JP2000048366A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2000048366A
JP2000048366A JP11226039A JP22603999A JP2000048366A JP 2000048366 A JP2000048366 A JP 2000048366A JP 11226039 A JP11226039 A JP 11226039A JP 22603999 A JP22603999 A JP 22603999A JP 2000048366 A JP2000048366 A JP 2000048366A
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/006Overwriting
    • G11B7/0062Overwriting strategies, e.g. recording pulse sequences with erasing level used for phase-change media

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来記録の際、マーク後端が急激に冷却されて
いるため、マーク後端部が大きくなりオーバーライト後
の再生ジッタが悪い。 【解決手段】記録パルス列の始端パルスを形成する発生
部と、記録パルス列の終端パルスを形成する発生部と、
終端パルスに続いて冷却パルスを形成する発生部と、マ
ーク長さと連続マーク相互の間隔に応じて始端パルスの
開始位置を変化させる決定部と、マーク長さと連続マー
ク相互の間隔に応じて終端パルスの終端位置を変化させ
る決定部と、記録パルス列に応じてレーザ光を変調して
照射するレーザ光照射部とを備え、レーザ光照射部は、
始端パルスと終端パルスに応じて第1パワーで光を照射
し、始端パルスと終端パルスとの間では第1パワーの光
と第1パワーよりも低い第2パワーの光とを交互に照射
し、冷却パルスに応じて第1のパワーよりも低いバイア
スパワーよりもさらに低い冷却パワーの光を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光線等の光
学的手段を用いて情報を高速かつ高密度に記録・再生す
る光ディスクの記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光線を利用して高密度な情報の再
生あるいは記録を行う技術は公知であり、おもに光ディ
スクとして実用化されている。
【0003】光ディスクは、再生専用型、追記型、書き
換え型に大別することができる。
【0004】再生専用型は、例えばコンパクトディスク
やレーザディスクとして、また追記型や書き換え型は文
書ファイル、データファイル等として実用化されてい
る。
【0005】更に、書き換え型光ディスクの中には、お
もに光磁気と相変化型がある。
【0006】相変化光ディスクは、記録層がレーザ光線
等の照射によって、例えばアモルファスと結晶間、ある
いは結晶とさらに異なる構造の結晶間の何れか等で、可
逆的に状態変化を起こすことを利用する。これは、レー
ザ光照射により、薄膜の屈折率あるいは消衰係数のうち
少なくとも何れか一つが変化して記録を行い、この部分
で透過光あるいは反射光の振幅が変化し、その結果検出
系に至る透過光量あるいは反射光量が変化することを検
出して信号を再生する。なお、アモルファスと結晶間で
状態変化を起こす代表的な材料としては、Te、Se、
In、Sb等の合金が主に用いられている。
【0007】また、相変化光ディスクでは、記録マーク
の書き換えに1ビームオーバーライトを用いることがで
きる。1ビームオーバーライトとは、記録信号によりレ
ーザパワーを記録パワーと、当該記録パワーよりも低い
パワーのバイアスパワー(消去パワーとも称される)の
間で変調して信号トラック上に照射することにより、既
に記録されている古い信号を消去しながら新しい信号を
記録する方法である。オーバーライト自体では記録パワ
ーレベルとバイアスパワーレベルの2レベルで済むが、
記録・消去・再生を考慮すると、記録パワーレベル、バ
イアスパワーレベル及び再生パワーレベルの3レベルが
必要である。
【0008】例えば結晶・アモルファス間の相変化光デ
ィスクでは、記録レベルで照射された領域は、元の状態
がアモルファスか結晶かに関わらず、溶融後急速に冷却
されるためアモルファスとなり、消去レベルで照射され
た領域は、結晶化温度以上に昇温するため、元の状態に
関わらず結晶化して、新しい信号がオーバーライトされ
る。
【0009】一方、光ディスクの記録再生装置では、光
ディスクの回転方式は大別して2つある。ディスクの内
外周で線速度が同じになるようにディスクを回転させる
方法(以下CLV)と、ディスクを一定の角速度で回転
させる方法(以下CAV)である。
【0010】例えば、コンピューター用の外部メモリ等
に用いられるデータファイルの様に高速なアクセスが必
要とされる場合には、ディスク回転数を変えるには時間
がかかるためCAVが使用されており、この場合、ディ
スクの周方向の線速度が外周で速く内周で遅くなる。
【0011】又、記録変調方式には、マーク間(マーク
ポジションとも称される)変調とマーク長(マークエッ
ジとも称される)変調の2種類がある。
【0012】マーク間変調記録は、マーク間隔を変化さ
せて記録し、再生時にはマークの位置を検出して信号検
出するものである。
【0013】マーク長変調記録は、種々の長さのマーク
を種々のマーク間隔で記録し、再生時にはマークの両端
の位置を検出して信号を検出するものである。マーク長
変調方式は、マーク間変調方式に比べて原理的に2倍の
高密度化が可能である。
【0014】相変化光ディスク上へのレーザ記録は、原
理的にはヒートモードによるものであり、従って長いマ
ークを記録する場合には、蓄熱効果によってマークの先
端より終端が太くなってマークが涙状に歪み、結果とし
て再生波形も歪みマークの両端の位置がずれてしまう。
【0015】そこで、上述のマーク長変調方式において
は、一つの記録マークを形成するための記録波形を、複
数のパルスからなる記録パルス列で構成(マルチパルス
記録とも称される)する記録方法が提案されている(例
えば、特開平3ー185628号公報)。これにより、
単パルスにより記録する方法に比べて記録膜が受ける熱
が制御でき、マーク形状が単パルスの場合のようにマー
クの始終端で非対称にならず良好なマーク形状となる。
【0016】しかし、上記のようなマルチパルス記録方
式でも、高密度化の要請のためにマーク間隔を狭くする
と、マーク間で熱干渉を起こしてマークの長さや形状が
変化する。
【0017】これを改善する方法として、例えば特開平
7−129959号公報が提案されている。当該公報で
は、熱干渉量を予め予測し、前記マルチパルス記録にお
いて記録マーク長およびマーク間隔によって記録パルス
列の始端部分と終端部分の位置を変化させ、マーク間の
熱干渉を抑制し、信号特性を良好にするというものであ
る。
【0018】また、1ビームオーバーライトにおいて記
録パルスを記録パワー、バイアスパワー、および記録パ
ワーの直後に設けたバイアスパワーより低いパワーの3
段階に変調する記録方法が提案されている(例えば、特
開昭63−113938号公報)。
【0019】さらに、マルチパルス記録方式にバイアス
パワーより低いパワーでのレーザ光照射を付加した記録
方法も提案されている(例えば、特開平6−29544
0号公報)。
【0020】また、マーク間隔によって、冷却パワーで
の照射時間(以下、冷却パワー照射時間)を変化させる
という記録方法が提案されている(特願平5ー8049
1)。
【0021】書き換え可能な相変化材料を用いた光ディ
スク等のいわゆる光ディスクに、例えば半導体レーザー
等の光源により光を照射し、物理的状態変化を生じさせ
信号を記録する場合、光源の光に起因した熱よって、記
録層の温度は数百度にまで達し、記録薄膜は溶融され
る。
【0022】従って、書き換え回数を重ねるすなわち多
サイクルすることにより、熱ダメージによる信号劣化が
生じる。
【0023】信号劣化の原因としては、誘電体層や記録
層の破壊と、記録層の物質流動と呼ばれる現象がある。
物質流動とは、記録時に記録層およびその周辺が高温と
なるため、多サイクルすることにより記録層物質がトラ
ック方向に移動し、同一トラック上に記録膜の薄いとこ
ろと厚いところが生じる現象であり、その結果として信
号の再生波形が潰れてしまい、当該部分では信号が再生
できなくなる。何れにしても、多サイクルによる信号劣
化が大きい場合には、それによって光ディスクの用途が
限定されてしまう。
【0024】また、光ディスク装置で半導体レーザーに
より光を照射して物理的状態変化を生じさせる場合、例
えば書き換え可能な相変化材料を用いた光ディスクにお
いて信号を記録する場合、レーザ光によって加熱された
記録層の冷え方によって記録マーク形状が変化する。
【0025】すなわち、熱がこもった様な場合には、一
度溶融された記録層がアモルファス化せず結晶化してし
まう。その結果として、記録マークが小さくなったり、
あるいは記録マークの形状が歪んだりし、再生信号品質
が悪化する。
【0026】そして、従来の様な冷却パルスを採用した
場合、マーク後端部での熱のこもりが低減されてアモル
ファス化は容易になるが、場合によっては後端部で冷却
速度が大きくなりすぎることに起因して、アモルファス
領域がマーク先端部より大きくなることがある。
【0027】さらに、冷却パワーやその照射時間の条件
によっては、オーバライト特性が悪化する場合がある。
この原因は、記録マークが後端で横方向に大きくなりす
ぎるため、かえってマーク歪となったり、あるいはオー
バライトにより消し残りが発生するためと考えられる。
【0028】更なる高密度な記録を考えた場合には、マ
ークの前端部と後端部との対称性が充分でないために、
オーバーライト後の再生ジッタが大きく、再生信号品質
としては充分ではなかった。
【0029】また、マーク間変調記録では冷却パルスを
付加することにより、マークを大きく形成し、C/Nを
大きくし良好な信号品質を実現できる。ここでC/Nと
はcarrier levelとnoize leve
lの比をとったものである。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却パ
ワーの条件によっては、オーバライト特性が悪化する場
合がある。この原因は、記録マークが横方向に大きくな
りすぎるため、オーバライトにより消し残りが発生する
ため等が考えられる。
【0031】本発明は、マーク後端部での熱の冷却条件
を細かく制御し、記録マークを所望の形状に形成し、再
生信号品質が更に向上可能で、また熱によるダメージを
緩和し、良好なサイクル特性を得ることが可能な記録装
置を提供するものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録パルス列
に応じて変調したレーザ光を照射することにより光学記
録媒体に記録マークを形成して情報の記録をおこなう記
録装置であって、前記記録パルス列の始端パルスを形成
する始端パルス発生部と、前記記録パルス列の終端パル
スを形成する終端パルス発生部と、前記終端パルスに続
いて冷却パルスを形成する冷却パルス発生部と、記録マ
ークの長さおよび連続して形成される記録マーク相互の
間隔に応じて前記始端パルスの開始位置を変化させる始
端位置決定部と、記録マークの長さおよび連続して形成
される記録マーク相互の間隔に応じて前記終端パルスの
終端位置を変化させる終端位置決定部と、前記記録パル
ス列に応じてレーザ光を変調して照射するレーザ光照射
部とを備え、前記レーザ光照射部は、前記始端パルス及
び前記終端パルスに応じて第1のパワーでレーザ光を照
射し、前記始端パルスと前記終端パルスとの間では前記
第1のパワーのレーザ光と前記第1のパワーよりも低い
第2のパワーのレーザ光とを交互に照射し、前記冷却パ
ルスに応じて前記第1のパワーよりも低いバイアスパワ
ーよりもさらに低い冷却パワーのレーザ光を照射するこ
とを特徴とする記録装置である。
【0033】また、本発明は、前記記録パルス列の前記
始端パルスと前記終端パルスとの間では、前記第1のパ
ワーのレーザ光と前記第2のパワーのレーザ光とが、デ
ータクロックの1周期以下の周期で交互に切り替えて照
射されることを特徴とする、上記記録装置である。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の記録方法はマーク長変調
記録において、(A)記録パルス列と冷却パワーでのレ
ーザ光の照射開始までにバイアスパワーでのレーザ光照
射を行う。
【0035】(B)記録マーク長に応じて冷却パワー照
射時間あるいは冷却パワーでのレーザ光照射開始時間を
変化させる。
【0036】(C)記録マーク長が予め決められたもの
より短い場合にのみ、冷却パワー照射時間あるいは冷却
パワーでのレーザ光照射開始時間を変化させる。
【0037】(D)記録マーク長が予め決められたもの
より短い場合にのみ、一定の冷却パワー照射時間および
冷却パワー開始時間の冷却パルスを付加する。
【0038】(E)光ディスクを角速度一定で回転させ
る時、ディスク内周部において予め決められたマーク長
さ以下のマークを記録する時のみ、冷却パルスを付加す
る。
【0039】(F)光ディスクを角速度一定で回転させ
る時、ディスクの半径に応じて冷却パワー照射時間、冷
却パワー開始時間を変化させる。
【0040】また、本発明の記録方法は、マーク間変調
記録において、(G)記録パワーと冷却パワーでのレー
ザ光の照射開始までにバイアスパワーでのレーザ光照射
を行う。
【0041】(H)光ディスクを角速度一定で回転させ
る時、ディスクの半径に応じて冷却パワー開始時間を変
化させる。の何れかの構成としたものであるため、マー
ク前端部・後端部での形状の非対称性を抑制し、記録マ
ークを所望の形状に形成し、良好な再生信号品質が実現
できる。
【0042】そして、本発明の記録方法は、マーク長変
調記録において、記録パルス列が始端パルスと終端パル
スと始端・終端パルス間のデータクロックの1周期以下
の周期で交互に切り換わるパルスからなる場合に、
(I)前記記録パルス列の終端パルス後に冷却パワーで
のレーザ光照射を行う、(J)前記記録パルス列の終端
パルスと冷却パワーでのレーザ光の照射開始までにバイ
アスパワーでの照射を行う、また、マーク長変調記録に
おいて、記録パルス列が始端パルスと終端パルスと始端
・終端パルス間のデータクロックの1周期以下の周期で
交互に切り換わるパルスからなり、始端パルスと終端パ
ルスの位置がそれぞれマーク長およびマーク間隔に応じ
て変化する場合に、(K)冷却パワーでのレーザ光照射
時間は一定で、記録パルス列の始端パルスや終端パルス
の位置によらず、冷却パワーでのレーザ光照射開始まで
の時間が、記録パルス列の終端パルスから一定、または
冷却パワーでのレーザ光照射開始のタイミングがクロッ
クに基づく、の何れかの構成としたものであるため、始
端パルスと終端パルスの位置を変動させることで、記録
マーク間の熱干渉によるマーク長変動が抑制されるた
め、高密度記録が可能であると同時に、バイアスレベル
の一部を冷却パワーとすることで、記録薄膜の記録時の
トータルエネルギーが低減でき、多サイクルした場合の
熱的ダメージによる信号劣化を軽減し良好なサイクル特
性も実現できる。
【0043】また、本発明の記録装置は、データのHi
期間の始端位置に一定幅の始端パルスを発生する始端パ
ルス発生回路と、データのHi期間が長い場合はマーク
の中間位置にバーストゲート信号を発生し、データのH
i期間が短い場合はバーストゲート信号を発生しないバ
ーストゲート発生回路と、データのHi期間の終端位置
に一定幅の終端パルスを発生する終端パルス発生回路
と、データのHi期間がnクロックの時、前記始端パル
スと終端パルスを含むnTマーク信号を発生し、データ
のLo期間がmクロックの時、スペース両端の前記終端
パルスと始端パルスを含むmTスペース信号を発生する
マーク/スペース長検出回路(ただし、n,mはデータ
列に存在する自然数)と、前記nTマーク信号とmTス
ペース信号とから後述の始端用セレクタおよび終端用セ
レクタを制御するためのセレクト信号を発生するエンコ
ーダと、後述の終端用プログラマブルディレイラインか
らの遅延終端パルスから一定幅の冷却パルスを発生する
冷却パルス発生回路と、前記セレクタ信号により複数の
始端設定値から一つを選択して出力する始端用セレクタ
と、前記始端用セレクタの始端設定値出力を前記始端パ
ルスがきた時だけ更新し、こないときは前の値を保持す
る始端用サンプル/ホールド回路と、前記始端用サンプ
ル/ホールド回路の出力の始端設定値で遅延量を変化さ
せて、前記始端パルスを遅延させた遅延始端パルスを出
力する始端用プログラマブルディレイラインと、冷却パ
ルス発生回路から出力される冷却パルスの遅延量を変化
させて遅延冷却パルスを出力する冷却パルス用ディレイ
ラインと、前記セレクタ信号により複数の終端設定値か
ら一つを選択して出力する終端用セレクタと、前記終端
用セレクタの終端設定値出力を前記終端パルスがきたと
きだけ更新し、こないときは前の値を保持する終端用サ
ンプル/ホールド回路と、前記終端用サンプル/ホール
ド回路の出力の終端設定値で遅延量を変化させて、前記
終端パルスを遅延させて、前記終端パルスを遅延させた
遅延終端パルスを出力する終端用プログラマブルディレ
イラインと、を備え、(L)この冷却パルス発生回路
に、終端用プログラマブルディレイラインからの遅延終
端パルスを入力することにより、冷却パルスを発生させ
る、(M)この冷却パルス発生回路に、終端パルス発生
回路からの終端パルスを入力することにより、冷却パル
スを発生させる、構成としたものであり、上記記録方法
と同様の作用により、記録薄膜の記録時のトータルエネ
ルギーを低減でき、多サイクル記録した場合の熱的ダメ
ージによる信号劣化を軽減し、良好なサイクル特性を有
する装置を提供できる。
【0044】さらに、本発明の記録方法は、マーク長変
調記録する場合に、(N)1つの記録マークを形成する
ための記録パルス列後に、バイアスパワーより小さいパ
ワーを含む少なくとも2つ以上の異なったパワーでレー
ザ光を照射する冷却パルスとしてのマーク後端補正パル
ス列を設ける、(O)記録パルス列でのレーザ光照射
後、連続的にバイアスパワーより小さいパワーまでパワ
ーが変化する期間を有する冷却パルスとしてのマーク後
端補正パルス列を設ける、(P)記録パルス列後、冷却
パルスとしてのマーク後端補正パルス列までの間にバイ
アスパワーでのレーザ光照射を行う、(Q)記録するマ
ーク長に応じて、冷却パルスとしてのマーク後端補正パ
ルス列開始時間または、冷却パルスとしてのマーク後端
補正パルス列のパルス形状を変化させる、(R)光ディ
スクを角速度一定で回転させる時、ディスクの半径方向
の位置に応じて、前記2つのマーク後端補正パルス列開
始時間または、マーク後端補正パルス列のパルス形状を
変化させる、の何れかの構成としたものであるため、マ
ーク前端部・後端部での形状の非対称性を抑制し、記録
マークを所望の形状に形成し、良好な再生信号品質が実
現できる。
【0045】以下、図面を用いて本発明の具体的実施の
形態を挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0046】図2を用いて本実施の形態で用いたディス
クの構造について説明する。誘電体層、記録層、反射層
は真空蒸着またはスパッタリングなどの通常の薄膜形成
方法で、透明基板51上に形成する。基板51上に、第
1の誘電体52、記録層53、第2の誘電体層54、反
射層55を順次設ける。さらにその上に、密着した保護
層56を設ける。また、光ディスクとしては、反射層5
5や保護層56のない構造の光ディスクでも適用可能で
ある。記録、再生を行うレーザー光は基板51側から入
射させる。
【0047】基板51の材質は、ガラス、石英、ポリカ
ーボネート、あるいは、ポリメチルメタクリレートを使
用できる。また、基板は平滑な平板でも表面にトラッキ
ングガイド用の溝状の凸凹があるものでもよい。
【0048】保護層56としては、樹脂を溶剤に溶かし
て塗布・乾燥したものや、樹脂板を接着剤で接着したも
の等が使える。
【0049】記録層53に用いる記録層材料としては、
アモルファス・結晶間の相変化をするカルコゲン合金が
よく知られており、例えばSbTe系、GeSbTe
系、GeSbTeSe系、GeSbTePd系、TeG
eSnAu系、AgSbTe系、GeTe系、GaSb
系、InSe系、InSb系、InSbTe系、InS
bSe系、InSbTeAg系等、例えば上記系統の合
金の相変化特性または光学特性に影響を及ぼさない範囲
で他の元素を含む合金等が使える。
【0050】誘電体層52、54としてはSiO2、S
iO、TiO2、MgO、Ta25、Al23、Ge
2、Si34、BN、AlN、SiC、ZnS、Zn
Se、ZnTe、PbS等あるいはこれらの混合物が使
える。
【0051】反射層55としてはAu、Al、Cu、C
r、Ni、Ti等の金属材料を主成分とした材料、ある
いはこれらの混合物、さらには所定の波長における反射
率の大きな誘電体多層膜等が使える。
【0052】上記材料の内、後述の本実施の形態で用い
たディスクは、φ130mmのポリカーボネート製信号
記録用トラックを持つ基板を用い、基板上に第1の誘電
体層としてZnS−SiO2混合膜を厚さ1300Åス
パッタリングにより形成した。
【0053】また、後述の実施の形態1、2で用いたデ
ィスクの記録層組成はGe22Sb24Te54、また、実施
の形態3〜18で用いたディスクの記録層組成はGe21
Sb 26Te53とし、記録層を250Å、第2の誘電体層
としてZnS−SiO2混合膜を厚さ200Å形成し
た。反射層はAl膜を1500Åスパッタリングにより
成膜を行った。そしてその上にポリカーボネートの保護
層を設けた。
【0054】ここで、後述するすべての本実施の形態で
用いた光ディスク装置について、図3を用いて説明す
る。光ディスク61は、スピンドルモータ62に取り付
けられ回転可能である。光学ヘッド63は半導体レーザ
を光源とし、コリメータレンズ、対物レンズ等により光
ディスク上にレーザスポットを形成する。
【0055】半導体レーザはレーザ駆動回路64により
駆動されるが、信号を記録する場合には、入力信号は波
形補正回路65により波形補正されたのち、レーザ駆動
回路64へ入力される。
【0056】一般に、波形補正回路を複雑なものにする
ことはコストの面からも望まれるものではなく、それ故
に波形補正に関してもできるだけ簡素なパターン、例え
ば全てのマーク長それぞれに対して記録波形を変化する
のではなく、予め決められたマーク長についてのみ記録
波形を変化するという方がよいと考えられる。
【0057】実施の形態で用いた具体的な記録パルス列
の一形状を図4に示す。但し、図4の記録パルス列A〜
Dにはマーク長変調記録において、6Tマークを記録す
る場合の代表的な記録パルス列パターンを示す。
【0058】なお、本実施の形態のマーク長変調記録に
おいては、すべて、レーザ光の第1のパワーを記録パワ
ー、第2のパワーをバイアスパワー、冷却パワーや冷却
パルスとしてのマーク後端補正パルス列の最低パワーを
再生パワーとして行った結果をしめす。この様に第1の
パワーを記録パワー、第2のパワーをバイアスパワー及
び最低パワーを再生パワーとすると、特に波形補正回路
の構成が簡略化できるため好ましいが、本発明に適用す
るレ−ザ光のパワーはこれに限定されるものではなく、
第1のパワーは記録パワー以上、第2のパワーは少なく
とも第1のパワーよりも低いパワー、最低パワーを第2
のパワーまたはバイアスパワーの何れかより低いパワー
であれば自由に設定できること勿論である。
【0059】図4において、記録パルス列Aは、記録マ
ークを形成するために、レーザ光第1のパワー1.5T
からなる始端パルスと、第1と第2のパワーを0.5T
の周期で交互に切り換えたパルスより構成された記録パ
ルス列である。ここでいうTとはクロックのことであ
る。
【0060】記録パルス列Bは、記録マークを形成する
ために、レーザ光第1のパワー1.0Tからなる始端パ
ルスと、第1のパワーと第2のパワーを0.5Tの周期
で交互に切り換えたパルスと、第1のパワー1.0Tか
らなる終端パルスより構成された記録パルス列である。
【0061】記録パルス列Cは、記録パルス列Bと同じ
パルス構成であり、かつ記録するマーク長および前後の
マーク間隔により、記録パルス列の始端パルスと終端パ
ルスの位置が変化するものである。
【0062】記録パルス列Dは、記録マークを形成する
ために、レーザ光第1のパワーと第2のパワーを0.5
T周期で交互に切り換えたパルスより構成された記録パ
ルス列である。
【0063】なお、本発明に適応する記録パルス列のパ
ルス幅(始端パルス幅、終端パルス幅、始端・終端パル
ス間のパルスの幅、記録パルス列Dの場合の記録パルス
列のパルス幅等)は、図4に示したものに限定されるも
のではなく、自由に設定できることはもちろんである。
【0064】また、本実施の形態で、マーク間変調記録
で冷却パルスを付加した場合に採用した具体的な記録波
形の一形状を図5に示す。
【0065】入力波形Aは(2、7)変調方式の一例で
ある。この場合のマーク幅は0.5Tである。ここでは
マーク間隔を2.0T、3.5T、1.5Tとした場合
を示してある。
【0066】記録波形Eは入力波形Aを記録する場合で
あり、記録パルス幅は0.25Tである。
【0067】記録波形Fは入力波形Aを記録する場合で
あり、記録パワー照射直後に冷却パワーレベルを照射し
たものである。記録パルス幅は0.25Tで冷却パワー
照射時間は0.25Tである。
【0068】記録波形Gは入力波形Aを記録する場合で
あり、記録パワーレベル照射後にバイアスパワーレベル
での照射を行い、その後、冷却パワーレベルでの照射を
行ったものである。記録パルス幅は0.25Tで、冷却
パワー照射時間は0.25T、冷却パワー開始時間は
0.25Tである。
【0069】また、本実施の形態でマーク長変調記録で
冷却パルスを付加した場合に採用した具体的な記録波形
の一形状を図1に示す。図1では、図4の記録パルス列
Aをもちいた場合について示す。
【0070】入力波形BはEFM(Eight to
Fourteen Modulation)信号の入力
波形の一例である。EFM変調は、3Tから11Tの間
の9種類の長さの信号の組合せによってデータを変調す
るもので、ここでいうTとはクロックのことである。
【0071】記録波形Hは入力波形Bを記録する場合で
あり、冷却パルスを付加しない場合である。
【0072】記録波形Iは入力波形Bを記録する場合に
冷却パルスを付加した記録波形であり、直前の記録マー
ク長によらず、冷却パワー照射時間を0.5T、冷却パ
ワー開始時間を0と一定にして付加したものである。
【0073】記録波形Jは入力波形Bを記録する場合に
冷却パルスを付加した記録波形であり、直前の記録マー
ク長によらず冷却パワー照射時間を0.5T、冷却パワ
ー開始時間を0.25Tと一定にして付加したものであ
る。
【0074】以下、具体的実施の形態をもって本発明を
さらに詳細に説明する。
【0075】(実施の形態1)本実施の形態ではマーク
間変調で、記録パワーと冷却パワーとのレーザ光照射の
間に、バイアスパワーでのレーザ光照射を行った場合に
ついて説明する。
【0076】光ディスクの評価条件は、レーザー光の波
長が680nm、記録装置の記録再生に用いる光学ヘッ
ドの対物レンズのNAを0.55、(2、7)変調を最
短マークピッチが2.1μmとなるようにクロックTを
設定し、1ビームオーバーライトにより100回記録
し、再生信号を微分しピーク検出を行い、その検出信号
のジッタ値:σsum/Tw(%)を測定した。ここでσ
はジッタの標準偏差、Twは検出系のウインドウ幅であ
る。線速度は、6.0m/sである。
【0077】このディスクについて、信号の記録は、マ
ークピッチが2.1μmとなる単一周波数を記録したと
き、C/Nが飽和する記録パワーと、その信号をマーク
ピッチが5.6μmとなる信号でオーバライトした場合
に消去率がー20dBを越えるパワーマージンとの中央
値のパワーを設定した。
【0078】本実施の形態で用いた記録波形とジッタを
それぞれ(表1)、(表2)に示す。
【0079】
【表1】
【0080】
【表2】
【0081】(表1)の記録波形1−1は、図5の記録
波形Eのように冷却パルスを付加しない場合である。記
録波形1−2は、図5の記録波形Fのように冷却パルス
を記録パワーでのレーザ光照射直後に付加した場合であ
る。但し、その時の冷却パワー照射時間は0.25Tで
ある。また、記録波形1−3は、図5の記録波形Gのよ
うに記録パワーでの照射後バイアスパワーでの照射を行
い、その後、冷却パワーでの照射をおこなう場合であ
る。但し、その時の冷却パワー照射時間を0.25Tと
し、冷却パワー開始時間を記録パワーでの照射終了後
0.20T遅らせた場合である。
【0082】(表2)から、記録波形1−1の場合は、
他の記録波形に比べてジッタが悪くなっている。記録波
形1−2の場合は、記録波形1−1に比べるとジッタが
改善されているが、記録波形1−3と比べると悪い。す
なわち、本発明による冷却パワー開始時間を遅らせた記
録波形1−3の場合は、他の記録波形に比べてジッタが
改善される。
【0083】以上のように、マーク間変調で冷却パルス
の開始を遅らせることにより、ジッタの小さい記録が可
能となる。
【0084】なお、本実施の形態では、冷却パワーの一
例として再生パワーの場合を取り上げたが、冷却パワー
がバイアスパワーとレーザオフレベルとの間の場合につ
いても同様な結果が得られた。
【0085】(実施の形態2)本実施の形態では、光デ
ィスクを角速度一定で回転させ、マーク間変調で記録し
た時、冷却パワー開始時間をディスクの半径に応じて変
化させた場合について説明する。
【0086】評価条件は、ディスクの回転数1500r
pmと一定で、(2、7)変調信号を最短マークピッチ
が常に2.1μmとなるようにクロックTを変えて、1
ビームオーバーライトにより100回記録し、ジッタ:
σsum/Tw(%)を半径23、30、37、43、5
0、57mmの位置で測定した。ここでσはジッタの標
準偏差、Twは検出系のウインドウ幅である。また、こ
の半径でのそれぞれの線速度は、約3.6、4.7、
5.8、6.8、7.9、9.0m/sである。なお、
ディスクおよびその他の測定条件は実施の形態1と同じ
である。
【0087】本実施の形態で用いた記録波形とジッタを
それぞれ(表3)、(表4)に示す。
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】(表3)の記録波形2−1は、図5の記録
波形Eのように冷却パルスを付加しない場合である。記
録波形2−2は、図5の記録波形Fのように冷却パワー
でのレーザ光照射を記録パワーでのレーザ光照射後に行
う場合である。但し、その時の冷却パワー照射時間は
0.30Tである。また、記録波形2−3は、図5の記
録波形Gのように記録パワーでの照射後、バイアスパワ
ーでの照射を行い、その後冷却パワーでの照射を行う場
合である。但し、その時の冷却パワー照射時間は0.3
0T、冷却パワー開始時間は記録パワーでの照射終了後
0.10T後である。
【0091】(表4)から、記録波形2−1の場合は、
他の記録波形に比べてジッタがディスクの内外周で悪化
している。記録波形2−2を用いた場合には、ディスク
内周部で他の記録波形に比べてジッタが改善されてい
る。また、記録波形2−3を用いた場合には、ディスク
内周部で記録波形2−2よりジッタが悪化している。し
かし、ディスク外周部では他の記録波形よりジッタが改
善している。
【0092】以上のことから、本発明のように、ディス
ク内周部では例えば記録波形2−2を適用し、ディスク
外周部では例えば記録波形2−3を適用するという様
に、ディスク内周部で冷却パワー開始時間を早めた記録
波形を用いることにより、再生ジッタの良好な記録が可
能となる。
【0093】以上のように光ディスクを角速度一定で回
転させる場合、ディスク内周部において冷却パワー開始
時間を早くすることにより、ディスク全周でジッタの小
さい記録が可能となる。
【0094】なお、本実施の形態では実施の形態1と同
様に冷却パワーが再生パワーの場合についての結果であ
るが、冷却パワーがバイアスパワーとレーザオフレベル
の間の場合についても同様な結果が得られることは勿論
である。
【0095】(実施の形態3)本実施の形態では、マー
ク長変調で、記録パワーと冷却パワーとのレーザ光照射
の間に、バイアスパワーでのレーザ光照射を行った場合
について説明する。
【0096】光ディスクの評価条件は、レーザー光の波
長が680nm、記録装置の記録再生に用いる光学ヘッ
ドの対物レンズのNAを0.55とし、8−14変調
(EFM)された入力信号を最短マーク長が0.90μ
mとなるようにクロックTを設定し、1ビームオーバー
ライトにより100回記録した時の3Tから11Tまで
の再生信号のゼロクロス点のジッタ値:σsum/Tw
(%)を測定した。ここでσsumは3Tから11Tまで
のジッタの総和の標準偏差、Twは検出系のウインドウ
幅である。線速度は、4.0m/sである。
【0097】このディスクにおいて、信号の記録は、記
録マーク長が0.9μmとなる単一周波数を記録したと
き、C/Nが飽和する記録パワーを記録パワーとし、そ
の3Tマークの信号を、11T相当の単一周波数でオー
バーライトした場合に、消去率がー20dBを越えるパ
ワーマージンの中央値のパワーを設定し、バイアスパワ
ーとした。
【0098】本実施の形態で用いた記録波形とジッタを
それぞれ(表5)、(表6)に示す。
【0099】
【表5】
【0100】
【表6】
【0101】(表5)では、3T〜11Tまでの各マー
ク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と冷
却パワー開始時間とを、3種類の記録波形毎に示してあ
る。
【0102】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。
【0103】(表5)の記録波形3−1は、図1の記録
波形Hのように冷却パルスを付加しない場合である。記
録波形3−2は、図1の記録波形Iのように記録パルス
列直後に冷却パワーでのレーザ光照射を行う場合であ
る。但し、その時の冷却パワー照射時間は、マーク長3
T〜11Tによらず0.5Tと一定とし、冷却パワー開
始時間は0とした場合である。また、記録波形3−3
は、図1の記録波形Jのように記録パルス列直後にバイ
アスパワーでの照射を行い、その後冷却パワーでの照射
を行う場合である。但し、その時の冷却パワー照射時
間、冷却パワー開始時間は、マーク長によらずそれぞれ
0.5Tと0.2Tである。
【0104】(表6)から、記録波形3−1の場合に
は、他の記録波形に比べてジッタが悪くなっている。記
録波形3−2を用いた場合には、記録波形3−1に比べ
てジッタが改善されている。一方、本願発明による冷却
パワー開始時間を遅らせた記録波形3−3の場合には、
マーク前端部・後端部での対称性がより良好に制御され
ているため、他の記録波形に比べてジッタが小さくなっ
ている。
【0105】以上のように、記録パワーと冷却パワーと
のレーザ光照射の間に、バイアスパワーでのレーザ光照
射を入れることにより、ジッタの小さい記録が可能とな
る。
【0106】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーの場合について示したが、冷却パワーが0から
バイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な結果
が得られた。
【0107】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0108】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0109】(実施の形態4)本実施の形態では、冷却
パワー照射時間のみを記録マーク長によって変化させた
場合について説明する。
【0110】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表7)、(表8)に示す。なお、測定条件は実施の形
態3と同じである。
【0111】(表7)では、3T〜11Tまでの各マー
ク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と冷
却パワー開始時間とを、4種類の記録波形毎に示してあ
る。
【0112】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。
【0113】(表7)の記録波形4−1は、図1の記録
波形Hのように冷却パルスを付加しない場合である。記
録波形4−2は、図1の記録波形Iのように冷却パワー
照射時間をマーク長によらず0.10Tと一定とし、そ
の冷却パワー照射開始を記録パルス列直後とした場合で
ある。また、記録波形4−3は、図1の記録波形Iのよ
うに記録パルス列直後に冷却パワーでの照射を行う場合
である。但し、その時の冷却パワー照射時間は、記録波
形4−2より長く0.50Tとした場合である。さら
に、記録波形4−4は、図1の記録波形Iのように記録
パルス列直後に冷却パワーでの照射を行うものであり、
その冷却パワー照射時間はマーク長が短いほど長くした
場合である。
【0114】
【表7】
【0115】
【表8】
【0116】(表7)から、記録波形4−1の場合に
は、他の記録波形に比べてジッタが悪くなっている。記
録波形4−2、4−3を用いた場合には、ジッタは記録
波形4−1よりは改善されているものの、記録波形4−
4に比べると悪い値である。
【0117】一方、本願発明による記録マーク長が短い
ほど冷却パワー照射時間を長くした記録波形4−4の場
合には、マーク前端部・後端部での対称性が各マーク長
についてより良好に制御されているために、ジッタ値が
他の記録波形に比べて大きく改善されている。
【0118】以上のように、記録マーク長に応じて冷却
パワー照射時間を変化させることにより、ジッタの小さ
い記録が可能となる。
【0119】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0120】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0121】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0122】(実施の形態5)本実施の形態では、マー
ク長が予め決めたものより短い時にだけ冷却パワー照射
時間をマークの長さに応じて変化させた場合について説
明する。
【0123】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表9)、(表10)に示す。なお、測定条件は実施の
形態3と同じである。
【0124】
【表9】
【0125】
【表10】
【0126】(表9)では、3T〜11Tまでの各マー
ク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と冷
却パワー開始時間とを、3種類の記録波形毎に示してあ
る。
【0127】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。
【0128】(表9)の記録波形5−1は、図1の記録
波形Hのように冷却パルスを付加しない場合である。記
録波形5−2は、図1の記録波形Iのように記録パルス
列照射直後に冷却パワーの照射をマーク長が3T〜6T
のマーク長が短い場合にのみ変化させるものであり、冷
却パワー照射時間は記録マーク長が短いほど長くした場
合である。また、記録波形5−3は、マーク長が3Tの
場合のみ冷却パワー照射時間が長く、冷却パルスを記録
パルス列照射直後に付加した場合である。
【0129】(表10)から、記録波形5−1の場合に
は、他の記録波形に比べてジッタが悪くなっている。一
方、本願発明による3T〜6Tの記録マーク長の場合、
そのマーク長が短いほど冷却パワー照射時間を長くした
記録波形5−2では、記録波形5−1に比べてジッタが
改善されている。
【0130】また、本願発明による記録マーク長が3T
の場合のみ長い冷却パワー照射時間を付加した記録波形
5−3では、記録波形5−2に比べるとジッタは大きい
ものの、記録波形5−1に比べてジッタが改善されてい
る。
【0131】以上のように、予め決められた記録マーク
長以下の場合にのみ冷却パルス照射時間を変化させて付
加することにより、ジッタの小さい記録が可能となる。
この記録波形では、記録回路的にも簡素になりコストの
面からも良いと考えられる。
【0132】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーの場合について示したが、冷却パワーが0から
バイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な結果
が得られた。
【0133】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0134】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0135】(実施の形態6)本実施の形態では、冷却
パワー照射時間がマーク長によらず一定で冷却パワー開
始時間のみを、記録するマーク長に応じて変化させた場
合について説明する。
【0136】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表11)、(表12)に示す。なお、測定条件は実施
の形態3と同じである。
【0137】
【表11】
【0138】
【表12】
【0139】(表11)では、3T〜11Tまでの各マ
ーク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と
冷却パワー開始時間とを、4種類の記録波形毎に示して
ある。本実施の形態では、図4の記録パルス列Aを用い
た。
【0140】(表11)の記録波形6−1は、図1の記
録波形Hのように記録パルス列照射後に冷却パルスを付
加しない場合である。記録波形6−2は、図1の記録波
形Iのように記録パルス列照射直後に冷却パワーの照射
を行う場合である。但し、冷却パワー照射時間は、記録
するマーク長によらず0.50Tである。また、記録波
形6−3は、図1の記録波形Jのように記録パルス列照
射後バイアスパワーでの照射を行い、その後冷却パワー
での照射を行う場合である。但し、冷却パワー照射時間
は0.50T、冷却パワー開始時間を0.4Tとし、記
録するマーク長に関わらず一定とした場合である。さら
に、記録波形6−4は、記録波形6−3同様に、冷却パ
ワー照射時間は0.50Tとマーク長によらず一定であ
るが、冷却パワー開始時間を記録マーク長が短いほど早
めた場合である。
【0141】(表12)から、記録波形6−1の場合に
は、他の記録波形に比べてジッタが悪くなっている。記
録波形6−2、記録波形6−3を用いた場合には、記録
波形6−1に比べてジッタは改善されている。一方、本
願発明による記録マーク長が短いほど冷却パワー開始時
間を早めた記録波形6−4の場合には、他の記録波形に
比べてさらにジッタが小さくなる。
【0142】以上のように、記録マーク長に応じて冷却
パワー開始時間を変化させることにより、ジッタの小さ
い記録が可能となる。
【0143】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0144】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0145】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0146】(実施の形態7)本実施の形態では、冷却
パワー照射時間が一定で、マーク長が予め決めたものよ
り短い時にだけ、冷却パワー開始時間を記録するマーク
の長さによって変化させた場合について説明する。
【0147】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表13)、(表14)に示す。なお、測定条件は実施
の形態3と同じである。
【0148】(表13)では、3T〜11Tまでの各マ
ーク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と
冷却パワー開始時間とを、3種類の記録波形毎に示して
ある本実施の形態では、図4の記録パルス列Aを用い
た。
【0149】(表13)の記録波形7−1は、図1の記
録波形Hのように冷却パルスを付加しない場合である。
記録波形7−2は、図1の記録波形Jのように記録パル
ス列照射後バイアスパワーでの照射を行い、その後冷却
パワーでの照射を行う場合であり、かつ記録するマーク
長が3T〜6Tの場合には、マーク長が短いほど冷却パ
ルス開始時間を早くした場合である。但し、冷却パワー
照射時間は、0.50Tとマーク長によらず一定であ
る。
【0150】
【表13】
【0151】
【表14】
【0152】また、記録波形7−3は、3Tマークを記
録する場合のみ、冷却パルスを記録パルス列照射直後に
行い、4T〜11Tのマークを記録する場合には冷却パ
ワー開始時間を0.20Tと一定とした場合である。
【0153】(表14)から、記録波形7−1の場合に
は、他の記録波形に比べてジッタが悪くなっている。一
方、本願発明による3T〜6Tの記録マーク長の場合、
そのマーク長が短いほど冷却パワー開始時間を早くした
記録波形7−2では、記録波形7−1に比べてジッタが
改善されている。また、本願発明による3Tの記録マー
ク長の場合のみ冷却パルス開始時間を早めた記録波形7
−3では、記録波形7−2に比べると、ジッタは大きい
が記録波形7−1に比べるとジッタが改善されている。
【0154】以上のように、予め決められた記録マーク
長以下の場合にのみ、冷却パルス開始時間を変化させ付
加することにより、ジッタの小さい記録が可能となる。
この記録波形では、記録回路的にも簡素になりコストの
面からも良いと考えられる。
【0155】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0156】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0157】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0158】(実施の形態8)本実施の形態では、予め
決められた長さ以下のマークを記録する場合にのみ、一
定の冷却パワー照射時間および一定の冷却パワー開始時
間の冷却パルスを付加する場合について説明する。
【0159】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表15)、(表16)に示す。なお、測定条件は実施
の形態3と同じである。
【0160】
【表15】
【0161】
【表16】
【0162】(表15)では、3T〜11Tまでの各マ
ーク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と
冷却パワー開始時間とを、3種類の記録波形毎に示して
ある。
【0163】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。
【0164】(表15)の記録波形8−1は、図1の記
録波形Hのように冷却パルスを付加しない場合である。
記録波形8−2は、図1の記録波形Jのように記録する
マーク長が3T〜6Tの場合のみ記録パルス列照射後バ
イアスパワーでの照射を行い、その後、冷却パワーでの
照射を行う場合である。但し、マーク長が3T〜6Tま
での場合、冷却パワー照射時間を0.43T、冷却パワ
ー開始時間は0.08Tとした冷却パルスを付加した場
合である。また、記録波形8−3は、記録するマーク長
が3Tの場合のみ冷却パワー照射時間を0.43T、冷
却パワー開始時間は0.08と一定とした冷却パルスを
付加した場合である。
【0165】(表16)から、記録波形8−1の場合に
は、他の記録波形と比べてジッタが悪くなっている。一
方、本願発明による予め決められたマーク長以下のマー
クを記録する時のみ、冷却パルス幅および開始時間を一
定にした冷却パルスを付加した記録波形8−2を用いた
場合には、記録波形8−1の場合よりもジッタが改善さ
れている。また、本願発明による最短マーク長のマーク
を記録する時のみ冷却パルスを付加した記録波形8−3
を用いた場合には、記録波形8−2には劣るものの、記
録波形8−1に比べてジッタが改善されている。
【0166】以上のように、予め決められたマーク長以
下のマークを記録する時のみ冷却パルス幅および開始時
間を一定とした冷却パルスを付加することにより、ジッ
タの小さい記録が可能となる。この記録波形では、記録
回路的にも簡素になりコストの面からも良いと考えられ
る。
【0167】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0168】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0169】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0170】(実施の形態9)本実施の形態では、光デ
ィスクを角速度一定で回転させた時、ディスク内周部に
おいて予め決められたマーク長さ以下のマークを記録す
る時のみ、冷却パルスを付加する場合について説明す
る。
【0171】評価条件は、ディスクの回転数1000r
pm、EFM信号を最短マーク長が常に0.90μmと
なるようにクロックTを変えて、1ビームオーバーライ
トにより100回記録し、3Tから11Tまでの再生信
号のゼロクロス点のジッタ値:σ/Tw(%)を、半径
23、30、37、43、50、57mmの位置で測定
した。ここでσはジッタの標準偏差、Twは検出系のウ
インドウ幅である。また、この半径でのそれぞれの線速
度は、約2.4、3.1、3.9、4.5、5.2、
6.0m/sである。なお、その他の測定条件は実施の
形態3と同じである。
【0172】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表17)、(表18)に示す。
【0173】(表17)では、3〜11Tまでの各マー
ク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と冷
却パワー開始時間とを、3種類の記録波形毎に示してあ
る。
【0174】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。(表17)の記録波形9−1は、図1の記録
波形Hのように冷却パルスを付加しない場合である。
【0175】
【表17】
【0176】
【表18】
【0177】記録波形9−2は、3T〜6Tマークを記
録する時のみ、図1の記録波形Jのように記録パルス列
照射後、バイアスパワーでの照射を行い、その後に冷却
パワーでの照射を行う場合である。但し、その冷却パワ
ー照射時間を0.43T、冷却パワー開始時間を0.0
8Tと均一である。また、7T〜11Tマークを記録す
る場合には、冷却パルスは付加しない。また、記録波形
9−3は、3Tマークを除いて、図1の記録波形Hのよ
うに冷却パルスを付加しない場合である。但し、3Tマ
ークを記録する時のみ冷却パワー照射時間を0.43
T、冷却パワー開始時間を0.08Tとしている。
【0178】(表18)から、記録波形9−1の場合に
は、ジッタが他の記録波形に比べて特に内周で悪くなっ
ている。一方、短いマークを記録する時に冷却パルスを
付加した記録波形9−2を用いた場合には、ディスク内
周部で記録波形9−1に比べてジッタが改善されてい
る。また、3Tマークを記録する時のみ冷却パルスを付
加した記録波形9−3を用いた場合にも、ディスク内周
部で記録波形9−1に比べてジッタが改善されている。
従って、例えば、半径37mm、あるいは43mmまでのデ
ィスク内周部には、記録波形9−2または9−3を用
い、それより外周部には、記録波形9−1を用いればよ
い。
【0179】本願発明の様に、ディスク内周部では記録
波形9−2あるいは9−3を、外周部では冷却パルスを
付加しない記録波形9−1をもちいることにより、ディ
スクのどの半径においても良好なジッタが得られる。
【0180】以上のように、光ディスクを角速度一定で
回転させる場合、所定の半径の内側となるディスク内周
部において、予め決められたマーク長より短いマークを
記録する時のみ冷却パルスを付加することにより、ディ
スクのどの半径においてもジッタの小さい良好な記録が
可能となる。この記録波形では、記録回路的にも簡素に
なりコストの面からも良いと考えられる。
【0181】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0182】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0183】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0184】(実施の形態10)本実施の形態では、光
ディスクを角速度一定で回転させた時、ディスクの半径
に応じて冷却パワー照射時間、冷却パワー開始時間を変
化させた場合について説明する。
【0185】ぞれぞれの記録波形とジッタをそれぞれ
(表19)、(表20)に示す。なお、測定条件は実施
の形態9と同じである。
【0186】(表19)では、3〜11Tまでの各マー
ク長のマークを記録する場合の冷却パワー照射時間と冷
却パワー開始時間とを、3種類の記録波形毎に示してあ
る。
【0187】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。
【0188】(表19)の記録波形10−1は、図1の
記録波形Hのように冷却パルスを付加しない場合であ
る。記録波形10−2は、図1の記録波形Iのように記
録パルス列照射直後、冷却パワーでの照射を行う場合で
ある。但し、その冷却パワー照射時間は、記録するマー
ク長により異なり、マーク長が短いほど冷却パワー照射
時間が長くなっている。
【0189】
【表19】
【0190】
【表20】
【0191】また、記録波形10−3は、図1の記録波
形Jのように記録パルス列の照射後、バイアスパワーで
の照射を行い、その後冷却パワーでの照射を行う場合で
ある。但し、その冷却パワー照射時間は0.50T、冷
却パワー開始時間は記録するマーク長により変化し、そ
のマーク長が短いほど開始時間は早くなるものである。
【0192】(表20)から、記録波形10−1の場合
には、ジッタが内周で他の記録波形に比べて悪くなって
いる。一方、記録波形10−2を用いた場合には、記録
波形10−1に比べてディスク内周部ではジッタが改善
されているが、外周部ではジッタが逆に悪化している。
記録波形10−3を用いた場合には、記録波形10−1
に比べて、ディスク内周部ではジッタが改善されている
が、外周部ではジッタが逆に悪化している。従って、所
定の半径より内側の領域、例えば、半径43mmまでのデ
ィスク内周部には、記録波形10−2または10−3を
用い、それより外周部には、記録波形10−1を用いれ
ばよい。
【0193】本願発明のようにディスク内周部では記録
波形10−2、あるいは記録波形10−3を、ディスク
外周部では、記録回路を簡素にする点からも記録波形1
0−1を用いることにより、ディスクのどの半径におい
ても良好なジッタが得られる。
【0194】以上のように、光ディスクを角速度一定で
回転させる場合、ディスク内周部において、マーク長が
短いほど冷却パワー照射時間を広げる、あるいは冷却パ
ワー開始時間を早くすることにより、ディスクのどの半
径においてもジッタの小さい記録が可能となる。
【0195】なお、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0196】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0197】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0198】(実施の形態11)種々の冷却パルスとし
てのマーク後端補正パルス列を記録パルス列直後に付加
した場合について説明する。
【0199】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
を用いた。そして、その記録パルス列直後に種々のマー
ク後端補正パルス列を付加した。測定条件は実施の形態
3と同じである。
【0200】本実施の形態でもちいた種々の記録波形を
図6をもちいて説明する。但し、図6には6Tマークを
記録する場合の代表的な記録波形パターンを示す。
【0201】記録波形11−1は、マーク後端補正パル
ス列を付加しない場合である。
【0202】記録波形11−2は、記録パルス列直後に
再生光パワーで0.5Tの期間レーザ光を照射し、その
後バイアスパワーでレーザ光照射を行ったものである。
【0203】記録波形11−3は、記録パルス列直後に
バイアスパワーと再生光パワーの中間レベルまでパワー
を落として0.25Tの期間レーザ光を照射し、その直
後に再生光パワーまでパワーを落として0.25Tの期
間レーザ光を照射するところの、マーク後端補正パルス
列を付加し、その後はバイアスパワーでレーザ光照射を
行ったものである。
【0204】記録波形11−4は、記録パルス列直後に
バイアスパワーより2mW高いパワーで0.15Tの期
間レーザ光を照射し、その直後に0.35Tの期間再生
光パワーでレーザ光を照射するところの、マーク後端補
正パルス列を付加し、その後はバイアスパワーでレーザ
光照射を行ったものである。
【0205】記録波形11−5は、記録パルス列直後に
再生光パワーで0.2Tの期間レーザ光を照射し、その
直後、0.1Tの期間バイアスパワーで照射し、その直
後、再生光パワーで0.2Tの期間照射するところの、
マーク後端補正パルス列を付加し、その後は、バイアス
パワーでのレーザ光照射を行ったものである。
【0206】記録波形11−6は、記録パルス列直後か
ら0.2Tの期間をかけて、バイアスパワーから再生光
パワーまで連続的にパワーを落としていき、再生光パワ
ーで0.3Tの期間照射するところの、マーク後端補正
パルス列を付加し、その後はバイアスパワーでレーザ光
照射を行ったものである。
【0207】記録波形11−7は、記録パルス列直後か
ら0.25Tの期間をかけて、バイアスパワーから再生
光パワーまで連続的にパワーを落としていき、その後
0.25Tの期間をかけて、再生光パワーからバイアス
パワーまで連続的にパワーを上げるところの、マーク後
端補正パルス列を付加し、その後はバイアスパワーでレ
ーザ光照射を行ったものである。ぞれぞれの記録波形
と、100回オーバーライト後のジッタ値を(表21)
に示す。
【0208】
【表21】
【0209】(表21)から記録波形11−1に比べ、
記録波形11−2のように記録マーク後端補正パルスと
してバイアスパワーよりも低い(冷却パワーとも称され
る)再生パワーでのレーザ光照射を付加した方が、10
0回オーバーライト後のジッタ値が改善している。
【0210】一方、本発明のように、マーク後端補正パ
ルス列を加えた記録波形11−3、11−4、11−
5、11−6、11−7では、マーク前端部・後端部で
の対称性がより良好に制御されているため、記録波形1
4−2よりさらにジッタが改善している。
【0211】以上のように、記録パルス列後にマーク後
端補正パルス列を付加することにより、100回オーバ
ーライトでのジッタが良好な記録が可能となる。
【0212】なお、本実施の形態では、マーク後端補正
パルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示した
が、前記パワーを3段階以上にした場合にも同様な結果
が得らることは勿論である。
【0213】また、本実施の形態では、冷却パワーを再
生光パワーとした場合について示したが、冷却パワーを
0からバイアスパワーより小さいパワーに設定した場合
にも同様な結果が得られた。
【0214】また、本実施の形態では、記録パルス列の
第2のパワーがバイアスパワーの場合について示した
が、第2のパワーが0以上記録パワー未満の場合にも同
様な結果が得られた。
【0215】(実施の形態12)次に、記録パルス列と
マーク後端補正パルス列間にバイアスパワーでのレーザ
光照射を行った場合について説明する。
【0216】本実施の形態では、図4の記録パルス列A
をもちいた。また、測定条件は実施の形態11とおなじ
である。
【0217】本実施の形態でもちいた種々の記録波形を
図7をもちいて説明する。但し、図7には6Tマークを
記録する場合の代表的な記録波形パターンを示す。
【0218】記録波形12−1は、実施の形態11の記
録波形11−3と同じ記録波形である。
【0219】一方、本願発明の記録パルス列とマーク後
端補正パルス列との間にバイアスパワーでのレーザ光照
射を行った記録波形12−2は、記録パルス列後にバイ
アスパワーでのレーザ光照射を0.2Tの期間行って、
その後、バイアスパワーと再生パワーの中間までパワー
を落として0.25Tの期間レーザ光を照射し、その直
後に再生パワーまでパワーを落として0.25Tの期間
レーザ光を照射し、その後はバイアスパワーでレーザ光
照射を行ったものである。
【0220】ぞれぞれの記録波形と、100回オーバー
ライト後のジッタ値を(表22)に示す。
【0221】
【表22】
【0222】(表22)から、本発明のように、記録パ
ルス列とマーク後端補正パルス列との間にバイアスパワ
ーでのレーザ光照射を行った記録波形12−2では、マ
ーク前端部と後端部との対称性が良くなっているため、
記録波形12−1よりさらにジッタが改善している。
【0223】以上のように、記録パルス列とマーク後端
補正パルス列間にバイアスパワーでのレーザ光照射を行
うことにより、100回オーバーライト後のジッタが良
好な記録が可能となる。
【0224】なお、本実施の形態ではマーク後端補正パ
ルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示したが、
前記パワーを3段階以上にした場合や、レーザ光を記録
パルス列直後から連続的にバイアスパワーより小さいパ
ワーまで変化させる期間を有したマーク後端補正パルス
列の場合にも同様な結果が得られること勿論である。
【0225】また、本実施の形態では、記録パルス列と
して図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図
4の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得
られた。
【0226】また、本実施の形態では、冷却パワーを再
生光パワーとした場合について示したが、冷却パワーを
0からバイアスパワーより小さいパワーに設定した場合
にも同様な結果が得られた。
【0227】また、本実施の形態では、記録パルス列の
第2のパワーがバイアスパワーの場合について示した
が、第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同
様な結果が得られた。
【0228】(実施の形態13)次に、種々の記録パル
ス列にマーク後端補正パルス列を付加した場合について
説明する。
【0229】本実施の形態でもちいた種々の記録波形を
図8をもちいて説明する。但し、図8には6Tマークを
記録する場合の代表的な記録波形パターンを示す。
【0230】なお、測定条件は実施の形態11とおなじ
てある。
【0231】記録波形13−1、2、3の記録パルス列
は、先述した図4の記録パルス列Bである。
【0232】記録波形13−1は、マーク後端補正パル
ス列を付加しない場合である。
【0233】記録波形13−2は、記録パルス列直後に
再生光パワーで0.5Tの期間レーザ光を照射し、その
後バイアスパワーでレーザ光照射を行ったものである。
【0234】記録波形13−3は、記録パルス列直後に
バイアスレベルと再生光パワーとの中間レベルまでパワ
ーを落として0.25Tの期間レーザ光を照射し、その
直後に再生光パワーまでパワーを落として0.25Tの
期間レーザ光を照射するところの、マーク後端補正パル
ス列を付加し、その後はバイアスパワーでレーザ光照射
をおこなったものである。
【0235】記録波形13−4、5、6は、先述した図
4の記録パルス列Cであり、記録波形13−4は、マー
ク後端補正パルス列を付加しない場合、記録波形13−
5は、記録パルス列直後に再生光パワーで0.5Tの期
間レーザ光を照射し、その後バイアスパワーでレーザ光
照射を行った場合、記録波形13−6は、記録パルス列
直後に記録波形13−3と同じマーク後端補正パルス列
を付加し、その後はバイアスパワーでレーザ光照射をお
こなった場合である。
【0236】記録波形13−7、8、9は、先述した図
4の記録パルス列Dであり、記録波形13−7は、マー
ク後端補正パルス列を付加しない場合、記録波形13−
8は、記録パルス列直後に再生光パワーで0.5Tの期
間レーザ光を照射し、その後バイアスパワーでレーザ光
照射を行った場合、記録波形13−9は、記録パルス列
直後に記録波形13−3と同じマーク後端補正パルス列
を付加し、その後はバイアスパワーでレーザ光照射をお
こなった場合である。
【0237】ぞれぞれの記録波形と、100回オーバー
ライト後のジッタ値を(表23)に示す。
【0238】
【表23】
【0239】(表23)から、記録波形13−1に比
べ、記録波形13−2のように記録パルス列直後に再生
パワーでのレーザ光照射を付加した方が、100回オー
バーライト後でのジッタ値が改善している。
【0240】一方、本発明のように、マーク後端補正パ
ルス列を加えた記録波形13−3では、記録波形13−
2と比較してもジッタが小さい。この様に図4の記録パ
ルス列Bにおいても、マーク後端補正パルス列を付加し
た方がマーク前端部・後端部での対称性がよくなってい
るためジッタが改善している。
【0241】同様に、図4の記録パルス列C、Dの場合
にも、マーク後端補正パルス列を付加した方がマーク前
端部・後端部での対称性がよくなっているためジッタが
改善している。
【0242】以上のように、図4の記録パルスB、C、
Dにマーク後端補正パルス列を付加することにより、1
00回オーバーライト後のジッタが良好な記録が可能と
なる。
【0243】なお、本実施の形態では、マーク後端補正
パルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示した
が、前記パワーを3段階以上にした場合や、レーザ光を
記録パルス列直後から連続的にバイアスパワーより小さ
いパワーまで変化させる期間を有したマーク後端補正パ
ルス列の場合にも同様な結果が得られること勿論であ
る。
【0244】また、本実施の形態では、冷却パワーを再
生光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが
0からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様
な結果が得られた。
【0245】また、本実施の形態では、記録パルス列の
第2のパワーがバイアスパワーの場合について示した
が、第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同
様な結果が得られた。
【0246】(実施の形態14)次に、記録マーク長に
よってマーク後端補正パルス列開始時間を変化させた場
合について説明する。
【0247】本実施の形態では、実施の形態11とおな
じ測定条件である。また、本実施の形態では図4の記録
パルス列Aをもちいた。
【0248】本実施の形態でもちいた種々の記録波形を
(表24)をもちいて説明する。
【0249】
【表24】
【0250】記録波形14−1は、記録マーク長によら
ず、記録パルス列直後にバイアスレベルと再生光パワー
との中間レベルまでパワーを落として0.25Tの期間
レーザ光を照射し、その直後に再生光パワーまでパワー
を落として0.25Tの期間レーザ光を照射し、その後
はバイアスパワーでレーザ光照射をおこなったものであ
る。
【0251】記録波形14−2は、記録波形14−1と
同じマーク後端補正パルス列を有し、そのマーク後端補
正パルス列の開始時間は11Tマークを記録する場合が
0.8Tであり、マーク長が短いほど開始時間を0.1
Tずつ早くしていき、3Tマークを記録する場合には、
記録パルス列直後にマーク後端補正パルス列を付加し、
その後はバイアスパワーでレーザ光照射をおこなったも
のである。
【0252】ぞれぞれの記録波形と、100回オーバー
ライト後のジッタ値を(表25)に示す。
【0253】
【表25】
【0254】(表25)から、本発明のように、マーク
後端補正パルス列開始時間をマーク長によって、変化さ
せた記録波形14−2では、記録波形14−1に比べて
全マーク長でマーク前端部・後端部での対称性が良くな
ってジッタがさらに改善している。
【0255】以上のように、マーク後端補正パルス列開
始時間を、記録するマーク長に応じて変化させることに
より、100回オーバーライト後のジッタが良好な記録
が可能となる。
【0256】なお、本実施の形態では、マーク後端補正
パルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示した
が、前記パワーを3段階以上にした場合や、レーザ光を
記録パルス列直後から連続的にバイアスパワーより小さ
いパワーまで変化させる期間を有したマーク後端補正パ
ルス列の場合にも同様な結果が得られること勿論であ
る。
【0257】また、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0258】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0259】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0260】(実施の形態15)次に、記録マーク長に
よってマーク後端補正パルス列のパルス形状を変化させ
た場合について説明する。
【0261】本実施の形態では、記録パルス列(図4の
記録パルス列A)をもちいた。また、測定条件も実施の
形態11とおなじである。
【0262】本実施の形態でもちいた種々の記録波形を
図9をもちいて説明する。但し、図9の記録波形15−
1には、6Tマークを記録する場合の代表的な記録波形
パターンを示す。また、記録波形15−2には、3〜1
1Tまでのマーク長のうち、3〜5Tと10、11Tに
ついてのみ記録波形パターンを示す。
【0263】記録波形15−1は、実施の形態11の記
録波形11−3と同じである。
【0264】記録波形15−2は、本願発明のように、
記録パルス列直後のパワーを記録マーク長が短いほど小
さくなるように変化させたものである。具体的には3T
マークを記録する場合は再生光パワー、4Tマークでは
再生光よりバイアスパワーと再生光パワーとの間の8分
の1の大きいパワーと、マーク長が長くなるほど順々に
パワーを大きくし、0.25Tの期間そのパワーでレー
ザ光を照射し、その直後に再生光パワーまでパワーを落
として0.25Tの期間レーザ光を照射するところの、
マーク後端補正パルス列を付加し、その後はバイアスパ
ワーでレーザ光照射をおこなったものである。
【0265】ぞれぞれの記録波形と、100回オーバー
ライト後のジッタ値を(表26)に示す。
【0266】
【表26】
【0267】(表26)から、本発明の記録波形15−
2のように、記録マーク長に応じてマーク後端補正パル
ス列の形状を変化させた記録波形では、記録波形15−
1に比べて100サイクルでのジッタ値が改善してい
る。
【0268】以上のように、マーク後端補正パルス列の
パルス形状を、記録するマーク長に応じて変化させるこ
とにより、マーク前端部と後端部との対称性がよくなり
再生信号品質が良好な記録が可能となる。
【0269】なお、本実施の形態では、マーク後端補正
パルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示した
が、前記パワーを3段階以上にした場合や、レーザ光を
記録パルス列直後から連続的にバイアスパワーより小さ
いパワーまで変化させる期間を有したマーク後端補正パ
ルス列の場合にも同様な結果が得られること勿論であ
る。
【0270】また、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0271】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0272】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0273】(実施の形態16)次に、光ディスクを角
速度一定で回転させた場合、ディスクの半径方向の位置
に応じてマーク後端補正パルス列の開始時間を変化させ
た場合について説明する。
【0274】また、ディスクの回転数を1000rp
m、半径に応じてEFM信号を最短マーク長が常に0.
90umとなるようにクロックTを変えた。
【0275】本実施の形態では、実施の形態11とおな
じ記録パルス列(図4の記録パルス列A)をもちいた。
【0276】本実施の形態でもちいた種々の記録波形を
(表27)を用いて説明する。
【0277】
【表27】
【0278】記録波形16−1は、マーク後端補正パル
ス列を付加しない場合である。
【0279】記録波形16−2は、実施の形態11の記
録波形11−3と同じである。
【0280】記録波形16−3も、実施の形態11の記
録波形11−3と同じマーク後端補正パルス列を有して
いるが、本願発明のようにそのマーク後端補正パルス列
の開始時間がディスク半径位置が内周側ほど短くしたも
のである。具体的には、半径が23〜34mmまではマ
ーク後端補正パルス列は記録パルス列直後に付加し、3
5〜46mmまではマーク後端補正パルス列開始時間を
0.2T遅らせ、47〜57mmまではマーク後端補正
パルス列開始時間を0.5T遅らせた。
【0281】ぞれぞれの記録波形と、100回オーバー
ライト後のジッタ値を(表28)に示す。なお、測定は
内周が26mm、中周が38mm、外周が50mmの各
半径でおこなった。また、この半径でのそれぞれの線速
度は約2.7、4.0、5.2m/sである。
【0282】また、その他の測定条件は実施の形態11
と同じとした。
【0283】
【表28】
【0284】(表28)から、記録波形16−1では、
熱のこもりのためジッタが悪化しているが、記録波形1
6−2のようにマーク後端補正パルス列を付加すると、
熱のこもりがなくなるため、100回オーバーライトで
のジッタ値がディスクの全周にわたって改善している。
【0285】一方、本発明のように、マーク後端補正パ
ルス列開始時間をディスク半径方向位置によって変化さ
せた記録波形16−3では、中外周部で熱制御をさらに
細かくおこなったためジッタもさらに改善している。
【0286】以上のように、マーク後端補正パルス列開
始時間をディスク半径位置に応じて変化させることによ
り、100回オーバーライトでのジッタが良好な記録が
可能となる。
【0287】なお、本実施の形態では、マーク後端補正
パルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示した
が、前記パワーを3段階以上にした場合や、レーザ光を
記録パルス列直後から連続的にバイアスパワーより小さ
いパワーまで変化させる期間を有したマーク後端補正パ
ルス列の場合にも同様な結果が得られること勿論であ
る。
【0288】また、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0289】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0290】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0291】(実施の形態17)次に、光ディスクを角
速度一定で回転させた時、ディスクの半径方向の位置に
よってマーク後端補正パルス列の形状を変化した場合に
ついて説明する。
【0292】本実施の形態では、実施の形態11とおな
じ記録パルス列(図4の記録パルス列A)を用いた。
【0293】また、実施の形態16とおなじ測定条件で
ある。
【0294】本実施の形態でもちいた記録波形を図10
をもちいて説明する。但し、図10には6Tマークを記
録する場合の代表的な記録パルス列パターンを示す。ま
た、記録波形17−2では、ディスク内、中、外周での
記録波形を示す。
【0295】記録波形17−1は、ディスクの半径方向
の位置によらずマーク後端補正パルス列の形状は同じで
あり、その記録波形は実施の形態11の記録波形11−
3と同じである。
【0296】記録波形17−2は、記録パルス列直後の
マーク後端補正パルス列のパワーをディスク半径方向の
位置が内周側にあるほど小さくなるように変化させたも
のである。具体的には、記録パルス列直後のパワーをそ
れぞれ、半径が23〜34mmまでは再生光パワーより
1mW高いパワー、35〜46mmまではバイアスパワ
ーと再生光パワーの中間のパワー、47〜57mmまで
はバイアスパワーより1mW低いパワーとし、0.25
Tの期間そのパワーでレーザ光を照射し、その直後に再
生光パワーまでパワーを落として0.25Tの期間レー
ザ光を照射するところの、マーク後端補正パルス列を付
加し、その後はバイアスパワーでレーザ光照射をおこな
ったものである。
【0297】ぞれぞれの記録波形と、100回オーバー
ライト後のジッタ値を(表29)に示す。
【0298】
【表29】
【0299】(表29)から、本発明のように、記録パ
ルス列直後のマーク後端補正パルス列のパワーをディス
クの内周側ほど小さくした記録波形17−2では、内外
周部においてマーク前端部・後端部での対称性がよいた
めジッタが記録波形17−1に比べて改善している。
【0300】以上のように、マーク後端補正パルス列の
パルス形状をディスクの半径方向の位置に応じて変化さ
せることにより、100回オーバーライト後のジッタが
良好な記録が可能となる。
【0301】なお、本実施の形態ではマーク後端補正パ
ルス列のパワーを2段階に変化させた場合を示したが、
前記パワーを3段階以上にした場合や、レーザ光を記録
パルス列直後から連続的にバイアスパワーより小さいパ
ワーまで変化させる期間を有したマーク後端補正パルス
列の場合にも同様な結果が得られること勿論である。
【0302】また、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0303】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0304】また、本実施の形態では記録パルス列とし
て図4の記録パルス列Aの場合について示したが、図4
の記録パルス列B、C、Dの場合にも同様な結果が得ら
れた。
【0305】(実施の形態18)まず、本発明の内、記
録パルス列の終端パルスから、冷却パワーでのレーザ光
照射を開始するまでの時間が一定である場合の動作の説
明を、図11のディスク記録装置のブロック図、図12
の各部の信号波形図を用いて行う。
【0306】なお、本実施の形態では、データ1はクロ
ック単位の長さで、クロックの2周期以上のHi期間、
およびLo期間を持つPWMデータ(図12a)とし、
データのHi期間をディスク上でマーク、Lo期間をス
ペースに対応させて記録する。
【0307】また、始端パルス3および終端パルス7の
幅はクロックの1周期、1つのバーストパルス27の幅
はクロックの2分の1周期とする。
【0308】冷却パルス幅はクロックの2分の1周期、
記録パルス列の終端パルスから冷却パワーでのレーザ光
照射開始までの時間もクロックの2分の1周期とした。
【0309】更に、マーク/スペース長検出回路8は、
高密度記録でマーク間の熱干渉が発生するスペース長お
よび再生系の周波数特性によって、ピークシフトが発生
するマーク/スペース長について検出する。
【0310】本実施の形態では、記録すべきデータ列に
存在する最短の2Tマークおよび2Tスペースを検出す
るものとする。
【0311】まず、始端パルス発生回路2において、デ
ータ1のHi期間の始端部分に、クロックの1周期幅の
始端パルス3を発生する(図12b)。
【0312】バーストゲート発生回路4において、マー
クの中間位置に、マーク長から3クロック分減じた長さ
でバーストゲート信号5を発生する。但し、マーク長が
3クロック以下の時は、バーストゲート信号は発生しな
い(図12c)。
【0313】終端パルス発生回路6において、データ1
のHi期間の終端部分に、クロックの1周期幅の終端パ
ルス7を発生する(図12e)。
【0314】マーク/スペース長検出回路8において、
2クロック幅のデータ、すなわち2Tマークと2Tスペ
ースを検出し、2Tマークがきたときは、2Tマークの
始端パルス終端パルスを含むように、2クロック幅の2
Tマーク信号9を発生し(図12f)、2Tスペースが
きたときは、2Tスペースの両端の終端パルス始端パル
スを含むように、4クロック幅の2Tスペース信号10
を発生する(図12g)。
【0315】エンコーダ11において、2Tマーク信号
9と2Tスペース信号10とにより、始端パルス3およ
び終端パルス7の属性を決定し、セレクト信号12とし
て出力する。すなわち、3T以上のマークで3T以上の
スペースをnormal、3T以上のマークで2Tスペ
ースを2Ts、2Tマークで3T以上のスペースを2T
m、2Tマークで2Tスペースを2Ts−2Tmという
名称の4種類の属性に分類する(図12h)。
【0316】次に、始端用セレクタ14において、複数
の始端設定値13、すなわちnormalの時の始端設
定値、2Tsの時の始端設定値、2Tmの時の始端設定
値、2Ts−2Tmの時の始端設定値の中から、セレク
ト信号12により1つを選択し、選択始端設定値15を
出力する。
【0317】始端用サンプル/ホールド回路16におい
て、始端パルス3がきたときだけ更新し、始端パルス3
がこない時は、前の値を保持してホールド始端設定値3
9として出力する(図12i)。
【0318】そして、始端用プログラマブルディレイラ
イン17において、始端パルス3は、ホールド始端設定
値39に基づいた値の遅延時間の後に、遅延始端パルス
18として出力される(図12j)。
【0319】同様に、終端用セレクタ20において、複
数の終端設定値19の中からセレクト信号12により1
つを選択し、選択終端設定値21を出力し、終端用サン
プル/ホールド回路22において、終端パルス7がきた
ときだけ更新し、終端パルス7が来ない時は、前の値を
保持してホールド終端設定値45として出力する(図1
2k)。
【0320】そして、終端用プログラマブルディレイラ
イン23において、終端パルス7は、ホールド終端設定
値45に基づいた値の遅延時間の後に、遅延終端パルス
24として出力される(図12l)。
【0321】ここで遅延冷却パルス信号の出力について
説明する。
【0322】冷却パルス発生回路36において、遅延終
端パルスの立ち上がりのタイミングで、冷却パルスをク
ロックの2分の1周期分発生させる(図12n)。
【0323】次に、冷却パルス用ディレイライン37に
おいて、冷却パルス発生回路36から出力される冷却パ
ルス41を一定量遅延し、冷却パルス信号42が出力さ
れる(図12o)。
【0324】それをインバータ38を通し、HiとLo
を反転した遅延冷却パルス信号43として出力する(図
12p)。
【0325】更に、ANDゲート26において、前記バ
ーストゲート信号5とクロック25との論理積をとり、
バーストパルス27を発生する(図12m)。
【0326】ORゲート28において、遅延始端パルス
18とバーストパルス27と遅延終端パルス24との論
理和をとり、記録信号29を発生させる。
【0327】レーザダイオード35は、再生光電流源3
2により、相変化光ディスクの再生光パワーを発光する
ようにバイアスが付加されている。
【0328】再生光電流源32と並列にバイアスレベル
電流源31と記録レベル電流源30とを設け、スイッチ
33により記録レベル電流源30の電流を、スイッチ3
4によりバイアスレベル電流源31をon/offする
と、レーザダイオード35の駆動電流が、記録レベル電
流、バイアスレベル電流、再生光レベル電流の3者の間
でスイッチングできる。
【0329】すなわち、このスイッチ33を前記記録信
号29で、スイッチ34を遅延冷却パルス信号43で制
御することにより、レーザダイオード35を記録パワ
ー、バイアスパワー、冷却パワーで切り換えながら発光
させることができ、レーザダイオード35を内蔵した光
学ヘッドを用いて、相変化光ディスクにマークおよびス
ペースを冷却パルスを付加した記録方法で形成する(図
12q)。
【0330】次に、冷却パワーでの光照射開始のタイミ
ングが、クロックに基づいている場合の遅延冷却パルス
信号の作製方法を、図13のディスク装置のブロック図
と図14の各部の信号波形図を用いて説明する。
【0331】この場合には、終端パルス発生回路6から
出力された終端パルスの立ち上がりと同じタイミング
で、冷却パルス発生回路46から冷却パルス48が出力
される(図14f)。
【0332】冷却パルス用ディレイライン37におい
て、遅延量が一定の遅延をほどこした冷却パルスを出力
する(図14o)。
【0333】その他の動作原理については上記場合と同
じである。
【0334】以上の一連の動作で、本実施の形態のディ
スク記録装置は、冷却パワーでのレーザ光照射を付加し
て、マークの始端部分と終端部分との位置を記録するマ
ーク長、および当該記録するマーク長の前後のスペース
長に応じてそれぞれ変化させ、データに対応したマーク
およびスペースを記録することができる。
【0335】なお、本実施の形態では(1ー7)RLL
コード信号記録を想定し、マーク/スペース長検出回路
では最短反転間隔である2Tマーク、2Tスペースと2
T以上のマークとスペースの4パターンで示したが、さ
らに3T以上についても分類することでさらに各マーク
のエッジ位置精度を高めることができる。
【0336】また、始端パルス、終端パルスは1T幅、
バーストパルスは0.5T幅としたが、記録薄膜あるい
は記録媒体と光スポットとの相対速度等により、最適な
パルス幅を選択することも可能である。
【0337】また、冷却パルス幅は一定値の0.5Tと
したが、マーク長あるいはマーク間隔に応じて変化させ
ることによりさらに、トータルエネルギーを低減させる
ことも可能である。
【0338】光ディスクの評価条件は、レーザー光の波
長が680nm、記録装置の記録再生に用いる光学ヘッ
ドの対物レンズのNAを0.55とし、(1ー7)RL
L信号を最短マーク長が0.60μmとなるようにクロ
ックTを設定し、記録した時の2Tから8Tまでの再生
信号のゼロクロス点のジッタ値:σsum/Tw(%)を
測定した。ここでσsumは2Tから8Tまでのジッタの
総和の標準偏差、Twは検出系のウインドウ幅である。
線速度は、4.0m/sである。
【0339】このディスクにおいて、信号の記録は、記
録マーク長が0.6μmとなる単一周波数を記録したと
き、C/Nが飽和する記録パワーを記録パワーとし、そ
の2Tマークの信号を、7T相当の単一周波数でオーバ
ーライトした場合に、消去率がー20dBを越えるパワ
ーマージンの中央値のパワーを設定し、バイアスパワー
とした。
【0340】ディスクのサイクル特性の判断としては、
2Tから8Tまでの再生信号のゼロクロス点のジッタ
値:σsum/Tw(%)が、13%未満を満たすサイク
ル数により判断した。
【0341】図15を用いて、本実施の形態で用いた記
録波形を説明する。但し、図15には7Tマークを記録
する場合の代表的な記録波形パターンを示す。記録波形
18−1〜3までは図4の記録パルス列B、記録波形1
8−4〜7までは図4の記録パルス列Cの記録パルス列
をもちいている。
【0342】記録波形18−1は、始端パルス幅1.0
T、終端パルス幅1.0T、始端・終端パルス間では第
2パワーで0.5T、第1パワーで0.5T交互にレー
ザ光を照射する記録パルスパルス列で、かつ冷却パルス
を付加しない場合である。
【0343】記録波形18−2は、前記記録波形18−
1に記録マーク長に関わらず、記録パルス列の終端パル
スの直後に、冷却パワーでの照射時間が0.5Tである
冷却パルスを付加した場合である。
【0344】記録波形18−3は、前記記録波形18−
1に記録マーク長に関わらず、冷却パワーでの照射時間
が0.5Tで、記録パルス列の終端パルスの立ち下がり
から冷却パワーでのレーザ光照射開始までの時間が0.
5Tと一定であるところの、冷却パルスを付加した場合
である。
【0345】記録波形18−4は、記録波形18−1で
記録するマーク長および前後のマーク間隔により、記録
パルス列の始端パルスと終端パルスとの位置が変化し、
かつ冷却パルスを付加しない場合である。
【0346】記録波形18−5は、記録波形18−4に
記録マーク長に関わらず、記録パルス列の終端パルスの
直後に、冷却パワーでの照射時間が0.5Tである冷却
パルスを付加した場合である。
【0347】記録波形18−6は、記録波形18−4に
記録マーク長に関わらず、冷却パワーでの照射時間が
0.5Tで、記録パルス列の終端パルスの立ち上がりか
ら冷却パワーでのレーザ光照射開始までの時間が1.5
Tと一定であるところの、冷却パルスを付加した場合で
ある。
【0348】記録波形18−7は、記録波形18−4に
記録マーク長に関わらず、冷却パワーでの照射時間が
0.5Tで、冷却パワーでの照射開始が、サブパルス
(始端パルスと終端パルスとの間のパルス)の最終端パ
ルスの立ち上がりから2.5Tと一定に遅らせたところ
の、冷却パルスを付加した場合である。すなわち、冷却
パルス照射開始時間がクロックに基づいている場合であ
る。
【0349】ぞれぞれの記録波形と、100サイクル後
のジッタ値と、ジッタ値が13%未満を満たすサイクル
数とを(表30)に示す。
【0350】
【表30】
【0351】(表30)から、本願発明のように、冷却
パルスを付加した記録波形18−2では、冷却パルスを
付加していない記録波形18−1に比べて、熱的ダメー
ジが改善されたため、ジッタ<13%を満たすサイクル
数も良好なものとなっている。
【0352】また、記録波形18−3の様に、記録パル
ス列後に0.5Tバイアスパワーでのレーザ光照射を行
うことで、マーク前端部・後端部での対称性がより制御
されるため、記録波形18−2に比べてジッタが小さく
なっている。
【0353】そして、記録するマーク長および前後のマ
ーク間隔により、記録パルス列の始端パルスと終端パル
スとの位置が変化する場合にも、本願発明のように、冷
却パルスを付加した記録波形18−5では、冷却パルス
を付加しない記録波形18−4に比べて、熱的ダメージ
が改善されたため、ジッタ<13%を満たすサイクル数
も良好なものとなっている。
【0354】さらに、記録するマーク長および前後のマ
ーク間隔により、記録パルス列の始端パルスと終端パル
スとの位置が変化する場合、しない場合よりも、よりマ
ーク形状の制御が可能であるため、ジッタが小さくなっ
ている。
【0355】その上、本願発明の記録波形18−6、1
8−7のように、記録パルス列の終端パルスと冷却パワ
ーでのレーザ光照射との間に、バイアスパワーでの照射
を行うことにより、100サイクルでのジッタ値も、ジ
ッタ<13%を満たすサイクル数もさらに改善され、記
録パルス列直後に冷却パワーでのレーザ光照射を行う記
録波形18−5よりも良好な値が得られている。
【0356】以上のように、冷却パワーでのレーザ光照
射を行う、記録パルス列の終端部と冷却パワーでのレー
ザ光照射との間に、バイアスパワーでのレーザ光照射を
入れることにより、100サイクルでのジッタおよび多
サイクルを行った場合にも良好な記録が可能となる。
【0357】また、本実施の形態では冷却パワーを再生
光パワーとした場合について示したが、冷却パワーが0
からバイアスパワーより小さいパワーの場合にも同様な
結果が得られた。
【0358】また、本実施の形態では記録パルス列の第
2のパワーがバイアスパワーの場合について示したが、
第2のパワーが0以上記録パワー以下の場合にも同様な
結果が得られた。
【0359】
【発明の効果】本発明の記録装置により、記録マーク間
の熱干渉によるマーク長変動が抑制され、記録マーク前
端部と後端部との対称性がよくなるため、所望の記録マ
ーク形状が形成され、光ディスクの高密度化やディスク
の回転方式が角速度一定の場合にも再生信号品質の向上
が実現できる。また、多サイクルした場合の熱的ダメー
ジによる信号劣化を軽減し、良好なサイクル特性も実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図2】本発明の一実施の形態に用いた光ディスクの構
造図
【図3】本発明の一実施の形態に用いた光ディスク装置
の図
【図4】本発明の一実施の形態に用いた記録パルス列の
【図5】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図6】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図7】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図8】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図9】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図10】本発の一実施の形態に用いた記録波形の図
【図11】本発明の一実施の形態に用いたディスク記録
装置のブロック図
【図12】本発明の一実施の形態に用いたディスク記録
装置の各部の信号波形図
【図13】本発明の一実施の形態に用いたディスク記録
装置のブロック図
【図14】本発明の一実施の形態に用いたディスク記録
装置の各部の信号波形図
【図15】本発明の一実施の形態に用いた記録波形の図
【符号の説明】
1 データ 3 始端パルス 5 バーストゲート信号 7 終端パルス 9 2Tマーク信号 10 2Tスペース信号 12 セレクト信号 13 複数の始端設定値 15 選択始端設定値 18 遅延始端パルス 19 複数の終端設定値 21 選択終端設定値 24 遅延終端パルス 25 クロック 26 ANDゲート 27 バーストパルス 28 ORゲート 29 記録信号 30 記録電流源 31 バイアス電流源 32 再生光電流源 33 スイッチ 34 スイッチ 35 レーザダイオード 38 インバータ 39 ホールド始端設定値 41 冷却パルス 42 遅延冷却パルス 43 遅延冷却パルス(反転) 45 ホールド終端設定値 36 冷却パルス発生回路 37 冷却パルス用ディレイライン 51 基板 52 第1の誘電体層 53 記録層 54 第2の誘電体層 55 反射層 56 保護層 61 光ディスク 62 スピンドルモータ 63 光学ヘッド 64 レーザー駆動回路 65 波形補正回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録パルス列に応じて変調したレーザ光
    を照射することにより光学記録媒体に記録マークを形成
    して情報の記録をおこなう記録装置であって、 前記記録パルス列の始端パルスを形成する始端パルス発
    生部と、 前記記録パルス列の終端パルスを形成する終端パルス発
    生部と、 前記終端パルスに続いて冷却パルスを形成する冷却パル
    ス発生部と、 記録マークの長さおよび連続して形成される記録マーク
    相互の間隔に応じて前記始端パルスの開始位置を変化さ
    せる始端位置決定部と、 記録マークの長さおよび連続して形成される記録マーク
    相互の間隔に応じて前記終端パルスの終端位置を変化さ
    せる終端位置決定部と、 前記記録パルス列に応じてレーザ光を変調して照射する
    レーザ光照射部とを備え、 前記レーザ光照射部は、前記始端パルス及び前記終端パ
    ルスに応じて第1のパワーでレーザ光を照射し、前記始
    端パルスと前記終端パルスとの間では前記第1のパワー
    のレーザ光と前記第1のパワーよりも低い第2のパワー
    のレーザ光とを交互に照射し、前記冷却パルスに応じて
    前記第1のパワーよりも低いバイアスパワーよりもさら
    に低い冷却パワーのレーザ光を照射することを特徴とす
    る記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録パルス列の前記始端パルスと前
    記終端パルスとの間では、前記第1のパワーのレーザ光
    と前記第2のパワーのレーザ光とが、データクロックの
    1周期以下の周期で交互に切り替えて照射されることを
    特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
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