JP2000047242A - 液晶表示パネルおよびその製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルおよびその製造方法

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JP2000047242A
JP2000047242A JP10217081A JP21708198A JP2000047242A JP 2000047242 A JP2000047242 A JP 2000047242A JP 10217081 A JP10217081 A JP 10217081A JP 21708198 A JP21708198 A JP 21708198A JP 2000047242 A JP2000047242 A JP 2000047242A
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extraction
substrate
electrodes
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Hiroyuki Ikeda
博之 池田
Tetsuo Morihara
哲雄 森原
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Kyocera Display Corp
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Hiroshima Opt Corp
Kyocera Display Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光膜貼り付け工程時に発生していた静電気
による表示ムラを低減する。 【解決手段】 液晶表示パネル10の端子部3に、その
端縁3aとほぼ平行に所定幅の捨て基板部11を設け、
その捨て基板部11に、引出電極群20の内の所定の引
出電極22,24に対して共通に接続され、その各接続
引出電極22,24を同電位とするコモン導電体30を
形成するとともに、それ以外の非接続引出電極21,2
3,25とコモン導電体30との間に、それらの各端部
を所定のギャップをもって対向させてなる放電誘発部4
0を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示パネルおよ
びその製造方法に関し、さらに詳しく言えば、その製造
工程で発生する静電気に起因する表示ムラを可及的に低
減し、生産効率を高めることができるようにした液晶表
示パネルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には、液晶表示パネルの典型的な従
来例が模式的に示されており、同図(a)は平面図、同
図(b)はその縦断面図である。すなわち、この液晶表
示パネル1は、互いに対向する面に表示用の透明電極が
形成された一対の透明電極基板1a,1bを備えてい
る。
【0003】ドットマトリックス型の表示素子の場合に
おいては、一方の透明電極基板1aには例えばX軸方向
に沿ってストライプ状に表示電極が形成され、他方の透
明電極基板1bにはそれと直交するY軸方向に沿ってス
トライプ状に表示電極が形成される。なお、各表示電極
上にはさらに配向膜が設けられる。
【0004】各透明電極基板1a,1bは、それらの表
示電極間に図示しない面内スペーサを配置した状態で、
周辺シール材6を介して互いに貼り合わせられるが、一
方の透明電極基板1aには、他方の透明電極基板1bの
側方に張り出す端子部3が連設されている。
【0005】図示されていないが、この端子部3には、
各透明電極基板1a,1bの表示電極に連なる引出電極
が形成されている。この場合、他方の透明電極基板1b
の表示電極は、周辺シール材6内の図示しないトランス
ファを介して端子部3の所定の引出電極に電気的に接続
される。
【0006】各透明電極基板1a,1bを貼り合わせた
後に、それらの間のセル4内に電気光学媒体としての液
晶が封入される。このようにして、パネル素子が形成さ
れ、次に同パネル素子の表面に偏光膜2,2が貼り付け
られる。
【0007】液晶表示パネルの製造に際しては、種々の
工程で静電気が発生しパネルを帯電させるが、この偏光
膜2の貼り付け時の帯電量がもっとも多い。液晶表示パ
ネルに帯電した電荷は、例えばパネルを次工程に送る際
に、その端子部3が比較的体積固有抵抗値の低いものに
接触することにより放電される。
【0008】しかしながら、ほとんどの場合その接触部
位は一部分であるため、その放電経路となった領域の配
向膜と面内スペーサの帯電状況が局所的に変化するため
に、液晶表示パネルのしきい値電圧が局所的に変化する
ことになり、これが原因でフルドット型の電極パターン
の場合にはライン状の表示ムラが発生する。
【0009】これを防止するため、従来においては、端
子部3の各引出電極に跨るように、導電テープ5を貼り
付けて、各引出電極を同電位にすることにより、局所的
放電を防止し、それに基づく表示ムラを低減するように
している。
【発明が解決しようとする課題】
【0010】しかしながら、このような局所的放電は、
主として液晶駆動回路接続工程に至るまでの過程で発生
するため、導電テープ5は液晶駆動回路接続工程以降に
おいては、却って邪魔な存在となる。
【0011】そればかりでなく、導電テープを貼り付け
る工程と剥がす工程とが必要とされるため、作業的にも
好ましくない。また、導電テープは一般的にはカーボン
材料を含む粘着材が用いられるため、粘着材が残ること
による短絡、汚れによるTCPの接着強度不足などの不
具合を生じることも指摘されている。さらには、導電テ
ープの価格も高いため、これがパネル製造コストを引き
上げる要因にもなっている。
【0012】本発明は、上記した課題を解決するために
なされたもので、その目的は、導電テープなどを使用し
なくても、静電気に起因する表示ムラを低減し得るよう
にした液晶表示パネルおよびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、周辺シール材を介して貼り合わせら
れたそれぞれが表示用透明電極を有する一対の透明電極
基板を含み、その基板間のセル内に液晶物質が封入され
ているとともに、上記一方の透明電極基板には端子部が
連設されており、同端子部上に上記表示用透明電極の引
出電極群が形成されている液晶表示パネルにおいて、上
記端子部には、その端縁とほぼ平行に所定幅の捨て基板
部が設けられており、その捨て基板部には、上記引出電
極群の内の所定の引出電極に対して共通に接続され、そ
の各接続引出電極を同電位とするコモン導電体が形成さ
れているとともに、それ以外の非接続引出電極と上記コ
モン導電体との間には、それらの各端部を所定のギャッ
プをもって対向させてなる放電誘発部が形成されている
ことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、パネルの帯電量が所定
値を超えると、その電荷が放電誘発部のギャップ間で放
電するため、導電テープなどを用いることなく、局所的
な放電による表示ムラを防止することができる。
【0015】上記放電誘発部は、上記コモン導電体側お
よび上記非接続引出電極側の各端部にそれぞれ形成され
た一対の尖鋭突起からなることが好ましく、これによれ
ば電荷がその突起間に集中するため、より確実に放電が
行われる。
【0016】点灯検査を行なう上で、上記接続引出電極
と上記非接続引出電極とが交互に配置されていることが
好ましい。これによれば、引出電極が1本おきにコモン
導電体に接続されることになるため、コモン導電体に点
灯信号を印加することにより、主として電極間リークの
有無を検査することができる。
【0017】また、上記目的を達成するため、第2の発
明は、周辺シール材を介して貼り合わせられたそれぞれ
が表示用透明電極を有する一対の透明電極基板を含み、
その基板間のセル内に液晶物質が封入されているととも
に、上記一方の透明電極基板には端子部が連設されてお
り、同端子部上に上記表示用透明電極の引出電極群が形
成されている液晶表示パネルの製造方法において、上記
端子部の端縁側に同端縁に対してほぼ平行に設けられて
いる所定幅の捨て基板部に、上記引出電極群の内の所定
の引出電極に対して共通に接続され、その各接続引出電
極を同電位とするコモン導電体を形成するとともに、そ
れ以外の非接続引出電極と上記コモン導電体との間に、
それらの各端部を所定のギャップをもって対向させてな
る放電誘発部を形成した状態で、上記透明電極基板に偏
光膜を貼着する工程を実施し、その後の所定の工程で上
記放電誘発部を含む上記捨て基板部を上記端支部から切
り離すことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示されてい
る実施例に基づいてより詳しく説明する。
【0019】図1(a)にはこの実施例に係る液晶表示
パネル10の模式的平面図が示されており、同図(b)
はその縦断面図であるが、これらの図において、先に説
明した図3の従来例と同一もしくは同一とみなされる部
分にはそれと同じ参照符号を付し、その詳しい説明は省
略する。
【0020】この液晶表示パネル10において、一方の
透明電極基板1aに連設それている端子部3には、その
端縁3aとほぼ平行に所定幅の捨て基板部11が設けら
れている。この捨て基板部11は、各透明電極基板1
a,2bに偏光膜2を貼着した後の所定の工程で、例え
ばカッターにより図示鎖線の切断線Lに沿って端子部3
から切り離される。
【0021】図1(a)で丸囲みされている端子部3の
一部分が拡大して示されている図2を参照すると、端子
部3には各透明電極基板1a,1bに形成されている表
示用透明電極の引出電極群20が形成されている。引出
電極群20は多数の引出電極を含むが、ここでは説明の
便宜上、その内の5本の引出電極21〜25を例にして
説明する。
【0022】これらの引出電極は、表示用電極と同じく
ITO(Indium Tin Oxide)からな
り、端子部3を有する一方の透明電極基板1aの表示用
電極とその引出電極は一連に形成されている。これに対
して、他方の透明電極基板1bの表示用電極は周辺シー
ル材6内の図示しないトランスファを介して端子部3の
所定の引出電極に電気的に接続されている。
【0023】捨て基板部11には、同じくITOよりな
るコモン導電体30が端子部3の端縁3aと平行に引出
電極群20に含まれる全ての引出電極に跨るように帯状
に形成されている。
【0024】引出電極群20内の所定の引出電極はコモ
ン導電体30に接続されており、本明細書において、こ
のコモン導電体30に接続されている引出電極を接続引
出電極という。これ以外の引出電極はコモン導電体30
には接続されておらず、このコモン導電体30に接続さ
れていない引出電極を非接続引出電極と定義する。
【0025】この実施例においては、接続引出電極と非
接続引出電極とが交互に配置されている。図2に示され
いてる引出電極について言えば、引出電極22,24が
接続引出電極であり、引出電極21,23,25が非接
続引出電極である。
【0026】非接続引出電極としての引出電極21,2
3,25とコモン導電体30との間には放電誘発部とし
てのアレスター(Arrester)40がそれぞれ設
けられている。
【0027】このアレスター40を形成するため、この
実施例では、コモン導電体30には、引出電極21,2
3,25との間にそれぞれ所定のギャップGを介して対
向する端子片31,33,35が形成されている。
【0028】この場合、コモン導電体30側の各端子片
31,33,35と、これと対向する各引出電極21,
23,25の突き合わせ端部は、パネルに帯電された電
荷を1箇所に集中させる意味で、図2に示されているよ
うな尖鋭的な突起であることが好ましい。
【0029】本発明においては、このように捨て基板部
11にコモン導電体30および非接続引出電極21,2
3,25に対するアレスター40をあらかじめ形成した
パネル素子に対して、各透明基板1a,1bに偏光膜2
が貼着される。
【0030】先にも説明したように、偏光膜2の貼着工
程でもっとも多くの静電気が帯電されるのであるが、本
発明によれば、その帯電量が所定値を超えると、アレス
ター40にて放電が始まり、引出電極群20内の各引出
電極がほぼ同電位となるため、ライン状表示ムラの発生
率が大幅に低減される。
【0031】ちなみに、図3で説明した従来例の液晶表
示パネル1を、その端子部3に導電テープ5を貼り付け
ることなく、そのまま偏光膜2の貼着工程を通したとこ
ろ、静電気に起因する部分的なライン状の表示ムラの発
生率は50%以上であり、しかもその帯電電荷を消失さ
せるまで長い時間が必要とされた。
【0032】これに対して、コモン導電体30と非接続
引出電極21,23,25との間にアレスター40を設
けた本発明によれば、偏光膜2の貼着工程後における静
電気に起因する部分的なライン状の表示ムラの発生率は
10%以下であり、著しい改善が認められた。
【0033】捨て基板部11は、各透明電極基板1a,
1bに偏光膜2を貼着した後の所定の工程で、例えばカ
ッターにより図示鎖線の切断線Lに沿って端子部3から
切り離されるが、本発明によれば、その切断面にコモン
導電体30を利用して、各電極間のリークの有無を検査
することができる。
【0034】すなわち、この実施例のように、引出電極
を1つおきにコモン導電体30に接続することにより、
同コモン導電体30を介してそれらの各接続引出電極に
点灯信号を与えることができ、3本連続して点灯してい
る部分があれば、その部分にリーク有りと判定される。
【0035】なお、このような電気検査を必要としない
場合には、アレスター40を交互にではなく所定本数お
きに設けてもよく、極端に言えば、アレスター40の配
置個所は1箇所でもよい。
【0036】また、上記実施例では、端子部3がトラン
スファにより一辺に集中した形のパネルについて説明し
たが、本発明は、セグメント電極とコモン電極の端子部
がそれぞれ別の基板に形成されている形のパネルにも適
用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端子部の捨て基板部に放電誘発部としてのアレスターを
設けたことにより、特に偏光膜貼着工程後における静電
気に起因するライン状の表示ムラを効果的に低減するこ
とができる。
【0038】したがって、従来行なわれていた導電テー
プ貼りやその剥がし処理が不要となり、より一層の生産
性の向上とコスト低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る液晶表示パネルの模式的
平面図およびその縦断面図。
【図2】上記実施例の要部拡大図。
【図3】液晶表示パネルの従来例を示した模式的平面図
およびその縦断面図。
【符号の説明】
1a,1b 透明電極基板 2 偏光膜 3 端子部 4 セル 6 周辺シール材 11 捨て基板部 20 引出電極群 21〜25 引出電極 30 コモン導電体 31,33,35端子片 40 アレスター
フロントページの続き (72)発明者 森原 哲雄 広島県三次市四拾貫町91番地 広島オプト 株式会社内 Fターム(参考) 2H092 GA64 JB79 KB14 NA13 NA14 NA25 NA27 NA29 NA30 PA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周辺シール材を介して貼り合わせられた
    それぞれが表示用透明電極を有する一対の透明電極基板
    を含み、その基板間のセル内に液晶物質が封入されてい
    るとともに、上記一方の透明電極基板には端子部が連設
    されており、同端子部上に上記表示用透明電極の引出電
    極群が形成されている液晶表示パネルにおいて、 上記端子部には、その端縁とほぼ平行に所定幅の捨て基
    板部が設けられており、その捨て基板部には、上記引出
    電極群の内の所定の引出電極に対して共通に接続され、
    その各接続引出電極を同電位とするコモン導電体が形成
    されているとともに、それ以外の非接続引出電極と上記
    コモン導電体との間には、それらの各端部を所定のギャ
    ップをもって対向させてなる放電誘発部が形成されてい
    ることを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 上記放電誘発部は、上記コモン導電体側
    および上記非接続引出電極側の各端部にそれぞれ形成さ
    れた一対の尖鋭突起からなることを特徴とする請求項1
    に記載の液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 上記接続引出電極と上記非接続引出電極
    とが交互に配置されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 周辺シール材を介して貼り合わせられた
    それぞれが表示用透明電極を有する一対の透明電極基板
    を含み、その基板間のセル内に液晶物質が封入されてい
    るとともに、上記一方の透明電極基板には端子部が連設
    されており、同端子部上に上記表示用透明電極の引出電
    極群が形成されている液晶表示パネルの製造方法におい
    て、 上記端子部の端縁側に同端縁に対してほぼ平行に設けら
    れている所定幅の捨て基板部に、上記引出電極群の内の
    所定の引出電極に対して共通に接続され、その各接続引
    出電極を同電位とするコモン導電体を形成するととも
    に、それ以外の非接続引出電極と上記コモン導電体との
    間に、それらの各端部を所定のギャップをもって対向さ
    せてなる放電誘発部を形成した状態で、上記透明電極基
    板に偏光膜を貼着する工程を実施し、その後の所定の工
    程で上記放電誘発部を含む上記捨て基板部を上記端子部
    から切り離すことを特徴とする液晶表示パネルの製造方
    法。
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