JP2000046795A - 残留塩素濃度測定装置 - Google Patents

残留塩素濃度測定装置

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JP2000046795A
JP2000046795A JP10229377A JP22937798A JP2000046795A JP 2000046795 A JP2000046795 A JP 2000046795A JP 10229377 A JP10229377 A JP 10229377A JP 22937798 A JP22937798 A JP 22937798A JP 2000046795 A JP2000046795 A JP 2000046795A
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residual chlorine
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JP10229377A
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Akihiro Hase
彰大 長谷
Koji Date
浩嗣 伊達
Yoshihiro Yamamoto
良浩 山元
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Noritz Corp
Tacmina Corp
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Noritz Corp
Tacmina Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過循環路に付設することで検水に供した水
を無駄に排水したりすることがなく、しかも正確な測定
が行える残留塩素濃度測定装置を提供することを課題と
する。 【解決手段】 濾過循環路10からサンプリングした検
水を内部に導き入れて電気分解処理し、得られる電流値
を貯水槽内の水に含まれる残留塩素濃度として換算検出
し、処理済みの検水を濾過循環路10に合流させて貯水
槽で再利用できるようにした残留塩素濃度測定装置であ
って、少なくとも、濾過循環路10から一旦分岐して再
び合流するように配設される迂回路20と、該迂回路2
0に設けられる残留塩素濃度センサ24と、同じく迂回
路20に設けられる水量調節器22や定流量弁等からな
る一定流量化手段と、迂回路20の始端20aと終端2
0bの間に差圧を発生させる差圧発生手段25とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴場、プールある
いは浄水場等の貯水槽に貯水される水又は湯に含まれる
残留塩素の濃度を測定するために該貯水槽に付設される
残留塩素濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、水道水には大腸菌等の細
菌を滅菌し、消毒するために、予め塩素処理(いわゆる
カルキ処理)がされており、水の中に一定濃度の塩素が
残留するように施されている。このような水道水を使用
した浴場やプール等の貯水槽内の水又は湯は、恒常的に
取り出して濾過した後、循環させて、再び貯水槽で利用
できるようになっている。そして昨今、上記水又は湯中
の残留塩素濃度が一定濃度を下回わって消毒・滅菌効果
が損なわれないようにするために、上記水又は湯の残留
塩素の濃度を常時検出チェックし、塩素分が不足する場
合にはこれを積極的に補足することで、浴場やプールを
衛生的に保持できるようにした滅菌システムが採用され
る傾向が高まっている。
【0003】そして上記した滅菌システムには、水に含
まれる残留塩素の濃度を監視するために、残留塩素濃度
センサを主要部とする残留塩素濃度測定装置が用いられ
ている。上記残留塩素濃度センサとしては、例えば図6
で示すポーラロ式の残留塩素濃度センサが知られ、該残
留塩素濃度センサを用いた残留塩素濃度測定装置は、例
えば図7で示すように、貯水槽の濾過循環路路10に付
設されて使用されている。図6は従来の残留塩素濃度セ
ンサの例を示す原理図、図7は従来の残留塩素濃度セン
サを貯水槽の濾過循環路に付設した例を示す配置構成図
である。
【0004】まず、図6で示すポーラロ式の残留塩素濃
度センサ60は、装置本体61の内部に構成した濃度検
出室62に検水導入用ノズル63を配設すると共に、検
水を電気分解するための正負電極64(正電極64a、
負電極64b)を配設している。そして、上記濃度検出
室62の底部65をすり鉢状に形成し、この底部65に
多数のガラスビーズ等のビーズ66を収容した構造とな
っている。なお、67は電源である。上記残留塩素濃度
センサ60によって検水中の残留塩素濃度を検出する場
合には、同じ残留塩素濃度であっても流量が変化する
と、前記残留塩素濃度センサ60によって検出される検
出値が変動するので、より正確な検出値を得るために検
水の流量を一定にする必要がある。即ち、濃度検出室6
2に貯水槽からの水が直接導入されると、検水の流量が
変動しやすくなり、よって検出値に振れが出る弊害が発
生する。そこで図7で示すように、濃度検出室62に貯
水槽の水が直接に導入されないように構成にすること
で、検水の流量が一定になるようにしていた。
【0005】即ち、図7で示す残留塩素濃度測定装置に
よれば、残留塩素濃度センサ60の濃度検出室62に対
して貯水槽からの水が直接導入されることなく、貯水槽
の水を間接的に導入することで検水の流量を一定とし、
従って検出値が振れることをなくした。要するに、図示
しない貯水槽から取り出した水を循環させるための濾過
循環路10から分岐させた分岐路70の上方に大気開放
タンク71を配設し、該大気開放タンク71から一定の
落差Hをおいた位置に残留塩素濃度センサ60を設けた
構成となっている。上記装置によれば、止水弁72を適
度に開放し、濾過循環路10から貯水槽の水を一旦、上
記大気開放タンク71内に汲み上げる。そして、バルブ
73の開度調整と大気開放タンク71から残留塩素濃度
センサ60までの落差Hとによる相乗作用によって残留
塩素濃度センサ60に間接的に導入される検水の流量が
一定に保たれるようにし、これにより該残留塩素濃度セ
ンサ60で残留塩素濃度の検出が行われるようになって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記構成によ
れば、バルブ73の調整と落差Hとでもって残留塩素濃
度センサ60に間接的に導かれる検水の流量が一定に確
保できるようになっているものの、残留塩素濃度センサ
60内を通過して処理された検水(例えば200cc/
分)は不要なものとして排水される。そして、この際、
大気開放タンク71内で受け溜められる水量を多くしす
ぎると、余剰の水は残留塩素濃度センサ60内を通過す
ることなくオーバーフロー水として大気開放タンク71
から直接排水される。従って排水される捨て水の量はか
なり多くなり、無駄が多くなる。一方、大気開放タンク
71内で受け溜められる水量を少なくしすぎると、図6
で示す残留塩素濃度センサ60内でのビーズ66の動き
が緩慢となって該ビーズ66の衝接や擦動による電極6
4表面の洗浄効果が減少し、電極64表面の汚れによっ
て検水の電気分解作用が低下することによって、得られ
る電流値の信頼性が低くなる。即ち、電流値を換算して
得られる残留塩素濃度の測定値の信頼性が低くなる。従
って手作業で電極64の汚れを取り除く等、残留塩素濃
度センサ60のメンテナンスの頻度が高くなるという問
題があった。
【0007】さらに上記構成によるものは、排水される
捨て水が多量にあることで、プールや浄水場等の貯水槽
等、極めて大容量の水を扱うところでは大した問題にな
らないとしても、浴場用として設置した場合には、浴槽
内のお湯がなくなってしまうといった程の大きな問題を
生じる。このように、従来の残留塩素濃度測定装置で
は、残留塩素濃度センサ60のみならず、インライン方
式でなく、排水される捨て水が多量に発生する大気開放
式自体に問題があった。本発明は上記問題点に鑑みて発
明されたものであって、浴槽等の貯水槽に配設した濾過
循環路に付設することで検水に供した水を無駄に排水し
たりすることがなく、しかも正確な測定が行える残留塩
素濃度測定装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明の残留塩素濃度測定装置は、貯水槽内の水に
含まれる残留塩素を一定濃度に維持するために該貯水槽
内から恒常的に取り出して濾過した後の水に含まれる残
留塩素が一定濃度未満であれば、該水に不足する塩素分
を補足して、再び前記貯水槽に戻すようにした貯水槽の
濾過循環路に付設させて使用され、残留塩素濃度を測定
するために上記濾過循環路からサンプリングした検水を
内部に導き入れて電気分解処理し、その際に得られる電
流値を上記貯水槽内の水に含まれる残留塩素濃度として
換算検出し、処理済みの検水を上記濾過循環路に合流せ
しめて上記貯水槽で再利用できるようにした残留塩素濃
度測定装置であって、前記残留塩素濃度測定装置は、少
なくとも、濾過循環路から一旦分岐して再び合流するよ
うに配設される迂回路と、該迂回路に設けられる残留塩
素濃度センサと、同じく迂回路に設けられる水量調節器
や定流量弁等からなる一定流量化手段と、前記迂回路の
始端と終端の間に差圧を発生させる差圧発生手段とから
なることを第1の特徴としている。また本発明の残留塩
素濃度測定装置は、上記第1の特徴に加えて、残留塩素
濃度センサへは迂回路に流れる水流の一部が一定の分配
比率で分流されて供給され、その後再び迂回路に合流す
るように構成されていることを第2の特徴としている。
【0009】上記第1の特徴において、一定流量化手段
は、要するに迂回路に流れる流量をある好ましい一定流
量にするための手段であり、例えば水量調節器や定流量
弁が該当する。また上記第1の特徴において、迂回路の
始端と終端との間に差圧を発生させる差圧発生手段とし
ては、例えば、迂回路の始端から終端に向けて水量を圧
送するために迂回路に圧送ポンプを設けることで構成す
ることができる。また前記差圧発生手段として、迂回路
の始端と終端との間の循環路にオリフィスを設けたり、
ポンプを設けることで構成することができるが、ポンプ
を設ける場合には循環路の循環用のポンプを兼用するこ
とも可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
残留塩素濃度測定装置について図1から図5を参照して
説明する。図1は本発明の実施の形態例に係る残留塩素
濃度測定装置を貯水槽の濾過循環路に付設したシステム
構成図、図2は残留塩素濃度測定装置の第1の形態例に
かかる拡大構成図、図3は同じく残留塩素濃度測定装置
の第2の形態例にかかる拡大構成図、図4は同じく残留
塩素濃度測定装置の第3の形態例にかかる拡大構成図、
図5は図2に示す残留塩素濃度測定装置の主要部である
残留塩素濃度センサの拡大原理図である。
【0011】まず図1について説明すると、浴槽、プー
ル等の貯水槽1から恒常的に取り出される水(もしくは
湯)は、該貯水槽1に配設した濾過循環路10によって
バランシングタンク2内に受け入れられる。次いで、該
バランシングタンク2からの水はヘアーキャッチャー3
にて毛髪等の異物が取り除かれた後、循環ポンプ4によ
って濾過器6に導かれる。この濾過器6にて不純物等が
濾過され、大部分の水は熱交換器7に導かれ、一部の水
は迂回路20側に導かれる。この迂回路20に導かれた
水は、一定流量化手段としての水量調節器22で水量が
調節され、定流量の水が検水として残留塩素濃度センサ
24内に導入されることで貯水槽1内の水の残留塩素濃
度が検出・処理される。処理済みの検水は再び濾過循環
路10に戻され、上記大部分の水と合流させられて熱交
換器7を経て貯水槽1にリサイクルされる。この際、上
記残留塩素濃度センサ24での残留塩素濃度の検出値が
コントローラ50に入力され、これが予め定めた一定濃
度未満である場合には、コントローラ50は不足する塩
素分が次亜塩素酸ナトリウムタンク8から注入ポンプ9
によって濾過循環路10側に注入されるよう指令を出
す。これによって、貯水槽1中の水の残留塩素濃度が常
に一定濃度になるように補正される。なお符号5は水を
オゾン殺菌するためのオゾナイザー、21はバルブ、2
3は水量センサである。
【0012】上記における残留塩素濃度測定装置の第1
の形態例として、図2に示すように、迂回路20の始端
20aから迂回路20に流れた水流が終端20bから再
び濾過循環路10に合流することができるようにするた
めの差圧発生手段として、迂回路20の始端20aと終
端20bとの間の部分における濾過循環路10にオリフ
ィス25を形成している。このオリフィス25を迂回路
20の始端20aと終端20bとの間の濾過循環路10
の部分に形成したことで、濾過循環路10から迂回路2
0を分岐させたことにより低下した水の流速を再び高め
ることができ、迂回路20の終端20bから出てくる検
水が迂回路20内で淀むことなく、速やかに濾過循環路
10側と合流させることができる。従って、迂回路20
に導かれた検水もスムーズに流れ、水量調節器22によ
ってその流量も一定に確保できることから、残留塩素濃
度の検出値に振れがなく、信頼性の高い残留塩素濃度の
測定が行える。
【0013】また図3で示した残留塩素濃度測定装置の
第2の形態例のものでは、差圧発生手段として、残留塩
素濃度センサ24aと迂回路20の始端20aとの間に
圧送ポンプ26が設けられている。また一定流量化手段
として、圧送ポンプ26と水量センサ23との間に定流
量弁27が設けられている。またそれらに加えて、残留
塩素濃度センサ24aと前記水量センサ23との間に始
端30aを有し且つ残留塩素濃度センサ24aの下流部
分に終端30bを有する分流路30が、該残留塩素濃度
センサ24aを経由することなく付設され、該分流路3
0には分流バルブ28が設けられている。前記差圧発生
手段としての圧送ポンプ26を迂回路20に設けること
で、迂回路20に導かれた検水用の水も、残留塩素濃度
の検出に用いられた後、再び濾過循環路10に合流させ
て貯水槽にリサイクルできるので、いわゆる捨て水とし
て排水されることがなくなり、節水効果を上げることが
できる。さらに迂回路20に分流路30を設け、圧送ポ
ンプ26で加圧して定流量弁27で一定の流量にした水
を、分流バルブ28の調整によって残留塩素濃度センサ
24a内に一部を検水用として流し、残りの大部分の水
を上記分流路30経由で迂回路20から濾過循環路10
側へ流れるようにしたので、残留塩素濃度センサ24a
内を通過した流量の少ない水は、上記分流路30経由で
流れる大部分の流速のある水に誘引されて迂回路20の
終端から濾過循環路10に合流させられる。よって、迂
回路20の終端20bから出てくる検水が迂回路20内
で淀むことなく、速やかに濾過循環路10側と合流させ
ることができる。勿論、残留塩素濃度センサ24aに流
れる検水の流量も一定に確保できるので、残留塩素濃度
の検出値に振れがなく、信頼性の高い残留塩素濃度の測
定が行える。
【0014】さらに図4で示した残留塩素濃度測定装置
の第3の形態例のものは、差圧発生手段として、迂回路
20の始端20aと終端20bとの間の濾過循環路10
に圧送ポンプ29を、また一定流量化手段として、迂回
路20の始端20aと水量センサ23との間に定流量弁
27を設けている。それに加えて、残留塩素濃度センサ
24aと水量センサ23との間に始端30aを有し且つ
残留塩素濃度センサ24aの下流部分に終端30bを有
する分流路30が、該残留塩素濃度センサ24aを経由
することなく付設され、その分流路30には分流バルブ
28が設けられている。前記差圧発生手段として圧送ポ
ンプ29を設けることで、検水の残留塩素濃度は外部に
開放されることのないラインで検出できる。また迂回路
20に導かれた検水用の水も、濾過循環路10に合流さ
せて貯水槽1にリサイクルできるので、いわゆる捨て水
として排水されることがなくなり、節水効果がある。加
えて、圧送ポンプ29を設けたことで、該濾過循環路1
0での流速を速くすることができ、これにより迂回路2
0に圧送ポンプがなくとも、上記分流路30経由で流れ
る水及び残留塩素濃度センサ24aを通過した水は濾過
循環路10を流れる水の吸引作用によって速やかに合流
させられる。従って、迂回路20の終端20bから出て
くる検水が迂回路20内で淀むことなく、速やかに濾過
循環路10側と合流させることができる。これにより、
迂回路20に導かれた検水は常にスムーズな流れとなっ
て、しかもその流量も一定に確保できるので、残留塩素
濃度の検出値に振れがなく、信頼性の高い残留塩素濃度
の測定が行える。
【0015】ここで、上記図2で示される構成において
用いられる残留塩素濃度センサ24の構成の一例を、図
5で示す原理図により簡単に説明する。残留塩素濃度セ
ンサ24は、少なくとも検水を導き入れて検水中の残留
塩素濃度を検出するための、例えば断面筒状となった濃
度検出室40と、該濃度検出室40の底面に配装され、
検水を電気分解処理するための正負電極41(白金正極
41aと白金負極41b)と、上記濃度検出室40内に
収容される多数のガラスビーズ等のビーズ47(例えば
0.7〜1.2mmφ)とを備え、上記濃度検出室40に
対して検水が斜め方向且つ接線方向から導き入れられ、
検水が旋回流を構成しながら上記正負電極41面に対し
て斜め方向から当たるように吐出させることができる分
岐通路43を備えた構成となっている。なお48は電流
計、49は電源である。
【0016】また上記濃度検出室40への検水の入口に
は、ビーズ47が流出するのを防止するためのビーズ流
出防止手段46が設けられている。また濃度検出室40
内のビーズ47は、合流室45に設けられた金網体45
aによって、下流方向への流出が防止されるようになさ
れている。
【0017】さらに42は水受入口であって、例えば図
2で示す迂回路20からの水を取り入れ、その一部を検
水用として上記分岐通路43から濃度検出室40に導入
する。導入された検水は正負電極41で電気分解され、
その際に電流計48によって電流値が検出され、上方側
の合流室45を通過する検水用に供されなかった大部分
の水と該合流室45で合流させられて後、通路44から
迂回路20を経由して貯水槽1へリサイクルされるよう
になっている。前記分岐通路43は、迂回路20を流れ
る水流の一部が前記他方の通路44に対して一定の分配
比率で供給されるようにその通路径等が定められる。こ
のようにすることで、迂回路20に流れる流量が一定で
あれば、分岐通路43に流れる流量もより少ない流量で
且つ一定の安定した流量とすることができる。上記電流
計48によって検出された電流値は、図1に示すよう
に、検出信号としてコントローラ50に入力され、残留
塩素濃度として換算される。この際、検出された残留塩
素濃度が一定濃度未満であれば、必要に応じた塩素分を
濾過循環路10に補足した後に貯水槽1へリサイクルさ
れる。なお、上記の電流検出値からの残留塩素濃度の換
算は周知の常套手段によるものとする。
【0018】なお、図3、図4に示す残留塩素濃度セン
サ24aを図5に示す装置にした場合は、残留塩素濃度
センサ24aは濃度検出室40、正負電極41、分岐通
路43、ビーズ流出防止手段46、ビーズ47、電流計
48、電源49等からなり、合流室45等は除かれた形
とされる。また通路44は分流路30とされる。この場
合にも、残留塩素濃度センサ24aに流れる流量は分流
路30に対して一定の分配比率で少量となり、且つ迂回
路20に流れる流量を一定とすることで、残留塩素濃度
センサ24aに流れる流量も少量で且つ一定の安定した
流量とすることができる。
【0019】しかして、上記構成にかかる濾過循環路1
0及び迂回路20によって貯水槽1内の水の残留塩素が
常に一定濃度に維持される。そして、迂回路20に導か
れた水も濾過循環路10に合流させられて貯水槽1にリ
サイクルさせられるようにしたので、いわゆる捨て水と
して排水されることがなくなり、節水効果がある。また
上記第1の形態例にかかるものは、迂回路20の始端2
0aと終端20bとの間の濾過循環路10の部分にオリ
フィス25を形成したので、迂回路20の終端20bか
ら出てくる検水が迂回路20内で淀むことなく、速やか
に濾過循環路10側へ吸引、合流させることができる。
従って迂回路20に導かれた検水は、外部に排水されて
しまうことなく常にスムーズな流れで循環することがで
き、その流量も一定に確保できる。よって浴槽水等の無
駄な排水を無くすことができると共に、流量変化に伴う
検出値の変動を予防して、信頼性の高い残留塩素濃度の
測定が行える。
【0020】また、図3で示す第2の形態例にかかるも
のは、第1の形態例にかかるものと同様、節水効果があ
る他、迂回路20に対して分流路30を形成し、圧送ポ
ンプ26で加圧して定流量弁27(例えば、能力5リッ
トル/分)で一定の流量を保ち、分流バルブ28の調整
によって残留塩素濃度センサ24a内にその1/10
(500cc/分)の量の水を検水用として流し、残りの
大部分である9/10(4500cc/分)の水が上記分
流路30経由で迂回路20から濾過循環路10側へと流
れるようにしたことで、残留塩素濃度センサ24a内を
通過した流量の少ない水は、上記分流路30経由で流れ
る大部分の流速のある水に誘引されて迂回路20の終端
20bから濾過循環路10に合流させられる。また迂回
路20の終端20aから出てくる検水が迂回路20内で
淀むことなく、速やかに濾過循環路10側と合流させる
ことができる。従って迂回路20に導かれた検水は、外
部に排水されてしまうことなく常にスムーズな流れで循
環することができ、その流量も一定に確保できる。よっ
て浴槽水等の無駄な排水を無くすことができると共に、
流量変動を少なくして、信頼性の高い残留塩素濃度の測
定が行える。
【0021】さらに、図4で示す第3の形態例にかかる
ものは、第1の形態例にかかるものと同様、節水効果が
ある他、迂回路20の始端20aと終端20bとの間に
おける濾過循環路10部分に圧送ポンプ29を設けたこ
とで、差圧を発生させることができ、圧送ポンプ29で
加圧された流れが濾過循環路10から迂回路20に入
り、定流量弁27(例えば、能力5リットル/分)で流
量を調節されて流れる。分流路30及び残留塩素濃度セ
ンサ24aを通過した水は、濾過循環路10を流れる水
の吸引作用によって速やかに濾過循環路10に合流させ
られる。また迂回路20の終端20bから出てくる検水
が迂回路20内で淀むことなく、速やかに濾過循環路1
0側と合流させることができる。従って迂回路20に導
かれた検水は、外部に排水されてしまうことなく常にス
ムーズな流れとなり、その流量も一定に確保できる。よ
って浴槽水等の無駄な排水を無くすことができると共
に、流量変動を少なくして、信頼性に高い残留塩素濃度
の測定が行える。また上記第3の形態例による装置の場
合には、濾過循環路10に設けられた圧送ポンプ29を
利用して差圧を発生させ、迂回路20での水の循環を可
能としたもので、従って迂回路20には専用のポンプを
必要としない。
【0022】このように、上記残留塩素濃度測定装置に
よれば、いわゆるインライン方式による検水の残留塩素
の濃度測定が行えるので、残留塩素濃度の検出のために
用いられる流量が捨て水として排水される無駄がなく、
極めて大きな節水効果を保持して検水の残留塩素濃度の
測定を行うことができる。なお、上記浴槽の滅菌システ
ムは一例であって、上記と同様の主旨を損なわないかぎ
り、様々な変形は可能であることがいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、請求項
1に記載の残留塩素濃度測定装置によれば、貯水槽内の
水に含まれる残留塩素を一定濃度に維持するために該貯
水槽内から恒常的に取り出して濾過した後の水に含まれ
る残留塩素が一定濃度未満であれば、該水に不足する塩
素分を補足して、再び前記貯水槽に戻すようにした貯水
槽の濾過循環路に付設させて使用され、残留塩素濃度を
測定するために上記濾過循環路からサンプリングした検
水を内部に導き入れて電気分解処理し、その際に得られ
る電流値を上記貯水槽内の水に含まれる残留塩素濃度と
して換算検出し、処理済みの検水を上記濾過循環路に合
流せしめて上記貯水槽で再利用できるようにした残留塩
素濃度測定装置であって、前記残留塩素濃度測定装置
は、少なくとも、濾過循環路から一旦分岐して再び合流
するように配設される迂回路と、該迂回路に設けられる
残留塩素濃度センサと、同じく迂回路に設けられる水量
調節器や定流量弁等からなる一定流量化手段と、前記迂
回路の始端と終端の間に差圧を発生させる差圧発生手段
とからなるので、濾過循環路を流れる水を差圧発生手段
によって確実に迂回路に流すと共に、その全量を再び濾
過循環路に合流させて貯水槽にリサイクルすることが可
能となり、即ち外部に開放されることのないインライン
での残留塩素濃度の検出が可能となって、いわゆる捨て
水として排水を行うことなく、その節水効果を上げるこ
とができる。しかも、一定流量化手段によって、迂回路
に導かれた検水用の水を一定流量に安定させることがで
きるので、流量の変動による検出値の変動を防止するこ
とができ、正確で安定した残留塩素濃度の検出を行うこ
とができる。また請求項2に記載の残留塩素濃度測定装
置によれば、請求項1に記載の構成による上記効果に加
えて、残留塩素濃度センサへは迂回路に流れる水流の一
部が一定の分配比率で分流されて供給され、その後再び
迂回路に合流するように構成されているので、濾過循環
路から迂回路へは、汎用の水量調節器や汎用の定流量弁
等の汎用の一定流量化手段を用いて、比較的大きい流量
ではあるが、安価な製品を用いて、一定流量を流すこと
ができる。一方、迂回路からは更に一定の分配比率で流
量を分配して検水を残留塩素濃度センサへ導くことがで
き、これによって、少量で且つ流量が安定した検水を残
留塩素濃度センサに導くことが可能となり、コンパクと
な残留塩素濃度センサを用いて省エネ、低運転コストで
の残留塩素濃度の測定が可能となると共に、安定した流
量の検水により変動の少ない安定した検出値を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例にかかる残留塩素濃度測
定装置を貯水槽の濾過循環路に付設したシステム構成図
である。
【図2】残留塩素濃度測定装置の第1の形態例にかかる
拡大構成図である。
【図3】残留塩素濃度測定装置の第2の形態例にかかる
拡大構成図である。
【図4】残留塩素濃度測定装置の第3の形態例にかかる
拡大構成図である。
【図5】図2に示す残留塩素濃度測定装置の主要部であ
る残留塩素濃度センサの拡大原理図である。
【図6】従来の残留塩素濃度センサの例を示す原理図で
ある。
【図7】従来の残留塩素濃度センサを貯水槽の濾過循環
路に付設した例を示す配置構成図である。
【符号の説明】
1 貯水槽 4 循環ポンプ 6 濾過器 8 次亜塩素酸ナトリウムタンク 10 濾過循環路 20 迂回路 20a 迂回路の始端 20b 迂回路の終端 22 水量調節器 23 水量センサ 24、24a 残留塩素濃度センサ 25 オリフィス 26、29 圧送ポンプ 27 定流量弁 28 分流バルブ 30 分流路 30a 分流路の始端 30b 分流路の終端 48 電流計 50 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊達 浩嗣 大阪府大阪市中央区南船場2−4−8 株 式会社タクミナ内 (72)発明者 山元 良浩 大阪府大阪市中央区南船場2−4−8 株 式会社タクミナ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水槽内の水に含まれる残留塩素を一定
    濃度に維持するために該貯水槽内から恒常的に取り出し
    て濾過した後の水に含まれる残留塩素が一定濃度未満で
    あれば、該水に不足する塩素分を補足して、再び前記貯
    水槽に戻すようにした貯水槽の濾過循環路に付設させて
    使用され、残留塩素濃度を測定するために上記濾過循環
    路からサンプリングした検水を内部に導き入れて電気分
    解処理し、その際に得られる電流値を上記貯水槽内の水
    に含まれる残留塩素濃度として換算検出し、処理済みの
    検水を上記濾過循環路に合流せしめて上記貯水槽で再利
    用できるようにした残留塩素濃度測定装置であって、 前記残留塩素濃度測定装置は、少なくとも、濾過循環路
    から一旦分岐して再び合流するように配設される迂回路
    と、該迂回路に設けられる残留塩素濃度センサと、同じ
    く迂回路に設けられる水量調節器や定流量弁等からなる
    一定流量化手段と、前記迂回路の始端と終端の間に差圧
    を発生させる差圧発生手段とからなることを特徴とする
    残留塩素濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 残留塩素濃度センサへは迂回路に流れる
    水流の一部が一定の分配比率で分流されて供給され、そ
    の後再び迂回路に合流するように構成されている請求項
    1に記載の残留塩素濃度測定装置。
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