JP2000047602A - 電気光学装置及びそれを用いた投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置及びそれを用いた投射型表示装置

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JP2000047602A
JP2000047602A JP10212984A JP21298498A JP2000047602A JP 2000047602 A JP2000047602 A JP 2000047602A JP 10212984 A JP10212984 A JP 10212984A JP 21298498 A JP21298498 A JP 21298498A JP 2000047602 A JP2000047602 A JP 2000047602A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール材の下層側領域を通る配線を利用し
て、シール材の形成領域を所定の範囲内に設定すること
のできる液晶装置、およびそれを用いた投射型表示装置
を提供することにある。 【解決手段】 液晶装置用基板のシール材52の形成領
域に引き出し配線(第1導電膜3c、第2導電膜6b)
を形成する。第1導電膜3cと第2導電膜6bとを複数
箇所でコンタクトホール5bを介して接続しておくとと
もに、冗長配線とすることができ、さらに第2導電膜6
bには、その幅方向に対して幅広部45を形成すること
により、シール材のストッパーとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学物質を有
する電気光学装置、およびそれを用いた投射型表示装置
に関するものである。さらに詳しくは、電気光学装置用
基板(例えば、液晶装置用基板)と対向基板との間のギ
ャップを制御しながらこれらの基板を貼り合わせるシー
ル材形成領域の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型の液晶装置等の
電気光学装置では、一般に複数の画素がマトリクス状に
構成された画素領域を備えた液晶装置用基板と、対向電
極が形成された対向基板とを所定のギャップを設けてシ
ール材で貼り合わせた後、これらの基板間に液晶等の電
気光学物質を封入した構造になっている。シール材を形
成した領域は、表示に寄与しないことから、画素領域の
外側に形成されている。ここで、シール材は、液晶の封
入領域を区画する機能と、それに配合されたギャップ材
によって、基板間のギャップを規定する機能とを有す
る。従って、シール材を形成する領域は、ギャップを制
御できるだけの平坦さが求められる。
【0003】そこで、従来、液晶装置用基板のシール材
に対向する領域には、画素領域から基板外周側に向かっ
て直線的に延びるダミーの配線を形成しておき、この領
域を実質的に平坦にしておく方法が案出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液晶装置に対しては表
示品位の向上や信頼性の向上が求められる状況にあっ
て、シール材の形成についても、表示品位や信頼性の面
からの制御が必要である。たとえば、シール材を形成す
る際に未硬化のシール材が画素領域の方に流出すると、
その分、表示面積が狭くなるという問題がある。また、
対向基板に画像表示領域を区切るための遮光膜(額縁)
が形成され、かつ対向基板側から紫外線を照射してシー
ル材を光硬化させる場合には、未硬化のシール材が画素
領域まで流出していなくても額縁に重なる領域に流出す
ると、その領域のシール材が硬化しない。その結果、一
対の基板を安定に接着させることができず、また画素領
域の周辺部分でのコントラストが低下するという問題も
ある。
【0005】そこで、本発明の課題は、一対の基板がシ
ール材により貼り合わされてなる電気光学装置におい
て、一方の基板上のシール材に対向する領域を通る配線
を利用して、シール材の形成領域を所定の範囲内に設定
することのできる電気光学装置およびそれを用いた投射
型表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明において、一対の基板はシール材により互い
に接着され、前記一対の基板間にはマトリクス状に形成
された複数の画素からなる画素領域を有する電気光学装
置であって、前記一対の基板の一方の基板上には、前記
一対の基板間に形成された前記画素領域から延設されて
シール材に対向配置された複数の引き出し配線を具備
し、前記引き出し配線は、配線幅を広げた幅広部を有す
ることを特徴とする。
【0007】本発明のかかる構成によれば、一方の基板
上のシール材に対向する領域を通る引き出し配線には、
配線幅を広げた幅広部が形成されている。従って、この
引き出し配線の上に塗布された未硬化のシール材は、た
とえ画素領域の方に流出しようとしても幅広部によりせ
き止めることができる。それ故、シール材の形成領域を
所定の範囲内に設定することができ、シール材の流出に
起因する表示品位の低下や信頼性の低下を防ぐことがで
きる。
【0008】本発明において、前記シール材は光硬化性
樹脂からなることが好ましい。
【0009】本発明のかかる構成によれば、配線と配線
との間から光を透過させて一対の基板を固着させること
ができる。
【0010】仮にシール材の形成領域にアルミニウム等
の金属が一面に形成されていたとすると、シール材の形
成領域には光が透過されず、シール材を硬化させること
ができないものとなってしまう。その場合、熱硬化性の
シール材を利用すれば良いが、熱硬化性のシール材の場
合には硬化時の熱に対して基板に歪みが発生するおそれ
がある。従って、光硬化性樹脂によりシール材を硬化さ
せたほうが、熱による基板の問題を引き起こさずにすむ
ことになる。本発明のかかる構成によれば、配線同士の
隙間から光を透過させることができるため、光硬化性樹
脂を利用してシール材を確実に硬化させることができ
る。
【0011】本発明において、前記幅広部は、前記引き
出し配線に複数形成されていると良い。
【0012】本発明のかかる構成によれば、幅広部が複
数形成されているため、シール材の流出を複数箇所で留
めることができるため、シール材の流出の防止に効果的
である。
【0013】本発明において、前記幅広部は、前記引き
出し配線の延設方向に対して等間隔に形成されているこ
とが好ましい。
【0014】本発明のかかる構成によれば、シール材を
塗布する際に、幅広部のいくつ分に相当する量のシール
材を塗布したかが容易にわかる。
【0015】本発明において、前記複数の幅広部のうち
少なくとも1つに対しては、前記画素領域に対する当該
幅広部の相対位置を示す指標が付されていると良い。
【0016】本発明のかかる構成によれば、シール材を
塗布する際に、指標を目安にシール材の塗布範囲を決め
ることができる。
【0017】本発明において、前記複数の引き出し配線
は、第1導電膜と、第1層間絶縁膜を介して前記第1導
電膜に重なるように形成された第2導電膜とからなり、
前記第1導電膜と前記第2導電膜のうちの少なくとも一
方が前記幅広部を有することが好ましい。
【0018】本発明のかかる構成によれば、引き出し配
線は、第1導電膜と第2導電膜とが積層されてなるた
め、一方の基板上のシール材に対向する領域には第1導
電膜と第2導電膜が積層された均一な高さを有すること
になる。従って、一対の基板間のギャップを精度よく制
御することができる。また、光硬化性樹脂からなるシー
ル材を硬化させる際に、引き出し配線の隙間を通って光
がシール材に到達することができるため、シール材を均
一に硬化させることができる。
【0019】本発明において、前記第1導電膜と前記第
2導電膜とは層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール
を介して接続されていることが好ましい。
【0020】本発明のかかる構成によれば、第1導電膜
と第2導電膜が接続されるため、冗長配線構造とするこ
とができる。
【0021】本発明において、前記コンタクトホール
は、平面的にみて前記幅広部に重なるように形成されて
いることが好ましい。
【0022】本発明のかかる構成によれば、コンタクト
ホールが形成される箇所は幅広部であるため、引き出し
配線の他の部分よりも面積が大きい。従って、たとえア
ライメントずれがあったとしても断線を防ぐことができ
る。
【0023】本発明において、前記複数の引き出し配線
は、配線幅と配線間隔とがほぼ等しいことが好ましい。
【0024】仮に配線幅が狭すぎると、光が進入する領
域が狭くなり、シール材の硬化が十分に行えない。ま
た、配線と配線との間が広すぎると、例えばシール材に
含まれている粒径のギャップ材が配線と配線との間に挟
まってしまうことになり、ギャップを精度よく制御する
ことができなくなってしまう。これに対して、本発明の
かかる構成によれば、配線幅と配線間隔とをほぼ等しい
ため、シール材が形成された領域に十分な光量を取り込
むことができ、シール材を確実に硬化させることができ
る。また例えば、配線上に粒径のギャップ材を形成する
ことが可能となり、基板間のギャップを精度良く制御す
ることができる。
【0025】本発明において、前記第1導電膜と第2導
電膜は、前記第1層間絶縁膜を誘電体膜として容量を構
成することが好ましい。
【0026】本発明のかかる構成によれば、シール材の
形成領域を利用して大容量を形成することができる。例
えば、データ線を介して画素領域にプリチャージ電位を
供給するときの他のデータ線への電荷の回り込みを防止
することができる。
【0027】本発明は、一対の基板間に電気光学物質が
封入されてなり、前記一対の基板はシール材により相互
に接着されてなる電気光学装置であって、前記一対の基
板の一方の基板上には、互いに交差する複数のデータ線
と複数の走査線と、前記シール材に対向する領域に前記
複数のデータ線と複数の走査線の少なくとも一方に接続
される複数の引き出し配線とが配置されてなり、前記引
き出し配線は配線幅を広げた幅広部を有することを特徴
とする。
【0028】本発明のかかる構成によれば、引き出し配
線は配線幅を広げた幅広部を有しているため、未硬化の
シール材が画素領域に流出するのをせき止めることがで
きる。したがって、シール材の流出に起因する表示品位
の劣化や信頼性の低下を防ぐことができる。
【0029】本発明において、前記複数の引き出し配線
は、第1導電膜と、第1層間絶縁膜を介して前記第1導
電膜に重なるように形成された第2導電膜とからなり、
前記第1導電膜と前記第2導電膜のうちの少なくとも一
方が前記幅広部を有することが好ましい。
【0030】本発明のかかる構成によれば、引き出し配
線は、第1導電膜と第2導電膜とが積層されているた
め、一方の基板上のシール材に対向する領域は第1導電
膜と第2導電膜が積層された均一な高さを有することに
なる。従って、一対の基板間のギャップを精度よく制御
することができる。また、光硬化性樹脂からなるシール
材を硬化させる場合は、引き出し配線の隙間を通って光
をシール材に到達させることができるため、シール材を
均一に硬化させることができる。
【0031】本発明において、前記第1導電膜と前記第
2導電膜とは層間絶縁膜に形成されたコンタクトホール
を介して接続されていることが好ましい。
【0032】本発明のかかる構成によれば、第1導電膜
と第2導電膜が接続されるため、冗長配線構造とするこ
とができる。
【0033】本発明において、前記コンタクトホール
は、平面的にみて前記幅広部に重なるように形成されて
いることが好ましい。
【0034】本発明のかかる構成によれば、コンタクト
ホールの形成箇所には幅広部があるため、たとえアライ
メントずれがあったとしても断線を防ぐことができる。
【0035】本発明に係る電気光学装置は、たとえば、
光源部と、該光源部から出射された光を前記電気光学装
置で光変調した光を投射面に投射する投射手段とを有す
る投射型表示装置などの電子機器に用いることができ
る。
【0036】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0037】(第1実施形態)本発明による電気光学装
置の一例として液晶装置の第1実施形態の構成及び動作
について図1から図10に基づいて説明する。また、図
2から図10においては、各層や各部材を図面上で認識
可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺
を異ならしめてある。
【0038】(第1実施形態における液晶装置の構成)
図1に本発明の第1実施形態における液晶装置の液晶装
置用基板上に設けられた複数の画素や各種配線等の構成
を示すブロック図を示す。
【0039】図1において、ガラス基板、ハードガラス
基板、石英基板、シリコン基板等からなる液晶装置用基
板10上の画像表示領域には、X方向に複数配列されて
各々がY方向に沿って伸びており、画像信号が供給され
るデータ線6aと、Y方向に複数配列されて各々がX方
向に沿って伸びており、走査信号が供給される走査線3
aと、各データ線6aと各走査線3aに接続された画素ス
イッチング用TFT30と、当該TFT30に接続され
た画素電極9aとが形成されている。また、図示を省略
しているが、液晶装置用基板10上には、蓄積容量のた
めの配線である容量線が、走査線3aに沿ってほぼ平行
に形成しても良い。あるいは、容量線は前段あるいは後
段の走査線3aを利用して形成される場合もある。
【0040】図1に示すように、本実施形態における液
晶装置100の画素領域を構成するマトリクス状に形成
された複数の画素は、画素電極9aを制御するための画
素スイッチング用TFT30がマトリクス状に複数形成
されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該
TFT30のソースに電気的に接続されている。データ
線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、こ
の順に線順次に供給される。また、TFT30のゲート
に走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミ
ングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、
…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成され
ている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気
的に接続されており、スイッチング素子であるTFT3
0を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、デ
ータ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、S
nを所定のタイミングで書き込む。画素電極9aを介し
て液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S
2、…、Snは、対向基板20に形成された対向電極と
の間で一定期間保持される。液晶装置用基板10及び対
向基板20の間に介在する液晶は、印加される電圧レベ
ルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、
光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイ
トモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこ
の液晶部分を通過不可能とされ、ノーマリーブラックモ
ードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液
晶部分を通過可能とされ、全体として液晶装置100か
らは画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射す
る。
【0041】ここで、画像信号S1、S2、…、Sn
は、駆動LSI(Large Scale Integrated)を液晶装
置用基板10上に設けた実装端子102にTAB(Tape
Automated Bonding)方式やCOG(Chip On Glas
s)方式等により実装し、当該実装端子102から延設
された第1引き出し配線41を介してデータ線6aに電
気的に接続することで、データ線6aに供給される。一
方、走査信号G1、G2、…、Gmも同様に駆動LSI
を実装端子102に実装し、当該実装端子102から延
設された第2引き出し配線42を介して走査線3aに電
気的に接続することで、走査線3aに供給される。
【0042】また、液晶装置100は、液晶装置用基板
10と対向基板20を画像表示領域より外側で、シール
材52により貼り合わされている。ここで、データ線6
aから延設された第1引き出し配線41及び走査線3a
から延設された第2引き出し配線42は、シール材52
の領域を通過して実装端子102に接続される。更に、
シール材52の内側に並行して、画像表示領域を規定す
るための遮光性の額縁53が設けられる。額縁53は、
金属や金属合金あるいは黒色有機膜等の遮光膜により形
成され、液晶装置用基板10上に設けても良いし、対向
基板20上に設けるようにしても良い。
【0043】また、液晶装置100は、直流成分による
液晶の劣化を防止するために対向基板20の対向電極に
対向電極電位を供給して、交流反転駆動を行う必要があ
る。ICチップを液晶装置用基板10上の実装端子10
2に実装し、実装端子102から延設された対向電極電
位配線24を介して上下導通端子107に対向電極電位
が供給されるようにする。これにより、上下導通端子1
07上に設けられた導電性の導通材106を介して対向
基板20の対向電極に対向電極電位を印加することがで
きる。
【0044】(画素領域の構成)次に液晶装置用基板1
0の画像表示領域における構成について、図2及び図3
を参照して説明する。図2は、データ線、走査線、画素
電極等が形成された液晶装置用基板10の隣接した画素
群の平面図である。図3は、図2のC−C’断面図であ
る。
【0045】図2及び図3において、各画素は、マトリ
クス状に複数の透明な画素電極9aと各画素電極9aに
接続されたスイッチング素子の一例である画素スイッチ
ング用TFT30とにより構成されている。画素電極9
aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a
及び容量線3bが設けられており、データ線6aは、第
1層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール5aを介
してTFT30のアモルファスシリコン膜やポリシリコ
ン膜等からなる半導体層1aのうち後述のソース領域1
dに電気的接続されている。画素電極9aは、第1層間
絶縁膜4及び第2層間絶縁膜7に形成されたコンタクト
ホール8を介して薄膜トランジスタ30の半導体層1a
のうち後述のドレイン領域1eに電気的接続されてい
る。また、ゲート絶縁膜2を介して半導体層1aのうち
のチャネル形成用領域1a’(図2中右下りの斜線の領
域)に対向するように走査線3a(ゲート電極)が配置
されている。蓄積容量は、画素スイッチング用TFT3
0の半導体層1aから延設された第1蓄積容量電極1f
を一方の電極とし、ゲート絶縁膜2と同時に形成された
絶縁膜を誘電体膜とし、走査線3aと同時に形成された
容量線3bを他方の電極(第2蓄積容量電極)として構
成されている。このような構成を採れば、薄膜で緻密な
ゲート絶縁膜2を誘電体とすることで、第1蓄積容量電
極1fと第2蓄積容量電極3bの重なり面積が小さくて
も、十分な蓄積容量が得られるため、画素の高開口率化
や微細化が容易に実現することができる。
【0046】画素電極9aの上側には、図3に示すよう
にラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜1
6が設けられている。画素電極9aは例えば、ITO膜
(Indium Tin Oxide膜)などの透明導電性薄膜からな
る。また配向膜16は例えば、ポリイミド薄膜などの有
機薄膜からなる。
【0047】他方、対向基板20には、その全面に渡っ
て対向電極21が設けられており、その下側には、ラビ
ング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設
けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの
透明導電性薄膜からなる。また配向膜22は、ポリイミ
ド薄膜などの有機薄膜からなる。更に、画素スイッチン
グ用TFT30や液晶のディスクリネーションが発生す
る領域を覆うように非光透過性の金属膜、金属合金膜、
或いは黒色有機膜等により遮光膜23を設けても良い。
これにより、コントラスト比の高い画像表示を実現する
ことができる。遮光膜23は液晶装置用基板10に設け
るようにしても良い。このような構成を採れば、液晶装
置用基板10と対向基板20を貼り合わせる際の精度を
考慮する必要がないため、透過率のばらつかない液晶装
置100を安定して提供することができる。
【0048】上記の構成を有する液晶装置用基板10
と、対向基板20との間には、シール材52(図1参
照)により囲まれた空間に液晶が封入され、液晶層50
が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界
が印加されていない状態で配向膜により所定の配向状態
を採る。
【0049】ここで、一般には、半導体層1aのチャネ
ル形成用領域1a’、低濃度ソース領域1b及び低濃度
ドレイン領域1c等を形成するアモルファスシリコン膜
あるいはポリシリコン膜は、光が入射すると光電変換効
果により光電流が発生してしまいTFT30のトランジ
スタ特性が劣化するが、第1実施形態では、走査線3a
を上側から覆うようにデータ線6aがAl(アルミニウ
ム)等の遮光性の金属薄膜から形成されているので、少
なくとも半導体層1aのチャネル形成用領域1a’及び
ソース側LDD(Lightly Doped Drain)領域1b、
ドレイン側LDD領域1cへの投射光(即ち、図3で上
側からの光)の入射を効果的に防ぐことが出来る。ま
た、TFT30の下側に、層間絶縁膜を介して、少なく
とも半導体層1aのチャネル形成用領域1a’及びLD
D領域1b、1cを覆うように遮光膜(図示せず)を設
ければ戻り光(即ち、図3で下側からの光)の入射を効
果的に防ぐことが出来る。
【0050】(シール材形成領域の構成)このように構
成した液晶装置100において、液晶装置用基板10の
シール材52に対向する領域について図4から図7を参
照して説明する。
【0051】図4は、図1の円形領域A内の液晶装置用
基板10の拡大平面図であり、データ線6aから延設さ
れた第1引き出し配線41を示している。図5は、図4
のD−D’に沿った断面図であり、図6は、図4のE−
E’に沿った断面図を示している。また、図7は、図1
の円形領域B内の液晶装置用基板10の拡大平面図であ
り、走査線3aから延設された第2引き出し配線42を
示している。
【0052】図4及び図5に示すように、データ線6a
から延設された第1引き出し配線41は、シール材52
に対向する部分は、それぞれ走査線3aと同一工程で形
成された第1導電膜3cと、第1層間絶縁膜4を介して
データ線6aと同一工程で形成された第2導電膜6bと
からの2層構造になっている。第1導電膜3cと第2導
電膜6bとは第1層間絶縁膜4に形成した複数のコンタ
クトホール5bを介して複数箇所で電気的に接続して冗
長配線構造としても良い。このように冗長配線構造とす
ることにより、第1引き出し配線41は、ギャップ材5
6含有のシール材52が対向配置されていても、断線を
防ぐことができる。
【0053】また、第1導電膜3c及び第2導電膜6b
を電気的に接続しないようにし、第1層間絶縁膜4を誘
電体として容量を形成するようにしても良い。このよう
な構成を採れば、データ線6aと画素電極9aとのカッ
プリング容量による電位変動を低減することができ、ム
ラやクロストーク等の表示品位の劣化のない液晶装置1
00を提供できる。
【0054】さらに第1実施形態では、図4に示される
ように、第1引き出し配線41を構成する第1導電膜3
cと第2導電膜6bのうちの少なくとも一方の導電膜
は、線幅を広げた幅広部45を有し、この幅広部45は
配線幅方向に対して隣接する配線との短絡を防止するた
めに1μm以上の間隔をおいて形成されている。
【0055】図6に示すように、幅広部45は第2導電
膜6bを部分的に突出することにより、隣接する引き出
し配線41との隙間でシール材52が流れ出すのを防ぐ
ためのストッパーを形成する。これにより、シール材5
2が遮光性の額縁53が形成される領域まで達すること
がないので、確実に光照射により硬化する事ができる。
仮にシール材52の形成領域に遮光性の金属等が一面に
形成されていたとすると、シール材52の形成領域には
光が透過されず、シール材52を硬化させることができ
ない。その場合、熱硬化性のシール材を利用すれば良い
が、熱硬化性のシール材の場合には硬化時の熱に対して
基板に歪みが発生するおそれがある。従って、光硬化性
樹脂によりシール材を硬化させたほうが、熱による基板
の問題を引き起こさずにすむことになる。本発明のかか
る構成によれば、引き出し配線同士の隙間から光を透過
させることができるため、光硬化性樹脂を利用してシー
ル材52を確実に硬化させることができる。シール材5
2は、未硬化になることがないので、液晶層50を汚染
することがなくなり、画質表示品位の劣化を防ぐことが
できる。
【0056】このように第1導電膜3cと第2導電膜6
bのうちの少なくとも一方に、幅広部45を設けること
により、第1引き出し配線41上に塗布された未硬化の
シール材は、たとえ複数の画素300がマトリクス状に
形成された画素領域に流出しようとしても幅広部45で
せき止めることができる。それ故、シール材52の形成
位置を所定の範囲内に留めることができ、またシール材
52の流出に起因する表示品位の低下や信頼性の低下を
防ぐことができる。また幅広部45は、第2導電膜6b
に複数形成すれば、未硬化のシール材52が流出するの
を防ぐためにさらに効果的である。しかも、第1引き出
し配線41の幅広部45は、第2導電膜6bに等間隔に
複数形成すれば、シール材52を塗布する際に、第1引
き出し配線の幅広部45のいくつ分に相当する量のシー
ル材52を塗布したかが容易に認識できる。
【0057】さらに、第1引き出し配線41の幅広部4
5は、コンタクトホール5bの形成位置に対応して形成
すると良い。つまり、コンタクトホール5bは平面的に
みて幅広部45に重なるように形成すればよい。このよ
うな構成にすれば、第2導電膜6bをパターニング形成
する際にアライメントずれがあったとしても、第1導電
膜3cが誤ってエッチングされて断線することを防ぐこ
とができる。
【0058】次に図7において、走査線3aから延設さ
れた第2引き出し配線42について説明する。構成や効
果においては、上記で説明した第1引き出し配線41と
何ら変わらないので説明を省く。第2引き出し配線42
は、少なくともシール材52が形成されている領域で
は、第1引き出し配線41と同様に、第1導電膜3c及
び第2導電膜6bから構成される。第1導電膜3cと第
2導電膜6bは、第1層間絶縁膜4を開孔して形成され
るコンタクトホール5bにおいて、電気的に接続すると
良い。このような冗長配線構造で第2引き出し配線42
を形成すれば、ギャップ材56含有のシール材52が対
向配置されていても、断線を防ぐことができる。
【0059】また、図7に示すように第1導電膜3cを
使って幅広部45’を形成しても良い。このような構成
を採っても、幅広部45’において、シール材52が流
れ出すのを防ぐためのストッパーとして機能する。3次
元構造は図5,図6に示した構造とほぼ同じになること
は言うまでもない。
【0060】以上述べたように、第1引き出し配線41
及び第2引き出し配線42に設けられる幅広部は、第1
導電膜3cおよび第2導電膜6bの少なくとも一方で形
成するようにする。また、第1導電膜3c及び第2導電
膜6bに加えて更に別の導電膜を付加して、3層以上の
導電膜から成る引き出し配線を形成しても良い。言うな
れば、液晶装置用基板10上に形成される全ての導電膜
を第1引き出し配線41及び第2引き出し配線42用の
導電膜として用いることが可能である。このような構成
を採れば、冗長配線構造としての効果が更に高められ、
ギャップ材56による断線を確実に防止することができ
る。
【0061】なお、第1引き出し配線41及び第2引き
出し配線42の幅広部45及び45’は、少なくともシ
ール材52の形成領域のうち画素300にできるだけ近
い側に形成すればよい。すなわち、対向基板20の周辺
には額縁53が形成され、かつ対向基板20から紫外線
を照射してシール材52を光硬化させる場合には、未硬
化のシール材52が画素300が形成された領域に流出
していなくても、額縁53に重なる領域に流出してしま
うおそれがある。その場合、額縁53は遮光性を有する
ため、額縁53に重なる領域には光が侵入されず、その
結果額縁領域に流出したシール材52は硬化されないこ
とになる。そのため、シール材52の流出による画素3
00が形成された領域への影響が大きいため、画素30
0に近い側に幅広部45及び45’を設ければ、額縁5
3方向へのシール材52の流出を防ぐために効果的であ
る。
【0062】さらに、第1実施形態では、幅広部45及
び45’を所定の等間隔で形成した場合、対向基板端2
0’を基準位置として、そこから例えば500μmの位
置に相当する幅広部には「500」と指標44が記され
ている。このような指標44は、データ線6aを形成す
る膜や走査線3aを形成する膜と同時にパターニング形
成されている。このような構成によれば、シール材52
を塗布する際には、指標44を目安にシール材52の塗
布範囲を認識できるため、シール材52の流出検査を効
率的に実施でき、被害を未然に防ぐことができる。
【0063】尚、第1実施形態では、第1引き出し配線
41および第2引き出し配線42の幅Lと、隣り合う引
き出し配線との間の間隔Sはほぼ等しくなるように設定
されている。このように配線幅Lと配線間隔Sをほぼ等
しくすることにより、配線間の短絡を防ぐことができる
とともに配線間から光を十分にシール材52に取り込む
ことができるため、シール材の硬化に効果的である。仮
に、隣り合う引き出し配線の隙間の間隔が狭くなり過ぎ
ると、光が侵入する領域が狭くなり、その結果、シール
材52の硬化が十分に行えないことになる。また、隣接
する引き出し配線の間隔が広すぎると、例えばシール材
52に含まれるギャップ材56が引き出し配線間に挟ま
ってしまうことになり、ギャップを精度良く制御するこ
とができなくなってしまう。従ってシール材52の硬化
に支障がない程度に隙間を設けることは必要である。
【0064】このように、データ線6aの延長線上のシ
ール材52に対向する領域に形成された第1引き出し配
線41、走査線3aの延長線上のシール材52に対向す
る領域に形成された第2引き出し配線42は、それぞれ
第1導電膜3cと第2導電膜6bとの2層構造になって
いるため、周囲より1段高く対向基板20に向けて突出
し、且つ隣り合う配線とは所定の間隔を介して並んでい
る。このため、これらの第1導電膜3cと第2導電膜6
bは全体として均一に突出することになり、液晶装置用
基板10と対向基板20との間の精度の高いギャップ制
御として機能することができる。
【0065】また、本第1実施例の第1引き出し配線4
1から突出させる幅広部45および第2引き出し配線4
2から突出させる幅広部45’は平面的に見て正方形や
長方形、多角形であっても良いし、円形でも構わない。
【0066】(液晶装置用基板の製造方法)以上のよう
な構成を持つ液晶装置100において、第1引き出し配
線41および第2引き出し配線42は、スイッチング素
子であるTFT30、走査線3a、およびデータ線6a
の製造工程を利用して形成される。これらの製造方法を
図8から図10を参照して説明する。図8から図10は
本実施形態の液晶装置用基板の製造方法を示す工程断面
図であり、いずれの図においても、その左側部分には図
2のC−C′線における断面(画素スイッチング用TF
T30の断面、以下画素TFT部を称す)、図8から図
10の中央部は図4のD−D′線における断面(シール
材52に対向する領域の引き出し配線、以下引き出し配
線部と称す。)、図8から図10の右側部は図4のE−
E′線における断面(シール材52に対向する領域の引
き出し配線部)を示してある。
【0067】まず、図8(A)に示すように、無アルカ
リガラス基板、石英基板、シリコン基板等からなる液晶
装置用基板10の表面全体に直接、あるいは液晶装置用
基板10の表面全体に、減圧CVD(Chemical Vapor
Deposition)法などにより厚さが約50nm〜約20
0nm、好ましくは約100nmのアモルファスシリコ
ン膜あるいはポリシリコン膜からなる半導体膜1を形成
した後、それをフォトリソグラフィ技術を用いて、図8
(B)に示すように、パターニングし、画素TFT部に
島状の半導体層1a(能動層)を形成する。これに対し
て、引き出し配線部は半導体膜1を完全に除去する。
【0068】次に、図8(C)に示すように、熱酸化法
などにより半導体層1aの表面に厚さが約60nm〜約
150nmのゲート絶縁膜2を形成する。その結果、半
導体膜1aの厚さは、約30nm〜約150nm、好ま
しくは35nm〜約45nmとなる。尚、ゲート絶縁膜
2はCVD法によりシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を
直接形成しても良い。
【0069】次に、図8(D)に示すように、ポリシリ
コン膜3をスパッタ法等で液晶装置用基板10全面に形
成した後、それをフォトリソグラフィ技術を用いて、図
8(E)に示すように、パターニングし、画素TFT部
のゲート電極(走査線)3aおよび容量線3bを形成す
る。これに対して、シール材に対向する引き出し配線領
域にはポリシリコン膜からなる第1導電膜3cを形成す
る。尚、ゲート電極(走査線)3a、容量線3bおよび
第1導電膜3cを構成する導電膜は、W(タングステ
ン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Al
(アルミニウム)、Cu(銅)、Ti(チタニウム)等
の低抵抗な金属や金属合金膜で形成しても良い。
【0070】次に、図8(F)に示すように、画素スイ
ッチング用TFT30をnチャネルTFTにするには、
ゲート電極3aをマスクとして、約0.1×1013
cm〜約10×1013/cmのドーズ量で低濃度
の不純物イオン80(リンイオン等)の打ち込みを行
い、画素TFT部には、ゲート電極3aに対して自己整
合的に低濃度のソース領域1b、および低濃度のドレイ
ン領域1cを形成する。ここで、ゲート電極3aの真下
の不純物イオン80が導入されなかった部分はチャネル
領域1a’となり、容量線(第2蓄積容量電極)3bの
真下は第1蓄積容量電極1fとなる。
【0071】次に、図8(G)に示すように、画素TF
T部では、ゲート電極3aより幅の広いレジストマスク
82を形成して高濃度の不純物イオン81(リンイオン
等)を約0.1×1015/cm〜約10×1015
/cmのドーズ量で打ち込み、高濃度のソース領域1
dおよびドレイン領域1eを形成する。このように、画
素スイッチング用TFT30をLDD(Lightly Doped
Drain)構造とすることにより、チャネル領域1a’
との接合領域での電界集中を緩和し、TFT30がオフ
時におけるリーク電流を大幅に低減することができる。
【0072】これらの不純物導入工程に代えて、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずにゲート電極3aより幅の
広いレジストマスク82を形成した状態で高濃度の不純
物(リンイオン等)を打ち込み、オフセット構造のソー
ス領域およびドレイン領域を形成してもよい。また、ゲ
ート電極3aの上に高濃度の不純物(リンイオン等)を
打ち込んで、セルフアライン構造のソース領域およびド
レイン領域を形成してもとよいことは勿論である。尚、
画素スイッチング用TFT30は、pチャネルTFTで
も良いことは言うまでもない。
【0073】また、このようにしてイオン打ち込みを行
った際には、ゲート電極3aとして形成されていたポリ
シリコン膜と、シール材52に対向する領域の第1導電
膜3cとして形成されていたポリシリコン膜にも不純物
が導入されて更に導電化することになる。
【0074】ところで、図示を省略するが、画素スイッ
チング用TFT30を制御するための周辺回路を液晶装
置基板10上に集積することも可能である。この場合、
nチャネルTFTおよびpチャネルTFTから成る相補
型トランジスタを構成する必要がある。そこで、pチャ
ネルTFTを形成するために、画素領域およびnチャネ
ルTFTをレジストで被覆保護して、ゲート電極をマス
クとして、約0.1×1015/cm〜約10×10
15/cmのドーズ量でボロンイオンを打ち込むこと
により、自己整合的にpチャネルTFTのソース・ドレ
イン領域を形成する。なお、nチャネル型TFTの形成
時と同様に、ゲート電極をマスクとして、約0.1×1
13/cm〜約10×1013/cmのドーズ量
で低濃度の不純物(ボロンイオン等)を導入して、半導
体層1aに低濃度領域を形成した後、ゲート電極より幅
の広いマスクを形成して高濃度の不純物(ボロンイオン
等)を約0.1×1015/cm〜約10×1015
/cmのドーズ量で打ち込み、LDD構造のソース領
域およびドレイン領域を形成してもよい。また、低濃度
の不純物の打ち込みを行わずに、ゲート電極3aより幅
の広いマスクを形成した状態で高濃度の不純物(ボロン
イオン等)を打ち込み、オフセット構造のソース領域お
よびドレイン領域を形成してもよい。これらのイオン打
ち込み工程によって、相補型トランジスタの形成が可能
になり、周辺回路を液晶装置用基板10上に同時に形成
することが可能となる。
【0075】次に、図9(A)に示すように、ゲート電
極3aおよび第1導電膜3cの表面側に、CVD法など
によりたとえば800℃程度の温度条件下で厚さが約5
00nm〜約1500nmのNSG膜(ボロンやリンを
含まないシリケートガラス膜)などからなる第1層間絶
縁膜4を形成した後、図9(B)に示すように、画素T
FT部においては、フォトリソグラフィ技術を用いて、
第1層間絶縁膜4のうち、ソース領域1dに対応する部
分にコンタクトホール5aを形成する。また、シール材
に対向する領域においては第1導電膜3cに対応する部
分に複数のコンタクトホール5bを形成する。
【0076】次に、図9(C)に示すように、第1層間
絶縁膜4の表面側に、ソース電極6aを構成するための
アルミニウム膜6などの低抵抗導電膜をスパッタ法など
で形成した後、図9(D)に示すように、フォトリソグ
ラフィ技術を用いて、アルミニウム膜6をパターニング
し、画素領域のTFTにおいては、データ線6aの一部
としてソース電極6aを形成し、シール材に対向する領
域においては第2導電膜6bを形成する。
【0077】次に、図10(A)に示すように、ソース
電極6aおよび第2導電膜6bの表面側に、CVD法な
どにより例えば500℃程度の低い温度条件下で厚さが
約500nm〜約1500nmのPSG膜(ボロンやリ
ンを含むシリケートガラス膜)などからなる第2層間絶
縁膜7を形成した後、図10(B)に示すように、画素
TFT部は、フォトリソグラフィ技術およびドライエッ
チング法などを用いて、第1層間絶縁膜4および第2層
間絶縁膜7のうち、ドレイン領域1eに対応する部分に
コンタクトホール8aを形成する。
【0078】次に、図10(C)に示すように、第2層
間絶縁膜7の表面側に、ドレイン電極を構成するための
厚さが約50nm〜約150nmのITO膜9をスパッ
タ法などで形成した後、図10(D)に示すように、フ
ォトリソグラフィ技術を用いて、ITO膜9をパターニ
ングし、画素TFT部においては画素電極9aを形成す
る。シール材に対向する領域においては、ITO膜9を
完全に除去する。ここで、画素電極9aとしては、IT
O膜に限らず、SnO膜やZnO膜などの高融点の
金属酸化物などからなる透明電極材料を使用することも
可能であり、これらの材料であれば、コンタクトホール
8内でのステップカバレージも実用に耐えるものであ
る。
【0079】このようにして、画素スイッチング用TF
T30、走査線3a、およびデータ線6aを形成する工
程を兼用して引き出し配線の第1導電膜3cおよび第2
導電膜6bを形成できるため、第1引き出し配線41お
よび第2引き出し配線42を形成するための新たな工程
を避けることができる。
【0080】尚、画素スイッチング用TFT30の構成
を、一つのゲート電極3aから成るシングルゲート構造
としたが、二つ以上のゲート電極から構成しても良い。
このような構成を採れば、更に、TFT30がオフ時の
リーク電流を低減でき、高いコントラスト比を有する液
晶装置を提供できる。
【0081】また、第1実施形態では、一例として、画
素スイッチング用TFT30がトップゲート構造を有す
る液晶装置を説明してきたが、本発明では、ゲート電極
3aが半導体層1aと液晶装置用基板10の間に形成さ
れる逆スタガ構造等のボトムゲート構造の画素スイッチ
ング用TFTを有する液晶装置にも適用できる。
【0082】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について図11に基づいて説明する。
【0083】図11は、図4で説明した第1実施形態の
第1引き出し配線41の変形例であり、隣接する配線間
で幅広部45の形成される位置が異なり、その他の構成
は同じである。尚、図11において、図1から図10に
示した第1実施形態と同じ構成要素には同じ参照符号を
付し、また第1実施形態と異なる構成のみを説明する。
また、図11においては、各層や各部材を図面上で認識
可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺
を異ならしめてある。更に、本第2実施例は、図7で示
した第2引き出し配線に適用しても、何ら問題はない。
【0084】図11に示すように、第2実施形態では少
なくともシール材52が塗布される領域において、隣接
する第1引き出し配線41間で、幅広部45を互い違い
に設けるように構成する。すなわち、幅広部45は第1
導電膜3cおよび第2導電膜6bの少なくとも一方の導
電膜を部分的に突出することにより、隣接する第1引き
出し配線41との隙間でシール材52が流れ出すのを防
ぐためのストッパーを、隣接する第1引き出し配線41
間で互いにずらして形成する。これにより、シール材5
2が遮光性の額縁53が形成される領域まで達すること
がないので、確実に光照射により硬化する事ができる。
本発明のかかる構成によれば、引き出し配線同士の隙間
から光を透過させることができるため、光硬化性樹脂を
利用してシール材52を確実に硬化させることができ
る。シール材52は、未硬化になることがないので、液
晶を汚染することがなくなり、画質表示品位の劣化を防
ぐことができる。また、隣接する第1引き出し配線41
間同士で幅広部45が互いに重なることがないので、第
1引き出し配線41間同士の短絡を大幅に低減できるだ
けでなく、液晶装置に液晶を容易に封入することができ
る利点がある。尚、隣接する第1引き出し配線41間同
士で幅広部45をずらす方法としては、図11に示すよ
うに隣接する第1引き出し配線41を奇数列と偶数列で
ずらしても良いし、隣接する引き出し配線41を3ライ
ン以上で1グループとしてずらすようにしても良い。
【0085】また、本第2実施例の第1引き出し配線4
1から突出させる幅広部45は、平面的にみて正方形や
長方形、多角形であっても良いし円形でも構わない。
【0086】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について図12に基づいて説明する。
【0087】図12は、図4で説明した第1実施形態の
第1引き出し配線41の変形例であり、幅広部の形が異
なり、その他の構成は同じである。尚、図12におい
て、図1から図10に示した第1実施形態と同じ構成要
素には同じ参照符号を付し、また第1実施形態と異なる
構成のみを説明する。また、図12においては、各層や
各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、
各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。更に、本第
3実施例は、図7で示した第2引き出し配線に適用して
も、何ら問題はない。
【0088】図12に示すように、第3実施形態では少
なくともシール材52が塗布される領域において、第1
引き出し配線41を構成する第1導電膜3cおよび第2
導電膜6bの少なくともどちらかのの導電膜が、配線側
面の一方を突出させて、幅広部46を設けるように構成
する。すなわち、幅広部46は第1導電膜3cおよび第
2導電膜6bの少なくとも一方の導電膜を部分的に突出
することにより、隣接する第1引き出し配線41との隙
間でシール材52が流れ出すのを防ぐためのストッパー
を形成する。これにより、シール材52が遮光性の額縁
53が形成される領域まで達することがないので、確実
に光照射により硬化する事ができる。本発明のかかる構
成によれば、第1引き出し配線41同士の隙間から光を
透過させることができるため、光硬化性樹脂を利用して
シール材52を確実に硬化させることができる。シール
材52は、未硬化になることがないので、液晶を汚染す
ることがなくなり、画質表示品位の劣化を防ぐことがで
きる。また、このような構成を採っても、第1引き出し
配線41間同士の短絡を大幅に低減できる。
【0089】また、本第3実施例の引き出し配線41か
ら突出させる幅広部46は、平面的にみて正方形や長方
形、多角形であっても良いし円形でも構わない。
【0090】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態について図13から図17に基づいて説明する。
【0091】図13は、第4実施形態の液晶装置の構成
を示すブロック図であり、画素のスイッチング用TFT
を制御するための画像信号をデータ線を介して供給する
データ線駆動回路やサンプリング回路と、走査信号を走
査線を介して供給する走査線駆動回路等の周辺回路が、
画素と同一基板上に内蔵されている点が、第1実施例と
異なる。図14は、第4実施形態の一例としての液晶装
置の平面図であり、図15は図14におけるH−H’線
に沿った断面図を示している。
【0092】また、図16は図14のFで囲った領域を
拡大した平面図であり、図17は図14のGで囲った領
域を拡大した平面図を示している。
【0093】(第4実施形態における液晶装置の構成)
図13において、液晶装置100は、例えば石英基板、
ハードガラス基板、シリコン基板等からなる液晶装置用
基板10を備えている。液晶装置用基板10上には、マ
トリクス状に設けられた複数の画素電極9aと、X方向
に複数配列されており夫々がY方向に沿って伸びるデー
タ線6aと、Y方向に複数配列されており夫々がX方向
に沿って伸びる走査線3aと、各データ線6aと画素電
極9aとの間に夫々介在すると共に該間における導通状
態及び非導通状態を、走査線3aを介して夫々供給され
る走査信号に応じて夫々制御するスイッチング素子の一
例としての複数の画素スイッチング用TFT30とが形
成されている。また液晶装置用基板10上には、各画素
単位毎に蓄積容量70を形成するための配線である容量
線3b(第2蓄積容量電極)が、走査線3aとほぼ平行
に形成されている。
【0094】更に、液晶装置用基板10上には、データ
線6aに画像信号を供給するためのデータ線駆動回路1
01およびサンプリング回路301と、走査線3aに走
査信号を供給するための走査線駆動回路102が形成さ
れる。また、データ線6aに所定電圧レベルのプリチャ
ージ信号を画像信号に先行して夫々供給するプリチャー
ジ回路201が形成されている。
【0095】走査線駆動回路104はシフトレジスタ回
路やバッファ回路等から構成され、外部制御回路から実
装端子102を介して供給される正電源VDDY、負電
源VSSY、基準クロック信号CLYAおよびその反転
信号CLYB、スタート信号DY等に基づいて、所定タ
イミングで走査線3aに走査信号をG1,G2,…,G
mの順に順次供給する。また、走査線3aから延設され
て走査線駆動回路104へ至るまでの間にシール材が形
成される領域は、上述した第1から第3実施形態で説明
した第2引き出し配線42を適用すると良い。
【0096】データ線駆動回路101はシフトレジスタ
回路や波形制御回路およびバッファ回路等から構成さ
れ、外部制御回路から実装端子102を介して供給され
る正電源VDDX、負電源VSSX、基準クロック信号
CLXAおよびその反転信号CLXB、スタート信号D
X等に基づいて、走査線駆動回路104が走査信号を印
加するタイミングに合わせて、データ線6a毎にサンプ
リング回路駆動信号をサンプリング回路301にサンプ
リング回路駆動信号線306を介して所定タイミングで
順次供給する。
【0097】サンプリング回路301は、外部制御回路
から実装端子102を介して供給される画像信号をデー
タ線駆動回路101からの出力信号のタイミングに合わ
せて順次あるいは複数同時に選択され、画像信号をデー
タ線6aにS1,S2,…,Snの順に供給する働きを
する。本第4実施形態では、一例として6相に展開され
て周波数を低減した画像信号VID1〜VID6を画像
信号線304および中継配線305を介してサンプリン
グ回路301に供給するように構成されている。このよ
うに、画像信号を相展開することにより、ドット周波数
の高い表示モードに対しても、画質品位を低下させるこ
とのない液晶装置を提供できる。また、画像信号の相展
開数に応じて、画像信号線304が必要であることは言
うまでもない。ここで、サンプリング回路301を画像
表示領域を規定するための額縁53領域内に形成するこ
とで、液晶装置用基板10上の周辺回路形成領域の小型
化を実現している。そこで、データ線駆動回路101か
ら延設されるサンプリング回路駆動信号線306および
画像信号線304から延設される中継配線305がシー
ル領域を通過する際には、上述した本発明の第1から第
3実施形態の第1引き出し配線41を適用すると良い。
【0098】次に、プリチャージ回路201について説
明する。データ線6aの一方側にはデータ線駆動回路1
01が設けられているが、プリチャージ回路201は、
データ線6aの他方側に、各データ線6a毎に備えてい
る。プリチャージ回路201のソース電極またはドレイ
ン電極はプリチャージ信号線204に接続されている。
プリチャージ回路201のゲート電極はプリチャージ回
路駆動信号線206に接続されている。各データ線6a
への画像信号S1、S2、…、Snの供給に先行して、
プリチャージ回路駆動信号NRGの供給に応じて、プリ
チャージ信号線204から供給されるプリチャージ信号
NRS、好ましくは中間階調レベルのプリチャージ信号
NRSが各データ線6aに供給される。
【0099】プリチャージ信号線204には、配線イン
ピータンスを低くして、書き込み能力を駆動するため
に、データ線駆動回路101の負電源VSSXから延設
された定電位線71の間で付加容量71を形成すると良
い。尚、この定電位線71は、各画素に付加される蓄積
容量70を形成するための容量線3bと共通の配線であ
っても構わない。また、定電位配線71はデータ線駆動
回路101の電源だけでなく走査線駆動回路104の電
源等の定電位配線でも構わないし、対向電極電位配線2
4でも良い。このような構成を採れば、専用の実装端子
および供給配線を削減できるので、液晶装置100の小
型化が実現できる。
【0100】更に、液晶装置用基板10上には対向基板
に対向電極電位LCCOMを供給するための上下導通端
子107が設けられている。上下導通端子107へは、
外部制御回路から供給される対向電極電位LCCOMを
実装端子102および対向電極電位配線24を介して供
給される。上下導通端子107は、図13に示すように
何カ所かに設けても良い。この際、上下導通端子107
から延設された対向電極電位配線24は、額縁53が形
成された領域を走査線3aを層間絶縁膜を介して重畳す
るように配設することにより、スペースの有効利用が図
れ、液晶装置100の小型化が実現できる。また、シー
ル材を形成する領域には、対向電極電位配線24を格子
状に形成するように第3引き出し配線43を形成するよ
うにすると良い。
【0101】次に、図13で示した第4実施形態の液晶
装置を更に詳細に説明する。図14は、液晶装置用基板
10をその上に形成された各構成要素と共に対向基板2
0の側から見た平面図であり、図14は、対向基板20
を含めて示す図13のH−H’断面図である。
【0102】図14および図15において、液晶装置用
基板10上は、画像表示領域を規定するための額縁53
が設けられており、当該額縁53領域の外側で対向基板
20と液晶装置用基板10を貼り合わせるためのシール
材52の領域が設けられる。シール材52の領域は、液
晶が流れ出ないように額縁53領域の外側を囲むように
形成され、その一部に液晶を封入するための封入孔54
が設けられている。この封入孔54の近傍に液晶を真空
下で滴下し、大気開放することで、液晶を液晶装置10
0内に封入する。液晶を封入して液晶層50を形成した
後は、モールド材55により封止孔54を塞ぐ。また、
シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路10
1及び実装端子102が液晶装置用基板10の一辺に沿
って設けられており、走査線駆動回路104が、この一
辺に隣接する2辺に沿って設けられている。走査線3a
に供給される走査信号遅延が問題にならないのならば、
走査線駆動回路104は片側だけでも良いことは言うま
でもない。また、データ線駆動回路101を画像表示領
域の辺に沿って両側に配列してもよい。例えば奇数列の
データ線は画像表示領域の一方の辺に沿って配設された
データ線駆動回路から画像信号を供給し、偶数列のデー
タ線は前記画像表示領域の反対側の辺に沿って配設され
たデータ線駆動回路から画像信号を供給するようにして
もよい。この様にデータ線6aを櫛歯状に駆動するよう
にすれば、データ線駆動回路101の占有面積を拡張す
ることができるため、複雑な回路を構成することが可能
となる。更に液晶装置用基板10の残る一辺には、画像
表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104間を
つなぐための複数の接続配線105が設けられており、
更に、額縁53の下にサンプリング回路301およびプ
リチャージ回路201が設けられている。また、対向基
板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、液
晶装置用基板10と対向基板20との間で電気的導通を
とるための上下導通端子107および上下導通材106
が設けられている。そして、図15に示すように、図1
4に示したシール材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板
20が当該シール材52により液晶装置用基板10に固
着されている。
【0103】次に、図14のFで囲った領域およびGで
囲った領域を各々拡大して、更に詳細に説明する。
【0104】図16に示すように、Fを拡大した領域
は、データ線駆動回路101から出力されるサンプリン
グ回路駆動信号線306および画像信号線304からサ
ンプリング回路301までを中継接続するための中継配
線305は、シール材52が塗布されたシール領域にお
いて、本発明の第1実施例を用いた第1引き出し配線4
1を用いている。すなわち、走査線3aと同一工程で形
成される第1導電膜3cと、データ線6aと同一工程で
形成される第2導電膜6bをコンタクトホール5bで接
続することにより、2重配線を形成する。これにより、
シール材52に含有されたギャップ材によって、第1引
き出し配線41が断線する確率が大幅に低減する。また
この際、シール領域において、サンプリング回路駆動信
号線306と中継配線305に電気的に接続される第1
引き出し配線41は、その配線幅と隣接する配線間の距
離が、ほぼ1対1になるように形成し、均一で精度の高
いギャップ制御とシール材52を硬化させるための光透
過領域形成を同時に達成できるようにする。更に、容量
線3bに定電位を供給するための定電位配線71をサン
プリング回路駆動信号線306および中継配線305に
隣接して設けても良い。この場合も、シール領域におけ
る配線は、第1引き出し配線と同様な構成で形成すると
良い。
【0105】同様に、走査線駆動回路104から画像表
示領域に延設される走査線3bも、シール領域では、第
1導電膜3cおよび第2導電膜6bからなる第2引き出
し配線42を適用すると良い。また、上下導通端子10
7から延設された対向電極電位配線24やプリチャージ
回路駆動信号線206がシール領域を通過する場合も第
2引き出し配線42を用いるようにする。この場合、走
査線3aとその他の配線が少なくともシール領域を通過
する部分においては、配線幅および隣接する配線間の距
離をほぼ1対1になるようにすると良い。
【0106】このように、データ線6aの一方側に形成
されたデータ線駆動回路101からの第1引き出し配線
41と、走査線3aの一方側に形成された走査駆動回路
104からの第2引き出し配線42が形成することによ
り、液晶装置用基板100のシール材52が形成される
領域の高さが全体に均一となり、安定したギャップを提
供することができ、また均一にシール材52を硬化させ
ることができる。
【0107】更に、額縁53領域には、サンプリング回
路301や、定電位配線71、対向電極電位配線24、
プリチャージ回路駆動信号線206等の各種配線を設け
ることにより、従来デッドスペースだった領域の有効利
用を図ることが可能となり、小型の液晶装置を実現する
ことができる。また、画像表示領域を形成する画素30
0の周囲には、ダミー画素300’を設けても良い。こ
れにより、画像表示領域外周において、液晶が電界によ
って不安定な挙動を示す領域を取り除き、コントラスト
比の高い液晶装置を提供することができる。
【0108】次に、図17に示すようにGを拡大した領
域は、対向電極電位配線24が画像表示領域を囲うよう
に配線され、シール領域において短冊状に第3引き出し
配線43を形成する。このように、短冊状に配線を形成
することにより、対向電極電位配線を低抵抗化し、且つ
ギャップ制御とシール材52の硬化を実現することがで
きる。第3引き出し配線43は、第1実施形態で説明し
た第1引き出し配線41と構造および形成工程はほぼ同
様である。すなわち、第3引き出し配線43は、走査線
3aと同一工程で形成される第1導電膜3cおよびデー
タ線6aと同一工程で形成される第2導電膜6bから成
り、コンタクトホール5bで接続することにより、2重
配線を形成する。この際、第3引き出し配線43は、隣
接する配線間の幅広部で接続して格子状にすることによ
り、更に低抵抗化することができる。
【0109】また、第3引き出し配線43は、その配線
幅および隣接する配線間の距離をほぼ1対1になるよう
にすると良い。更に図16で示した、第1引き出し配線
41と配線幅および配線間の距離をほぼ同一に形成すれ
ば、ギャップ制御が更に安定化する利点がある。
【0110】更に、額縁53領域には、プリチャージ回
路201や、定電位配線71、対向電極電位配線24、
プリチャージ信号線204等の各種配線を設けることに
より、従来デッドスペースだった領域の有効利用を図る
ことが可能となり、小型の液晶装置を実現することがで
きる。また、定電位配線71を対向電極とし、プリチャ
ージ信号線204との間で付加容量205を形成するこ
とにより、プリチャージ信号線のインピータンスを低減
し、プリチャージ信号を書き込む際の駆動能力を大幅に
高めることができる。
【0111】また、第4実施形態における液晶装置10
0の液晶装置用基板10上には更に、製造途中や出荷時
の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回
路等を形成してもよい。
【0112】以上、本発明の第1から第4実施形態で説
明した液晶装置100は、少なくともシール領域におい
ては、第1導電膜3cおよび第2導電膜6bから成る引
き出し配線を有しているため、均一で精度の高いギャッ
プ制御が実現できる。また、第1引き出し配線41、第
2引き出し配線42、第3引き出し配線43のうち少な
くとも一方は配線幅を広げた幅広部を有するように構成
する。これにより、シール材による液晶の汚染を防止す
ることができる。
【0113】更に、対向基板20の投射光が入射する側
及び液晶装置用基板10の出射光が出射する側には各
々、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、 ST
N(スーパーTN)モード、D−STN(ダブル−ST
N)モード、VA(VerticalAligned)、PDLC(Pol
ymer Dispersed Liqued Crystal)等の動作モード
や、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモ
ードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏
光板などが所定の方向および位置に配置される。
【0114】尚、上述の実施の形態は、画素のスイッチ
ング素子として薄膜トランジスタを用いた構成について
説明したが、本発明はこのような構成に限るものではな
い。例えば、単純マトリックス型の液晶装置、あるいは
薄膜トランジスタ以外のスイッチング素子を有する電気
光学装置において、画像表示領域から基板の周辺に引き
出された引き出し配線上にシール材が形成される構成に
おいて、引き出し配線に幅広部を設けることにより、シ
ール材の流出を防止することができる。また、引き出し
配線は、少なくとも第1及び第2の導電膜との2層構造
とし、周囲よりも高くなるように構成すれば、ギャップ
制御のために効果的である。
【0115】また、本発明は液晶ではなく有機EL(El
ectric Luminescence)ディスプレイやプラズマディス
プレイ等の自発光材料等の電気光学物質を用いた電気光
学装置にも適用できることは言うまでもない。
【0116】(電子機器)次に、以上詳細に説明した本
実施形態における液晶装置を備えた電子機器の実施の形
態について図18から図20を参照して説明する。
【0117】先ず図18に、本実施形態の液晶装置を備
えた電子機器の概略構成を示す。
【0118】図18において、電子機器は、表示情報出
力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1
004、液晶装置100、クロック発生回路1008並
びに電源回路1010を備えて構成されている。表示情
報出力源1000は、ROM(Read Only Memory)、R
AM(Random Access Memory)、光ディスク装置などの
メモリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含
み、クロック発生回路1008からのクロック信号CL
に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの表示情
報を表示情報処理回路1002に出力する。表示情報処
理回路1002は、増幅・極性反転回路、相展開回路、
ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等
の周知の各種処理回路を含んで構成されており、クロッ
ク信号CLに基づいて入力された表示情報からデジタル
信号を順次生成し、クロック信号CLと共に駆動回路1
004に出力する。駆動回路1004は、液晶装置10
0を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所
定電源を供給する。尚、液晶装置100を構成する液晶
装置用基板の上に、駆動回路1004を搭載してもよ
く、これに加えて表示情報処理回路1002を搭載して
もよい。
【0119】次に図19および図20に、このように構
成された電子機器の具体例を夫々示す。
【0120】図19において、電子機器の一例たる液晶
プロジェクタ1100は、上述した駆動回路1004が
液晶装置用基板上に搭載された液晶装置100を含む液
晶モジュールを3個用意し、夫々RGB用のライトバル
ブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジ
ェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ110
0では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユ
ニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラ
ー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108に
よって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、Bに
分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、10
0G及び100Bに夫々導かれる。この際特にB光は、
長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ112
2、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124から
なるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そし
て、ライトバルブ100R、100G及び100Bによ
り夫々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロ
イックプリズム1112により再度合成された後、投射
レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画
像として投射される。
【0121】本実施形態では特に、液晶装置用基板と対
向基板が、シール材にて確実に硬化されているため、液
晶プロジェクタのような強い光源を用いる電子機器であ
っても、シール材が液晶層に溶け出す心配がない。これ
により、液晶層が汚染されることにより生じるムラ等の
表示品位の劣化を防ぐことができる。
【0122】また、3枚のライトバルブ100R、10
0G、100Bを構成する各々の液晶装置の明視方向を
合わせることにより、色ムラの発生やコントラスト比の
低下を抑制することができる。そこで液晶としてTN液
晶を用いる場合には、ライトバルブ100Gのみ他のラ
イトバルブ100R及び100Bと液晶の明視方向が画
像表示領域に対して左右反転にする必要がある。ここ
で、本実施形態の液晶装置を備えたライトバルブを用い
れば、TN液晶が右回りであっても、左回りであっても
画素の開口形状が左右でほぼ同じになるため、液晶のデ
ィスクリネーションが発生したとしても、同じように認
識される。これにより、液晶の回転方向が違うライトバ
ルブ100Gと100R及び100Bをプリズム等によ
り合成した際に、表示画像で色ムラやコントラスト比の
低下を招くことがないため、高品位な液晶プロジェクタ
を実現できる。
【0123】図20において、電子機器の他の例たるマ
ルチメディア対応のノート型のパーソナルコンピュータ
(PC)1200は、上述した液晶装置100がトップ
カバーケース内に備えられており、更にCPU、メモ
リ、モデム等を収容すると共にキーボード1202が組
み込まれた本体1204を備えている。
【0124】以上図19および図20を参照して説明し
た電子機器の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型
又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲ
ーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、エ
ンジニアリング・ワークステーション(EWS)、携帯
電話、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた
装置等などが図18に示した電子機器の例として挙げら
れる。
【0125】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、比較的簡単な構成を用いることにより、画素が微細
化しても工程歩留まりや画素開口率の低下を招かない液
晶装置及び当該液晶装置を備えた各種の電子機器を実現
できる。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液晶
装置では、液晶装置用基板のシール材に対向する領域に
配置される配線が、配線幅を広げた幅広部を有する。従
って、この配線の上に塗布された未硬化のシール材は、
たとえば画素領域の側に流出しようとしても幅広部で所
定の位置でせき止められる。それ故、シール材の形成領
域を所定の範囲内に設定することができ、シール材の流
出に起因する表示品位の低下や信頼性の低下は発生しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の液晶装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本実施形態の隣接した画素群の平面図である。
【図3】図2のC−C’の断面図である。
【図4】図1のAで示す領域の拡大図である。
【図5】図4のD−D’線に沿った断面図である。
【図6】図4のE−E’線に沿った断面図である。
【図7】図1のBで示す領域の拡大図である。
【図8】本実施形態の製造方法を示す工程断面図であ
る。
【図9】図8に続いて行う工程を示す工程断面図であ
る。
【図10】図9に続いて行う工程を示す工程断面図であ
る。
【図11】第2実施形態の各引き出し配線を示した拡大
図である。
【図12】第3実施形態の各引き出し配線を示した拡大
図である。
【図13】本発明の第4実施形態の液晶装置の構成を示
すブロック図である。
【図14】本発明の第4実施形態の液晶装置を示す平面
図である。
【図15】図14のH−H’線に沿った断面図である。
【図16】図14のFで示す領域の拡大図である。
【図17】図14のGで示す領域の拡大図である。
【図18】本発明による電子機器の実施形態の概略構成
を示すブロック図である。
【図19】電子機器の一例としての投射型プロジェクタ
を示す断面図である。
【図20】電子機器の他の例としてのパーソナルコンピ
ュータを示す正面図である。
【符号の説明】
1 … 半導体膜 1a… 半導体層 1a’… チャネル領域 1b … 低濃度ソース領域(ソース側LDD領域) 1c … 低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD領
域) 1d … 高濃度ソース領域 1e … 高濃度ドレイン領域 2 … ゲート絶縁膜 3 … ポリシリコン膜 3a … 走査線(ゲート電極) 3b … 容量線 3c … 第1導電膜 4 … 第1層間絶縁膜 5a … コンタクトホール 5b … コンタクトホール 6 … アルミニウム膜 6a … 第2導電膜 7 … 第2層間絶縁膜 8 … コンタクトホール 9 … ITO膜 9a … 画素電極 9a’… 画素電極端 10 … 液晶装置用基板 10’… 液晶装置用基板端 16 … 配向膜 20 … 対向基板 20’… 対向基板端 21 … 対向電極 22 … 配向膜 23 … 遮光膜 24 … 対向電極電位配線 30 … 画素スイッチング用TFT 41 … 第1引き出し配線 42 … 第2引き出し配線 43 … 第3引き出し配線 44 … 指標 45、45’、46 … 幅広部 50 … 液晶層 52 … シール材 53 … 額縁 54 … 封入孔 55 … モールド材 56 … ギャップ材 70 … 蓄積容量 71 … 定電位線 80 … 低濃度イオン 81 … 高濃度イオン 82 … レジストマスク 100 … 液晶装置 101 … データ線駆動回路 102 … 実装端子 103 … 検査端子 104 … 走査線駆動回路 105 … 接続配線 106 … 上下導通材 107 … 上下導通端子 201 … プリチャージ回路 204 … プリチャージ信号線 205 … 付加容量 206 … プリチャージ回路駆動信号線 300 … 画素 300’… ダミー画素 301 … サンプリング回路 304 … 画像信号線 305 … 中継配線 306 … サンプリング回路駆動信号線
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA04 HA01 HA06 HA08 HA14 HA23 JA05 MA01 2H092 GA29 GA32 HA04 HA14 JA25 JA26 KB25 NA01 NA12 NA15 PA01 PA04 PA06 PA09 QA07 5C094 AA06 AA36 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 DA07 DB02 FB20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板はシール材により互いに接着
    され、前記一対の基板間にはマトリクス状に形成された
    複数の画素からなる画素領域を有する電気光学装置であ
    って、 前記一対の基板の一方の基板上には、前記一対の基板間
    に形成された前記画素領域から延設されてシール材に対
    向配置された複数の引き出し配線を具備し、 前記引き出し配線は、配線幅を広げた幅広部を有するこ
    とを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 前記シール材は光硬化性樹脂であること
    を特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記幅広部は、前記引き出し配線に複数
    形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記幅広部は、前記引き出し配線の延設
    方向に対して等間隔に形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の幅広部のうち少なくとも1つ
    の近傍には指標が付されていることを特徴とする請求項
    3または4に記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 一対の基板間に電気光学物質が封入され
    てなり、前記一対の基板はシール材により相互に接着さ
    れてなる電気光学装置であって、 前記一対の基板の一方の基板上には、互いに交差する複
    数のデータ線と複数の走査線と、前記シール材に対向す
    る領域に前記複数のデータ線と複数の走査線の少なくと
    も一方に接続される複数の引き出し配線とが配置されて
    なり、前記引き出し配線は配線幅を広げた幅広部を有す
    ることを特徴とする電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記引き出し配線は、第1導電膜と、第
    1層間絶縁膜を介して前記第1導電膜に重なるように形
    成された第2導電膜とからなり、 前記第1導電膜と前記第2導電膜のうちの少なくとも一
    方が前記幅広部を有することを特徴とする請求項6に記
    載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記第1導電膜と前記第2導電膜は第1
    層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して接続
    されてなることを特徴とする請求項7に記載の電気光学
    装置。
  9. 【請求項9】 前記コンタクトホールは、平面的にみて
    前記幅広部に重なるように形成されてなることを特徴と
    する請求項7に記載の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の引き出し配線は、配線幅と
    配線間隔とがほぼ等しいことを特徴とする請求項7乃至
    8のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第1導電膜と、前記第2導電膜
    と、前記第1及び第2導電膜の間に形成された前記第1
    層間絶縁膜とにより容量が形成されてなることを特徴と
    する請求項7または10に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 一対の基板間に電気光学物質が封入さ
    れてなり、前記一つの基板はシール材により接着されて
    なる電気光学装置であって、 前記一対の基板の一方の基板上には、画像信号が供給さ
    れる複数のデータ線と、走査信号が供給される複数の走
    査線と、前記各データ線及び前記各走査線に接続された
    スイッチング手段と、前記スイッチング手段に接続され
    た画素電極とからなる画素領域と、前記画素領域の周辺
    にあって、前記画像信号をサンプリングして前記データ
    線に供給するサンプリング回路と、前記サンプリング回
    路に制御信号を供給するためのデータ線駆動回路とを具
    備し、 前記一方の基板上の前記シール材に対向する領域には、
    前記サンプリング回路に制御信号を供給する第1の引き
    出し配線と、前記画像信号をサンプリング回路に供給す
    る第2の引き出し配線とが配置されてなり、前記第1の
    引き出し配線と第2の引き出し配線の少なくとも一方は
    配線幅を広げた幅広部を有することを特徴とする電気光
    学装置。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2引き出し配線の少な
    くとも一方は、前記データ線と同時に同一材料で形成さ
    れてなる第1導電膜と、前記走査線と同一工程で同一材
    料で形成されてなる第2導電膜とが積層されてなること
    を特徴とする請求項12に記載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記第1導電膜と前記第2導電膜とは
    層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールを介して接続
    されてなることを特徴とする請求項13に記載の電気光
    学装置。
  15. 【請求項15】 前記コンタクトホールは、平面的にみ
    て前記幅広部に重なるように形成されてなることを特徴
    とする請求項14に記載の電気光学装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
    電気光学装置を用いた投射型表示装置であって、光源部
    と、該光源部から出射された光を前記電気光学装置で光
    変調した光を投射する投射手段とを有することを特徴と
    する投射型表示装置。
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