、巻き取り側リール33とテープカセッ
ト20の外殻との間を通され、端子21に接続される。
【0040】例えば、電源供給のためのリード線は、端
子21のうち、本来の目的で使用される電源Vccおよ
び接地電位GNDとにそれぞれ接続される。また、プリ
アンプ30の出力信号は、本来のデータ端子に導出され
る。なお、この接続はこれに限定されない。勿論、テー
プカセット20に別途端子を設けて信号や電源のやり取
りを行うようにしてもよい。
【0041】図4は、テープカセット20が記録再生装
置に装着され、ローディングにより磁気テープ1が外に
引き出された様子を示す。図示されないポスト35,3
6および37が外側へ向かって円弧を描きながら移動
し、磁気テープ1がこれらポスト35,36および37
によってテープカセット20の外部に引き出される。引
き出された磁気テープ1は、送り側および巻き取り側に
おいて、所定のテンションで以て固定のガイドポスト4
0および41にそれぞれ当接される。
【0042】ここで、固定ヘッド11は、磁気テープ1
がこのように引き出され、且つ、巻き取り側リール33
に磁気テープ1が巻き取られていない状態で、磁気テー
プ1に当接するような位置に設けられている。したがっ
て、磁気テープ1がこのように引き出された状態では、
磁気テープ1と固定ヘッド11とは、巻き取り側リール
33のテープ巻き取り量にかかわらず、常に当接された
状態にある。
【0043】図5は、実際のテープパスの一例を示す。
それぞれアームに取り付けられたポスト35,36およ
び37によって磁気テープ1が引き出される。そして、
磁気テープ1は、ローディングリング43の回転に伴い
ガイドポストa,b,c,d,f,g,h,i,jを順
に巡らされると共に、回転ヘッド42に対して所定の巻
き付け角で以て巻き付けられる。なお、eは、ピンチロ
ーラであり、kは、キャプスタン軸である。
【0044】この図5の例から分かるように、テープカ
セット20の外部でのテープパス上には、固定ヘッド1
1を設けるスペースを確保することが難しい。この発明
では、固定ヘッド11がテープカセット20内部に設け
られているため、磁気テープ1の走行に伴い、磁気テー
プ1に予め記録された基準信号10を固定ヘッド11に
よって読み取ることができる。読み取られた基準信号1
0に基づきキャプスタン軸kの回転を制御することがで
きるため、磁気テープ1の走行速度の制御を非常に高精
度で行うことが可能である。
【0045】なお、ポスト35が取り付けられているア
ームは、テンションアームであり、このアームが磁気テ
ープ1のテンションに応じて作動することで、磁気テー
プ1のテンションが略一定に保たれる。磁気テープ1が
テープカセット20内で固定ヘッド11に当接されるこ
とで発生するテンションも、これにより吸収可能であ
る。
【0046】なお、上述では、固定ヘッド11は、磁気
テープ1の磁性面側に当接されるように設けるとして説
明したが、これはこの例に限定されない。例えば、磁気
テープ1の厚みが略7μmと薄く、磁気テープ1に予め
記録される基準信号10の周波数が例えば数100Hz
乃至は1kHz程度と低ければ、固定ヘッド11を磁気
テープ1の裏面側に当接するように設けることも可能で
ある。また、上述では、固定ヘッド11は、巻き取り側
リール33側に設けるとして説明したが、これはこの例
に限定されず、送り側リール32側に設けるようにもで
きる。
【0047】なお、テープカセット20において、プリ
アンプ30を内蔵すると共に、固定ヘッド11で読み取
られた基準信号10の周波数を計測する機能を持たせる
こともできる。計測結果を、例えば端子21のうちのク
ロック端子に導出し、端子21を介して行われる通信
を、テープカセット20に不揮発性メモリが内蔵された
場合の通信フォーマットに合わせて行えば、ハードウェ
アの変更をすること無しに、ハードウェアにテープ速度
調整モードなどを設けて、テープ速度の自動調整を行う
ようにできる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、テープ走行速度測定用の固定ヘッドをテープカセッ
トに内蔵しているために、テープ走行速度測定用の固定
ヘッドを持たない記録再生装置でも、ハードウェアの追
加無しにテープ速度の調整を行うことができる効果があ
る。
【0049】また、そのため、テープ走行速度測定用の
固定ヘッドを持たない記録再生装置でも、テープ走行速
度誤差を例えば0.05%以下に調整することができ、
テープ走行速度のずれによる先読みヘッドのトラッキン
グずれを殆ど無くすことができるという効果がある。
【0050】さらに、テープ走行速度測定用の固定ヘッ
ドを持たない記録再生装置でも、テープカセット内の固
定ヘッドによってテープ走行速度の測定を行い、測定結
果に基づき走行速度を調整することができるため、キャ
プスタンの加工精度を緩くしても誤差を走行速度の調整
で吸収でき、ストダウンを図ることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理となる構成について説明するた
めのブロック図である。
【図2】この実施の一形態による記録および/または再
生装置における、テープ速度制御を行うための構成の一
例を示すブロック図である。
【図3】テープカセットへの固定ヘッドの組み込みの一
例をより具体的に示す略線図である。
【図4】テープカセットが記録再生装置に装着され、磁
気テープが外に引き出された様子を示す略線図である。
【図5】実際のテープパスの一例を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・磁気テープ、3・・・キャプスタン、4・・・
キャプスタンモータ、5・・・FGアンプ、6・・・検
出回路、8・・・キャプスタンモータ駆動回路、10・
・・基準信号、11・・・固定ヘッド、20・・・テー
プカセット、21・・・端子、22・・・CPU、23
・・・係数回路、24・・・発振回路、25・・・検出
回路、30・・・プリアンプ、31・・・リード線、3
2・・・送り側リール、33・・・巻き取り側リール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘリカルスキャンで以て記録および再生
    が行われる磁気テープが収納されたテープカセットにお
    いて、 少なくとも磁気テープが走行状態にあるときに該磁気テ
    ープに当接されるように配置された、上記磁気テープの
    走行速度を測定するための固定ヘッドと、 上記固定ヘッドの出力が供給されるアンプと、 上記アンプの出力を該テープカセットの外部へ導出する
    ための端子とを有することを特徴とするテープカセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテープカセットにおい
    て、 上記固定ヘッドは、上記磁気テープの巻き取り側に上記
    配置されることを特徴とするテープカセット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテープカセットにおい
    て、 上記固定ヘッドは、上記磁気テープの磁性面と接触する
    ように上記配置されることを特徴とするテープカセッ
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のテープカセットにおい
    て、 上記固定ヘッドは、上記磁気テープの磁性面の裏面側と
    接触するように上記配置されることを特徴とするテープ
    カセット。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のテープカセットにおい
    て、 上記磁気テープは、一定周波数の基準信号が長手方向に
    予め記録されていることを特徴とするテープカセット。
  6. 【請求項6】 少なくとも磁気テープが走行状態にある
    ときに該磁気テープに当接されるように配置された、上
    記磁気テープの走行速度を測定するための固定ヘッド
    と、上記固定ヘッドの出力が供給されるアンプと、上記
    アンプの出力を該テープカセットの外部へ導出するため
    の端子とを備えたテープカセットに収納された磁気テー
    プに対して、ヘリカルスキャンで以て記録および/また
    は再生を行う記録再生装置であって、 磁気テープを所定の速度で走行させるキャプスタンと、 磁気テープの走行速度を測定するためにテープカセット
    内に設けられた固定ヘッドの出力信号が導出される端子
    と電気的に接続する接続手段と、 上記固定ヘッドの上記出力信号の周波数を計測する周波
    数計測手段と、 上記キャプスタンの回転速度を上記周波数計測手段の計
    測結果を用いて所定の速度に制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする記録再生装置。
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