JP2000047774A - 文字認識装置および記憶媒体 - Google Patents

文字認識装置および記憶媒体

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JP2000047774A
JP2000047774A JP22763098A JP22763098A JP2000047774A JP 2000047774 A JP2000047774 A JP 2000047774A JP 22763098 A JP22763098 A JP 22763098A JP 22763098 A JP22763098 A JP 22763098A JP 2000047774 A JP2000047774 A JP 2000047774A
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energy
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Hiroko Nozawa
裕子 野沢
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筆記手段によって筆記された軌跡を筆記手段
との相対位置に基づいて補正することにより、認識率を
高めることができる文字認識装置を実現する。 【解決手段】 ペンの接触を検出すると(S10:Ye
s)、タブレットが正規の位置からどのぐらい斜めにな
っているかを示すずれ角θを演算し(S12)、1文字
の筆記終了を検出すると(S16:Yes)、ずれ角θ
および軌跡データを比較認識プログラムへ送り(S1
8)、ずれ角θが設定角度θ1以上である場合は(S2
0:Yes)、軌跡データをずれ角θ分回転させて補正
する(S22)。そして、その補正された軌跡データと
認識用データとを比較認識し(S24)、その認識結果
を出力する(S26)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記された文字な
どを認識する文字認識装置およびその文字認識装置が文
字認識を行うためのコンピュータプログラムが記憶され
た記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字認識装置としては、たとえ
ば、いわゆる電子手帳に代表されるように、ペンを用い
てタブレット上に手書きされた文字を認識し、その認識
結果である活字を表示するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の文
字認識装置では、タブレットには筆記する際の上下の向
きが定められているため、タブレットを筆記者に対して
斜めに置いた状態で筆記を行うと、認識率が低下すると
いう問題がある。
【0004】そこで、本発明は、筆記手段によって筆記
された軌跡を筆記手段との相対位置に基づいて補正する
ことにより、認識率を高めることができる文字認識装
置、およびその文字認識装置が文字認識を実行するため
のコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体を実現
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、筆記手段と、
この筆記手段によって筆記が行われるとともに、その筆
記による軌跡を表示する軌跡表示手段と、文字や記号な
どのキャラクタが記憶されたキャラクタ記憶手段と、前
記軌跡表示手段に筆記された軌跡を検出する軌跡検出手
段と、この軌跡検出手段によって検出された軌跡と、前
記キャラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタとを比較
認識する認識手段と、この認識手段による認識結果を表
示する認識結果表示手段と、が備えられた文字認識装置
において、前記筆記手段は、持ち方が特定されており、
かつ、エネルギーを所定の方向に放射するエネルギー放
射手段を備えており、前記筆記手段を前記特定された持
ち方に従って持った場合に前記エネルギー放射手段によ
って放射されたエネルギーの放射方向を検出するととも
に、その検出された放射方向に基づいて、前記筆記手段
との相対位置を演算する相対位置演算手段が備えられて
おり、前記認識手段は、前記軌跡検出手段によって検出
された軌跡を前記相対位置演算手段によって演算された
相対位置に基づいて補正する補正手段を備え、この補正
手段によって補正された軌跡と、前記キャラクタ記憶手
段に記憶されたキャラクタとを比較認識するように構成
されているという技術的手段を採用する。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の文字認識装置において、前記筆記手段には、筆記の
際に使う指を当てる部分が各指ごとに設けられた筆記手
段本体が備えられているという技術的手段を採用する。
【0007】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の文字認識装置において、前記エネル
ギーは、磁力線であるという技術的手段を採用する。
【0008】請求項4に記載の発明では、持ち方が特定
されており、かつ、エネルギーを所定の方向に放射する
エネルギー放射手段を備えた筆記手段と、この筆記手段
によって筆記が行われるとともに、その筆記による軌跡
を表示する軌跡表示手段と、文字や記号などのキャラク
タが記憶されたキャラクタ記憶手段とを備え、前記筆記
面に筆記された軌跡を検出し、その検出された軌跡と、
前記キャラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタとを比
較認識し、その認識結果を認識結果表示手段に表示する
文字認識装置を制御するためのコンピュータプログラム
が記憶された記憶媒体において、前記筆記手段を前記特
定された持ち方に従って持った場合に前記エネルギー放
射手段によって放射されたエネルギーの放射方向を検出
するとともに、その検出された放射方向に基づいて、前
記筆記手段との相対位置を演算する相対位置演算プログ
ラムと、前記検出された軌跡を前記相対位置演算プログ
ラムによって演算された相対位置に基づいて補正する補
正プログラムと、この補正プログラムによって補正され
た軌跡と、前記キャラクタ記憶手段に記憶されたキャラ
クタとを比較認識する比較認識プログラムと、が記憶さ
れているという技術的手段を採用する。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の記憶媒体において、前記筆記手段には、筆記の際に
使う指を当てる部分が各指ごとに設けられた筆記手段本
体が備えられているという技術的手段を採用する。
【0010】請求項6に記載の発明では、請求項4また
は請求項5に記載の記憶媒体において、前記エネルギー
は、磁力線であるという技術的手段を採用する。
【0011】
【作用】請求項1ないし請求項3に記載の発明では、相
対位置演算手段は、筆記手段を特定された持ち方に従っ
て持った場合に、筆記手段に備えられたエネルギー放射
手段によって放射されたエネルギーの放射方向を検出す
るとともに、その検出された放射方向に基づいて、筆記
手段との相対位置を演算する。そして、補正手段は、軌
跡検出手段によって検出された軌跡を相対位置演算手段
によって演算された相対位置に基づいて補正し、認識手
段は、補正手段によって補正された軌跡と、キャラクタ
記憶手段に記憶されたキャラクタとを比較認識し、認識
結果表示手段は、認識手段による認識結果を表示する。
つまり、筆記手段との相対位置がずれた場合であって
も、その相対位置に基づいて軌跡を補正し、その補正さ
れた軌跡とキャラクタとを比較認識できるため、認識精
度を高めることができる。また、筆記手段の持ち方が特
定されていることから、相対位置を正確に演算すること
ができるため、正確な補正を行うことができる。
【0012】特に、請求項2に記載の発明では、筆記手
段には、筆記の際に使う指を当てる部分が各指ごとに設
けられた筆記手段本体が備えられているため、その指を
当てる部分に対応する指を当てて筆記すれば、筆記手段
に備えられたエネルギー放射手段から放射されるエネル
ギーの放射方向を常に同じ向きにすることができる。し
たがって、筆記手段との相対位置を正確に演算すること
ができるため、正確な補正を行って認識精度を高めるこ
とができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、上記筆
記手段に備えられたエネルギー放射手段から放射される
エネルギーは、磁力線であるため、誘導コイルや磁石な
どの磁力線を放射する比較的簡易な構成により、エネル
ギー放射手段を実現できる。
【0014】そして、請求項4に記載の発明では、筆記
手段を特定された持ち方に従って持った場合にエネルギ
ー放射手段によって放射されたエネルギーの放射方向を
検出するとともに、その検出された放射方向に基づい
て、筆記手段との相対位置を演算する相対位置演算プロ
グラムと、上記検出された軌跡を相対位置演算プログラ
ムによって演算された相対位置に基づいて補正する補正
プログラムと、この補正プログラムによって補正された
軌跡と、キャラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタと
を比較認識する比較認識プログラムとが記憶された記憶
媒体という構成であるため、その記憶媒体を用いること
により、請求項1ないし請求項3に記載の文字認識装置
を実現できる。つまり、たとえば、後述する発明の実施
の形態に記載するように、上記文字認識装置を電子手帳
に適用した場合には、相対位置の演算、軌跡の補正およ
び比較認識の処理は、電子手帳に内蔵されたCPUによ
って行われることから、上記記憶媒体としての記憶部を
電子手帳に内蔵させることによって、上記請求項1ない
し請求項3に記載の文字認識装置を実現できるからであ
る。
【0015】また、請求項4に記載の記憶媒体を請求項
5に記載の発明のように、筆記の際に使う指を当てる部
分が各指ごとに設けられた筆記手段本体が備えられた筆
記手段を有する文字認識装置に用いることにより、請求
項2に記載の文字認識装置を実現できる。
【0016】さらに、請求項4または請求項5に記載の
記憶媒体を請求項6に記載の発明のように、放射するエ
ネルギーが磁力線である筆記手段を有する文字認識装置
に用いることにより、請求項3に記載の文字認識装置を
実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の文字認識装置の一
実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の
各実施形態では、本発明の文字認識装置として、いわゆ
る電子手帳を代表に説明する。図1は、本発明実施形態
の電子手帳の主要構成を示す説明図である。電子手帳1
0には、ペン(図2に符号30で示す)で手書き文字を
入力する4つの入力枠からなるタブレット20と、この
タブレット20に入力された文字の認識結果を表示する
認識結果表示部21と、この認識結果表示部21に表示
された認識結果の中から選択した認識結果によって文章
などの編集を行う編集画面22とが設けられている。ま
た、タブレット20の下面には、タブレット20がペン
に対して斜めに置かれていることを検出するセンスコイ
ル28が設けられている。
【0018】さらに、編集画面22の上方には、表示さ
れる各種処理のメニューを切替える場合に押すメニュー
ボタン23と、スケジュールを管理する機能に切替える
ために押すスケジュールボタン24と、アドレス帳の機
能に切替えるために押すアドレスボタン25と、辞書機
能に切替えるために押す辞書ボタン26と、メモ機能に
切替えるために押すメモボタン27とが設けられてい
る。なお、各ボタンは、アイコン方式になっている。
【0019】次に、ペンの構成について図2を参照して
説明する。図2(A)は、ペンの外観構成を示す説明図
であり、図2(B)は、図2(A)に示すペンの内部構
造を一部を省略して示す説明図である。図2(A)に示
すように、ペン30は、ペン本体31と、ペン先32と
から構成されており、ペン本体31の表面には、右手親
指を当てる切り欠き部33と、右手人差し指を当てる切
り欠き部34とが形成されている。つまり、ペン30
は、持ち方が特定されている。また、図2(B)に示す
ように、ペン先32の内部の先端近くには、主コイルL
1が設けられており、その上方には、補助コイルL2,
L3が設けられている。主コイルL1および補助コイル
L2,L3は、ペン本体31の内部に設けられた発振回
路35に接続されており、その発振回路35は電源36
に接続されている。そして、発振回路35の動作によ
り、主コイルL1は周波数f1で発振し、補助コイルL
2は周波数f2で発振し、補助コイルL3は周波数f3
で発振する。
【0020】次に、電子手帳10の主な電気的構成につ
いてそれを示す図3(A)を参照して説明する。タブレ
ット20には、タブレット20上のペン12を当ててい
る点の座標を検出する座標検出回路42が接続されてお
り、センスコイル28には、タブレット20のずれ角を
検出するずれ角検出回路60が接続されている。ここ
で、ずれ角とは、それを説明する図6に示すように、タ
ブレット20が、ペン30に対する正規の位置(破線で
示す位置)から実線で示す位置にずれている場合の角度
θを示す。さらに、認識結果表示部21および編集画面
22には、それらに文字などを表示するためのデータを
一時的に格納する表示用RAM14が接続されている。
また、表示用RAM14、座標検出回路42およびずれ
角検出回路60は、CPU16に接続されており、CP
U16には、ROM50およびワーキングRAM40が
接続されている。
【0021】ROM50には、認識結果表示部21およ
び編集画面22に表示する文字のフォント(書体)デー
タが記憶されたフォントデータ記憶部51と、タブレッ
ト20に筆記された手書き文字を認識する際に参照する
データ、たとえば、筆順を含めたストロークの集合と文
字の関係を示すデータおよびキャラクタデータが記憶さ
れた認識用辞書52と、CPU16が各種データの入出
力制御を実行するための入出力制御プログラム53と、
編集画面22の表示内容を編集するためにCPU16が
実行する編集プログラム54と、CPU16が各種デー
タを記憶するために実行する記憶プログラム55とが記
憶されている。入出力制御プログラム53は、その構成
を説明する図3(B)に示すように、座標検出回路42
によって検出された検出信号に基づいて座標値を演算す
るための座標値演算プログラム53aと、ずれ角θを演
算するためのずれ角演算プログラム53bと、ずれ角演
算プログラム53bに基づいて演算されたずれ角θを用
いて軌跡を補正するための補正プログラム53cと、こ
の補正プログラム53cによって補正された軌跡と認識
用辞書52に記憶されたデータとを比較して文字認識を
行うための比較認識プログラム53dと、認識結果を認
識結果表示部21に表示するための表示制御プログラム
53eとから構成される。また、ROM50には、図3
(C)に示すように、ずれ角検出回路60から出力され
るデジタル信号の電圧値V1,V2,V3と、ずれ角θ
とを対応付けたずれ角テーブル56が記憶されている。
【0022】次に、ずれ角θの演算原理について図2、
図4ないし図6を参照して説明する。図4は、ペン30
から放射される磁力線と、センスコイル28との交叉に
よって発生する誘導起電力の説明図である。図5は、発
生した誘導起電力が、主コイル35および補助コイル3
6のいずれから発生したものであるかを区別する手法を
示す説明図である。図4に示すタブレット20は、図1
のA−A矢視断面図の一部を省略して示すものであり、
タブレット20を構成する液晶表示部20aの下面に
は、保護層20bが形成されており、その保護層20b
の内部には、センスコイル28が埋め込まれている。ま
た、図5に示すように、ずれ角検出回路60は、増幅器
61と、通過する信号の周波数がf1のバンドパスフィ
ルタ62と、周波数f2のバンドパスフィルタ63と、
周波数f3のバンドパスフィルタ64と、各バンドパス
フィルタから出力される信号をデジタル信号に変換する
A/D変換回路65とから構成されている。
【0023】そして、ペン30に内蔵された発振回路3
5(図2(B))を動作させて、主コイルL1、補助コ
イルL2,L3をそれぞれ周波数f1、f2、f3で発
振させる。すると、図4に示すように、主コイルL1か
ら発生した磁界とセンスコイル28との交叉により、ピ
ークP1を有する誘導起電力V1がセンスコイル28に
発生し、補助コイルL2,L3から発生した磁界とセン
スコイル28との交叉により、ピークP2を有する誘導
起電力V2,V3がセンスコイル28に発生する。な
お、補助コイルL3は、補助コイルL2に対向する位置
にあるため、図面上表示されていない。また、補助コイ
ルL3から発生する磁界は、図面の都合上省略してあ
る。図中の矢印M1は、主コイルL1から発生した磁界
の磁力線の方向を示し、矢印M2は、補助コイルL2か
ら発生した磁界の磁力線の方向を示す。
【0024】そして、センスコイル28に発生した信号
は、図5に示すように、ずれ角検出回路60の増幅器6
1に入力され、一定の増幅が行われた後にバンドパスフ
ィルタ62,63,64に出力され、フィルタリングさ
れる。続いて、そのフィルタリングされた信号は、A/
D変換回路65によってそれぞれデジタル信号に変換さ
れ、その変換されたデジタル信号は、CPU16の入力
ポートに入力される。続いて、CPU16は、ずれ角テ
ーブル56(図3(C))を参照して、入力された3つ
のデジタル信号の電圧値V1,V2,V3に対応するず
れ角θを演算する。たとえば、電圧値V1,V2,V3
が、それぞれ0.2V、0.1V、0.2Vである場合
は、ずれ角θは、図3(C)より、10.0度である。
なお、上記3つのコイルの発振するタイミングをずら
し、A/D変換回路65に入力される信号を時分割され
た1つの信号にすることもできる。
【0025】次に、CPU16が実行する文字認識処理
の流れについて、それを示す図7のフローチャートを参
照して説明する。CPU16は、ペン30のペン先32
がタブレット20上に接触したことを検出すると(ステ
ップ(以下、Sと称する)10)、前述した手法を用い
て、タブレット20のペン30に対するずれ角θを演算
する(S12)。続いて、CPU16は、S16におい
て、1文字の筆記が終了したことを検出するまで、座標
検出回路42から出力される検出信号に基づいて、タブ
レット20に筆記された軌跡を検出する(S14)。1
文字の筆記が終了したことの検出は、ペン先32がタブ
レット20に一定時間以上接触していないことを検出す
ることにより、あるいは、ペン先32が、タブレット2
0の次の入力枠上に接触したことを検出することにより
行う。なお、演算されたずれ角θおよび検出された軌跡
を示すデータは、ワーキングRAM40に一時的に格納
される。
【0026】そして、CPU16は、1文字の筆記が終
了したことを検出すると(S16:Yes)、ワーキン
グRAM40に格納されているずれ角θおよび軌跡デー
タを比較認識プログラム53dへ送る(S18)。続い
て、CPU16は、ずれ角θが予め設定されている設定
角度θ1以上であるか否かを判定し(S20)、ずれ角
θが設定角度θ1以上である場合は(S20:Ye
s)、軌跡データを補正する(S22)。本実施形態で
は、設定角度θ1は5.0度であり、タブレット20が
正規の位置から5度ずれている場合には、軌跡データの
補正処理を行い、文字の認識率を高める。軌跡データの
補正は、軌跡データを構成する各座標をずれ角θ分正規
の位置の方向へ回転させることにより行う。
【0027】そして、CPU16は、S22において補
正された軌跡データと、認識用辞書52に記憶されてい
るキャラクタデータとを比較認識し(S24)、その比
較認識結果を出力する(S26)。その出力された比較
認識結果に対応するフォントが、フォントデータ記憶部
51から読出され、認識結果表示部21に表示される。
以上のように、本実施形態の電子手帳10を使用すれ
ば、タブレット20に筆記された軌跡をタブレット20
のずれ角θの大きさに対応して補正し、その補正した軌
跡に基づいて文字認識を行うため、認識精度を高めるこ
とができる。しかも、ペン30のペン本体31には、親
指および人差し指専用の切り欠き部33,34が形成さ
れており、ペン30の持ち方を特定することができるた
め、ペン30の持ち方が変化することが原因でずれ角θ
の演算精度が低下することがない。
【0028】ところで、上記実施形態では、ペン本体3
1に切り欠き部33,34を形成することにより、ペン
30の持ち方を特定したが、他の特定手段を説明する図
8に示すように、ペン本体31に半リング状の部材37
を設け、その部材37に人差し指を通してペン30を持
つように構成することもできる。また、上記実施形態で
は、ペン先32の内部に設けられた3つのコイルと、タ
ブレット20に内蔵されたセンスコイルとを用いてずれ
角θを演算する手法を用いたが、コイルに代えて磁石を
用いることもできる。さらに、コイルに代えてフォトダ
イオードなどの光半導体素子を用いることもできる。
【0029】ところで、ペン30が請求項1に記載の筆
記手段に対応し、タブレット20が軌跡表示手段に対応
し、認識用辞書52がキャラクタ記憶手段に対応し、座
標検出回路42が軌跡検出手段に対応し、比較認識プロ
グラム53dが認識手段に対応し、認識結果表示部21
が認識結果表示手段に対応する。また、発振回路35、
電源36、主コイルL1、補助コイルL2およびL3
が、エネルギー放射手段に対応する。さらに、ペン本体
31が請求項2に記載の筆記手段本体に対応し、切り欠
き部33,34が、筆記の際に使う指を当てる部分に対
応する。そして、CPU16が実行するS12が、相対
位置演算手段として機能し、S22が補正手段として機
能する。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項3
に記載の発明によれば、筆記手段を特定された持ち方に
従って持った場合に、筆記手段に備えられたエネルギー
放射手段によって放射されたエネルギーの放射方向を検
出するとともに、その検出された放射方向に基づいて、
筆記手段との相対位置を演算する相対位置演算手段と、
軌跡検出手段によって検出された軌跡を相対位置演算手
段によって演算された相対位置に基づいて補正する補正
手段と、この補正手段によって補正された軌跡と、キャ
ラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタとを比較認識す
る認識手段とを備えるため、筆記手段との相対位置がず
れた場合であっても、その相対位置に基づいて軌跡を補
正し、その補正された軌跡とキャラクタとを比較認識で
きる。したがって、認識精度を高めることができる。ま
た、筆記手段の持ち方が特定されていることから、相対
位置を正確に演算することができるため、正確な補正を
行うことができる。
【0031】特に、請求項2に記載の発明によれば、筆
記手段には、筆記の際に使う指を当てる部分が各指ごと
に設けられた筆記手段本体が備えられているため、その
指を当てる部分に対応する指を当てて筆記すれば、筆記
手段に備えられたエネルギー放射手段から放射されるエ
ネルギーの放射方向を常に同じ向きにすることができ
る。したがって、筆記手段との相対位置を正確に演算す
ることができるため、正確な補正を行って認識精度を高
めることができる。
【0032】また、請求項3に記載の発明によれば、筆
記手段に備えられたエネルギー放射手段から放射される
エネルギーは、磁力線であるため、誘導コイルや磁石な
どの磁力線を放射する比較的簡易な構成により、エネル
ギー放射手段を実現できる。
【0033】そして、請求項4に記載の発明によれば、
筆記手段を特定された持ち方に従って持った場合にエネ
ルギー放射手段によって放射されたエネルギーの放射方
向を検出するとともに、その検出された放射方向に基づ
いて、筆記手段との相対位置を演算する相対位置演算プ
ログラムと、上記検出された軌跡を相対位置演算プログ
ラムによって演算された相対位置に基づいて補正する補
正プログラムと、この補正プログラムによって補正され
た軌跡と、キャラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタ
とを比較認識する比較認識プログラムとが記憶された記
憶媒体という構成であるため、その記憶媒体を用いるこ
とにより、請求項1ないし請求項3に記載の文字認識装
置を実現できる。
【0034】また、請求項4に記載の記憶媒体を請求項
5に記載の発明のように、筆記の際に使う指を当てる部
分が各指ごとに設けられた筆記手段本体が備えられた筆
記手段を有する文字認識装置に用いることにより、請求
項2に記載の文字認識装置を実現できる。
【0035】さらに、請求項4または請求項5に記載の
記憶媒体を請求項6に記載の発明のように、放射するエ
ネルギーが磁力線である筆記手段を有する文字認識装置
に用いることにより、請求項3に記載の文字認識装置を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の電子手帳の外観構成を示す説
明図である。
【図2】図2(A)はペンの外観構成を示す説明図であ
り、図2(B)は、図2(A)に示すペンの内部構造を
一部を省略して示す説明図である。
【図3】図3(A)は、図1に示す電子手帳の主な電気
的構成を示す説明図であり、図3(B)は、入出力制御
プログラムの構成を示す説明図であり、図3(C)は、
ずれ角テーブルの構成を示す説明図である。
【図4】ペン30から放射される磁力線と、センスコイ
ル28との交叉によって発生する誘導起電力の説明図で
ある。
【図5】発生した誘導起電力が、主コイル35および補
助コイル36のいずれから発生したものであるかを区別
する手法を示す説明図である。
【図6】ずれ角を示す説明図である。
【図7】CPU16が実行する文字認識処理の流れを示
すフローチャートである。
【図8】ペン30の持ち方の他の特定手段を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 電子手帳 16 CPU 20 タブレット 30 ペン(筆記手段) 31 ペン本体(筆記手段本体) 33 切り欠き部 34 切り欠き部 35 発振回路(エネルギー放射手段) L1 主コイル(エネルギー放射手段) L2 補助コイル(エネルギー放射手段) L3 補助コイル(エネルギー放射手段) θ ずれ角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記手段と、 この筆記手段によって筆記が行われるとともに、その筆
    記による軌跡を表示する軌跡表示手段と、 文字や記号などのキャラクタが記憶されたキャラクタ記
    憶手段と、 前記軌跡表示手段に筆記された軌跡を検出する軌跡検出
    手段と、 この軌跡検出手段によって検出された軌跡と、前記キャ
    ラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタとを比較認識す
    る認識手段と、 この認識手段による認識結果を表示する認識結果表示手
    段と、が備えられた文字認識装置において、 前記筆記手段は、 持ち方が特定されており、かつ、エネルギーを所定の方
    向に放射するエネルギー放射手段を備えており、 前記筆記手段を前記特定された持ち方に従って持った場
    合に前記エネルギー放射手段によって放射されたエネル
    ギーの放射方向を検出するとともに、その検出された放
    射方向に基づいて、前記筆記手段との相対位置を演算す
    る相対位置演算手段が備えられており、 前記認識手段は、 前記軌跡検出手段によって検出された軌跡を前記相対位
    置演算手段によって演算された相対位置に基づいて補正
    する補正手段を備え、この補正手段によって補正された
    軌跡と、前記キャラクタ記憶手段に記憶されたキャラク
    タとを比較認識するように構成されていることを特徴と
    する文字認識装置。
  2. 【請求項2】 前記筆記手段には、 筆記の際に使う指を当てる部分が各指ごとに設けられた
    筆記手段本体が備えられていることを特徴とする請求項
    1に記載の文字認識装置。
  3. 【請求項3】 前記エネルギーは、磁力線であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の文字認識装
    置。
  4. 【請求項4】 持ち方が特定されており、かつ、エネル
    ギーを所定の方向に放射するエネルギー放射手段を備え
    た筆記手段と、 この筆記手段によって筆記が行われるとともに、その筆
    記による軌跡を表示する軌跡表示手段と、 文字や記号などのキャラクタが記憶されたキャラクタ記
    憶手段とを備え、前記筆記面に筆記された軌跡を検出
    し、その検出された軌跡と、前記キャラクタ記憶手段に
    記憶されたキャラクタとを比較認識し、その認識結果を
    認識結果表示手段に表示する文字認識装置を制御するた
    めのコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体にお
    いて、 前記筆記手段を前記特定された持ち方に従って持った場
    合に前記エネルギー放射手段によって放射されたエネル
    ギーの放射方向を検出するとともに、その検出された放
    射方向に基づいて、前記筆記手段との相対位置を演算す
    る相対位置演算プログラムと、 前記検出された軌跡を前記相対位置演算プログラムによ
    って演算された相対位置に基づいて補正する補正プログ
    ラムと、 この補正プログラムによって補正された軌跡と、前記キ
    ャラクタ記憶手段に記憶されたキャラクタとを比較認識
    する比較認識プログラムと、 が記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  5. 【請求項5】 前記筆記手段には、 筆記の際に使う指を当てる部分が各指ごとに設けられた
    筆記手段本体が備えられていることを特徴とする請求項
    4に記載の記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記エネルギーは、磁力線であることを
    特徴とする請求項4または請求項5に記載の記憶媒体。
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